・東京高裁が保釈取り消し=妻殺害、一審実刑の講談社元編集次長(時事通信)
個人的に上記の過程が少し気になりました。
はじめに書いておくと、私は裁判過程やそのやり取り、開示された証拠などは閲覧しておらず、事件当初と第一審判決、そして今回の件に関する報道のみしか見ていませんが、その上で述べると上記の保釈→やっぱり中止という過程は日本の司法史上でも珍しい流れだと強く感じます。
簡単に経緯をまとめると、自宅で妻を殺害したとして講談社社員(当時)の被告が殺人容疑で逮捕されたのですが、裁判ににて同被告は容疑を否定し、妻は自殺だったと主張しました。第一審では検察側の主張が認められて被告には懲役刑が課されたものの被告は控訴し、第二審(高裁)へと突入したところ、保釈金納付と一定の行動の制限付きで第一審を行った地裁から被告の保釈が本日発表されました。しかしこの発表が出された直後、っていうか今日、第二審を行う高裁は保釈を認めず、結果的には被告の保釈は中止となったわけです。
敢えて言うとしたら、異例の上に異例が続いたとも言うべき状態です。そもそも殺人罪で勾留されている容疑者が保釈されるなんていうことはほぼなく、あるとしても足利事件や袴田事件など判決が一旦は確定したものの控訴審で冤罪がほぼ確実視されたケースくらいで、今回の事件のように二審の真っ最中でこうした判断が出ること自体は異例中の異例でしょう。
その上で、そうして異例な保釈決定が有罪だと判決を下した地裁から出されたあと、審理中の高裁がストップをかけるというのも、法曹業界には詳しくないのでよくあるのかどうか実際にはわかりませんが、傍目には奇妙なやり取りのように思えます。特に何故地裁が今回保釈決定を出したのか、この辺の訴訟プロセスについて詳しい人がいたらぜひ教えてもらいたいくらいです。
冒頭でも書いたように、この裁判についてはその過程や主張、証拠などを細かく見ていないので被告の容疑が真実であるかどうかについては私は判断しかねます。しかし今回の保釈決定、そして中止の流れに関しては異例というか明らかに通常とは異なっており、どうしてこのような流れとなったのか、そもそも地裁はどのような判断で保釈を認めたのかが気になります。
また、何度も言うように真実を検証する材料は手元にないものの、仮にこの事件で冤罪の可能性があるとしたら、やはり注意深く見ていく必要があるでしょう。正直に語れば今回のこの異例すぎる地裁の判断を見て、この事件には冤罪と思しき理由や背景があったのではと私は思いました。無論、これは地裁の判断を見ただけのもので、証拠などを見ての判断ではありませんが。
なお裁判絡みでいうと、以前というかかなり前に私が取り上げた大津の欠陥マンション訴訟の第二審で、最初の提訴から9年もの長き時間を経て裁判が結審し、来月4月12日に判決が出される予定とのことです。長くフォローしてきた案件でもあるのでこの判決には興味があり、その結果についても注目しています。
ここは日々のニュースや事件に対して、解説なり私の意見を紹介するブログです。主に扱うのは政治ニュースや社会問題などで、私の意見に対して思うことがあれば、コメント欄にそれを残していただければ幸いです。
2019年3月28日木曜日
2019年3月27日水曜日
横審はヘイト団体か?
昨夜お腹の調子が悪いから胃に優しいサンドイッチでもと思ってサブウェイのサンドイッチ買ってきたら、なんかやけにマスタードをたくさんかけられてて、食べ終わってからお腹の調子が余計悪くなりました。っていうか中に入っているハムの味が一切わからなかったし。
そのおかげで今朝も調子悪かったけど、トイレ行ってからは少しは落ち着いたものの、どことは言いませんが座っててしばらくはヒリヒリしました。
・また白鵬にダメ出し、横審の苦言に相撲協会も困惑(JBpress)
本題に入りますが、結論から言えば私も前々から横綱審議委員会は人種差別を行うヘイト団体だと思っています。
詳しくは上記記事に書かれてありますが、ここ数年の横審は明らかに白鵬や鶴竜などモンゴル人横綱に対する指摘が異常に厳しく且つ細かく、常軌を逸するレベルにまで達しています。
特にひどかったのは横綱の休場に関する指摘で、稀勢の里が横綱になるまではまだ在籍していた元日馬富士ことダワーニャミーン・ビャンバドルジ氏を含め一回休むごとに「横綱としての自覚が足りない」などと厳しく詰問していたのが、稀勢の里が横綱となって休場しまくってた間は一切言及しなくなりました。それが稀勢の里が引退するやすぐさま白鵬や鶴竜の休場に対して「横綱としての自覚が足りない」とまた言い始め、何故稀勢の里には同じようなことを一切言わずに「激励」などを出していたのか理解できません。
今回の白鵬の三本締めに関しても、観客も一緒になって手を叩いていることでもあるのだし、「あんまり勝手にやりすぎちゃだめだよ」と注意するくらいならともかく、相撲協会に処分を促してたというのはいくらなんでもおかしいでしょう。第一、記事にも書かれている通り暴行事件などで低迷していた時代を一人横綱で支えてきた白鵬に対する礼儀や経緯が全く感じられず、上記の稀勢の里の一件を考慮に入れると何かしら外国人に対する差別的感情を持っているのではとすら疑えます。少なくとも、これまでの発言に関しては確実に差別的とも言えるほどの温度差があると断言できます。
こう思うと、朝青龍の最大のライバルと言われた内館牧子氏がいた頃はまだまともだったなぁと思えてなりません。ただ内舘氏にも、朝青龍に話しかけられると途端に彼に甘くなる点もあり、必ずしも独立性がたもられていたかっていうとそうでもありませんでしたが。
そのおかげで今朝も調子悪かったけど、トイレ行ってからは少しは落ち着いたものの、どことは言いませんが座っててしばらくはヒリヒリしました。
・また白鵬にダメ出し、横審の苦言に相撲協会も困惑(JBpress)
本題に入りますが、結論から言えば私も前々から横綱審議委員会は人種差別を行うヘイト団体だと思っています。
詳しくは上記記事に書かれてありますが、ここ数年の横審は明らかに白鵬や鶴竜などモンゴル人横綱に対する指摘が異常に厳しく且つ細かく、常軌を逸するレベルにまで達しています。
特にひどかったのは横綱の休場に関する指摘で、稀勢の里が横綱になるまではまだ在籍していた元日馬富士ことダワーニャミーン・ビャンバドルジ氏を含め一回休むごとに「横綱としての自覚が足りない」などと厳しく詰問していたのが、稀勢の里が横綱となって休場しまくってた間は一切言及しなくなりました。それが稀勢の里が引退するやすぐさま白鵬や鶴竜の休場に対して「横綱としての自覚が足りない」とまた言い始め、何故稀勢の里には同じようなことを一切言わずに「激励」などを出していたのか理解できません。
今回の白鵬の三本締めに関しても、観客も一緒になって手を叩いていることでもあるのだし、「あんまり勝手にやりすぎちゃだめだよ」と注意するくらいならともかく、相撲協会に処分を促してたというのはいくらなんでもおかしいでしょう。第一、記事にも書かれている通り暴行事件などで低迷していた時代を一人横綱で支えてきた白鵬に対する礼儀や経緯が全く感じられず、上記の稀勢の里の一件を考慮に入れると何かしら外国人に対する差別的感情を持っているのではとすら疑えます。少なくとも、これまでの発言に関しては確実に差別的とも言えるほどの温度差があると断言できます。
こう思うと、朝青龍の最大のライバルと言われた内館牧子氏がいた頃はまだまともだったなぁと思えてなりません。ただ内舘氏にも、朝青龍に話しかけられると途端に彼に甘くなる点もあり、必ずしも独立性がたもられていたかっていうとそうでもありませんでしたが。
2019年3月26日火曜日
新元号について
・渋谷JK「新元号?う~ん…タピオカw!」(暇人速報)
上のまとめ記事見ていて、案外「タピオカ」でも悪くないのではないかと私も思えてきました。語呂もいいし、省略形もコメントにあるように「タ」であれば、「明 大 昭 平 タ」で違和感がありません。
それはそうとしてイギリスだったらブックメーカーも立っているであろうくらい盛り上がっている震源号ですが、私個人としてはあんまり興味はなく、「ああ、そういえば来月発表だったのか」と上記のまとめ記事見て思い出したくらいでした。前からも主張していますが元号自体を作るのは構わないけど、流石に現代社会で公文書や履歴書などで元号暦を使い続けるというのは時代にあっているとは思えず、そういうのはもう西暦でも構わないと言う風に整理してから新元号についても話を進めてほしかったのが本音です。
日本人本人とかはまだ対応するけど、留学生をみているとやはりこの元号対応で苦労するとよく聞きます。ついでに書くと日本に来た留学生は印鑑もいちいち作らなきゃいけないそうで、印鑑文化に関しては維持している方が偽造リスクなどを高めるだけに早く葬るべきでしょう。
話は戻って元号ですが、ぱっと考える範囲で述べると、私の中では「文」の字を頭に入れればそれなりに決まるし、無難でもあるのでいいんじゃないかと思ってましたが、さっき検索かけたらやっぱり人気の一文字だったようで、二文字目にいろいろ試してみましたがどれも既に使われていました。このほか斬新に行くなら「鹿」とか「熊」など動物系、ニルヴァーナ的なら「蓮」、好みでいくなら「葉」の字がありますが、多分これらはまず採用されないでしょう。
っていうか自分の免許証の期限は平成表記のままというのが内心嫌です。海外にいると通知も来ないし、っていうか更新のためだけに帰るのとか地味に面倒だったりするので、この辺も現地大使館とかでできるようにしてもらいたいのが本音です。
上のまとめ記事見ていて、案外「タピオカ」でも悪くないのではないかと私も思えてきました。語呂もいいし、省略形もコメントにあるように「タ」であれば、「明 大 昭 平 タ」で違和感がありません。
それはそうとしてイギリスだったらブックメーカーも立っているであろうくらい盛り上がっている震源号ですが、私個人としてはあんまり興味はなく、「ああ、そういえば来月発表だったのか」と上記のまとめ記事見て思い出したくらいでした。前からも主張していますが元号自体を作るのは構わないけど、流石に現代社会で公文書や履歴書などで元号暦を使い続けるというのは時代にあっているとは思えず、そういうのはもう西暦でも構わないと言う風に整理してから新元号についても話を進めてほしかったのが本音です。
日本人本人とかはまだ対応するけど、留学生をみているとやはりこの元号対応で苦労するとよく聞きます。ついでに書くと日本に来た留学生は印鑑もいちいち作らなきゃいけないそうで、印鑑文化に関しては維持している方が偽造リスクなどを高めるだけに早く葬るべきでしょう。
話は戻って元号ですが、ぱっと考える範囲で述べると、私の中では「文」の字を頭に入れればそれなりに決まるし、無難でもあるのでいいんじゃないかと思ってましたが、さっき検索かけたらやっぱり人気の一文字だったようで、二文字目にいろいろ試してみましたがどれも既に使われていました。このほか斬新に行くなら「鹿」とか「熊」など動物系、ニルヴァーナ的なら「蓮」、好みでいくなら「葉」の字がありますが、多分これらはまず採用されないでしょう。
っていうか自分の免許証の期限は平成表記のままというのが内心嫌です。海外にいると通知も来ないし、っていうか更新のためだけに帰るのとか地味に面倒だったりするので、この辺も現地大使館とかでできるようにしてもらいたいのが本音です。
2019年3月25日月曜日
夫婦別姓訴訟の初期判決について
・サイボウズ青野社長「棄却は最高裁まで来いというメッセージ」 夫婦別姓訴訟、控訴へ(弁護士ドットコム)
前から気になっていた裁判でしたが今日判決が出て、上記の通り夫婦別姓を求めたサイボウズ社長らの主張は棄却されました。詳細な内容は論点はすべて上記記事に書かれてあるので私から言うことは特にありませんが、私としては原告らが主張するように選択式の夫婦別姓は早く認めるべきであり、女性の社会進出を促す上でも重要な一手だと考えております。
それにしても法律条文で明らかな矛盾があるのに違憲判決出さない裁判所も見ていてどうかと思う一方、今更日本の司法にそういう期待自体するのもどうなのかもしれません。
ちなみに自分は本名の名字とかもそんなにこだわりはなく、変わるなら変わるでそんなに気にしないし、姓名判断がどう変わるのかがとかで期待を膨らますと思います。あと本名で姓名判断したら人間関係について、
「円満な家庭に育ち、争いごとを好まず、平和主義です。人を思いやる心も深く、信頼関係のある友人が集まります。目標達成への意志もしっかりしているので、人の上に立つ素質を充分もっています。」
って出ましたが、読んでてこれ嘘だなとか自分でも思いました。闘いのない世界では生きていけないというのに。
前から気になっていた裁判でしたが今日判決が出て、上記の通り夫婦別姓を求めたサイボウズ社長らの主張は棄却されました。詳細な内容は論点はすべて上記記事に書かれてあるので私から言うことは特にありませんが、私としては原告らが主張するように選択式の夫婦別姓は早く認めるべきであり、女性の社会進出を促す上でも重要な一手だと考えております。
それにしても法律条文で明らかな矛盾があるのに違憲判決出さない裁判所も見ていてどうかと思う一方、今更日本の司法にそういう期待自体するのもどうなのかもしれません。
ちなみに自分は本名の名字とかもそんなにこだわりはなく、変わるなら変わるでそんなに気にしないし、姓名判断がどう変わるのかがとかで期待を膨らますと思います。あと本名で姓名判断したら人間関係について、
「円満な家庭に育ち、争いごとを好まず、平和主義です。人を思いやる心も深く、信頼関係のある友人が集まります。目標達成への意志もしっかりしているので、人の上に立つ素質を充分もっています。」
って出ましたが、読んでてこれ嘘だなとか自分でも思いました。闘いのない世界では生きていけないというのに。
2019年3月24日日曜日
平成の大横綱
・「黒い山の黒猫」と町を救った猫伝説(JBpress)
私事ながら密かに上記記事を始めとする新美敬子氏の記事にハマっています。それにしても今回の「暴君ネロ」に例えられている黒猫の写真は本当に面白い。
新見氏の猫写真を見ていてよく思いますが、やっぱり国によって猫の顔つきもなんか変わってきます。どういうところが影響するんだろうか。
・平成最後の優勝は白鵬!全勝で決めた 3場所ぶり42度目(スポニチ)
で本題、といってもバンザイ言うだけの内容ですが、平成最後の場所にて白鵬関が全勝優勝を果たしました。周囲から衰えも指摘される中で全勝、そして史上最多を更新する42度めの優勝と文句のない成績で、これでも片腕を怪我されているとのことですから恐ろしい以上の何者でもない実力ぶりです。
「平成の大横綱」とくれば先日相撲協会から完全に引退した元貴乃花氏がかつては持ち上げられていましたが、やはり平成という時代でくくるとしたらやはり白鵬こそこの呼名が最もふさわしいでしょう。私も彼が関脇の頃からずっと見ており、何気に関脇の頃の左手で前みつ掴む相撲とか今も見てみたいと思ったりしますが(対策取られてからやらなくなった)、これだけなガキに渡り横綱の地位を最前線で守ったということは偉大以外の何ものでもありません。それだけにこの平成最後の場所でもきっちり優勝を取ってくれたことは個人的には非常に嬉しく思います。
なおあまり関係ありませんが、平成時代で最も角界を騒がせた力士となるとそれはやっぱり朝青龍以外いないでしょう。その朝青龍の伝説の一番と来たら、お互いほぼ全盛期における白鵬との優勝決定戦ともう一つ、下の琴ノ若戦が挙げられるでしょう。改めて見なおしたけど本当にこれはすごい一番だ。
私事ながら密かに上記記事を始めとする新美敬子氏の記事にハマっています。それにしても今回の「暴君ネロ」に例えられている黒猫の写真は本当に面白い。
新見氏の猫写真を見ていてよく思いますが、やっぱり国によって猫の顔つきもなんか変わってきます。どういうところが影響するんだろうか。
・平成最後の優勝は白鵬!全勝で決めた 3場所ぶり42度目(スポニチ)
で本題、といってもバンザイ言うだけの内容ですが、平成最後の場所にて白鵬関が全勝優勝を果たしました。周囲から衰えも指摘される中で全勝、そして史上最多を更新する42度めの優勝と文句のない成績で、これでも片腕を怪我されているとのことですから恐ろしい以上の何者でもない実力ぶりです。
「平成の大横綱」とくれば先日相撲協会から完全に引退した元貴乃花氏がかつては持ち上げられていましたが、やはり平成という時代でくくるとしたらやはり白鵬こそこの呼名が最もふさわしいでしょう。私も彼が関脇の頃からずっと見ており、何気に関脇の頃の左手で前みつ掴む相撲とか今も見てみたいと思ったりしますが(対策取られてからやらなくなった)、これだけなガキに渡り横綱の地位を最前線で守ったということは偉大以外の何ものでもありません。それだけにこの平成最後の場所でもきっちり優勝を取ってくれたことは個人的には非常に嬉しく思います。
なおあまり関係ありませんが、平成時代で最も角界を騒がせた力士となるとそれはやっぱり朝青龍以外いないでしょう。その朝青龍の伝説の一番と来たら、お互いほぼ全盛期における白鵬との優勝決定戦ともう一つ、下の琴ノ若戦が挙げられるでしょう。改めて見なおしたけど本当にこれはすごい一番だ。
真の都構想
・都構想で真っ向対決=「市存続を」「二重行政なくす」-統一選・大阪(時事通信)
大阪で選挙の真っ最中ですが、正直まだこの議論続いているのかと思うといろいろうんざりします。大阪都構想については過去に何度も記事にまとめ、メリットもまったくないわけでもないものの正直小さく、むしろ制度改正によるデメリット、具体的には区毎の行政庁舎・部署の整理設置によるコストを考えると現在の体制のまま業務効率化を進めるほうが合理的と思え、私自身はやるよりはやらないほうがいいと判断しています。
またこうした判断理由として、やはり大阪維新の会の説明や主張にそれほど論拠があるように思えず、またピンポイントなところがやや曖昧に聞こえるというのも大きな根拠となっています。むしろその幾分曖昧な説明の仕方を見ると、なにか別の思惑があるのではと思うところさえあります。
で、本題ですが、どうせ都構想やるなら奈良でやるべき、奈良都構想にすべきじゃないかと内心考えています。
何故奈良なのかと言うと、奈良はかつて奈良時代は都で、南北朝時代も南朝が本拠をおいた歴史的にも由緒ある地で(難波宮はスルーしよう!)、東京都になにかあったときに首都機能を代替するような意味でも奈良を都にしておくのはいいのではないかと思ったからです。
奈良だと土地も余ってるので再活溌もいけますし、あと鹿もいます。もう大阪都なんてやめて奈良に都を作ろうじゃないかと無駄に奈良推しな気分で一人で真剣に考えていました。
ただね、真面目なことも考えると大阪都構想と奈良都構想、両者にどれだけの違いがあるのかな、っていうことも内心考えてほしいです。そりゃ人口とか経済機能で大きな差があるのは間違いありませんが、極端な話、何故奈良じゃなく大阪を都に格上げしなければならないという絶対的な理由は正直見当たりません。先程も述べた通り、人口などの相対的な理由しかなく、二重行政が問題だというのなら全都道府県で何故同じような政策を打ち出せないのかというのが論点になってきます。
細かいレベルで話をすれば大阪市と大阪府の歪な関係は間違いなく是正すべき課題ではあるものの、都への格上げで全部解決されるのか、解決するのに都への格上げは必要なのかといったところです。奈良を県から都にすると奈良の二重行政は解消されるのか、真に考えるべきはこの点じゃないかと地味に思います。
制度、権限上の問題であれば、大阪に限って言えば「府」の行政区分に関する権力構成を変える方がよっぽど近道だと思います。ちょうど同じような問題を抱えている京都府しか他に府はないだけに、都にこだわるのではなく府の改革をもっと目指すべきだったのではと、今更ながら思います。
そういうわけで奈良はまず府を目指すべきで、今後私の中では勝手に「奈良府」って呼ぶつもりです。果たして定着するだろうかこの呼び方。
大阪で選挙の真っ最中ですが、正直まだこの議論続いているのかと思うといろいろうんざりします。大阪都構想については過去に何度も記事にまとめ、メリットもまったくないわけでもないものの正直小さく、むしろ制度改正によるデメリット、具体的には区毎の行政庁舎・部署の整理設置によるコストを考えると現在の体制のまま業務効率化を進めるほうが合理的と思え、私自身はやるよりはやらないほうがいいと判断しています。
またこうした判断理由として、やはり大阪維新の会の説明や主張にそれほど論拠があるように思えず、またピンポイントなところがやや曖昧に聞こえるというのも大きな根拠となっています。むしろその幾分曖昧な説明の仕方を見ると、なにか別の思惑があるのではと思うところさえあります。
で、本題ですが、どうせ都構想やるなら奈良でやるべき、奈良都構想にすべきじゃないかと内心考えています。
画像は奈良ポスター
何故奈良なのかと言うと、奈良はかつて奈良時代は都で、南北朝時代も南朝が本拠をおいた歴史的にも由緒ある地で(難波宮はスルーしよう!)、東京都になにかあったときに首都機能を代替するような意味でも奈良を都にしておくのはいいのではないかと思ったからです。
奈良だと土地も余ってるので再活溌もいけますし、あと鹿もいます。もう大阪都なんてやめて奈良に都を作ろうじゃないかと無駄に奈良推しな気分で一人で真剣に考えていました。
ただね、真面目なことも考えると大阪都構想と奈良都構想、両者にどれだけの違いがあるのかな、っていうことも内心考えてほしいです。そりゃ人口とか経済機能で大きな差があるのは間違いありませんが、極端な話、何故奈良じゃなく大阪を都に格上げしなければならないという絶対的な理由は正直見当たりません。先程も述べた通り、人口などの相対的な理由しかなく、二重行政が問題だというのなら全都道府県で何故同じような政策を打ち出せないのかというのが論点になってきます。
細かいレベルで話をすれば大阪市と大阪府の歪な関係は間違いなく是正すべき課題ではあるものの、都への格上げで全部解決されるのか、解決するのに都への格上げは必要なのかといったところです。奈良を県から都にすると奈良の二重行政は解消されるのか、真に考えるべきはこの点じゃないかと地味に思います。
制度、権限上の問題であれば、大阪に限って言えば「府」の行政区分に関する権力構成を変える方がよっぽど近道だと思います。ちょうど同じような問題を抱えている京都府しか他に府はないだけに、都にこだわるのではなく府の改革をもっと目指すべきだったのではと、今更ながら思います。
そういうわけで奈良はまず府を目指すべきで、今後私の中では勝手に「奈良府」って呼ぶつもりです。果たして定着するだろうかこの呼び方。
2019年3月23日土曜日
漫画レビュー「腸よ鼻よ」
今日四本目の投稿ですが特に意味はなく、書きたいネタがただたくさんあるからだけです。あと面倒くさい取材とその記事の執筆が終わってハッピー状態なのと、これまで夜遅くまで毎日記事書きまくってた反動からか、「なんでもいいから文章書いていたい」という妙な欲求に今突き動かされています。
・腸よ鼻よ(GANMA)
で、本題ですが、上記リンク先のアドレスは「chohana」ってのはどうかなって気がします。それ以上に内容というか、これ連載していて大丈夫なのと主に作者の病状についていろいろ考えさせられました。
簡単に内容を説明すると、この漫画は作者の闘病記(現在進行系)です。何がすごいかと言うと第一話目冒頭にして、「あたし、大腸ないのよ」というインパクトマックスなセリフに始まり、その後の展開も怒涛の衝撃の事実ラッシュで、最初に読み出した時はページをめくる手が止まりませんでした。
作者である島袋氏の病気とは潰瘍性大腸炎という、私のような政治マニアからすれば一発で安倍総理の病気と同じものだとすぐわかるはずです。この病気にかかった作者は初期診断で誤診を受け、その後の治療も完全寛解には至らず(安倍総理に効いた新薬は効かなかった)、作中見ている限りだと一年を通して半年以上は入院しているんじゃないかというくらいのすさまじい闘病ぶりが非常に明るいタッチで描かれています。
単純に漫画家としてのセンスはすごくあると思え、その内容のハードさに対して展開がわかりやすくつぶさに描かれており、非常に読みやすい作品となっています。一方で所々に「体重が20kg落ちた」とか「注射針太っ!(布団針より)」などドキッとするワードが並べられており、潰瘍性大腸炎が如何に恐ろしい難病であるか、あとなんでこんな体の弱い人が漫画書いているんだろうかと、かつて「球界のスペランカー」と呼ばれた虚弱体質だった元プロ野球選手の多村仁志氏を思い出しました。
少し真面目な話を最後にすると、先にも述べたとおりにこの潰瘍性大腸炎という病気がここまで恐ろしいものだとはこれまで全く知りませんでした。それだけに同じ病気を抱えていた安倍総理に対して本気で同情を覚えるとともに、治って本当に良かったと心から祝福したくなりました。
安倍総理が自民党下野後に再び総理の座に返り咲いた際、確かあるコメンテーターがテレビで、「下痢ピーでやめた人がまたなにをやろうっての?」という風に批判する発言があったことを私は覚えています。政治家に関しては健康も重要な資質であり、病弱な人間は総理、政治家としてふさわしくないと判断するのは決して間違いではなく、私自身もそうした視点をもって政治家をいつも見ています。しかし安倍総理はこの時点ですでに新薬によって寛解を得ていたことと、なによりも同じ病気を抱えている人たちのことを考えると、「下痢ピー」という下品な表現を使うのは当時としても疑問に感じましたが、今回「腸よ鼻よ」を読んで、改めて不謹慎すぎる発言だったと思い出しました。過激な発言を気にしない私ですらそう感じるほどに、本気でこの病気は恐ろしいと思えました。
そういう意味でこの作品は非常におすすめで、興味があればぜひ手に取られるよう願います。後マジで作者の島袋氏については休載とか気にしないでいいから(現在手術後で休載中)、もっと体を大事にしてほしいと心から思います。
・腸よ鼻よ(GANMA)
で、本題ですが、上記リンク先のアドレスは「chohana」ってのはどうかなって気がします。それ以上に内容というか、これ連載していて大丈夫なのと主に作者の病状についていろいろ考えさせられました。
簡単に内容を説明すると、この漫画は作者の闘病記(現在進行系)です。何がすごいかと言うと第一話目冒頭にして、「あたし、大腸ないのよ」というインパクトマックスなセリフに始まり、その後の展開も怒涛の衝撃の事実ラッシュで、最初に読み出した時はページをめくる手が止まりませんでした。
作者である島袋氏の病気とは潰瘍性大腸炎という、私のような政治マニアからすれば一発で安倍総理の病気と同じものだとすぐわかるはずです。この病気にかかった作者は初期診断で誤診を受け、その後の治療も完全寛解には至らず(安倍総理に効いた新薬は効かなかった)、作中見ている限りだと一年を通して半年以上は入院しているんじゃないかというくらいのすさまじい闘病ぶりが非常に明るいタッチで描かれています。
単純に漫画家としてのセンスはすごくあると思え、その内容のハードさに対して展開がわかりやすくつぶさに描かれており、非常に読みやすい作品となっています。一方で所々に「体重が20kg落ちた」とか「注射針太っ!(布団針より)」などドキッとするワードが並べられており、潰瘍性大腸炎が如何に恐ろしい難病であるか、あとなんでこんな体の弱い人が漫画書いているんだろうかと、かつて「球界のスペランカー」と呼ばれた虚弱体質だった元プロ野球選手の多村仁志氏を思い出しました。
少し真面目な話を最後にすると、先にも述べたとおりにこの潰瘍性大腸炎という病気がここまで恐ろしいものだとはこれまで全く知りませんでした。それだけに同じ病気を抱えていた安倍総理に対して本気で同情を覚えるとともに、治って本当に良かったと心から祝福したくなりました。
安倍総理が自民党下野後に再び総理の座に返り咲いた際、確かあるコメンテーターがテレビで、「下痢ピーでやめた人がまたなにをやろうっての?」という風に批判する発言があったことを私は覚えています。政治家に関しては健康も重要な資質であり、病弱な人間は総理、政治家としてふさわしくないと判断するのは決して間違いではなく、私自身もそうした視点をもって政治家をいつも見ています。しかし安倍総理はこの時点ですでに新薬によって寛解を得ていたことと、なによりも同じ病気を抱えている人たちのことを考えると、「下痢ピー」という下品な表現を使うのは当時としても疑問に感じましたが、今回「腸よ鼻よ」を読んで、改めて不謹慎すぎる発言だったと思い出しました。過激な発言を気にしない私ですらそう感じるほどに、本気でこの病気は恐ろしいと思えました。
そういう意味でこの作品は非常におすすめで、興味があればぜひ手に取られるよう願います。後マジで作者の島袋氏については休載とか気にしないでいいから(現在手術後で休載中)、もっと体を大事にしてほしいと心から思います。
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