その上で、この作品読んでて思い出したのは、タイトルは忘れましたが明治の文豪である森鴎外が現代に転生するという小説です。この作品で森鴎外は、女子高生に本名が森林太郎だから「モリリン」と呼ばれながら携帯電話(当時のガラケー)を使いこなしたりするという話なのですが、こうした過去の時代の人間が現代に転生する話だと諸葛亮や森鴎外のように、やはりインテリキャラになりがちなのかもと思いました。
何故インテリキャラが使われるのかというと、話の必然的に現代の機器や技術を学ぶ必要があり、そうした学ぶ姿勢がはっきり出るキャラじゃないと成立し辛いところがあるからじゃないかと思います。それこそ張飛とかが現代に転生しても、パソコンとかスマホを使うイメージ持てないし。
もっとも張飛が現代に転生して、RIZENとかで朝倉未来と戦ったり、鉄球ドッチボールする等という話なら面白くなる気がしますが。
話を戻すと、上記のように過去から現代ならインテリキャラが使われやすいですが、その逆で現代から過去へ転生するというのならどんなキャラが多いのかなとも考えてみました。真っ先に浮かんだのはまた漫画の「仁」の主人公で、実際にこの作品は読んだことないけど医者という職業上のスキルを幕末にフルに生かすことになるキャラになっています。基本的に現代人の方が過去の時代の人と比べて知識などで勝ることが多いため、むしろ一点物のスキル、上記のような医術や馬術といった何か特定の技術を過去の時代に活かして活躍するというキャラが過去に転生しやすいなのかなと見えてきます。
ならこの手の一点物のスキルで過去に転生したら面白そうな人はいるかなと考えたその時、天啓が降りてきました。それは誰かというと、永遠の中間管理職こと漫画の「カイジ」シリーズに出てくる利根川幸雄(トネガワ)です。
悪徳消費者金融会社に勤めるトネガワですが、彼が過去の時代、具体的には江戸時代に転生してどっかの会長によく似た悪代官の腹心となり、天領の農民からあの手この手で搾取する、でもって目付に詰められるのを上手く切りかわす話なんか結構ありなんじゃないかという気がします。っていうか、農民のキャラとかまんまカイジの絵柄がそのまま使えそうで、スピンオフとしてそこそこいけるんじゃないかなという気がします。諸大名の接待でいびられるとかいうのなんかすぐ想像できるし。
こう考えると、本当にトネガワはなんにでも使えるキャラクターだなという感じがします。あのカイジの第一部は実は思い出があり、連載当時によくゴミ捨て場とかから拾い読みしていたヤンマガをパラパラ読んでいた時、ちょうどEカードをやっているところで出会いました。当時はなんか妙な絵柄の漫画だなぁと感じつつ、やたら心理描写が細かく書かれていて、よくわからないけど強く印象に残る漫画だと思ってみていました。まさかその漫画が未だに続いていて、こうして様々なスピンオフまで作られるようになるとは当時思わなかったけど。
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