・平野母子殺害 差し戻し控訴審3年ぶり再開(関西テレビ)
先程速報が出たこのニュースですが、内容を見てすぐにどういう事件だったかも思い出せました。
・平野母子殺害事件(Wikipedia)
詳細は上のWikipediaの記事でまとめられていますが、この事件は2002年に起きた主婦、幼児に対する放火殺人事件で、犯人として当時逮捕されたのは主婦の義父に当たる刑務官の男性でした。この事件は発生当初から冤罪の疑いが強くまさか有罪判決は出るまいなと思っていたら一審は無期懲役判決、続く二審に至っては死刑判決が下りて、大阪は警察もそうだが司法も信用できないなと思わせられたのをまだ覚えています。
ただ、最後の関門である最高裁は合理的な疑いが残るとしてこれらの判決を棄却した上、審理を差し戻すよう命令しました。死刑判決が下りた裁判で審理が差し戻されること自体異例なのですが、差戻審が直近の高裁ではなく地裁となったのも過去にあったかどうかと疑わしいくらい異例中の異例の判断でした。
そうして差し戻された二回目の大阪地裁の判決は2012年に下り、被告に対し無罪判決が下されました。しかし検察側はこれに納得せず控訴したことにより、控訴審が開かれることとなったのです。
そもそもこの事件で何故男性が犯人だと疑われたのかというと、直接的な証拠はなくよくある状況証拠からでした。特に一番大きな証拠となったのは犯行現場のマンション階段にあった灰皿に残された煙草の吸殻72本の中から、この男性のDNAが検出されたことが決め手となりました。男性はそれ以前に現場のマンションに行ったことがないと話していたことから供述と矛盾するとして裁判では有力な証拠として扱われたものの、そもそもそのDNAは男性の物で合っているのかという疑問は最初の審理時からありました。
足利事件然り、DNAが決め手だと言われながら再鑑定してみたら実は違ってたということが実際にはよくあるだけに弁護側は警察に対して再三証拠となった吸殻を提出して再鑑定させるよう要求し続けていましたがこれに対して警察はずっと拒否し続け、事件発生から約二年経って初めて72本中71本を誤廃棄していたという事実を認めました。
誤廃棄の事実自体は裁判が始まってすぐの段階で把握していたもの不祥事の多い大阪府警なだけに知らぬ存ぜぬで黙り通し、証拠開示請求が来るまで公表することはありませんでした。まぁ誤廃棄って言っているけど、大阪府警なだけにそもそもDNA鑑定すらしていなかったという事実を隠蔽するために敢えて捨てておいたんじゃないかと勘繰りたくもなりますが。
この時点で実質的に男性が犯人であるという証拠は存在しないのですがその後の判決では既に述べた通り一審二審で有罪判決が出るというミラクルぶりで、真面目に裁判官の頭を疑うレベルの判決でしたが、幸運なことに最高裁はまだまともな判断を出して死刑執行という取り返しのつかない事態はまだ避けられました。
でもって今回、差戻審で無罪判決が出たのに検察が粘って開いた控訴審ですが何故だか三年間も中断していてようやく開いたかと思ったら、遺体の首に巻かれていた凶器と思われる紐に付着していたDNAが男性とは全く別のDNAだったという鑑定結果が出されました。そもそもこの鑑定、検察側からの請求によって行われたそうですが、一体全体何がしたくて請求したのか理解に苦しむ内容です。それ以前に、どうして事件発生直後に証拠価値が感じられないたばこの吸い殻は鑑定しているのに直接的な凶器の紐は鑑定していなかったのか、構造的に考えると、当時鑑定していたものの男性のDNAとは異なっていたため、男性を犯人にしたいから敢えて無視していたとしか思えません。大阪府警なだけに。
自分が小学生だった頃、日本は検挙率が9割超えてて殺人などをやらかした犯人はほぼ捕まると言われていましたが、その検挙率の背景にはこうした事情が深く存在していたというのが事実でしょう。この前もドラマでタイトルにもされていましたが、日本の刑事裁判における有罪率は99.9%という旧ソ連ですら成し得なかった(佐藤優氏曰く)という神がかった数字してますし。
ここは日々のニュースや事件に対して、解説なり私の意見を紹介するブログです。主に扱うのは政治ニュースや社会問題などで、私の意見に対して思うことがあれば、コメント欄にそれを残していただければ幸いです。
2016年6月23日木曜日
2016年6月21日火曜日
中国で日本のミステリー作品が流行るわけ
先日またツッコミの厳しい後輩と上海を歩きながら共通の友人がハネムーンに出かけたことを伝えた際、以下のやり取りがありました。
花園「ちなみにハネムーンと聞いてすぐハゲムーンって単語が思い浮かんだんだけど、働き過ぎで俺疲れてるのかな(ヽ´ω`)」
後輩「疲れてるか、めちゃくちゃ元気余ってるかのどっちかでしょう( ・`ω・´)」
話しは本題に入りますが、日本でも一部報じられているように中国では日本のミステリー作品が幅広く受け入れられています。作家の東野圭吾氏の作品は認知度も高く実際によく読まれており、また漫画とアニメの「名探偵コナン」に至っては真面目に知らない中国人は存在しないくらい浸透しています。
それこそ中国に来る前の私は、ナルトやワンピースは冒険活劇だから中国でも売れると思っていたものの、そこそこロジックが複雑でやや小難しく感じるようなコナンや金田一(少年)はややハードルが高いと思っていたらむしろ先の二つに負けないくらいに人気で、「金田一とか知っている?」とリアルで中国人に聞かれることも少なくありません。
一体何故こうした日本のミステリー作品が中国人に受け入れられ流行るのか。この理由について友人の嫁さん曰く、「中国人にはああいうロジックのある作品を作ることが出来ない」とのことで、単純に珍しいからだと説明されました。言われてみて納得というか、出来ないことはないだろうが中国人があれこれロジックをめぐらして作品作るなんて想像し辛く、間違いなく苦手な分野でしょう。一方で漢字の国だけって活字を読んで想像を働かす方面にはなれており、案外読書文化も強いだけあって想像をかきたてるミステリー作品に対する憧憬も強いのでしょう。
この話を先日同僚にも話してみたのですが、
「そもそも着実に証拠をかき集めて犯人を追いつめるという過程が中国にはないよね(・∀)(∀・)ネー」
という話になり、証拠なんかなくったってとりあえず怪しい奴をとっ捕まえて、拷問して自白させるのが中国の犯罪捜査なもんだから推理するプロセスがそもそもないというのが中国でミステリーが育たない土壌かも知れないという意見も出てきました。
また中国事情に詳しい同僚からは、
「あと中国人だったら水滸伝みたいに、犯罪者を追う側よりも犯罪者に共感してしまう」
という指摘も飛んできました。
これは実際その通りで、割と中国人は昔から今に至るまで正義の味方より悪者、それもどっちかっていうと小悪党に肩入れする傾向が強く、日本人の感覚的には石川五右衛門を応援するような感じだと思うのですが、貧しい生い立ちから犯罪に走ってしまった、それでも粋な心意気は失わないっていうようなキャラクターが本当に大好きです。
一応、アルセーヌ・ルパンのように犯罪者の側が主人公のミステリーもなくはないですが、やっぱり犯人を追う探偵や刑事なんてキャラに中国人はあんま共感しないというか応援しない気がするし、そういうキャラを主人公にする作品もあんまないでしょう。刑事物ドラマは中国でもたくさんありますが、どっちかっていうと濃いおっさんが麻薬組織とかの凶悪犯罪と戦う系だしなぁ。
逆を言えば日本人はミステリー作品をこれだけ発達させていることからもロジックをあれこれ考えるのが得意な民族ともいえるかもしれません。ミステリーの本場といったら友人のハネムーン先であるイギリス(メシがマズイとは警告しておいた)ですが、日本人もイギリス人もやっぱりこの辺の思考なり興味なりが共通する点はあるのだと思います。中国人はミステリーを受け入れる素養は高いものの、生憎作品を作り出す素養と土壌には欠けているというのが私の分析です。
最後にどうでもいいことですが蘭姉ちゃんの声優は京都出身なだけあって別作品で京都弁使うこともあるのですが、自分の知る限り最もきれいな京都弁です。この人も蘭姉ちゃん演じてもう20年くらい経つのか……。
花園「ちなみにハネムーンと聞いてすぐハゲムーンって単語が思い浮かんだんだけど、働き過ぎで俺疲れてるのかな(ヽ´ω`)」
後輩「疲れてるか、めちゃくちゃ元気余ってるかのどっちかでしょう( ・`ω・´)」
話しは本題に入りますが、日本でも一部報じられているように中国では日本のミステリー作品が幅広く受け入れられています。作家の東野圭吾氏の作品は認知度も高く実際によく読まれており、また漫画とアニメの「名探偵コナン」に至っては真面目に知らない中国人は存在しないくらい浸透しています。
それこそ中国に来る前の私は、ナルトやワンピースは冒険活劇だから中国でも売れると思っていたものの、そこそこロジックが複雑でやや小難しく感じるようなコナンや金田一(少年)はややハードルが高いと思っていたらむしろ先の二つに負けないくらいに人気で、「金田一とか知っている?」とリアルで中国人に聞かれることも少なくありません。
一体何故こうした日本のミステリー作品が中国人に受け入れられ流行るのか。この理由について友人の嫁さん曰く、「中国人にはああいうロジックのある作品を作ることが出来ない」とのことで、単純に珍しいからだと説明されました。言われてみて納得というか、出来ないことはないだろうが中国人があれこれロジックをめぐらして作品作るなんて想像し辛く、間違いなく苦手な分野でしょう。一方で漢字の国だけって活字を読んで想像を働かす方面にはなれており、案外読書文化も強いだけあって想像をかきたてるミステリー作品に対する憧憬も強いのでしょう。
この話を先日同僚にも話してみたのですが、
「そもそも着実に証拠をかき集めて犯人を追いつめるという過程が中国にはないよね(・∀)(∀・)ネー」
という話になり、証拠なんかなくったってとりあえず怪しい奴をとっ捕まえて、拷問して自白させるのが中国の犯罪捜査なもんだから推理するプロセスがそもそもないというのが中国でミステリーが育たない土壌かも知れないという意見も出てきました。
また中国事情に詳しい同僚からは、
「あと中国人だったら水滸伝みたいに、犯罪者を追う側よりも犯罪者に共感してしまう」
という指摘も飛んできました。
これは実際その通りで、割と中国人は昔から今に至るまで正義の味方より悪者、それもどっちかっていうと小悪党に肩入れする傾向が強く、日本人の感覚的には石川五右衛門を応援するような感じだと思うのですが、貧しい生い立ちから犯罪に走ってしまった、それでも粋な心意気は失わないっていうようなキャラクターが本当に大好きです。
一応、アルセーヌ・ルパンのように犯罪者の側が主人公のミステリーもなくはないですが、やっぱり犯人を追う探偵や刑事なんてキャラに中国人はあんま共感しないというか応援しない気がするし、そういうキャラを主人公にする作品もあんまないでしょう。刑事物ドラマは中国でもたくさんありますが、どっちかっていうと濃いおっさんが麻薬組織とかの凶悪犯罪と戦う系だしなぁ。
逆を言えば日本人はミステリー作品をこれだけ発達させていることからもロジックをあれこれ考えるのが得意な民族ともいえるかもしれません。ミステリーの本場といったら友人のハネムーン先であるイギリス(メシがマズイとは警告しておいた)ですが、日本人もイギリス人もやっぱりこの辺の思考なり興味なりが共通する点はあるのだと思います。中国人はミステリーを受け入れる素養は高いものの、生憎作品を作り出す素養と土壌には欠けているというのが私の分析です。
最後にどうでもいいことですが蘭姉ちゃんの声優は京都出身なだけあって別作品で京都弁使うこともあるのですが、自分の知る限り最もきれいな京都弁です。この人も蘭姉ちゃん演じてもう20年くらい経つのか……。
シチズン子会社の解散に伴うリストラについて
このほど以前に書いた「シチズンの広州工場閉鎖について」の記事に、以下のようなコメントが寄せられました。あまりにも長すぎてスパムと認定されたため表示されてないのですが、折角寄せてもらったのでここで紹介します。
非常に長い文章なので体調絶好調につき一つ私の手で簡単に要約すると、以下の通りとなります。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
精密機械大手シチズンホールディングスは今年3月、連結子会社であるシルバー電研を日本金銭機械に事業譲渡すると発表しました。事業譲渡に合わせシルバー電研社員は譲渡先の日本金銭機械の求人募集に応募し、採用されたものはそのまま移籍し、それ以外の社員は人材会社リクル ートキャリアコンサルティングに登録してシチズングループからの求人に直接応募し、採用された者はそのままグループ企業へと移籍するようにと告知されました。しかし実際にはシチズングループからの求人はほとんど行われず、その後も追加の説明や告知はなくシルバー電研社員は解散に伴って規定された退職日の来週6月30日を迎え、半自動的に退職へと追い込まれかねないという状況になっています。
なお、一般企業へ転職する場合は既定(最大12ヶ月、年齢によっては最小6ヶ月)の特別退職金が支払われます。
こうしたシチズンのやり方についてコメント投稿者は、業績も好調に推移しているにもかかわらずグループ内移籍等の雇用対策手段を講じず、シルバー電研の社員を無理矢理解雇させるようなやり方は不当だとし、方々へ同じような投稿を行って主張を展開している模様です。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
正直、この投稿をこのブログで取り上げるか否かは少し悩み、直前に友人にも相談しております。
念のためシチズンが3月に出したシルバー電研解散のプレスリリースを目に通してみて一段落目末尾に、「なお、シルバー電研は事業譲渡後、解散及び清算を行う予定です。」と書かれてあるのを見て、通常であれば「吸収合併」という言葉を使うのが適当と思われるのに「事業譲渡後、解散及び清算」という妙な表現にしていることから語られている内容は恐らく事実だとは思います。
その上で今回こうしてブログ記事に仕立てたのは私個人からの意見を表明するためで、「悲しいことだがこれが日本流の強制解雇手段である」、というのが嘘偽りのない私の回答です
今国会でも議論されましたが従業員の解雇規制についてもっと緩和するよう意見が出ており、一定額の退職手当などを条件に企業側が従業員を強制的に解雇できるよう法改正すべきだという案も出てきました。私はかねてより派遣行政を始めとして様々な労働問題をこのブログで扱ってきましたがその際の結論は一貫して、「日本にはもっと労働流動性が必要だ」という意見に終着しており、その立場から述べると解雇規制の緩和にも賛成する立場にあります。
もしかしたら、「そんなこと言ったってお前も解雇される立場になったら嫌だろう?」なんて反論が来るかもしれませんが、そもそも私は日本の労働法に守られた期間(二年ちょい?)なんてほとんどなく、今も元気に中国で現地採用で働いておりこと労働に関してあらゆる日本の法的保護を受けていません。でもって中国での就労も色々な制限付きで、日本政府が中国と社会保障協定やってないので年金も払ったことにならないし、何よりもこちらでの採用は契約制のため戦力外通告を受けた時点で即解雇であぼーんです。そんな私から見れば、ちょっと日本の労働者は法律に守られ過ぎだろうと内心思っています。
話しは戻りますが、今回シチズンが取ったこの手法は言ってはなんですが日本でよく見られる強制解雇手段の一つです。事業部または子会社を他社へ売却譲渡合併するに当たって行う人員整理にかこつけ不要な社員をまとめて切るというのは90年代からよく見られたリストラ手法であり、ここだけの話、JDIは要らない社員をまとめて荼毘に付すため三社合同で作ったんじゃないかと発足当初に私は思ってました。
この手法が不当かどうかとなると舛添っぽいですが、「不適切ではあるが違法ではない」というのが私の見方で、直接解雇し辛い(と言われる)日本の現況を鑑みるとまだ比較的定式化した手法であるように思え、抵抗するのも難しいような気がします。ましてや各社で「追い出し部屋」が氾濫する今の世の中、嫌らしいっちゃ嫌らしいし誉められた手段ではないですがここよりひどいやり方で解雇へと追い込む会社はほかにいくらでもあります。
仮に今回社員をまとめて切るに当たり何のプレミアムもつけないというのであれば話は別でそれだったら私も全力で応援しますが、投稿によると6~12ヶ月分の特別退職金が出されるようだし、正直言ってまだマシな方なんじゃないかなと思ってしまいました。
というのもまた不幸自慢になってしまいますが私なんて前の会社で問題のある行動を取った中国人ローカルスタッフを叱った所、スチール棒で殴られて顔面出血したにもかかわらず病院に連れていってもらえなかったばかりか、「叱ったお前の方が悪い」などと逆に怒られ、問題のローカルスタッフはお咎めなしになりました。さすがにふざけるなと会社上層部に言ったところ特に引き止められることなく退職を促されたのでそのまま辞めましたが、退職に当たりプレミアムは何もつけられなかったばかりか、日本にも帰らず中国現地で退職したため確認してませんが勝手に自己都合退職にさせられたことでしょう。有給消化についても何も言われませんでしたが、どうせ暴行してもお咎めなしになるなら目玉の一個でも抉り取っておけばよかった。
多分一般の感覚からしたら私の体験の方が異次元なので比較対象はよくないでしょうが、日本国内の現状を考慮してもこの件に関してはシチズンは広州の件といい嫌らしいと感じはするものの特段かばい立てするような案件には思えません。個人的には同情はするものの、会社に用済みとされたら捨てられるのが社会であり厳しい現実であると私は考えており、頑張って這い上がってこいとしか言えません。
まぁ死んだら死んだでそれはそれで楽なんだけどね。
非常に長い文章なので体調絶好調につき一つ私の手で簡単に要約すると、以下の通りとなります。
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精密機械大手シチズンホールディングスは今年3月、連結子会社であるシルバー電研を日本金銭機械に事業譲渡すると発表しました。事業譲渡に合わせシルバー電研社員は譲渡先の日本金銭機械の求人募集に応募し、採用されたものはそのまま移籍し、それ以外の社員は人材会社リクル ートキャリアコンサルティングに登録してシチズングループからの求人に直接応募し、採用された者はそのままグループ企業へと移籍するようにと告知されました。しかし実際にはシチズングループからの求人はほとんど行われず、その後も追加の説明や告知はなくシルバー電研社員は解散に伴って規定された退職日の来週6月30日を迎え、半自動的に退職へと追い込まれかねないという状況になっています。
なお、一般企業へ転職する場合は既定(最大12ヶ月、年齢によっては最小6ヶ月)の特別退職金が支払われます。
こうしたシチズンのやり方についてコメント投稿者は、業績も好調に推移しているにもかかわらずグループ内移籍等の雇用対策手段を講じず、シルバー電研の社員を無理矢理解雇させるようなやり方は不当だとし、方々へ同じような投稿を行って主張を展開している模様です。
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正直、この投稿をこのブログで取り上げるか否かは少し悩み、直前に友人にも相談しております。
念のためシチズンが3月に出したシルバー電研解散のプレスリリースを目に通してみて一段落目末尾に、「なお、シルバー電研は事業譲渡後、解散及び清算を行う予定です。」と書かれてあるのを見て、通常であれば「吸収合併」という言葉を使うのが適当と思われるのに「事業譲渡後、解散及び清算」という妙な表現にしていることから語られている内容は恐らく事実だとは思います。
その上で今回こうしてブログ記事に仕立てたのは私個人からの意見を表明するためで、「悲しいことだがこれが日本流の強制解雇手段である」、というのが嘘偽りのない私の回答です
今国会でも議論されましたが従業員の解雇規制についてもっと緩和するよう意見が出ており、一定額の退職手当などを条件に企業側が従業員を強制的に解雇できるよう法改正すべきだという案も出てきました。私はかねてより派遣行政を始めとして様々な労働問題をこのブログで扱ってきましたがその際の結論は一貫して、「日本にはもっと労働流動性が必要だ」という意見に終着しており、その立場から述べると解雇規制の緩和にも賛成する立場にあります。
もしかしたら、「そんなこと言ったってお前も解雇される立場になったら嫌だろう?」なんて反論が来るかもしれませんが、そもそも私は日本の労働法に守られた期間(二年ちょい?)なんてほとんどなく、今も元気に中国で現地採用で働いておりこと労働に関してあらゆる日本の法的保護を受けていません。でもって中国での就労も色々な制限付きで、日本政府が中国と社会保障協定やってないので年金も払ったことにならないし、何よりもこちらでの採用は契約制のため戦力外通告を受けた時点で即解雇であぼーんです。そんな私から見れば、ちょっと日本の労働者は法律に守られ過ぎだろうと内心思っています。
話しは戻りますが、今回シチズンが取ったこの手法は言ってはなんですが日本でよく見られる強制解雇手段の一つです。事業部または子会社を他社へ売却譲渡合併するに当たって行う人員整理にかこつけ不要な社員をまとめて切るというのは90年代からよく見られたリストラ手法であり、ここだけの話、JDIは要らない社員をまとめて荼毘に付すため三社合同で作ったんじゃないかと発足当初に私は思ってました。
この手法が不当かどうかとなると舛添っぽいですが、「不適切ではあるが違法ではない」というのが私の見方で、直接解雇し辛い(と言われる)日本の現況を鑑みるとまだ比較的定式化した手法であるように思え、抵抗するのも難しいような気がします。ましてや各社で「追い出し部屋」が氾濫する今の世の中、嫌らしいっちゃ嫌らしいし誉められた手段ではないですがここよりひどいやり方で解雇へと追い込む会社はほかにいくらでもあります。
仮に今回社員をまとめて切るに当たり何のプレミアムもつけないというのであれば話は別でそれだったら私も全力で応援しますが、投稿によると6~12ヶ月分の特別退職金が出されるようだし、正直言ってまだマシな方なんじゃないかなと思ってしまいました。
というのもまた不幸自慢になってしまいますが私なんて前の会社で問題のある行動を取った中国人ローカルスタッフを叱った所、スチール棒で殴られて顔面出血したにもかかわらず病院に連れていってもらえなかったばかりか、「叱ったお前の方が悪い」などと逆に怒られ、問題のローカルスタッフはお咎めなしになりました。さすがにふざけるなと会社上層部に言ったところ特に引き止められることなく退職を促されたのでそのまま辞めましたが、退職に当たりプレミアムは何もつけられなかったばかりか、日本にも帰らず中国現地で退職したため確認してませんが勝手に自己都合退職にさせられたことでしょう。有給消化についても何も言われませんでしたが、どうせ暴行してもお咎めなしになるなら目玉の一個でも抉り取っておけばよかった。
多分一般の感覚からしたら私の体験の方が異次元なので比較対象はよくないでしょうが、日本国内の現状を考慮してもこの件に関してはシチズンは広州の件といい嫌らしいと感じはするものの特段かばい立てするような案件には思えません。個人的には同情はするものの、会社に用済みとされたら捨てられるのが社会であり厳しい現実であると私は考えており、頑張って這い上がってこいとしか言えません。
まぁ死んだら死んだでそれはそれで楽なんだけどね。
2016年6月19日日曜日
広島で被爆死した米兵捕虜を追った郷土史家
漫画「はだしのゲン」の原爆投下直後のワンシーンに、原爆によって亡くなったと思われる米兵捕虜に老婆が石を投げつつ、「アメリカめ、自国民まで巻き添えにしおって!」というような内容のセリフを述べるシーンがあるのですが、このシーンが事実に基づいた内容であったということをつい最近知り、非常に強い衝撃を覚えました。
・広島原爆で被爆したアメリカ人(Wikipedia)
私がこの事実を知ったのは今月の文芸春秋(七月号)にて、広島で被爆死した米兵捕虜を追った郷土史家の森重昭氏の手記を読んだことからです。私は知らなかったのですが森氏は先日行われたオバマ大統領の広島訪問時の式典に招かれ、直接オバマ大統領から抱擁されて翌日の新聞ではどこもオバマ氏と森氏の2ショットが一面に載せられてたいようなので、もしかしたらこのブログを読んでいる方は既に森氏の事はご存じであったかもしれません。
なおこの時のことについて森氏は直後のインタビューにも答えた通りに「頭が真っ白になった」と書いておりますが、それもそのはずというか式典への招待自体は前もって電話で連絡を受けていったものでしたがてっきり会場の遠くからオバマ大統領を見ることになるだろうと思っていたところ、なんと広島知事らを押しのけて最前列の席に案内され、そのまま上記の通りにオバマ大統領から直接声をかけてもらった上にハグしてもらったとのことです。逆を言えば他の人間を差し置いて森氏にこうした対応を取る辺りはさすがはオバマ大統領だと思うとともに、こうした歓待を受けるほど森氏の功績が高く評価されたのだと思います。
手記によると森氏は8歳の頃に広島で被爆しています。その後成人して会社勤めをする傍ら地元広島で原爆投下時に米兵捕虜が亡くなっていたということを知ってから、後世のためにきちんとした記録を残したい、そして国籍など関係なく被爆死した人間を弔いたいという考えから調査を始めたと語っています。なお森氏の勤め先は山一證券、次いでヤマハだったとのことで、何気にエリートサラリーマンだったようです。
調査を始めた森氏は休日を使って当時の資料やまだ生きていた原爆体験者らから話を聞き集めるという地道な活動を行っていきました。そんな折、同じく米兵捕虜を追っていた広島大学研究所の宇吹暁氏が、戦後に外務省がGHQへ提出したとされる被爆死した米兵捕虜20人のリストを発見したことによって手がかりをつかみ、このリストに書かれてあった人名から詳細な確認作業へと着手していくこととなりました。
最終的にこのリスト内容は完全には正しくなく、実際に被爆死した米兵捕虜は12人だったということが森氏の調査で明らかとなっております。その大半は撃墜された爆撃機B24(リベレーター)のロンサム・レディー号とタロア号の乗組員たちで、彼らの氏名、所属、そして被爆死した状況についても様々な角度から検証されて事実が確認されています。
特に驚いたのはこの時の森氏の調査に対する熱意で、インターネットもなかった時代に国際電話をかけ、リストにあった米兵捕虜と同姓の家庭へしらみつぶしに電話をかけて親族を探したそうです。そんなことするもんだから電話代はかさんで月7万円を超えた月もあり奥さんからは白い目で見られたそうですが、それにもめげずに努力し続け実際に親族と連絡を取り合うことに成功しています。もっとも最初は胡散臭い詐欺師のように思われて相手にしてもらえなかったこともあったそうですが森氏の熱意を受けて情報を提供してくれる親族らも段々と増えていき、そして幸運なことに撃墜されたB24ロンサム・レディー号の機長であったトーマス・カートライト(2015年1月死去)が当時まだ存命しており、森氏の調査に協力してくれました。
トーマス機長は尋問のため一人だけ広島市から東京へ移送されていたことから難を逃れ、戦後に解放されて米国へ帰国した後も上層部からは部下が広島で被爆死したことを言明するなと指示されていたそうです。実際、GHQは占領してすぐに原爆で米兵捕虜が亡くなっていたことを把握していたもののその事実は「不都合な真実」として公表せず、被爆死した米兵捕虜の家族らにも当初「行方不明」としか説明していませんでした。実際、ロンサム・レディー号の乗組員だったジェームズ・ライアンの家族には終戦二年後になって初めて、「広島の原爆投下時に死亡」とだけ通知され、原爆との因果関係も何も説明されていなかったようで被爆後に虐待死されたのではという疑念を家族らは持っていたそうです。
そして、冒頭の石を投げつけられていたという米兵捕虜についてですが、この捕虜はロンサム・レディー号の乗組員ヒュー・アトキンソンだったということが種々の調査などから明らかとなっております。その死の状況については原爆投下地点(原爆ドーム)から400メートル離れた捕虜収容所で他の捕虜ともども被爆したものの、即死してはおらず重傷ではありましたが当初はまだ生きていたそうです。そして被爆直後の混乱の中、移送することもままならず処遇に困った憲兵が一旦相生橋欄干につないだところしばらくしたら死亡しており、そのまま現場に放置したというのが実態だったそうです。
この死亡時の状況について当初は、「橋に繋がれた米兵捕虜が投石されて殺された」などとも言われており当時現場にいた証言者もそのように述べたそうですが、森氏曰く往々にして記憶というのは変わりやすいもので、以前そのように述べた証言者もその後確認を進めた上で聞き直すと、「既に死亡していて、死体に石を投げつけていた」と証言が変わったりすることも多かったそうです。この一回限りの証言で完結させない辺り、歴史のリサーチャーとして森氏が格段に優れていると思わせられる手腕です。
また同じくロンサム・レディー号の乗組員であったラルフ・ニールについてですが、彼の家族らは戦後生まれた彼の甥に同じ「ラルフ」という名前を付けたそうです。その甥であるラルフ・ニール氏は森氏をテーマにしたドキュメンタリー映画「ペーパーランタン」の撮影で広島を訪れ、資料館にある叔父の写真を15分間も無言で眺めつづけたそうです。森氏は一連の調査を進める傍らで彼ら米兵捕虜にも日本人と同じく墓碑に名を刻むべきだと考え、既に定年退職した身であったことからアルバイトで貯めた約65万円を投じてわざわざ米兵捕虜の慰霊碑を打ち建てるとともにまだ存命していたカートライト機長を案内したとのことで、重ね重ね森氏の行動には頭が下がります。
正直な感想を述べると、今までこのような事実があったということを知らなかったこと自体が恥ずかしく感じるとともに、冒頭で述べた「はだしのゲン」のワンシーンにこんな背景があり、そしてそれを事実として確認するために膨大な労力が払われたのだということを考えると森氏には強い尊敬の念を覚えます。そしてそれをきちんと評価してその努力を労ったオバマ大統領をはじめとする米国政府の面々も改めて大した連中だと思うと共に、公式に米兵捕虜が一緒に被爆死していたという事実を明らかにしたその対応はなかなか真似できるものではないとばかりに、米国の底力というものを覚えさせられます。
逆を言えば、どうして今まで日本はこうした森氏のような人物を取り上げてこなかったのか。先程の映画「ペーパーランタン」も日本では未公開とのことで、「プロジェクトX」ではないですが「地上の星」に対し目が向けられていないのではという気持ちにさせられます。
最後に余談というかなんというか広島で被爆死した捕虜の中にいたタロア号の乗組員たちですが、彼らはどうも、広島に新型爆弾が落とされる予定であるという事実を知っていたそうです。余計なことは書かず素直な心情を述べると、この事実を知って私はゾッとした感情を覚え、被爆時の彼らの胸中は如何なるものだったのかと慮りました。
・広島原爆で被爆したアメリカ人(Wikipedia)
私がこの事実を知ったのは今月の文芸春秋(七月号)にて、広島で被爆死した米兵捕虜を追った郷土史家の森重昭氏の手記を読んだことからです。私は知らなかったのですが森氏は先日行われたオバマ大統領の広島訪問時の式典に招かれ、直接オバマ大統領から抱擁されて翌日の新聞ではどこもオバマ氏と森氏の2ショットが一面に載せられてたいようなので、もしかしたらこのブログを読んでいる方は既に森氏の事はご存じであったかもしれません。
なおこの時のことについて森氏は直後のインタビューにも答えた通りに「頭が真っ白になった」と書いておりますが、それもそのはずというか式典への招待自体は前もって電話で連絡を受けていったものでしたがてっきり会場の遠くからオバマ大統領を見ることになるだろうと思っていたところ、なんと広島知事らを押しのけて最前列の席に案内され、そのまま上記の通りにオバマ大統領から直接声をかけてもらった上にハグしてもらったとのことです。逆を言えば他の人間を差し置いて森氏にこうした対応を取る辺りはさすがはオバマ大統領だと思うとともに、こうした歓待を受けるほど森氏の功績が高く評価されたのだと思います。
手記によると森氏は8歳の頃に広島で被爆しています。その後成人して会社勤めをする傍ら地元広島で原爆投下時に米兵捕虜が亡くなっていたということを知ってから、後世のためにきちんとした記録を残したい、そして国籍など関係なく被爆死した人間を弔いたいという考えから調査を始めたと語っています。なお森氏の勤め先は山一證券、次いでヤマハだったとのことで、何気にエリートサラリーマンだったようです。
調査を始めた森氏は休日を使って当時の資料やまだ生きていた原爆体験者らから話を聞き集めるという地道な活動を行っていきました。そんな折、同じく米兵捕虜を追っていた広島大学研究所の宇吹暁氏が、戦後に外務省がGHQへ提出したとされる被爆死した米兵捕虜20人のリストを発見したことによって手がかりをつかみ、このリストに書かれてあった人名から詳細な確認作業へと着手していくこととなりました。
最終的にこのリスト内容は完全には正しくなく、実際に被爆死した米兵捕虜は12人だったということが森氏の調査で明らかとなっております。その大半は撃墜された爆撃機B24(リベレーター)のロンサム・レディー号とタロア号の乗組員たちで、彼らの氏名、所属、そして被爆死した状況についても様々な角度から検証されて事実が確認されています。
特に驚いたのはこの時の森氏の調査に対する熱意で、インターネットもなかった時代に国際電話をかけ、リストにあった米兵捕虜と同姓の家庭へしらみつぶしに電話をかけて親族を探したそうです。そんなことするもんだから電話代はかさんで月7万円を超えた月もあり奥さんからは白い目で見られたそうですが、それにもめげずに努力し続け実際に親族と連絡を取り合うことに成功しています。もっとも最初は胡散臭い詐欺師のように思われて相手にしてもらえなかったこともあったそうですが森氏の熱意を受けて情報を提供してくれる親族らも段々と増えていき、そして幸運なことに撃墜されたB24ロンサム・レディー号の機長であったトーマス・カートライト(2015年1月死去)が当時まだ存命しており、森氏の調査に協力してくれました。
トーマス機長は尋問のため一人だけ広島市から東京へ移送されていたことから難を逃れ、戦後に解放されて米国へ帰国した後も上層部からは部下が広島で被爆死したことを言明するなと指示されていたそうです。実際、GHQは占領してすぐに原爆で米兵捕虜が亡くなっていたことを把握していたもののその事実は「不都合な真実」として公表せず、被爆死した米兵捕虜の家族らにも当初「行方不明」としか説明していませんでした。実際、ロンサム・レディー号の乗組員だったジェームズ・ライアンの家族には終戦二年後になって初めて、「広島の原爆投下時に死亡」とだけ通知され、原爆との因果関係も何も説明されていなかったようで被爆後に虐待死されたのではという疑念を家族らは持っていたそうです。
そして、冒頭の石を投げつけられていたという米兵捕虜についてですが、この捕虜はロンサム・レディー号の乗組員ヒュー・アトキンソンだったということが種々の調査などから明らかとなっております。その死の状況については原爆投下地点(原爆ドーム)から400メートル離れた捕虜収容所で他の捕虜ともども被爆したものの、即死してはおらず重傷ではありましたが当初はまだ生きていたそうです。そして被爆直後の混乱の中、移送することもままならず処遇に困った憲兵が一旦相生橋欄干につないだところしばらくしたら死亡しており、そのまま現場に放置したというのが実態だったそうです。
この死亡時の状況について当初は、「橋に繋がれた米兵捕虜が投石されて殺された」などとも言われており当時現場にいた証言者もそのように述べたそうですが、森氏曰く往々にして記憶というのは変わりやすいもので、以前そのように述べた証言者もその後確認を進めた上で聞き直すと、「既に死亡していて、死体に石を投げつけていた」と証言が変わったりすることも多かったそうです。この一回限りの証言で完結させない辺り、歴史のリサーチャーとして森氏が格段に優れていると思わせられる手腕です。
また同じくロンサム・レディー号の乗組員であったラルフ・ニールについてですが、彼の家族らは戦後生まれた彼の甥に同じ「ラルフ」という名前を付けたそうです。その甥であるラルフ・ニール氏は森氏をテーマにしたドキュメンタリー映画「ペーパーランタン」の撮影で広島を訪れ、資料館にある叔父の写真を15分間も無言で眺めつづけたそうです。森氏は一連の調査を進める傍らで彼ら米兵捕虜にも日本人と同じく墓碑に名を刻むべきだと考え、既に定年退職した身であったことからアルバイトで貯めた約65万円を投じてわざわざ米兵捕虜の慰霊碑を打ち建てるとともにまだ存命していたカートライト機長を案内したとのことで、重ね重ね森氏の行動には頭が下がります。
正直な感想を述べると、今までこのような事実があったということを知らなかったこと自体が恥ずかしく感じるとともに、冒頭で述べた「はだしのゲン」のワンシーンにこんな背景があり、そしてそれを事実として確認するために膨大な労力が払われたのだということを考えると森氏には強い尊敬の念を覚えます。そしてそれをきちんと評価してその努力を労ったオバマ大統領をはじめとする米国政府の面々も改めて大した連中だと思うと共に、公式に米兵捕虜が一緒に被爆死していたという事実を明らかにしたその対応はなかなか真似できるものではないとばかりに、米国の底力というものを覚えさせられます。
逆を言えば、どうして今まで日本はこうした森氏のような人物を取り上げてこなかったのか。先程の映画「ペーパーランタン」も日本では未公開とのことで、「プロジェクトX」ではないですが「地上の星」に対し目が向けられていないのではという気持ちにさせられます。
最後に余談というかなんというか広島で被爆死した捕虜の中にいたタロア号の乗組員たちですが、彼らはどうも、広島に新型爆弾が落とされる予定であるという事実を知っていたそうです。余計なことは書かず素直な心情を述べると、この事実を知って私はゾッとした感情を覚え、被爆時の彼らの胸中は如何なるものだったのかと慮りました。
横須賀米軍のあるある話
・ワイがひたすら在日横須賀米軍のマイナーあるあるを呟く(大鑑巨砲主義!)
上のまとめ記事は大分前に見た記事ですが、なかなか内容が興味深いと思えるのでこちらでも紹介します。この記事の中では横須賀の在日米軍関係者と思しき日本人が在日米軍に関する様々な事実を紹介しているのですが、こうして読んでみると今まで知らなかった事実が多数載せられておりなかなか衝撃を受けました。
紹介されている内容として目立つのは余暇の過ごし方などで、ペッパーランチ等が好まれるという事や独身者の家賃補助が月18万円出るなどと具体的に書かれてあります。この家賃補助に関しては元手は思いやり予算ではないかと推測されていますが、仮にそうだとしたら日本政府が米具に出したお金はきちんと日本国内で還元されているともいえ、こういうところで消費させるというのも経済的には悪くないなという気もします。
なお消息筋によるとこの家賃補助の金額は大体合っており、米軍に部屋を貸す大家も相場より敢えて割高で貸し出しているという例もあるそうですφ(。_。*)メモメモ
この記事を読んでて全体的に感じたこととしては、横須賀は割と米軍と上手くやっているなぁという印象が何よりも大きいです。もちろん米兵絡みの事件もないわけではありませんが、私が見聞きしている中だと横須賀の人で露骨に米軍へ拒否感を持つ人はほぼ全くおらず、ストレートに言ってしまうと沖縄とは全く違うなとも感じざるを得ません。
この差は本土と沖縄ということもあるでしょうが、その他にも海軍(ネイビー)と海兵隊(マリーン)での兵士の差が大きいとよく聞きます。確かにそうかもしれないし、実際はどうかはわかりかねますが、横須賀も沖縄もこうした日本で暮らす米軍の生活や暮らしぶりについてはあまりにも報じられていないという実態があるような気がします。
日本で事件を起こす米兵がいる一方、地域に関わったり日本で野球観戦したりする米兵もいる、というよりこっちの方が圧倒的大多数のはずですが、何故だかその姿はあまり報じられません。一方で犯罪を犯した際はもれなく報じられ、何が言いたいのかというとポジティブな情報は一切出されない一方でネガティブな情報はふんだんに報じられ、結果的には日本人の米軍に対する憎悪が煽られやすいメディア環境なのではと思うわけです。こうした状態は正直に言ってあまり望ましくなく、思いやり予算や日米地位協定などについての正当性に関する議論はもちろん必要ですが、少なくとも眼前にいる米兵とその家族らについてはもっと日本人はその存在をしっかりと認知した方がプラスなのではと言いたいわけです。特に沖縄のメディアは。
ただこれ書いててふと思いましたが、日本には在日米軍を嫌う人がいる一方で、自衛隊に対しても露骨に嫌悪感を抱く人も多かったりします。この前の熊本の地震でも現地に駆け付けた自衛隊員が迷彩服を着ているということにすらクレーム(曰く、戦争を喚起させるとか)がきたという報道を見ましたが、こういう理屈がもはや通じず恩知らずな人間もいるということを考えると下手にあれこれ関係改善を努力する位なら排除に動いた方が楽なような気もしてきました。
上のまとめ記事は大分前に見た記事ですが、なかなか内容が興味深いと思えるのでこちらでも紹介します。この記事の中では横須賀の在日米軍関係者と思しき日本人が在日米軍に関する様々な事実を紹介しているのですが、こうして読んでみると今まで知らなかった事実が多数載せられておりなかなか衝撃を受けました。
紹介されている内容として目立つのは余暇の過ごし方などで、ペッパーランチ等が好まれるという事や独身者の家賃補助が月18万円出るなどと具体的に書かれてあります。この家賃補助に関しては元手は思いやり予算ではないかと推測されていますが、仮にそうだとしたら日本政府が米具に出したお金はきちんと日本国内で還元されているともいえ、こういうところで消費させるというのも経済的には悪くないなという気もします。
なお消息筋によるとこの家賃補助の金額は大体合っており、米軍に部屋を貸す大家も相場より敢えて割高で貸し出しているという例もあるそうですφ(。_。*)メモメモ
この記事を読んでて全体的に感じたこととしては、横須賀は割と米軍と上手くやっているなぁという印象が何よりも大きいです。もちろん米兵絡みの事件もないわけではありませんが、私が見聞きしている中だと横須賀の人で露骨に米軍へ拒否感を持つ人はほぼ全くおらず、ストレートに言ってしまうと沖縄とは全く違うなとも感じざるを得ません。
この差は本土と沖縄ということもあるでしょうが、その他にも海軍(ネイビー)と海兵隊(マリーン)での兵士の差が大きいとよく聞きます。確かにそうかもしれないし、実際はどうかはわかりかねますが、横須賀も沖縄もこうした日本で暮らす米軍の生活や暮らしぶりについてはあまりにも報じられていないという実態があるような気がします。
日本で事件を起こす米兵がいる一方、地域に関わったり日本で野球観戦したりする米兵もいる、というよりこっちの方が圧倒的大多数のはずですが、何故だかその姿はあまり報じられません。一方で犯罪を犯した際はもれなく報じられ、何が言いたいのかというとポジティブな情報は一切出されない一方でネガティブな情報はふんだんに報じられ、結果的には日本人の米軍に対する憎悪が煽られやすいメディア環境なのではと思うわけです。こうした状態は正直に言ってあまり望ましくなく、思いやり予算や日米地位協定などについての正当性に関する議論はもちろん必要ですが、少なくとも眼前にいる米兵とその家族らについてはもっと日本人はその存在をしっかりと認知した方がプラスなのではと言いたいわけです。特に沖縄のメディアは。
ただこれ書いててふと思いましたが、日本には在日米軍を嫌う人がいる一方で、自衛隊に対しても露骨に嫌悪感を抱く人も多かったりします。この前の熊本の地震でも現地に駆け付けた自衛隊員が迷彩服を着ているということにすらクレーム(曰く、戦争を喚起させるとか)がきたという報道を見ましたが、こういう理屈がもはや通じず恩知らずな人間もいるということを考えると下手にあれこれ関係改善を努力する位なら排除に動いた方が楽なような気もしてきました。
2016年6月18日土曜日
ポスト舛添は誰か?
前略さておき、ようやく辞任した舛添前都知事の後任を巡る議論が段々と活発化してきました。民進党を始めとした野党は蓮舫議員で固めるような動きを見せていますが、私個人としては何が何でもこの人には都知事になってもらいたくないというのが偽りのない本音です。
理由としてはそもそもの行政手腕に疑問があることはもとより、彼女が舛添前都知事と同じくアピール力に長けたメディアに強い人間であるからです。この手のタイプは仕事で着実に実績を上げることよりも何らかの強みなり得意な分野に偏ってピーアールしたがる一方で苦手分野はノータッチする傾向があるように思え、国会議員とかならともかく全方位的な仕事が求められる都知事には向いていないことが今回の一件でよくわかりました。
また構造的な話で述べると、蓮舫議員は民進党に所属していることから、恐らく就任でもしたらかつての民主党よろしく、反対の反対とばかりに与党自民党が出す政府方針に理由なく何でもかんでもいちゃもん付けて盾ついてきて政策が滞る可能性が高いように思えます。民進党議員が全員が全員そういう人間かといえば断言できませんが蓮舫議員の場合は間違いなくそっち側だろうと思え、極端な話で言えば野党が推薦する人でなければこの際誰でもいいようにも思えてきます。
ではほかには候補がいないのかですが、目下待望されている人物を上げるとすれば橋下徹前大阪市長とニュース解説者の池上彰氏の二人でしょう。しかし橋下氏は私の見る限りしばらくは政治の表舞台から少し離れた位置で仕事したがっているように見え、池上氏も現在の解説者の仕事を続けたがっているように見えるので、本人らが否定しているように出馬することは有りえないと断言します。
それ以外の候補となると前回の都知事選にも出馬した弁護士の宇都宮健児氏がいますが、前回都知事選では私は並みいる候補の中から彼を支持しましたが最近の彼の発言を聞いててちょっと疑問に思うところがあり、現在に至ってはあまり政治家になってもらいたくないと考えています。
このほかニュースで取り上げられている人物上げるとすれば総務相、鳥取県知事を務めた片山善博氏がおり、正直言えば彼であれば私も安心して見ていられますが今の所見ていると出馬するようには見えません。他には宮崎県知事を務めた東国原氏も名前が一部で出ていますが、蓮舫議員よりはマシですがなんか見ているとこの選挙についてはあまり本人にやる気がないようにも思え、また今のコメンテーターの位置にいる方が彼にとってもいいような気がするので今回は見合わせてもらいたいなーって感じです。
なら私はどんな人に都知事になってもらいたいのかというと、前の猪瀬氏も含めてやたらとメディア対策の強い人間ばかり、言い換えれば知名度だけで決まっているように思えるだけに、むしろ地味目で実績でしかアピールできないような実務に長けた人間になってもらいたいというのが本音です。そういう意味で変に政治経験がある人間よりもむしろ、企業経営などを経験した実業界出身者が今後のオリンピック対策を含めて向いているのではないかと見ています。
具体的にはどんな実業界の人物が上がってくるかとなると、本命というか確実だと思えるのはやっぱり京セラ会長でJALをV字回復させた稲盛氏ですが、本業の方も忙しそうなのでどんだけ誘ってもまず出ることはないでしょう。ならば今比較的フリーな人間で探すとなるとマクドナルド、ベネッセの経営を行った原田泳幸氏が上がってきます。色々毀誉褒貶の激しい人ですが私個人としては世間で言われている程マネジメント能力が悪いわけではなく評価しており、蓮舫議員が来るくらいならこの人に来てもらいたいと真面目に思っています。なお経営経験者といってもワタミは論外です。
逆に今回、一回引退した企業家をあれこれ探してみましたが、東芝にしろ松下にしろソニーにしろ過去の経営陣は在任時は持て囃されたもののその後現在に至っては当時の改革や投資方針が裏目に出ている会社が多く、なんかいまいち名前が挙げ辛いように感じました。引退済みの人で強いて挙げるなら今絶好調の伊藤忠の丹羽宇一郎氏もり、中国大使も務めているので悪くはないのですが結構お年を召しているのがネックで私からは推薦できません。同じくセブン&アイの鈴木敏文氏、スズキの鈴木修氏(注:狙ったわけではない)などつい最近に引退されたこの二人もかなりの高齢で、今から都知事っていうのもちょっと難です。
どちらにしろ、派手さよりも地味さ、ピーアールよりも着実なオペレーションに長けた人に今度は都知事になってもらいたいものです。そういう意味で実業界から人物を出してほしいというのが私個人の意見です。
おまけ
最後に、本当に誰でもいいってんなら一番来てもらいたい人物としては元サンクトペテルブルグ副市長のアイツに来てほしいです。といっても、この人が都知事に就任したら政府すら飲み込みそうで面白過ぎますが。
理由としてはそもそもの行政手腕に疑問があることはもとより、彼女が舛添前都知事と同じくアピール力に長けたメディアに強い人間であるからです。この手のタイプは仕事で着実に実績を上げることよりも何らかの強みなり得意な分野に偏ってピーアールしたがる一方で苦手分野はノータッチする傾向があるように思え、国会議員とかならともかく全方位的な仕事が求められる都知事には向いていないことが今回の一件でよくわかりました。
また構造的な話で述べると、蓮舫議員は民進党に所属していることから、恐らく就任でもしたらかつての民主党よろしく、反対の反対とばかりに与党自民党が出す政府方針に理由なく何でもかんでもいちゃもん付けて盾ついてきて政策が滞る可能性が高いように思えます。民進党議員が全員が全員そういう人間かといえば断言できませんが蓮舫議員の場合は間違いなくそっち側だろうと思え、極端な話で言えば野党が推薦する人でなければこの際誰でもいいようにも思えてきます。
ではほかには候補がいないのかですが、目下待望されている人物を上げるとすれば橋下徹前大阪市長とニュース解説者の池上彰氏の二人でしょう。しかし橋下氏は私の見る限りしばらくは政治の表舞台から少し離れた位置で仕事したがっているように見え、池上氏も現在の解説者の仕事を続けたがっているように見えるので、本人らが否定しているように出馬することは有りえないと断言します。
それ以外の候補となると前回の都知事選にも出馬した弁護士の宇都宮健児氏がいますが、前回都知事選では私は並みいる候補の中から彼を支持しましたが最近の彼の発言を聞いててちょっと疑問に思うところがあり、現在に至ってはあまり政治家になってもらいたくないと考えています。
このほかニュースで取り上げられている人物上げるとすれば総務相、鳥取県知事を務めた片山善博氏がおり、正直言えば彼であれば私も安心して見ていられますが今の所見ていると出馬するようには見えません。他には宮崎県知事を務めた東国原氏も名前が一部で出ていますが、蓮舫議員よりはマシですがなんか見ているとこの選挙についてはあまり本人にやる気がないようにも思え、また今のコメンテーターの位置にいる方が彼にとってもいいような気がするので今回は見合わせてもらいたいなーって感じです。
なら私はどんな人に都知事になってもらいたいのかというと、前の猪瀬氏も含めてやたらとメディア対策の強い人間ばかり、言い換えれば知名度だけで決まっているように思えるだけに、むしろ地味目で実績でしかアピールできないような実務に長けた人間になってもらいたいというのが本音です。そういう意味で変に政治経験がある人間よりもむしろ、企業経営などを経験した実業界出身者が今後のオリンピック対策を含めて向いているのではないかと見ています。
具体的にはどんな実業界の人物が上がってくるかとなると、本命というか確実だと思えるのはやっぱり京セラ会長でJALをV字回復させた稲盛氏ですが、本業の方も忙しそうなのでどんだけ誘ってもまず出ることはないでしょう。ならば今比較的フリーな人間で探すとなるとマクドナルド、ベネッセの経営を行った原田泳幸氏が上がってきます。色々毀誉褒貶の激しい人ですが私個人としては世間で言われている程マネジメント能力が悪いわけではなく評価しており、蓮舫議員が来るくらいならこの人に来てもらいたいと真面目に思っています。なお経営経験者といってもワタミは論外です。
逆に今回、一回引退した企業家をあれこれ探してみましたが、東芝にしろ松下にしろソニーにしろ過去の経営陣は在任時は持て囃されたもののその後現在に至っては当時の改革や投資方針が裏目に出ている会社が多く、なんかいまいち名前が挙げ辛いように感じました。引退済みの人で強いて挙げるなら今絶好調の伊藤忠の丹羽宇一郎氏もり、中国大使も務めているので悪くはないのですが結構お年を召しているのがネックで私からは推薦できません。同じくセブン&アイの鈴木敏文氏、スズキの鈴木修氏(注:狙ったわけではない)などつい最近に引退されたこの二人もかなりの高齢で、今から都知事っていうのもちょっと難です。
どちらにしろ、派手さよりも地味さ、ピーアールよりも着実なオペレーションに長けた人に今度は都知事になってもらいたいものです。そういう意味で実業界から人物を出してほしいというのが私個人の意見です。
おまけ
最後に、本当に誰でもいいってんなら一番来てもらいたい人物としては元サンクトペテルブルグ副市長のアイツに来てほしいです。といっても、この人が都知事に就任したら政府すら飲み込みそうで面白過ぎますが。
2016年6月15日水曜日
舛添都知事の辞任について
既に報道されている通りに本日、かねてより税金の公私混同が指摘されていた舛添都知事が辞任を申し出て都議会もこれを受理しました。私の感想としてはようやく決めたかという一言がまず最初に出てきて、次に辞めるだけじゃなくちゃんと金返せよと言いたいというのが二言目に来ます。
率直に言って、舛添都知事には牢獄がお似合いだから検察もぐずぐずせず国策捜査でもいいから逮捕して財産を没収してくれないかなと本気で考えています。彼一人の無駄な虚栄心のために数億円の資本が海外に流出しており、また本人は辞任しなければ来月辺りから始まるリオ五輪へまた視察、しかも何度も分けていく予定だったと聞いているだけに、もう少し痛い目にあった方が今後の人生の反省においても彼にとってもいいような気がします。もっとも反省した所で次の機会はないでしょうが。
それにしても、かつてこれほどまでに嫌われた政治家というのはいるのかなと思うくらい憎々しい演出を重ねに重ねた人物だと改めて思います。メディアの世論調査でも9割以上の人間が会見に納得せず批判的な反応だったと伝えられており、折角だからこの際100%を目指して頑張ってもらいたいなとも思いましたが、かつて同じくらい嫌われた政治家を上げるとしたら森喜朗元首相か鳩山由紀夫元首相くらいしか思い浮かばず、松岡利勝元農相とかも散々批判されましたが今回の舛添都知事ほどではなかったでしょう。
これほどまでに嫌われた理由としては何よりもあの会見のふてぶてしさと、呆れた屁理屈での反論が最大の原因でしょう。また、これまでの政治家の資金不正事件はどっちかというと金の「入り」が問題で、猪瀬前都知事の様に秘密裏に5000万円受け取っていたとか、ドリル小渕優子議員の様に参加費用をプールしていたなどでしたが、今回の舛添都知事の場合は金の「出」こと、税金を私利私欲に使い込んだということもあり、消費者の感覚からしたら先の二人以上に反感を覚えたのではないかと見ています。しかもそういった支出を、さも公務のために必要だなどとトンデモ理論を振りかざすのだから、あれを見て釈明になると考える当たり人格というか見識に致命的な欠陥があるように思えてならず、いい機会だから都知事をやめてもらって本当によかったでしょう。
最後に個人的に気になることとして、舛添都知事が恐らく虚栄心からやろうとした東京都の土地を韓国人向け学校の建設用地とする案についてこれは今後どうなるのかを考えています。一番最初に舛添都知事への批判が始まったのもこの件からだったと私は記憶しているのですが、主導した舛添都知事がいなくなった後で果たしてどうなるのか、当時の批判で言われたように不足している保育所の用地とするのかなど案外次の都知事選でも論点になるかもしれません。
おまけ
・舛添知事、逃げ道ふさがれ辞職へまっしぐら(東洋経済)
上記記事は6/9に出されたもので結果論ではありますが、当時の状況であったとしても読んでてちょっと甘すぎる分析だろと今日一人でツッコんでました。
率直に言って、舛添都知事には牢獄がお似合いだから検察もぐずぐずせず国策捜査でもいいから逮捕して財産を没収してくれないかなと本気で考えています。彼一人の無駄な虚栄心のために数億円の資本が海外に流出しており、また本人は辞任しなければ来月辺りから始まるリオ五輪へまた視察、しかも何度も分けていく予定だったと聞いているだけに、もう少し痛い目にあった方が今後の人生の反省においても彼にとってもいいような気がします。もっとも反省した所で次の機会はないでしょうが。
それにしても、かつてこれほどまでに嫌われた政治家というのはいるのかなと思うくらい憎々しい演出を重ねに重ねた人物だと改めて思います。メディアの世論調査でも9割以上の人間が会見に納得せず批判的な反応だったと伝えられており、折角だからこの際100%を目指して頑張ってもらいたいなとも思いましたが、かつて同じくらい嫌われた政治家を上げるとしたら森喜朗元首相か鳩山由紀夫元首相くらいしか思い浮かばず、松岡利勝元農相とかも散々批判されましたが今回の舛添都知事ほどではなかったでしょう。
これほどまでに嫌われた理由としては何よりもあの会見のふてぶてしさと、呆れた屁理屈での反論が最大の原因でしょう。また、これまでの政治家の資金不正事件はどっちかというと金の「入り」が問題で、猪瀬前都知事の様に秘密裏に5000万円受け取っていたとか、ドリル小渕優子議員の様に参加費用をプールしていたなどでしたが、今回の舛添都知事の場合は金の「出」こと、税金を私利私欲に使い込んだということもあり、消費者の感覚からしたら先の二人以上に反感を覚えたのではないかと見ています。しかもそういった支出を、さも公務のために必要だなどとトンデモ理論を振りかざすのだから、あれを見て釈明になると考える当たり人格というか見識に致命的な欠陥があるように思えてならず、いい機会だから都知事をやめてもらって本当によかったでしょう。
最後に個人的に気になることとして、舛添都知事が恐らく虚栄心からやろうとした東京都の土地を韓国人向け学校の建設用地とする案についてこれは今後どうなるのかを考えています。一番最初に舛添都知事への批判が始まったのもこの件からだったと私は記憶しているのですが、主導した舛添都知事がいなくなった後で果たしてどうなるのか、当時の批判で言われたように不足している保育所の用地とするのかなど案外次の都知事選でも論点になるかもしれません。
おまけ
・舛添知事、逃げ道ふさがれ辞職へまっしぐら(東洋経済)
上記記事は6/9に出されたもので結果論ではありますが、当時の状況であったとしても読んでてちょっと甘すぎる分析だろと今日一人でツッコんでました。
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