前に少し書きましたが、今や上海ではマスクがそこらじゅうで売ってて、薬局のみならずコンビニでも余裕で買えたりします。でもって、日系のスーパーやコンビニだと日本語パッケージのマスクも割にがっつり置かれていて、どうしてまたこんな風に溢れているのかなと少し懸念を覚えました。
結論から言うと、今の日本のマスク不足は生産が追い付かないのではなく、物流のどこかに問題があるのではないかという風に見ています。
2月ごろならまだしも、現在に至って中国はほとんど日常通りに戻っており、止まっていた生産能力も平常通りに戻っています。となればマスク工場もバリバリ稼働しているわけで、一応今でもマスクをつける人は多いものの、日本語パッケージのマスクだったらなんで日本に輸出されないのかが逆に不思議な感じです。
考えられる理由としては、日本以外の国の需要が高くて供給されないという可能性もあるものの、実際には日本の消費者へ渡るまでの物流のどこかで洩れているか、止まっているかなんじゃないかと推測したわけです。理由としては、以前より強化されたとはいえ未だに日本ではマスクの転売行為が見受けられること、次に「小売店→消費者」の流ればかり取り上げられるものの、それ以前、または「小売店→?→消費者」のところの物流が実はちょっと見えづらいと感じるからです。
ただでさえ現在はマスクが高値でさばけるというのだから、物流のどこかで業者または個人が差っ引く動機はいくらでも考えられます。そうした物流の阻害があって、供給が追い付かないことは事実であるものの、不足に拍車をかけているのではという風に疑っています。
ということを今日上海人の友人に話したら、「じゃあ今僕らが中国でマスクを買い占めて、日本で売ったら儲かるかな?」と聞いてきました。私の回答としたら、「中国では日本以上にマスクの転売が厳しく制限されている」と踏まえた上で、「むしろ調達したマスクを寄付という形で後輩に送りつけ、後輩を介して日本でさばいた方が安全且つ確実に売れる」とアドバイスしました。もちろん、私も友人も実際にこんなことはしませんが。
なおその友人によると、マスク工場はマスクの単価がある程度制限されているためそれほどでもないが、マスクの原材料となる不織布やPPの価格が今、物凄い高騰しているということを教えてくれました。マスクというよりも、マスク周辺が今特需のようです。
ここは日々のニュースや事件に対して、解説なり私の意見を紹介するブログです。主に扱うのは政治ニュースや社会問題などで、私の意見に対して思うことがあれば、コメント欄にそれを残していただければ幸いです。
2020年4月20日月曜日
2020年4月19日日曜日
急性の関西人になった男のCM
・【動画】関西電気保安協会、癖の強いCMをまた作ってしまうwwww(ぶる速)
前々から高く評価していましたが、また関西電気保安協会がすごいCM作ってたので紹介します。っていうかどれだけ作り込んでんだよこれと思うくらい演出が細かい。
なおあめちゃんの下りを見ていると、大学時代のロシア語の授業で、
学生「せんせー、昨日徹夜でカラオケで喉痛い。あめちゃんもってない?」
講師「あんた大阪のおばちゃんみんながあめちゃん持ってるとでも思ってんの?まぁ持ってるけど<ゴソゴソ」
というやりとりが目の前で本当に起こったことを毎回思い出します。あの先生も元気しているかなぁ。
前々から高く評価していましたが、また関西電気保安協会がすごいCM作ってたので紹介します。っていうかどれだけ作り込んでんだよこれと思うくらい演出が細かい。
なおあめちゃんの下りを見ていると、大学時代のロシア語の授業で、
学生「せんせー、昨日徹夜でカラオケで喉痛い。あめちゃんもってない?」
講師「あんた大阪のおばちゃんみんながあめちゃん持ってるとでも思ってんの?まぁ持ってるけど<ゴソゴソ」
というやりとりが目の前で本当に起こったことを毎回思い出します。あの先生も元気しているかなぁ。
時事通信の広州写真についての疑惑
・習指導部、求心力低下も 経済目標の達成困難に 中国(時事通信)
いきなりですが上記リンク先の写真について強い疑問が感じられます。
このブログでも書いている通り、現在上海市内はマスクをつけていることを除けばほとんど日常を取り戻しており、ショッピングモールや飲食店などもかつてのような賑わいを取り戻しています。一部の店には自粛の反動のような込み合いも見られ、割と楽しく暮らせてたりします。
それに対し、上記リンク先にある「広州市内のショッピングモール」とされる写真では人が全くいない閑散とした風景が写されています。それこそ店舗運営の自粛、外出の制限がなされていた2月中であればこうした光景は確かに上海市内でも見られ、実際に私も直接見分していますが、4月以降でこうした光景は普通は撮影できないのではと正直思え、意図的な作為があるのではと感じました。
そういうわけで早速広州市内の友人に「ヘイ、広州の状況はどんなん(´・ω・`)」と尋ねたところ、「もう日常通りだよ(∩´∀`)∩」とすぐ返事がきました。っていうかめっちゃ気を使ってくれて、わざわざ子供たちのキャッキャ(´∀`*)ウフフな声が聞こえる公園の動画まで送ってきました。
その上で上記記事のリンクを送ってこの写真についてどう思うかと尋ねたら、「オープン直後か閉店直前など、狙いにようによっては撮れないこともない写真」という、結構辛辣な返事がきました。そしてはっきりと、「少なくとも、今の広州の実態を表すような写真でないことは確か」と言われました。
私はこれまで時事通信に対しては比較的信用していたのですが、この写真の掲載に関しては疑問しか覚えません。また記事内容も「GDPの倍増目標が未達に終われば、習指導部への信頼が揺らぐこともあり得る」という文言についても友人は、「コロナの影響で達成が出来なくなるのはみんな当然と考えてるし、すくなくとも一般市民の間でそのような意識は感じられない」と、こちらが聞くまでもなくコメントしてくれました。
なおその友人は自分の知る限り五指に入るくらい天才な友人です。理系出身なのに日本語を完璧にマスターして日本語で新聞記事まで書いてしまう中国人だし(;´・ω・)
逆を言えば何故時事通信は見方によっては捏造とも取れかねない記事をここで出してきたのか、この点の方が気になります。はっきり言えば、中国人との接触がない人間が書いているのではないかと思います。下手したら、街中すら出歩かずに書いているのかもしれません。
こういう人間がいるから、ある意味自分も仕事を続けなくてはならないとも思います。本当はわざわざ口うるさいことをいちいちJBpressとかで指摘とかしたりしたくないのですが。
いきなりですが上記リンク先の写真について強い疑問が感じられます。
このブログでも書いている通り、現在上海市内はマスクをつけていることを除けばほとんど日常を取り戻しており、ショッピングモールや飲食店などもかつてのような賑わいを取り戻しています。一部の店には自粛の反動のような込み合いも見られ、割と楽しく暮らせてたりします。
それに対し、上記リンク先にある「広州市内のショッピングモール」とされる写真では人が全くいない閑散とした風景が写されています。それこそ店舗運営の自粛、外出の制限がなされていた2月中であればこうした光景は確かに上海市内でも見られ、実際に私も直接見分していますが、4月以降でこうした光景は普通は撮影できないのではと正直思え、意図的な作為があるのではと感じました。
そういうわけで早速広州市内の友人に「ヘイ、広州の状況はどんなん(´・ω・`)」と尋ねたところ、「もう日常通りだよ(∩´∀`)∩」とすぐ返事がきました。っていうかめっちゃ気を使ってくれて、わざわざ子供たちのキャッキャ(´∀`*)ウフフな声が聞こえる公園の動画まで送ってきました。
その上で上記記事のリンクを送ってこの写真についてどう思うかと尋ねたら、「オープン直後か閉店直前など、狙いにようによっては撮れないこともない写真」という、結構辛辣な返事がきました。そしてはっきりと、「少なくとも、今の広州の実態を表すような写真でないことは確か」と言われました。
私はこれまで時事通信に対しては比較的信用していたのですが、この写真の掲載に関しては疑問しか覚えません。また記事内容も「GDPの倍増目標が未達に終われば、習指導部への信頼が揺らぐこともあり得る」という文言についても友人は、「コロナの影響で達成が出来なくなるのはみんな当然と考えてるし、すくなくとも一般市民の間でそのような意識は感じられない」と、こちらが聞くまでもなくコメントしてくれました。
なおその友人は自分の知る限り五指に入るくらい天才な友人です。理系出身なのに日本語を完璧にマスターして日本語で新聞記事まで書いてしまう中国人だし(;´・ω・)
逆を言えば何故時事通信は見方によっては捏造とも取れかねない記事をここで出してきたのか、この点の方が気になります。はっきり言えば、中国人との接触がない人間が書いているのではないかと思います。下手したら、街中すら出歩かずに書いているのかもしれません。
こういう人間がいるから、ある意味自分も仕事を続けなくてはならないとも思います。本当はわざわざ口うるさいことをいちいちJBpressとかで指摘とかしたりしたくないのですが。
2020年4月17日金曜日
事実は小説より面白い
一言で読み物と言っても、こうしたブログなどのコラムから解説などたくさんあります。ただ現代において読み物として最高の地位、つまり最も面白いと言われているのは小説だと思いますが、私は内心そのようには思っておらず、やはり伝記が一番面白いと考えています。理由は何故かというと、結局のところ空想は事実に対し面白さで優ることがないと考えるからです。
現代までに悲劇や喜劇、冒険活劇などたくさんの読み物が作られていますが、いろいろ読んでみたところで私が感じたこととしては、現実に起こった出来事の方が面白さで一段抜くところがあり、そういう意味では事実を元に人物を主人公とする伝記が一番面白いと感じています。三国志演義といった軍記物は確かに面白いものの、ベースとなった三国時代や明代の事実も負けず劣らず面白く(諸葛亮のモデルとなった劉基など)、またナポレオンの実際の軍事活動も波乱と知略に富んでいてこちらも面白かったりします。
そのほかサスペンスに関しては、実際に起きた事件の方が確実に面白いです、古いのを挙げると日野OL不倫放火殺人事件もあれば、酒鬼薔薇事件に至っては多くの媒体がこの事件(というか犯人)をモデルに小説や漫画を制作したという事実も、上記の私の考えにつながっています。
唯一、空想が現実を上回る可能性がるジャンルとしてはSFです。こればっかに関しては現実で超能力使える人はそんな目にするほどはいないことから、現実が勝ることはないでしょう。ついでに書くと、ハチロクがFDやランエボに勝てることはまずありないので「頭文字D」はSFに加えていいでしょう。
しかしそういった空想より面白い現実がしばしば、空想の下に置かれているのは何故か。一言で言ってまとめ方の問題で、伝記とかでも書き方によって全然見方や評価、面白さが変わります。先ほど挙げたナポレオン戦記に関しても、長谷川哲也氏の漫画版「ナポレオン」は一部脚色も加わってはいるものの、ナポレオン本人のみならずその周辺、特に元帥らを大きく取り上げていて他のナポレオン本と一線を画す面白さがあります。企業の創業家や政治家に関してもそうで、取材量にもよるでしょうがきちんと書けば面白い人はいろいろ出てきます。
そういう意味で、空想のお話を展開する漫画家や小説家に至っては、如何に面白い現実を見聞きしたり体験するかが、ストーリーセンスに物凄く影響する気がします。最近はネットの発達に伴って社会人経験を有する作家も以前より増えてきているのではないかと思いますが、やはり社会人経験のあるなしはSF以外のジャンルにおける実力を大きく左右する要素に見えてなりません。これがないと、作家が実際に体験した読者との共有体験というのは学校生活くらいとなりますし。
またレアな体験を紹介する「実録レポート」的な漫画はやはりその体験の分だけ強くなると思います。極端な話、物凄い体験をした人なら下手に空想を描くよりも自伝書いた方がずっと面白く、水木しげるなんかまさにその典型でした。あの人の場合、体験というか本人の性格によるところも大きいですが。
ちなみに同じく体験系だと、松本ひで吉氏の犬と猫(あとトカゲ)シリーズがやっぱ見ていて面白いです。っていうかこの人の漫画はどれも緩急が強い。
現代までに悲劇や喜劇、冒険活劇などたくさんの読み物が作られていますが、いろいろ読んでみたところで私が感じたこととしては、現実に起こった出来事の方が面白さで一段抜くところがあり、そういう意味では事実を元に人物を主人公とする伝記が一番面白いと感じています。三国志演義といった軍記物は確かに面白いものの、ベースとなった三国時代や明代の事実も負けず劣らず面白く(諸葛亮のモデルとなった劉基など)、またナポレオンの実際の軍事活動も波乱と知略に富んでいてこちらも面白かったりします。
そのほかサスペンスに関しては、実際に起きた事件の方が確実に面白いです、古いのを挙げると日野OL不倫放火殺人事件もあれば、酒鬼薔薇事件に至っては多くの媒体がこの事件(というか犯人)をモデルに小説や漫画を制作したという事実も、上記の私の考えにつながっています。
唯一、空想が現実を上回る可能性がるジャンルとしてはSFです。こればっかに関しては現実で超能力使える人はそんな目にするほどはいないことから、現実が勝ることはないでしょう。ついでに書くと、ハチロクがFDやランエボに勝てることはまずありないので「頭文字D」はSFに加えていいでしょう。
しかしそういった空想より面白い現実がしばしば、空想の下に置かれているのは何故か。一言で言ってまとめ方の問題で、伝記とかでも書き方によって全然見方や評価、面白さが変わります。先ほど挙げたナポレオン戦記に関しても、長谷川哲也氏の漫画版「ナポレオン」は一部脚色も加わってはいるものの、ナポレオン本人のみならずその周辺、特に元帥らを大きく取り上げていて他のナポレオン本と一線を画す面白さがあります。企業の創業家や政治家に関してもそうで、取材量にもよるでしょうがきちんと書けば面白い人はいろいろ出てきます。
そういう意味で、空想のお話を展開する漫画家や小説家に至っては、如何に面白い現実を見聞きしたり体験するかが、ストーリーセンスに物凄く影響する気がします。最近はネットの発達に伴って社会人経験を有する作家も以前より増えてきているのではないかと思いますが、やはり社会人経験のあるなしはSF以外のジャンルにおける実力を大きく左右する要素に見えてなりません。これがないと、作家が実際に体験した読者との共有体験というのは学校生活くらいとなりますし。
またレアな体験を紹介する「実録レポート」的な漫画はやはりその体験の分だけ強くなると思います。極端な話、物凄い体験をした人なら下手に空想を描くよりも自伝書いた方がずっと面白く、水木しげるなんかまさにその典型でした。あの人の場合、体験というか本人の性格によるところも大きいですが。
ちなみに同じく体験系だと、松本ひで吉氏の犬と猫(あとトカゲ)シリーズがやっぱ見ていて面白いです。っていうかこの人の漫画はどれも緩急が強い。
2020年4月16日木曜日
緊急事態宣言の朝令暮改
・安倍総理が全国に緊急事態宣言を発令、13都道府県は「特定警戒都道府県」に(Abema Times)
なんかコロナのことばかり書いてて内心自分でもどうかと思いますが、この緊急事態宣言の全国拡大を見て自分が思い浮かべたのは見出しにある通り「朝令暮改」という言葉で、先週まで愛知を加えるか否かで案だけ議論してたことが本当に馬鹿らしく見えてしょうがないです。そもそも最初の宣言の時も、「なぜ対象を東京などに絞るのだろうか?」と、全国が範囲じゃなかった点に疑問を感じていました。
断言してもいいですが最初の緊急事態宣言の最大の目的は、「対策をしています」というアリバイを作ることにあったと思います。本気でコロナ対策するというのなら初めから全国を対象にした上で、強権を以ってしても隔離措置を徹底しなければ意味がなく、はっきり言いますが対象を絞るよう決断した政策決定者は早く仕事を変えた方がいいでしょう。
また国民全体の関心事となっているヘリコプターマネー(略してへりまね)についても、30万から10万円へとプライスダウンして配るという方針になっていると報じられています。なんとなくですがこっからさらにプライスダウンしたり、または配り方を巡っていろいろ制限を設けて、実際には現在の報道のようには誰もがって感じでは配られたりはしないと思います。
この件で一番不思議なのは、どうして最初に30万円という金額が出てきたのかという点です。恐らくは支持を得るために具体的な金額を出した方がいい、配り方や制限は後から考えればいいという安直な判断で打ち出されたのでしょう。何が怖いかって、詳細が何も固まっていない状態で「30万円上げるよ」と政府が言っていたという事実で、案の定というか詳細が固まってきて反発が強くなるや「やっぱり10万円にプライスレス」という風にあっさり前言がひっくり返されている点で、「信なくば立たず」という言葉をもっと重視してほしいところです。
これだけ書くとさも私が安倍首相を嫌っているように見えるかもしれませんが、実際はそうではありません。安倍首相に関しては森友事件以来明らかに政局勘が衰えており、あの時の時点で政治家としてはこれ以上続けるだけ実績を落とすという風に見ており、今の状況についても別に何も驚きはありません。
それ以上に驚きなのは日本の官僚の質の低下ぶりです。上記の朝令暮改され続ける政策を実際に構想して作っているのは官僚でしょうが、そのあまりの行き当たりばったりぶりと中身のなさには言葉が出なくなることがあり、質の低下以前にここまで日本の官僚は政策能力がなかったのかと本気で呆れています。しかも緊急事態宣言のように最初から思い切りいかず、ちょっとずつ反発を食うたびに後出しで対策を出していくなど、戦前の最大の問題点と言われた戦力の逐次投入を現代に見ている気がします。
・全国緊急事態宣言でも…休校措置は地域ごと判断 文科省「スタンス変わらない」(産経新聞)
恐らくこの休校措置も、一、二週間したらまた内容が変わるのではないかと思います。私立校を含めて完全休校が強制されるようになるのではと早くも見ていますが、2月の時点で中国でどうなっていたのかをなんで見ていなかったのか、またその時の中国の対応を見てオンライン教育の体制をもっと準備しなかったのか、何やってたんだ本当にという気がしてなりません。まぁこれもはっきり言いますが、どうせ他人事だろうと思っていたんでしょう。
このコロナの件では政治家ばかり叩かれていますが、私個人としては短期的な対策しか出さない官僚の方が強く疑問に覚えます。そりゃ官僚がこのレベルだったら国も悪くなるよというのが正直な感想です。あと出社理由とかに「ハンコ押さなきゃ」とかが出てくる辺り、一体いまの日本はどうなっているんだと思えてなりません。
なんかコロナのことばかり書いてて内心自分でもどうかと思いますが、この緊急事態宣言の全国拡大を見て自分が思い浮かべたのは見出しにある通り「朝令暮改」という言葉で、先週まで愛知を加えるか否かで案だけ議論してたことが本当に馬鹿らしく見えてしょうがないです。そもそも最初の宣言の時も、「なぜ対象を東京などに絞るのだろうか?」と、全国が範囲じゃなかった点に疑問を感じていました。
断言してもいいですが最初の緊急事態宣言の最大の目的は、「対策をしています」というアリバイを作ることにあったと思います。本気でコロナ対策するというのなら初めから全国を対象にした上で、強権を以ってしても隔離措置を徹底しなければ意味がなく、はっきり言いますが対象を絞るよう決断した政策決定者は早く仕事を変えた方がいいでしょう。
また国民全体の関心事となっているヘリコプターマネー(略してへりまね)についても、30万から10万円へとプライスダウンして配るという方針になっていると報じられています。なんとなくですがこっからさらにプライスダウンしたり、または配り方を巡っていろいろ制限を設けて、実際には現在の報道のようには誰もがって感じでは配られたりはしないと思います。
この件で一番不思議なのは、どうして最初に30万円という金額が出てきたのかという点です。恐らくは支持を得るために具体的な金額を出した方がいい、配り方や制限は後から考えればいいという安直な判断で打ち出されたのでしょう。何が怖いかって、詳細が何も固まっていない状態で「30万円上げるよ」と政府が言っていたという事実で、案の定というか詳細が固まってきて反発が強くなるや「やっぱり10万円にプライスレス」という風にあっさり前言がひっくり返されている点で、「信なくば立たず」という言葉をもっと重視してほしいところです。
これだけ書くとさも私が安倍首相を嫌っているように見えるかもしれませんが、実際はそうではありません。安倍首相に関しては森友事件以来明らかに政局勘が衰えており、あの時の時点で政治家としてはこれ以上続けるだけ実績を落とすという風に見ており、今の状況についても別に何も驚きはありません。
それ以上に驚きなのは日本の官僚の質の低下ぶりです。上記の朝令暮改され続ける政策を実際に構想して作っているのは官僚でしょうが、そのあまりの行き当たりばったりぶりと中身のなさには言葉が出なくなることがあり、質の低下以前にここまで日本の官僚は政策能力がなかったのかと本気で呆れています。しかも緊急事態宣言のように最初から思い切りいかず、ちょっとずつ反発を食うたびに後出しで対策を出していくなど、戦前の最大の問題点と言われた戦力の逐次投入を現代に見ている気がします。
・全国緊急事態宣言でも…休校措置は地域ごと判断 文科省「スタンス変わらない」(産経新聞)
恐らくこの休校措置も、一、二週間したらまた内容が変わるのではないかと思います。私立校を含めて完全休校が強制されるようになるのではと早くも見ていますが、2月の時点で中国でどうなっていたのかをなんで見ていなかったのか、またその時の中国の対応を見てオンライン教育の体制をもっと準備しなかったのか、何やってたんだ本当にという気がしてなりません。まぁこれもはっきり言いますが、どうせ他人事だろうと思っていたんでしょう。
このコロナの件では政治家ばかり叩かれていますが、私個人としては短期的な対策しか出さない官僚の方が強く疑問に覚えます。そりゃ官僚がこのレベルだったら国も悪くなるよというのが正直な感想です。あと出社理由とかに「ハンコ押さなきゃ」とかが出てくる辺り、一体いまの日本はどうなっているんだと思えてなりません。
2020年4月13日月曜日
小売業界統計記事の裏側
・コロナ特需で2桁増も?小売業界の明暗が明らかに(JBpress)
問い分けでまた今日配信された自分の記事についてですが、今回のこの記事は当初の想定と大きく違っていて、軌道修正しながら書いた記事です。
以前に小売業界の統計をまとめた記事を出していたことからどこのサイト行けば関連統計が得られるかもわかってて、取材にかかる労力自体は非常に低かったです。記事ネタ自体は2月に中国でコロナウイルスが蔓延しているころに思い付き、その段階では日本ではダイヤモンドプリンセス号しか話題じゃなかったことから、「中国人観光客喪失の影響はどの程度?」というのが当初のテーマでした。
しかし実際にはこの記事でも書いているように、2月後半くらいから日本でも段々と流行が深刻化してきて、百貨店やショッピングモールこそ売上げは落ち込んだものの、小規模スーパーを中心に売り上げが減るどころかプラスになっていき、インバウンド方面をテーマに記事を書くことができなくなりました。ならしょうがないやと割り切り、そのままの統計結果を記事に仕立てたわけです。
なおヤフコメには、こんなわかり切ったことをいちいち書くなとか書いている奴がいますが、そんなわかり切ったことをきちんとデータを以って証明している人間がどれくらいいるのか、またそのプロセスにはどれほど手がかかるのかをもうちょっとわきまえて発言しろやと内心思います。
ちなみに同じヤフコメだと、「何がコンビニは売上減だ、何を根拠にプラスだと言っている」とかいうコメントがいくつか見られますが、ヤフーの配信記事で図表を見てないんだろうけどコンビニ大手が主宰運営する日本フランチャイズチェーン協会がそ1~2月は1.5%増だって言ってるんだから、文句はここに言えよ。俺に言うな。
そのほか個人的に着目したコメントは、小売店で働いている人が毎日たくさん客が来て忙しいと述べた上で、「毎日が日曜日のような状態です」と表現しているのが印象深いです。業種によって「毎日が日曜日」という表現の意味合いはこうも変わるのかとしみじみと感じます。
あとあとコメントみていて感じた点として、末尾の写真についてはみんな見てないのか誰も言及していません。個人的にはかなり皮肉が効いていると思って入れたのですが、反応が少なくて残念です。ちなみに撮影場所はファミマですが、ファミマに限らず最近あちこちでこうした日本語パッケージのマスクが良く売られてます。
少し記事の内容を掘り下げて書くと、個人的にもっと議論してほしかったのは「どの小売店を残すか」という論点です。中国では今の日本同様、2月の段階では各商店に営業を自粛、場合によっては停止命令も出していました。しかしスーパーなどの小売店に関してはライフラインを維持する目的から停止命令は出されず、むしろ商品入荷が滞らないように物流方面のサポートを物凄い強化していました。
知ってる人にはまた早いですが、武漢市内では人通りも少ないことから遠隔操作の無人トラックを使ってまで食品などを供給していたそうです。ただそうは言いながらも、上海市内の比較的大きなスーパーに関しては営業時間を夕方6時までにするなど、制限をかける面もありました。
今回の記事でもっと気付いてほしかった点としては、今後これらスーパーやコンビニの商品供給を支える物流、またはケータリングなどの宅配をどう支えるか、次にショッピングモールなどの大規模スーパーの営業を自粛させる一方で小規模スーパーにはどこまで営業してもらうか、この辺の塩梅についてもっと考えてもらいたかったです。まぁ自己満な考えではありますが。
最後に、最初に書いた中国人インバウンド喪失の影響についてですが、私はてっきり百貨店とかドラッグチェーンは日本国内のコロナの影響がなければマイナス20%くらい大きく落ち込むのではと思っていましたが、百貨店ですら2月はマイナス12.2%にとどまっています。その他の小売店は日本国内のコロナの影響、特に中国人がよく買い物に来るドラッグチェーンストアなんかは見事にインバインド需要の喪失影響を国内需要の増加で埋め合わせた上にお釣りまできていますが、これらを考えるとインバウンド需要は思っていたほど売り上げのシェアは大きくなかったのかもという風に見直しています。
もっとも小売はともかく観光方面の打撃は半端じゃないと聞くだけに、一概にインバウンドはそうでもないとはまだ言い切れません。判定が難しいところですが、今後もアンテナを張っておきたいところです。
問い分けでまた今日配信された自分の記事についてですが、今回のこの記事は当初の想定と大きく違っていて、軌道修正しながら書いた記事です。
以前に小売業界の統計をまとめた記事を出していたことからどこのサイト行けば関連統計が得られるかもわかってて、取材にかかる労力自体は非常に低かったです。記事ネタ自体は2月に中国でコロナウイルスが蔓延しているころに思い付き、その段階では日本ではダイヤモンドプリンセス号しか話題じゃなかったことから、「中国人観光客喪失の影響はどの程度?」というのが当初のテーマでした。
しかし実際にはこの記事でも書いているように、2月後半くらいから日本でも段々と流行が深刻化してきて、百貨店やショッピングモールこそ売上げは落ち込んだものの、小規模スーパーを中心に売り上げが減るどころかプラスになっていき、インバウンド方面をテーマに記事を書くことができなくなりました。ならしょうがないやと割り切り、そのままの統計結果を記事に仕立てたわけです。
なおヤフコメには、こんなわかり切ったことをいちいち書くなとか書いている奴がいますが、そんなわかり切ったことをきちんとデータを以って証明している人間がどれくらいいるのか、またそのプロセスにはどれほど手がかかるのかをもうちょっとわきまえて発言しろやと内心思います。
ちなみに同じヤフコメだと、「何がコンビニは売上減だ、何を根拠にプラスだと言っている」とかいうコメントがいくつか見られますが、ヤフーの配信記事で図表を見てないんだろうけどコンビニ大手が主宰運営する日本フランチャイズチェーン協会がそ1~2月は1.5%増だって言ってるんだから、文句はここに言えよ。俺に言うな。
そのほか個人的に着目したコメントは、小売店で働いている人が毎日たくさん客が来て忙しいと述べた上で、「毎日が日曜日のような状態です」と表現しているのが印象深いです。業種によって「毎日が日曜日」という表現の意味合いはこうも変わるのかとしみじみと感じます。
あとあとコメントみていて感じた点として、末尾の写真についてはみんな見てないのか誰も言及していません。個人的にはかなり皮肉が効いていると思って入れたのですが、反応が少なくて残念です。ちなみに撮影場所はファミマですが、ファミマに限らず最近あちこちでこうした日本語パッケージのマスクが良く売られてます。
少し記事の内容を掘り下げて書くと、個人的にもっと議論してほしかったのは「どの小売店を残すか」という論点です。中国では今の日本同様、2月の段階では各商店に営業を自粛、場合によっては停止命令も出していました。しかしスーパーなどの小売店に関してはライフラインを維持する目的から停止命令は出されず、むしろ商品入荷が滞らないように物流方面のサポートを物凄い強化していました。
知ってる人にはまた早いですが、武漢市内では人通りも少ないことから遠隔操作の無人トラックを使ってまで食品などを供給していたそうです。ただそうは言いながらも、上海市内の比較的大きなスーパーに関しては営業時間を夕方6時までにするなど、制限をかける面もありました。
今回の記事でもっと気付いてほしかった点としては、今後これらスーパーやコンビニの商品供給を支える物流、またはケータリングなどの宅配をどう支えるか、次にショッピングモールなどの大規模スーパーの営業を自粛させる一方で小規模スーパーにはどこまで営業してもらうか、この辺の塩梅についてもっと考えてもらいたかったです。まぁ自己満な考えではありますが。
最後に、最初に書いた中国人インバウンド喪失の影響についてですが、私はてっきり百貨店とかドラッグチェーンは日本国内のコロナの影響がなければマイナス20%くらい大きく落ち込むのではと思っていましたが、百貨店ですら2月はマイナス12.2%にとどまっています。その他の小売店は日本国内のコロナの影響、特に中国人がよく買い物に来るドラッグチェーンストアなんかは見事にインバインド需要の喪失影響を国内需要の増加で埋め合わせた上にお釣りまできていますが、これらを考えるとインバウンド需要は思っていたほど売り上げのシェアは大きくなかったのかもという風に見直しています。
もっとも小売はともかく観光方面の打撃は半端じゃないと聞くだけに、一概にインバウンドはそうでもないとはまだ言い切れません。判定が難しいところですが、今後もアンテナを張っておきたいところです。
2020年4月11日土曜日
未だFAXを使っている日本社会(;´・ω・)
昨日の記事のコメントを書いていただいた方から、職場ではFAXの迷惑広告送信が止まないという書き込みを受けました。もっとも受信し続けるだけでなく、紙が無駄だからと送信情報を電子ファイル化させる辺りはただ者ではない書き込みでした(゚Д゚;)
その事実一つとっても面白いのですが、個人的にはそれ以上に「日本ではまだFAXが当たり前に使われるんだな」という事実の方に驚愕しました。というのもここ数年、誇張ではなく私はFAXには一度も触ったことがないばかりか、目にしたこともありません。もしかしたら複合機を含めると視界に入ったことなどはあるかもしれませんが、少なくともFAXとして視認したことは一度もありません。中国では名刺などにも、電話とメールアドレスのみ書いてFAX番号などはもうほとんど書かなくなってきています。
FAXに限らずテレワークにしても、日本は中国と比べると半周、いや一周遅れと言ってもいいくらい対応が遅れているように見えます。今回のコロナウイルス流行を受けてテレワークが定着すると言っている人もいますが、私はそうは思わず、流行が終息した後は恐らくテレワークを継続する企業は一割も現れないと考えています。
控えめに言っても、現在の日本は技術革新へのキャッチアップ、対応が異常に遅いように見えます。比較的この方面で先を走る会社に今所属しているからそう思うだけかもしれませんが、今回のコロナウイルス流行における日中の一番大きな差は何かというと、都市封鎖の実行力以前に、社会のITリテラシーの差の方が大きいように感じます。
台湾もそうらしいですが、中国では携帯電話番号の基地局との交信を通して、ほぼすべてのユーザーの行動経路を特定した挙句、感染者との濃厚接触の有無を調べています。そしてその結果をアプリ(随身吗など)に表示させて、グリーンでなければ施設などに入れない、レッドであれば外出させないなどを周知させています。これらアプリは外国人であっても入れるように強制されており、現在はなんだかんだ言いつつ誰もがスマホに入れているほど定着化しました。
このほかの面でもやはり、新技術の一般化、応用などの方面で日本はかなり立ち遅れてきている気がします。どうしてこうなったのかというと老害が……と言えば簡単ですが、私個人としては日本人が若者を含め、社会の変化を極端に忌避する意識が高いせいだと考えています。あと自分の言葉で言えば自我を持っている人が少ないせい。
そういう意味では今後、二十年くらいしたら日本は「レトロな国」などという風に見られるかもしれません。「トトロな国」ならまだいいでしょうが、中国風に言うなら「かつての文化大革命時代の雰囲気を味わえる」みたいな感じで、ノスタルジーが満喫できる国として他の国から紹介されるかもしれません。「進撃の巨人」でいう、壁内人類みたいに。
ちなみに「進撃の巨人」の最新刊を買いましたが、この作品はマーレ編に突入して以降は少年漫画から、「報復の連鎖」という重いテーマを取り上げた青年漫画へと切り替わったと感じていましたが、ここにきて再び少年漫画へと帰ってくる展開となり、なんとなくコマを見ていても作者が非常に高いやる気で書いているように見えました。今年で連載終了予定ですが、今の時点からも次回作も非常に楽しみな作家です。
その事実一つとっても面白いのですが、個人的にはそれ以上に「日本ではまだFAXが当たり前に使われるんだな」という事実の方に驚愕しました。というのもここ数年、誇張ではなく私はFAXには一度も触ったことがないばかりか、目にしたこともありません。もしかしたら複合機を含めると視界に入ったことなどはあるかもしれませんが、少なくともFAXとして視認したことは一度もありません。中国では名刺などにも、電話とメールアドレスのみ書いてFAX番号などはもうほとんど書かなくなってきています。
FAXに限らずテレワークにしても、日本は中国と比べると半周、いや一周遅れと言ってもいいくらい対応が遅れているように見えます。今回のコロナウイルス流行を受けてテレワークが定着すると言っている人もいますが、私はそうは思わず、流行が終息した後は恐らくテレワークを継続する企業は一割も現れないと考えています。
控えめに言っても、現在の日本は技術革新へのキャッチアップ、対応が異常に遅いように見えます。比較的この方面で先を走る会社に今所属しているからそう思うだけかもしれませんが、今回のコロナウイルス流行における日中の一番大きな差は何かというと、都市封鎖の実行力以前に、社会のITリテラシーの差の方が大きいように感じます。
台湾もそうらしいですが、中国では携帯電話番号の基地局との交信を通して、ほぼすべてのユーザーの行動経路を特定した挙句、感染者との濃厚接触の有無を調べています。そしてその結果をアプリ(随身吗など)に表示させて、グリーンでなければ施設などに入れない、レッドであれば外出させないなどを周知させています。これらアプリは外国人であっても入れるように強制されており、現在はなんだかんだ言いつつ誰もがスマホに入れているほど定着化しました。
このほかの面でもやはり、新技術の一般化、応用などの方面で日本はかなり立ち遅れてきている気がします。どうしてこうなったのかというと老害が……と言えば簡単ですが、私個人としては日本人が若者を含め、社会の変化を極端に忌避する意識が高いせいだと考えています。あと自分の言葉で言えば自我を持っている人が少ないせい。
そういう意味では今後、二十年くらいしたら日本は「レトロな国」などという風に見られるかもしれません。「トトロな国」ならまだいいでしょうが、中国風に言うなら「かつての文化大革命時代の雰囲気を味わえる」みたいな感じで、ノスタルジーが満喫できる国として他の国から紹介されるかもしれません。「進撃の巨人」でいう、壁内人類みたいに。
ちなみに「進撃の巨人」の最新刊を買いましたが、この作品はマーレ編に突入して以降は少年漫画から、「報復の連鎖」という重いテーマを取り上げた青年漫画へと切り替わったと感じていましたが、ここにきて再び少年漫画へと帰ってくる展開となり、なんとなくコマを見ていても作者が非常に高いやる気で書いているように見えました。今年で連載終了予定ですが、今の時点からも次回作も非常に楽しみな作家です。
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