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2009年1月14日水曜日

今場所の前半戦について

 さて一月と来たら私の中では相撲の初場所しか来ません。特に今場所は朝青龍の進退がかかっており、今週初めからスポーツ新聞では連日の一面に相撲記事を持ってくるほど世間でも注目が高まっています。ただ肝心の朝青龍が今日を含めて四連勝したことからちょっと話題に欠けはじめ、ここらで一敗してくれればまた物凄い盛り上がりが期待できます。

 私は相撲を2005年からよく見るようになりましたが、その頃から一番好きな力士は安馬こと今の日馬富士です。その日馬富士ですが大関昇任後初めての場所となる今場所でなんと四連敗と、非常に波に乗れずにいます。確かにこれまでも日馬富士は下位の力士に負けることが多くて逆に上位陣には毎回勝つという弱きを助けて強気をくじく取り組みが多かったのですが、それにしても今場所は見ていて明らかに動きが悪いです。特にこれまでの持ち味だった下半身の粘りが消え引き落とされると簡単に倒れてしまうという、なんと言うか日馬富士らしくない取り組みが見られます。
 こうなった原因として昔は体重が少なく(当時は幕内最軽量)それこそ土俵上で相手の攻撃をかわしながらまわしを取るというスタイルだったのが、ここ数場所は体重がすっかり増えて逆に突進力で相手を圧倒する取り組みが増え、その分自慢の足腰が弱っていったのが原因ではないかと思います。なんにしても、早くスランプを脱出してもらいたいものです。

 同じ大関だと琴光喜もすでに三敗と波に乗れていません。まぁこの人は八勝七敗で終えることが非常に多い力士なのでほっといても挽回するでしょうが、なにげに陰に隠れて弟弟子の琴欧州が四連勝と調子がいいです。普通この人は取りこぼしが多い人なのですが今回はそれが見られず、宿敵キセの里相手に万全の相撲で勝っているなど今場所のダークホースとなるかもしれません。

 それで優勝候補はといったら、それはやっぱり横綱白鵬となります。どの取り組みを見ても隙がなく、日馬富士とは対照的に現力士中最強の防御力とも言えるほどの強靭な足腰で危ういところを一切見せません。対する今場所の主役の朝青龍は四連勝こそしているものの、かつての目にも止まらぬ素早さはすっかり影を潜め、往年と比べると明らかにパワーダウンしているのは否めません。今日の取り組みでも雅山の突進を受けきれずに横にさばいて勝利を得ましたが、昔の朝青龍であれば軽く突進を抑えられたことでしょう。

 今のところ朝青龍が対戦しているのは実力ある力士ばかりですが、どうもこれまでの相手は朝青龍以外にもよく負けて今場所の調子の悪い力士ばかりです。なのでこれから上位陣と当たることを考えたら、やっぱりそううまくはいかないんじゃないかと思います。
 個人的には、バルトあたりでつまづくんじゃないかなという気がします。

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