2010年9月15日水曜日

転職は殺伐としているのか

 最近はそれほど聞かなくなりましたが小泉政権当時に竹中平蔵元総務相らへの批判として、高い給料を求めて次々と会社を転職する人間が増えている今の世の中は殺伐としているといった意見を多く耳にしました。確かに竹中氏は雇用の流動性は増した方がいいと常日頃から主張しては人材派遣の枠を拡大するために法改正したりしてましたが、こうした竹中氏の姿勢に対して守旧派、というか当時小泉元首相に抵抗勢力扱いされた側の人たちは一つの会社でこつこつやっていくのが日本人の美徳なのにそれを壊していると攻撃し続けていました。

 しかしこれはあくまで私の実感ですが、どうも巷で流れている転職体験談を聞いていると転職者の転職理由は竹中氏の言うキャリアアップというよりも会社での人間関係、労働内容の過重を理由としているケースの方が多いような気がします。実際にある会社で中途採用者の面接を行った方から直接話を聞いてみると、みんな最初はあれこれもっともらしい理由を転職理由として挙げて来るそうなのですが、しつこく聞くと最終的には誰もが人間関係の悪化、要するに社内の人間とぶつかった事から転職を希望するようになったと漏らすそうです。

 またこれはちょっと前にどこかで見た就職活動中の学生へのアンケート調査の結果ですが、大多数の学生はできることなら内定が得られた会社にずっと居続けたい、就職した後にまた転職したくないと答え、さらには転勤などもしたくないと答えたそうです。多少時間が経っているとはいえ世の中はかつて竹中氏を批判した人たち(まぁ亀井静香なんだけど)が言ったように変化しているわけでなく、むしろ他の社会調査でも報告されて徐々に明らかになってきていますが現在の日本は専業主婦を望む女性が増えるなど、徐々に保守化の傾向が現れています。

 転職者を選ぶ人数の比率が過去と現在でどれほど推移しているのかはちょっと手元にいいデータがないので増えているのか減っているのかはわかりませんが、私はキャリアアップ目的よりも人間関係を理由に転職する人間が多いことの方が世の中殺伐としてきた気がします。ただこの辺は以前と比べて転職するツールが増えた、終身雇用制が崩壊したなどいろいろと他の要因もあるので一概に昔と比較が出来るものではありませんが、なんとなく日本も住み辛くなったなぁという気がします。

1 件のコメント:

  1. とても魅力的な記事でした。
    また遊びにきます。
    ありがとうございます。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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