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2022年3月5日土曜日

ウクライナ情勢に絡む中国企業への制裁予測

 開戦から一週間超経ったロシアによるウクライナ侵略戦争ですが、大方の予想を裏切り、ウクライナが今も尚持ちこたえています。一方、互いに激しいアピール合戦も繰り返しており真実性に関しては一定程度警戒する必要があるもの、先日の原子力発電所や民間人への攻撃なお、ロシアの国際法に反する過激な攻撃行動に対する注目が高まっています。
 ただでさえ正当性なき侵略行為に対し銀行取引の凍結など経済制裁が強められていますが、仮にこの戦争がロシア側の目的達成に終わったとしても、これらの制裁により戦後にロシアは過酷な経済情勢が待っていることは必至です。

 そのロシアにとって、唯一大きな後ろ盾と言えるのが中国です。開戦直後の対応の混乱ぶりから、中国外交部はもしかしたら本当に知らなかったのかもしれませんが、開戦前にロシアの天然ガスを購入することを約束したり、去年から小麦をはじめとする食料の輸入を増やしていた点といい、中国トップに関してはこの開戦を事前にロシア側から通知されていたとみてほぼ間違いないでしょう
 なお開戦時期については北京冬季オリンピックの時期は避け、ロシアの想定だと48時間で決着つける予定であったことから、パラリンピック開催までには終了する予定だったのでしょう。その目算が崩れたことにより、中国外交部とかも対応をどうすべきか迷っているのだと見えます。

 中国は現在までに国連のロシアに対する非難決議に反対または棄権を続け、直接的な批判を避け続けています。従って経済制裁後も、ロシアに対しエネルギー輸入をはじめとする経済的支援を続けることはほぼ確実だと私は見ています。

 こうした中国の態度について、現時点でリスク要素と私が見ているのは米国から中国に対する経済制裁です。冒頭に書いた通り、現時点でロシアは明らかに国際法、特に平和維持に対する冒涜ともいえる行為を繰り返しており、ロシアに対し制裁を課すことに、反対する国は現在世界中でほぼ皆無です。しかしロシアに経済制裁をかけたところで、抜け道を用意する国が現れるとなると、まぁその制裁は効果をやや落とします。
 はっきり書けばロシア側が中国に期待している点はそこで、中国がロシアから天然ガスを買うだけでなく、ロシアが諸々の貿易を禁止された後、中国経由で貿易できるようなパイプライン的役割を求めているはずです。それに対し、米国はどう出るかと言ったら言わずもがなで中国にも経済制裁を課してくると予想しています。

 具体的には、「人道、平和に対する冒涜を行った勢力(ロシア)へ支援を行っている」ことを口実にするとみられ、ロシア政府、企業と取引を続ける中国企業をターゲットにした経済制裁を行い、同盟国にも同調を求めてくるのではないかと見ています。この場合、真っ先にターゲットになるのはかねてから米国が潰そうとしているファーウェイ、そしてエネルギー関連として中国の国有石油会社が挙がってくるでしょう。
 私見として述べると、米国としてはかなり都合のいい口実ができるように見えます。中国がロシア側に立つことはほぼ確実であり、中国を弱らせるのに願ってもない制裁口実です。また中国そのものとの取引をすべて禁止するのではなく、「ロシアとつながりのある企業」に狙って制裁を課せることとなり、高い恣意性が持てます。実際につながりがあるかどうかは不問でしょうし。

 また既に世界中でエネルギー価格が高騰していますが、仮にこの制裁を大きく広げられるシナリオなら、中東の産油国に対しても中国への原油供給を止めてくる可能性もあります。その結果、他の同盟国向けの供給量が増えることとなり、価格高騰にもブレーキをかけられるので一石三鳥です。

 上記のような見方から、自分は日系企業の中国ビジネスに関しても国家リスクがかなり高まってきているように見えます。既に対策と化している企業があるなら具体的な内容を指導してもらいたいものです。

2022年3月2日水曜日

ヤフコメの違法コメント削除を体感

 この世のすべてが自分を殺しにかかってくるかと思うくらい忙しく、昨夜は左手の指が中指辺りで動きがおかしくなって、後半はミスタイプを延々と繰り返していました。もう少し広いキーボードとかに変えようかな。
 っていうか毎日1万字は軽く超えるほどタイプすんのっておかしいと思う。

 話は本題ですが一昨日の中国人マフィア記事、内容がとっつきやすいこともあってそこそこアクセスで健闘し、ヤフコメも結構つきました。自分も仕事中ながら逐一コメントを確認していましたが、「カス記者」とか書いてくるコメント見て、「マスコミは嘘ばかり言う!」と激怒していた元プシャーの友人なんかが今の自分の立場になったら、やばいくらい怒っていたんじゃないかと思い、そういう意味では自分は彼より忍耐あるなと思えてきます。
 まぁ次辺り、「どうもカス記者です(´・ω・)」と返信してみようかと思ってますが。

 話を戻すと記事公開から約30分後くらいに、自分のことを中国工作員認定するコメントが入ってました。昔はこういうコメント多かったのに最近はすっかり見なくなってたよねなどと懐かしく思ってみていたら、投稿から約5分後くらいにブラウザ更新してみたところ、当該コメントは消えていました。
 恐らくですがこれは最近になってヤフーが力入れて来た、誹謗中傷コメントの排除によるものだと思います。というのもそれ以外のコメントはしっかり残っており、その工作員認定だけのコメントがぽっかり消えていたからです。

 コメント内容の否定的反応のクリック数が極端に多ければ自ら下げる人もいますが、さっきのコメントは投稿されたばかりで、また内容からしても自ら下げてくるようなコメント内容でもありません。やはり私に対するいわれのない誹謗中傷とヤフーがとったために消されたのだと思いますが、やはり以前と比べると自主規制が強くなっていると感じます。
 で、実際に保護してもらった立場からすると、私自身は別にとやかく言われてもあんま気にしませんが、さっきのプシャーな友人などの様に怒りやすかったり、傷つきやすい人もいることを考えると、この手のヤフーの対応は極端じゃなければありなのかなと思います。少なくとも根拠なく「こいつは何人だ」とか「肥溜めのクソみたいなところの出身だ」などというコメントだったら消したところで言論統制にはまずならないでしょう。

 ただこの手の誹謗中傷コメントの問題点は、こういう根拠ない中傷でしか発散できないほどストレス抱えた人が割とたくさんいるっていう点こそが、一番根が深い問題だと個人的に思います。やはり中国と比べると今は日本の方が鬱屈した人に溢れているように思え、例え貧しくても楽しく暮らせるような社会をもっとみんなで考えて構築していく方が前向きです。
 もっとも中国人の友人は、「お金イコール幸せじゃないけど、最低限、お金ないと幸せに離れない」と昔言ってましたが。

2022年2月28日月曜日

中国人マフィア記事の裏側


 というわけで今日出したこの記事ですが、時期も時期なだけにウクライナ関連記事の方が注目されてアクセスは伸びないだろう、タイミングが悪かったなどと当初予想していたのですが、今日日中は並み居るウクライナ関連記事を抑えてJBpress内のアクセスランキングで1位を守り続け、恐らく日間ランキングでも首位だと思います。マジでこれは意外でした。

 記事内容についてはかつてこのブログでも取り上げた蛇頭はいずこという観点から、最近の歌舞伎町で中国人マフィアについて聞かなくなったことを書いています。ヤフコメでは「なに当たり前のこと書いてんの?」といったコメントも散見されますが、その一方で「不夜城もみていたし当時の中国人マフィア関連の話は聞いていたが、この記事を読むまでそのことはすっかり忘れていた。この記事で一気に思い出した」と書いてくれている人もいて、自分としてはまさに後者のような方へ娯楽を提供する目的で書いています。

 なお歌舞伎町を舞台にした中国人マフィア抗争を題材に撮った作品として今回、「不夜城」を例に挙げていますが、これはもっとも有名で代表的作品だと考えたためです。もし好きに選んでいいってんなら、ホスト漫画の「夜王」を入れたかったです。
 この「夜王」でも中国人マフィアとヤクザが抗争起こすのですが、いざ前面衝突というところで何故か無関係なホストである主人公が自分の顔に傷を入れて、「この俺の顔の傷に免じて手打ちにしろー」と叫んで実際に収まり、あるヤクザだけが、「何なんだこの展開は?」と全読者の気持ちを代弁してたのが印象的でした。

 話を戻すとこの記事、各直前まで中ロ関係の歴史みたいなのを書く予定でしたが、あまり専門家でもないのにその辺書くのもどうかと悩んでいた矢先、電子書籍サイトで無料キャンペーンが行われていたので購入して読んだヤクザ漫画の「ザ・ファブル」を見て、「せや、時代はこれから中国マフィアや」みたいにハッと気が付いて記事書くに至りました、マジで。人間、やはり追い詰められた時ほどいいネタが浮かぶ。

 この辺の中国人マフィア、というか歌舞伎町関連の話は高校生の頃によく溝口敦氏のルポを読んでおり、ある意味国際関係の縮図ともいう話にかなりのめり込んで読んでました。もっとも当時、まさかこんな中国とかかわりのある人生を歩むとは夢にも思っていませんでしたが。
 ただこの辺の外国マフィアが絡む裏社会の話は表社会も無縁ではなく、外国人の受け入れや多様性社会、そしてビジネスの国際化という観点からももっと深堀りできる分野じゃないかと思います。今回のこの中国人マフィアも今は大陸出身はすっかり減りましたが、日本育ちの「怒羅権」などは活発ですし、今後どういった対策を採るのかなどはもっと話題になってもいいと思います。海老蔵だけのネタにはせず。

 それにしても今回のこの記事で、裏社会系のネタというのは随分と求心力があるんだなと心底感じ入りました。JBpress編集部もこの記事にはかなり大喜びで、「反社ネタが他にもあったら( `・∀・´)ノヨロシク」と言われています。

2022年2月27日日曜日

セリカXXのプラモ


 何故かよく行くプラモ屋に、また古い車種のキットが置いてあったので衝動買いしました。でもってパーツ数も少なくすぐ作れそうなので作ったのが、この「トヨタ・セリカXX」のプラモです。

ライト閉じ

ライト開き

 なんでこのキットを買ったのかというと、上記の様にリトラクタブルライトの開閉が操作できるからと書かれてあったからです。最も、自分の組立が悪かったせいか全部閉じにすると少し開きづらくなったため、やや薄目空けるみたいな感じで少し目を開けた状態にとどめていますが。


 このキットを今回選んだ理由はもう一つ、古い車種(1980年代初頭)なだけあって車体が角ばっているのが魅力的だったからです。なんかこの前にどっかの自動車メディアも記事出していましたが、当時の技術力ではボディの板金をきれいな曲面に仕上げることができなかったため、ボディは必然的に角ばった表面にせざるを得なかったそうです。ただ板金同士の組み合わせ方を工夫するなどして、なるべく全体としては曲面に見えるようにする工夫が行われていました。


 時代が下った現在においては、対衝突安全性への考慮からもボディは可能な限り曲面となるように仕上げられています。しかしその結果、全体として丸っこいフォルムの車ばかりとなり、かえって四角い角形なイメージする車は絶滅危惧種となってしまいました。
 私自身はコンパクトカーが好きで丸っこいデザインは嫌いなわけではないものの、あまりにも丸っこい車ばかりな現代において、かえってこうした角形なデザインがそのレア度からも魅力的に映り、一時期は角形な車をやたら探していました。

 なおその際、ソ連人民の敵であるうちの親父からは「四角いのがええんやったら日産のキューブがあるやんけ」と言われました。確かにあれは四角かったが、「違う、そうじゃない」という言葉が出そうになりました。
 まぁキューブはキューブで、非シンメトリカルですごくいいデザインだと現在においても高く評価しています。平たいせいで高速乗るとフロントガラスでやたら虫潰すけど。


 話をこのセリカXXに戻すと、ウィキペディアによると北米での「フェアレディZ」の成功を見て、セリカをベースにフロントノーズの長いスポーツカーとして開発されたそうです。ただこの車自体はベース車の「セリカ」の系譜というより、北米での名前に使われた「スープラ」の系譜に入るかもしれません。プラモ屋が今回入荷していたのも、新しいスープラが出たからその影響を考えて入荷したのではないかとも見ています。
 なおこのタミヤのキットは恐らく古い金型をリファインしたものだと思いますが、説明書の日付は2020年となっており、タミヤ自体も新スープラの発売に合わせてこちらのセリカXXを再版したのかもしれません。


 現代からするともはや旧車というよりクラシックカーに近いくらい古い車ですが、上記の角ばったデザインのほか、サイドミラーの位置とかに時代を感じさせられます。このごついくらいの角張りは一目見てかなり目を引き、インテリアとしてはかなり悪くなく、上の写真の様に財布やスマホ、腕時計などのお出かけセットを置いている小机の天板に配置するほど気に入っています。まぁただ単に他にプラモ置くところがもはやないというのもありますが。

 それにしても昨日今日と上海は暖かく、このプラモ組立ての最中もちょっと前までと違って寒さに震えることもなく作れました。前回なんか寒さで指震えながら組み立ててたし……。
 明日からまた仕事がやばいくらい忙しくなり残業もがっつり入る見込みなだけに、今日このプラモ組立てが自分の生きてた中で最後の楽しい思い出になるかもしれません(´;ω;`)ウッ…

燃える不動明王

 先日、友人から超いい感じな陶器の入れ物に入ったキャンドルをもらいました。アロマキャンドルではないものの火をつけるとムーディで、何かに使えないものかとしばらく思案に暮れた結果、ある使い方を思いつきました。





































 やはり火と言ったら不動明王だろうと思い、上の写真の様に秘蔵のメタリックブルー不動明王像を信楽焼のタヌキをつけて撮るしかないという結論に至りました。何気にバックの影がいい感じに撮影できたかと思っています。

アップ写真

電気つけるとこんな感じ

 友人に送ったところそこそこいい感じの反応が得られました。前から仏具とか地味にインテリアとして非常に価値を持つのではないかと考えていたのですが、やはり仏像とろうそくの組み合わせは非常に見栄えが良く、信仰心のあるなしに係らず簡単な仏具と一緒に置いておくとかなりいいのではと今回思うに至りました。

 なお2枚目のアップ写真は現在、携帯の待ち受け画像に使っています。スイッチオンしたらいきなり不動明王像がにらみを利かせてくるようになっており、常に不動明王に見られているとする自らに対する戒めにしているとともに、仮にスマホ盗まれた際に盗んだ奴が「この持主はやばい奴なのでは?」と思わせる効果を狙っています。

2022年2月26日土曜日

ウクライナ侵攻に起因して今度どう変わるか

 昨日出した週報に「ウクライナ同様に私の仕事現場も前線が崩壊してきました」とかなり悲痛な報告しました。マジ来週から仕事どうしようかと頭抱えています。

 そんなロシアのウクライナ侵攻ですが、現在もウクライナ国内で戦闘が続けられるなど悲惨な状態が続いていると言われます。多くの人間が指摘しているように多国間関係が比較的成熟したヨーロッパ地域においてこれほど大規模な戦闘行為が行われるとは青天の霹靂もいいところであり、この災害に巻き込まれたウクライナの人々には強い同情を感じます。

 こうしたウクライナ情勢を受け、石油を含むエネルギー価格が異常な高騰ぶりを見せています。原因はエネルギー産出国であるロシアが当事者であり、そのロシアからのエネルギーを調達してきたドイツなどヨーロッパ諸国が今後はその調達を手控えることが見えており、それに伴いロシア以外からの調達が増えるという見込みからでしょう。上海熊さんがコメントでも指摘してくれましたが、現状においてはイラクをはじめとする中東産油国が漁夫の利を得ていると言っていいでしょう。
 日本国内でも伝え聞くところによるとガソリンがリッター200円を突破するところも出てきた聞きます。開戦前より高騰していて、政府も石油卸会社に補助金を配ってますがまぁ全く無意味なバラマキとしか今は言いようがありません。今後も日を追うごとにさらに高騰する自分は予想しており、運送費や食料品などを始め、全産業で値上げラッシュが続くでしょう。

 神風的に、これによって日銀黒田総裁(一瞬、「総帥」と打ち間違えた)のインフレ目標が達成されるかもしれません。まぁ給与は上がらないまんまというオチ付きになるかもしれませんが。

 値上げで一番泣き所となるのは、案外電力なんじゃないかと思っています。現状からすると民用電力価格の引き上げは不可避で、政府も承認すると思います。家計への打撃は言うまでもないですが、社会ムード的にもかなり悪い方向に流れる気がします。

 こうした価格面での影響意外に今後起こりうる変化としては、企業取引方面の影響も真っ先に検討されます。こちらの方面ではヨーロッパ諸国の企業が主役であり、こと日本に関してはそもそもロシア系企業との取引はそこまで大きくないことから、影響零というわけではないものの、他国ほどには影響を被らないと思います。
 またさっきの価格高騰にも関わりますが、現在株価が下がっているのは今後の情勢不安視もあるでしょうが、より利幅が見込める金や食料など現物先物へマネーが流れていることも大きいとみており、マスコミが騒ぐほど株価下落の影響は大きくはないと思っています。そもそも、日系企業が史上から資金調達したところで投資先もあんまないし。困るのはせいぜい、分割しようとしている東芝とかくらいでは。

 次に軍事面で言えば、やはりウクライナ以外の東欧、そしてフィンランドなど北欧が次のホットスポットとなるでしょう。ただでさえ今回ウクライナが実質的に欧米列強から見捨てられる形となり、その信頼が揺らいでいることから、これらの国々では主流派とはならないでしょうが、ロシア側に振れる勢力も出てくるかもしれません。それに対し欧米列強がどれだけ取り込もうとするのか、またウクライナに続いてロシアはさらに戦線を拡大しようとするのか、この方面での駆け引きの激化は必至でしょう。
 それに対しアジアでは、台湾有事のリスクがこれでさらに高まったと言えます。ロシアに対し中国政府は融和的態度を取っており、今回のウクライナ侵攻で高まったムードに乗じて台湾により激しい手段を取る可能性はほぼ確実でしょう。これに対し米国がどうするのか、ウクライナ同様に台湾を見捨てるのかが大きな焦点になってくるでしょう。

 この焦点は日本にとっても非常に重要です。米国が見捨てる態度を取る場合、台湾に進出している日系企業も事前に対応を取らなければ大損害を受けることになります。また米中関係もさらに冷え込むので、中国本土の進出企業も同様でしょう。
 日本政府の外交としては基本的に米国追従が続くとみられ、現状においてはそれが一番だと私も思います。ただ重ね重ね、今回のウクライナは将来はどうなるかわからないとはいえ、米国にとっては大きく信頼を損ねる結果を招いたと言えるでしょう。その上で、次に大きな戦争が起こるとしたら、実は内心でロシア対中国になるんじゃないかとも思っています。この二ヶ国、実は米国以上にお互いが相いれない存在だと思うし。

2022年2月24日木曜日

ロシアのウクライナ侵攻について

 各所でも報じられている通り、かねてから懸念されていたロシア軍が本日とうとうウクライナ領土に侵攻したとのことです。このウクライナ危機に関しては実際に攻撃が行われる、行われないそれぞれの立場から数多くの予想が出ていましたが、結果的には前者の予想の通りに現実は動くこととなりました。
 タイミング的にはやはりというか北京五輪終了後で、恐らくこの辺はペーさんがプーさんをかなりガチで説得していたことも影響したのではないかと思います。仮に侵攻が行われなかったシナリオがあったとしたら、北京五輪期間というモラトリアムの間の外交交渉が大きな役割を果たしたことになったと思われ、現実面ではこの間に双方が歩み寄れなかったゆえの結果が今の状況と言えるかもしれません。

 このロシアの侵攻ですが、完全な後出し孔明となりますが私としては「起こりうる」の可能性の方が高いとかねてから考えていました。言った後で外したらカッコ悪いので言いませんでしたが、後出しなら何とでも言えます(ΦωΦ)フフフ…

 このように考えていた理由は非常にはっきりしていて、ロシア軍が一時、一部部隊を引き上げさせたという報道を見た瞬間に「あ、やる気だ」と思いました。何故かというと、この部隊引き上げがわかり切った、完全なブラフでしかなかったからです。
 現在、情報衛星などの力によって大規模な軍隊の移動であれば米港をはじめとする軍事大国はすぐに感知することができます。実際にロシア軍が移動していたら米国なども発表したでしょうが、この軍隊を下げたと発表したのは当事者であるロシアで、その発表から1時間以内に米国などが「本当に下がっている」と言わなかったので、実際には下がっていない、または一部部隊を少し後ろに下げただけだと私は考えました。

 では何故ロシアはこんな発表をしたのか。そもそも、ウクライナのNATO加盟妨害という目的から今回軍隊を国境に集めていたとされ、であればこの方面の交渉で全く進展がないにもかかわらず相手にプレッシャーをかける軍隊を下げるというのは完全に矛盾した行動となります。仮に相手が交渉に乗ってくるなりの態度を見せたのであれば下げるのも妥協を示す意味で価値がありますが、当時の交渉状況は全くそんな状態ではありませんでした。

 にもかかわらず、ロシア側は部隊を下げたと発表しました。つまりこの時点でロシアは交渉に向けプレッシャーをかけるという行為をもはや目的としていないという風に考えられ、下げてないのがバレバレであるのにこのような発表をしたのは、「ロシア側は緊張緩和に動いているかも?」という妙な期待感を相手に持たせて混乱、油断させることしか目的としていないだろうとみました。

 その上でもう一点、こちらもバレバレなプロパガンダをロシアが繰り返し続けたことも、本気で攻める意図があると判断した要因です。昨日までに何度も「ウクライナ側から自治州に攻撃が行われた」という発表をロシアは繰り返しており、この辺のプロパガンダ流布はもはや交渉を目的としたものとしてはなりえないもので、完全な戦争準備であるとしか見えません。この一部撤退ブラフとプロパガンダから、ロシアがウクライナに侵攻するかしないかでいえば「する」の方が確率が高いとみていました。
 一応、他の人の予想とかもいろいろ見ていました、部隊撤退ブラフに関して私と同じ見方をしている人は見かけませんでした。むしろそのブラフに引っかかって、緊張緩和にロシアは動いたのに米国が余計なことして、みたいな人のが多かった気がします。

 あと今回の侵攻について「プーチンだから行われた」という評論をしている人がかなり多くいますが、私個人の感想はこれとは異なり、「ロシアだから」という風に見ています。
 やはり歴史的にもロシアは常識では考えられないアンビリーバボーな突飛な行動を採ることが多く、損得勘定で測れない国民性があると考えています。むしろ逆に常識的に測ろうとすると見誤る国であり、普通だったらこうしないと思ったら、逆にロシアはしてくると考えた方がかえって正解に至るかもしれません。この点は中国も若干そういう特徴がありますが、何するかわからない点で言えばロシアは中国の数倍を行くでしょう。

 実はこうしたロシアの底知れなさ、先の読めなさについては中ロ関係を解説する形でJBpressの方で記事書こうとしていました。しかし記事書いた後で実際に侵攻起きたり、状況が変わったりすると原稿として出しづらくなるのと、そもそも中ロ関係の外交について専門的にこれまで研究したこともない立場でもあるため、変なことは書かずに大人しくしようと記事化を見送っていました。先週末に。
 結果的にはこの判断は今回見事に当たったわけで、記事書かなくて本気でホッとしています。代わりにノスタルジーに満ちた原稿を先週末書いたので、次の月曜に読んでもらえるとありがたいです。

 最後に今後について、仮に戦線が拡大してロシア国内にまで戦火が広がり、最終的にロシアが敗北するような形で終息したとしたら、戦後処理のどさくさに紛れて「ロシアは不当な手段で奪い取った領土をすべて放棄すべきだ」という主張を押し込み、北方領土もうまいこと奪い返せないかなという希望的観測をちょっと持ちました。時代が時代だったら、積年の恨みを晴らすしじみチャンスなんだけどなぁ。