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2019年10月31日木曜日

何故ラグビーワールドカップは成功したのか

 決勝戦は明後日ですが、現在日本で開催中のラグビーワールドカップは近年の日本主催の国際スポーツ大会としては稀に見るほどの大成功だったと言えるでしょう。これまで日本ではあまり人気があるとは言えなかったラグビーに対し、試合中継では高視聴率を連発した上、また揉めやすいレフェリーの判定についてもこれまで目立った騒動も聞きません。
 極めつけは日本に滞在した外国人選手との交流で、報道されている限りでは日本側の受入は各地で好評だったようで、先日の台風被害のあとにボランティアに参加してくれたカナダチーム選手など、多方面で素晴らしい交流が行われたと考えています。

 なお高校時代はラグビーやってたのに大学入ってからダルいとかいってテニスに鞍替えしたうちの名古屋に左遷された親父によると、「片手でパスするのが不思議」だったそうです。親父の時代はきちんと投げるため何が何でも両手でパスするよう指導されていたそうですが、現代のラグビー選手は平気で片手でパスしながら正確にボールを送っており、この点は親父の世代からするととんでもない時代の変化に感じたそうですが。

 話は戻りますが、そもそもどうして今回これほど成功したのかが気になってます。正直、前評判も高くなかっただけにどうしてこれほど盛り上がったのかが不思議で仕方ありませんでした。単純に日本のラグビー関連団体が努力したと言えばそれで済むのかもしれませんが、それならそれで何が良かったのかが気になります。
 特に来年に東京五輪を控えているだけに、その成功要因は今からでもしっかりと共有しておくにこしたことはないでしょう。

 まず考えられる理由としては、情報発信が非常に良かったという点です。滞在中の外国人選手らの日常風景、試合スケジュールや今後の展開について非常に細かく且つわかりやすく情報が発信され、台風で試合が中止になった際も早め早めにその可能性に言及しており、この点は見事な発信の仕方だったと思います。

 次に、これはジャケット着ているだけで「秋なのに上着を着るなんて花園さんらしくない」と久しぶりに会うなりディスってきた後輩の主張ですが、試合中継などでアイドルや芸人などを一切使用せず、硬派な中継を心がけたという点です。このところっつても大分前からですが、競技経験のあるアイドルや芸人を呼んでは試合の実況解説に混ぜる放送が非常に多いです。サッカーが特に顕著ですが、ミルがわからしたらアイドルや芸人呼ばれても何も響かないというか、見たいのはやはり試合の中身であるのに、試合前後に無駄にそういったゲストがあれこれトークするのは私自身も正直あまりいいとは思っていませんでした。

 後輩によると、今回のラグビーワールドカップの試合では競技経験のあるアイドルや芸人がそもそもいなかったからかもしれませんが、かなりガチな競技経験者が毎回登場し、また実況や放送も視聴者にわかるよう細かくルール解説がされていて非常に見やすかったそうです。私も一試合の放送を見ましたが、確かに野球やサッカーと比べて無駄に視聴者を煽るような発言とかなく、落ち着いた試合中継で見ていて悪い気分しませんでした。逆を言えば、変なゲストの戯言ほど不快にさせるものはないんだなと改めて感じました。

 あと最後に私自身の見解ですが、日本のラグビー業界でそこそこ力持っている森元総理が、弱ってきてあまり大会運営に口出ししなかったからうまくいったのではないかと本気で思っています。それこそ東京五輪でもこれまで出てきては余計なことを言って現場を混乱させてきましたが、最近急に痩せて顔色も優れないなど、明らかに弱ってきている様子が見て取れます。
 非常に不謹慎なことをさっきから言っていますが、この人に限って言えば存在するよりしないほうが物事が確実にうまく回ると思うくらい問題がある人物だと私はかねてから認識しており、今回のラグビーワールドカップの成功振りを見て、ますますこの考えに確信が持てました。公人である以上、これくらいの批判はまぁありでしょう。さらに言えば、東京五輪も正直どうなるかと危ぶんでいましたが、名誉会長がこんな感じで何も言わなくなったらうまくいくのではと光明が見えてきました。

 最後に関係ないけど、この前日本帰った時の親父へのお土産は、免税店で買ったタバコとイスラム教徒がかぶる白い帽子でした。後者は、親父が被った姿は完全な中東人で、あれなら普通に中東コミュニティに潜り込めるなと思うほどでした。

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