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2022年7月4日月曜日

無念……

京都の名刹に容赦のない取り立て、「信長以来の仏敵」と呼ばれた三井の改革者(JBpress)

 はいという訳で三井財閥史の2回目の記事ですがマジ全然読まれてません。前回も全く読まれなかったので覚悟してましたが、こうも当たらないものかとがっくり来ています。個人的にはこの2回目の記事が一番面白いと考えてただけに、これで当たらないなら3回目も絶望的でしょう。

 少し記事の裏話をすると、今回の連載記事を書くに当たって気を付けた点として、財閥として三井を追うのではなく、三井財閥を要所要所で大きくした人物をピックアップして、それらの人物を軸に語ろうとして書いています。今回の2回目では幕末から活躍してた三野村利左エ門が引き続き登場しますが、何気に彼が小栗家を保護してたのとか結構ビビりました。
 でもって、小栗家の現当主が「花さか天使テンテンくん」の作者の小栗かずまただったことに二度びっくりしました。

 その三野村ともう一人、今回取り上げているのが中上川彦次郎ですが、個人的に三井の歴史で一番興味を持ったのがこの人物でした。
 三井家の創業者は間違いなく三井高利ですが、三井財閥の生みの親となると、この中上川に当たるのではないかと思います。記事にも書いている通り、中上川が来るまでの三井はアパレル、銀行、商社(+鉱山)だけで、それ以外の具体的な製造業にはほぼノータッチでした。現在も三井グループは製造業が三菱や住友に比べて影が薄いですが、もし中上川が明治に事業を拡大していなければ完全に製造業と縁のないグループになっていたかと思います。

 またこれも記事に書いていますが、中上川が慶応から引っ張ってきた人材に、日本の鉄道会社の経営モデルを作った阪急の小林一三がいたこともびっくりでした。新卒だと三井からスタートしていたとは。

 ちなみに中上川の写真を見た際の第一印象を述べると、「なんか安田大サーカスのクロちゃんっぽい(´・ω・`)」でした。割と似ている気がする。

2022年7月3日日曜日

ゲームだから通用するシナリオ

 今週末は久々に業務が少なく、休日作業は今日日曜の午前だけで済みました。なので空いた時間はまた例の「新説・魔法少女」という同人ゲームに費やしましたが、前も書いた通りこのゲームはシミュレーションゲームとしても非常にゲームバランスが良く、尚且つシナリオも呆れるほどいいものとなっています。
 前にも書いた通りこのゲームでは20人超の主要キャラクターが登場しながら、誰一人個性(キャラ)が被っておらず、製作者のシナリオライターとしての才能に驚かされます。実際、このゲームを紹介しているサイトなどでも、単純に一つのSF小説としても読めるシナリオだと絶賛されており、自分もこの意見に同感です。

 ここで一つトピックを出しますが、ではシナリオのいいゲームは、一本の小説として出してもそのまま評価されるのでしょうか。結論から言えば「されない」だろいうというのが私の見方です。

 ドラクエを始め有名ゲームの中には小説化されて出版される作品もあります。ただ大概の作品は小説版を出すに当たり元のシナリオに推敲が加えられ、特にエンディング部分などは大きく変えられやすい傾向にあります。自分は読んだことないけど、「マザー2」の小説版なんかまさにそうで、ポーキーが転生して主人公の兄になるという、「マザー3」をプレイした後で知るとなんかやるせなくなる結末になってるそうです。

 このようにどれだけ評価されるゲームシナリオであっても、やはり書籍として出すとなるとそれ相応の一手間が必要になるケースが多く、全くないことはないものの、ほぼそのまま書籍化しても評価されるパターンはかなり限られてくると考えています。個人的な意見として述べると、今もファンが多くなかなか出てこないリメイク作の期待も高いFF7ですが、あの作品もシナリオ部分が当時高く評価されていましたが、仮にそのまま書籍化しても評価されることはないと思います。FF7のシナリオはゲームだからこそ評価される類だったとみています。

 ここで話をもう一歩進めると、書籍としてはダメでも、ゲームのシナリオとしてなら通用する、評価されるシナリオとはどういったものなのか。これは正直、実際にプレイするゲーム部分によっても左右されるでしょうが私個人の意見を通して述べると、キャラクターメイン、それもなるべく一人称的なシナリオがそれにあたると思います。

 ゲームのシナリオと書籍のシナリオを比較した場合、何が一番違うかというと自分としては没入感だと思います。例えばRPGだと、主人公はその自分が操作するキャラクターがゲームの中では文字通り自分の分身となるので、ゲームの中の出来事に対しても主人公が覚える感情にエヴァ的なシンクロ率を持ちます。
 まぁ時として、攻撃喰らって「それくらいよけろこのボケ!」といった一言も出てくることもありますが。

 この没入感がゲームのシナリオを読む上で非常に大きく、それこそ思い入れのあるキャラクターがゲーム内で傷ついたり、死んだりした場合、小説の中のキャラクターの死などよりも心に感じるものが大きいことが多いと思います。無論、ゲーム内におけるキャライメージなどの映像やBGMの相乗効果もあるでしょうが、やはりいいゲームシナリオほどキャラクターへの没入感が高く、ゲーム内の出来事に対する一喜一憂もでかくなるように思います。
 まぁ「ニンジャガイデン」みたく、難易度がハード過ぎて死にまくるのが当たり前なため、操作キャラクターに大して何も感情を感じなくなるゲームもありますが。

 またここで一つ例えを出すと、ドラクエ7のキーファなんかやっぱそういう意味で没入感の高いキャラだった気がします。主人公パーティのリーダーとして率先して冒険に引っ張り、戦闘でも頼りになるアタッカーでもあっただけに、その途中離脱はプレイヤーに大きな心理的ダメージを与え、未だに「種泥棒」と呼ばれたり、それまでの投資が無駄になる例えとして「キーファの種」という用語まで作られています。これも彼が、そのプレイヤーの没入感が高かったことから未だ語り継がれている気がします。
 まぁぶっちゃけ、ゲームで頼りになるキャラクターほど途中離脱後が辛くなって記憶に残ってるだけかもしれませんが。

 以上を踏まえると、書籍としてはダメでもゲームだからこそ通用するシナリオは、操作キャラクターへの高まる没入感によって得られるカタルシスが大きいシナリオじゃないかと思います。言い換えると、プレイヤーに共感させる、シンクロ率を高めさせるキャラクターを用意し、そのキャラが遭遇する様々な出来事がプレイヤーにも深く感じさせるような系列のシナリオほど、ゲームとの相性がいい気がします。
 逆にというか、キャラクターへの没入感が弱くなるような俯瞰的なシナリオ、キャラの入れ替わりが激しい群像劇や大局的な話が続く軍記物なんかは、ゲームとは相性が悪いシナリオな気がします。この手のシナリオだと没入感が弱まり、プレイしててもなんか他人事っぽく感じてしまいそうです。
 まぁ群像劇でも、「ヴァルキリープロファイル」なんかはよくできたシナリオでしたが。

 この辺、映画とかでもそうかもしれませんが、媒体によってシナリオの相性というのはあると思います。一時期流行ったケータイ小説なんかもガラケーだからこそって点もあったかと思え、今後もしかしたらスマホ小説とかも出てくるかもしれません。

2022年6月30日木曜日

失業状態を気にする日本人、気にしない欧州人

 日本は熱波で大変らしいですが上海もそこそこ暑いです。最高気温こそ行っても35度程度だからまだ日本よりマシかもしれませんが、今年は明らかに上海でも梅雨の雨が少なく、降っても夕立程度で終わってしまうことが多かったです。
 ちなみに中国南部は大雨、北部は干ばつで、気候的にはあんまよろしくないです。なおこの前、豪雨災害が増えてきているから中国の各自治体の救助艇市場需要に関するプロジェクトとか関わっただけに、またボートとか売れんのかなという気持ちの方が先に走ります。

【悲報】日本人「失業した...死のう...」欧米人「www」(暇人速報)

 そんで本題ですが、上のまとめ記事で日本人は失業状態をやたら気にするのに、欧米人は日本以上に失業率が桁違いに高くてもあんま気にしないということが紹介されています。実際に自分がヨーロッパを見に行ったわけじゃないですが、少なくとも聞いている限りだと実際こんな感じのようです。
 実際に大分前ですがスペインに行った友人によると、無職らしき若者がほんと楽しそうに公園に繰り出して、持ってきたサンドイッチを食べたりしてるそうです。でもって無職で親の家にいながら楽しく恋愛したりしてたりするそうなのですが、案外この辺は日本の少子化の話にもつながってくるかもしれません。

 逆を言えば、日本は失業状態に対する社会の目が明らかに強い気がします。私自身も中国のセカンドツアーから帰った辺りに一時失職しましたが、のんきにサイクリングに出かけたりという気分に離れなかった、っていうか周りの目がやっぱ気になりました。特に実家周辺だと近所に知り合いもいるだけに、いろいろ噂されるのは気にならないものの、得てして噂のネタを広めるような行為はあんましたくないなという気にはなりました。

 じゃあなんで失職状態がこんな日本だといろいろ差しさわりあるのかですが、一つは社会保障がやはり不十分で、失職状態だからと確実に生活保護を受けられるわけでもなく、将来生活というか生きてけるかでかなりプレッシャーがかかるせいだと思います。なお極端な話を言うと、失職状態でも結婚して平気で子供作れるくらい保障のある社会じゃないと、今の少子化問題も解決しないのではないかという気もします。

 次に、逆説的ですが失業率がヨーロッパ諸国に比べ低いがゆえに、日本だと失業者が悪目立ちしていろいろ視線が刺さりやすくなっているのではとも思います。そういう意味ではこの際、日本でもっと失業者を大量に増やした方が、こうした偏見を取り除く上では有効となってくるかもしれません。

 あまり日本人は意識してないかもしれませんが、私自身はこうした失業者に対する日本人の偏見はもっと真面目に払拭するよう努力すべき課題だと思っています。というのもこの偏見も引きこもりやニートを増やす一因になっているようにみえてならないからです。
 ぶっちゃけ日本だと無職が特に理由なく外を出歩いていたら、警察に職務質問されても仕方のないような空気を感じます。こんな空気だとやはり家に閉じこもりやすくなり、その延長で引きこもりが量産されているのではという見方を前から持っていました。今や貧困とも結びつきますがかなり大きくなっている引きこもり問題的にも、「無職であってもガンガン外行こうぜ!」的なノリでもっと外出を促した方がいいのではないかと思っています。

2022年6月28日火曜日

河南省の村鎮銀行の預金封鎖事件について

 なんか友人と今度中国のゲームカフェで懐ゲー語るイベントやろうって話になり、何語ろうかで一人盛り上がってます。友人には簡単なコンセプトとして、最近のゲームは操作が複雑になり過ぎてて、殴るか蹴るかしかできないくらいシンプルな昔のゲームが復刻しつつある、特に同人ゲームとかでその動きが活発だという見立てを伝えました。
 何気に、以前大ヒットした「天穂のサクナヒメ」も、この前リメイクが出た「アクトレイザー」のオマージュだったそうで、上の見立ては自分の適当な憶測じゃない気がします。


 上の記事は福島さんの記事ですが、なんか得意分野なのかネタ的に好きなのか読んでて筆がノリノリな感じします。にしても「習近平も驚く」って、なんか「インド人もびっくり」みたいな見出しだな。

 この記事で取り上げられている中国河南省鄭州市の事件ですが、自分の方から簡単に解説すると、鄭州市にある4つの村鎮銀行、日本風に言えば県民共済的な地方銀行が高利率(年利9%)な定期預金商品を中国全土で販売していたのですが、今年4月から預けた預金が引き出せなくなりました。普通、中国のこの手の金融商品はスマホで申し込み(預入)、リアルタイムで利ざや収益など運用情報が見られるはずなのですが、預金封鎖とほぼ同時期にそうした運用情報もみられなくなるという、怪しさ満点な状態となったそうです。

 これはおかしいし金返せ的に地元の人が銀行に押し寄せたところ、預金者の健康コードが外出禁止の赤となり、警察らもこれを盾にして預金者を追い返したそうです。
 健康コードについては福島さんの記事にも詳しく説明されていますが、これはコロナ対策用のアプリで、なにもなければアプリコードが緑に表示されますが、PCR検査で引っかかったり、濃厚接触者となったりするとコードが赤く表示され、公共交通機関の利用はおろか、自宅や隔離施設からの外出も基本禁止となります。

 上記の鄭州市の一件では、そもそも鄭州市では新規感染者が全く出ていなかったにもかかわらず、市内から出ずにすっといた預金者が突然赤になったり、鄭州市外から文句言いに鄭州市に来た人も、鄭州市内に入るや赤になったそうです。誰がどう見たってこんなこと起こるわけない出来事だっただけに、この不可解なアプリ騒動からこの預金封鎖事件に対する全国的注目度が一気に高まった気がします。ぶっちゃけ自分も知ったの、6月入ってからだし。

 さすがに大事となったこともあり、中国国家政府もこの事件に対する捜査を始め、アプリの不正利用、つまり被害に遭った預金者を追い返すために恣意的に使われたことを認め、関係者を処分すると発表しています。ただ断言しますが、現時点ではトカゲのしっぽきりに過ぎないでしょう。

 この健康アプリはまさしく中国のコロナ対策の要中の要となる手段で、その開発や管理は国が深く係っています。普段の管理は各地方自治体が行っていますが、文字通りに中国在住者のほぼすべての行動記録とプライバシーを監視しているものです。それだけに取り扱いは非常に機微なものに当たるのですが、よりによって特定の集団を排除するためだけに、感染とは関係なしに恣意的にステータスを弄るという行為は言語道断ところではありません。
 先ほども書いた通り、国家の威信をかけたアプリであるだけに、もし本当に恣意的な使われ方がされたのならば、中国なら即刻死刑にしてもおかしくない犯罪だと自分は思います。しかし現時点の発表だとそれほど重い処分内容は発表されておらず、それどころか、処分の事実自体をどこか隠したがっているような報道の仕方です。

 それ以前に、この健康アプリを恣意的に操作できる人間となると、かなり限られた行政側の人間しかいません。アプリが銀行に押し寄せた預金者集団に限定して不正操作されたことを考えると、その行政側の人間は確実に預金詐欺を起こした銀行側と人間と見て間違いないでしょう。
 その上で、4月に騒動が発生していながらなかなか対応が遅かったこと、アプリ不正発覚後もなんか態度が曖昧というか及び腰な姿勢から見て、中国共産党のかなり中枢にいる幹部がこの事件に絡んでいるのではないかと私は見ています。でなきゃこの状況は説明できません。

 あとこの事件、これからかなり後を引くと思います。というの健康アプリに対する信頼が、明確に地に堕ちたからです。

 これまで中国人は健康アプリについて、公共衛生のためだから仕方ないとして、商業施設に出入りするたびに提示したり、PCR検査受けるのにも提示したりと、利用に対して一切抵抗しませんでした。まぁ抵抗したらどこにも入れないってのもありますが。
 それが今回、恣意的に特定集団を排除するためだけに使用されたわけです。それこそ気に入らない人間、政府に逆らう人間なんかをこのアプリを恣意的に操作して、片っ端から社会から排除できるっていうのを、みんな痛感したと思います。
 まぁぶっちゃけ、見えないだけでこれまでにもそういう使われ方はとっくにされてたかもしれませんが。

 もう話題にすらならない日本のCOCOAもいろいろ不具合が多い代物でしたが、中国の健康アプリは行動の自由に直結するものなだけに、その判定は重たいものがあります。自分の予測ですが今後、「いわれもないのに突然赤になったりした」という声が徐々に出てくる気がします。いわば、これまで見えなかったものがこの事件をきっかけに見えてくるかもしれません。
 そういう意味では社会の疑念を晴らすためにも、中国政府はガチでこの事件の関係者を見せしめ的に取り締まって処分する必要があるでしょう。冗談抜きで不正に関わった人間みんな死刑にでもしないと、ただでさえ上海封鎖で高まっている中国のコロナ対策への不満が全国規模でさらに強大化すると思います。それだけに今後のこの事件の発展、そして中国政府の対応は注目です。

2022年6月26日日曜日

ゲームレビュー:新説魔法少女

 このところ毎日キーボードの打鍵数が確実に1万回以上、下手すりゃ2万回以上にいっているためか手が痛いです。あとミスタイプも多いです。ぶっちゃけよく外付けキーボード壊してしょっちゅう買い換えてますが、改めて考えるとこんだけ打ってればそりゃ壊れるな、悪いのはロジクールじゃないなと納得です。

新説魔法少女(信じた俺が馬鹿だった)

 なんかこのブログ見ると年中ゲームばかりしているように見えますがちゃんと普段は休日出勤に追い込まれるほど働いています。そんな偏見をよそにまたゲームについて紹介すると、上の「新説魔法少女」はかつて無料で配信された「魔法少女」という同人シミュレーションRPGゲームのリメイクとのことで、ともかくストーリーがハードと批評されていたことから、興味を持ってダウンロードしたゲームです。
 このゲーム、同人ゲームにしては異例なほどビッグボリュームで、なんとステージ数がスパロボ並というか50話もあります。なら1話当たりのテキストはそんな多くないかと思いきや、確実にスパロボより多いです。でもって15話くらいから極端にハードになると言われてましたが、実際そうでした

 現在自分は20話くらいまで話を進めましたが、序盤は謎の怪人が突然現れてこの危機を救うのは君しかいないとしゃべる猫に言われるがままに魔法少女となった主人公たちが、新たな仲間たちと出会いつつ街の平和を守っていく王道なストーリーでした。それが15話超えたあたりから「ベルセルク」みたいなハードな展開になって、後半はさらに輪をかけていくと言われるので今から楽しみです。

 肝心のゲーム部分に関しても、制作ツールの由来故に全体としてファイアーエンブレムに近い形態ですが、非常に難易度が良く整っています。序盤はそれこそ適当にやっても余裕でクリアできますが、中盤からはガチで各キャラの特性を理解した上で敵を逐次殺してかないとすぐ全滅するほどで、普通にゲームとしてみても十分楽しめます。

 またストーリー部分、ゲーム部分両方に言えることですが、各キャラの個性づけが際立って優れています。このゲーム、キャラクターが十数人超と非常に多く登場するのですが性格的に被っているキャラは皆無と言ってよく、またみんな個性が強くて集団に埋もれるキャラが見当たりません。
 ゲームパートでもその個性づけはきちんと分かれており、それぞれ得手不得手があり、且つ攻撃手段もそれぞれ個別に分かれていて、見事なくらいバラバラです。ぶっちゃけこれだけ個性を分けられたゲーム、ストーリーは稀でしょう。

 前の「アストリブラ」といい、これほどクオリティの高い同人ゲームがまだあったのかと正直驚いています。きちんとプログラム見直してSteamとかで売れば評判になりそうだと思うだけに、もっとこのゲームは世の中に知られてほしいと思います。

 それにしても「魔法少女」と言えば昔はメルヘンな響きでしたが、例のまどマギ以降はなんか虐げられる者の呼称になってきている気がします。あと「魔法少年」はいないのだろうか。「魔法中年」でもいいけど。

2022年6月23日木曜日

メンタルを強くするには(。´・ω・)?

 先週土日は無理しなくてもいい案件で1日3hずつ働きましたが、次の土日からはほぼフルに働かなければならず、やすんどきゃ良かったと思えてなりません。60連勤とかまた行くのかなぁ(ヽ´ω`)

 話は本題ですが昨日電子書籍版が配信された漫画「ハコヅメ」の最新刊をまた通勤途中に読んで消化しましたが、個人的には「幽遊白書」と「サザエさん」をネタに出したところが一番面白かったです。特に前者は、なんかすごいわかるとか思いました。
 さてこの漫画、ドラマ化してうちのあだ名がビン・ラディンだった親父も知って誉めてましたが、実際よくできた作品です。この漫画の主人公は婦警(看護婦みたく将来この呼称もなくなるのかな?)の川合ですが、作中で周囲から「強メンタル」だとよく言われています。実際はメンタルが強いというより空気を読まずに失礼な発言を繰り返しているだけですが、へこたれない(=反省しない)辺りは確かに強メンタルと言えます。

 それでこの強メンタルという言葉ですが、日本国内だったらまず誉め言葉になるし、実際その辺で定評ある人は頼りにされるでしょう。なもんだから「メンタルを強くするには」と検索ワード入れたらたくさん候補がヒットして、実際これで検索して、メンタル強くしようと思っている人は多いんじゃないかと覆います。
 関係ないですが、カモメのような心情のことを「カモメンタル」と言うのかと一時期悩みました。

 その検索に乗っかろうというわけじゃないですが、実際にメンタルを強くするにはどうしたらいいのかとちょっと自分も考えました。そもそも私自身がメンタル強いのかって話ですが、自分のことなので評価し辛い面があるものの、少なくとも修羅場で逃げ出さずに踏みとどまるという方面は確かに強いなと思います。
 自転車で100㎞走ってゲロ吐きそうな暗い頭痛起こす、っていうか明らかに熱中症起こしてる状態ながら「家に帰るんだ」的に無心で自転車漕ぎ続けたり、味方ゼロの状態ながら一人延々と残業しながら数人分の業務を数ヶ月にわたり処理するところは、責任感が強いだけかもしれませんが踏みとどまり方はそこそこ強いと感じます。っていうか同僚はもっと周り見ろとか思いますが。

 あと周囲からの評価としてはやはり、海外に単身で転職に乗り込む当たりメンタルが強いと言われることがあります。自分に言わせれば今や海外転職サイトもいくらでもあるのでそんな大変なことじゃないと思いますが、まぁ日本には転職したことがない人もいるというので、そういう人よりかは一から仕切りなおすのにためらいがない分、思い切りの良さはあると思います。

 そんな自分からして、メンタルを強くするにはどうすればいいか。検索したサイトとかだと「考え方をポジティブにする」、「自分をもっと客観的に見る」とかいろいろ思考を切り替えることを勧めていますが、こんなのはっきり言って無駄だと思います。単純にメンタルを強くしようってんなら、修羅場の場数を踏む以外何もないと思います。
 基本的に厄介事を処理する際に一瞬ためらった後、「あの時に比べりゃまぁ何とかなる」という風に、過去のきつかった体験と比較することが背中を押すことが自分には多いです。やはり人間の感覚は相対的というべきか、以前に体験した一番激しい体験が物事の上限となり、それ以下となると「なんとかなる」、それ以上になりそうだと「やばいかも」的に二の足を踏む、場合によっては撤退を決断することになります。

 そうした自分の経験から言うと、1回でもいいから激烈な体験をしのぐ、垣間見さえすれば、それより軽度なトラブルなんてノーストレスで処理できるようになります。さっき触れた転職を例にしても、最初の時は確かに上手くいくか不安とかありましたが、3回目くらいになると「ダメならまたやり直せばいい」的な割り切り方になっていきます。これはこれでよくない気も若干しますが。

 話を戻すとやはりメンタルというのは徐々に鍛えられるというよりも、どれだけでかいのを一発当てるか否かであるように思え、恐怖を乗り越えるような肝試しとかバンジージャンプなんか単純にメンタルを強くするうえでは即効性があるように思えます。実際、怪我も過去に大きいのをやってると、流血したくらいではなにもビビんなくなるし、骨折しても落ち着いて対処できるようになります。まぁ痛いのは変わんないけど。
 となるとメンタル最強と言えるのは、ほぼ毎日投身自殺めいたことをしているスキージャンパーとか水泳の飛び込み選手なのかなとも思えてきます。どっかの心理学者あたりがこれらのスポーツ選手のメンタルというか度胸を一回比較してみてくんないかな。

2022年6月20日月曜日

やっぱつれぇわ( ;∀;)

52歳の創業で大繁盛、三井創業者の非凡な商才とは(JBpress)

 今日から3週連続で配信される夏の歴史特集ですが、1発目の上の記事はぶっちゃけほとんど読まれてません。内容は見ての通り三井財閥の歴史を追う内容なのですが、テーマがやや地味なのか、目に見えてアクセスが悪いです。個人的には楽しんで書いた記事なんですが。

 裏話的にすると、この連載を書こうと思ったきっかけは漫画の「AZUMI」です。同じ作者で且つ主人公がほぼ同じキャラな江戸時代が舞台の「あずみ」と違って、こちらの「AZUMI」は幕末を舞台にした女暗殺者の話ですが、冒頭から井伊直弼を刺したり、徳川斉昭を殺したりとビッグネームをざくざく殺してく点で「あずみ」より面白かったです。
 また主人公の「あずみ」自身も、江戸時代編では言われるがままに何の疑問も持たずに対象を殺していく殺人マシーンに対し、明治時代編では時代ゆえか任務の意味を考えたり、作者も描き慣れているであろう坂本龍馬との邂逅から時代の行く末を案じたりするので、ずっと人間味があってこっちのが良かったです。

 そんな明治時代のあずみですが、ネタバレになりますが所属は何と大阪の豪商ギルドだったりします。開国を機に時代がどう動くのか、またその政策面で邪魔になりそうな要人がいたら暗殺に仕向けたりするなど、時代の転換期における生き残りをかけて手塩に育てた暗殺者のあずみを使い裏から政治に干渉していたというのが舞台裏だったりします。
 もちろん漫画の話はフィクションで井伊直弼もあずみに殺されてるわけじゃないですが、ここまで大っぴらじゃなくても、実際に江戸時代の豪商たちは間者などを用いて、あれこれ幕府や薩長に工作を仕掛けていただろうなとは私も思います。その際、どういった思惑だったのか、また旗印をどのように見せていたのかが気になり、幕末の豪商たちについてかれこれ10年近く前に興味を持つようになりました。

 そうした背景から今回、江戸時代の代表的豪商として三井組を選び、その明治における産業革命期の動きと合わせて財閥としての歴史を追おうと今回書いてみたわけですが、見出しに掲げた通り「やっぱつれぇわ( ;∀;)」な結果となりました。単純に私の力不足によるものです。
 去年の元寇と比べるとやっぱ地味なのと、このところヒットする記事が出せず自分の実力が落ちてきているのかもしれません。どちらにしても辛いですが、三井グループ関係者の方々にはせめて読んでもらいたい、っていうかこの人らが読むだけでPV数は跳ね上がるんだからもっと読めと、内心思っています。

 っていうか記事読まれないことより仕事が辛い。遅ればせながらようやく今年のピークシーズン入って、マジで10分単位で自分の作業量を常に測りつつ状況呼んで仕事割り振らないといけないから、MPを激しく消費させられている感じがします。イメージ的には、隣で「ふしぎなおどり」を延々と踊られ続けてるような感じです。