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2013年4月24日水曜日

靖国神社参拝に対する中国の反応

 今日もテンションだだ下がりなので、短くまとめようと中国ネタに走ります。
 昨日辺りから日本の各メディアは安倍政権の主要閣僚が春の例大祭に合わせて靖国神社に参拝したことに対し、中韓が激しく反発していると報じております。韓国に関しては確かにそうかもしれませんが、中国に関しては言うほど反発しているとは私には思えないというのが今日の結論です。

 元々、靖国神社に関する話題は一般の中国人はそれほど意識しておらず、過去に靖国問題で反日デモが起きた際も、「あれは官製デモ(政府のやらせ)だから」と実際に話す人もおり、大半の中国人は参拝しないのであればそれに越したことはないけど目くじら立てて怒るような話題ではないと考えているかと私は思います。
 念のため中国の新華社ホームページも見てみましたが、やっぱりというか靖国問題、並びにそれに対する安倍首相の態度はあまり記事が出ておらず、何故だか知らないけど韓国の朝鮮日報を引用した安倍首相への批判記事くらいしかありません。ほんと、何故韓国紙を引用するのだろうか。

 ただ靖国問題ではなく、尖閣問題に関する話題は絶好調というべきか、恐ろしいくらいの本数で出ております。はっきり言いますが、日本のメディアは靖国問題に対する中国の反応ばかり取り上げていますが尖閣問題の方が中国はどぎつい反応を示しており、何故無視するのだと強い違和感を感じます。

 内容としては昨日に大量の中国の巡視船が日本の領海を侵犯したことなどに触れ、「何故自国の領海を通っただけなのに日本がいちいち批判をしてくるのだ」という論調で語られていることが多いです。それで今回の中国の日本に対する領海侵犯ですが、これは間違いなく中国政府が国内の問題から目をそらさせるために、明確な意図で実施し、敢えて大規模に報じているものでしょう。
 今、中国では四川省で起きた大地震に加え鳥インフルエンザの感染拡大などかなりホットというか、政府に対する批判が鳴りやまない事件が起こっております。中国政府としてはこれらの批判を真に受けるわけには行かず、そこで敢えて大規模な領海侵犯を行い、尖閣問題へ中国国民の目をそらさせようとしているんじゃないかとにらんでいます。

 ちなみに鳥インフルエンザですが、感染拡大がなかなか食い止められず、今日にはとうとう台湾でも感染者が確認されました。地味にこの問題は収拾がつかず、今年の中国経済を占う上でも大きな一石になるかもしれません。

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