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2019年10月1日火曜日

関西電力裏金事件の背景と仮説

 連休初日だけど外ずっと雨降ってて昼寝しかしませんでした。

元助役、関電子会社の顧問 30年以上にわたり報酬も受領(産経新聞)

 それで本題ですが、既に各所で報じられている関電裏金事件です。ちなみに初報を見てすぐ、「マジかよ、なんでんかんでん最低だな」と呟きましたが、なんでんかんでんが関電と無関係なのは言うまでもありません。

 さてこの事件、三億円超の裏金という金額もさることながら、ザル過ぎる関電の対応と未だに辞任を否定している経営陣のアホな態度のほうが見ものでしょう。とはいえ事件の背景はどうなのかも気になるところで、ポイントとしては裏金の原資がどこから来ているのかさえわかればある程度の流れや構造が見えてくるように思えます。そこで私なりに立てた仮説は、以下の三つです。

1、助役のポケットマネー
 自分で言っててなんですがこれはありえません。個人で会社を経営しているにしても送った金額を毎年調達するのは非常に困難でしょう。

2、高浜町への交付金
 真っ先に疑ったのはこのケースで、原発受入によって国から舞台となった福井県高浜町への原発関連交付金の一部が、今回の主役である元助役の森山(故人であるため敬称略)の支配が及ぶ地元企業などを介して森山個人へとプールされ、関電幹部に渡っていたという仮説です。これはいうなれば、国が高浜町へ支払った交付金が関電幹部の懐へ渡っていたという説で、税金を着服していたということとなります。

3、関電が高浜町へ支払った原発対策費用
 最も可能性が高いのはやはりこちらの説で、原発工事費やら整備費などで高浜町の森山が支配する会社へ工事を必要以上の金額で発注し、一部費用は例によって森山個人へとプールされて改めて関電幹部へとキックバックされるという構造です。このケースだと、関電は不要な費用を支払う上に経営幹部だけが肥える仕組みとなっており、長年に渡り続けられてきたということを考慮すると、関電幹部への裏ボーナス的な資金還流だと言えそうです。

関電子会社顧問に高浜町元助役=約30年間、報酬も支払い(時事通信)

 日にちが経ったことからある程度続報も出てきており、上の時事通信の報道を見るとやはり3のケースが濃厚のように思います。ただ実際的には2と3の複合も十分ありえ、この場合関電は消費者のみならず国に対しても詐称していたこととなり、そうした背景もあってかガースーこと菅官房長官も徹底調査するよう発言しています。

関西電力3億2千万円“裏金” 今年3月に出回った告発文書【独占入手】(AERA)

 一連のニュースの中で最も注目したのはこちらのニュースですが、仮にこの報道が真実であれば告発リスクが高まっていたにもかかわらず関電は無視、放置して、火の手を広げたこととなります。また報じられている裏金金額は3.2億円ですが、過去の経営陣を含め第第続けられてきたことを考えると実際にはもっと上に行く可能性もあり、関連者も多いことからも一大疑獄事件へと発展する可能性は十分高いでしょう。ある意味、令和初の疑獄事件になるかもしれません。

 なお友人にも話しましたが、関電ははっきりいえばこういう会社です。以前からも強引な営業手法などが問題となっており、コンプライアンスリスクというものをまるで考えず、かねてから問題のある会社だと私は見ていました。多分叩けばまだまだ埃は出てくるでしょう。

2 件のコメント:

片倉(焼くとタイプ) さんのコメント...

報道によれば、助役が関西電力の経営陣に贈った品物の中には金の延べ棒や小判も
あったそうです。しかも金品をお菓子の袋の底に隠して手渡したようです。
東証一部上場企業の公式報告書で「金品をお菓子の袋の底に隠して手渡した」という
時代劇の悪代官と商人のやりとりのような文章を見ることになるとは思っても
いませんでした。

花園祐 さんのコメント...

 それ以上に驚いたのは、今回の処分として社長が減俸20%二ヶ月とした点です。むしろ受け取った金を全額返金するとかしなきゃならないのに、逮捕される可能性すら全く懸念していないその態度には呆れてものが言えません。