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2013年11月30日土曜日

「シドニアの騎士」のテレビアニメプロモーションビデオ

 既にこのブログでしつこいくらい取り上げている「シドニアの騎士」という漫画のアニメ化についてですが、やや古いですが今月中旬に下記のプロモーションビデオが公開されました。



 この動画が一体何なのかを簡単に説明すると、現在「アフタヌーン」という漫画雑誌で連載している「シドニアの騎士」という漫画が今度アニメ化する予定で、それの宣伝用動画です。この「シドニアの騎士」とは私が現在読んでいる連載中漫画の中で最も続きを楽しんでいる漫画で、2010年頃の単行本の3巻 から (現在では11巻)読み続けている漫画であります。
 作者の弐瓶勉(「にへいつとむ」、本人もたまに「ニビンベン」と読んでるが)はデビュー作の「BLAME!」の頃から知っていて、現代の漫画家としては他の追随を許さないほど、決して誇張ではなく壮大なスケールと有り得ない大きさの建築物を頻繁に背景に描くことから高く評価しておりました。はっきりとした経歴は明かしていないものの、どうもこの作者は建築関連の教育もしくは仕事をしていたということでその独特なバックグラウンドが作中にも活かされているとよく指摘されています。

 話は「シドニアの騎士」に戻りますがアニメ化が発表された際はてっきりOVA(オリジナルビデオアニメ)で短い話だけが公開されるのかと思っていたら、どうやら来年春にテレビできちんと放送するようです。でもってフルCGで動画を作るそうで上記のPVもそのような出来となっていますが、一見した感じだと弐瓶氏の絵とCGの相性は高いように思え、こういう作りにして正解なんじゃないのかと思う次第です。ただ人物の顔を見た感じだと昔公開されたアニメ映画の「スカイクロラ」になんか近いような印象を覚えますが、気のせいかな。

 内容を知らない人向けにこの漫画のあらすじというか全体の流れを説明すると、この漫画の世界では既に地球は崩壊しており、人類は宇宙船(作中では「播種船」)の中でわずかに命脈を保っている状態です。その宇宙船に対して地球を崩壊せしめた宇宙怪獣が再び襲ってくるようになり、主人公らはその宇宙怪獣と戦うロボットのパイロットとして戦っていくのですが、細かい設定がとにもかくにも素晴らしいの一言に尽きます。

 まず生き残っている人類ですが、遺伝子が既に改造されており光合成をすることによって栄養を体内で自ら作るため、主人公は例外ですが食事は基本的にとらなくていい体となっています。また一部の船員に限っては脳をクローンで作成した肉体に換装することで老衰することなく生き続けており、このほかアンドロイドや特殊な義手義足を身に着けたキャラも出てきます。

 そして何と言っても面白いのが、その宇宙怪獣の設定です。というのもこの宇宙怪獣はコアを破壊しない限り何度でも再生して襲ってくるのですが、そのコアを破壊する兵器というか武器というのが17本しかない槍で、この槍をロボットでもって突く以外は倒せないこととなっております。そのため、話が進むにつれて戦況は人類側が徐々に立て直してきますが前半は本当に絶望感が半端なく、主要キャラもバッタバッタとリアルに死にます

 最近のSF作品というとどれもこれも主人公側の兵器が最初からやけに充実してたり、如何にも媚びた感じの美少女キャラが出たり、お前のせいで何人死んでんねんとツッコみたくなる指揮官が如何にももの知ったような感じで出てくるのがお決まりですが、この作品に限ってはそういう要素は全く以って皆無です。唯一、指揮官に関してはパイロットを見殺しにしてでも敵殲滅を平気で優先してくる、別な意味で強烈なキャラクターでありますが。

 また例によってほめ過ぎな気もしますが、素直にこの作品はもっと評価されるべきだと私は思います。そもそも作者の弐瓶勉氏自身が日本国内よりも海外の方が評価が高いような漫画家であることもありますが、もっと日本国内がこの人のことを評価してあげるべきでしょう。
 来年の春に自分が日本にいるかどうかはやや微妙ですが、いるとしたらちゃんと毎週追っかけてテレビアニメを見てみたいものです。

2013年11月27日水曜日

特定秘密保護法案を巡るマスコミの対応

 今日は記事更新をさぼってまた副業に精を出そうかと思っていましたが、短くてもいいから書いときたいことが出来たのでそっちを書くことにします。

 さて、みなさんも知っての通りに特定秘密保護法案が昨日、衆議院で可決しました。一夜明けた今日の大手メディアの報道は政府というか安倍首相を批判するものしかなく、肯定的はおろか中立的な報道すら探すのも難しい状態です。はっきり言えばこの議論に関して日本のマスコミの報道は偏向だと言っても過言ではなく、よくもこんな低次元な内容で大騒ぎできるものだなと呆れてきます。この件に限るわけじゃないですが、日本の政治記者は私から見てあまり頭がいい人が多いようには見えません。逆に文化部の記者なんか真面目に尊敬するほど勉強しているなといつも感じますが。

 この件に関する報道でメディアが偏向的だと思えるのは、法案に対して批判しかしないのはもとより野党側の主張ばかり報じるなど明らかに野党の肩を持っている点です。具体的に挙げると一昨日に福島県で開かれたこの法案の公聴会に関する報道ですが、公聴会に参加した地元の人間が質問で、「震災の時にSPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)の情報が公開されず現場は大混乱した。この法案が出来ればさらに公開されなくなるのでは」と述べたのですが、この質問をどのメディアも繰り返し何度も放送していました。この質問に対して自民党側は、SPEEDIの情報はそもそも秘密対象の情報ではなく、有事の際には公開すると回答しましたが、当たり前すぎてなんで回答するのかとむしろ私には思いました。

 このSPEEDIの情報ですが、どうもこのメディアの繰り返した報道を真に受けちゃったのか、民主党の近藤昭一議員が同じ質問をどうも安倍首相に聞いてしまったようです。

首相「菅政権が対応誤った」 民主議員の原発事故情報非公表に反論(産経新聞)

 詳しくは記事内容を読んでもらえばわかりますが、近藤議員がさっきの公聴会参加者同様にこの法案が通れば震災時に情報が隠蔽される恐れがあるのではと聞いたところ安倍首相が、そもそもSPEEDIの情報を震災当時に公開せず余計な混乱を招いたのは当時の民主党政権だろうと言い返し、近藤議員もそれ以降は何も言えず「反省とおわびを申し上げたい」と言ったそうです。あんたなにがしたかったんだよなぁ。

 私が言いたいのは、情報の隠蔽体質で言うならば前民主党政権の方が明らかにひどかったということです。先程の震災当時の情報隠蔽はもとより2010年の尖閣諸島沖漁船衝突事件でも海上保安庁が保有する事故当時の映像を国民に公開しなかったりと、呆れた対応ばかりしておりました。なので以前に書いた記事で私は、「特定秘密保護法案関連で民主党は何も発言するな」と言いましたが、私のこの認識は大手メディアの間では持たれていない。それどころか情報を何度も隠蔽してきた人たちが「政府は情報を隠蔽するつもりだ」という発言を何度も放送するありさまです。私が責任者なら、民主党のシーンはカットするか、このような寸評を入れて「馬鹿がまた何か言ってるよ」として報じるのですが。

 ついでに書くと昨日の採決では野党がそろって反対しているにもかかわらず強行採決したなどという発言を載せる記事もありましたが、そもそも野党が諸手を挙げて賛成する法案の方が少ないだろうとツッコんだのは私だけでしょうか。それに上記のとおり民主党はこの議論で発言する余地はなく、共産党はどの法案にも全部反対であること考えると、みんなの党が賛成に回っただけでもむしろ珍しいと評価してもいい気がします。
 あと誰かとは言いませんが今回の法案通過を以って、「民主主義は終わってしまった」なんていう人もいましたが、私からするとこの程度で民主主義が簡単にくたばると考えているようであれば、この人こそ遠回しに民主主義を馬鹿にしているのではないかとみていて腹立ってきました。叩かれてナンボだというのが民主主義だというのにさ。

 最後に前回書いた記事で書きそびれたことを付け加えますが、仮にこの特定秘密保護法がなくても政府というのは様々な情報を隠蔽するでしょう。それこそかつての西山事件の様に、そんな情報は存在すらなかったという風にして。
 そのように考えればこの法案が通ることによって何を非公開にしているのかなど、隠蔽する情報の存在は確実に明らかになっていくと思います。いわば以前より非公開情報の存在ははっきりするのでむしろ前よりオープンになるんじゃないかと私は思え、なのになんでメディアはこんな大騒ぎするのか本当に理解できません。言ってしまえば暴けば金になる特ダネ情報を政府自らリストアップしてくれるようなもんなんだし。こういう風に考える当たり、自分は面倒な性格している気がしてきます。

2013年11月26日火曜日

部活動での拘束の是非

 昨日は緊急的に中国の話題を記事に書くこととなったので、当初予定していた一昨日の記事の続きを今日書きます。
 おさらいをすると一昨日の記事では公立中学校での朝練の廃止を長野県が検討していることを取り上げ、日本の部活動はやや勝利至上主義に走りすぎていてかえって青少年の心身の成長、ならびに学業に悪い影響を与えているのではないかという私の意見を紹介しましたが、今日はさらにアクセル踏んで日本の部活動に対して私が不満に思う悪口を書いてこうと思います。ちなみに「迷ったらアクセルを踏め」というのはコリン・マクレーというレーサーの言葉ですが、この言葉をベストカーという雑誌で引用した山路徹氏は二年前の不倫騒動を振り返って、「この言葉を思い出してアクセルを踏みました」と述べています。いい意味で懲りない人です。

 話は本題に入りますが、まず率直に言って私は日本の部活動文化が自分自身が中学、高校生だった頃から嫌いでした。その理由というのも単純に拘束が多いという一言に尽き、どうして課外活動であれやこれやといちいち細かく指示されないといけないんだよと不満で仕方なく、結局週三日だけ放課後の練習に出ればいいという緩さから中学校時代と高校の始めまで水泳部に所属しました。

 その過剰と思える部活動の拘束ですが、やや凝った言い方をすると文化系の部活ならともかく、運動部系の部活だと入部した時点で学校生活が部活動中心になってしまうというのが腑に落ちません。月から金のウイークデイの放課後は必ず練習に参加。そして土日も練習のため登校せねばならず、日常生活の大部分の時間を部活動に取られることとなってしまいます。
 もちろんその運動部で行っているスポーツ種目が大好きで仕方のない人はいいでしょうが、みんながみんなそうというわけでもなく、本当はサボりたいけどそのスポーツ種目をやるためには仕方ないからいやいや参加しているという子も少なくはない気がします。下手すればそのように練習づめにされて拘束されるのが嫌で、そのスポーツ種目自体は大好きなんだけど部活には参加しないって子もいるかもしれません。

 厳しいことを言えば、日本の運動部の部活動は多少は体を鍛える効果があるかもしれませんが、少なくとも生徒の競技に対するやる気を伸ばしているかといったら全く伸ばしていないと言っても過言じゃないでしょう。少し興味はあるんだけど必死こいてまでやりたくないという生徒は最初の段階で切り捨ててしまっており、その切り捨てによってもしかしたらその競技に非凡な才能を持っていたかもしれない人間の多くを無駄にしてしまっているのかもしれません。
 仮定の話が続きますが、最初は週二日くらいの練習でいいやと思って練習に参加しているうち、どんどんとやる気が湧いてきて最終的には週五日フルに参加してくる生徒もいるかもしれません。しかし日本の現在の部活動は週二日しか参加しない奴なんて初めから相手にせず入部を認めない可能性もあり、そう考えるとなんかもったいない指導しているなという気がしてなりません。

 私が何を言いたいのかというと、少なくとも中学までの部活動に関しては学校側は練習を強制せず、あくまで生徒の自主参加という形で指導するべきだということです。月から金の放課後練習には参加するが土日の練習には来ない生徒もいれば、土日も含めて全参加、はたまた逆に土日だけ参加するっていう生徒があってもいいような気がします。また一つの部活だけで活動するわけでなく月火水は陸上部、木金は水泳部の練習に参加するという選択肢もあっていいと思うのですが、こんなやり方を認める学校なんて私の知る限りではありません。
 恐らくこういうやり方を提案したところで多くの指導者並びに関係者からは、それじゃ団結力が生まれないだとか生徒によって運動能力にばらつきが出て指導し辛くなるとかいう意見が飛んできそうですが、私としては一緒に長く運動すれば必ずしも団結力が生まれるとは限らないと思うし、普通の部活でも生徒個人個人によって運動能力にばらつきは出るのだから、練習メニューを工夫すればどうとでも対応できる気がします。

 もちろん試合などに参加できるのは熱心に練習に参加している生徒でいいと思いますが、私自身がそうだったのですが試合とかに出なくてもいいから自分のペースで練習したいという生徒のニーズをもうちょっと汲んでもらいたいと思います。また同時に、一つのスポーツだけでなく複数のスポーツを楽しみたいという生徒もいるのであればなるべくしてその希望を叶えるように動くというのが本来あるべき学校の形じゃないでしょうか。
 少なくとも中学校の部活動に関しては、進学できる学校を生徒自身が選んでいることはほとんどないため、試合で勝つことを目的としてはならずあくまで生徒のスポーツに対する興味を育てることに重点を置くべきでしょう。ただ高校は生徒も進学先をある程度選べるし、熱心にスポーツやりたい子はそういうスポーツが盛んな学校に向かうことを考えると、多少は勝利を優先して部活動での拘束もあっていいとは思いますが。

 結論をまとめると、日本の部活動はやや硬直的で幅がなく、それがために高いポテンシャルを秘めている生徒を無駄にしてしまっているのではないかというのが私の意見です。こういう風に思うのも私自身が生来から協調性がないのが最大の要因ですが日本の部活動になじめず、同じような友人と一緒に「好きな時に好きなだけ運動したいよねぇ」とよく語っていたからというのと、サッカーは異常なほど大好きだけど部活の練習が嫌でサッカー部に入らなかった友人が身近にいたからです。

 それにしてもというか、また日本人批判になってしまいますが日本社会はどこを見回しても幅の狭い人生しか送れない仕組みになっているような気がしてなりません。この部活動一つとっても最初に書いたように日常生活が部活動中心になってしまう可能性が高く、また社会人も仕事を取るなら家庭を捨てなければという概念が未だに半端なく強いです。まるで「何か一つを選択するならほかのすべてを投げ捨てろ」と言わんばかりの価値概念で、何の根拠もなくこういう事を平然と要求してくる日本人のカビの生えたような思想が大っ嫌いです。「あれもしたい、これもしたい」というのは一見贅沢に見えるかもしれませんが、見方を変えればあらゆることにチャレンジしようとする心の表れでもあり、そうした可能性を摘み取るろうとする日本人は本当に自分の敵だと思います。

2013年11月25日月曜日

中国の防衛識別圏設置についての見解

 今日は昨日の記事の続きとして日本の部活動について批判的な文章を書こうと思っていましたがちょっと黙ってみていられないのもあるので、見出しにも掲げている中国が尖閣諸島上空を含む海域に防衛識別圏を設定したことについて私の見解を述べることにします。

 中国がどんなことを発表したか詳細については大手メディアの記事を呼んでもらいたいところですが、わかりやすく簡単に一言で述べると、尖閣諸島など日本政府が主張する領土の上空を含む空域に対して「この空域は中国の管轄下であり防衛する必要のあるところだから、変な飛行機とかがもし勝手に飛んできたら何するかわからないよ」というような内容を発表したといったところです。

 まず私個人の来歴について述べますが、小学生時代に三国志を読んでから中国贔屓になり、ついには中国に単身で渡って現地採用までしてきたくらいです。それくらい中国にどっぷりつかっている自分に言わせると、今回の中国の行動というか発表はあまりにも不用意過ぎるとしか言いようがなく、日本政府は一歩も譲らず中国に対して発表の撤回を求めると同時に、何かしらの対抗措置を講じるべきでしょう。

 今回の中国政府の発表ですが、私の予想としては政府、軍部がしっかり協議を重ねるなど準備を整えた上で発表したもので、この前のレーダー照射問題とは違って軍部が暴走したとか勝手にやった、圧力をかけたものではないように思えます。そしてどうしてこんな発表をしたのかというと、第一に尖閣諸島周辺の海域における領土主張でイニシアチブを握ろうとしたことと、少し時期はずれますが昨年の日本政府による尖閣諸島の国有化から一年二ヶ月を経過したことから、報復とばかりにやや強行とも取れる行動に打って出たのではないかとみています。

 確かに去年の日本による尖閣諸島国有化は中国側としては痛い一撃であったことに変わりなく、中国が一年越しで復讐したくなるのも理解できない話じゃないです。ただ大分時間が立って日中双方の国民も冷静になりまた経済活動を活発化していく中で、いわば寝た子を起こすような今回の行動は日中双方にとってマイナス以外の何物でもありません。もっとも中国の側からすれば先に仕掛けてきたのは日本だと思ってるかもしれませんが。

 それにしても理解できないのは、何故このタイミングで波風を無理に立たせようとするのかです。中国としても日本との貿易に影響が出ることは経済全体に良くなく(日本にはもっと良くないが)、尖閣諸島国有化の直後であれば国内向けのプロパガンダとしてまだ理解できますが、誰も気にしなくなったこの時期にこうしてこういう行動に出ても、お互いの商売で損し合うだけです。
 思えば、習近平政権となってから中国の外交方針が変わってきているのかもしれません。中国というのは共産党の一党独裁国家ですから仮にトップである総書記が変わったところで党としての方針が優先されるため外交方針は大きく変わり辛い国なのですが、南沙諸島の問題といい、胡錦濤政権と比べると落としどころが見えないのにやたら突っかかってくることが増えてきた気がします。まぁ突っかかってくるのは昔からだけど。

 また胡錦濤政権というのは案外日本に対する配慮はよくしてくれていて、レアアースの輸出を差し止めたりしましたがちゃんと落としどころを初めから想定し、今回の防空識別圏設置などのように軍事的に危険な挑発だけはちゃんと避けていました。しかし今回の中国の行動は軍事的な色彩が強く度が過ぎており、仮に周辺国が認めようものなら中国は何してもいいってことにもなりかねず、平和という観点から言えば危険以外の何物でもない行動です。こういう行動は胡錦濤政権気ならなかっただろうなと思うと、習近平政権になってから変わってしまったのかなとも感じます。

 ただしかし、今は日本にとってやや時期がいいです。というのもつい先日に米欧とイラクの間で核兵器開発を中止する代わりに経済制裁を一部緩和するという合意が出来たばかりで、米国の安全保障の目が中国に集中するという期待があります。逆にイラクとの議論が続いていたらアジア方面への関心は確実に薄れるだけに、日本としては素直にこのタイミングを喜んで米国、ひいては他の東南アジア諸国と完全タッグを組んで徹底的に圧迫をかけていく方がいいと思います。もちろん武力は抜きで。

 最後にここで一つ気になるのが韓国の行動です。多分今の韓国ならここでも中国の肩を持つ可能性があるとみえ、もしそうなったら米国の機嫌を損ねるだけでなく他の東南アジア諸国からも冷めた目で見られて孤立化を深めるんじゃないかと勝手に推測してます。もちろんそんなことなければそれでいいんだけど、予言すると今の韓国大統領は任期まで持たないと私は見ています。

2013年11月24日日曜日

部活動での朝練の是非

長野県「朝練廃止」 中学生部活動 「睡眠不足、成長に弊害」(産経新聞)

 上記はちょっと古いニュースですが個人的にかなり目を引いたニュースなので記事内容の紹介と共に私の見解をつらつら書いていきます

 記事の内容は見出しそのままで長野県県内の公立中学校行われている部活動朝練こと早朝練習の廃止を検討しているとのことです何故朝練廃止しようとするのかというと朝練をすることによって生徒睡眠不足を引き起こ学業成長悪影響が起こるだけでなく過度な練習による勝利至上主義走りかねないという理由からです
 私の結論を先に述べると、実にまともな提案であり是非そのまま朝練を廃止するべきでしょう。

 前もって言っておくと私はスポーツ科学に造詣が深いというわけでもなくただの素人ですが、その素人の目から言っても朝起きてすぐにきつい運動するのはどう考えたって体にいいわけないとしか思えません。特に冬場だと寒さから体の動きが鈍くなり怪我する可能性も高く、軽めのジョギングやストレッチなどにとどめるのならともかく、今日び日本の部活動で実施されているような練習量は明らかに度が過ぎている気がします。
 なおかつ今回の提言でも書いてある通り、朝6時に起きて7時から8時まで練習し、それから授業に出ると言ってもそりゃあ集中力が落ちるに決まってます。勉強だけが学校生活だけじゃないですが、効率が悪いとしか思えない朝練をしてまで集中力下げるってのは不毛以外の何物でもないでしょう。

 そして何と言っても大事なのは、学校の部活動は心身の教育が最重要であり試合に勝つことではありません。大阪の桜宮高校の体罰事件も最近は語られることが少なくなってきましたが、健康が学業に影響を及ぼしかねない練習を行うのはやっぱりこの勝利至上主義が背景にあるような気がします。いくら上から指導しても現場が従わないというのなら、この長野県の様に原則廃止するという手段を講じることが一番に思えます。
 こうした考えと関連するというか、同じくスポーツ教育で気になるニュースがもう一つあります。

甲子園を目指さない野球部」とは?(R25)

 上記のニュースによると、芦屋学園中・高校が来年にも高野連に加入せず予選を含め甲子園に出場しない野球部を作るそうです。高野連に加入しないことで引退したプロ野球選手などからの指導が受けられたり、地方リーグのチームとの対戦が出来るということがメリットだそうですが、それと共に必ずしも甲子園で勝つことを目的とせずプロを目指すような選手を育成することが目的だと書かれてあります。

 率直に言ってこの構想は非常に面白く、実に先行きが楽しみな話です。そもそもの話、日本の部活動は試合に勝つことが目的とされていることが非常に多く、芦屋学園みたいにプロになることを見越した教育がなかったり、あときつい練習してまで試合に勝ちたくないけど自分のペースでその競技を練習したい、楽しみたいという人に門戸があまりにも開かれていない気がします。
 まとめて書こうと思ったけどちょっと話題が逸れていくので、また次回にでも日本の部活動に対して私が疑問に思っていることを書きます。

2013年11月23日土曜日

私の嫌いな広告とその会社

広告コンクール:最優秀に味の素、パナソニック、東京ガス(毎日新聞)

 昨日に毎日新聞のニュースをアンドロイド用アプリで見ていたところ、気になったというか癇に障るニュースを見つけました。そのニュースというのが上記のニュースで、なんでも日本アドバタイザーズ協会というのが主催したコンクールで味の素とほか二社が入賞したとのことです。それにしても上記のリンク先、「~など計4366点の応募があっ... 続きを読む」って表示されててリンクが貼られているから続きあるのかと思ってクリックした所、「 ~など計4366点の応募があっ」という具合で、「た」の文字しか続きないんだけど。

 話を戻しますがなんでこのコンクール入賞で味の素が入っていることに一人いきり立っているのかというと、以前に「見ていて不快な広告」という記事でも取り上げたようにこの会社のバナー広告が見ていて本当に不快だからです。そのバナー広告の画像は先ほどの以前の記事にも貼ってありますが、疲れたおっさんの顔がネガティブな言葉とともに載せられており、この広告が目につくだけでも非常にイライラします。しかもかなりむかつくことにこのバナー広告は未だに載せられることがあって目にする機会も多く、文房具屋でボールペンの試し書きをする時はリアルに「ファッキン味の素」といつも書くくらい腹立ちます。

 今回のコンクールに入賞した広告はもちろんこれとは別ですが、非常に不愉快な広告を出している味の素がこうして表彰されることに個人的に納得いきません。主催団体にはもちろん責任はなく私も批判するつもりはありませんが、ともかく味の素の広告責任者に「鬱陶しいんだよてめぇの広告( ゚Д゚)<氏ね!」って大声で言いたいです。

 物のついでなのでもうすこし気になる広告について書きますが、保険大手のアフラックのテレビCMもこのところ見ていて不快感しか覚えません。そのCMというのは「保険は必要かなぁ」って誰かが言うと黒いアヒルが出てきて「必要ない、必要ない!」って喚くCMで、言ってるセリフも意味わかんないしその黒いアヒルもだから何なんだよと思えて不快です。逆に以前やっていたCGの猫が出てくるCMは猫好きなだけに大好きだったので、なんでこんな改悪したんだよと聞きたくなります。

 あと最後にもう一つテレビCMで自分が注目しているのだと、通信会社大手のKDDIことauのCMが一時期ソフトバンクに比べて酷かったのに対し、このところの剛力彩芽氏が出てくるCMは素直に好感が持てます。特に今放映しているきゃりーぱみゅぱみゅ 氏 が歌って踊る奴は見ていて面白く感じるほどで、タレント評論家でもない自分が言うのもなんですが、あのきゃりーぱみゅぱみゅ氏に関しては「かわいい」という英語や中国語に翻訳し辛い日本独自の概念を海外に切り売りする上で非常に稀有な才能を持ったタレントではないかと文句なしに最上級の評価をしております。
 ただ今のauのCMで「もったいないとめあ」という曲を歌って踊っていますが、この曲のサビ部分にある「もったいないから、もったいないから」という歌詞がたまに「おっぱいないから、おっぱいないから」と聞こえてきて、「もったいないおばけはよく聞くけどおっぱいないおばけっているのかな」なんて妙な疑問が湧いてきます。こんな疑問を抱く当たり、自分は相当疲れているのだと思うので明日はおいしいもの食べながらゆっくり休むことにします。

  おまけ1
 きゃりーぱみゅぱみゅ氏についてもう一つだけ述べると、この前にみたこの掲示板が面白かったです。

Siriにきゃりーぱみゅぱみゅを検索させたいんだが(ソニック速報)

 なんでもiOSの音声認識に「きゃりーぱみゅぱみゅ」を認識させようとするも、その発音の難しさからなかなかきちんと認識してくれないという顛末が描かれています。地味に「キャリー‰ ‰ 」とかいう表示がツボに来ます。

  おまけ2

 他に載せるところがないので載せますが、この前ネットで発見して非常に衝撃を受けた一枚です。初めて見た時なんか思わず、「ネットは広大だわ……」なんて呟いちゃったし。

2013年11月22日金曜日

猪瀬都知事の5000万円受領疑惑について

 今日はちょっと寒いのでパソコンを炬燵に移して今記事を書いていますが、やっぱりというかキーボードが打ちづらいです。っていうかそろそろOA用こたつみたいな商品が出ていてもいいような。
 話は本題に移りますが、宿敵である佐野眞一先生が大喜びしそうなビッグなニュースが今日飛び込んできました。

徳田議員から現金で受領=「無利息、無担保で」―徳洲会の5000万円・猪瀬知事(時事通信)

 記事の内容は皆さんも知っての通りだと思いますが、東京都の猪瀬知事が選挙活動で運動員を買収した疑惑から関連事務所や系列団が現在捜査を受けている徳田毅衆議院議員より、都知事選の直前である2012年11月に5000万円もの現金を受け取っていたことが今日までに分かりました。2020年東京五輪を決めて上昇気流に乗っていた時期なだけに、猪瀬都知事の政治活動にとっては非常に致命的でありやや気が早い気もするけど、下手したら辞職にも発展する可能性もあると考えています。

 まず今回の事件のポイントを整理します。今回の事件は先程も述べた通りに、徳田議員の問題で東京地検特捜部が捜査している最中に金の受け渡しがあったことが分かったようです。そして肝心要の金の受け渡しについては猪瀬都知事も今日の改憲で事実であると認めた上で、都知事選に出る直前に選挙資金として借りたものだと説明しています。ただ都知事選の選挙費用自体は自己資金で賄えたためで借りた5000万円は手付かずのままだったので、徳田議員への捜査が始まった今年9月に返却したと述べました。

 ここから私の意見を滔々と述べていきますが、まぁなんとも突っ込みどころの多い釈明っぷりで笑えてきます。普通に考えたらおかしいだろって言いたくなる点があまりにも多いのでもう箇条書きにして書いちゃいます。

1、無利子で現金5000万円も貸す奴いるか?
2、借用書を作成したと言っているが、なら現物を何故見せない?
3、選挙前の政治資金報告書に何故記載しなかった?
4、使わなかったというのなら、何故選挙後にすぐ返さなかった?
5、でもって徳田議員の捜査が始まったらなぜ急に返した?
6、なんで今まで黙ってた?
7、やましい理由がないのなら、急いで返す必要はないのでは?

 以上7点が私が持つ疑問点です。
 特に重要なのは2番と3番で、あるというのなら借用書を直ちに公開するべきでしょう。また仮に借用書が本当にあるとしても、さっきのNHKニュースでも学者が指摘してましたが政治資金報告書に記載しなかったのは明確な違反です。

 私としては仮に授受された金額が100万円や200万円なら堅いこと言わず、「次はばれないようにやれよ」で済ませてもいいのですが、今回の場合は5000万円という決して小さくない金額です。ましてやその金の出所というのが、運動員の買収という明確な選挙違反疑惑で捜査されている徳田議員ともなれば怪しい用途に使われたのではないかと邪推したくなります。
 事実関係がまだはっきりしていない段階で悪く言い過ぎるのもあれなので敢えてぼかして書きますが、借りた時期と返した時期を見るにつけ同じことをやっていたのではと私は思います。

 私は東京地検特捜部のことをあまり信用していませんが、今回の事件に関しては怪しすぎる点があまりにも多いことからきちんと仕事して☆取れよとちょっと応援します。それにしても、あれだけ目が泳ぐ会見も久方ぶりに見たな。