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2019年3月24日日曜日

真の都構想

都構想で真っ向対決=「市存続を」「二重行政なくす」-統一選・大阪(時事通信)

 大阪で選挙の真っ最中ですが、正直まだこの議論続いているのかと思うといろいろうんざりします。大阪都構想については過去に何度も記事にまとめ、メリットもまったくないわけでもないものの正直小さく、むしろ制度改正によるデメリット、具体的には区毎の行政庁舎・部署の整理設置によるコストを考えると現在の体制のまま業務効率化を進めるほうが合理的と思え、私自身はやるよりはやらないほうがいいと判断しています。
 またこうした判断理由として、やはり大阪維新の会の説明や主張にそれほど論拠があるように思えず、またピンポイントなところがやや曖昧に聞こえるというのも大きな根拠となっています。むしろその幾分曖昧な説明の仕方を見ると、なにか別の思惑があるのではと思うところさえあります。

 で、本題ですが、どうせ都構想やるなら奈良でやるべき、奈良都構想にすべきじゃないかと内心考えています。

画像は奈良ポスター

 何故奈良なのかと言うと、奈良はかつて奈良時代は都で、南北朝時代も南朝が本拠をおいた歴史的にも由緒ある地で(難波宮はスルーしよう!)、東京都になにかあったときに首都機能を代替するような意味でも奈良を都にしておくのはいいのではないかと思ったからです。
 奈良だと土地も余ってるので再活溌もいけますし、あと鹿もいます。もう大阪都なんてやめて奈良に都を作ろうじゃないかと無駄に奈良推しな気分で一人で真剣に考えていました。

 ただね、真面目なことも考えると大阪都構想と奈良都構想、両者にどれだけの違いがあるのかな、っていうことも内心考えてほしいです。そりゃ人口とか経済機能で大きな差があるのは間違いありませんが、極端な話、何故奈良じゃなく大阪を都に格上げしなければならないという絶対的な理由は正直見当たりません。先程も述べた通り、人口などの相対的な理由しかなく、二重行政が問題だというのなら全都道府県で何故同じような政策を打ち出せないのかというのが論点になってきます。
 細かいレベルで話をすれば大阪市と大阪府の歪な関係は間違いなく是正すべき課題ではあるものの、都への格上げで全部解決されるのか、解決するのに都への格上げは必要なのかといったところです。奈良を県から都にすると奈良の二重行政は解消されるのか、真に考えるべきはこの点じゃないかと地味に思います。

 制度、権限上の問題であれば、大阪に限って言えば「府」の行政区分に関する権力構成を変える方がよっぽど近道だと思います。ちょうど同じような問題を抱えている京都府しか他に府はないだけに、都にこだわるのではなく府の改革をもっと目指すべきだったのではと、今更ながら思います。
 そういうわけで奈良はまず府を目指すべきで、今後私の中では勝手に「奈良府」って呼ぶつもりです。果たして定着するだろうかこの呼び方。

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