2013年4月8日月曜日

韓国の近現代史~その九、青瓦台襲撃未遂事件

 前回は韓国軍のベトナム戦争への派兵を取り上げましたが、今日はその派兵を行った朴正煕大統領に対する北朝鮮の暗殺計画、青瓦台襲撃未遂事件を取り上げます。それにしてもこれから数回は全部「暗殺」が主題の記事を書き続けることになるんだろうなぁ。

青瓦台襲撃未遂事件(Wikipedia)

 先に用語を説明すると青瓦台というのは韓国大統領官邸を指します。ここを襲撃すること即ち、大統領暗殺を行うという意味になります。
 この事件は朴正煕が実権を握ってから7年後の1968年に起こったもので、北朝鮮は朴正煕大統領の暗殺を図り暗殺部隊を組織しました。暗殺部隊は31名(実際は40名ほどか)によって組織され、北緯38度の休戦ラインを突破して韓国の領域内に侵入します。しかし侵入してからすぐ、ドジと言ってはなんですが地元に住む韓国市民に偶然見つかってしまい、通報しないように脅迫した後でその韓国市民を放してしまいます。もちろんこの韓国市民は解放後、当局へ北朝鮮軍の侵入を通報しました。

 北朝鮮の暗殺部隊はその後、ソウル市内に侵入して青瓦台を目指しますが、市民の通報を受けて警戒中だった韓国軍に見つかり、市内で銃撃戦を開始します。暗殺部隊は最終的に29人が射殺、1人が自爆、1人が逮捕され、このほかにも数名が北朝鮮へ逃げ帰ったと推測されています。なお逮捕された1人は計画の全貌を放した後で恩赦を受け、その後はソウル市内の教会で牧師となったと言われています。

 この事件では銃撃戦となったことから警官や民間人の間でも死傷者が出てしまい、標的だった朴正煕大統領は北朝鮮の行動に激怒したそうです。そして報復として金日成暗殺計画を作り、後の「シルミド事件」に連なる暗殺部隊を創設することとなります。そんなわけで今回は非常に短く終わりましたが、次回は映画にもなったシルミド事件を取り上げます。

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