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2023年10月4日水曜日

小学生の暴力事件増加について

 また今日も自転車走ってきましたが、道間違えて50㎞の予定が65㎞くらい走る羽目となりました。おなかすくから本当にご飯食べる量も増えるし。それでも一昨日の100㎞に比べたら全然楽で、状態も段違いです。


 話は本題ですが本日出た朝日新聞の記事によると、学校内での暴力事発生数が全体で増加しており、中でも小学生による事件が中学生、高校生をも上回り、世代別で最大となったそうです。増加に関してはこれまで事件として認知されなかった内容が認知されるようになったと考えられるためそれほど気にしていませんが、世代別で小学生が最も暴力事件が多いという事実に関しては少々驚きました。

 感覚的には反抗期を迎え体力も突いてくる中学生が最も多いのではないかと思っていました。しかし実際には小学生が最も多く、なんでやねんという疑問を少々覚えました。
 いくつか見た解説の中で比較的ストンと落ちたのは、中学受験率の上昇によりストレスを抱えることもが増えたという説です。自分も中学受験をやっていますがその体験から述べると、中学受験のために勉強すると変に知恵がつくというか、自分が何でこんな親の虚栄心のために不公平なことやらされているのかなどに気が付きやすくなるような気がします。また出来る子とも露骨に比較されるので、暴力事件を起こす奴もいるっちゃいるだろうという点で納得感があります。

 その上で自分の頃も学校教育が悪化してきていると言われていましたが、それでも今に比べればまだのどかだったなぁと感じます。先日紹介した「誰が国語力を殺すのか」を読んでも、これで授業成立するのかと思うくらい荒れた教育現場も増えてきているとのようだし、マジで教育について真剣に考えた方がいいのではないかと教育関係者でもないのに自分でも思ってきたりします。

 なお「誰が国語力を殺すのか」に書かれてあったことですが、学校の教育現場としては「教えきれない」という状況が現在発生しているようです。それは何かというと、インターネットをはじめかつて存在しなかった「教えなければならない知識」が膨大に増えており、これまでの教育課程では詰め込めきれず、教える側も教えられる側も情報過多によるパンク状態だそうです。
 これについては自分も同感で、ネットリテラシーからプライバシーやハラスメントの概念まで以前とは段違いに情報量が増えているし、それだけ社会も複雑化しています。自分の頃なんて専門的な世界からやや一般化してきた株式取引が追加で教えられるくらいで、まだネットリテラシーについては教えられることはありませんでした。携帯電話マナーとかについても同じです。

 その辺を読んで感じたこととしては、今の教育には「選択と集中」こそが必要で、これだけはガチで確実に教えなければならないことをしっかり選び、余裕のある子には別のことも教えるような体制じゃないかと思います。できれば税金の制度とかについてもせっかくだから中学校辺りでしっかり教えてほしいものですが、国もあんま教えたくなさそうだし、真っ先に除外される分野だろうな。

4 件のコメント:

川戸 さんのコメント...

小学4年生の頃、嫌がらせをしてくる同級生をの後頭部を後ろから水筒でぶん殴った事があります。
その子の担任の先生はいじめっ子の言い分を一方的に聞くばかりで、彼が色々吹き込んだありもしない事を色々言われてやっぱり殴って正解だったと思いますが、こうした頼りない大人の存在が子どもの自力救済を正当化させているような気がします。
尤も、当時の私は年下の子を空き缶の入った袋で殴ったり、同級生の女の子を椅子で殴ったりと、気に入らない事があれば暴力で晴らそうとする我慢できない子供だったので、尚更強い大人を必要としていたのかもしれません。
小学校高学年で抑圧的な担任の先生と当たり、私の暴力的傾向は一旦鳴りを潜めましたが、その反動で中学校ではやられっぱなしの弱い子供になりました。暴力に頼らない自力救済を実現するにあたって、私は理科の先生を頼りにしました。その先生は私のいじめっ子(奇しくも上記の水筒を振るったあの子)を真剣に叱ってくださり、私を守ってくれました。

暴力を振るう子供が何故暴力を振るうのか、上記の統計ではその理由にまで触れていませんが、幼児ですら挑発的暴力を嫌い、復讐的暴力(己が己の救済を目的とする暴力)、報復的暴力(虐げられる者に代わり他者が振るう暴力)を容認するという研究結果があるとされています。そのいずれの暴力を生む源泉は、大人の管理不足の一点に尽きると考えられます。
学校の教師はモノを教えるだけでなく、こうした子供同士の紛争を解決する裁判官(あるいは警察)としての役割も求められているのです。どちらかというと、学級崩壊など教師の管理能力が問われているときは、モノを教える才能でなく、こうした警察的な治安回復能力が求められているような気がしてなりません。

花園祐 さんのコメント...

 言わんとすることは全く分からないでもないですが、方々からの指摘によるとやはり教師の負担過重が問題視されており、これ以上更に役割を増やすべきかと言ったら自分は反対です。であれば学内の問題に関しては外部または別の担当を設けるべきだと思え、特にいじめに関しては学校よりもこの際警察や専従委員会に処理させるべきじゃないかと思います。

好きな言葉は中庸です さんのコメント...

 良く拝見してます。

 聞いた話ですが、SNSやオンラインゲームでトラブって翌朝ケンカてのが増えてるとのことです。

 24時間寝てる以外繋がっている状況では、揉めた時は怒りが増幅するでしょうね。小学生だと別のコミュに逃げるのも難しいでしょうし、人格形成中だとなおさら暴力沙汰になるんでしょう。

 対策は迂遠なようですが、道徳教育の強化ですかね。とは言っても、教師はじめ昨今、人の規範となるべき職業の方々が目を覆いたくなるような体たらくですが。

花園祐 さんのコメント...

 好きな言葉は中庸ですさん、コメントありがとございます。
 SNSはそれ自体は本来問題ではないものの、いじめに使う手段として十分なり得るし、人間関係が狭い子供の時代においては、チャットグループから外されたりするだけでもかなりショックがでかいのではないかとみています。
 言及されている道徳教育ですが、既存の枠内での対策としては確かにこれが無難な手段かなと自分も思います。ただ効果に関しては未知数であるのと、すでに暴力を伴うほど激化したいじめに対してはどんな対策を採るのか、この辺もセットで考えなければなりません。