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2022年3月30日水曜日

ロックダウン前で品切れが目立つ上海のコンビニ

すっからかんなローソンの棚

 上海市では現在、街を浦東と浦西、ちょうどど真ん中で東西に分けてのロックダウン真っ最中です。今週初めから浦東、つまり空港が海に近い東側でロックダウンが行われ、明後日4/1未明より入れ替わりで自分の住んでいる西側(浦西)でもロックダウンが始まります。

 先週までの団地封鎖は直前に発表されてそのまま実施に移され、当初は2、3日だけという説明だったのにズルズルと引き延ばされて結局10日間も封鎖され続けました。そのせいで後半は自宅の食糧が尽きてリアルで焦る思いしました。それに比べると今回はちゃんと予告があり、日程も延びるかもしれませんが4/1から4/5までの4日間だと伝えられているため、前よりかはまだ準備期間もあったためまだ余裕が持てます。運動不足はさらにたたりそうですが。

あれっと思うくらいなかった

 昨日の記事にも書きましたが、次の明後日からのロックダウンに備えて自分は昨日にスーパーへ買い出しに行っておきました。翌日に当たる今日はまた朝から夕方までひたすら自宅でリモートワークして、あまりの激務ぶりに今日初めて社内の人間に対して「てめぇ次あったら殺すぞ!」と口にするなど、後ろで野手にエラーされたピッチャーの如く激しく吠えていましたが、仕事終えた後はやや備蓄が少なくなっている食パンだけでも補給しておこうとコンビニへ買い物に出かけました。
 いった先は近くのローソンなのですが、ロックダウン直前ということもあり、上の二枚の写真のように棚からは商品が本当になくなっていました。パンの棚もすっからかんで菓子パンが本当にちょっとだけ残っている状態だったため、今度はファミマに行くことにしました

春の超熟祭り

 近くのファミマは大体7時ごろに商品が供給されるのでちょっと期待を込めていったところ、ロックダウン前に需要が高まると踏んでいたのか、こっちはたくさんパンが仕入れられており、目当ての食パンも無事に買うことが出来ました。
 なお自分は中国では、食パンは絶対焼かずに生で食べるという妙なマイルールを課しており、未だにこれを続けています。留学時代に寮にトースターなかったのがきっかけですが、何故こんなことを未だ続けているのか自分でも不思議です。なお電子レンジも今の部屋にはなく、部屋で食品を暖めることないです。

即席めんは売り切れ

 話を戻すと、ファミマはパン類は充実してましたが、即席めんは上の写真の様にすっからかんでした。逆を言えば、残っている即席めんは人気のない味なんでしょう。
 やはり保存がきくこともあってか、ここにきて即席めんが昨日言ったスーパーでも欠品が目立つなど人気急上昇中です。自分も一応買ってありますが、どちらかというとうどんとかそばのが好き、っていうか中国の即席めんはあんま味を改良しておらず、古い銘柄がずっと売られ続けているためおいしくなくてあまり好きじゃないです。

 以上の様にロックダウン前の上海はこんな具合であちこちで流通がおかしくなっている感じです。

 なお今回このような事態になって思い出したのは、2011年の311の後、確か週刊文春のコラムで誰か書いていましたが、

「地震後にあちこちで食品を始め欠品が相次いだことについて政治家などが、買いだめする人間がいてけしからんなどと批判していたけど、実際にはみんな普段より、1割程度多めに買っていただけなのでは。ただその1割でも普段より需要が増すとこのように欠品が相次ぐのでは」

 という内容のコラムを思い出しました。私も内心、当時の欠品背景は上記の指摘の通りで、ごく少数の人間の買いだめなんかより大半の人間が気持ちちょっとだけ多めに買うだけでも、このように市場から商品というのはすぐなくなるのではないかと思います。今の上海もある意味そんな感じというか、みんな一斉に買うからこうなっただけで、逆を言えば日常を維持し続けるというのは流通維持方面におけるリスクマネジメント的にも重要なんだなと思います。

2022年3月29日火曜日

高騰する生鮮品

 今日も朝から仕事に追われる毎日で、マジで今期は10万元くらいのボーナスもらったっていいんじゃないかと思うくらい働かされてます。円安進んでるから今の10万元はかなりでかいし。
 でかいと言えば最近「月曜日のたわわ」という漫画を読み始めて、中国でも知名度あるのかなと検索したら中国でのタイトルは「星期一(=月曜)的豊満」という露骨な訳でした。

 話は本題ですが、今のところは出入り自由で吉良邸にも討ち入りかけられる状態ですが、また4/1からは上海の西半分、自分の住んでるエリアはロックダウンされて出られなくなるため、ギリギリだと恐らく殺到するだろうから今日夕方に仕事を終えた後、最後の補給とばかりに日系スーパー(アピタ)へ買い出しに行きました。今日の時点でもやはりというか人が多く、また売場には入場制限がかけられて、入場するまでに30分くらい列に並んで待ちました。

 やっとこさ入ったところ、商品はあちこちで欠品が目立ち、特に野菜などの生鮮食品はあるものの方が少ない状態でした。バナナに至っては置いてあるものの、普段は20元(約380円)くらいなのに安くても35元(約680円)とえらく高騰していました。肉類も中国で消費の激しい豚肉はほとんど売り切れており、牛肉はまだアピタが比較的取り扱いが豊富なためまだたくさんありましたが、地味に驚いたのは米国産牛肉も置かれてありました。
 ガチな話、中国で米国産牛肉をスーパーで見るのはこれが初めてです。どういう経緯で置かれるようになったのかは測りかねますが、やはりいつもと違う感じがします。あ、あとウインナーも売り切れてた。

 肉類などもやはり値段が高騰しており、自分の感覚では大体30%くらい価格が普段より高いように思えます。このほか保存のきく食品ほど売れているのか欠品しており、自分も乾麺をある程度ストックさせていますが、商品棚に置かれているストックが切れかけており、封鎖ギリギリ前に来ていたら本当にもうなくなっていたのではないかと思えるだけに、今日思い切って買いに来てよかったという気がします。残業せずほっぽって来たから明日また頑張んないといけないんだけど。

 あとこの前の土日は自転車漕いでて、運動不足から吐き気がしましたが、今日は吐き気はしなかったもののやばいくらい息が切れて、なんか喉に今も違和感あります。たかが通勤とはいえ、毎日歩くか歩かないかでこうも体力に差が出るものかと驚くとともに、隔離明けして仕事が一段落したら本気で身体鍛えないとと考えています。
 もっとも行きは向かい風だったために余計に息が切れて、帰りは逆に追い風だったため快調に飛ばせて帰れました。なお帰宅途中、電動バイクに追い抜かれざま、さっと言われたのできちんと聞き取れなかったのですが多分、「お前自転車漕ぐの速いな」みたいなことを言われました。実際追い風だとめちゃ速い。

2022年3月28日月曜日

平頼盛は何故マイナーなのか?

 土曜に小区が封鎖解除されていろいろ買い物出来て、なんかうれしくて色々食べてたら日曜に下痢しました。それでもうれしい。
 でもまた次の週末から自分の住んでるところは今度はガチなロックダウンされる予定です。川の向こう側の浦東は予告なしで今日からロックダウンなのでまだ恵まれていますが、今度はしっかり備蓄して対策打っとこうかと思います。っていうかロックダウンを理由に仕事休みたい(ヽ´ω‘)


 そういうわけで今日配信の自分の記事ですが、これは2017年にこのブログに書いた自分の記事の焼き直しです。なんで焼き直ししたかというと、土日も毎日普通に働くほど取材する時間がないに尽きます。ガチで今日、半ギレ気味に上司に「あと5人よこせ」と言うほど忙しいです。
 そんな状況だからハナから取材はあきらめ既存記事を使いなおそうと思って歴史記事を検索して過去記事を見つけたのですが、読み直して「こんな奴おったんや(´・ω・)」と、自分の記事を見返すまで今回の主役である平頼盛の存在のことを完全に忘れていました。記憶力に定評のある自分ですが、本気でひとかけらも記憶に残ってなかったのでマジビビりました。

 ただこれは私だけではなく、恐らくほとんどの人に当てはまるのではないかと思います。ヤフコメの反応見てても、こんな人物がいたなんて知らなかったなどというコメントが入っていますし、私自身も歴史通で名を馳せますが、前回調べた時にも全く知りませんでしたし、今回改めて調べなおすまで完全に存在を忘れていました。逆を言えば、それくらいこの平頼盛は影が薄い存在であるように思えます。

 記事中にも書いている通り、頼盛自身は清盛の弟で、異母兄弟であるからやや嫌われて、最終的には平家の中枢ぶ賞でありながら源氏に与して天寿を全うするなどドラマ性のあるキャラクターです。にもかかわらずここまで知名度低いのはかなり特殊であるように思え、改めてその背景について少し考えてみました。

 まず一番の理由としては、平家武将であることが大きいでしょう。どうも平家だと清盛とその長男の重盛以外はあまり取り上げられず、平宗盛といってもどういう人物かパッとわかる人は少ないと思います。
 なお今回の記事、「~盛」という人物名がやたら多く、「清盛と頼盛は同じ忠盛の元で生まれた異母兄弟」みたいに名前を並べると見ていて非常に読み辛くなるため、なるべくお互いの名前を離し合うように気を付けています。また「頼盛は父・忠盛の~」などの様に続柄も随所に入れる工夫をしており、意外と簡単そうに見えて真似して書くにはかなり難しい記事だったりします。

 話を戻すと、源氏方と比べると平家の武将はあまり取り上げられない傾向にあり、また基本やられ役ばかりなため、どうもあんまり表に出されず、マイナー化している気がします。
 また頼盛の場合、最終的に平家と袂を分かって生き残ったというのも拍車をかけているでしょう。というのも平家物語を筆頭に「もののあわれ」こと滅びの美学の代表の如く平家は扱われています。そんな平家において、最終的に敗死しなかった頼盛は上記の美学範疇からも外れることとなり、この辺でも取り上げられない理由になっている気がします。

 あともう一つ付け加えるとしたら、上に書いたように平家だと「~盛」という名前が多すぎるのも一因かもしれません。このせいで非常に区別し辛いし。かえって「平中納言」みたく官職などをつけて区別した方が、後の時代に伝承する上では有利かもしれません。

 そういうわけでまた次の週末は忙しい本業の合間に記事書かないといけません。何か中国ネタとかでリクエストあれば受け付けるので聞きたいことあったらコメント書いてください。マジで。

2022年3月27日日曜日

鶏肋と化したウクライナ


 上の写真は今日の晩飯に食べた鳥のあばら骨付近の肉です。元はビニールで包装され、調理済みながら鳥をそのまま開いたような割と露骨な姿でしたが、さすがにそのままだと食べづらいので包丁で切り分けて皿に盛り食べました。こういう料理は普段は食べないのですが、ガチ封鎖期間に大家からもらったこともあり、お湯で温めて食べましたがおいしかったです。

 さてこの食べ物ですが上記の通り鳥のあばら骨肉、敢えて言うなら鶏肋(けいろく)です。この鶏肋は三国志に出てくる有名な単語で、多分三国志において最も有名な料理の一つでしょう。といっても、このほか出てくる料理といったら劉安の人肉料理くらいですが。

鶏肋(Wikipedia)

 詳しくは上のWikipediaにも書かれていますが、この鶏肋という言葉は建国されたばかりの劉備率いる蜀漢が、漢中という地域で曹操の魏国と国境が接し、激突した漢中の戦いにおける故事成語です。内容はというと、ちょうど全盛期を迎えていた蜀漢相手に魏は敗戦が続いていたところ、何の気なしに曹操は陣中「鶏肋」とつぶやいたところ、近くにいた楊修という人物が、「鶏肋は不味くはないけど食べるところが少ない料理で、負け続きの漢中のことを例えたに違いない」と判断して、曹操の真意を「撤退」と読んだエピソードが元になっています。
 もっともこうした曹操の無意識を勝手に読み取って撤退準備を始めたことに当の曹操は楊修のことを薄ら気味悪く感じ、その他の理由もありましたが処刑してしまいます。どっちかっていうと、「才は才に滅ぶ」の意味合いも含まれているような気もします。

 話は戻しますが、まさにその鶏肋をこうして食べていて、ちょうど今のウクライナがロシアにとって鶏肋となりつつあるなと感じたわけです。
 ロシアからすれば、ウクライナは国境が接しており、旧ソ連時代の重工業を担った工場群があり、何よりも黒海に面すという地理的条件から、鶏肋同様に「うまみのある」地域です。しかし先月に攻め入って以降、当初の作戦目標を達成することができず、進撃も止まり、むしろ追い返されてきている有様です。

 自分は軍事の素人ですが、この戦い、もはや万に一つもロシアに勝ち目はないでしょう。今日の報道によるとロシア軍7人目の将官が死亡したとされ、ただでさえ弱り目の指揮能力が今後さらに減っていき、さらに将官が前線に出ざるを得ず、死亡リスクも高まることは必至です。また開戦当初から戦闘機や戦車などの主力兵器が冷戦終結以降としてはあり得ないほど撃墜されており、ミサイルに関しても誘導性能を持つものはあらかた打ち尽くしているように見えます。こうした兵器は必要だからと言ってすぐ補給できるものではなく、戦前に備蓄していた量に限定されるだけに、開戦当初の突破力はもう得られないとみて間違いありません。
 それどころか、ロシア軍は食料や弾薬にすら補給が滞っていると言われます。経済制裁と中国への米国による釘差しもあり、この辺の補給は今後もロシアは得られない一方、ウクライナ側は西側諸国より無限に近い補給を受け続けています。どうもポーランドの自分も大好きなミグ29のウクライナへの供与に米国も同意したと報じられていますが、仮に事実だとしたら今後さらに強力な兵器がウクライナ側に回され、反撃力を高めていくことでしょう。

 一言で言えば、ロシアはこれから物資がさらに滞るのに対し、ウクライナは補給を受け続けられるため、現時点で致命的な打撃を与えきれていないロシアが勝とうっていうのなら、それこそ核でも使わないともう無理な状態にあると自分は見ています。また報道によるとロシア軍はキエフ向け兵力を割り引いてまだ戦況のいいウクライナ東部に集中させようとしているとのことですが、内心これも悪手である気がします。集中させるならキエフの方であり、キエフさえ落とせばまだその後の交渉に活かせますが、東部諸都市をいくら落としても長期的にはウクライナ側に奪還される可能性が高いと自分は見ています。

 以上のような戦況分析から、ロシアにとって今のウクライナは上記故事成語にある鶏肋そのものであるように自分は感じました。今後、ロシアがどれだけ粘っても失い物が増え続けるだけで得られるものはほぼ皆無に近く、撤退が早ければ早いほど有利となるものの、曹操のような損切りはプーチンには恐らくできないでしょう。
 今思えば、初回の停戦交渉こそがプーチンが政権を維持する上で最後のチャンスだったかもしれません。あの交渉で全軍完全撤退の代わりに各国の経済制裁中断を条件として得ていれば、まだワンチャン政権を維持できた可能性があった気がします。しかし今ここで撤退しても、ロシアに対する経済制裁は今後数年は続くでしょうし、政権崩壊にも至る大敗北にもなれば、戦犯の処刑、高額な賠償金、ウクライナ東部自治州放棄、所有兵器の制限などの条件が付いてくるでしょう。正直言って、今やウクライナの方が停戦交渉においてロシアが差し出すものを選べるイニシアチブがあるようにすら見えます。

 自分は、名将というのは戦争に勝つ指揮官ではなく、負ける戦を最小限の損害にとどめる指揮官だと思います。上記の曹操も実は結構敗北していますが、どの敗北も致命的な打撃に至る前に切り上げており、結果的にしぶとく生き残って天下をほぼ手中に握るに至りました。日本でも織田信長なんかまさに同じ例で、彼も所々で敗北を繰り返しているものの、大負けする前に撤退や講和に持ち込んでビッグになってます。言うなれば、勝つ指揮官より負けない指揮官の方が強いでしょう。

 先ほども書いた通り、今回の戦でロシアは20人いる将官のうち7人が亡くなっているとされます。これ以下の佐官や尉官級の指揮官ともなれば、その被害はもっと膨大である可能性があります。兵器面での損害もさることながら軍事系人材のこれほどの喪失ぶりを考えると、ロシアが開戦前の戦力を取り戻すにはこれから10年、下手すりゃ20年くらいの年月が必要になるのではとすら思います。兵員の喪失も、既にアフガニスタン侵攻時を上回っているとも聞きますし。

 また今回の開戦をきっかけに、旧ソ連領内の東欧諸国の協力関係は空前なほどに強まっています。下手すれば戦後はNATOとは別に、ジョージア、バルト三国、ポーランド、ウクライナなどを中心に、対ロシア軍事同盟が作られるかもしれません。これならNATOじゃないんだからウクライナも入れるし、NATOに入っている国もしれっとその軍事同盟に入れておけばいろいろ楽しそうです。

 また長く書きましたが、言いたいことを書くと今のロシアはもはや鶏肋状態にあるのと、もはや戦後秩序をどのように組むかと考えるような状況にも入ってきたのではないかというのが自分の見方です。日本にとって一番望ましいのは、国連においてロシアを常任理事国から追放するということだと思え、こうなるようにもう動くべきタイミングじゃないかと思います。

2022年3月26日土曜日

やっと解放( ´Д`)=3 フゥ

 このところ散々文句言い続けている上海市の隔離・封鎖措置ですが、ようやく自分の住んでるエリアで封鎖が解除されて、今日慌てて食料の買い出しに行きました。

 もっとも解除といっても未だに新規感染者が発見されており、外出に当たっては団地内で「今後も言われたら検査をきちんと受けること」的な承諾書にサインさせられ、外出パスみたいなものを毎回出すという条件付きとなっています。とはいえ、先々週の日曜から約2週間ぶりとなる外出で、意気込んで買い物に出かけてはみたものの、ずっと体動かしてなかったせいもあって自転車漕ぐと上がった血圧に体が耐えられないのか妙な吐き気がして仕方ありませんでした。
 明日当たり、思いきり自転車で遠出にでも行きたいところですが、今日買い物に行っただけで露骨に体力減らして疲労感を覚えたのと、明日も休日作業しなきゃいけないため、この辺は自重しないと駄目そうです。

 今回解放となったのは、やはりこの前に個人を識別しPCR検査をしたのがでかいのではないかと思います。あれでかなり特定できた、というかそれまで潜在的に感染者は多くいることが分かっていながら特定できなかったために封鎖範囲を限定できなかったと推測しており、ようやく常識的な対応に移ったのではないかという気がします。
 ただ前述の通り検査はこれで終わらず、今日午後には抗原検査キットが配られ、自分で検査を行っておくよう言われました。今朝の時点でこの自己検査を行うよう行政が通達していたのは見ていたので心構えはできており、さっそく受け取って検査キット使ってやってみたところ見事陰性でガッツポーズ取りました。

 とはいえ、また近くで感染者出たらすぐまた封鎖に戻るわけで、今のうちにとばかりに食料を今回買い込んでおきました。地味に2週間ぶりにこれから飲むコーラが楽しみです。
 今日自分が言った日系スーパーでは同じ穴の狢なのか、買い出しに来ている人は非常に多く、レジ前は文字通りの長蛇の列ができてました。また街中を歩いている人は少なかったものの、車の交通量は比較的多く、恐らく解放されたエリアの人たちが一気に買い出しに動いているのではないかと思います。

 また団地内でも、外で談笑したりする人が多く、子供の遊ぶ声も前より大きくなった気がします。やはり運動不足対策なのか、このところ団地内でバトミントンやってる人が増えているのですが、朝6時台からやるのはちょっと勘弁してほしい気がします(´ぅω・`)ネムイ

2022年3月25日金曜日

不作為を隠蔽するための無意味な検査繰り返し


 左上に見える車のプラモは前の記事で組み立てたことを書いたセリカXXですが、非常にその造形が気に入っていてこうして目に入りやすいところに置いてよく眺めています。何気に驚いたのですが相互リンク結んでる潮風太子さんの以前の愛車だったとのことです。
 なおソ連人民の敵であるうちの親父も知り合いに借りて乗ったことがあったそうですが、ストレートは確かに早かったけど足回りが弱くカーブに弱いという直線番長だったと言ってました。


 さてまた隔離話ですが、現況に関して上の王青さんの記事が割とよくかけてます。中でも、

「正直、感染者が出て自分がクビになるのが怖い役人が、いたずらに時間を引き延ばして意味のないPCR検査を繰り返している感じがする」

 という証言は正鵠を射ているでしょう。

 さて昨日書いた記事で自分は、上海市はいい加減な検査をやってたせいでコロナ感染者がいることは分かったが具体的に誰なのかまでは特定できず、その不作為をごまかすために封鎖期間の延長や追加でいい加減なままの検査実施を繰り返しているのではと書きましたが、この見立てでほぼ間違いないと今日確信しました。

 理由はいくつかあり、一つは今日になって発表される新規感染者の人数が突然激増したためです。すでに先週から各地で封鎖措置が行われ、検査も並行して行われているのに何故昨日になって一気に増えたのか。日程などから推算するに、先週に行われていた検査は感染者の特定においてほぼ全く無意味でないと、昨日に一気に増えることはまずあり得ないと思います。
 補足すると先週からほとんど封鎖していて人の出歩きがないんだし、同じ団地内に集中して感染者が激増ならまだわかりますが、今日の発表だと新規感染者は実際地域ばらけてます。

 次に、自分が昨日の記事で書いた、未だ検査結果が表示されない3/19の2回目のPCR検査について、今朝もアプリで確認したところ、なんかちょっと妙でした。相変わらず状態は「検査中」のままでしたが、妙だったのはその前日に受けた3/18のPCR検査の結果で、何故かこの日の検査だけ検査履歴自体が表示されなくなっていました。更新ボタンも何度も押したのに。
 この状態はほんの数時間で、時間経過後に試したら今度は表示されましたが、また性懲りもなく疑うと、不都合な記録(3/19分)をさりげなく時系列に合わせて消そうとしてたんじゃないのかなという風に思えます。まぁさすがに考え過ぎな気がするけど、想定外のことをしてくる国だというのはよくわかっているつもりです。

 一方、ようやく個人ごとに検体を識別するようになった昨日3/24に受けた5回目の検査ですが、こちらは今日きちんと検査結果が出て、自分は無事陰性でした。こんな具合に、翌日には出る結果が3/19の分だけ1週間経っても出てこない奇妙さなどから、自分の見立てはある程度当たってるんじゃないかなと思うに至ったわけです。

 ぶっちゃけ行政がこんな体たらくで、感染拡大防止に対し全然やる気がないのなら、今後も同じような感染流行は中国各地で相次ぐと自分は予想します。その度にこれだけの不必要且つ大規模な封鎖措置繰り返すってんなら、社会と経済は早晩持たなくなるでしょう。
 まぁ本音を言うと、この混乱のせいか自分に回ってくる仕事のペースが今顕著に減っており、ちょうど繁忙期であったためめちゃ助かってたりします。同僚にも、「今のゆったりしたペースで仕事続けてくれ(・ω・)ノ」と言っています。

 内心、近くに感染者が出たというのなら封鎖や隔離措置を受けることは仕方ないと思いますが、上述の通り、いい加減な検査で特定できないから手あたり次第に封鎖し続けるという、行政の不作為に巻き込まれているのであれば、誰かがちゃんと言うべきなのではと思ってこうして書き残しています。
 上の王青さんの記事でも書かれていますが、2年前の流行時はまだあくまで「自粛」ということで、感染者は上海市内のあちこちで出ていましたが、買い物などに出かける行動の自由は許されていました。今回はそういうのも一切なく、非科学的な判断で無意味に行動を制限され、経済活動もこれだけ止まっているのだから下手したら当時よりも打撃がでかくなるのではという気すらします。当時とは違って、社会保障策も何も用意してないんだし。

2022年3月24日木曜日

隔離現況に対する推察

 昨日の記事書いた後友人から、「(隔離延長になって)周りで騒いでる人いる?」と聞かれ、「一番大きな声出してんのはσ(゚∀゚ )オレ」と返事してました。我ながらほんと近所迷惑だと反省し得ます。

 話は本題ですが先週火曜からずっと缶詰にされて、戦時中の如く大家からジャガイモ分けてもらってたまたま半分残ってたカレールーと一緒に煮込んでさっき肉なしカレー食べました。ココイチでもいつも野菜だけのカレー食べてるけど、自宅で食うとなんかいろいろ思うところあります。
 たまにカレーの肉が豚肉の家は貧乏だと馬鹿にする人もいますが、自分はビーフカレーより実はポークカレーのが好きです。でもって豚肉でも、肉入ってるだけマシじゃんと今日強く感じます。

 本題に話を戻すと、今回の団地(小区)封鎖隔離はそもそも、PCR検査を2回受けるまでの措置と当初説明されていました。ところが隔離開始からしばらくは、いつPCR検査するのか全く発表もありませんでした。その後、3/18金曜になってようやく団地内で行われ、翌日3/19にも行われて、次の日の3/20にはようやく買い物行けるかと思ったら「まだ封鎖するよ」とアナウンスされ、この時点で半ギレ気味でした。
 半ギレ気味に明けた3/21月曜には何故かまたPCR検査をやるとアナウンスされて3回目を受けると、次の3/22にも二日連続となるPCR検査が実施されて、さすがにもうこうれで気は済んだだろうとか思ってたら昨日の更なる隔離延長発表で、半ギレからガチギレへと至ったわけです。

 時系列で縦に並べると以下の通りです。

3/15(火):団地封鎖開始
3/18(金):1回目PCR検査 
3/19(土):2回目PCR検査
3/21(月):3回目PCR検査
3/22(火):4回目PCR検査
3/24(木):5回目PCR検査

 上の通り、今日3/24には5回目のPCR検査が行われたのですが、これがこれまでとは明らかに違っていました。
 まず組合の人や派遣された医療スタッフたちでしょうが係員が完全防護服姿で、ゴム手袋にフルフェイスガードまでしてました。次に、これまでと違って検査で採取した検体を、一つ一つ個別に容器に分けていました。

 実は4回目までのPCR検査では、事前にアプリ(健康雲)で検査申請をしてコードを作ると、コードを読み取るところまでは同じですが、その後検体を採取した綿棒は複数人分をまとめて同じ容器に放り込まれていました。
 内心これどうなんだろうとか思ってましたが、どうも一人一人に確定診断を下すのではなく、団地住人丸ごとで陰性か陽性かだけ見ていたようです。つまり、数百人単位の検体をまとめて検査して、全員分が陰性だったら陰性と判断するみたいに。

 この検査方法については上海市政府も認めており、緊急対応で人手が足りないためこうしたと言っていますが、前述の通り今日の検査では検体は個別管理に切り替えられていました。

 この切替えを見て自分の頭によぎったのは、3/19の2回目のPCR検査です。というのも、検査したら先ほどの検査登録に使うアプリを通して、検査終了後(翌日)に検査結果が表示されるようになるのですが、この2回目のPCR検査結果のみ表示が「検査中」のまま全く変更されません。この2回目と、今日受けたばかりの5回目以外の検査結果はすべて「陰性」と結果が出ているのに、2回目だけは未だ何も結果が出てきません。

 以上の経過を見て自分の推察を述べると、2回目のPCR検査でうちの団地で変な結果が出たのではないかと疑っています。もっともうちの団地以外の周辺の団地もまとめて封鎖が続いているようなので、この一帯の複数の団地ひっくるめで検査が行われている可能性もあるので、変な結果が出たのはうちの団地以外の可能性も十分ありうると思います。てかそうであってほしい。

 恐らく、自分が住んでいるエリアを管轄する行政は、2回のPCR検査で全員陰性が出たら問題なしという風にしようと当初考えていたところ、3/19の2回目の検査で変な結果が出てしまい、慌てて追加のPCR検査を手配するとともに、封鎖措置を逐次延長することを決めたのではないかと思います。
 そうして始まった3回目、4回目のPCRでもまたどっかで変な結果が出たため、もう埒があかないとようやくここで気づき、今日行われた5回目のPCR検査から個人を識別した検査にやっと切り替えたとみています。仮に初回からきちんと個人を識別してやってたら、封鎖範囲とかももっと限定できていただろうし、何度も検査を繰り返す手間もなかったろうと思うと、無為無策によりやらなくていい面倒を抱えさせられたという気がしてなりません。

 前述の通り、自分を含む自分がいる団地内の2回目のPCR検査結果は未だ公開されていません。3回目、4回目の結果は出ていることを考えると明らかに不自然な状態であり、ここで何かあったと自分は疑っています。
 ならうちの団地に感染者がいるのかって話になってきそうですが、こちらも前述の通り、検査対象を団地レベルでひっくるめた3回目、4回目の検査は陰性と出ており、何より既に1週間以上封鎖されてること考えると、感染者がいたとしても来週月曜の時点で丸2週間経過していることになるんだから、今更なんだって話でしょう。(# ゚Д゚)<今更なんだ!

 実際にじゃないですが、近くの別の団地で新規感染者が出たという噂を人伝手に聞きます。なんかこの辺、検査確認で手抜きした結果、感染が疑われる人間がいるっぽいんだけど、具体的に特定できないから周辺丸ごとすべて封鎖してしまえ的な手抜き対応されている気がしてなりません。

 その上で、仮に本当に実際に感染者がどっかの団地にいる可能性があるからこんな措置を取っているのだとしたら、特定できていないとはいえ、感染者の隠滅に当たるのではないかという気もします。というより、本当はかなり疑いが濃厚な感染者がいるものの、所轄するエリア内に感染者をこれ以上出したくないからあれこれ適当な理由つけて封鎖期間を伸ばし、なし崩し的に2週間封鎖して、感染者なんて初めからいなかったことに行政はしようとしているのではという疑いも持っています。
 ジャーナリストは疑うのが仕事とはいえ、自分は本当に猜疑心の深い人間になったなという気がします。

 なお「積み木崩し」といえば家庭崩壊本の代表格ですが、「梨崩し🍐」というタイトルで本出したら売れないかなと前料理中に考えたことがあります。家庭でも戦線でも崩壊していいから。

 以上はすべて3/19のPCR検査結果のみいつまで経っても出てこないことを理由にした私の疑いですが、もしこの通りだとしたら完全に行政の不作為によって不要な隔離を強いられていることになり、肉抜きカレーの分だけ恨みが増してなりません。この辺の過程全部JBpressにあげてもいいけど、知り合いが今回の上海の隔離を次で書くと言っているから、ネタうばっちゃまずいよなぁ。