かねてからウクライナ戦争を引き起こしたのはウクライナ側に非があると主張しては顰蹙を買い続けている鈴木宗男議員ですが、やはり彼の言動を見ていると、既に戦火が起きているにもかかわらずプーチンなどに話せばわかる(でも話に行かない)と主張するなど、何か信念があってロシア外交を担当していたわけじゃないんだなということがよくわかりました。
率直に言って、詐欺師に騙された後も自分が騙されたという事実を認めたくない一心で、詐欺師を庇い続ける老人にしか見えず、ただただ無様としか思えません。
そもそも彼の言う通りウクライナがNATO加盟に動いたことが戦争のきっかけだとするならば、今加盟に動いているフィンランドやスウェーデンに対してはどう思うのかなど、いろいろ聞きたいものです。このような意見を述べる人はいますが、実際にこうして戦火が起きたことを考えると、ウクライナがもっと早くNATO加盟に成功していたら戦火は起きなかったのではないかと私自身は思えるし、このところ工作が繰り広げられているモルドバの件を見ても、ロシアは自国の安全保障ではなく、単純な領土拡大野心にのみ動いていると考えて間違いないでしょう。
まぁその範囲に関しては、私が前主張した旧東ドイツも含まれるかまでは議論の余地がありますが。
改めて鈴木議員とその取り巻きの発言を見ていると、やはりなんというか未だに冷戦構造の概念で外交を語っているようにしか見えません。具体的には米露対立を軸にして何でもかんでも話すのが特徴で、中国の台頭やブレクジットを経た英国や欧州は完全度外視する話し方で、特に欧州に関しては米露の陣取りゲームのフィールドにしか見ていない話し方をします。
まぁ他のメディアに関しても、エネルギー価格高騰における中東諸国の動き方とかあんま報じてくれないのが不満ですが。
元傭兵の高部正樹氏がそのインタビュー漫画にて、「国同士の外交や話し合いも非常に重要だと思いますが、今戦火に晒されている地域の人々には、明日を生き抜く力(軍事)が必要なんです」といったことを口にしていました。平時なら確かに話し合いは何より重要だと私も思いますが、上記の高部氏の話の様に、今現在既に戦火に晒されているウクライナに関してはそのロシアによる軍事的脅威に対抗する力が何よりも求められており、プレッシャーを弱めかねないロシアに対する話し合いは最低限、ウクライナとの停戦が実現してから考えるべきでしょう。
今第一なのは、日本の反戦の理念的にも国益的にもウクライナを支えることだと思え、やはり私は鈴木議員の考えには同調できません。
ちょっと汚い言葉を吐けば、こんな人間に外交を任せてたんじゃ、上手くいく交渉も上手くいかないでしょう。
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