2013年11月30日土曜日

「シドニアの騎士」のテレビアニメプロモーションビデオ

 既にこのブログでしつこいくらい取り上げている「シドニアの騎士」という漫画のアニメ化についてですが、やや古いですが今月中旬に下記のプロモーションビデオが公開されました。



 この動画が一体何なのかを簡単に説明すると、現在「アフタヌーン」という漫画雑誌で連載している「シドニアの騎士」という漫画が今度アニメ化する予定で、それの宣伝用動画です。この「シドニアの騎士」とは私が現在読んでいる連載中漫画の中で最も続きを楽しんでいる漫画で、2010年頃の単行本の3巻 から (現在では11巻)読み続けている漫画であります。
 作者の弐瓶勉(「にへいつとむ」、本人もたまに「ニビンベン」と読んでるが)はデビュー作の「BLAME!」の頃から知っていて、現代の漫画家としては他の追随を許さないほど、決して誇張ではなく壮大なスケールと有り得ない大きさの建築物を頻繁に背景に描くことから高く評価しておりました。はっきりとした経歴は明かしていないものの、どうもこの作者は建築関連の教育もしくは仕事をしていたということでその独特なバックグラウンドが作中にも活かされているとよく指摘されています。

 話は「シドニアの騎士」に戻りますがアニメ化が発表された際はてっきりOVA(オリジナルビデオアニメ)で短い話だけが公開されるのかと思っていたら、どうやら来年春にテレビできちんと放送するようです。でもってフルCGで動画を作るそうで上記のPVもそのような出来となっていますが、一見した感じだと弐瓶氏の絵とCGの相性は高いように思え、こういう作りにして正解なんじゃないのかと思う次第です。ただ人物の顔を見た感じだと昔公開されたアニメ映画の「スカイクロラ」になんか近いような印象を覚えますが、気のせいかな。

 内容を知らない人向けにこの漫画のあらすじというか全体の流れを説明すると、この漫画の世界では既に地球は崩壊しており、人類は宇宙船(作中では「播種船」)の中でわずかに命脈を保っている状態です。その宇宙船に対して地球を崩壊せしめた宇宙怪獣が再び襲ってくるようになり、主人公らはその宇宙怪獣と戦うロボットのパイロットとして戦っていくのですが、細かい設定がとにもかくにも素晴らしいの一言に尽きます。

 まず生き残っている人類ですが、遺伝子が既に改造されており光合成をすることによって栄養を体内で自ら作るため、主人公は例外ですが食事は基本的にとらなくていい体となっています。また一部の船員に限っては脳をクローンで作成した肉体に換装することで老衰することなく生き続けており、このほかアンドロイドや特殊な義手義足を身に着けたキャラも出てきます。

 そして何と言っても面白いのが、その宇宙怪獣の設定です。というのもこの宇宙怪獣はコアを破壊しない限り何度でも再生して襲ってくるのですが、そのコアを破壊する兵器というか武器というのが17本しかない槍で、この槍をロボットでもって突く以外は倒せないこととなっております。そのため、話が進むにつれて戦況は人類側が徐々に立て直してきますが前半は本当に絶望感が半端なく、主要キャラもバッタバッタとリアルに死にます

 最近のSF作品というとどれもこれも主人公側の兵器が最初からやけに充実してたり、如何にも媚びた感じの美少女キャラが出たり、お前のせいで何人死んでんねんとツッコみたくなる指揮官が如何にももの知ったような感じで出てくるのがお決まりですが、この作品に限ってはそういう要素は全く以って皆無です。唯一、指揮官に関してはパイロットを見殺しにしてでも敵殲滅を平気で優先してくる、別な意味で強烈なキャラクターでありますが。

 また例によってほめ過ぎな気もしますが、素直にこの作品はもっと評価されるべきだと私は思います。そもそも作者の弐瓶勉氏自身が日本国内よりも海外の方が評価が高いような漫画家であることもありますが、もっと日本国内がこの人のことを評価してあげるべきでしょう。
 来年の春に自分が日本にいるかどうかはやや微妙ですが、いるとしたらちゃんと毎週追っかけてテレビアニメを見てみたいものです。

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