2013年1月10日木曜日

南方週末の騒動について

 期待されていると思うので、この件でも記事を一本投下しておきます。
 日本でも報じられていると思いますが、広州市に本社のある「南方週末」という新聞がどうも民主化への改革を進めるべきだという意見を新年号の社説に載せようとしたところ、例のごとく当局からストップがかかり、記事が差し替えられたそうです。この当局の行動に対して南方週末側は検閲の事実を公表した上で、検閲を行った担当者は辞任するよう公に発表するという手段に出てきました。

 この南方週末ですが、実は自分も読んでいる新聞の一つで、ほかにはない記事が多く正直に言ってそれなりにおもしろい中身をしてます。広州市に拠点がある有名な新聞としてはほかにも「南方都市報」というのもありますが、この新聞も以前に中央政府を暗に批判する記事、というか写真を乗っけたことがあるのですが、南方、具体的には広東省当たりの中国人は距離感もあって中央政府(北京)に対する反発心が強いと聞きます。それだけに今回の問題で南方週末が一歩も引かない姿勢を見て、さもありなんとか見ています。

 この問題では北京の「新京報」というこちらもまた私がひいきにしている新聞でも事態鎮圧のために当局が用意した社説掲載を巡って社長が退任したとか報じられていますが、少なくとも私が見る限りではここ中国内ではおおっぴらに報じられてません。当たり前といえば当たり前ですが、この中国語の記事に書かれているように社説掲載を巡って問題が起きているということは報じられてます。
 今回の事件を見るにつけ思うのは、中国が自由な報道を許さないというのは昔からのことで特段驚くほどのことではないのですが、それにしてもここまで検閲し切れなくなってきたのかと、こうやって情報がいくらか漏れているという事実を少し感慨深く思います。このようになったのは何をおいてもインターネットの普及に尽き、今後も中国でネット社会は発達していくことを考えれば検閲の範囲にも限界というものが出てくるようになるでしょう。

 なお報道の自由についてですが、私は完全な自由化は中国ではやるべきではないと思います。私の周りにこういう人が多いせいかもしれませんが中国はやはり日本と比べても圧倒的に人口が多い国で、なおかつこういってはなんですが教養のない人も少なくありません。そのため簡単にデマが拡散される可能性もあり、今ほどの当局の締め付けは正直言って私もうっとうしく感じますが、報道の自由化は徐々に進めていくべきだと思います。
 最後にこの報道の自由、それも日本についていえば、記者クラブに入っている日本のメディアがこれを主張するのはおこがましい以外の何物でもありません。

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