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2020年2月25日火曜日

イランがどうでもよくなった件について

 今日は久々に残業せずとも仕事を終えられたので気分よくラーメン屋行って、帰りは好きなポテトチップスを買って帰ろうとしたものの、恐らく工場が止まっているのか自分の好きな味はここ数日、どこ行っても置いてありません。代わりにザリガニ味のポテトチップスがやたら並んでます。
 なお今日夕方から外に出ましたが、先週と比べると劇的なほど人通り、車通りが増えています。今日は春めいて気温も25度くらいに達したこともあるでしょうが、なんとなく極端な封じ込めから営業再開へどこも舵を切ってきた感じがします。

 さてそんな冠状ウイルスですが、これのおかげというか今年に入って以降、イランの話が全く聞かれません。昨年末においてはすわ戦争かというくらい緊張も高まり、世界の終末時計もなんかゴールデンタイムに突入したとか報じられていましたが、この数週間はイランのイの字すら見ないくらい誰もがその存在を忘れ切っています。
 原因はまず間違いなく前述の通りコロナウイルスで、みんな戦争と化してる場合じゃなくなったのか、すっかりおとなしくなってしまいました。北朝鮮に至ってはウイルスが流行する前、イランと米国の緊張が高まったころから急におとなしくなったので無関係でしょう。っていうかあの国は医療水準が非常に低いから、報道されないだけで国内はかなり悲惨な状況になっているように思いますが。

 歴史を紐解くと一次大戦もスペイン風邪(米国発祥なのに)の流行によって終戦が早まったと指摘されており、意外と戦争を終えるにはウイルスを流行させるのが一番なのかもしれません。謎の組織が戦争を防止するため、こうした謎のウイルスをばらまいていると言っても、なんとなく今の状況だったら信じちゃいそうです。
 でも考えようによってはこれ、人は余裕がある時に戦争を起こすとも言え、余裕がなくなったら意外と争いは無意味的に冷静になるんだなとも思います。そう考えると人って業が深いです。

2020年2月24日月曜日

(ノ`Д´)ノ彡┻━┻

 前略、忙しくて気が狂いそうです。
 割と人通りは増えてきてはいるけどいまだに上海は絶賛外出制限中のため、先週からずっと自宅勤務で仕事しています。どうせよそも動いてないんだろうから仕事少ないだろうと思ってたら、「今こそ普段やらないことやろう!」という上司の掛け声の元、やたら忙しい業務状況が続いています。

 しかも自分の場合、なまじっか器用でメイン業務以外にも複数の業務経験があることことから、新規業務のフリッジ的な役割をまかされる羽目となり、そのせいで先週から毎日残業が続いています。それでも業務終わらないから土日もやんなきゃとか思ったら、平日のあまりの負荷に体がついていかず、土日ともに半日以上寝たきり雀となっていました。それでも土曜にはJBpressの原稿書き上げ、日曜には3時間くらいだけど会社の仕事して、ゼノブレイド2をその倍以上遊んでいました。
 今これ書いている最中も頭の中がくらくらしたような感じで、全然内容がまとまりません。「鬼太郎VS島耕作2」でも書こうとしましたが、今の状況ではどう頑張ったところで何も書けないでしょう。頑張るような内容なのか疑問ですが。

 それにしても自宅勤務だから、業務の合間に部屋の掃除とか、お昼寝しようとか思ってたのに、全くそういう隙が得られません。今まであまりなかったけど、マジで仕事から逃げ出したいと最近思うようになりました(゚Д゚;)

2020年2月22日土曜日

鬼太郎VS島耕作

 一昨日の朝、あまりの仕事の忙しさに出勤したくないとベッドの中で悶々とするも、今自宅勤務だからそもそも出勤する必要ないじゃんとセルフツッコミをしていた時、現実逃避のため「鬼太郎VS島耕作」のプロットを考えていました。

 具体的な内容はこうです。初芝電産の新たなショールームオープンを間近に控えていた島耕作(課長)でしたが、そのショールームでは何故か従業員が怪我したり、物が壊れるという怪奇現象が相次ぎ、一体どうしたものかと困っていたところ、

「そうだ、だったら島さん、鬼太郎に相談してみてはどうですか?」
「なんだい、その鬼太郎というのは?」

 部下の提案を受けて妖怪ポストに便りを送ったところ、翌日には早速鬼太郎がショールームに来ます。ショールームに入るなりピンと妖怪アンテナが立ったものの、怪奇の原因ははっきりとは見えず、明日以降にまた調べるといって鬼太郎が帰ろうとしたら、

「待ってください、このショールームは明日オープンなので今日中に何とかできませんか?」
「原因がはっきりわからない状態では、どうしようもない」

 と、島耕作が懇願するも目玉おやじが袖にし、鬼太郎ともども帰った後、

「島のダンナ、アタシが何とかしてあげましょうかね?」

 といってねずみ男が現れ、「その代わり手付金として30万、いや50万円でいいですよ」とまた金をせびるという展開を考えたところで現実に戻り、食事して、着替えて、仕事のスタンバイに入りました。

 ほんの短いプロットですが考えてみて、ここに出てくるキャラクターはどれも使い勝手が非常にいいということに気が付きました。
 島耕作の場合、基本トラブルに巻き込まれてそれを周りの支援で解決するというのが必勝パターンで、逆を言えばトラブルを彼の周りで作るだけでそれなりに話が回っていってくれます。そのトラブルを解決するのがお決まりの鬼太郎ですが、普通に解決するのではなく、間にねずみ男を挟んで事態を炎上させることで話をいくらでも膨らませることができます。またねずみ男を、トラブルの火付け役にもすることは可能で、水木しげるがこのキャラを贔屓にしたというのがよくわかるくらいの万能ぶりです。

 やはり名作には名キャラクターがいるものだと思ったわけですが、なんでこんなことを急に思いついたのかというと、先日和歌山県で南方熊楠の記念館行ったときに、水木しげるが「猫楠」という漫画を描いてて、同作品の連載時に講談社の企画で同社漫画家の連載中キャラクターが一堂に揃ってラインダンスみたいなのをおどるというイラストが出た際、「猫楠」の南方熊楠と島耕作が並ぶ夢の競演があったという話を最近思い出したせいだと思います。水木作品の短編だと、地味にこの「猫楠」がお気に入りなのと、南方熊楠自体も自分と同じ癲癇で親近感があるのも大きいでしょう。

2020年2月21日金曜日

ノベルゲーレビュー その七(スパイク・チュンソフト系列)

 また間が空いたけどノベルゲーレビューの最終回です。今回は厳密にはノベルゲーじゃないけど、実質テキスト読むのが仕事なゲームで傑作を出しまくっている、スパイク・チュンソフト系列作品を一気に紹介します。

1、ダンガンロンパ 評価:A
 粉うことなき傑作作品で、遊んでいる間はめちゃ楽しかったです。
 内容は完全に閉鎖された学校内で殺し合いを仕向けられ、いざ殺人事件が起きたら誰が犯人かを学級裁判で議論し、推理していくという半デスゲームです。殺人事件の舞台とトリックがよくできているというか、現場などに残された痕跡を最低限表示しつつ、決定的な犯人確定要素もないまま議論に突入したところで、他の登場人物の証言をその場で解釈しながら犯人を特定するという構成となっています。

 あまりこういった表現する人はいないですが、この過程はミステリーというより民主主義の権化ともいうような形だと私は考えています。ほんの些細な議論点について無視せず、細かくみんなで検証していき、最終的に誰もが否定しない同一の結論へと至るという過程で、民主主義とはかくあるべき姿が描かれています。
 シナリオの出来もさることながら演出、また学級裁判中のミニゲームなどのゲーム性も高いのですが、それ以上に濃い登場人物たちを演じる声優のキャスティングが抜群に上手いというのがこのシリーズです。大物声優ばかりでなく実力派若手もよく使われており、キャラに外れた声というのはこのシリーズでは一人たりともいませんでした。

2、スーパーダンガンロンパ2 評価:C
 散々第一作を誉めておきながら第二作目がC評価というのは、単純に二番煎じだったからです。前作の良かったところをきちんと継承してはいるものの、舞台が閉鎖された学校から無人島とはいえ南国の島となり、緊迫感がほぼなくなりました。その上、学級裁判中のミニゲームの出来が良くなく、全体のテンポも悪化し、プレイ中は不満点が多かったです。
 シナリオも決して悪いわけじゃないものの、先ほど書いた通り完全な二番煎じに過ぎず、遊んでいて何も驚きがないというかよくこれで出そうとしたなという呆れたような気持ちでエンディングを見ていました。

 思うに、制作側もこうした欠点を把握していたのだと思います。というのも次作がまさに「二番煎じ」に対する回答を出しているからです。

3、ニューダンガンロンパV3 評価:B
 第三作目のこちらは「結末が最悪」、「プレイヤーを馬鹿にしている」などと発売当初は非難轟轟でしたが、私はそれら非難が何故起こるのかが逆に不思議でした。はっきり言えば、このシリーズ三作目に不満というか怒りを感じた人たちは、「二番煎じ」を受け入れる人たちだったからではないかと思います。
 先ほどにも書いた通り、全体のストーリーはいつも通りに学級裁判の半デスゲームですが、舞台は閉鎖された学校に戻り、この点は単純に良かったでしょう。でもって賛否両論となった結末については、「このまま延々と同じ展開を見続けるつもり?」というアンチテーゼに対する回答となっており、私も前作でまさにこの点が非常に気になってたというか不満に感じていた点だったので、制作側の方から一つの回答を出してきたことになかなか感じ入りました。

 なおその結末以外の部分に関してはほぼ全員が傑作と褒め称える出来で、普通に遊んでいても楽しい作品となっています。個人的には、王魔小吉(漫画「「王様はロバ」の作者のなにわ小吉氏から取られたらしい)役の下野紘氏の怪演がとにもかくにも凄まじかった印象があります。レビューでも、このキャラが出てこない場面がつまらなく感じたという人がいましたが、それには激しく同感です。

4、極限脱出 9時間9人9の扉 評価:A
 「極限脱出シリーズ」の第一作目ですが、ジャンルとしては脱出ゲームで、固定された空間の中で脱出する扉のキーを探し出して進めるという内容のゲームです。この脱出の謎解きが程よい難易度で時間をかければ確実の解けるくらいであり、尚且つステージを進めるごとに進むストーリ内容も秀逸で、終わりどころが分からなくなるほどのめり込む内容でした。
 評価は最大のAとしていますが、何故かというとこの作品はシリーズ第一作目で、特に矛盾点がないからです。というのも次作以降、細かい点ですが前作などとの矛盾点が所々で出てくるようになり、突っ込みだしたら切りがなくなるからです。

5、善人シボウデス 評価:B
 「極限脱出シリーズ」の二作目で、私が最初にプレイしたのはこのゲームでした。プレイ当初は気にならなかったものの、後から前作を遊んでみたら画面上のキャラクターの3D造形が今見るとひどい出来で、なぜ前作同様に2D立ち絵にしなかったのだろうかと思えてきました。
 そうした画面上の問題点はあるとはいえ、相変わらず程よい難易度と、謎の地下空間という閉鎖環境で結構サスペンスなシナリオ内容は非常にのめり込めりました。静的な恐怖というか、グロテスクな画像は少ないのに真相がだんだんわかってくるにつれて寒気を感じるシナリオという意味では秀逸な作品でした。

6、ZERO ESCAPE 刻のジレンマ 評価:B
 「極限脱出シリーズ」の三作目で最終作。ぶっちゃけ前シリーズ作品との矛盾点がそこらかしこにありふれていますが、相変わらず程よい難易度でシナリオが秀逸なのと、前作で課題だった3D造形が劇的に改善したこともあって、ゲーム自体の完成度は高くなっています。
 シナリオに関しては多少の矛盾に目をつむれば一応完結には至っており悪いものではないのですが、前シリーズ作品と比べると暴力描写が桁違いに増えており、且つ冒頭から数人死ぬのは当たり前、でもって死者の死に方も桁違いに凄惨という意味で、そういうのが苦手な人には向いてないかもしれません。

 なお声優ではぶっちぎりで、能登麻美子氏の声が怖かったです。能登こわいよ、能登。

7、AI: ソムニウム ファイル 評価:B
 上の「極限脱出シリーズ」と同じクリエイターが脚本書いているアドベンチャーゲームで、刑事となって生きた人間の片目をくりぬき殺害していく異常者をAIとともに追いかけていくハートフルなアドベンチャーゲームです。ついこの間クリアしましたがシナリオは申し分なく、ゲーム性はソムニウムパートという、相手の夢の中に潜り込んで制限時間内に脱出するくらいでやや深みに欠けるものの、それを補うくらい声優らの演技がどれも凄かったのでB評価にしました。あとイクラマンふとし。
 ダンガンロンパでもそうですが、この会社はとにもかくにも声優のキャスティングが毎回絶妙過ぎる気がします。ここでは取り上げてないものの「ザンキゼロ」も違和感を感じたキャラは一人もいなかったし、むしろあれ以上の適役を見つけるのは無理ってくらいいいキャストが演じています。逆にキャスティングの悪かったゲームを挙げるとしたら、「グローランサー2」かな。

 ちなみにこの作品の声優の中では、並み居る実力派の中で、みずき役の黒沢ともよ氏がぶっちぎりで演技がうまいと感じました。声だけであれだけ演じるというの末恐ろしい人です。

2020年2月20日木曜日

自分の声はどんな声?

 例のクルーズ船の報道は未だに激しいままですが、以前後輩に自分は航海士など船乗りの方が意外と気質に合ってて仕事選びとしては良かったかもしれないと話したところ、「花園さんみたく和を乱すタイプは向いてませんよ(´・ω・`)」とすぐ否定してきやがったことがありました。

 話は本題に戻りますが、時効だと思うので明かすと昨年末に日本のラジオ局から自分に対する出演依頼がJBpress編集部に来ていたそうです。なんでも中国のゲーム業界について話をしてほしいということだったそうで、去年にたくさんこの方面の記事書いていたのが目についたのだと思います。
 ただ自分は記事はたくさん書いたけどそもそもゲーム業界の人間ではないし、ましてや記事で書いたこと以上の話の引き出しはなく(むしろ90年代のゲーム業界のが詳しい)、出演しても記事以上の内容は話せないと思ってその話は断りました。もっともそれ以上に、自分の場合は声だけで人物が特定される恐れもあり、身バレ防止という目的の方がずっと大きかったです。

 何度かこのブログでも書いているように、自分の声はやたら特徴的な声質をしているそうで、昔テレビの街頭インタビューに答えた時も音声が耳に入っただけで自分だってわかったという知人が続出しました。
 本人としては自分の声はくぐもって聞こえるためどんな声しているかいまいちわからないものの、以前中国人にも早口だけと活舌がいいから日本語が聞き取りやすいと言われたことがあり、単純に日本語発音がはっきりした声なんじゃないかと考えています。

 その私の声についてこれまで比較された声としては、戦場カメラマンと、アニメ「幽遊白書」のエンディングテーマを歌ってた高橋ひろの二人に似ていると言われたことがあります。両者の声に何の共通点も見いだせないのでいろいろ不思議ですが、やや高めの声調で、後になっていくにつれで音程が下がるような声かなという風に分析しています。なんで急にこんなこと書くのかって、久々に高橋ひろの歌を聞いてて思い出してたからです。

 紙幅も余っているのでさっき起きたことを書くと、自宅勤務なのにこの一週間は毎日残業が続いてる上、無駄に器用貧乏なことから変に複数の業務を同時に担当する羽目となり、気が狂いそうなくらい忙しい日々が続いています。おまけに自宅勤務なので昼食時も外出し辛く、そもそも開いているお店も少ないことから、うどんとかお茶漬けを食べてはしのぎ、夜にたまに外出してごはん食べに行くという引きこもりの吸血鬼みたいな生活を強いられています。
 その外食ですが、現在上海市内の飲食店は入室時に絶対に体温測られ、アルコールスプレーを両手にかけられるようになっています。その上、マクドナルドやバーガーキングといったファーストフード店は店内での食事が禁止され、持ち帰りしかできません。

 そのせいでさっき、バーガーキングから帰る時はコーラを背嚢に入れるわけにもいかないから、自転車で半分片手運転するような感じで帰る羽目となりました。しかもその途中、バナナとリンゴも買って帰るし。
 ただ帰宅途中に思ったこととして、ほんの三日前と比べてもなんか急に人気や車が多くなっているような気がします。どちらにしろ今の状態が三月まで続くとしたらさすがに参ってくるので、この辺本当に何とかしてほしいです。プラモでも大量に買っておけばよかった。

2020年2月18日火曜日

野村監督と赤星

 自分の記事が読まれないのはコロナのせいだと最近散々文句ばかり言っていますが、日本にいた先週、一回だけテレビのワイドショー、ニュース番組でコロナウイルスがトップニュースでなかった日がありました。それはどんな日かというと、プロ野球の野村(元)監督が逝去した日でした。
 この日に限っては多くのメディアでコロナそっちのけで野村監督の逝去を報じ、その現役、監督時代の映像や発言だけでなく、かつての教え子たちのインタビュー映像が繰り返し報じられていました。生前からも高く評価されていた人物ですがその死に触れて改めて、日本プロ野球界における戦術、分析、育成方面において史上最も大きな功績を残した人物であったと私も感じ入っていました。

 特に育成方面において野村監督は、選手だけではなく多くの指導者すらも育成している点が他の名監督らとは一線を画しています。現在、いわゆる野村チルドレンと呼ばれる野村監督の指導を受けた元選手らは各球団で監督やコーチとなるなど指導者として活躍しており、経験者を含めると相当な人数に上ります。大半がヤクルト時代の教え子たちですが、阪神の矢野監督を含め、実に多くの球団に大きな影響を残しています。
 もっとも、野村監督が特に目をかけていた元ヤクルトの古田氏、宮本氏は現在指導者をやってないというのがなんか皮肉な状況です。古田氏に関してはどっかの球団がもっとチャンス与えてもいいと思うのですが、反ナベツネ試合ボイコット事件があったから控えられているような気がします。

 やや前置きが長くなりましたが、野村監督の逝去時に私が一番コメントを聞きたいと思ったのは、実は元阪神の赤星氏でした。

ノムさんが赤星憲広さんに謝罪したワケ 生涯一野村番記者が明かします【竹下陽二コラム】(中日スポーツ)
赤星憲広氏、ノムさんから入団1年目に贈られた忘れられない言葉(スポーツ報知)
赤星憲広氏 野村克也さんとの思い出「野球以外で唯一怒られたこと」(スポニチ)
虎の元F1セブン赤星氏、ノムさんに「感謝しか…」(日刊スポーツ)

 知っている人には有名ですが、赤星氏はプロ野球選手となるには体格が小さく、また単純にパワーもなかったことから、アマチュア時代は足は速いけどプロとしてはやっていけないというのが各球団のスカウトたちで一致した見方でした。当然阪神でもそのような評価をされていたのですが、最終回の代走だけでも使えるからと言って、当時阪神の監督をしていた野村監督が強く推してドラフト獲得に至ったと言われています。
 実際、プロ入りしてキャンプインした後も赤星氏の打球は内野線すら越えることがなく、同期の藤本氏からも「失礼だが、赤星さんはプロでやってけるとは思わなかった」とまで言われていますが、普通の目からしたらこの言い方も決しておかしな発言ではないでしょう。しかしいざシーズンが開幕すると、赤星氏はその圧倒的な走力からルーキーイヤーにして盗塁王と新人王を獲得し、2000年代における阪神のスター選手として攻守にわたり活躍し続けました。

 現在においても赤星氏の現役時代について、「塁に出したら手が付けられなかった」と当時の相手チーム監督や捕手らからコメントされており、1番打者として稀有なほどの存在感があったと言及されています。また毎年盗塁成功数の数だけ車いすを寄付するなどチャリティー活動にも熱心で、異論はあるでしょうが、私個人としては2000年代における「ミスタータイガース」と呼ぶに相応しい人物だと考えています。

 それほど大きな足跡を残した赤星氏ですが、前述の通り、仮に野村監督がいなければまずプロ選手となることはなかったことでしょう。上記のインタビュー記事で赤星氏もまさに同じことを述べていますが……瓢箪から駒をまさに体現するようなプロ野球人生であったように思います。
 赤星氏に限らず、野村監督が見い出して獲得し、その後スター選手となった人物は他にも数多くいますが、その運命の劇的さで言えば赤星氏が野村チルドレン達の中でも特に図抜けているように以前から思っていました。野村監督自身も赤星氏に対しては他の選手と違うような感慨を持っていたように見え、その師弟関係の深さで言えば他の野村チルドレンと毛色が異なっているように思えたことから、そのコメントは是非とも聞いておきたいと私は思ったわけです。

2020年2月17日月曜日

マジ読まれねぇ

縮小する中国自動車市場、新エネ車もついに失速(JBpress)

 先々週に引き続き出した上の記事ですが、他の日系メディアは報じない各種統計データをグラフで乗っけてて内容は悪くないと思うけど、アクセス数はやはり芳しくないようです。これも全部、コロナのせいだ。

 ただマジな話をすると、コロナ以外のニュースは何も私の記事以外にも、内容があっても今はほとんど読まれてないんじゃないかという気がします。この辺、戦前に軍部批判したら一気に部数が落ちて焦って方針を転換した朝日新聞とかも、案外似たような状況だったのかもしれません。このように考えるとニュースというのはやはり、内容とかよりも読者が求める情報の方がずっと消費されるということでしょう。

 なおそれとは別ですが、今回の自動車記事でも触れている「市場の飽和」についてですが、自動車業界の場合は自動車を持っていない消費者がいなくなることが一種の飽和を指します。もっとも自動車業界の場合は買い替え需要があるためまだいい方なのですが、食品や飲食業界などは食事を消費する人口の数(=食事回数)が事実上の臨界点で、単価変動を除けばそれ以上に消費が増えることはありません。そのため少子化が進む日本市場において今後の市場全体の拡大はほぼあり得ず、だからこそ海外展開に積極的な企業も増えてきています。
 ふと上記の市場の限界というか臨界点について考えた時、ニュースももしかしたらそれを読む(消費する)人間が減ったら結局のところ、食品業界などと同様に市場が縮小するのではないかとこの前思いました。少なくとも新聞業界にとっては、世帯数が減少することは単純に市場の縮小につながるのでこの先待ったなしです。まぁそれ以前に新聞取らない人のが増えてるんだけど。

 私の記事もそういう意味で、普通にPV稼ぐためだったら案外中国語で書いた方がいいのかもしれません。もっとも中国の場合、ニュースは日本以上にタダって感覚が強いから、果たして儲けにつながるかは微妙なところですが。