それだけに維新の会が主張するように、自民党内でもクーポンを混ぜることについては疑問視する人間も少なくないようです。とはいえ上の西村氏の発言は、政権中枢にいる人間なだけになかなか驚く発言ですが、彼のような立場の者がこういうくらいなんだから、自民党内としてもこの件に関して不満を持っている層が少なくないのでしょう。
一応政府としては既に、「自治体がやりたいのなら全部現金でも構わない。但しその場合、お金渡すのは6月以降な」と、露骨な嫌がらせともいえる措置を発表しています。ただ上の西村氏の発言で風向きは変わってくると思え、制限なしの現金一括給付に方針を改めるようになるのではないかと自分は見ています。
特に今の首相は心変わりが早いことで有名な岸田首相なだけに、身内からもとやかく言われればすぐに方針を変えるという点で、変な意味で期待が持てます。心変わりが早い人間は正直あまり信頼がおけませんが、この現金給付に関してはクーポンを織り交ぜるなんて無駄を通り越し、中抜き業者を喜ばす以外に何もないだけに、早いところ心変わりすることを内心祈っています。
自分は民主主義においては、一定の税金の無駄遣いは必要コストだと割り切ってはいます。しかしこのクーポン案については許容できるレベルの無駄遣いではなく、真面目にこの案を押し通そうとする人間はこの世にいない方が世の中のためだとまで感じます。
かねてから日本政府は様々な方法でいろんな中抜きをやってきていますが、なんとなく最近見ていて、その中抜きのやり方が杜撰になってきた、というより前みたいにばれないようにじゃなく堂々と中抜きするようになってきているようにも見えます。そういう意味では本当に、中抜きこそが日本のガンなのかもしれません。
2 件のコメント:
以前は主体的にやってた仕事が、誰かに言われてなんとなくやってる仕事になってるなーという印象があります。内閣の指導力不足もあるかもしれませんが、単純に官僚が劣化してるんだろうなと。
政策の意味とか目的とかちゃんと考えずに、自民党から言われたこと、公明党から言われたことをそれぞれ同時に達成しようとして、誰も得しない折衷案が生まれたりしてるので。
責任のある層が何のためかじゃなくて誰のためかで動いちゃうとダメですね。
この十年間で見ていて、おっしゃる通りに官僚の質が極端に劣化してきているのをはっきり感じます。やはり汚職も多かったけれども、90年代の官僚はまだ優秀だったなと今更ながら思えます。
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