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2016年3月24日木曜日

言葉の軽い現代の政治家


 また本題とは関係ありませんが、前から気に入って動画を見ていた猫がとうとう横歩きをし始めました。この桃太郎って猫は前から歩くの得意でしたがやけに手足が長い上に関節も軟らかく、地味にすごい猫な気がしてなりません。ってかむしろ猫っぽくないし。


 そんなわけで本題に入りますが、なんかまた政治家の妙な失言が報じられています。このニュースを見て最初に私が思ったこととしては、「お前に巫女さんの何がわかる!」っていう一言でしたが、そういう私も何もわかってないじゃんと気がつき人のこと言ってる場合じゃないなと反省しました。ちなみに神主をしている人によると巫女さんになる人は3タイプあって、コスプレ好き、手近なバイト感覚、ガチ霊感体質に分かれるそうです。
 話を真面目な所に戻すと仮にこの発言が、「小娘のくせに何がわかる」とか、もしくは相手が男子大学生で「若造のくせに」だったらあんま失言にならなかったような気がします。なんかそう考えると「巫女のくせに」ということとどう違うのかっていう点で少し悩むところで、そこまで取り上げるほどの失言なのかなと思うと同時に、こんなしょうもないことまでいちいち口に出すあたり最近の政治家の言葉は本当に軽いなと思えてなりません。

 一々例を挙げたら切りがありませんが民主党系の議員らは出来もしない、予算根拠もない政策を平気で口にするし、森元首相も根拠なく「国立競技場の金は東京都も負担するって言ってたぞ(実際には言っていない)」と言って混乱させるし、またほかの議員らも政策を批判する時に「国民を無視している」というようななんか重厚さのかけらもない言葉ばかりしか口にしません。
 全体的に教養が感じられないというかウィットに欠けたセリフばかりで、聞いてる側からすると印象に残らない物が多いような気がします。ここ最近でまだなるほどと思ったのは不倫して辞職した宮崎元議員に対し妻の金子議員が言ってのけた、「恥かいてきなさい」という言葉くらいで、他にはもう何も記憶に残っていません。まぁ安倍首相が口にした、「妻がペット用の食品食べてた」ってのは覚えてますが。

 中国にいるとやはりこちらの政治家はもっと言葉を大事にしているというか、スローガン的に同じ言葉を繰り返し使うことで自分の印象を際立たせてアピールしようとする姿勢が見られます。具体的には胡錦濤前総書記は「和階社会(=平等社会)」という言葉を使い、今の習近平総書記は「反腐敗」という言葉を多用してクリーンさを印象付け、自分の敵対勢力は汚職ばかりしているという構図を構え政争に明け暮れています。

 日本でもまだ昔の政治家はそういう言葉を大事にしたというか印象に残る言葉を用いており、比較的近い時代だと小泉元首相の「自民党をぶっこうわす」とか、「自衛隊の行くところが非武装地帯だ」など、ワンフレーズポリティクスなどと言っては言葉が軽いとメディアは批判してましたが、今やその「ワンフレーズ」すらいえない政治家ばかりの現状を見るとまだマシだったような気がしてなりません。

椎名悦三郎(Wikipedia)

 ここでちょっと古い政治家の名前を出しますが、戦後から高度経済成長期にかけて活躍した椎名悦三郎なんかは非常に名言の多い政治家だったとよく聞きます。ある程度の世代以上であれば「椎名裁定」で有名ですが、岸伸介の懐刀として元官僚という肩書に偽りなくテクノクラート的に政策全般を幅広く担当しただけでなく外相としても難しい交渉をいくつもまとめあげ、実績から見ても間違いなく名政治家の一人として上げるに足る人物です。

 そんな椎名ですが、何でも落語が好きだったそうです。なもんだから答弁での切り返しが非常にうまく、いくつか例を挙げると外相時代に戦前の朝鮮支配に対し「深く反省している」とはどういう事かと問われ、「しみじみ反省しているという意味です」と言い返しています。
 それ以上にすごいのが安保条約の議論中、その意義について国会で説明する際に、「要はアメリカが番犬のようなものと考えてもらえばいい」といったところ野党から、「アメリカを番犬呼ばわりとは何事か」と言われ再び答弁に立った椎名は、「失礼、番犬様でした」と答弁したそうです。この答弁には批判した野党議員を含め議会全体で大爆笑し、「番犬様ならほなしゃあない」とばかりに丸く収まったそうです。

 私もこのブログで記事にした、自民党の丸山議員の「奴隷出身のオバマ大統領が~」という失言はその内容もさることながら全くウィットもユーモアもない下品な言い方で、上記の椎名の発言と比べると人物としての差が見て取れます。政治家にあれこれ求めすぎるのもなんですが、やはりもう少し聞いてて「おっ」と言わせるような見事な一言が言える政治家が今後はもっと出てきてもらいたいものです。

2016年3月23日水曜日

千葉のマッドシティ~カフェ・ド・カオリ

 最近やたらマッドシティの記事が多いですが、これは単純に私の体力が付きかけているだけで、サクッと書けるためにこうなってるだけです。先週末はしっかり休んだつもりだったけど、昨日の火曜日の時点でもう貯め込んだ体力使い切りました。

松戸のフレンチカフェレストラン カフェ・ド・カオリ

 今日紹介するのは松戸在住中に週一ペースで通っていた喫茶店のカフェ・ド・カオリです。ここは松戸駅東口を出てすぐ地上に降りたところ、地下へと続く階段を下りた先にある喫茶店です。ってか松戸駅東口は無駄に入り組んでてなんか場所説明するのが面倒だ。

 あまりこのブログではピーアールしていませんが私は学生の頃に京都駅前の喫茶店でバイトしており、そこの奥さんに鍛えてもらってコーヒー四つ(ソーサー付)なら片手でお盆に載せて余裕で運べます。あと地味にパン切りは習得が早く、途中からはずっと私一人で食パン切ってました。
 なもんだから喫茶店には今に至るまでよく通っておりそこそこコーヒーの味の違いも飲んで説明することもできるのですが、そんな私が松戸在住時に一番気に入っていたのがこのカフェ・ド・カオリで、ってか長いから省略してカオリで、冷凍たこ焼きを買い込む癖のある友人にも行ってみろと指図しましたがあまり反応良くなかったから多分行ってないだろうな。

 このお店を一言で言い表すなら昔ながらのレトロな喫茶店、といったところでしょう。写真や画像の無断転載禁止と書かれているためホームページの写真を引用できないのですが、店内はほんと昔ながらの喫茶店、ついでに言えば客層もマダム中心で自分くらいの年齢の人間はあんまいなかった気がします。そうしたレトロな雰囲気自体も好きでしたがそれ以上に気に入っていたのは提供される品の品質の良さで、コーヒーはもとよりケーキ、でもってシチューやハンバーグといった食事メニューが格別に味がよかったです。
 はっきり言うと各品の単価は他の喫茶店と比べてやや割高ですが、飲み物や料理の味の良さは価格にしっかり見合っており、大学構内のトイレットペーパーをパクろうかと画策したほどケチなことで有名な私ですらきちんと通うくらい大したものでした。何度か店員に料理作り方とか聞きましたが、ハンバーグのソースにはリンゴをすりつぶしたものも混ぜたりするなどかなり手が加えられているようです。

 ほかにもいつごろから店をやっているのかについても一度聞いたことありましたが、元々は別の所で開いていたお店を現在の場所へ移転してきたとのことで、「地下に潜ってからはかれこれ20年以上は経ちますかね」と、なんかマフィアっぽい返答されたのがやけに記憶に残ってます。

千葉のマッドシティ~清原氏の入院先

 報道を既にみている方には早いですが、何かとお騒がせな元プロ野球選手の清原氏が留置所を出所後、持病である糖尿病の治療のために向かい入院した病院というのはなんとマッドシティこと松戸市にある病院とのことです。具体的な名前もわかりますが、ぶっちゃけ私は一度もお世話になったことが無く訪れたこともない病院だったのと向こうもあんまり名前出されたくないだろうから割愛させていただきます。
 なお子供の頃はやたら骨折多くて、地元の整形外科にはしょっちゅう通ってました。あと自転車の乗り過ぎだったのかどうかまではわかりませんが左臀部にしょっちゅう血膿が溜まり、腫れ上がる度に新松戸にある足立外科胃腸科でメス入れて切ってもらってました。切られる際に溜まった血膿が抜け出ていくのが割とリアルに感じてました。

 話は本題に戻りますが、なんでもその入院先の病院で張り込んでいた記者たちに昨日突然、清原氏からの依頼によるものだとして弁当(焼肉)が配られたそうです。ただ多くの記者たちはこの弁当に一切手を付けなかったとのことで、折角の好意と食べ物を粗末にしているという声もあれば、ジャーナリストたるもの金品の類は一切受け取るべきではなかったとの声もあり、そこそこ議論の種となっている気がします。なおスポニチの記者はしっかり食べてその弁当の内容を記事にしたそうです、ってか私も読んだけどねその記事。

 結論から言うと、こんなもの受け取らなくて当然だし受け取った時点でジャーナリスト失格です。ただスポニチなどの娯楽系メディアであればこの限りでなく、弁当内容をレポート記事にするのも彼らならむしろアリかなと思います。

 私自身の経験を述べると、企業のメディアを対象にした発表会へ赴く際にはよく上司から、「絶対に金とか受け取るなよ」と厳しく言い含められておりました。何故なら金品を受け取ってしまうとそれがどれだけ小さな金額とはいえ買収行為として成立し、たとえ向こうが何の要求をしてこなかったとしてもジャーナリストの独立性は確実に損なわれます。
 考えても見てください。ある会社や人物について褒め称える記事が書かれたとして、その記事を書いた記者が相手から何かしらの金品を受け取っていたとなると果たしてその記事は公平な観点から書かれているのか読者からしたら疑問を覚えざるを得ません。逆に批判したとしても何故批判するような相手から金品を受け取るのか、こっちは人格的に疑問を覚えざるを得なくなり、どちらにしろ記事に対する信用性はガタ落ちとなるわけです。

 そして記者自身にとっても何が怖いかっていうと後から、「あいつ実は受け取っていたんだぜ」と後年にばらされることです。実際に野中広務元官房長官が、「田原総一郎氏だけは頑としてうけとらなかった」と述べた上で官房機密費を多くのジャーナリストに配っていたという事実を暴露したことがありましたが、こんな感じで後から言われるとその記者のそれまでに積み上げてきたキャリアが一気に崩壊する恐れもあるだけに、記者にとっても疑わしいと思うものは絶対に拒否し、変に慣れてしまわないようにしょうもない品物もあまり受け取らないように心掛けることが大事だとよく教えられました。

 とはいえ、記者であっても取材相手と一緒に食事したりカラオケもしたりします。今揉めている野球賭博もそうですがどの辺が受け取っていいのか悪いのかという線引きはやや見え辛いです。敢えて私の経験で述べると、

・現金、またはすぐ換金可能な現金同等物は完全アウト
・誕生日や送別会などのイベントとは関係なく送られてくるプレゼントも基本アウト
・発表会などに来場した客全員に配られる粗品ならOK(メディア関係者のみが対象でないため)
・容疑者や政治家など影響力のある個人から送られてくるものはすべてアウト

 今回の清原氏の例は4番目に当たり、本人にその気がなくとも買収行為と周囲からみなされる恐れがあるために記者らは受け取るべきではなかったというのが私の見方です。もっとも私が注目したのは受け取ったのか受け取らなかったのではなく、何故こんな行為を清原氏が取ったのかという疑問でした。
 単純に本人が張り込んでいる記者らを慮って送ろうとしたのかもしれませんが、記者からしたら弁当なんか買ってくるよりとっとと記者会見の一つでもしてくれた方がずっとありがたいはずです。では買収の意図はあったのか。恐らくですがそういうのは全くなかったと思いますがだからこそ私はそこに疑問を感じます。

 突然仕出し弁当を発注して配ることで買収とみられないだろうか、こうした点についてまるで考慮した痕跡が見られずつくづく空気が読めないというか何をすべきで何をしてはならないのか、この人はそういうことを全く考えていないのではという風に思えてなりません。それこそ一緒に作業しているスタッフみんなにお弁当を買ってくるのならわかりますが、一向に取材に応じない自分に対して張り込んでいる縁もゆかりもない記者らに突然弁当を配ろうだなんて突飛に感じますし、また向こうもどんな対応するかをちゃんと考えたのでしょうか。第一、弁当発注する暇あったら先程挙げたように記者会見を開くとか、お世話になった人たちへ謝罪の手紙を書くとかもっと他にやるべきことがたくさんあるような気がしてなりません。この点で私は疑問を覚えました。

 気遣いというのは気遣いの仕方があると考えます。やっぱそれが出来るか出来ないか、お仕着せの気遣いになっていないか、どうもその辺がちゃんとわかってないんだろうなって過去の行動からも見ていて思うわけでした。

2016年3月21日月曜日

続「熱血硬派くにおくん」の思い出

 ある朝目覚めると、「喪黒福造VS闇金ウシジマくん」というタイトルが唐突に浮かんできました。キャッチコピーはやっぱ、「どっちが勝っても、夢がない」かな。
 本題に移りますが大分昔にも似たような記事を書いているものの、なんかまた書きたくなってきたのでレトロゲーの「熱血硬派くにおくん」について書きます。

熱血硬派くにおくんシリーズリンク(ゲームカタログ)

 「熱血硬派くにおくん」というのは1990年前後のファミコン時代に発売された一連のゲームソフトの事です。当初こそタイトルにそぐわず不良がバトルする硬派なアクションゲームだったのですが、主人公のくにおくんが「スポーツ万能」という設定であったことからどんどんと展開が広がる、というより脱線していき、ドッチボールやサッカー、ホッケーなどのスポーツをするゲームが作られていきました。ただそれらのゲームでは普通にスポーツするというわけではなく、今考えるとスポーツの皮を被った半端なく無茶苦茶で暴力的なゲームであったようにしか思えません。それがいいのだけれど。

 シリーズ化初期に出されたのはドッチボールのゲームでしたが、普通のドッチボールならボールを当てられたらその時点で内野選手はアウトとなって外野へ行きますが、何故かくにおくんの世界のドッチボールは相手が倒れるまでボールをぶつける、というか相手を倒すためにボールをぶつけ続けるというルールで行われ、双方のチームで必殺ボールが飛び交ってコート外まで選手が吹っ飛び続けるという、一体誰が考えたんだこんなゲームという恐ろしい有様になっています。さらにアイスホッケーのゲームに至ると、試合の勝敗こそ得点によって決まりますが試合中には直接スティックで相手選手を殴ることができればそのままパンチやキックもかませられ、反則はあるにはありますがスティックで殴ることは問題なしという、もはやスポーツじゃないだろこれというゲームデザインになっています。

 その後、スーパーファミコンの時代でもシリーズは続いて第一作目と同様に不良の喧嘩バトルものとなる「初代熱血硬派くにおくん」というタイトルが発売されておりますが、舞台はやけにリアルな情景の大阪で、街中を歩いていると不良やヤクザが襲ってくるのはもちろんの事、主婦やOL、阪神ファンも問答無用で殴りかかってくるなど世紀末な大阪が繰り広げられています。生憎このタイトルは遊んだことがないのですが、梅田周辺などキタ地域よりも難波辺りのミナミの方が物騒でケンカも売られやすいという設定にされてるそうでなかなかリアルなゲームだなと思います。

 他にも運動会をテーマにしたゲームもあってこれは子供の頃に友達ともよく遊びましたが、普通に競技をこなすより水泳中に相手を溺れさせたり、走ってる最中に鉄アレイ投げつけたり、梯子から蹴落としたりする方がずっと効率が良いという、狂ったゲーム内容だった気がします。昔大学の後輩が長期休みの間に自由度の高いゲームがしたいといったことがあったので、「くにおくんやればいいだろ。あれは鉄アレイとか木刀、タイヤを使って路上にいる人、果てには味方すらも見境なく殴れるあたり自由度高いじゃん」といったことがありますが、「そんな自由度は要らない」と拒否されました。

 改めて考えるとこのくにおくんシリーズはよく暴力ゲームの代名詞として挙げられる「グランドセフトオート」よりもずっと暴力的なのではと、ふと思いました。グランドセフトなら鉄砲撃ったり戦車出せたりしますが、くにおくんは飛び道具は使わず一切ステゴロで殴る蹴るのみで、かえってこっちの方が妙なリアルさというかエグさを感じます。だからいいんだけど。
 このゲームを作っていた会社はとうの昔に廃業しており現在は版権を買い取った会社が一部をリメイクで発売しているこそすれども、どうもリメイクが悪くて過去のユーザーからは悪評しか出ておりません。しかし今だからこそハイスペックなリメイク、それこそコーエーテクモ辺りに「くにおくん無双」みたいなタイトルで「1000人の不良とタイマン」みたいな3Dアクションにして出してもらえないかなという密かな願望があります。仮に3Dにするとして、「にんげんぎょらい」とかどう再現するんだろう……。

2016年3月20日日曜日

栃木女児殺害事件の遺体状況を巡る矛盾

 先日に私はこのブログで現在審理が続けられている2005年に起こった栃木女児殺害事件の裁判について、容疑者として挙げられた男性は冤罪の可能性が濃いのではないかという意見を書きました。

栃木女児殺害事件の冤罪可能性について

 冤罪と疑う理由については複数あり、それぞれポイント別に上記記事で解説しております。このように疑う一番大きな理由としてはあまり合理的ではありませんが捜査を行っていたのが足利事件を生んだ栃木県警という理由からで、次に大きなものとなると被害者の遺体状況を巡る疑問点があり、この論点については報道だとややわかりづらい面もあると思えるため今日は少し掘り下げて説明してみたいと思います。

遺棄現場での殺害は「ありえない」 遺体解剖の法医学者が証言
法医学者「遺体状況、自白と矛盾しない」(どちらも産経新聞より)

 何故遺体を巡る状況が本裁判で議論となったのかですが、その発端は事件発覚当時に遺体を実際に検死した法医学者が裁判に出廷し、「容疑者の自白内容と遺体状況が一致しない」と述べたことからでした。一体どんな点が一致しなかったのかというと、大別すると以下の二点に集約されます。

1、遺体発見現場の流血の痕跡
2、発見時の遺体の姿勢

 1番に関しては非常にわかりやすく、要は犯人はどこで被害者を殺害したのかということなのですが、検察が出してきた自白内容によると犯人は林道に車を止めて車内、もしくは車外で被害者をナイフを刺し殺した後、林道脇の山林に死体を投げ捨てたということとなっております。この主張に対し検死を行った本田克也筑波大教授は、

「現場に残った血液のルミノール反応は指を切ったか鼻血程度の量。(もし現場で殺害して)大量の血液が出た場合は血だまりなどができるはず」

 だと指摘し、自白内容と現場状況に矛盾があると証言しております。

 次に2番目についてですが、こちらがやや複雑で報道記事を一読した後では私も最初理解できませんでした。また報道に出ている情報も限られているため、あくまでここで述べる内容は報道内容から類推する私の推測であるということを前提として読んでいただくようお願いします。

 本田教授によると、発見時の遺体の体勢は「右肩が浮き、逆方向に頭が向いていた」 とのことです。上記リンク先以外の報道でも可動できる限界近くまで首が曲がっていたと書かれており、また「車内のシートのような場所で寝かせて殺害、死後硬直した後に遺棄した可能性がある」と書かれてあることから、恐らくは下記図のような姿勢で死後硬直が始まっていたのではないかと類推しております。

発見時の遺体姿勢
(Excelで作成)

 このイメージは記事にも書かれている通り自動車のシートに座る、または寝かせられた状態で運ばれてきたという証言から作ってみたものですが。ポイントとしては言うまでもなく頭の位置で、左肩にもたれかかるように首が前へ傾いており、車のシートにシートベルトで固定されたまま寝たりするとできる姿勢になっています。仮に検察が提出した自白内容の通りに殺害してすぐ山林に遺棄したとなると、山林の斜面に寝かされたのなら首が傾くといったこのような姿勢になることは考え辛く、血液反応といい、被害者はどこか別の場所で殺害され、車で運ばれる間に死後硬直が始まった後で山林に遺体が遺棄されたと考える方が合理的ではないかというのが本田教授の意図であると考えられます。
 またこれも別の記事に書かれている内容ですが、被害者の体に残ったナイフによるものと思われる傷跡はすべて横向きに刺されていたとのことです。一々解説するまでもないですが、立ったまま向き合って刺されたのなら普通は刃先は縦を向くと思われ、それこそ運転席から助手席に向かって刺したというのなら横向きとなるのも自然です。

 この本田教授の意見に対して岩瀬博太郎東大教授は「矛盾しない」と述べており、殺害時刻の推定に使われた直腸温度について「「1時間に3度下がる計算式もある」もという証言をしていますが、聞いててちょっとほんまかいなと思う節があります。イレギュラーな計算方式を出すのならイレギュラーが起こるデータを出すのが筋だと思うのですが。
 もっとも、私自身がこの方面の素人であることを考えたらどちらが正しいかを判断する能力はありません。あくまでここに書いたのは素人の目線で、「どちらかと言えば本田教授の意見の方が信憑性がある」と感じただけで、出来ることならもう一人、別の法医学者がこの遺体状況をどう見るかについて意見してほしいなと願う限りです。

 ただ、検察が何故検死された結果と異なる自白内容をわざわざ出してきたのかについては簡単に推測が出来ます。今回の事件ではNシステムの自動車通行記録を唯一の証拠として容疑者を逮捕しておりますが、恐らくこの通行時刻とつじつまを合わせるため、殺害時刻を実際の検視結果からずらす必要があったため、現場状況とは異なり「その場で殺害された」ってことにしたいのだと思われます。
 あまり報道はされていませんが容疑者の男性は台湾生まれの日本に帰化した人物で、報道では長年引きこもりだったと言われていますがその一方で偽ブランド品の買い付けのため海外にも出国しており、何が言いたいのかというとでっちあげるに当たって差し障りが無く、また負のイメージも氾濫させられるなど冤罪の条件が割と揃っているなということです。

私的自走車メーカーの分野別技術力ランキング

 半日眠ってだるいので用意していた面倒くさい記事は後回しにして書いてて楽しい記事を書くことにします。っていうか半日寝た後でいうのなんですが、これ書いている現在も眠くてしょうがないです。

 決して詳しいというほどではないしそれほど運転する機会も多くはないのですがよく自動車メーカーの技術について解説すると割と周囲の反応が良いので、今日は私から見た分野別の技術力について日系自動車メーカーのランキングを勝手に書いてこうと思います。前持って書いておきますがあくまでこのランキングは私の目から見たあまり根拠のない意見であって、あまり本気にせず話半分に受け取ってもらえるとありがたいです。

<ガソリンエンジン>
一位、マツダ
二位、トヨタ
三誌、スズキ

 正直な所、トヨタが一位でもいいかなという気がするのですが現在ではスタンダードとなっているアイドリングストップ機能を「スカイアクティブエンジン」で真っ先に導入したのがマツダであることと、全体的にガソリンエンジンの燃費も高い水準を維持していることからマツダに軍配を上げました。
 トヨタはハイブリッドエンジンばかり注目されがちですがノーマルのガソリンエンジンもその性能は高く評価され、昨年に発表したエンジンも燃費能力をグッと引き上げており十分評価に値すると思います。スズキについてはエネチャージに代表されるバッテリーと連動したエンジン技術を考慮して三位に付けました。

<ハイブリッドエンジン>
一位、トヨタ
~越えられない壁~
二位、ホンダ

 これは誰が何と言おうとも評価を変えるつもりはありません。ハイブリッドエンジンにおいては現時点においてもトヨタがダントツの安定性と技術的優位性を維持しており、ハイブリッドとはとても呼べないようなしょうもないエンジンをハイブリッドと言ってのけたホンダは最新のフィットハイブリッドでようやくゼロスタートを導入したものの、発売してすぐ5回のリコール出すなど全く話になりませんでした。かつては「エンジンのホンダ」とも言われたそうですが、ホンダのエンジンの優れたところを挙げろと言われても自分は挙げられる自信がありません。
 なお、スズキが去年出したソリオにハイブリッドエンジンを載せておりますが、こちらに関してはまだ評価レビューを集めてないので今回は見送ります。ハイブリッドというにはそれほど高い燃費能力ではないものの、あのサイズにハイブリッドシステムを乗っけただけでも評価には値する気がしますが。

<ディーゼルエンジン>
一位、マツダ
二位以下、三菱、日産、トヨタ、いすゞ

 これも揺るがないでしょう。VWがペテンなディーゼルエンジンだっただけに、間違いなくマツダが現状で世界ナンバーワンのディーゼルエンジンを作っているといっても過言ではありません。二位以下については一応ディーゼルエンジンを作っているメーカーですが、トラック向けを作るいすゞ以外は正直あまりこの方面の技術開発に熱心というわけではないでしょう。

<自動ブレーキシステム>
一位、スバル
二位、トヨタ
三位、日産

 「アイサイト」で自動ブレーキステムを先んじて導入したスバルこと富士重工がこの分野でナンバーワンだと考えます。国土交通省が行った性能比較テストでも一位が確かレクサス、二位がインフィニティの車種で三位にスバルのインプレッサが来ましたが、一位と二位の車種には値段の高い超高性能な認識装置が搭載されており、一般的な車間距離認識装置(確かレーザー飛ばす)で上位陣に食い込んだスバルは大したものでしょうし、普通のユーザーが使う車種を考えたらこちらに軍配を上げるべきと思いました。

<4WDシステム>
一位、スバル
二位、マツダ
三位、三菱

 この4WDでもスバルの優位は揺るがないというか、雪国の人間からしたらスバル以外有り得ないとよく聞きます。二位のマツダですが、あまり世間では評価されているように見えないものの専門家の間ではスバルの「フルタイム4WD」に勝るとも劣らない「セミタイム4WD」を導入しているとよく聞きます。セミタイム4WDというのは普段は2輪が駆動して必要な時だけ4輪が駆動するというシステムで、常に4輪が駆動するフルタイム4WDと比べるとタイムラグがあって反応が悪いとされますが、マツダのは半端なく自然に4輪駆動へ移行すると言われています。試してみたいんだけど機会がないなぁ。

<ターボチャージャー>
一位、三菱
二位、日産
三位、スバル

 三菱、というよりその親会社の三菱重工が市場で出回っている大半のターボチャージャーユニットを作っているだけからこの結果となりました。あとは実際にターボを導入している車の実績から決めましたが、日産が地味に私が好きなスーパーチャージャーをノートに乗っけてたので二位にして、「ハイパワーターボ+4WD」を未だにコンスタントで出し続けているスバルを三位にしました。
 こう書いておきながらなんですが、スバルは「4WD」とは言わず「AWD」と主張してます。「4WD」のが語呂いいのに。

<アウトデザイン>
一位、マツダ
二位、スズキ
三位、ダイハツ

 これは単純に好みの問題かもしれませんが、このところのデザインで見るとマツダが日系の中で群を抜いていると思います。特に現行のアテンザなんか、上海の新天地で並み居る海外の高級車メーカーの車と並んでいても不自然に見えず、実際中国でも高く評価されていると感じます。
 二位のスズキもハスラーを筆頭に中々挑戦的なデザインで車を出してきており、実際にそのハスラーは車体バランスもさることながらデザインの良さで売れたような気がします。ただ、海外メディアにスクープされた次期スイフトはややアテンザのオマージュっぽい。三位のダイハツは完全に自分の好みで選びました。

2016年3月19日土曜日

半日寝るのが俺の正義(ジャスティス)

 このところ仕事が忙しく、残業はそんなにないですが業務時間中はニュータイプもびっくりなくらいにずっと集中して作業しているので毎朝起きるのがマジ辛かったです。なので土曜の今日はしっかり休もうと半日寝るのが俺の正義(ジャスティス)と昨晩に決めた結果、

・0時~8時(8時間)
 昨晩からの就寝。一旦起きて朝食とって洗濯する。

・9時~11時(2時間)
 二度寝。ふらふらしながらパズドラして昼食を食べに外へ出かける。

・13時~16時(3時間)
 昼寝。起きて自転車乗ってスーパー(アピタ)行って、豚肉焼いて晩御飯。

 以上のように、計13時間くらい睡眠をとりました。っていうか寝過ぎて少しだるいんですけど。
 考えてみると先々週の土日は150kmも自転車乗りまわしたりするなどやや調子に乗っていた節があり、疲労がたまっているというのも無理ないです。そういいながらも今冬は鼻が詰まることが一回もないなど病気知らずのまま春を迎えつつあり、後輩からもたまに言われますが地味に体力が学生時代よりも豊富にあるという事実が我ながら理解できません。っていうかなんかこのところ自分の体がでかくなってる気がするし、食事量も増えてます。

 さっきもスーパーで買ってきた豚肉2切れとご飯一合くらい食べた後、半額になってたどら焼きとベルギーワッフル、柿の種を食べましたが、最後に残った10元(180円)で買ってきた小倉ようかんを口にするかで悩んでます。ちなみにお昼ご飯は日本食屋でサバ定食を食べて、昼寝する前に途中のパン屋で買ってきたチョコチップメロンパンも食べています。

 紙幅が余っているのでついでだから私の体重について少し書くと、やや異常なくらい痩せています。というのも中学生の頃から今に至るまで常に55~58kgの間でしかほぼ変動が無く、26歳の頃に一回だけ無理して食べて60kg台に乗せたことがありますがすぐにまた58kgに落ちました。運動する前にまず体重を増やさないと意味がないのですが、ある程度体重が増えると途端に食が細くなってどうにも増やし続けることが出来ませんでした。
 多分胃袋自体が極端に小さいのではと推測しており、急に空腹を覚えて動作が鈍くなることもあり周りにはよく、「歩くのがやたら早いが燃費が極端に悪く、スポーツカーみたいな体質」と自分で評しています。なので食欲のある今の状態も今しばらくだけかもしれません。