学生時代の友人との会話の中に、やや不可思議さを感じさせられる年代の話がありました。その内容というのも、○○年生まれの世代は中学校時代に荒れていたというものです。
具体的に何年生まれかまでは書きませんが、その世代が中学校に進学した際に私が住んでいた学区の公立中学は荒れに荒れて、暴力事件なども頻発していたそうです。ただこれは私の地元に限らず、遠く離れた都道府県出身の友人によると全く同じ年代がその友人の地元でも他の年代と比して荒れていたそうで、なんかほかの出身のどの人間に聞いてもピタリと年代が一致したそうです。この前にふと思い出したのでこの話を会社の日本人同僚に聞かせてみたところ、「そう言えば、その年代は僕の上位学年ですが荒れていたとよく聞きます」と、まさか中国でも同じ内容を聞くことになるとは思いませんでした。
一応断っておくとその問題行動が多い世代というのはいわゆる「キレる17歳」世代ではありません。それにしたってこう呼ばれた世代は今、「草食世代」と言われているのだからマスコミは勝手だ。
話は戻りますがこの不思議なことにその該当する年代の前後ではそれほど問題行動はなく、その一年だけが際立って荒れていたというのです。仮にある年代を境に問題行動が増えるというのであればなんとなく理解の使用もあるのですが、一年限定でこういった現象が確認されるというのは非常に珍しい話です。確かにその年代は詰め込み型教育からゆとり教育へ移る過渡期だったために一年ごとに指導カリキュラムが変わっていたというのは事実ですから前後の年代と異なる傾向を持つのも無理な話ではありませんが、それにしても極端過ぎるきらいがあります。
そんなわけで何がその世代を全国的に荒れる方向へ持っていったのかいろいろ個人的に調べてはいますが、現時点でヒントすらつかめていない状態です。ただここで話は変わりますが、企業の人事担当者によると新人採用では当たり年ともいうべき集めた人間みんなが活躍する年もあれば、はずれ年ともいうべき誰も使えない年が明確に表れることがあるそうです。
日本のプロ野球でもそう言った年はいくつか見受けられ、たとえば最近だと「ハンカチ世代」こと日本ハムの斎藤選手の年代は楽天の田中選手や広島カープの前田選手、巨人の坂本選手などぬきんでた選手が確かに多いように感じられ、また古くは「KKコンビ世代」、「松坂世代」もやはりなんかいい選手が固まっているような気にさせられます。逆にここだけの話、自分が生まれた年代はプロ野球で活躍する選手がやけに少ないような気がしてます……。
仮にこうした優秀な層が年代によって固まるというのを立証できたらそこそこ面白い論文になりそうですが、はっきり言って原因は皆目見当が付きません。ただスポーツに限らず一般社会人、あと国家公務員でもこういった現象があると聞くので、少なくとも何かしら背景なり影響を及ぼす要素があるような気がします。
なんでもいいから仮説を出せというのなら一つ上げるとすると、やはりその世代に対する注目度というものが大きく作用しているような気はします。先程のハンカチ世代だと前後の世代と比べてドラフトの時点で大きく注目されており、取り上げ方も何か違ったのではないでしょうか。それこそ監督やコーチの練習時の見方など。
単純に言い換えるなら注目される分、評価してもらえるチャンスが多いのではということです。また注目されることでその年代自体も意識するようになり発奮していた可能性もあります。
では現代の若者が「ゆとり世代」とされることはどんな意味になるのでしょうか。言ってしまえば何か失敗すれば「ゆとりだから」と言われて、成功をおさめたとしても「ゆとりなのに珍しい」となって、「さすが松坂世代」とは言われ辛いのではないかと思います。ここら辺は社会学で言うところの「予言の自己成就」ですが、無駄なレッテル貼りはよした方がいいんじゃないかというのが今日の私の意見です。
ここは日々のニュースや事件に対して、解説なり私の意見を紹介するブログです。主に扱うのは政治ニュースや社会問題などで、私の意見に対して思うことがあれば、コメント欄にそれを残していただければ幸いです。
2012年8月4日土曜日
2012年8月3日金曜日
ゲームレビュー「コープスパーティ」
どうも職場で風邪をうつされたのか昨日から喉がいがらっぽく、今朝起きたら関節痛とかでいろいろとだるい状態が続いています。あとこのところ本当に解説するようなニュースがあまりにもなくネタ切れが激しいので、この前日本から取り寄せたコープスパーティというゲームについて軽く書きます。
・コープスパーティ(Wikipedia)
このゲームのジャンルはホラーアドベンチャーで、私が今回遊んだのはPSP版です。結論から言うと非常に期待外れな出来で、買ったことを後悔するくらいひどい内容でした。
まずなんでこのゲームを遊んでみようとしたのかというと、発売してから年月が経っているのに一向に中古価格が下がらなかったことがまず興味を引きました。これだけ値段が下がらないというのであればそこそこ評価が高いということだし、あと夏だからなんかホラーゲームがしたくなったということもあってAmazonで購入することにしました。
ただ購入する以前から、ある種の地雷臭いうべきか不安がありました。というのもAmazonのレビューだと「シナリオはいいんだけど」とほぼ一様に書かれてあり、どうもシステム面とかゲーム性に問題がある節が見て感じ取れました。特にほとんどの人間が書いていたのは「ロード時間がやけに長い」という内容で、比較的値段が高い分、買って後悔はしないかと心配ではありました。残念なことにこの心配は見事に的中しました。更に言えば比較的評価が高いシナリオについてもにしおかすみこみたいに言うと「がっかりだよ(#゚Д゚)ゴルァ!!」と言いたくなるくらいのひどい出来でした。
具体的にどの点が悪かったのかというと、まずはほかの人同様にロード時間です。このゲームは校舎内を探索するアドベンチャーゲームなのですが、教室を出たり階段を上り下りしてマップが切り替わるとキャラクターが数秒間、硬直して動かなくなります。それこそ昔のセガサターンやプレイステーションの頃のゲームと比べると屁みたいなロード時間なのですが、なんでマップもキャラクターも2Dドットで作られているのにこれだけ頻繁に硬直が起こるのかがすごい不思議です。仮に3Dマップのようにデータ量が大きいのならともかく、どう見たってしょぼいグラフィックなのにこれほどまでにロード時間を作るというのはある意味すごいんじゃないかと思うくらいひどいです。プログラムの組み方が極端に悪いのでしょうか。
そして次に不満だったのは、このゲームにはゲーム性が全くないという点です。話を進めていく上で一応バッドエンドなどは設けられているのですが、そのどれもがアイテムを取ったか取ってないか、校舎内をうろつく幽霊にぶつかるかぶつからないかで決まるもので、「油断したら死ぬ」ってキャッチコピーがついていますが実際には「しょうもないことで死ぬ」といったところです。
またアドベンチャーゲームでありながら話に分岐が全くと言っていいほどなく、ほぼ一本道のシナリオというのは手抜きもいいところでしょう。ゲームの最終盤に至ってパーティが二手に分かれてザッピングしながら探索するようになって少しは面白くなりますが、どうしてこれを最初からやろうとしなかったのか、探索というか決められた通りに物事を運ぶだけなのが非常につまらないです。
そして極めつけがBGM。なんか主題歌も入っていますが控えめに言ってもあまりうまくない歌だし、歌詞も作品に合っているとは思えません。最もそう思うのはOPムービーが如何にも適当に作られた感じがする出来なのでそれに引っ張られている感もあるでしょうが。また探索中のBGMも、どう聞いてもダンジョンRPGに使うような変にポップなBGMで、探索している最中になかなか怖いと思うことが出来ませんでした。個人的にホラーゲームはBGMが命だと思いますし、PS2の「サイレン」とかSFCの「かまいたちの夜」などはBGMがムードに合ってたのが最大の評価点だと思います。
肝心のシナリオについては目も当てられません。時系列上の明らかな矛盾があるばかりか、「ホラーというよりはスプラッター」と言われているからもっとバンバン人が死ぬかと思ってたらむしろなかなか死なないし。押切連介氏の漫画作品「サユリ」みたいな理不尽な暴力を期待していたのですが、ゲーム中に出てくるキャラクターは明らかにうかつな行動を取り続けて死ぬのが自業自得に感じてきます。ヒロインキャラに至っては例にって自分勝手に単独行動を取ることが多く、「むしろ早く死ね」とすら思えるくらい嫌悪感を感じるキャラです。
自分でもここまで悪く言うのはどうかと思うのですが、本当に評価点が全くない作品です。真面目な話、どうしてこのゲームが一定層の支持を得ているのか全く理解が出来ません。まだ「ひぐらしの鳴く頃に」はわかるんだけど。
唯一爆笑したところとして、「刻命」とかいて「キザミ」という名前の男子高校生が出てくるところです。全般的に名前のセンスがばね飛んでます。
・コープスパーティ(Wikipedia)
このゲームのジャンルはホラーアドベンチャーで、私が今回遊んだのはPSP版です。結論から言うと非常に期待外れな出来で、買ったことを後悔するくらいひどい内容でした。
まずなんでこのゲームを遊んでみようとしたのかというと、発売してから年月が経っているのに一向に中古価格が下がらなかったことがまず興味を引きました。これだけ値段が下がらないというのであればそこそこ評価が高いということだし、あと夏だからなんかホラーゲームがしたくなったということもあってAmazonで購入することにしました。
ただ購入する以前から、ある種の地雷臭いうべきか不安がありました。というのもAmazonのレビューだと「シナリオはいいんだけど」とほぼ一様に書かれてあり、どうもシステム面とかゲーム性に問題がある節が見て感じ取れました。特にほとんどの人間が書いていたのは「ロード時間がやけに長い」という内容で、比較的値段が高い分、買って後悔はしないかと心配ではありました。残念なことにこの心配は見事に的中しました。更に言えば比較的評価が高いシナリオについてもにしおかすみこみたいに言うと「がっかりだよ(#゚Д゚)ゴルァ!!」と言いたくなるくらいのひどい出来でした。
具体的にどの点が悪かったのかというと、まずはほかの人同様にロード時間です。このゲームは校舎内を探索するアドベンチャーゲームなのですが、教室を出たり階段を上り下りしてマップが切り替わるとキャラクターが数秒間、硬直して動かなくなります。それこそ昔のセガサターンやプレイステーションの頃のゲームと比べると屁みたいなロード時間なのですが、なんでマップもキャラクターも2Dドットで作られているのにこれだけ頻繁に硬直が起こるのかがすごい不思議です。仮に3Dマップのようにデータ量が大きいのならともかく、どう見たってしょぼいグラフィックなのにこれほどまでにロード時間を作るというのはある意味すごいんじゃないかと思うくらいひどいです。プログラムの組み方が極端に悪いのでしょうか。
そして次に不満だったのは、このゲームにはゲーム性が全くないという点です。話を進めていく上で一応バッドエンドなどは設けられているのですが、そのどれもがアイテムを取ったか取ってないか、校舎内をうろつく幽霊にぶつかるかぶつからないかで決まるもので、「油断したら死ぬ」ってキャッチコピーがついていますが実際には「しょうもないことで死ぬ」といったところです。
またアドベンチャーゲームでありながら話に分岐が全くと言っていいほどなく、ほぼ一本道のシナリオというのは手抜きもいいところでしょう。ゲームの最終盤に至ってパーティが二手に分かれてザッピングしながら探索するようになって少しは面白くなりますが、どうしてこれを最初からやろうとしなかったのか、探索というか決められた通りに物事を運ぶだけなのが非常につまらないです。
そして極めつけがBGM。なんか主題歌も入っていますが控えめに言ってもあまりうまくない歌だし、歌詞も作品に合っているとは思えません。最もそう思うのはOPムービーが如何にも適当に作られた感じがする出来なのでそれに引っ張られている感もあるでしょうが。また探索中のBGMも、どう聞いてもダンジョンRPGに使うような変にポップなBGMで、探索している最中になかなか怖いと思うことが出来ませんでした。個人的にホラーゲームはBGMが命だと思いますし、PS2の「サイレン」とかSFCの「かまいたちの夜」などはBGMがムードに合ってたのが最大の評価点だと思います。
肝心のシナリオについては目も当てられません。時系列上の明らかな矛盾があるばかりか、「ホラーというよりはスプラッター」と言われているからもっとバンバン人が死ぬかと思ってたらむしろなかなか死なないし。押切連介氏の漫画作品「サユリ」みたいな理不尽な暴力を期待していたのですが、ゲーム中に出てくるキャラクターは明らかにうかつな行動を取り続けて死ぬのが自業自得に感じてきます。ヒロインキャラに至っては例にって自分勝手に単独行動を取ることが多く、「むしろ早く死ね」とすら思えるくらい嫌悪感を感じるキャラです。
自分でもここまで悪く言うのはどうかと思うのですが、本当に評価点が全くない作品です。真面目な話、どうしてこのゲームが一定層の支持を得ているのか全く理解が出来ません。まだ「ひぐらしの鳴く頃に」はわかるんだけど。
唯一爆笑したところとして、「刻命」とかいて「キザミ」という名前の男子高校生が出てくるところです。全般的に名前のセンスがばね飛んでます。
2012年8月1日水曜日
10月開催の中国共産党全国代表大会について
知らない方も多いかと思うので、今日はちょっと中国の政治制度こと中国共産党全国代表大会、通称中央党大会について解説します。
・中国共産党全国代表大会(Wikipedia)
よく中央党大会と勘違いされるものとして、毎年1回3月に開かれる全国人民代表大会(全人代)というものがありますが、これは日本語に言い換えるなら国会で、中国共産党員以外にも財界人なども参加して意見を言い合う大会です。
では本題の中央党大会というのはどんなものなのかですが、こちらは5年に1回のペースで開かれるもので、ひとつ前が2007年に開かれたので次回大会は今年10月です。ここでは中国共産党内部の人事や重要事項の決定などが行われるため、先程の全人代と比べても重要度はこちらの方が遥かに高く、その意義も非常に重いです。
この中央党大会では中国共産党のトップこと総書記人事も決まります。現在の総書記は胡錦濤ですが、彼は2002年、ちょうど10年前の中央党大会で総書記に就任しており、2期10年を務めた今年に退任することが確実視されております。今年の中央党大会は10月を予定しており、その時に現在の常務委員の習近平が総書記に就任することが確実視、というかもう決まっております。中国の次のトップというのは数年前の時点で計画的に決められており、習近平も大体2009年くらいには本命だろうとみられておりました。胡錦濤に至っては総書記に就任する10年前の1992年くらいに鄧小平から指名されていたと言われてますが。
そんな中央党大会の開催を目前にした現在、一部のチャイナウォッチャーの日本人の間では次の人事はどうなるかという下馬評争いが激しくなっております。自分はあまり興味がないので加わっておりませんが、派閥を争いが好きなタイプにはたまらない話題らしいです。あまり詳しくない私ですが伝え聞くところによると、最高幹部会である常務委員会入りが有望視されていた以前の重慶市書記こと薄熙来が日本でも大きく報じられたように失脚したことから、代わりに誰が入るのかなどでそこそこ盛り上がっているそうです。
そうした人事面での揉め事が影響しているわけではないでしょうがやはり5年に1回の大イベントということで、今現在の中国はちょっとピリピリした雰囲気になっています。身近なところだと最近メールが送り辛くなっていますし、また外国人に対して警官の職務質問が増加していると言い、日本大使館もパスポートを必ず携帯するようにと呼びかけております。
最後にまた日本との尖閣問題についてですが、先ほども言った通りに今年10月に中国のトップは胡錦濤、温家宝と共に入れ替わります。これが何を意味するかですが、一つの仮説として退任するトップが辞める直前に尖閣問題で何か行動を起こしてくる可能性もあります。どうせ退任するのだから揉めるだけ揉めて、関係修復は次のトップにお任せということを冗談じゃなく中国はやってこれる国です。もちろん可能性があるだけで、実際にはそういうことはないと思いますが。
・中国共産党全国代表大会(Wikipedia)
よく中央党大会と勘違いされるものとして、毎年1回3月に開かれる全国人民代表大会(全人代)というものがありますが、これは日本語に言い換えるなら国会で、中国共産党員以外にも財界人なども参加して意見を言い合う大会です。
では本題の中央党大会というのはどんなものなのかですが、こちらは5年に1回のペースで開かれるもので、ひとつ前が2007年に開かれたので次回大会は今年10月です。ここでは中国共産党内部の人事や重要事項の決定などが行われるため、先程の全人代と比べても重要度はこちらの方が遥かに高く、その意義も非常に重いです。
この中央党大会では中国共産党のトップこと総書記人事も決まります。現在の総書記は胡錦濤ですが、彼は2002年、ちょうど10年前の中央党大会で総書記に就任しており、2期10年を務めた今年に退任することが確実視されております。今年の中央党大会は10月を予定しており、その時に現在の常務委員の習近平が総書記に就任することが確実視、というかもう決まっております。中国の次のトップというのは数年前の時点で計画的に決められており、習近平も大体2009年くらいには本命だろうとみられておりました。胡錦濤に至っては総書記に就任する10年前の1992年くらいに鄧小平から指名されていたと言われてますが。
そんな中央党大会の開催を目前にした現在、一部のチャイナウォッチャーの日本人の間では次の人事はどうなるかという下馬評争いが激しくなっております。自分はあまり興味がないので加わっておりませんが、派閥を争いが好きなタイプにはたまらない話題らしいです。あまり詳しくない私ですが伝え聞くところによると、最高幹部会である常務委員会入りが有望視されていた以前の重慶市書記こと薄熙来が日本でも大きく報じられたように失脚したことから、代わりに誰が入るのかなどでそこそこ盛り上がっているそうです。
そうした人事面での揉め事が影響しているわけではないでしょうがやはり5年に1回の大イベントということで、今現在の中国はちょっとピリピリした雰囲気になっています。身近なところだと最近メールが送り辛くなっていますし、また外国人に対して警官の職務質問が増加していると言い、日本大使館もパスポートを必ず携帯するようにと呼びかけております。
最後にまた日本との尖閣問題についてですが、先ほども言った通りに今年10月に中国のトップは胡錦濤、温家宝と共に入れ替わります。これが何を意味するかですが、一つの仮説として退任するトップが辞める直前に尖閣問題で何か行動を起こしてくる可能性もあります。どうせ退任するのだから揉めるだけ揉めて、関係修復は次のトップにお任せということを冗談じゃなく中国はやってこれる国です。もちろん可能性があるだけで、実際にはそういうことはないと思いますが。
2012年7月31日火曜日
格差と教育
教育とは何のためにあるかといえば一義的にはやはり全体の知識水準の向上ですが、副次的な要素として国家の力となる人材の育成と格差の是正があります。国家の力となる人材というのは代表的なのは官僚でそのほかとなると科学者や芸術家が挙がってきますが、これは裏を返すと国家の反逆者も同時に作ってしまうという面もあります。たとえば古来中国で行われていた官僚採用試験こと科挙を例にとると、確かに出自に関係なく優秀な人材を行政指導者に採用できた一方、大体どの王朝も科挙に落第した秀才止まりの人間が反乱起こして滅亡に追いやられてます。
話は移って格差の是正ですが、これも科挙を例にすると「出自を問わない」というのが大きなポイントです。学力、いうなれば実力さえあれば金持ちだろうと貧乏人だろうと出世することが出来、機会の均等とも言ってですが貧困脱出の手段としても教育は大きな役割を果たしております。ただこの格差の是正に対する反論として、教育がさらなる格差を生んでいるという逆説的な意見もあり、今日はその辺と現状を簡単に解説します。
まずこれまでの話として日本は諸外国と比べてよく、「東大にさえ入ればいくらでも成り上がれるから平等だ」と評されてきました。たとえどれだけ貧乏で有力者とのコネがなくとも、東大にさえ入れば官僚になりやすく、また民間企業でも出世しやすいという点で機会の均等は保たれていると言われてきました。ただこの東大に入るということについて近年、そもそも受験段階で格差が影響してきたという意見が強まってます。
恐らく知っている方も多いでしょうが各大学に通う学生の両親の収入を調べたところ東大の学生は平均で一千万円を越すなど、他を突き放して断トツトップでした。この結果を取って有力者の子弟ほどまた有力者になりやすいとして、格差拡大に繋がっていると主張する人もおります。
まず両親の資産が東大入学に影響するか否かといったら、相関しているとしか私も言いようがありませんしそれは事実です。では有力者の子息ほどまた有力者になりやすいのかについてですが、これは見方にもよって意見が分かれるかと思います。
こっからは個人的な意見となりますが、最初の前提として東大が以前ほどブランド力を持っていないということ考慮に入れなくてはならないと思います。日本は少子化の影響で子供人口は減る一方で大学の定員は増えていき、かつては希少だった大学卒業生が今や多数派と言ってもいいくらい増加しております。東大単体を取ってしても、前は数万人に一人の割合だったのが大げさ位に言うと今だと数千人に一人くらいという具合に割合は確実に減少しており、以前ほどレアでなくなった分、社会での取り扱いも変わってきているでしょう。加えて最近は留学も一般的となり、「東大に入る価値」というものは軽くなっていると私は見ております。
ただ東大に限らずとも、子供の学力はよく親の資産に影響するという意見も耳にします。これに関しては概ね同意で、毎月数万円の月謝を払って予備校に通えるか否かは教育指導要領の内容が大幅に削減されている今の学校社会だと明確な差となって跳ね返ってきます。また関東首都圏や学区制の如かれている京都や大阪などでは公立高校のレベルが私立高校に比べて低い傾向があり、自然と私立校に通えるほど余裕がある家の子弟が有利となる傾向があります。
ここで唐突に結論を出しますが、よくいう大学の入学には親の資産が影響云々という議論は大学は関係なく、むしろその一歩手前の高校レベルでの公立と私立の差が影響しているのではというのが私の意見です。簡単にまとめると一部都道府県では公立校のレベルがあまりにも低く、私立校出身者が大学受験で有利となるために資産のある家が有利になる……といった具合です。
公立公立とさっきから自分でも馬鹿にしてるんじゃないかと思うくらい悪く書いておりますが、これはあくまで学区制のある一部都道府県レベルの話です。逆に学区制のない地方、自分が知っている中だと愛知、岐阜、奈良の公立高校は下手な私立高校より受験体制がえげつなく、事実ある奈良の高校では日本史受験者に対し本来は一定度授業を受けさせないといけない世界史を一切教えずに日本史だけ教えるということを平気でやってました。でもってこの三県の上位公立高校出身者は明らかにものが違いました。
ちょっと地元トークをすると実家のある千葉県の公立高校は大まかに学区が分かれていますが、それでも上位校と下位校ははっきり分かれてあり京都とかと比べるとまだ競争原理が働いています。ただ上位の公立高校はどうもブランド力で学生を集めている節があり、ある高校なんか数学のベクトルを高三から教えるなど明らかに受験体制になっていない授業を組んでて浪人率が異常に高くなってます。だからといって私立が優れているというわけでもありませんが。
話を戻すと日本の教育における格差拡大効果を是正したいというのならば、大学をどうこうするとか授業料を下げる以前に、公立高校のレベルを引き上げることが最善ではないかというのが私の意見です。せめて大学進学を考えている人間に塾に通わなくともある程度戦える程度でいいのですから。
最後にどうでもいい小話ですが、二年前に雑誌の企画で東大と京大の総長が対談してましたがどっちか片っ方が、「正直、今の大学受験のレベルで自分所の大学に入ってこれます?」と聞いたら、
「絶対ムリ(・ω・` )」
「だよね(・ω・` )」
と話しており、お前らぶっちゃけトークも過ぎやしないかと思いましたがなんだか妙に好感を持ちました。
話は移って格差の是正ですが、これも科挙を例にすると「出自を問わない」というのが大きなポイントです。学力、いうなれば実力さえあれば金持ちだろうと貧乏人だろうと出世することが出来、機会の均等とも言ってですが貧困脱出の手段としても教育は大きな役割を果たしております。ただこの格差の是正に対する反論として、教育がさらなる格差を生んでいるという逆説的な意見もあり、今日はその辺と現状を簡単に解説します。
まずこれまでの話として日本は諸外国と比べてよく、「東大にさえ入ればいくらでも成り上がれるから平等だ」と評されてきました。たとえどれだけ貧乏で有力者とのコネがなくとも、東大にさえ入れば官僚になりやすく、また民間企業でも出世しやすいという点で機会の均等は保たれていると言われてきました。ただこの東大に入るということについて近年、そもそも受験段階で格差が影響してきたという意見が強まってます。
恐らく知っている方も多いでしょうが各大学に通う学生の両親の収入を調べたところ東大の学生は平均で一千万円を越すなど、他を突き放して断トツトップでした。この結果を取って有力者の子弟ほどまた有力者になりやすいとして、格差拡大に繋がっていると主張する人もおります。
まず両親の資産が東大入学に影響するか否かといったら、相関しているとしか私も言いようがありませんしそれは事実です。では有力者の子息ほどまた有力者になりやすいのかについてですが、これは見方にもよって意見が分かれるかと思います。
こっからは個人的な意見となりますが、最初の前提として東大が以前ほどブランド力を持っていないということ考慮に入れなくてはならないと思います。日本は少子化の影響で子供人口は減る一方で大学の定員は増えていき、かつては希少だった大学卒業生が今や多数派と言ってもいいくらい増加しております。東大単体を取ってしても、前は数万人に一人の割合だったのが大げさ位に言うと今だと数千人に一人くらいという具合に割合は確実に減少しており、以前ほどレアでなくなった分、社会での取り扱いも変わってきているでしょう。加えて最近は留学も一般的となり、「東大に入る価値」というものは軽くなっていると私は見ております。
ただ東大に限らずとも、子供の学力はよく親の資産に影響するという意見も耳にします。これに関しては概ね同意で、毎月数万円の月謝を払って予備校に通えるか否かは教育指導要領の内容が大幅に削減されている今の学校社会だと明確な差となって跳ね返ってきます。また関東首都圏や学区制の如かれている京都や大阪などでは公立高校のレベルが私立高校に比べて低い傾向があり、自然と私立校に通えるほど余裕がある家の子弟が有利となる傾向があります。
ここで唐突に結論を出しますが、よくいう大学の入学には親の資産が影響云々という議論は大学は関係なく、むしろその一歩手前の高校レベルでの公立と私立の差が影響しているのではというのが私の意見です。簡単にまとめると一部都道府県では公立校のレベルがあまりにも低く、私立校出身者が大学受験で有利となるために資産のある家が有利になる……といった具合です。
公立公立とさっきから自分でも馬鹿にしてるんじゃないかと思うくらい悪く書いておりますが、これはあくまで学区制のある一部都道府県レベルの話です。逆に学区制のない地方、自分が知っている中だと愛知、岐阜、奈良の公立高校は下手な私立高校より受験体制がえげつなく、事実ある奈良の高校では日本史受験者に対し本来は一定度授業を受けさせないといけない世界史を一切教えずに日本史だけ教えるということを平気でやってました。でもってこの三県の上位公立高校出身者は明らかにものが違いました。
ちょっと地元トークをすると実家のある千葉県の公立高校は大まかに学区が分かれていますが、それでも上位校と下位校ははっきり分かれてあり京都とかと比べるとまだ競争原理が働いています。ただ上位の公立高校はどうもブランド力で学生を集めている節があり、ある高校なんか数学のベクトルを高三から教えるなど明らかに受験体制になっていない授業を組んでて浪人率が異常に高くなってます。だからといって私立が優れているというわけでもありませんが。
話を戻すと日本の教育における格差拡大効果を是正したいというのならば、大学をどうこうするとか授業料を下げる以前に、公立高校のレベルを引き上げることが最善ではないかというのが私の意見です。せめて大学進学を考えている人間に塾に通わなくともある程度戦える程度でいいのですから。
最後にどうでもいい小話ですが、二年前に雑誌の企画で東大と京大の総長が対談してましたがどっちか片っ方が、「正直、今の大学受験のレベルで自分所の大学に入ってこれます?」と聞いたら、
「絶対ムリ(・ω・` )」
「だよね(・ω・` )」
と話しており、お前らぶっちゃけトークも過ぎやしないかと思いましたがなんだか妙に好感を持ちました。
2012年7月30日月曜日
カーナビのカスタマイズの可能性
・さあ、宇宙へドライブだ 「スターウォーズ」がカーナビに(Jキャストニュース)
またスターウォーズグッズの宣伝となってしまいますが、ちょっと気になる商品があったので取り上げます。今回はなんとカーナビで、あのスターウォーズのBGMと共に道案内をしてくれる代物で、お値段なんと39800円。安いと思ってしまったのはフォースに染まりすぎだからでしょうか。
ただこうしたカーナビ商品ですが先日にソニーが市場から撤退すると発表するなど、近年は同様のアプリを持つスマートフォンに押されてなかなか厳しいようです。私個人としても友人のスマートフォンが持つGPSシステムを見てこれで十分じゃないかと思った節があり、恐らく今後はどんどんとスマートフォンで代用する人が増えて専用機を使い人は減っていくでしょう。あくまで私個人の予想ですが、スマートフォンであれば規格がある程度統一されていることもあり、それこそ音声や機能といった面で差別化が測ったカーナビゲーションシステムアプリがよりバリエーションが多く出てくるのかと思います。
具体的にどんなバリエーションが出てくるかというと、まず一番多く出てくるのは先程のスターウォーズ仕様のように音声やBGMで凝っているものでしょう。既に有名声優を使った音声でナビしてくれるカーナビなどもありますが、私個人としては7年前にカーナビを使っていた段階で今頃にはもっと多くのバリエーションが出ると踏んでいましたが、市場を見る限りだとどうやら頑張ってるのはクラリオンくらいでまだ種類としてはそれほど多く出ているわけではなさそうです。
一番有り得そうだなと思っていたのは既にクラリオンが出しておりますが、関西弁でナビするというカーナビです。それこそ方向指示を間違えたりしたら、「右ゆうとるやないけ」と突込みが入ったり、しばらく直線が続くようであれば「ほな次の交差点着いたら起こしてや」と職場放棄するようなものが市場に溢れるのを期待していたのですが、需要がないのかまだお目にかかっておりません。
ただ先程もいった通りにこれからスマートフォンで代用する人が増えれば、それこそ中の一部ソフトを買えるだけで発音する音声が変えられるアプリも出てくるかもしれませんし、もしかしたらもう出ているかもしれません。またまた登場のクラリオンさんは専用機でこの機能を既に実現させておりますが、「右方向です」と発声するところを敢えて「左方向です」と天邪鬼なシステムに変えたり、突然「ここでインド人を右に」を言わせたりできそうで、なんか見ていて気になります。
ちなみにこれはカーナビではなくパソコンのキーボードの話ですが、会社で仕事している際に暇だった時に自動変換システムを弄って、「そば→うどん」、「うどん→そば」と変換するように何故か登録したことがありました。そんな登録をしたことをすっかり忘れた一年後、確か英文マニュアルの翻訳をしていた際に、「スイッチのそばにあるレバーを」と打ったつもりで変換したら「スイッチのうどんにあるレバーを」と変換されて真面目に「うどん!?」と目を見張ってビビったことがあります。余計な小細工はするべきものじゃないとこの時に痛感しました。
またスターウォーズグッズの宣伝となってしまいますが、ちょっと気になる商品があったので取り上げます。今回はなんとカーナビで、あのスターウォーズのBGMと共に道案内をしてくれる代物で、お値段なんと39800円。安いと思ってしまったのはフォースに染まりすぎだからでしょうか。
ただこうしたカーナビ商品ですが先日にソニーが市場から撤退すると発表するなど、近年は同様のアプリを持つスマートフォンに押されてなかなか厳しいようです。私個人としても友人のスマートフォンが持つGPSシステムを見てこれで十分じゃないかと思った節があり、恐らく今後はどんどんとスマートフォンで代用する人が増えて専用機を使い人は減っていくでしょう。あくまで私個人の予想ですが、スマートフォンであれば規格がある程度統一されていることもあり、それこそ音声や機能といった面で差別化が測ったカーナビゲーションシステムアプリがよりバリエーションが多く出てくるのかと思います。
具体的にどんなバリエーションが出てくるかというと、まず一番多く出てくるのは先程のスターウォーズ仕様のように音声やBGMで凝っているものでしょう。既に有名声優を使った音声でナビしてくれるカーナビなどもありますが、私個人としては7年前にカーナビを使っていた段階で今頃にはもっと多くのバリエーションが出ると踏んでいましたが、市場を見る限りだとどうやら頑張ってるのはクラリオンくらいでまだ種類としてはそれほど多く出ているわけではなさそうです。
一番有り得そうだなと思っていたのは既にクラリオンが出しておりますが、関西弁でナビするというカーナビです。それこそ方向指示を間違えたりしたら、「右ゆうとるやないけ」と突込みが入ったり、しばらく直線が続くようであれば「ほな次の交差点着いたら起こしてや」と職場放棄するようなものが市場に溢れるのを期待していたのですが、需要がないのかまだお目にかかっておりません。
ただ先程もいった通りにこれからスマートフォンで代用する人が増えれば、それこそ中の一部ソフトを買えるだけで発音する音声が変えられるアプリも出てくるかもしれませんし、もしかしたらもう出ているかもしれません。またまた登場のクラリオンさんは専用機でこの機能を既に実現させておりますが、「右方向です」と発声するところを敢えて「左方向です」と天邪鬼なシステムに変えたり、突然「ここでインド人を右に」を言わせたりできそうで、なんか見ていて気になります。
ちなみにこれはカーナビではなくパソコンのキーボードの話ですが、会社で仕事している際に暇だった時に自動変換システムを弄って、「そば→うどん」、「うどん→そば」と変換するように何故か登録したことがありました。そんな登録をしたことをすっかり忘れた一年後、確か英文マニュアルの翻訳をしていた際に、「スイッチのそばにあるレバーを」と打ったつもりで変換したら「スイッチのうどんにあるレバーを」と変換されて真面目に「うどん!?」と目を見張ってビビったことがあります。余計な小細工はするべきものじゃないとこの時に痛感しました。
2012年7月29日日曜日
日本に影響を残した外国人~ダグラス・マッカーサー
かなり久々となる「日本に影響を残した外国人」の連載ですが、今日は近代日本に最も大きな影響を残したと言ってもいいダグラス・マッカーサーを取り上げようと思います。
・ダグラス・マッカーサー(Wikipedia)
この連載を始めた段階でマッカーサーは取り上げる予定でしたが、書くことが非常に多く実際に書くとなるとなかなか決断に至れませんでした。それが何で今日になって取り上げるのかというと、昨日一昨日は日中は全く家から出ずに夕食も豪華(焼肉と焼き鳥)だったこともあって体力に余裕があるからです。先週までは暑さと取材の多さから疲労でいっぱいでしたが。
まずマッカーサーの来歴について触れますが、彼の父親のアーサー・マッカーサー・ジュニアも軍人であったことからかなり早いうちから軍人になることを意識していたと言われております。家庭内についてもう一つ付け加えておくと、母親のメアリー・ピンクニー・ハーディ・マッカーサーはかなりの教育ママだったらしくマッカーサーに英才教育を施し、彼が士官学校に入学すると近くのホテルに移り住んでちゃんと勉強しているか見張っていたという逸話もあるくらいです。
そうした父母の薫陶を受けてか在学中のマッカーサーは抜群の成績を残して卒業してます。そして卒業後に、在日アメリカ大使館に駐在することとなった父の副官として東京に滞在していますが、まさか本人も数十年後にまた日本に来ることになるとはこの時は思わなかったでしょう。
比較的初期のキャリアとして有名なのは第一次大戦時のレインボー軍団創設が挙がってきます。これは一次大戦開戦直後のマッカーサー自らが時のウィルソン大統領に提案して実現したもので、各州から兵士を集めて一つの師団を作り、全米一丸となって戦うというプロパガンダを含んだ部隊ですが、これが創設されるやマッカーサー自らが率いて欧州で戦闘を行っております。この例だけでなく日本のGHQ時代の施政といい、なにかと世の中に「見せる」というやり方に長けているような気がしてなりません。ただこの一次大戦後時は華々しい活躍を遂げて最年少で少将にもなりましたが、大戦後はキャリアが伸び悩み、参謀総長を辞してからは旧知のフィリピンへ軍事顧問として赴き、そこでコネクションを利用して私財作りに明けていたようです。
そんなマッカーサーに転機が訪れたのは太平洋における緊張化こと、対日戦が現実味を帯びてきた1941年7月でした。当時のフランクリン・ルーズベルト大統領ははっきり言ってマッカーサーが嫌いだったようですが(むしろ彼と仲のいい大統領は聞いたことないくらいいつも衝突してるけど)、アジア事情に詳しく実績のある人物はマッカーサーしかいなかったことから現場復帰を要請し、開戦後は大将に昇進しています。
ただ現場復帰を果たしたマッカーサーですが、太平洋戦争初期は日本軍が一気に攻勢をかけてきたことから各地で敗北。しかもその敗因は「たかが日本人」となめてかかった彼自身の戦略ミスも大きいとされ、結局拠点としていたフィリピンも陥落しかけたことからあの有名な「I shall return」と言って逃げ帰る羽目となりました。ただその後の反攻作戦は素人の自分の目から見て状況に適したもので、拠点をつぶしながら北上するのではなく要所要所を落として補給線を壊滅させるという戦略で確実に日本を追い詰めて勝利を得ております。そして日本の降伏後にGHQ総司令官として日本にやってくることとなりました。
日本統治時代初期は当時のアメリカがやや左傾化していたこともあってか農地改革を筆頭に憲法作成など社会主義色の強い政策を次々と打ち出し、五一五事件や二二六事件で反乱を起こした将兵が最も望んでいた地主制農業を崩壊させることに成功し、生産効率などを飛躍的に高めています。ただGHQ内部の権力抗争の結果、いわゆる「右旋回」が起こってからは自衛隊の創設に道筋をつけるなどタカ派的な政策へとシフトしていきます。
ただこの右旋回についてはマッカーサー自身の個人的事情も影響していたとも考えられます。というのも彼は1948年のアメリカ大統領選への出馬する気まんまんだったらしく、本音としては早く日本の非武装化にケリを付けて本国に帰りたかったそうです。ただ予備選でどの州でも1位になれなかったことから結局あきらめてしまい、それからというもの日本の再軍備化を推し進めたり労働争議を叩き潰したり下○事件を起こしたり……と、○山事件はまだ解明されてないですが、ともかく気兼ねなく強攻策を採るようになったと言われております。
そんなマッカーサーにとって再びの転機となったのは1950年の朝鮮戦争です。この時もマッカーサーは諜報から北朝鮮が南進してくる可能性が伝えられていたにもかかわらず一切黙殺するなど、初期対応を誤るというミスを犯しております。ただ例によって反攻作戦を立てるのはうまく、マッカーサー以外が全員反対していた中で強行した仁川上陸作戦を成功させると一気に形成を逆転させております。
しかしこれまた諜報から「人民解放軍が警戒している」と報告されていたにも関わらず調子に乗って朝鮮半島でやたら進軍を続けたせいで、中国の参戦をわざわざ招いて38度線に押し返されるなど、どうも要所要所で状況判断を誤ることが多いです。さらに原爆の使用許可を申請したことが引き金となり、最終的にトルーマン大統領によって解任されることとなりました。
アメリカに帰国後、1952年に再び大統領選出馬を画策していたそうですあ高齢からこれを断念し、その後は特に大きな事件に関わることなく自然死しております。なお息子のダグラス・マッカーサー2世は独立後の日本で駐日大使となり、安保改定に尽力したと伝えられております。
マッカーサーについて寸評を加えるとするなら、どうもこの人はナポレオンと一緒で、自分が将来歴史書に乗る時を意識したような行動や発言が多いです。いわゆる英雄思想が強かったのかもしれませんが、この点について歴史家の半藤一利氏などは、「しょっちゅう嘘をつく奴だ」と評価しており、私個人としても実際には知ってたことをさも知らなかったかのように、またその逆に知らなかった内容をさも知ってたかのように振る舞っていたように見えます。
ただ日本一国に限れば当時の時局と地理の恩恵を受けていたとしても、非常に多くの改革をドラスティックに成し遂げ立派な基盤を作ってくれたと言ってもいいでしょう。そういうことをたまに自虐的に、「戦後最高の日本政治家はマッカーサーだよ」という時もあります。
・ダグラス・マッカーサー(Wikipedia)
この連載を始めた段階でマッカーサーは取り上げる予定でしたが、書くことが非常に多く実際に書くとなるとなかなか決断に至れませんでした。それが何で今日になって取り上げるのかというと、昨日一昨日は日中は全く家から出ずに夕食も豪華(焼肉と焼き鳥)だったこともあって体力に余裕があるからです。先週までは暑さと取材の多さから疲労でいっぱいでしたが。
まずマッカーサーの来歴について触れますが、彼の父親のアーサー・マッカーサー・ジュニアも軍人であったことからかなり早いうちから軍人になることを意識していたと言われております。家庭内についてもう一つ付け加えておくと、母親のメアリー・ピンクニー・ハーディ・マッカーサーはかなりの教育ママだったらしくマッカーサーに英才教育を施し、彼が士官学校に入学すると近くのホテルに移り住んでちゃんと勉強しているか見張っていたという逸話もあるくらいです。
そうした父母の薫陶を受けてか在学中のマッカーサーは抜群の成績を残して卒業してます。そして卒業後に、在日アメリカ大使館に駐在することとなった父の副官として東京に滞在していますが、まさか本人も数十年後にまた日本に来ることになるとはこの時は思わなかったでしょう。
比較的初期のキャリアとして有名なのは第一次大戦時のレインボー軍団創設が挙がってきます。これは一次大戦開戦直後のマッカーサー自らが時のウィルソン大統領に提案して実現したもので、各州から兵士を集めて一つの師団を作り、全米一丸となって戦うというプロパガンダを含んだ部隊ですが、これが創設されるやマッカーサー自らが率いて欧州で戦闘を行っております。この例だけでなく日本のGHQ時代の施政といい、なにかと世の中に「見せる」というやり方に長けているような気がしてなりません。ただこの一次大戦後時は華々しい活躍を遂げて最年少で少将にもなりましたが、大戦後はキャリアが伸び悩み、参謀総長を辞してからは旧知のフィリピンへ軍事顧問として赴き、そこでコネクションを利用して私財作りに明けていたようです。
そんなマッカーサーに転機が訪れたのは太平洋における緊張化こと、対日戦が現実味を帯びてきた1941年7月でした。当時のフランクリン・ルーズベルト大統領ははっきり言ってマッカーサーが嫌いだったようですが(むしろ彼と仲のいい大統領は聞いたことないくらいいつも衝突してるけど)、アジア事情に詳しく実績のある人物はマッカーサーしかいなかったことから現場復帰を要請し、開戦後は大将に昇進しています。
ただ現場復帰を果たしたマッカーサーですが、太平洋戦争初期は日本軍が一気に攻勢をかけてきたことから各地で敗北。しかもその敗因は「たかが日本人」となめてかかった彼自身の戦略ミスも大きいとされ、結局拠点としていたフィリピンも陥落しかけたことからあの有名な「I shall return」と言って逃げ帰る羽目となりました。ただその後の反攻作戦は素人の自分の目から見て状況に適したもので、拠点をつぶしながら北上するのではなく要所要所を落として補給線を壊滅させるという戦略で確実に日本を追い詰めて勝利を得ております。そして日本の降伏後にGHQ総司令官として日本にやってくることとなりました。
日本統治時代初期は当時のアメリカがやや左傾化していたこともあってか農地改革を筆頭に憲法作成など社会主義色の強い政策を次々と打ち出し、五一五事件や二二六事件で反乱を起こした将兵が最も望んでいた地主制農業を崩壊させることに成功し、生産効率などを飛躍的に高めています。ただGHQ内部の権力抗争の結果、いわゆる「右旋回」が起こってからは自衛隊の創設に道筋をつけるなどタカ派的な政策へとシフトしていきます。
ただこの右旋回についてはマッカーサー自身の個人的事情も影響していたとも考えられます。というのも彼は1948年のアメリカ大統領選への出馬する気まんまんだったらしく、本音としては早く日本の非武装化にケリを付けて本国に帰りたかったそうです。ただ予備選でどの州でも1位になれなかったことから結局あきらめてしまい、それからというもの日本の再軍備化を推し進めたり労働争議を叩き潰したり下○事件を起こしたり……と、○山事件はまだ解明されてないですが、ともかく気兼ねなく強攻策を採るようになったと言われております。
そんなマッカーサーにとって再びの転機となったのは1950年の朝鮮戦争です。この時もマッカーサーは諜報から北朝鮮が南進してくる可能性が伝えられていたにもかかわらず一切黙殺するなど、初期対応を誤るというミスを犯しております。ただ例によって反攻作戦を立てるのはうまく、マッカーサー以外が全員反対していた中で強行した仁川上陸作戦を成功させると一気に形成を逆転させております。
しかしこれまた諜報から「人民解放軍が警戒している」と報告されていたにも関わらず調子に乗って朝鮮半島でやたら進軍を続けたせいで、中国の参戦をわざわざ招いて38度線に押し返されるなど、どうも要所要所で状況判断を誤ることが多いです。さらに原爆の使用許可を申請したことが引き金となり、最終的にトルーマン大統領によって解任されることとなりました。
アメリカに帰国後、1952年に再び大統領選出馬を画策していたそうですあ高齢からこれを断念し、その後は特に大きな事件に関わることなく自然死しております。なお息子のダグラス・マッカーサー2世は独立後の日本で駐日大使となり、安保改定に尽力したと伝えられております。
マッカーサーについて寸評を加えるとするなら、どうもこの人はナポレオンと一緒で、自分が将来歴史書に乗る時を意識したような行動や発言が多いです。いわゆる英雄思想が強かったのかもしれませんが、この点について歴史家の半藤一利氏などは、「しょっちゅう嘘をつく奴だ」と評価しており、私個人としても実際には知ってたことをさも知らなかったかのように、またその逆に知らなかった内容をさも知ってたかのように振る舞っていたように見えます。
ただ日本一国に限れば当時の時局と地理の恩恵を受けていたとしても、非常に多くの改革をドラスティックに成し遂げ立派な基盤を作ってくれたと言ってもいいでしょう。そういうことをたまに自虐的に、「戦後最高の日本政治家はマッカーサーだよ」という時もあります。
2012年7月28日土曜日
神奈川県警、愛媛県警の不祥事について
以前に私は「問題があると感じられる県警」という記事で言い訳のしようがないような不祥事を出している県警をいくつか紹介しましたが、不祥事界のキングこと神奈川県警がまたもやってくれたようです。
・警官集団セクハラ、立件視野に捜査へ…判断撤回(読売新聞)
内容に関してはあまりにも下品なので詳述しませんが、どう考えても犯罪としか思えない行為を実行していながら当初、「立件はしない」とこれまた規格外の発表をしてのけた神奈川県警ですが、さすがに世間はそうは問屋をおろさなくて身内びいきと批判が起こったことから、「最終的な判断ではなかった」とこれまた苦し言い訳をして捜査に着手したそうです。でも神奈川県警のことだから捜査をした上で、「やはり違法性はなかった」とか言ってまた立件見送りに舞い戻るだけかもしれませんが。
それにしてもこの事件のコメントでもしこれで立件されないというのであれば、「カラオケ屋で服を脱いでも公然わいせつには当たらない」というある意味すごい前例を作ることになりかねません。全く関係ない話ですが、上司からこの前に自分が行かなかった二次会について、「お前はいかなくて正解だった」と言われたのでわけを聞くと、参加した一人が途中でパンツ一枚になった上に女装するなど破天荒ぶりを見せたそうです。そもそも女装用衣装が置いてある店があるっていうことが驚きだけど。
・警視ら2人を書類送検=虚偽公文書作成容疑―愛知県警(時事通信)
神奈川県警の不祥事にやや隠れ気味ですが、こちらの愛知県警の不祥事も非常にきな臭さを感じる事件です。
こちらについては内容を簡単に説明すると、昨年1月にオウム真理教の事件に関して情報提供があったとして県内で勤める医師に感謝状を贈った件について、管轄と異なる蟹江署から送られていたことから調べてみると、提供された情報の確認に行ったとする署員の運転日誌が改ざんされていたとのことです。これははっきり書いていない記事のせいでわかりづらいのですが、言い換えるなら「情報提供を受けたという事実はなかった」ことなのかもしれません。つまりありもしない情報提供に対して感謝状を贈ったという意味です。
北海道新聞が北海道警が捜査協力者への報奨金で裏金を作っていたという事実が明るみになってから久しいですが、もしかしたらこの事件はまた同じことを愛知県警がやっていたのかもしれません。こちらは既に関わった人間が書類送検されておりますが、普通に考えたら怪しいところ満載です。
オウム真理教絡みで情報提供ときたら昨年から今年にかけて一気に捕まった指名手配犯3人に関するものしかはっきり言って有りえないですが、この3人は結果的に関東都市圏に潜伏しており、なんで遠く離れた愛知県で情報提供があったのか容易には理解しがたいです。何も愛知県警に限らず、オウム絡みの情報提供を調べたらほかの都道府県でも同じようなケースが見つかるかもしれません。
・警官集団セクハラ、立件視野に捜査へ…判断撤回(読売新聞)
内容に関してはあまりにも下品なので詳述しませんが、どう考えても犯罪としか思えない行為を実行していながら当初、「立件はしない」とこれまた規格外の発表をしてのけた神奈川県警ですが、さすがに世間はそうは問屋をおろさなくて身内びいきと批判が起こったことから、「最終的な判断ではなかった」とこれまた苦し言い訳をして捜査に着手したそうです。でも神奈川県警のことだから捜査をした上で、「やはり違法性はなかった」とか言ってまた立件見送りに舞い戻るだけかもしれませんが。
それにしてもこの事件のコメントでもしこれで立件されないというのであれば、「カラオケ屋で服を脱いでも公然わいせつには当たらない」というある意味すごい前例を作ることになりかねません。全く関係ない話ですが、上司からこの前に自分が行かなかった二次会について、「お前はいかなくて正解だった」と言われたのでわけを聞くと、参加した一人が途中でパンツ一枚になった上に女装するなど破天荒ぶりを見せたそうです。そもそも女装用衣装が置いてある店があるっていうことが驚きだけど。
・警視ら2人を書類送検=虚偽公文書作成容疑―愛知県警(時事通信)
神奈川県警の不祥事にやや隠れ気味ですが、こちらの愛知県警の不祥事も非常にきな臭さを感じる事件です。
こちらについては内容を簡単に説明すると、昨年1月にオウム真理教の事件に関して情報提供があったとして県内で勤める医師に感謝状を贈った件について、管轄と異なる蟹江署から送られていたことから調べてみると、提供された情報の確認に行ったとする署員の運転日誌が改ざんされていたとのことです。これははっきり書いていない記事のせいでわかりづらいのですが、言い換えるなら「情報提供を受けたという事実はなかった」ことなのかもしれません。つまりありもしない情報提供に対して感謝状を贈ったという意味です。
北海道新聞が北海道警が捜査協力者への報奨金で裏金を作っていたという事実が明るみになってから久しいですが、もしかしたらこの事件はまた同じことを愛知県警がやっていたのかもしれません。こちらは既に関わった人間が書類送検されておりますが、普通に考えたら怪しいところ満載です。
オウム真理教絡みで情報提供ときたら昨年から今年にかけて一気に捕まった指名手配犯3人に関するものしかはっきり言って有りえないですが、この3人は結果的に関東都市圏に潜伏しており、なんで遠く離れた愛知県で情報提供があったのか容易には理解しがたいです。何も愛知県警に限らず、オウム絡みの情報提供を調べたらほかの都道府県でも同じようなケースが見つかるかもしれません。
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