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2022年5月11日水曜日

もはや封鎖が日常

 友人にこのイラスト送ったらすぐさま返事来て笑えました。


 さて本題ですが4月頭から始まった上海封鎖は既に約1ヶ月半経過しながら、未だ解除されていません。一応無症状感染者は上のグラフの様に一時期に比べればかなり落ちて来ており、このところのPCR検査も封鎖解除を見込んでいるのか頻度が増加しており、早ければ5月下旬、遅くても6月入るころには狭い範囲ながら買い物など自由に行けるようになるのではないかと期待されています。

 私自身はこの封鎖開始当初、最低でも10日間は続けられると見込んでいたものの、最高でも1ヶ月立てば終わるだろうとやや甘い観測を持っていました。結果的には正解は2ヶ月になりそうなのですが、1ヶ月と予想したのは封鎖に市民が耐えられるのは1ヶ月が限度と考えたためでした。
 しかし前述の通り、既に1ヶ月超も経過しているにもかかわらず自分を含め上海市民は封鎖生活に堪えています。っていうか明らかに封鎖開始当初より余裕を持つようになってきており、実際団地内を歩いていると笑い声に堪えない平和な世界が広がってたりします。

 私自身の体験で言うと、封鎖開始から約2週間経過したあたりが一番きつかったです。買っておいた備蓄が尽きて、配給された野菜を炒めて食べるだけの日々が続いており、なんでこんな状態で仕事しなきゃいけないんだとぶつくさ文句言いながら仕事していました。ただ3週間目に入った辺りで封鎖生活に慣れてきたのと、それまでは家から一歩も出られなかったのが団地内の外出が認められるようになり、散歩できるようになってストレスが大きく目減りしました。
 ちなみに漫画の「ナポレオン」であるキャラが「監獄は人を変える」と言っていますが、今ならその意味がよく分かります。ずっと軟禁されていると本当になんか頭が変になってくるので、今更ながら懸賞生活のなすびは凄かったとリスペクトしています。

 そうして生活に慣れてきた矢先、ブログにも書いた団体購入で購入した冷凍焼売セットが届き、食生活が一気に改善されてからはもうストレスそのものも消え去りました。マジで今回、この焼売には助けられたと思って感謝しているだけに、日本に帰ることがあったら焼売神社を建てて焼売を崇め奉る人生を送るのも悪くない気がします。ぶっちゃけ観光ネタにするなら焼売神社は意外とありだと思う。
 不満な点を挙げると、シャンプーがちょっと切れかかってきているのと、飲料がお茶と配給で来る牛乳しかない点で、特に後者は緑茶が既に切れ、紅茶もあと2回程度でなくなり、鉄観音しかこの後飲めなくなります。牛乳(既に飲み切ってもうない)が届けられるまではマジでずっとお茶しか飲まず、当時は苦みのせいか味覚がおかしくなっていたので何か別の飲み物が欲しいです。

 それにしても冒頭でも書いたように、人間って意外とこんな生活でも慣れるものなのだと感心してきます。やはり最初の頃の方が団地内全体でも悲壮感が強かったのですが、今や「進撃の巨人」風に言えば旧シガンシナ区住民の様に心構えがすっかり整い、この封鎖生活でもそれなりに明るく過ごせるようになっています。
 また毎朝「PCR検査、はじまるよー!」の大声で起こされ、自宅作業中にPCR検査受けてきて、仕事終えた夕方に散歩した後は自宅でネット見ながらゆっくり過ごすという日常パターンが確立されてしまっています。さらには散髪にも行けないから自分で髪切るのも上手くなってきたし(風呂場で裸状態でバリバリ切る)、焼売一つで大喜びできるほど幸せの基準値が下がったりしてるし、なんかいろいろ適応してきています。

 とはいえ早く封鎖を解除してもらい、コーラ飲んだり自転車漕いだりしたいのが本音です。もっとも後者に関しては、運動不足からマジでちょっと動くと心臓痛くなるほどにもなっているので、最初はリハビリ期間が必要になるとは思いますが。

 あと書き忘れてたけど、封鎖期間中はマジで「アストリビラ」ってゲームがストレス解消の切り札になってました。楽し過ぎて仕事時間すらかなり削られたけど。

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