2011年6月13日月曜日

ヤタガラスにみる日本人とカラスの関係

 前回の山幸彦の記事から大分経っていますが、また古代史ネタです。
 さて山幸彦は天皇家の先祖ということは前の記事でも紹介しましたが、ちょうど山幸彦の孫が初代天皇とされている神武天皇でここから万世一系の天皇家が始まるわけですが、正直言って神武天皇については私はあまり興味が湧きません。あまり勉強してないのもありますが具体的なエピソードがちょっと乏しく、東征したっつってもなんだかピンと来ず、おまけに初代天皇とされるだけあっていろんな人間が一緒くたにまとめられてて実在性もなんだか乏しいような気がします。そんな神武天皇よりもむしろ、東征を助けたとされるヤタガラスの方が日本人への影響力は強いんじゃないかと密かに考えているわけです。

八咫烏(Wikipedia)

 ヤタガラスは東征を始めた神武天皇を道案内するよう高天原から遣わされるカラスなのですが、身体的特徴としては足が三本あると言われているものの、なんかウィキペディアの記事によると三つ足があるとはっきり書いた資料はなくむしろそれこそが後世の俗説ではないかと書かれてます。
 このヤタガラスが現代日本にどのように影響を与えているかですが、まずは何と言っても全日本サッカー協会のシンボルマークに採用されていることでしょう。全日本関係のグッズなんかにはよくこのマークが使われておりますが、古来の日本の神性を持った動物としては格好の材料で採用を決定したサッカー協会の人は先見の明があると思います。

 こうしたサッカー方面の影響はもとより、現代日本人とカラスの関係性を考えてみるにつけてもなかなか面白い材料ではないかと私は見ています。というのもこれは私の留学先の中国人教師が日本に来た時のエピソードですが、なんでも朝早くに宿舎を出て散歩していたらカラスがたくさんいて非常に気味が悪かったそうです。そりゃ確かにカラスがたくさんいれば気味が悪いと思う日本人は他にもいそうですが、これは断言してもいいですが日本以外の国の人からするとカラスは気味が悪いってもんじゃなくて見るも不愉快な鳥として見られています。私の感覚だと、日本人にとってはドブネズミを見るような感覚で見ているんじゃないかと思います。

 それに対して我らが日本人ですが、確かにカラスは気味が悪いとか某都知事のように目の敵にされることがあるものの、別に空を飛んでるところを見ても外国人みたく極端に気分を悪くすることはないかと思います。それどころか、「カーラースー、なぜ鳴くのー?」などといった童謡にもよく歌われ、人によっては私みたいに親近感を持っている人もいるんじゃないかと思います。一般的には狡猾でずる賢く書かれるものの、中には親子連れで書かれたりしてどこか郷愁的なイメージが日本人の中にはあるんじゃないかとみています。
 元々、鳥自体が日本人にとって他の動物とは一線を画した扱いが神話時代からされております。神社の鳥居もその名の通りに神の使いである鳥が休む場所として設置されたのが始まりとしており、ヤタガラスが現代にまで伝えられているのもそうした流れなのかもしれません。

 なんだか話が尻切れトンボ気味ですが、最後にカラスに関するエピソードを二つ紹介します。

・カラスの死骸が街中でほとんど見られないことについて昔に矢追純一氏が、「カラスは死んだ瞬間にこの世から消滅する」と一時期主張していました。なんか妙なところで説得力あって変に納得しそうになりましたが、なんとなくこのカラスがなぜ電線に止まって感電しないのかという話に通じるものがある気がします。

・Wikipediaの記事によると、
「1996年、神奈川県で鉄道のレール上にハシボソガラスが石を置くという事件が頻発した。JRの人間に巣を撤去されたことに対する復讐として、列車を転覆させようとしたと言われたこともあったが、実際は敷石の下にパンを貯食した際にくわえ上げた石を偶然レール上に置き、それを放置することで起きていたというのが真相であった。」
 確かこの事件があった時の新聞の見出しは、「カラス、なぜ置くの?」だった気がします。

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