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2013年4月15日月曜日

スピリチュアル体験録

 気の置けない友人がある日、っていうかちょうど一週間前に「君も言ってきたらどうだ」と言ってあるサイトを見せてきました。その友人の言葉に従い先週、運勢判断と言ってはなんですがスピリチュアリストにひとつ見てもらってきました。

 私が訪ねたスピリチュアリストはその筋(?)では有名な人で、MyNewsJapanの編集者の面々が「本物のスピリチュアリストっているのかよ」という目的の元で取材した内容を収めた「第2の江原を探せ!」という本でも取り上げられており、5人の編集者が全員揃って「この人には何かしら、言葉で言い表せない能力がある」と太鼓判を押した人です。別に隠すほどでもないのだから名前を明かしてしまうと荒川静氏という方で、本人曰く「大阪のオバちゃん」に恥じない気さくな感じの人でした。

 一体なんでこの人を訪ねようと思ったのかというと、まず紹介してくれた友人がこれまでに荒川氏のセッションに2回も訪ねており、「あの人は確実に何か持ってるよ」という感想を述べていたからです。仮にこの友人がなんでもかんでも信じちゃうような人物でしたら私も胡散臭く感じたでしょうが、実際にはこの友人は非常に疑り深くかつ世の中に対して斜めに構えてるような、敢えてガンダムにたとえるとカイ・シデンみたいな友人で、彼が言うのだから相当なんじゃないかと思うのと同時に、上記の「第2の江原を探せ!」(この友人が貸してくれた)でも編集者5人が5人とも初対面じゃまず知り得ないパーソナリティを看破されされており、どんなものなのかと前からちょっと興味がありました。

 そんなわけで早速30分/1万円コースのセッションを予約し、先週の火曜日の夜に東京都青山にある荒川氏のセッションルームへ訪れました。門を開けてくれた荒川氏は非常に話しやすい感じの人で、予約していた者だと自分が名乗ると、「えっ、花園さんってアナウンサーみたいな仕事?すごい丁寧で通った声をされてらっしゃる」と言われました。これなんか知ってる人には早いですが、自分はかなり特徴的な発声の仕方をしていて大学時代も、「教室のどこにいても花園君の声はすぐわかる」と言われるほどだったのですが、初対面で直接アナウンサーなのかと尋ねられたのは今まであまり経験がなく、ちょっと新鮮に感じました。
 もう少しこの時の雑談を続けると、「こういう声しているのでよく戦場カメラマン(本人からはわからないがああいう感じの話し方らしい)のモノマネを強制されます」と自分が伝えると、「そうねぇ、私はさすがにイナバウアーしろとは言われないけど」と咄嗟の返しがよく利いてました。

 話は本題に入りますが、早速セッションを開始し、まず自分のオーラの色を見てもらいました。荒川氏によると人間のオーラは個別に約10種類の色に現れ、その色でその人の個性がある程度見えてくるそうなのですが、見てもらった次の瞬間、「えっ!?ちょっとまって!?」と言われ、もう一回見直された結果、「花園さんは意外ですけど、オレンジ色の範囲が広いです」と言われました。
 荒川氏によると、自分のオーラはまずオレンジ色が広く広がっており、体の周囲に少しだけイエローが出て、またオレンジの付き添うような感じでラベンダー色も出ているそうです。この時の私のイメージは三色アイスで、自分のことながらなんかバランス悪そうだなとか思ってました。それで各色の特徴はというと、


オレンジ:変わり者。ほかの人が興味を示さないものに対して強い興味を持つなど知的好奇心が強い上、チャレンジ意欲が高くリスクを好む傾向がある。

イエロー:陽気。ムードメーカーであるがやや子供っぽく、また好きな人と嫌いな人に対する意識の差が激しい。

ラベンダー:夢見がちな空想好き。気持ちがポジティブな時とネガティブの時の差が激しく、極端から極端に走る傾向がある。


 多分、直接私のことを知っている人間が以上のオーラの色の判定を読んだら、「よく当たってるじゃん」と思うことでしょう。正直に言って自分の性格を言い表すと、割と上記の判定通りになると私自身も思います。

 その上で細かい自分のパーソナリティを聞いてみると、やはり圧倒的にオレンジ色の影響が強いそうです。元々、このオレンジ色が出ること自体が非常にレアらしいのですが、私の場合は外見が非常に大人しそうに見えるため、とてもリスクを好むような変人に見えなかったこともあって解説に入る前に荒川氏も「当たってるかどうかちょっと自信ないのですが……」と言っていました。ただ自分の見方とも一致していると話すと、「前にもとても地味な外見の女性にオレンジ色が見えたのですが、趣味はと聞くとハングライダーと答えられ、やっぱりオレンジの方って外見と中身が一致しないことが多いのかもしれません」と話してました。

 こうしたオーラの色の解説をしてもらった後、今度は魂の輪郭というかともかくそう言ったものを見てもらいました。それによると私の特徴としては、まず頭の回転が異常に早いところがあって知力に関しては文句なしに抜群であるものの、かえって理解が早いせいか勉強とかしていても「苦労して理解できたぞー」というような快感が余り得られないところがあり、持続的に物事を続けることが出来ない傾向があると判定されました。人付き合いに関しても同じ傾向があり、少し話した段階で気の合う人、気の合わない人を自分の中で判定し、後者とはその後は接触を避けようとすると言われました。多分友人とかは今頃、「この人、花園君のことよくわかってるじゃん( ・∀・)」とか思ってることでしょう。それくらいなまでに私自身も一致している気がします。

 ここまでの解説を受けた段階で、では今後の自分の人生で課題は何かと尋ねたところ、一つとしては持続力をもっと高めること、そしてもう一点、自分の才覚を如何に伸ばして発揮するかと言われました。これはオレンジ色の人間の特徴でもあるそうなのですが、荒川氏によると私にはクリエイティブな才覚が非常に高いものの、自分自身ではその才覚を発揮させ辛いそうです。そのためこれからともかくいろんな人間に会って、その才覚を理解して活躍する場を与えてくれる人と出会うことによってブレイクスルーが起こると指摘されました。

 そしてこれに関連することとして仕事運に関しては、「普通の会社では無理です」と断言されちゃいました。決して能力が大きく劣っているわけではないものの今の日本の企業自体に私の様な、才覚はあるんだけどちょっと不器用なタイプの人材を雇おうとする余裕がないため、まともなサラリーマンを続けるには難があるそうです。仮にバブル期であればテレビ局や広告代理店などで遺憾なくその才能を発揮することが出来たでしょうが今の時代には報われ辛いと、スピリチュアルなのにやけに現実的なアドバイスをもらいました。

 ここで私の上記セッションに対する感想を書いていきますが、はっきり言って大きな驚きは何もありませんでした。なんで驚きがないのかというと、うすうす自分でも感じていること、わかっていることを的確に突いてこられたので、「ああ、やっぱりそうなのか」と終始納得させられっぱなしだったからです。特に「普通の会社じゃ無理」というあの一言ですが、親しい友人ならまだしも初対面の人間にこうも言い当てられるものかとこれに関しては素直に驚くのと同時に、かなりきわどい言葉であるにもかかわらず迷いなく言われたという点において、やはりこの人は只者ではないという印象を受けます。
 
 このほかにも守護霊的な人の意見を聞いてもらったりしたのですがそれは割愛するとして、セッション全体に対しては満足度が非常に高かったです。先にセッションを受けた友人からすれば、やはり赤の他人にいろいろと自分の性格を言い当てられた上で相談に乗ってもらうというのは、よくわかってもらっている友人とはまた別で非常に心が安定するとのことで、私もこの友人の意見に同感です。かなりケチな性格で有名な私なのですが、荒川氏のセッションに関しては1万円でも高くないと本気で思えるほどです。

 最後に紹介してくれた友人の意見を一つ書くと、「欧米では宗教が精神面のサポートを行うが、大半の日本人はあまり宗教に頼らない。でも精神面の負担はやっぱりあるのだから、多少は怪しいがこういう占い師とかスピリチュアリストっていう人は必要なんじゃないかな」と言っており、あまり神霊を信じない自分も今回の一件では少し考えさせられました。

2 件のコメント:

サカタ さんのコメント...

花園さんのおっしゃるとおりで、日本人には精神面を考慮せず、精神的に弱ってる人を見下す価値観が蔓延してますよね。宗教はもともと精神面を治癒する物であったにも関わらず、オウム真理教などの悪徳宗教団体のせいで宗教団体に加盟しているだけで偏見で見られてしまいます。精神科や、その類の専門家に見てもらうだけでも偏見で見ようとします。だから、この国は鬱病患者や自殺者が増えてしまうのかも知れませんね。僕は昔から、理系にいながら文系の科目が好きな学生でした。神学や宗教、歴史学や哲学は理系にはない思考の自由が許されていますが、理系は一つの結果ばかりを求め続けます。それは束縛でしかないのかもしれませんね。

花園祐 さんのコメント...

 また古い記事にコメントくれたね(^_^;)
 これはうちの左遷された親父の言だが、仏教関係者がもっと日本で頑張って精神ケアとなる活動をやらないといけないのにちょっと物足りないと言ってて、サカタさんのいう通りにもっと身近な所に宗教が出てこないと駄目だと私も思います。
 一方でうつ病の発症率は他国と比べても日本が極端に高いとの報道もあり、社会全体が無駄にストレスフルなのかもと思って、ちょっとこの辺で今記事を準備しています。

 あと最後、実際私も話しててサカタさんは文系にくりゃよかったのにと思うくらいセンスを感じてました。質問のポイントがずば抜けてよかったし。でも逆を言えば理系に進みながら文系のセンスを温存できたことを考えると、両系統の考え方を備えている可能性もあり、ハイブリッドなセンスを今身につけていらっしゃるのかもしれません。