自分はアップル製品とはとんと縁がない(マジで一度も買ったことがない)のですが、先日発売されたアイフォン6がポケットに入れていると折れ曲がるという報道もあれば、実際の耐久試験ではむしろ他のスマホに比して頑丈だとの報道も出ています。そしたらなぜかスプーン曲げで一世を風靡したユリ・ゲラーもこの話題に参入して、世界中にいるアイフォンユーザーの思念が曲げているという超理論を言い出したというのが上記のニュースです。
まぁ話しのネタとしてそこそこ面白いのですがちょうど先月にもユリ・ゲラーの話を友人にしたこともあるので、今日はちょっと小話がてらその逸話を紹介します。その逸話というのも任天堂との裁判についてです。
このところ凋落著しい任天堂ですがソフトウェアの競争力は現状でもやはり高く、特にポケモンシリーズはスタートから実に十年くらい経過しているにもかかわらず関連商品や続編が飛ぶように売れるなど未だ高い人気を保っております。そのポケモンですが私は初代の「ポケットモンスター 赤」だけをやったことがあるのですが、この初代版から「ユンゲラー」というポケモンが出ており以降の続編にも登場しています。
このポケモンはどんなポケモンかというと、カテゴリーでは「ちょうのうりょくポケモン」に分類され、右手には何故かスプーンらしき物体を握ってて、一部ソフトには「スプーンまげ」というわざまで入っています。ってか、名前からして明らかにユリ・ゲラーをモチーフにしていることがバレバレなのですが、なんとアメリカでユリ・ゲラー本人から勝手に肖像権を使われたとして本当に訴えられたことがあります。
ユリ・ゲラー曰く、「勝手に自分のキャラクターが使われた」として訴えたのですが、こういってはなんですが、「うん、まぁそうだろうね」としか言いようのないキャラクターです。なもんだから裁判がどのように進展するのかと思っていたら、なんと任天堂は下記のようなとんでもない反論を主張してきました。その反論というのも、
「このユンゲラーは超能力を使うポケモンです。もし貴方のキャラクターが使われたと主張するのであれば、この場で超能力を使ってスプーンを曲げてみてください」
実際にこのような反論をしたのかは自分が確認する限り伝聞しかなくやや本当かどうかはっきりしませんが、仮に本当にこう主張したというのなら任天堂法務部は評判通り非常に優秀であると共に、なんてひどいことを言う奴らなんだと思わざるを得ません。ちょっとユリ・ゲラーに対していじめすぎだろ。
ただユリ・ゲラーが訴えた裁判自体は本当にあったことは間違いなく、判決は「ポケモンは日本で開発、販売されているソフトであるため連邦法の適用を受けない」という内容となり任天堂が勝訴したそうです。このエピソードから言えることとしては、任天堂に対しては下手に訴訟を起こさない方が無難そうだというオチです、ちゃんちゃん。