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2020年4月10日金曜日

中国における迷惑電話情報シェア事情

 昨日右手人差し指の第一関節がやけに痛くてしょうがなかったのですが、何が原因か考えてみたところ、恐らくマウスホイールの使い過ぎではないかと思います。毎日PCで大量の書類さばいてて、ほぼ常に回しっぱなしだし(;´・ω・)

 話は本題ですが、あまりにも人差し指が痛くて中指と薬指で今日も会社でマウスホイールを回していたところ、私の耳にドラクエの「ぼうけんのしょをひらく」のところで流れるBGMが聞こえました。別に隣でドラクエやってるやつがいるわけでなくただ単に私が自分の携帯の着メロにしているだけなのですが、どこからの着信かと思ってみてみると携帯画面には電話番号とともに、「39人が広告・宣伝に指定」という文字が表示していました。

 もしかしたら日本でも既に行われているのかもしれませんが、中国の携帯ではこのように、かかってきた番号に対して「営業」、「不動産」、「嫌がらせ」、あと「詐欺」などと、迷惑電話のカテゴリーを指定することができます。でもってそうやって指定したカテゴリーは一定数に達すると、他の人が着信した際にも情報がシェアされるようになります
 今回の自分のケースがまさにそれで、仕事中でもあるしわざわざ営業用の電話だとわかっているので電話を取ることもなく、そのまま着信を切りました。

 この機能ですが、素直に言って便利です。こうした機能が普及したせいか、こころなしかこのところこういった迷惑電話がかかってくる回数も減ってきた気がします。まさに人民の、人民による、人民のための迷惑電話対策です。
 ただこれは見方を変えると、誰がどういう風に電話番号を指定しているかとか割とオープンに共有しているんだなという風にも捉えられます。無論、あまりこうした情報を収集されたくなければ迷惑電話だと指定しなければいいのですが、実はこれとは別にちょっと電話で驚いたことが最近ありました。

 それは2月の中旬、自宅勤務で家の中でPC開いて仕事していたら電話が鳴り、同僚からの電話かなと思って携帯画面を見たら、「上海市衛生局」という文字が表示されていました。言うまでもありませんが、そんな番号を携帯電話内に登録した覚えはありません
 ちょいビビりつつ電話を取ると実際に上海市衛生局の人で、ちょうど日本から上海に戻ったばかりの頃だったので「今、どうしてるの?」と聞いてくるので、ちゃんと自宅で謹慎しているよと答えたら「Good boy(^_-)-☆」みたいなこと言われて事なきを得ました。

 公的機関とはいえ、一方的に電話番号に送信主の名前を表示させてくるとは中国長いけどなかなか新鮮というか驚きで、同時にこれくらいの強引さってやっぱ大事なのかもとも思うようになりました。そう考えると、プライバシーの概念は国家を無駄に弱くさせるだけなのかもしれません。

 最後関係ないけど、吸血鬼はよく異性の血を吸うのばっかですが、同性の血は吸わないのだろうかと思って、「ハードゲイの吸血鬼っていないのかな?」と友人に言ったらスルーされました。同僚の女性は、「BLのネタとしてはすごいよさそう(´・ω・`)」という返事くれたのに。

2020年4月8日水曜日

コロナへの効率のいい経済対策とは

 今日また同僚に、「十年前の今頃は親父とインプ買うか、中国に行くかの二者択一問題で俺は後者を選んだ。20代の何のスキルもない状態でよく単身突っ込んできたなと今更ながら呆れるが、今の日本の状況見ていると、あの時の自分の決断は結果的には悪くなかった( ・´ー・`)」とどや顔で言ってましたが、これは偽らざる私の本心です。もっとも、インプはそれでも欲しかったけど……。
 なおその同僚には、「今買うなら断然カローラかカムリがおすすめ。俺はそれでもイグニス選ぶけど( ・´ー・`)」と、謎なセールストークをしてました。ちなみにその前は、「いま日本が買うとしたらロシアのフランカーがおすすめ。俺はそれでもMig-35を選ぶけど( ・´ー・`)」という誰も得しない戦闘機トークをしてました。

 話は本題ですが、結論から言うと例の30万円給付については私は反対です。理由は効率が悪いのと、公平性を恐らく保てないと考えるからです。ではなんも経済対策しなくていいのかですが、私個人としてはどっかの国で検討された、家賃に対する補助が一番望ましいと考えています。

 今の政府は口先だけで恐らく本気ではないと思いますが、私個人として今回のコロナショックで他のすべてを犠牲にしてでも守るべき防衛ラインは雇用だと考えています。では雇用を守るためにはどうすればいいかですが、単純に法人を含む雇用主を死なせないことに尽きます。もっとも、既に経営が破綻しているブラック企業などはこの際淘汰して市場から追放するべきでしょうが。
 一口に雇用主を守ると言っても手段はいくつかありますが、今回現金給付をしたところで外出制限がかけられている中では消費はオンラインショッピングにしか向かわず、観光や飲食といった体験型サービスの運営業者は何の恩恵にも預かれないでしょう。後者の飲食に関しては、宅配サービスを既に展開されているのであれば話は別でしょうが。

 ではどうすればいいのかですが、私個人としては前述の通り家賃に対する補助、若しくは肩代わりを政府が行うのが一番いいと思います。人件費を除くと家賃コストが中小規模事業者にとって最も大きなコストであり、休業中であっても容赦なく取り立てられる費用となります。人件費も同様ではあるものの、前述の通り人件費を補償するとなると個別に計算する必要があり、また不正な申告で多額の補償が引き出される可能性も十分あるだけに、どちらに手を付けるべきかと言ったら断然家賃の方がいいと私は考えます。

 具体的には、事業運営所としてリースしている物件の家賃の何割かを直接税金で補償する、と言いたいところですが、理想を言うならば物件を保有するリース主が直接割引を行う方が効率がいいです。なのでそちらに誘導するよう、店子に家賃割引を行った物件主に対してはその割引率に応じて資産税を免除するなどといった手段がいいのではないかと思います。自己保有する店舗またはビルで事業を営む法人に対しても同様に資産税の免除などで対応すれば、一定の公平性が保たれる気がします。

 この方法の何がいいのかというと、対象が法人に限られて効率、公平性をある程度確保できること、次に一番救済すべき中小事業者への直接の支援となる点です。また先ほどは煩雑性から見送るべきといった人件費に関しても、休業企業の従業員に関しては社会保険料の徴収を免除するなどで人件費負担を軽減させることについては賛成です。
 なお、以上の支援策をもってしても経営を維持できない事業者はたくさんあると思います。そうした事業者についても何が何でも救済すべきかと言われれば、これ以上の救済策となると公平性を保てなくなる恐れがあるため、私としてはあまりお勧めできません。

 ここまで見てもらえばわかるかもしれませんが、救済策に関して私は効率を何よりも優先します。知ってる方も多いでしょうが個々の個人や世帯に対して現金を配布するとなるとまずその事務処理に多大な経費が掛かる上、不正に取得する輩なども現れるため、とにもかくにも効率が悪いです。また先ほどにも述べた通り、外出が制限されている中ではこれら配布現金の流通先は限られ、救うべき雇用主には回ってこない可能性が高いです。だったら取った税金を配るのではなく、取るべき税金を取らない方がいいのではというのが私の考えです。
 逆を言えば何故政府は現金を配布しようとするのか、理由は単純に票につながるからでしょう。無駄に経費をかけてコロナにかこつけてやろうという魂胆はここにあると私は見ています。

 その上で最初に上げた防衛ラインの設定についてですが、今一番議論すべきはどこまで失業者の増加を許容するのか、なんじゃないかと内心思います。極端な話、大企業だけ守るのか、中小企業も守るのかで全然対応は変わってきますし、また増えた失業者に対しどこまで生活を保障するのかについても、その人数の見積り方によって対応は大きく変わります。
 こうした医療におけるトリアージのようなシビアな議論こそが今必要だと思いますが、恐らく私を除くとごく限られた人間しかやってないように見えます。ただはっきり言うと、次の冬までには相当数の失業者が発生していると予想され、雇用の流動性が低い日本では厳しい現実を見ることになると思います。逆を言えば、このような将来の悲壮な未来に対する覚悟が今の日本には見えません。

2020年4月6日月曜日

「月が綺麗ですね」なんて本当に言ってたの?

 先日、ガチでかなりやばい級なくらい日本語が上手な中国人の同僚二人と食事をしました。その際、片方が漫画の「らんま1/2」が大好きだとのことで、内容を知らないもう片方に対し、「男の主人公が水を被ると女の子に変わる漫画」だと説明したところ、なんでそうなるのか理由を求められて、

「中国の奥地にある女性が溺れたという泉に落ちたから。こういうこと、中国なら十分ありうると思って日本人は誰も疑問を挟まない」

 と説明したら、リアルに「(・´з`・)」というような納得いかない顔されました。

 その二人となんかの話のはずみで、「月が綺麗ですね」という日本語表現の話に及びました。知ってる人には早いですがこれは、女性に対して直接求愛できな明治期の日本人男性が婉曲にその好意を伝える決め台詞の一つとされています。しかし結論から言うと、私はこの説に疑問を持っています。

 理由はいくつかありますが、まず一つとして決め台詞として定着しているのであれば、なぜ明治や大正期の小説でこの表現が見られないのかです。少なくとも私が見てきた中では一説たりともこのような表現はお目にかからず、またその風俗史においても、これに近い表現すらも出てきません。
 次に、仮に自由恋愛だとしてもこんな婉曲過ぎる表現が使われるのかです。はっきり言って婉曲過ぎてわかりづらいレベルであり、第一場面が夜の月が見られるシーンに限られ、新月の時とかだったらどうすんだよと応用の利かない表現です。新月の時は「月が出てないですね」としか言いようないし、言ったら言ったでかなりシュールだ。

 といった具合に見ていて、また国語の専門家の間でもその実在性について疑問視されているということを以前聞いたことがあって、後世の創作ではないかと内心思っていました。なので先の同僚二人にも、「本当に使われていたのか実際は怪しい表現」だと教えました。

月が綺麗ですね(ニコニコ百科)

 そこで今回改めて調べてみたところ、上の記事が非常によくまとめられています。
 なんでも初出は1977年の寄稿、しかも「夏目漱石が『I love you』をそう訳した」という、見るからに怪しい初出だったようです。っていうかよく調べられている記事だ。

 この初出自体怪しく、また私が先ほどから述べているように他の小説をはじめとする文芸にも一切登場しないことを考えると、やはり後年の創作で、なんとなく明治期にはこんな風に言われていたのだと勘違いされたまま流布された表現であると私は思います。
 っていうかさっきも書いているけど、求愛表現としては下の下で、わかり面過ぎるという一点をとっても私からすれば嫌いな表現です。

 なので仮にこの表現を変えるとしたら何があるのか。さっと思い浮かんだものとしてはちょうどカレーが食べたかったので、「カレーがおいしいですね」ならありかもと一瞬思いましたが、これも全く意味が分からない、っていうかカレーがおいしいのは当たり前だろと突っ込みたくなる表現で、なんか自分も誤った道に踏み出しているような気がします。

2020年4月3日金曜日

やっと寝られる( ´Д`)=3 フゥ

 先ほど友人に、「これが欲しい」と言ってシャチハタリップのリンクを送りつけようとしたら間違えて、滋賀県の母親バラバラ殺人事件のニュース記事リンクを送ってしまいました。サイコパスだと思われたらどうしよう(;゚Д゚)
 あとアオシマのバニラトラックのプラモデルもなんかほしくなってきた。

 それはそうとまたこのブログの更新が滞っていますが、単純に仕事が忙しいからです。そんな死ぬほど残業しているわけじゃないけど、なんかやたらと人と食事することも増え、家帰ってもゼノブレイド2をするくらいしかやる気湧かなかったりします。
 とはいえ、最大の山場が今週だったのと、中国では明日から三連休です。日本のお盆に当たり墓参りなどに行く清明節という祝日が月曜にあり、これのおかげでゆっくり休められ、久々に半日くらい寝られそうな気配がします。

 もっともこの週末にまた次のJBpressの記事を書かなくてはならず、それには時間が取られてしまいます。ただこの一ヶ月間は毎週土日にも数時間程度は自宅で仕事しており、三連休になった分だけ1日余計に休む暇があると思えばめっけ物です。記事ネタ自体は既に目を付けてあるし。

 ちなみにこの前友人に聞かれたので書きますが、現在上海はみんなマスク付けて歩いていることを除くと、ほぼ日常に戻りつつあります。飲食店も人であふれるようになっており、一部ショッピングモールでも検温を取りやめるところも出てきました。

 なおあまり日本で見かけない意見ですが、商業施設では地味に検温がマスク強勢などよりも最も有効な対策であるように思います。明らかに体温が高い人を入れさせないことが、完全な予防策とはならずとも、民間に行わせられる範囲では一番いい手段だと今更ながら思います。

2020年3月31日火曜日

コロナショック記事追補

 昨日仕事中、何度も右目がビリっと痛くなるから家帰ってから目薬刺したけど効果なく、しばらくして右腕がパンパンに張っていることに気が付き、こっちマッサージしたらだいぶ良くなりました。腱鞘炎で目が痛くなるのはさすがに初めて(´∀`*)ウフフ
 腱鞘炎なのはもちろん仕事のし過ぎで、決してゲームのし過ぎではありません(´∀`*)ウフフ

コロナ経済危機がリーマンショックを超える理由(JBpress)

 というわけで今日配信されたこの記事ですが、このブログを見てたらわかるでしょうが前に書いた「その影響はリーマン以上」の記事の焼き直しです。あまりにも仕事が忙しく、JBpressの記事に余力を避けなかったこと、次回用の記事ネタが時期的にまだ手に入らなかったことから焼き直しましたが、元記事は「なにかこっかなー」から3分で考えた内容なだけに、こんなもんでも行けるのかという気にはなりました。

 とはいえ、最近になってリーマンショックとの比較記事がよく見られるようになりましたが、大体どれも「リーマンショックは金融だった」としか言わず、金融だから何?的な記事が多いように感じます。恐らく医いたことは私と同じでしょうが、一般読者には今回私が使った「川上と川下」というマネタリーベースの流れを使って説明しないとわからないという気持ちがあり、この言葉を使って例えただけでもこの記事は価値があるでしょう。この辺はやっぱり得意。
 一方、打撃を受けている第三次産業のことを記事中で「震源地」とも表現していますが、今から思うと「火元」の方がもっと直接的でよかったと考えています。この点は今回の反省点です。

 ヤフコメを見ると最近の自分の記事にしてはそこそこコメントが書かれていますが、それでもJBpressのアクセスランキングはトップテンにすら入っていません。PV数はそこまで悪くはないと思うのですが、最近のJBpressのアクセス数が相当すごい量になってるせいでしょう、多分。
 コメントを見ているといくつか批判コメントもありますが、そこそこ自分の言いたかったことをきちんと受け取ってくれているであろうコメントが見られます。具体的には、

「本当にその通り。
川下から川上に向かってるのに、現金投入と言う川上の対策は、沈む船の水を掻き出すだけで穴を塞がないのと同じ。効果は限定的でしかない。
だけど川下の対策コロナ拡散を防止するための人の移動制限を解除する事。コロナの治療方法が見つかっていない現在、これは難しい。
従って、今はひたすら市場から消えた金を、公金で補填しつつ、治療方法が開発されるのを待つと言うのが主要国の戦略になってると思う。
開発される前に公金が尽きると世界恐慌。
時間との勝負だ。」

 このようなコメントがもう一件ありますが、私が一番言いたかったことはこの点です。現金をばらまいても飲食店やホテルといった第三次産業系企業が経営を維持できるか、仮にばらまいてもその後すぐ破綻したら結局はムダ金になり、何の意味もない出費で終わってしまいます。この点が、救済対象が破綻がほとんどあり得ず、また経営が回復した後には注入した資金の回収も一定度見込める金融機関と大きく異なる点で、金を配る前にバケツの穴を塞ぐという行為が何よりも肝心です。

 ではどうすれば穴は塞がるのか。上のコメントにある通り、実はこれが一番難しく、コロナウイルスの治療法が確立されない限りは出血が続くと考えていいでしょう。そういう背景から、こちらもコメントのある通りに治療法が確立されるまで今はひたすら耐え続けなければならないというのが政策面の最大の課題だと私も考えています。
 またもう少し補足すると、日本一国がウイルスを克服してもほぼ無意味であるというのも大きな障害です。だからこそ世界全体で足並みをそろえた対策が必要なのですが、現実にはこれも難しいでしょう。

 逆に、最も意味の分からないコメントは以下のコメントです。

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単なる金融上の問題ではなくて、広く一般的な人まで巻き込んだ問題であるから超えるでしょう。
ライターの発信地からして、何処かの影響も受けてそう…
わざわざウイルス名に()つけるあたりに現れてる。

 なんでCOVID-19付けただけでこんな反応来るのかが内心不思議です。こっちとしてもそんな大した意図はなく、会社で出すレポートにはつけているので習慣的にやっただけだというのに。

 このほかコメント欄を見ていて感じたことを挙げると、なんとなくですが、リーマンショックが過小評価されている一方、コロナショックが過度に怖がられているような気がします。

 この記事で私はコロナショックはリーマン超えすると主張していますが、感覚的にはリーマンの1.2~1.5倍程度と考え、来年冬も世界各地で大流行する最悪のシナリオでも2倍程度と見ています。一方、コメントしている人たちの感覚では恐らく、コロナショックはリーマンの10倍以上の規模を想定しているように見えます。

 何故こうなるのかというと前述の通り、コロナショックを過大に見ている一方、リーマンショックを過小評価しているからだと思います。さすがに10年以上経過していることもあってリーマンショック時にどれだけリストラが行われ、どれだけ企業業績をがた落ちさせたのか、特に世界規模でどれだけの混乱を生んだのかについて、その影響に対する記憶が薄れているのではいう印象を覚えました。もっとも日本人に関してはその3年後の東日本大震災の記憶があまりにも強すぎるため、リーマンショックの苦渋を東日本大震災の辛い記憶と重ねてみている節もあり、意外とリーマン当時の記憶が薄いのではと今回強く感じました。

 一方でコロナショックについては、三月に入ってから急に感染者が増えたり外出自粛が広まったせいで、過度に怖がっているように見えます。この辺の感覚ですが、二月時点で中国現地でその影響を見てきた私からするとやや慌てすぎの様にすら見えます。日本政府の対策は手ぬるいと感じますが。
 無論、流行の影響で大量の倒産や失業が生まれることは確実で、社会全体で大きな混乱に至ることは間違いないでしょうが、とはいええらいこっちゃと大騒ぎしている暇があるならもっと防疫に協力するなり、夏以降のシナリオなどをいろいろ練る方がより建設的でしょう。恐らく日本でいう人はあまりいないから言いますが、ウイルス流行に強い経済体制へのモデルチェンジを叫ぶ人間がどうして日本ではこんなに少ないのか不思議で仕方ありません。まぁベースの差と言えばそれまでですが。

 それにしても、改めて思うとリーマンショックが日本で経験した最後のビッグイベントでした。今回、コロナウイルス禍は中国で一番乗り的な体験こそ果たしましたが。

2020年3月28日土曜日

続・VIVOのスマホを購入


 最近、100日ワニやワンピースなどでステルスマーケティングが話題となっていますが、上記画像から察するに、ソニーもステマをやっているのではないかという疑惑が立ち込めています。ただ仮に本気でこれがステマだとしたら、ソニーのステマはイタリアの市長すら動かしているあたり、もはやステマという範疇を飛び越えた凄い影響力持っているとも言えるでしょう。
 少なくともいえることは、この市長はXboxやSwitchではなくプレステ派ということです。

 そういう冗談はさておき、先日「VIVOのスマホを購入」という記事で買ったばかりのVIVOのスマホ(Y7S)についてめちゃくちゃ酷評しましたが、その後しばらく使ってある程度問題も解決できたので、やっぱり捨てずに今後も使っていくこととしました。その上で各問題の進展と、改めて一週間使ってみた感想をまとめます。

 まず前回最初に上げたUIが悪いという問題ですが、これについては現在も評価は変わりません。前まで使っていたMEIZUの携帯が良かっただけなのかもしれませんが、やはり最初はSIMカードの設定もすぐにはわからず、また設定しているそばからAIが勝手に起動してあれこれ余計なヘルプメッセージを出してきたりと鬱陶しく、操作に慣れた今でも変えたい設定にすぐさまたどり着けない等の問題が存在しています。
 もちろん、複雑なだけ弄れる設定量も多いということですが、それこそ携帯を通話、GPS、サイト閲覧、インスタントメッセージくらいにしか使わない(音楽も聴かない)超シンプルイズムな自分からすると、余計な設定項目が多いように思え、もっとシンプル伊豆ベストな見やすい設定欄にしてほしかったという見解には替わりがありません。

 次に、一般ユーザーは恐らく気にしないだろうけど、複数言語を使い分けなければならない外国人にとっては非常に重要な入力システムの切替えがうまくいかなかったという問題ですが、これは解決できました。今日先ほど友人と一緒にVIVOの携帯を弄ったところ、文字入力欄を長押しすることで入力システム切替えメニューがポップアップされることに気が付きました。言い訳がましいですが、電子マニュアル読んでもこんな機能書いていませんでした。
 これにより、入力中にわざわざ設定画面を開いて、入力システムを切り替えてという面倒くさい作業をせずとも切替えができることとなり、使用面での懸念は大きくなくなりました。それにしても事前にあれこれネットで対策探していたけど、こんな方法は一つたりとも見ませんでした。VIVOもVIVOで、余計な使い方通知をポップアップさせるくらいならこっちを紹介してくれればいいのに。

 最後、三番目の謎のボールこと、オフ画面中に出てくる指紋認証位置を示す変なボールのような画像は、オフ画面設定を弄って非表示とすることで消すことが出来ました。これは前回記事を書いた後割とすぐに気が付いたのですが、そもそもオフ画面の設定が最初よくわからず、使用方法とかもイメージできなかったため、最初は本当にどうすればいいのかお手上げでした。
 イメージ的にオフ画面も常に画像を表示させていると電池消費が増えるのではと思って最初は切っていましたが(真っ黒い画面にしておく)、試しに時間とインスタントメッセージなどの通知のみ表示するように設定したところ(画面タップしても何も動かない)、そこまで電池消費に差がなかったので、しばらくはこの形で継続する予定です。

 以上の通り、当初問題視した三つの問題はUIについて妥協することを除き、解決することが出来ました。その上で使ってて気になったというか感じたことを述べると、まず評価点としてはスペックに対するコストパフォーマンスは抜群にいいです。
 金額1600元(約24000円)にしてメモリは6GB、カメラ性能も程よく、後何より通話時の音声がMEIZUと比べてめちゃクリアです。画面も6.38インチで大き目で、同僚に見せたらやはり文字が見やすいと好評でした(上記問題が解決されなかったら同僚に売るために見せた)。

 もっとも画面兼本体サイズに関しては、私個人としてもっと小さい方が好みです。このY7Sを選んだのも、「一番小っちゃくて安いやつ( ゚д゚)クレ」と店員に言ったことがきっかけでしたし。なお画面サイズは大きいのに、重量に関しては前まで使っていたMEIZUよりもわずかながら軽かったです。
 あと詳細スペックはこちらです。

 次に不満点というかMEIZUと比べて明らかに劣っている点としては、先ほどにも書いた通りUIがシンプルじゃなくややわかりづらい、あと搭載されているAIがデフォルトでオンになっており、いろいろ口うるさくあれこれ言ってくるという点です。
 MEIZUにもAIは搭載されていましたが、それでもこちらから呼び出さなければ何も口出しすることのないいい奴でした。一方、VIVOのAIは初めからオンでいろいろ設定している最中にもなんやかんや抜かしてくるので、最終的にはAIは完全オフという形で切りました。一応、翻訳機能とかあって、購入検討中に店員が説明内容を中国語で話して録音し、それを日本語に表示して見せる機能は使いようがあるかもと思いましたが、私個人としては今のところAIを活用する気はありません。

 将来的にはAIも、「優しいハートフルな性格」、「きつめだけど世話焼きな性格」、「心配性だけとやる時にはやる性格」、「普段は冷静だが時に狡猾な面を見せる性格」みたいにタイプを選んで設定する時代が来るのかなぁ。

 このほか細かい点を挙げると、アプリショップはMEIZUと比べて明らかに劣りました。壁紙やテーマの種類、あと着信音が種類こそ多いもののバリエーションは狭く、私の趣味に合ってないだけかもしれませんが、これはというものがあまり揃えられていませんでした。仕方ないので通知音などの音声は先ほどパソコンで探し、このあと携帯に入れて反映させるつもりです。

 あと書きそびれていたけど、システム言語を中国語、英語だけでなく、日本語も選択できるのはありがたいです。中国語でもわかるけど、やはり日本語の方が使用する上では気が楽です。そのほかまだ試していない期待点を挙げると、Google Playがダウンロードできたことです。
 中国のスマートフォンは中国国内ではGoogleサービスが禁止されていることもあって、AndroidなのにGoogle関連ソフトが一切インストールできないということが多いのですが、VIVOのスマホは恐らく日本を含めた中国国外でも販売されていることからか、Google日本語入力システム(入力システムだけなら他の中国製携帯でも使用可能)をダウンロードした際、一緒にGoogle Playもダウンロードできました。

 以前のMEIZUのスマホは上記問題から、日本国内でGoogleマップをはじめとするGoogle関連サービス(Gmailを除く)や、Googleのサービスと連動しているYahooマップなども使用できませんでした。細かく設定を弄ればできたのかもしれませんが、少なくとも自分が試行錯誤している段階ではどうにもなりませんでした。
 ただ今回のVIVOのスマホはGoogle Playは無事インストールでき、起動こそ中国国内のアクセス制限から叶わないものの、日本国内でGoogleと連動したサービスならいけるのではないかとちょっと期待しています。そうなった場合、特にGoogleマップは私も使う機会が多いので大いに助かるし、その他の展開もいろいろ考えられます。この点についてはまた次、いつになるかわかんないけど日本行ったときにでもこのブログで紹介します。

2020年3月25日水曜日

女性のハーレム願望

 最近書いてないけど、上海はみんなマスクしていることを除けばほとんど以前の状態に戻りつつあります。以前混雑していた飲食店は前ほどの混雑はないものの、それでも一時期と比べると日常感が大分戻ってきました。
 でもそんなことどうでもいいと思うくらい、最近仕事忙しい(´;ω;`)ウッ…

 話は本題ですが、忙しい最中に今日韓国ドラマが大好きな女性の同僚と食事する機会があり、いい機会なので韓国ドラマのどういうところが面白いのかいろいろ訪ねていました。同僚曰く、やはり女性目線で韓国ドラマは作られることが多く、俳優も高身長イケメンの演技上手をしっかり揃えてくるので、とにもかくにも完成度が高いというのがポイントだそうです。
 なお男性俳優については、近年の日本の俳優は中国や韓国の俳優と比べると明らかに身長が小柄な人が目立つようになっているそうです。ジャニーズの弊害かわからないけど、確かに中国、韓国の俳優は高身長で当たり前なところがあります。

 話を戻すと、では具体的にどういう点が女性の琴線に触れるのかと続けて尋ねたら、「基本恋愛は三角関係になるんだけど、一人の女性に対して複数のタイプの異なる男が言い寄るというのがたまらない」と教えてくれました。
 これを聞いてぱっと思いついたのが、前にも少し紹介したことのある「ハコヅメ」という漫画です、」この漫画の中で新人婦警がはまっている漫画が登場するのですが、その内容というのも年齢やタイプの違う複数の男から壁ドンされるという漫画で、その漫画を見た先輩婦警が、「何その女の願望をそのまま描いたような漫画」とツッコミを入れるシーンがあります。この「女の願望」というのを見て、「この漫画の作者(女性)は変わった願望の持主なんだな」と当初思っていましたが、今回同僚の話を聞いて、「割と一般的な女性の願望だったんだあれ(゚Д゚;)」と思い直すに至りました。

 いうなれば女性のハーレム願望というべきか、その同僚によると、もちろん好みのタイプというのはあるが、一つのタイプではなく年齢も年下、同年代、年上で、情熱的だったりクールだったり、ベビーフェイスだったり渋かったりと、各パターンそれぞれで味があるそうです。なお「金持ち」という特性はすべてをプラスにする要素だそうです。
 でもって、こういったタイプの異なる複数の男性らに同時に言い寄られるというのが、女性にとってはたまらなく幸福なんだそうです。どれか一つを選ぶとかそういうのじゃなく、複数の男性からちやほや求愛されるというのがとにかくいいらしく、なんかこの点は男性と違うなと正直に思いました。

 男にもハーレム願望というか複数の女性と付き合うのが好きだという人はもちろんいますが、それでも好みのタイプはある程度絞られ、ハーレム対象となる女性も大きくタイプが分かれることはない気がします。分かれるのはせいぜい言って年齢くらいなもので、しかもこれも若い方がとにもかくにもプラス的な要素として見られている気がします。ハーレムなんて経験したことないからいまいちわかんないけど。

 以上を踏まえると、女性は恋愛においてバラエティのレンジが男性より広いというか、各タイプの男性とそれぞれ楽しみたいという欲求があるのかもと推測するに至りました。男の側からの意見を言うと、もちろん好みのタイプが一つとは限らないものの、やはりある程度それは絞られてくる気がして、各タイプを同時に楽しみたいという欲求はあまり起こりません。

 また少し話を発展すると、こういった要素は不倫という行為の分析にもつながるかもしれません。男性の場合は先ほどにも言った通り、既存パートナーより若い相手との不倫に発展しやすいところがありますが、女性の場合はもしかしたらさにあらず、既存パートナーとは異なるタイプに対し不倫が発生するのかもしれません。なんとなく、昼ドラ見てるとそんな展開が多いような気もしないでもない。

 それにしても日本は「不倫は文化」だと言った人もいますが、ある意味それは間違いでもないのかもと最近思うようになります。芸能人の東出氏の話題(何故か中国人も知っていた)もあれだけ盛り上がったのは、不倫というのはいけないとわかっていつつ娯楽としては非常に親しまれているからこそじゃないかと内心思います。むしろ女性の側の心理を考えると、不倫に対する欲求は案外男性よりも高いのではという気もしないでもありません。だから不倫した芸能人にあれだけ厳しくなるのかもなぁ。
 ちなみに今日話を聞いた同僚が以前、激しい不倫系のドラマを家で見ていたら旦那がひどくうろたえていたそうです。こういう系のドラマは夫婦一緒に楽しむのはさすがに無理そうです(・´з`・)