一つ前の「問題があると感じられる県警」は多分陽月秘抄始まって以来で最も長い記事となりました。前置きをもう少し短くしようかとも考えましたが、そういう余計なことはせずに一気に通しはしました。
なお今回各県警の不祥事を見ていていくつか気になった点としては、警察官の飲酒事故に対する処分に差があるように思えた点です。もちろん具体的な事故内容とか見ていないので言い切れるものではないのですが、ただでさえ問題がある行動な上に近年罰則が厳しくなっている飲酒運転事故についてはもう少し内部処分に基準があっていいように思います。たとえば検問で見つかった場合は停職三ヶ月、衝突事故を起こした場合は懲戒免職など、内外にどのような処分をするのか公開するべきではないでしょうか。
次に気になったのは、統計データとして都道府県別警察信頼度といったデータが欲しかったという点です。全国での警察に対する信頼度データは存在するものの、先の記事でも書きましたが警察というものは地方ごとによってかなり性格の異なる組織ゆえにやはり地方別でデータを取らなければ意味がないと思います。
その上で、警察力を測るバロメーターとしてはやはり地元住民の信頼度が単純かつ最も参考にたるデータになると私は考えております。先の記事の兵庫県警の欄でも紹介しましたが、兵庫県警は明るみになる不祥事が結構多いように感じられるもののなかなか地元の人から信頼されている感があります。これは以前にどこかで見た話ですが、警察の捜査で何が一番重要かと言えば地元住民の協力で、情報提供など住民からの信頼が高ければ高いほど捜査も捗るそうです。その上でこの話をした方は、警察は住民の信頼あってこそゆえに得点稼ぎの軽微の交通違反を取り締まるなと書いていましたが、実際に一時停止不履行で捕まった私の身からしても納得する意見です。なんで隠れて見てるんだよあいつら……。
あとこれは余談ですが、本当は先の記事は昨日の夜中に投稿する予定だったのですが、記事を書きながら友達とスカイプで話していたら突然ネット回線ごと遮断されました。幸い今朝には復旧してましたがただの偶然なのか、いやそれにしたって先月も全く同じことあったし、スカイプ中に会話が途切れることもやけに多いです。ひょっとしたら自分も要監視リストに入っているのかな。
ちなみに聞いた話ですがジェトロの在中責任者は帰任直前に、自宅のパソコンを開いたらスクリーンセーバーが変えられてたそうです。どうせ悪戯するなら壁紙をえっちなものにするとかすればいいのにと、遊び心が足りないなぁと感じます。
あとあと最後に、友人がgooブログを開設してたので紹介しておきます。こいつ大政絢が好きだったんだなぁ。リンク結んでもらおうなんて結構強気だ。
ここは日々のニュースや事件に対して、解説なり私の意見を紹介するブログです。主に扱うのは政治ニュースや社会問題などで、私の意見に対して思うことがあれば、コメント欄にそれを残していただければ幸いです。
2011年6月19日日曜日
問題があると感じられる県警
私事ですがこのところ、デイリーポータルの「ゲルマニウムローラーで猫を骨抜きにする」という記事にはまって何度も読み返しております。確かにゲルマニウムローラーみたいな道具は猫がいかにも喜びそうだ。
話は本題に移りますが、ちょっと今日は先週あたりからちょこちょこ準備していた県警ごとの私的な評価を紹介しようと思います。
何でも宝島社より「全国警察力ランキング―本当に優秀なケーサツはどこだ?」という本が数年ごとに出されてあるようで、私は内容を読んではいませんがいろいろな警察関連のデータを比較し評価している力作のようです。ただ私は以前の記事でもすこし触れましたが各県警を比較する上で検挙率や県警名不祥事の発生件数はやや鵜呑みに出来ないデータと考えており、今回の記事を書くに当たって何を以って比較すればいいのか当初はひどく頭を悩ませました。
先に何故検挙率や不祥事件数が信用できないのかというと、どちらも地域ごとに基準が大きく異なる可能性が高いからです。それこそ一部の地域ではちょっとした落書きとかもきちんと犯罪発生件数に数えられれば別のところでは数えられないこともあり、また東京や大阪など人口も多い都市部では犯罪は起こりやすくなる傾向があり、犯罪件数や検挙率は確かに一つの指標ながらも平等に警察の能力を図る材料とはあまり感じられません。
同様に警察内不祥事についても、既に明らかになっている不祥事でも当初は外部より指摘されるまでは内部でもみ消そうとしたことが明らかになっており、また組織行動心理からも警察に限らずどこも多かれ少なかれこういう傾向があると思います。問題なのはなにをどれだけもみ消すかという基準で、これは今回の私のザルな調査だけでも処分基準を含めて明らかに県警ごとに隔たりがあるためにこちらも指標にはあまり使えません。
最終的に至った結論としては、こんだけ毎日浅く広く薄い社会関係の記事を書いておきながら心はいつでも「個人」というものをとことんまで追求する文士という誇りを持っているので、統計データなんてこの際無視して一つ一つのエピソードから評価しようと落ち着きました。ただ一つ一つのエピソードと言ってもさすがに全国事細かに調べてなんからんないので、この際肯定的評価は捨てて否定的評価、つまり問題点にのみ着目し、安易なWikipediaの記事を参考に以下の基準で調べることにしました。
・組織的な不祥事を起こしているか
・不祥事に対する処分がきちんと行われているか
特に注意したのはWikipediaの記事に載っている不祥事が個人による不祥事なのか警察による不祥事かです。警察官も聖人が決まってなるわけじゃないのだし中には変なのも混ざってくるだろうということを考慮し、個人資質による不祥事は評価対象にはしませんでした。といっても、元にする内容はすべてWikipediaに不祥事が書いているかどうかなので、書かれてなければ評価のしようもありませんが。
前もって断っておきますが、今回のこの記事の内容は非常にザルな調査で書かれてあり、あくまで私個人が問題があると感じる県警を紹介しているだけで、裏づけのしっかり取れた絶対的な内容ではありません。あくまで参考程度に軽くお読みください。
・北海道警察
どっかから恨みを買ってるんじゃないかと思うくらいに、リンク先の道警ページに書かれた不祥事例は他と比べて異様に多かったです。何気に警察による裏金問題はこの道警での事例を北海道新聞が暴いたことから全国に波及しましたが、その後道警は意趣返しとばかりに北海道新聞を大人気なく記者会見から締め出すようになったそうですが、今でもこれは続いてるんだろうか。まぁ北海道新聞も地方紙の雄だとこれまで聞いてたけど、今日改めて調べてみたら確信犯的な誤報をこれまでに何度も出してて「えぇ(;´Д`)」って感じがしたんだけど。
それでこの道警についてですが、読んでて気になったのは土地柄か警察官の交通違反、事故が多いような気がします。ただ飲酒事故とか起こしてるくせに最初の方は処分がやや甘いように感じたのですが、なんか2010年以降からやけに処分が厳しくなっており、基準が変わっているような印象を受けました。
・茨城県警
土浦連続殺傷事件における杜撰な対応がやはり問題に感じました。通り魔事件という特殊性を考慮しても如何なものかと思える対応で、このほかにも、
「2009年4月24日、4月16日に窃盗未遂容疑で逮捕し水戸警察署署内で事情聴取していた24歳の無職の男が、隠し持っていた睡眠薬を警察官のお茶に仕込み、警察官に対し「お茶を一気飲みしたら事件の全貌を話す」とお茶を飲むよう誘導し警察官がお茶を飲み寝てしまったところ、男が署内から逃亡するという事件が発生。男は5月1日早朝に水戸市内の民家に潜伏していたところを住人に発見、逃走容疑で逮捕された。」
ギャグ漫画じゃないんだからと、言いたくなるような不祥事です。
・栃木県警
現在私が最も信頼していない県警ナンバー1です。杜撰過ぎる捜査で冤罪を生んだ足利事件は言うまでもなく、この事件を含む一連の北関東連続幼女誘拐殺人事件にて明々白々なサボタージュを行って捜査をしないばかりか、遺族の気持ちを逆撫でする様な行為の連続には激しい怒りを覚えます。
また過去に遡れば99年に起きた栃木リンチ殺人事件において捜査を見送って被害者を死に至らしめたばかりか、関係責任者への内部処分をたった停職14日間で済ませたことなど理解できない行為を平気行っており、一生関わりあいたくない存在です。あとどうでもいいですが、栃木県警が持ってるNSXの塗装は個人的にありえない塗装だと思います。もっとデザインセンスはないのでしょうか。
・埼玉県警
埼玉県警の不祥事ときたらその後の全国の警察不信に繋がった99年の桶川ストーカー殺人事件が有名ですが、こちらは栃木県警と違って署員3人を懲戒免職にするなど明確に処分していることからその後はどんなものかと注視してましたが、どうもまだ反省してないのか、前にも取り上げましたが埼玉県深谷市市議選で証拠が乏しいにもかかわらず供応事件があったとして、虚偽の証言を強要する事件を引き起こしています。この事件なんか警察の組織的な問題行動の代表格で呆れ返るとともに、この深谷署はこれ以外にも三月には遺体を間違えて遺族に引き渡す事件を起こしており、この際解体したほうがいいんじゃないかとすら思います。
・神奈川県警
「不祥事ときたら神奈川県警」と言われるまで、一時期不祥事を連発しまくって警察の顔に泥を塗った神奈川県警ですが、さすがにその名に恥じず99年には内部で「不祥事隠蔽マニュアル」を作成して配布するなど常識外の行動を平然と行っています。最近は全国区で取り上げられる不祥事はあまり見ないものの、やっぱり私の中でもここへの信頼は回復しません。特に個人的に今でもよく覚えているのは、90年代にテレビで取り上げられた際、警察署前を暴走族が走っているにもかかわらず無視し続けてたあの姿はなかなか忘れられません。
・大阪府警
大都市ゆえいろいろ大変だろうとは思いますが、それにしたって常識外の不祥事が大阪府警には多い気がします。Wikipedia中にもいろいろ載ってますが細かく探せばまだまだこんなもんじゃないだろうし、昨年の自白強要事件など強引な捜査振りが目に付きます。一昨日にも自動車でバイクに衝突しておきながら逃げて、現金20万円を渡すというどこから突っ込んでいいかわからない事件を引き起こしていますが、それに対する弁解もまた理解不能なものばかりで、
「---容疑が事故の不申告なのはなぜか?
相手には怪我がなかったので、ひき逃げではない。当て逃げというのは法律にはないので、事故を起こしたのに届出をしない不申告で事情を聴いている。結果的に、怪我はなかったので、救護義務違反は成立しない。」
事故を起こした本人も20万円を渡したことについてギターの修理代だったと言っていますが、そんな屁理屈をよくもまぁ堂々と言えるものだと、いっぺん首吊って来いといいたくなる不祥事です。
・兵庫県警
ここもまた不祥事の多いところですが、02年の神戸大学院生リンチ殺人事件の不手際はとても見過ごせるものがなくかなり問題のあるところだと考えています。ただ私の周りで兵庫県出身の人に聞くと皆口を揃えて、「兵庫県警は最強だ」というほど信頼してます。理由を聞くと常にヤクザとやり合っているからだそうですが、不祥事は多いもののこれほど信頼されてることを考えると評価の仕方としては悩まされます。
・愛媛県警
多分余り全国区で報じられることは多くないでしょうが、何気に愛媛県警も不祥事の多いことで有名です。こちらも他の問題あるところと同じく「宇和島事件」という冤罪事件を引き起こしていることはもとより、裏金を作っていたことに関しても「個人的な利得には使われておらず不正ではないなどとして」、返還を拒んだとも言われます。おまけに告発した元会計課長には露骨な左遷人事を仕組むし。
あと個人的には04年に松山市内で高校生のスクーターに白バイが衝突した事故で、めちゃくちゃ強引に事故は高校生側の一方的な過失によるものにして送検した事件は日本でのニュース特集で見ましたが、これで愛媛県警への不信が一気に強まりました。ちょうどよく今職場に愛媛出身の人がいるので聞いてみたところ、やはり地元人でも愛媛県警を信用してないと言ってました。
・鹿児島県警
自分の生まれ故郷ながら、批判せずにはいられません。ここの不祥事は志布志事件に尽きますが、明らかに見当違いの違法な捜査で裁判所にも問題性を指摘されているにもかかわらず、鹿児島県警は「捜査の方向性はなんら間違ってなかった」と言い切っており、組織の体質を非常に疑わせる事件でした。
なお今回改めて調べてみたところ、今年3月の震災発生日、当のの志布志署で津波による避難勧告が出ていたにもかかわらず宴会を開いていたそうで、ここもこの際だから潰したほうが早いんじゃないかと思います。
思ったより長くなってつらかった。
話は本題に移りますが、ちょっと今日は先週あたりからちょこちょこ準備していた県警ごとの私的な評価を紹介しようと思います。
何でも宝島社より「全国警察力ランキング―本当に優秀なケーサツはどこだ?」という本が数年ごとに出されてあるようで、私は内容を読んではいませんがいろいろな警察関連のデータを比較し評価している力作のようです。ただ私は以前の記事でもすこし触れましたが各県警を比較する上で検挙率や県警名不祥事の発生件数はやや鵜呑みに出来ないデータと考えており、今回の記事を書くに当たって何を以って比較すればいいのか当初はひどく頭を悩ませました。
先に何故検挙率や不祥事件数が信用できないのかというと、どちらも地域ごとに基準が大きく異なる可能性が高いからです。それこそ一部の地域ではちょっとした落書きとかもきちんと犯罪発生件数に数えられれば別のところでは数えられないこともあり、また東京や大阪など人口も多い都市部では犯罪は起こりやすくなる傾向があり、犯罪件数や検挙率は確かに一つの指標ながらも平等に警察の能力を図る材料とはあまり感じられません。
同様に警察内不祥事についても、既に明らかになっている不祥事でも当初は外部より指摘されるまでは内部でもみ消そうとしたことが明らかになっており、また組織行動心理からも警察に限らずどこも多かれ少なかれこういう傾向があると思います。問題なのはなにをどれだけもみ消すかという基準で、これは今回の私のザルな調査だけでも処分基準を含めて明らかに県警ごとに隔たりがあるためにこちらも指標にはあまり使えません。
最終的に至った結論としては、こんだけ毎日浅く広く薄い社会関係の記事を書いておきながら心はいつでも「個人」というものをとことんまで追求する文士という誇りを持っているので、統計データなんてこの際無視して一つ一つのエピソードから評価しようと落ち着きました。ただ一つ一つのエピソードと言ってもさすがに全国事細かに調べてなんからんないので、この際肯定的評価は捨てて否定的評価、つまり問題点にのみ着目し、安易なWikipediaの記事を参考に以下の基準で調べることにしました。
・組織的な不祥事を起こしているか
・不祥事に対する処分がきちんと行われているか
特に注意したのはWikipediaの記事に載っている不祥事が個人による不祥事なのか警察による不祥事かです。警察官も聖人が決まってなるわけじゃないのだし中には変なのも混ざってくるだろうということを考慮し、個人資質による不祥事は評価対象にはしませんでした。といっても、元にする内容はすべてWikipediaに不祥事が書いているかどうかなので、書かれてなければ評価のしようもありませんが。
前もって断っておきますが、今回のこの記事の内容は非常にザルな調査で書かれてあり、あくまで私個人が問題があると感じる県警を紹介しているだけで、裏づけのしっかり取れた絶対的な内容ではありません。あくまで参考程度に軽くお読みください。
・北海道警察
どっかから恨みを買ってるんじゃないかと思うくらいに、リンク先の道警ページに書かれた不祥事例は他と比べて異様に多かったです。何気に警察による裏金問題はこの道警での事例を北海道新聞が暴いたことから全国に波及しましたが、その後道警は意趣返しとばかりに北海道新聞を大人気なく記者会見から締め出すようになったそうですが、今でもこれは続いてるんだろうか。まぁ北海道新聞も地方紙の雄だとこれまで聞いてたけど、今日改めて調べてみたら確信犯的な誤報をこれまでに何度も出してて「えぇ(;´Д`)」って感じがしたんだけど。
それでこの道警についてですが、読んでて気になったのは土地柄か警察官の交通違反、事故が多いような気がします。ただ飲酒事故とか起こしてるくせに最初の方は処分がやや甘いように感じたのですが、なんか2010年以降からやけに処分が厳しくなっており、基準が変わっているような印象を受けました。
・茨城県警
土浦連続殺傷事件における杜撰な対応がやはり問題に感じました。通り魔事件という特殊性を考慮しても如何なものかと思える対応で、このほかにも、
「2009年4月24日、4月16日に窃盗未遂容疑で逮捕し水戸警察署署内で事情聴取していた24歳の無職の男が、隠し持っていた睡眠薬を警察官のお茶に仕込み、警察官に対し「お茶を一気飲みしたら事件の全貌を話す」とお茶を飲むよう誘導し警察官がお茶を飲み寝てしまったところ、男が署内から逃亡するという事件が発生。男は5月1日早朝に水戸市内の民家に潜伏していたところを住人に発見、逃走容疑で逮捕された。」
ギャグ漫画じゃないんだからと、言いたくなるような不祥事です。
・栃木県警
現在私が最も信頼していない県警ナンバー1です。杜撰過ぎる捜査で冤罪を生んだ足利事件は言うまでもなく、この事件を含む一連の北関東連続幼女誘拐殺人事件にて明々白々なサボタージュを行って捜査をしないばかりか、遺族の気持ちを逆撫でする様な行為の連続には激しい怒りを覚えます。
また過去に遡れば99年に起きた栃木リンチ殺人事件において捜査を見送って被害者を死に至らしめたばかりか、関係責任者への内部処分をたった停職14日間で済ませたことなど理解できない行為を平気行っており、一生関わりあいたくない存在です。あとどうでもいいですが、栃木県警が持ってるNSXの塗装は個人的にありえない塗装だと思います。もっとデザインセンスはないのでしょうか。
・埼玉県警
埼玉県警の不祥事ときたらその後の全国の警察不信に繋がった99年の桶川ストーカー殺人事件が有名ですが、こちらは栃木県警と違って署員3人を懲戒免職にするなど明確に処分していることからその後はどんなものかと注視してましたが、どうもまだ反省してないのか、前にも取り上げましたが埼玉県深谷市市議選で証拠が乏しいにもかかわらず供応事件があったとして、虚偽の証言を強要する事件を引き起こしています。この事件なんか警察の組織的な問題行動の代表格で呆れ返るとともに、この深谷署はこれ以外にも三月には遺体を間違えて遺族に引き渡す事件を起こしており、この際解体したほうがいいんじゃないかとすら思います。
・神奈川県警
「不祥事ときたら神奈川県警」と言われるまで、一時期不祥事を連発しまくって警察の顔に泥を塗った神奈川県警ですが、さすがにその名に恥じず99年には内部で「不祥事隠蔽マニュアル」を作成して配布するなど常識外の行動を平然と行っています。最近は全国区で取り上げられる不祥事はあまり見ないものの、やっぱり私の中でもここへの信頼は回復しません。特に個人的に今でもよく覚えているのは、90年代にテレビで取り上げられた際、警察署前を暴走族が走っているにもかかわらず無視し続けてたあの姿はなかなか忘れられません。
・大阪府警
大都市ゆえいろいろ大変だろうとは思いますが、それにしたって常識外の不祥事が大阪府警には多い気がします。Wikipedia中にもいろいろ載ってますが細かく探せばまだまだこんなもんじゃないだろうし、昨年の自白強要事件など強引な捜査振りが目に付きます。一昨日にも自動車でバイクに衝突しておきながら逃げて、現金20万円を渡すというどこから突っ込んでいいかわからない事件を引き起こしていますが、それに対する弁解もまた理解不能なものばかりで、
「---容疑が事故の不申告なのはなぜか?
相手には怪我がなかったので、ひき逃げではない。当て逃げというのは法律にはないので、事故を起こしたのに届出をしない不申告で事情を聴いている。結果的に、怪我はなかったので、救護義務違反は成立しない。」
事故を起こした本人も20万円を渡したことについてギターの修理代だったと言っていますが、そんな屁理屈をよくもまぁ堂々と言えるものだと、いっぺん首吊って来いといいたくなる不祥事です。
・兵庫県警
ここもまた不祥事の多いところですが、02年の神戸大学院生リンチ殺人事件の不手際はとても見過ごせるものがなくかなり問題のあるところだと考えています。ただ私の周りで兵庫県出身の人に聞くと皆口を揃えて、「兵庫県警は最強だ」というほど信頼してます。理由を聞くと常にヤクザとやり合っているからだそうですが、不祥事は多いもののこれほど信頼されてることを考えると評価の仕方としては悩まされます。
・愛媛県警
多分余り全国区で報じられることは多くないでしょうが、何気に愛媛県警も不祥事の多いことで有名です。こちらも他の問題あるところと同じく「宇和島事件」という冤罪事件を引き起こしていることはもとより、裏金を作っていたことに関しても「個人的な利得には使われておらず不正ではないなどとして」、返還を拒んだとも言われます。おまけに告発した元会計課長には露骨な左遷人事を仕組むし。
あと個人的には04年に松山市内で高校生のスクーターに白バイが衝突した事故で、めちゃくちゃ強引に事故は高校生側の一方的な過失によるものにして送検した事件は日本でのニュース特集で見ましたが、これで愛媛県警への不信が一気に強まりました。ちょうどよく今職場に愛媛出身の人がいるので聞いてみたところ、やはり地元人でも愛媛県警を信用してないと言ってました。
・鹿児島県警
自分の生まれ故郷ながら、批判せずにはいられません。ここの不祥事は志布志事件に尽きますが、明らかに見当違いの違法な捜査で裁判所にも問題性を指摘されているにもかかわらず、鹿児島県警は「捜査の方向性はなんら間違ってなかった」と言い切っており、組織の体質を非常に疑わせる事件でした。
なお今回改めて調べてみたところ、今年3月の震災発生日、当のの志布志署で津波による避難勧告が出ていたにもかかわらず宴会を開いていたそうで、ここもこの際だから潰したほうが早いんじゃないかと思います。
思ったより長くなってつらかった。
2011年6月16日木曜日
辛亥革命から百周年を向かえて
本日配信された共同通信のニュースの中で、結構まずいワードが入っていたのが職場で話題になりました。それはどのようなワードかというと、「今年は中華民国(台湾)建国百周年」というワードなのですが、こういった書き方をすると中華人民共和国政府の人はかなり真剣に怒って、場合によってはメディア営業許可とかなんやらも剥奪されてしまいます。中国側の説明によると中国本土と台湾には政府は一つしかなく、馬英九総統(これは書いてもOK)は民主的に選ばれた台湾当局の責任者ということだそうで、台湾政府とかそれを匂わすようなことを書くとアウトになってしまいます。
そういうわけで中国で活動する日本のメディア関係者は台湾記事については多かれ少なかれ面倒なことに神経を使わねばならず、上記の共同通信の内容もすぐに訂正入れるか削除していれば問題ないでしょうが、そのまんまだったら多分在中の責任者が呼び出し食らうことになる可能性が高いと思います。
そういいながらこうやって堂々とネタにする私ですが、ちょうど今から百年前の1911年に中国では孫文らが出てくる辛亥革命が起こり、最終王朝こと清帝国が滅びました。この歴史は現代中国にも影響は大きく私もこの年だけはしっかりと暗記しているのですが、ただ重要だから覚えているというわけじゃなく、実は昔にこの年号を変なことに使ったことがあって妙に思い入れが深いというのが真相です。
その変なことに使ったというのはちょうど今から十年前の2001年、当時私は高校生でしたが一番小説を書いていた頃でわざわざ自分で同人誌を作っては友人内で回し読みさせていました。同人誌と言っても書いているのは私一人で、表紙から小説、妙な企画まで全部一人で自己満足しながらやっていましたが、ある時に一般で出版されている雑誌みたいに「○○周年」って表紙に書いてみたくなりおもむろに歴史の資料集を開いて最後が01年の歴史事件を探したわけでした。最初の候補は「菅原道真、大宰府左遷から1100周年」でしたが、迂闊に書いて祟られたりしたらよくないと心変わりし、件の「辛亥革命90周年」というサブタイトルに落ち着いたわけです。
ちなみにその時の同人誌の名前は「文化大革命」でした。別に狙ったわけじゃなかったけど、最初に名前を決める時に「○○革命」って名前にしようと思ったら自然と落ち着いたわけで……。
ちょっと話が横道にそれますが、たまに音楽とか文芸など芸術方面に憧れや夢があったものの、一緒に目指すような友人がいなくて手をつける機会がなかったという人がいますが、私に言わせればそれはやはり甘えだと思います。もちろん切磋琢磨できる友人がいるに越したことはありませんが、最終的には友人の力ではなく自分自身の力でその夢を掴み取らなければならないことを考えるとたとえ一人でも何かしら行動できない限りはどっちにしたって結果は一緒になると私は考えます。そういいながら私もいばれるような活動はしていませんでしたが、中学生から文章を書くことを飽きなかったということだけは今に繋がっていると思います。
それにしても「文化大革命」を作ってた十年前に、現在のような立場になるとは夢想だにしなかったと思います。当時から中国語に興味があったものの外国語を使って食っていくとは全く思いませんでした。あとどうでもいいですが、これが関係しているのかわかりませんがなんかちょうど今週にこのあたりの孫文とか毛沢東の時代を描く「建党偉業」という映画が公開されました。中国語が少し読める方なら下部の役名と俳優を見てもらいたいのですが、最近毛沢東役はなんだかほっそりした人がやることが増えてます。そのほかだと個人的には李大ショウ役の人が実際の顔によく似ていてツボにはまりました。
そういうわけで中国で活動する日本のメディア関係者は台湾記事については多かれ少なかれ面倒なことに神経を使わねばならず、上記の共同通信の内容もすぐに訂正入れるか削除していれば問題ないでしょうが、そのまんまだったら多分在中の責任者が呼び出し食らうことになる可能性が高いと思います。
そういいながらこうやって堂々とネタにする私ですが、ちょうど今から百年前の1911年に中国では孫文らが出てくる辛亥革命が起こり、最終王朝こと清帝国が滅びました。この歴史は現代中国にも影響は大きく私もこの年だけはしっかりと暗記しているのですが、ただ重要だから覚えているというわけじゃなく、実は昔にこの年号を変なことに使ったことがあって妙に思い入れが深いというのが真相です。
その変なことに使ったというのはちょうど今から十年前の2001年、当時私は高校生でしたが一番小説を書いていた頃でわざわざ自分で同人誌を作っては友人内で回し読みさせていました。同人誌と言っても書いているのは私一人で、表紙から小説、妙な企画まで全部一人で自己満足しながらやっていましたが、ある時に一般で出版されている雑誌みたいに「○○周年」って表紙に書いてみたくなりおもむろに歴史の資料集を開いて最後が01年の歴史事件を探したわけでした。最初の候補は「菅原道真、大宰府左遷から1100周年」でしたが、迂闊に書いて祟られたりしたらよくないと心変わりし、件の「辛亥革命90周年」というサブタイトルに落ち着いたわけです。
ちなみにその時の同人誌の名前は「文化大革命」でした。別に狙ったわけじゃなかったけど、最初に名前を決める時に「○○革命」って名前にしようと思ったら自然と落ち着いたわけで……。
ちょっと話が横道にそれますが、たまに音楽とか文芸など芸術方面に憧れや夢があったものの、一緒に目指すような友人がいなくて手をつける機会がなかったという人がいますが、私に言わせればそれはやはり甘えだと思います。もちろん切磋琢磨できる友人がいるに越したことはありませんが、最終的には友人の力ではなく自分自身の力でその夢を掴み取らなければならないことを考えるとたとえ一人でも何かしら行動できない限りはどっちにしたって結果は一緒になると私は考えます。そういいながら私もいばれるような活動はしていませんでしたが、中学生から文章を書くことを飽きなかったということだけは今に繋がっていると思います。
それにしても「文化大革命」を作ってた十年前に、現在のような立場になるとは夢想だにしなかったと思います。当時から中国語に興味があったものの外国語を使って食っていくとは全く思いませんでした。あとどうでもいいですが、これが関係しているのかわかりませんがなんかちょうど今週にこのあたりの孫文とか毛沢東の時代を描く「建党偉業」という映画が公開されました。中国語が少し読める方なら下部の役名と俳優を見てもらいたいのですが、最近毛沢東役はなんだかほっそりした人がやることが増えてます。そのほかだと個人的には李大ショウ役の人が実際の顔によく似ていてツボにはまりました。
2011年6月15日水曜日
警察官を増やすと犯罪が増える
久々に社会学の話をしますが、よく教えられる内容に今日のお題とした「警察官を増やすと犯罪が増える」というものがあります。一般的に警察官を増やすと治安が良くなりそうで犯罪も減るような感じがしますが、これは確実と言ってもいいくらいに増えること間違いなしです。一体なぜ犯罪が増えるのかというと仕組みはごくごく単純で、警察官が増えることでそれまで犯罪として取り扱われなかった事件(落書きや軽度の違反など)がきちんと取り締まられるようになり、認知犯罪件数が増加して見かけ上で犯罪が増えてるように見えてしまうからです。
もちろん実際の治安はそれまで無視されてきた軽微な犯罪も取り締まられるようになるので良くなるはずなのですが、統計にはしばしばこのように実態と中身が反映されないものが多く、というより大半の統計はそのようなミスリードを引き起こすものばかりです。参考程度には使えても、本気で信じると痛い目を見るものばかりと言っても過言ではないでしょう。
現在、各都道府県警を評価する記事を準備していますが、そこでぶち当たったのが上記統計の問題でした。たまにどこの警察が優秀なのかということで人口当たりの犯罪件数を比較している人もいますが、確かにそういった統計は無駄ではないもののそれを絶対基準にして評価していいものかとなると私は首を振ります。何故なら交通違反などかなり恣意的に犯罪として取り締まられるものも少なくなく、また地域によって取り締まる熱意というか基準も大きく変わってくる可能性が捨てきれないからです。
同様に、警察官への懲戒処分件数もあまり当てになりません。これはその準備している記事で詳しく書くつもりですが警察の内部処分の厳しさや基準は表に出ているだけでも相当差があり、懲戒処分が多い県警よりもむしろ懲戒処分を敢えて行おうとしない警察の方が悪質だと思えるため、比較数字としては適格でないように思います。
このように当てにならない統計というのは他にも数多くあり、以前に私ももはやGDPは景気指標としてならともかく国家力のバロメーター、国民の豊かさの指標としては的確なのかという疑問を呈しましたがこれ以外にも、最近だと失業率なんかの数字についても疑義が上がっておりますが、試しに自分で正確な失業率を出そうと思いましたがこれは想像していたよりかなり困難な作業だと途中で気がつき、今の国の統計方法のが正しいんじゃないかと変に心変わりしました。
ちょっと字数が少ないのでついでに書き加えておくと、現在テレビ局などが多くやっている調査方法はRODといって乱数表を元に電話帳から電話番号を選び出して電話をかける調査ですが、以前であれば確かにこの方法は代表性の高いデータを取ることが出来たものの、現代のように固定電話を持たず携帯電話しか使わない若者が多い世の中だと、この調査方法だと年齢層の高い層の意見しか集約できていない可能性が高いです。そのため報道ステーションなどがこのROD調査の結果を出す際に私は40代以上の意見という前提でいつも見ていました。またさらに言うと、最近はみんな仕事が忙しくて家の電話を取るのは主婦が多いのも見逃せません。まぁ多少は調整してるだろうけど。
それに対して最近増えているインターネット調査ですが、これなんてよっぽどうまい調査方法以外は全く信用性もなく、出してる側も恣意的な結果だとわかって出しているのが多いです。ここまえいい加減な統計情報が溢れていると、下手に数字を元に計画出すよりも肌感覚で突き進んだほうがいいんじゃないかとすら思うくらいです。
もちろん実際の治安はそれまで無視されてきた軽微な犯罪も取り締まられるようになるので良くなるはずなのですが、統計にはしばしばこのように実態と中身が反映されないものが多く、というより大半の統計はそのようなミスリードを引き起こすものばかりです。参考程度には使えても、本気で信じると痛い目を見るものばかりと言っても過言ではないでしょう。
現在、各都道府県警を評価する記事を準備していますが、そこでぶち当たったのが上記統計の問題でした。たまにどこの警察が優秀なのかということで人口当たりの犯罪件数を比較している人もいますが、確かにそういった統計は無駄ではないもののそれを絶対基準にして評価していいものかとなると私は首を振ります。何故なら交通違反などかなり恣意的に犯罪として取り締まられるものも少なくなく、また地域によって取り締まる熱意というか基準も大きく変わってくる可能性が捨てきれないからです。
同様に、警察官への懲戒処分件数もあまり当てになりません。これはその準備している記事で詳しく書くつもりですが警察の内部処分の厳しさや基準は表に出ているだけでも相当差があり、懲戒処分が多い県警よりもむしろ懲戒処分を敢えて行おうとしない警察の方が悪質だと思えるため、比較数字としては適格でないように思います。
このように当てにならない統計というのは他にも数多くあり、以前に私ももはやGDPは景気指標としてならともかく国家力のバロメーター、国民の豊かさの指標としては的確なのかという疑問を呈しましたがこれ以外にも、最近だと失業率なんかの数字についても疑義が上がっておりますが、試しに自分で正確な失業率を出そうと思いましたがこれは想像していたよりかなり困難な作業だと途中で気がつき、今の国の統計方法のが正しいんじゃないかと変に心変わりしました。
ちょっと字数が少ないのでついでに書き加えておくと、現在テレビ局などが多くやっている調査方法はRODといって乱数表を元に電話帳から電話番号を選び出して電話をかける調査ですが、以前であれば確かにこの方法は代表性の高いデータを取ることが出来たものの、現代のように固定電話を持たず携帯電話しか使わない若者が多い世の中だと、この調査方法だと年齢層の高い層の意見しか集約できていない可能性が高いです。そのため報道ステーションなどがこのROD調査の結果を出す際に私は40代以上の意見という前提でいつも見ていました。またさらに言うと、最近はみんな仕事が忙しくて家の電話を取るのは主婦が多いのも見逃せません。まぁ多少は調整してるだろうけど。
それに対して最近増えているインターネット調査ですが、これなんてよっぽどうまい調査方法以外は全く信用性もなく、出してる側も恣意的な結果だとわかって出しているのが多いです。ここまえいい加減な統計情報が溢れていると、下手に数字を元に計画出すよりも肌感覚で突き進んだほうがいいんじゃないかとすら思うくらいです。
2011年6月13日月曜日
ヤタガラスにみる日本人とカラスの関係
前回の山幸彦の記事から大分経っていますが、また古代史ネタです。
さて山幸彦は天皇家の先祖ということは前の記事でも紹介しましたが、ちょうど山幸彦の孫が初代天皇とされている神武天皇でここから万世一系の天皇家が始まるわけですが、正直言って神武天皇については私はあまり興味が湧きません。あまり勉強してないのもありますが具体的なエピソードがちょっと乏しく、東征したっつってもなんだかピンと来ず、おまけに初代天皇とされるだけあっていろんな人間が一緒くたにまとめられてて実在性もなんだか乏しいような気がします。そんな神武天皇よりもむしろ、東征を助けたとされるヤタガラスの方が日本人への影響力は強いんじゃないかと密かに考えているわけです。
・八咫烏(Wikipedia)
ヤタガラスは東征を始めた神武天皇を道案内するよう高天原から遣わされるカラスなのですが、身体的特徴としては足が三本あると言われているものの、なんかウィキペディアの記事によると三つ足があるとはっきり書いた資料はなくむしろそれこそが後世の俗説ではないかと書かれてます。
このヤタガラスが現代日本にどのように影響を与えているかですが、まずは何と言っても全日本サッカー協会のシンボルマークに採用されていることでしょう。全日本関係のグッズなんかにはよくこのマークが使われておりますが、古来の日本の神性を持った動物としては格好の材料で採用を決定したサッカー協会の人は先見の明があると思います。
こうしたサッカー方面の影響はもとより、現代日本人とカラスの関係性を考えてみるにつけてもなかなか面白い材料ではないかと私は見ています。というのもこれは私の留学先の中国人教師が日本に来た時のエピソードですが、なんでも朝早くに宿舎を出て散歩していたらカラスがたくさんいて非常に気味が悪かったそうです。そりゃ確かにカラスがたくさんいれば気味が悪いと思う日本人は他にもいそうですが、これは断言してもいいですが日本以外の国の人からするとカラスは気味が悪いってもんじゃなくて見るも不愉快な鳥として見られています。私の感覚だと、日本人にとってはドブネズミを見るような感覚で見ているんじゃないかと思います。
それに対して我らが日本人ですが、確かにカラスは気味が悪いとか某都知事のように目の敵にされることがあるものの、別に空を飛んでるところを見ても外国人みたく極端に気分を悪くすることはないかと思います。それどころか、「カーラースー、なぜ鳴くのー?」などといった童謡にもよく歌われ、人によっては私みたいに親近感を持っている人もいるんじゃないかと思います。一般的には狡猾でずる賢く書かれるものの、中には親子連れで書かれたりしてどこか郷愁的なイメージが日本人の中にはあるんじゃないかとみています。
元々、鳥自体が日本人にとって他の動物とは一線を画した扱いが神話時代からされております。神社の鳥居もその名の通りに神の使いである鳥が休む場所として設置されたのが始まりとしており、ヤタガラスが現代にまで伝えられているのもそうした流れなのかもしれません。
なんだか話が尻切れトンボ気味ですが、最後にカラスに関するエピソードを二つ紹介します。
・カラスの死骸が街中でほとんど見られないことについて昔に矢追純一氏が、「カラスは死んだ瞬間にこの世から消滅する」と一時期主張していました。なんか妙なところで説得力あって変に納得しそうになりましたが、なんとなくこのカラスがなぜ電線に止まって感電しないのかという話に通じるものがある気がします。
・Wikipediaの記事によると、
「1996年、神奈川県で鉄道のレール上にハシボソガラスが石を置くという事件が頻発した。JRの人間に巣を撤去されたことに対する復讐として、列車を転覆させようとしたと言われたこともあったが、実際は敷石の下にパンを貯食した際にくわえ上げた石を偶然レール上に置き、それを放置することで起きていたというのが真相であった。」
確かこの事件があった時の新聞の見出しは、「カラス、なぜ置くの?」だった気がします。
さて山幸彦は天皇家の先祖ということは前の記事でも紹介しましたが、ちょうど山幸彦の孫が初代天皇とされている神武天皇でここから万世一系の天皇家が始まるわけですが、正直言って神武天皇については私はあまり興味が湧きません。あまり勉強してないのもありますが具体的なエピソードがちょっと乏しく、東征したっつってもなんだかピンと来ず、おまけに初代天皇とされるだけあっていろんな人間が一緒くたにまとめられてて実在性もなんだか乏しいような気がします。そんな神武天皇よりもむしろ、東征を助けたとされるヤタガラスの方が日本人への影響力は強いんじゃないかと密かに考えているわけです。
・八咫烏(Wikipedia)
ヤタガラスは東征を始めた神武天皇を道案内するよう高天原から遣わされるカラスなのですが、身体的特徴としては足が三本あると言われているものの、なんかウィキペディアの記事によると三つ足があるとはっきり書いた資料はなくむしろそれこそが後世の俗説ではないかと書かれてます。
このヤタガラスが現代日本にどのように影響を与えているかですが、まずは何と言っても全日本サッカー協会のシンボルマークに採用されていることでしょう。全日本関係のグッズなんかにはよくこのマークが使われておりますが、古来の日本の神性を持った動物としては格好の材料で採用を決定したサッカー協会の人は先見の明があると思います。
こうしたサッカー方面の影響はもとより、現代日本人とカラスの関係性を考えてみるにつけてもなかなか面白い材料ではないかと私は見ています。というのもこれは私の留学先の中国人教師が日本に来た時のエピソードですが、なんでも朝早くに宿舎を出て散歩していたらカラスがたくさんいて非常に気味が悪かったそうです。そりゃ確かにカラスがたくさんいれば気味が悪いと思う日本人は他にもいそうですが、これは断言してもいいですが日本以外の国の人からするとカラスは気味が悪いってもんじゃなくて見るも不愉快な鳥として見られています。私の感覚だと、日本人にとってはドブネズミを見るような感覚で見ているんじゃないかと思います。
それに対して我らが日本人ですが、確かにカラスは気味が悪いとか某都知事のように目の敵にされることがあるものの、別に空を飛んでるところを見ても外国人みたく極端に気分を悪くすることはないかと思います。それどころか、「カーラースー、なぜ鳴くのー?」などといった童謡にもよく歌われ、人によっては私みたいに親近感を持っている人もいるんじゃないかと思います。一般的には狡猾でずる賢く書かれるものの、中には親子連れで書かれたりしてどこか郷愁的なイメージが日本人の中にはあるんじゃないかとみています。
元々、鳥自体が日本人にとって他の動物とは一線を画した扱いが神話時代からされております。神社の鳥居もその名の通りに神の使いである鳥が休む場所として設置されたのが始まりとしており、ヤタガラスが現代にまで伝えられているのもそうした流れなのかもしれません。
なんだか話が尻切れトンボ気味ですが、最後にカラスに関するエピソードを二つ紹介します。
・カラスの死骸が街中でほとんど見られないことについて昔に矢追純一氏が、「カラスは死んだ瞬間にこの世から消滅する」と一時期主張していました。なんか妙なところで説得力あって変に納得しそうになりましたが、なんとなくこのカラスがなぜ電線に止まって感電しないのかという話に通じるものがある気がします。
・Wikipediaの記事によると、
「1996年、神奈川県で鉄道のレール上にハシボソガラスが石を置くという事件が頻発した。JRの人間に巣を撤去されたことに対する復讐として、列車を転覆させようとしたと言われたこともあったが、実際は敷石の下にパンを貯食した際にくわえ上げた石を偶然レール上に置き、それを放置することで起きていたというのが真相であった。」
確かこの事件があった時の新聞の見出しは、「カラス、なぜ置くの?」だった気がします。
2011年6月12日日曜日
中国の空母建艦報道について
・空母建設で中国のネット大興奮 名前は「周瑜」?「毛沢東」?(産経新聞)
先月から中国の空母建艦ニュースが盛んに報じられておりますが、この報道というか中国がどうも空母建艦に乗り出したというニュースは去年から出ていて、つい最近に参謀長がそれを認めたという経過を辿っております。
この空母建艦について話す前に現在の中国人民解放軍について少し解説しておくと、ある評論家によると人民解放軍こそ自衛隊だという意見があります。というのも人民解放軍の主力は戦車で、航空機や艦船といった兵器がほとんどないため陸続きならまだしも海外の国へミサイルなどで攻撃することは出来ても進攻、占領することはほぼ不可能で、台湾すらも攻略できないだろうという意見で一致しております。むしろイージス艦みたいなとんでもない兵器やそこそこの航空戦力を持っている日本の自衛隊の方がこの点で遥かに上回ります。
それゆえに中国の軍事費が毎年二桁増で問題だという主張があちこちでされておりますが、これについては中国側が発信しているよりもペンタゴンの方が熱心に発信しているとまで言われています。何故かというと、言うは邪推ですが中国脅威論を盛り立てることで自分たちの予算を獲得できるからです。実際には進攻能力がほぼ無に等しいので、アメリカ側は人民解放軍なんか脅威ともなんとも思っていないでしょう。
ただ、今回の空母建艦のニュースはそんなパワーバランスに一石を投じる報道で間違いありません。空母があるかないかは進攻能力において大きく影響し、しかも国産空母を作っているとのことでこれを量産するとなるといろいろと話が変わってきます。それゆえに現段階ではまだ性能も未知数ゆえにあまり大騒ぎすることは返って人民解放軍を喜ばせることとなるので刷るべきではありませんが、注視するべきニュースであることに間違いはありません。
その上でこの機に説明してしまいますが、今回引用したニュース記事中でも触れられておりますが中国はこの空母建艦について必ずしも一枚岩ではありません。私がいつも読んでいる現地紙においてすら空母を建艦する必要はあるのか、維持費がどれだけの負担になるのかなどと真っ向から批判する論説を載せてあったのを目にしてますし、こういった論説が載るということは中国式に言うと、「ある程度好きに議論していい」ということで、批判しても罰されないということです。
たまに日本人の方で勘違いしている方がいますが、同じ社会主義国家でも中国と北朝鮮とでは軍に対する価値観は真逆と言っていいほど違います。圧倒的大多数の中国人は人民解放軍に対してほとんど信用しておらず、人によっては軍人なんてならず者の集まりだと言ってはばからず、親戚縁者がなろうとするものなら大反対するほどです。はっきり言って、日本人の自衛隊への信頼感と比べるなら雲泥の差です。
また共産党政府も毎年軍事費の予算は確かに二桁増を続けていますが、内心では百万を超える兵力を可能な限り削減して財政負担を減らしたいと考えていると言われており、私もこの予想を支持します。しかしこれに対して軍人側も反発が強く、退役後の年金の扱いなどを巡って中国共産党内では相当な暗闘があるとも聞きます。
あくまでこれは一説ですが、昨年の尖閣諸島沖の事件もその暗闘の延長線上で起こったという話すらあります。この辺については細かくは書きませんが、昨年に自衛隊が尖閣諸島に有事が起きた際の対応マニュアルを作成していたということが日本で報じられるや中国でも報じられましたが、これに手を叩いて一番喜んだのは人民解放軍幹部でしょう。
先月から中国の空母建艦ニュースが盛んに報じられておりますが、この報道というか中国がどうも空母建艦に乗り出したというニュースは去年から出ていて、つい最近に参謀長がそれを認めたという経過を辿っております。
この空母建艦について話す前に現在の中国人民解放軍について少し解説しておくと、ある評論家によると人民解放軍こそ自衛隊だという意見があります。というのも人民解放軍の主力は戦車で、航空機や艦船といった兵器がほとんどないため陸続きならまだしも海外の国へミサイルなどで攻撃することは出来ても進攻、占領することはほぼ不可能で、台湾すらも攻略できないだろうという意見で一致しております。むしろイージス艦みたいなとんでもない兵器やそこそこの航空戦力を持っている日本の自衛隊の方がこの点で遥かに上回ります。
それゆえに中国の軍事費が毎年二桁増で問題だという主張があちこちでされておりますが、これについては中国側が発信しているよりもペンタゴンの方が熱心に発信しているとまで言われています。何故かというと、言うは邪推ですが中国脅威論を盛り立てることで自分たちの予算を獲得できるからです。実際には進攻能力がほぼ無に等しいので、アメリカ側は人民解放軍なんか脅威ともなんとも思っていないでしょう。
ただ、今回の空母建艦のニュースはそんなパワーバランスに一石を投じる報道で間違いありません。空母があるかないかは進攻能力において大きく影響し、しかも国産空母を作っているとのことでこれを量産するとなるといろいろと話が変わってきます。それゆえに現段階ではまだ性能も未知数ゆえにあまり大騒ぎすることは返って人民解放軍を喜ばせることとなるので刷るべきではありませんが、注視するべきニュースであることに間違いはありません。
その上でこの機に説明してしまいますが、今回引用したニュース記事中でも触れられておりますが中国はこの空母建艦について必ずしも一枚岩ではありません。私がいつも読んでいる現地紙においてすら空母を建艦する必要はあるのか、維持費がどれだけの負担になるのかなどと真っ向から批判する論説を載せてあったのを目にしてますし、こういった論説が載るということは中国式に言うと、「ある程度好きに議論していい」ということで、批判しても罰されないということです。
たまに日本人の方で勘違いしている方がいますが、同じ社会主義国家でも中国と北朝鮮とでは軍に対する価値観は真逆と言っていいほど違います。圧倒的大多数の中国人は人民解放軍に対してほとんど信用しておらず、人によっては軍人なんてならず者の集まりだと言ってはばからず、親戚縁者がなろうとするものなら大反対するほどです。はっきり言って、日本人の自衛隊への信頼感と比べるなら雲泥の差です。
また共産党政府も毎年軍事費の予算は確かに二桁増を続けていますが、内心では百万を超える兵力を可能な限り削減して財政負担を減らしたいと考えていると言われており、私もこの予想を支持します。しかしこれに対して軍人側も反発が強く、退役後の年金の扱いなどを巡って中国共産党内では相当な暗闘があるとも聞きます。
あくまでこれは一説ですが、昨年の尖閣諸島沖の事件もその暗闘の延長線上で起こったという話すらあります。この辺については細かくは書きませんが、昨年に自衛隊が尖閣諸島に有事が起きた際の対応マニュアルを作成していたということが日本で報じられるや中国でも報じられましたが、これに手を叩いて一番喜んだのは人民解放軍幹部でしょう。
中国のアダルトショップについて
上海人の友人に勧められたので、上記写真について紹介します。
上記写真は上海市内にあるお店の写真ですが、見てもらえばわかるとおりにこれはアダルトグッズショップです。私のブログの性格からすると本来こういうものは取り上げることはないのですが、中国の変化という観点からすれば確かに面白い材料なので友人のアドバイスに従ってコソコソと写真撮ってきました。
さてこのアダルトグッズショップですが、上海人の友人曰く「十年前だと考えられない」代物だそうです。また私にとっても、十年前と言わず五年前の北京ではありえないお店で、もし開店しようものなら民警にでも即取り締まられるのではと考えてしまいます。
今でこそ改革開放で資本主義まっしぐらの中国ですが、それでも日本と比べれば社会上いろいろとお堅いところが少なくありません。そんな中国においてこういうお店があるということ自体が一昔前の中国を知る人間からすれば驚きで、しかも今回写真で撮ってきたお店以外にも市内を歩いていればこういう店は意外と頻繁に見つけることが出来ます。もちろん中には入りませんが。
こうした中国の変化を好意的に見るか、否定的に見るかはなかなか判断が難しいです。私以上に昔、大体90年代頃の中国を知る世代からすると牧歌的な雰囲気を求めることが多くてこうした経済発展による変化をあまり好ましく思わない世代が多いですが、私としてはやはり経済発展とともに文化的要素が日本などといった先進国に近づいてきて余計な軋轢が減ってきていることを考えると、やはり甘受するべきかなと思ってしまいます。
オチらしいオチがないので、昔に保存したたけし軍団と土佐犬の写真も載せておきます。最近は四国犬と呼ぶようになっているそうですが、番犬として非常に優秀というだけにケンカしても敵う気がしません。
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