2011年6月12日日曜日

中国の空母建艦報道について

空母建設で中国のネット大興奮 名前は「周瑜」?「毛沢東」?(産経新聞)

 先月から中国の空母建艦ニュースが盛んに報じられておりますが、この報道というか中国がどうも空母建艦に乗り出したというニュースは去年から出ていて、つい最近に参謀長がそれを認めたという経過を辿っております。

 この空母建艦について話す前に現在の中国人民解放軍について少し解説しておくと、ある評論家によると人民解放軍こそ自衛隊だという意見があります。というのも人民解放軍の主力は戦車で、航空機や艦船といった兵器がほとんどないため陸続きならまだしも海外の国へミサイルなどで攻撃することは出来ても進攻、占領することはほぼ不可能で、台湾すらも攻略できないだろうという意見で一致しております。むしろイージス艦みたいなとんでもない兵器やそこそこの航空戦力を持っている日本の自衛隊の方がこの点で遥かに上回ります。
 それゆえに中国の軍事費が毎年二桁増で問題だという主張があちこちでされておりますが、これについては中国側が発信しているよりもペンタゴンの方が熱心に発信しているとまで言われています。何故かというと、言うは邪推ですが中国脅威論を盛り立てることで自分たちの予算を獲得できるからです。実際には進攻能力がほぼ無に等しいので、アメリカ側は人民解放軍なんか脅威ともなんとも思っていないでしょう。

 ただ、今回の空母建艦のニュースはそんなパワーバランスに一石を投じる報道で間違いありません。空母があるかないかは進攻能力において大きく影響し、しかも国産空母を作っているとのことでこれを量産するとなるといろいろと話が変わってきます。それゆえに現段階ではまだ性能も未知数ゆえにあまり大騒ぎすることは返って人民解放軍を喜ばせることとなるので刷るべきではありませんが、注視するべきニュースであることに間違いはありません。

 その上でこの機に説明してしまいますが、今回引用したニュース記事中でも触れられておりますが中国はこの空母建艦について必ずしも一枚岩ではありません。私がいつも読んでいる現地紙においてすら空母を建艦する必要はあるのか、維持費がどれだけの負担になるのかなどと真っ向から批判する論説を載せてあったのを目にしてますし、こういった論説が載るということは中国式に言うと、「ある程度好きに議論していい」ということで、批判しても罰されないということです。
 たまに日本人の方で勘違いしている方がいますが、同じ社会主義国家でも中国と北朝鮮とでは軍に対する価値観は真逆と言っていいほど違います。圧倒的大多数の中国人は人民解放軍に対してほとんど信用しておらず、人によっては軍人なんてならず者の集まりだと言ってはばからず、親戚縁者がなろうとするものなら大反対するほどです。はっきり言って、日本人の自衛隊への信頼感と比べるなら雲泥の差です。

 また共産党政府も毎年軍事費の予算は確かに二桁増を続けていますが、内心では百万を超える兵力を可能な限り削減して財政負担を減らしたいと考えていると言われており、私もこの予想を支持します。しかしこれに対して軍人側も反発が強く、退役後の年金の扱いなどを巡って中国共産党内では相当な暗闘があるとも聞きます。
 あくまでこれは一説ですが、昨年の尖閣諸島沖の事件もその暗闘の延長線上で起こったという話すらあります。この辺については細かくは書きませんが、昨年に自衛隊が尖閣諸島に有事が起きた際の対応マニュアルを作成していたということが日本で報じられるや中国でも報じられましたが、これに手を叩いて一番喜んだのは人民解放軍幹部でしょう。

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