ページ

2023年4月24日月曜日

ファイナル今村均

「武士道に触れた」とマッカーサーも感嘆、真の名将・今村均の生涯(JBpress)

 というわけで今日の自分のこの記事ですが、そこそこアクセスもいいようです。なんてったって今村均だから当然っちゃ当然ですが。

 今村均についてはこのブログでも何度も書いている通りに自分の理想の人物であり水木しげるに並ぶ尊敬の対象です。単純に軍指揮官として一流なだけでなく、部下のためパプアニューギニアの刑務所に移るなど極端な責任感は上に立つものの鑑と言っていいでしょう。また何故日本が戦争に向かったのかに関して、石原莞爾らが満州事変を起こした直後に「結果さえ出せば命令違反したっていい」という下克上な風潮が陸軍内部で蔓延したためと、まさにこの一言に尽きる冷静な分析も残しています。
 まぁあの満州事変当時、参謀本部で必死に制止しながら無視された立場だからこそ、気づけた事実かも知れませんが。

 そんな今村均をなんで今回記事化しようと思ったのかというと、やはり年数が経ってきたのと、近年の昭和史議論をリードしてきた半藤一利が亡くなったことを受けて、こうしたもっと評価されるべき昭和の軍人に関する記事がこのところ見られなくなってきたと感じたためでした。自分が学生だった頃も決して多かったわけじゃないですが、この今村均やキスカの木村昌福などを知ってから自分も色々調べるようになった過去があるだけに、今の時代の人もあの時代を学ぶきっかけの一助になれればという思いもありました。
 それともう一つの理由として、今回がJBpressに載せる最後のコラム記事だったからです。実は数か月前にJBpressで誌面刷新を計画しており、このコラムの連載継続について打診されていました。連絡がきたときは最初驚いたものの、自分としてもこのところ抱えているネタが切れてきており、また世を忍ぶ仮の姿の仕事が無駄に責任だけ増やされて結構忙しくなってきていて、連載を終えるにはいいタイミングであるとも感じました。

 実際にこのコラムのため、2週間に1回のペースで土日をほぼ潰しており、結構な労力をこれまでにつぎ込んでいます。打診された当時も、毎年仕事が忙しくて記事書く暇のない夏のため記事をどうするか考えていた矢先で、連載を終えるとしたらもうこういうこと考えなくて済むと考えると、ほっとする気持ちも少なからず抱き、この際コラム連載を終了することとなりました。

 とはいえこのJBpressの連載では非常に多くの経験が得られ、中国や経済記事だけでなく、こうした歴史記事も十分に欠けるという実績方面で強い自信を持てるようになりました。また取材中に人脈も広げられたし、取材をきっかけに自分も中国の今まで気づかなかった点にも気づくようになり、やっぱ仕事を通さないと物事って理解できない部分があるなと今更ながら思います。

 コラムを終了することにして残りのコラム掲載回数が確定した後、「ラストはこれで行こう」とすぐ決めたのが今回の今村均でした。自分としては一番か機体歴史記事はキスカ撤退作戦ですが、あれを書くにはまだまだ自分は未熟と痛感しており、ならば何なら書けるかといったらそこそこ資料も読み漁っている今村均ならいいだろうと判断しました。それ以上に、「わいはあの今村均の記事を書いたことがあるんや」と飲み屋で過去の自慢話ができるような経歴を作りたいという欲もある、っていうかそれが一番大きかったりしたのですが。

 今後の執筆活動については特に何も考えていませんが、やはり不定期にどこかのメディアで記事は発表していきたいなとは思っています。自分からどっかに売り込むことも考えましたがひとまず毎年遺書を書いている夏の激務を生き残ることが第一で、それ終わってからまた考えることにしています。知り合いも、なんか最近話題になっている果物流出など日本の農政に関する調査報告に集中するとか言ってるし。

 なおブログながら、改めてJBpressには貴重な機会を頂けたことにこの場で深く感謝申し上げます。読者の方にも、自分のことは嫌いになってもJBpressのことは嫌いにならないでと、最初はAKBが言ったけどその後すぐパクったつば九郎の発言としてのイメージが強いこんなセリフすらホイホイ出てきます。

2023年4月23日日曜日

ジャニーズ事務所の性的虐待を放置したのは誰か

 定期的に報じられる傾向があるとはいえ、今回は結構広がりを見せているなと感じるジャニーズ事務所、というより故ジャニー喜多川の性的虐待報道です。今回の報道がこれまでと違うのは海外メディアこと外信で、日本国内はいざ知らずワールドワイドで恥をさらす展開にもとよりジャニーズ事務所を快く思っていなかった人たちなどが色めき立っているように感じます。

 今回報道が広がっているのは上記の通り外信というのもありますが、そのほかにも張本人であるジャニー喜多川が亡くなった後だからという指摘もあります。ただこの逝去後という指摘については若干疑問視しており、というのもそれだったら亡くなった直後にもうちょっと盛り上がりがあってもいいのではと思うのですが、あんまそれはなかったというか感じませんでした。
 むしろ自分が思うのは、こうした報道が出てくるまでにジャニーズ事務所の影響力が落ちてきたからというのが一番大きな背景じゃないかと思います。SMAPの解散に始まり、ジャニー喜多川に後事を託されていたタッキーが離れたりと、花形タレントの離脱、離籍がここ数年で大きく目立つようになっていました。SMAPを離脱したメンバーも当初は苦戦が報じられたものの、その後ゴールデン番組にも出られるようになり、ジャニーズ事務所のメディアに対する出禁指令も大分力を持たなくなってきています。

 こうした影響力の低下が今回の性的虐待報道の広まりを支えていると私は睨んでおり、仮に数年前の時点であれば、外信で報じられても日本国内では全く報じられなかったのではないかとも見ています。

 その上でこの性的虐待報道というか問題について、誰が悪いのかというのをもっと議論すべきじゃないかと思います。一番悪いのはもちろん虐待を行った当事者であるジャニー喜多川ですが、それを見て見ぬ振りした人たちはどうなのかという話です。
 彼の性的虐待疑惑は何十年も語り継がれてきており、実際に被害者が裁判で証言していたことから「自白だけがなくほぼ事実状態」にあったと私は見ています。にもかかわらず同じ事務所の人間はおろか、ジャニーズ事務所のタレントを起用するテレビや新聞メディアは完全に黙殺し切っていました。上記の裁判結果についても、ジャニーズ事務所側の勝訴は報じても、文春側の逆転勝訴は当時ほとんど報じられていませんでした。

 彼にこの時、というか疑惑が出た時点できちんとメディアが報じていたら、その後の被害者の発生は防げていたのではないかと思います。そういう意味では、疑惑レベルの報道すらも黙殺したメディアもこの犯罪に対する責任は非常に重いように思え、そうした負い目があるからこそ現在の外信をっかけとしたこの問題の報道も、大手メディアほどあまり取り上げないのではないかと思います。
 しかし仮に私が取材で、「児童への性的虐待疑惑のある会社と取引しますか?」と尋ねた場合、NOと答えないメディアはまずないでしょう。にもかかわらず大手メディアは現在もジャニーー図事務所との取引を中断することもせず、この問題を放置しているあたりは完全なダブルスタンダードと言わざるを得ません。もっとも児童虐待を問題と思わないというのであれば、ダブルスタンダードは言えないのですが、ぶっちゃけテレビ局辺りはマジでそう思ってそうだから怖い。

 こうした黙殺というかこの問題をタブー視した大手メディアの責任はひたすらに重いと思う一方、本当にこの問題を放置して拡大させた最大の責任者は密かに警察だと思います。ジャニー喜多川の性的虐待報道は何十年も語り継がれた歴史があり、仮に成人相手なら本人が便宜との見返りを望んでの行為であれば判断が分かれますが、未成年に対しては本人が望んだかに係わらず完全な犯罪が即成立するものであり、目の前で児童虐待が起きていながら無視する警察がどこにいるんだって話です。
 それこそ被害を証言した元タレントらに事情聴取するなり、所属タレントに対して第三者匿名ヒアリングを開いたり家宅捜索するなどして途中で止めることはできなかったのか。立件にまで持ち込めずとも捜査を行ったと報じることでいくらかの抑止につながったのではないか。そう考えると、この事件を放置してきた警察、都内なら警視庁の責任こそが最も根深いように思えます。

 っていうか今思いついたけど、ジャニーズ事務所を放置しておきながらマイケル・ジャクソンの児童虐待疑惑を報じていたメディアは一体どういう神経してんだろうか。

2023年4月22日土曜日

WIFIルーターの定期的な交換

 先日、なんか夜中に妙なテンションとなっている中でWIFIルーターは定期的に交換した方がいいという記事を見て、高いテンションのまますぐネットで最新位のWIFIルーターを注文してしまいました。通常のインターネット環境と違い、自分は中国のネット検閲から逃れるためにVPNで普段ネットを見ているため、ルーター変えたところでそんな大差はないとは思いつつ妙な期待感とともに新型機を使ってみると、結構びっくりするくらい回線速度が速くなり、安定もしてきました。
 具体的な通信速度を述べると、以前は回線が空いててつながりやすい時間帯だと最高ダウンロード速度は4Mbpsだったのですが、今日にいたっては9Mbpsを突破しており、普段の時間帯でも以前より若干早くなっていると感じます。

 それもそのはずというか、改めてこれまで使っていたルーターの型番を確認したところ最高速度は400MBpsなのに対し、新しいルーターはWIFI6に対応しており、その最高速度は3000Mbpsで、実に7.5倍もの性能差がありましたら。実際に3000MBpsたたき出すことはほぼないですが、それでも以前より祖sく度が上がってストレスが減っています。

 ただ、今回新しいルーターを購入したのは速度アップを期待してもありましたが、それ以上に既存機器が壊れる前に交換しておきたいと思ったからです。貧乏性なソ連人民の敵であるうちの親父なら壊れてから交換すればいいと言い出すでしょうが、実際急に壊れてネットが使えなくなると不便であることが多いでしょう。
 また、仮に壊れたのが普段の日常であればいいでしょうが、非日常で壊れたりしたら目も当てられません。なんでこんなこと言うのかというと、去年の今頃に「もしルーターが急に壊れたらどうしよう」と本気で思っていたからです。去年の今頃というのは、あの上海ロックダウンの真っ最中です。

 あのロックダウン中、家電が壊れたりしたら買い替えなんて絶対できませんでした。それでいて、全く外に出られないことからネットに対する依存が極端に高くなり、いざとなればLANケーブル直挿しも可能ではあるものの、ルーターが急に壊れたりしたら仕事もできず、外部との通信もできなくなり、軽く積む状態にあったことは想像に難くありません。
 まぁスマホ、パソコンでも同じような状況になったでしょうが。

 幸いにもロックダウン中にそのような不幸に見舞われることはありませんでしたが、周囲では冷蔵庫が壊れたり、炊飯器が壊れたりして難儀した家庭もあったそうです。またああいう極端な状況に置かれることはそうそうないでしょうが、あの時はやはりネット回線が文字通りのライフラインだと痛感し、ルーターとか一定年数たったら性能差も大きいのだしどんどん交換すべきと、購入する前に強く感じました。

 なおルーターが届いて結構悩んだこととして、ルーターの回線名とパスワードをどうするかでかなり時間かかりました。さすがにこのブログでそんな重要情報を書くつもりはないですが、この手のパスワードで私は基本的にアルファベットと数字を組み合わせて作っており、アルファベットは日本語単語なら中国だとまず推定できまいと思ってとっさに思い付いたものをよく使います。
 数字は基本語呂合わせなのですが、比較的使うことが多いのは、

893:やくざ
2943:憎しみ
2971:償い
651:むごい
9643:苦しみ

 これらの数字を使うことが多く、無駄に仕事のテンプレ文章で数字を入れる際もこれらのうちのどれかをほぼ入れてます。そのためテンプレ文章にはやたらと「893」と書かれていて、見る人が見たら変な職場だと思われているかもしれません。

2023年4月19日水曜日

評価が大きく逆転したガンダムキャラ

 最近上海市内のマクドに行くと、ほぼ必ず「ガンダムSEED」の主題歌だった「INVOKE」が流れています。日本語歌詞のままで。
 原曲は20年以上前の曲で、尚且つ日本語歌詞なのになぜ流れるのかいろいろ不思議ですが、この作品自体が平成後期に大ヒットし、中国でもファンも多いので聞きたい人とか、わざと選曲する人がいるのかもしれません。なお「ガンダムSEED」自体は放映当時、非常に賛否両論が激しくてその後の話題になるたびに議論を呼んでいましたが、ここ数年はようやく評価が固まってきたのかそういう議論は見なくなりました。映画化についても、発表以来続報を見なくなりましたが……。

 その賛否両論ではないですが、ガンダムの最初のシリーズ放映からすでに半世紀近く経っていることもあってか、時間の経過とともに評価が変わるキャラクターも見られます。そうした評価の逆転が最も激しいキャラを敢えて上げるとしたら、「0083スターダストメモリー」の敵役であるアナベル・ガトーこそが変動幅ナンバーワンのキャラではないかと密かに見ています。

 ガトーは作品公開当時、ジオンに与する敵役ながらその理想に準じた忠義の士として非常に人気があり、主人公のコウ・ウラキが若干パッとしない(特にスパロボで)キャラであったこともあり、文字通り主役を食う人気キャラでした。
 しかし作品公開から時間が経ち、具体的には2001年のニューヨーク同時多発テロが起きたあたりから、ガトーの人気は目に見えて落ちていったように見えます。というのも当初でこそジオン本国はほろんだけれど、その理想は捨てずに残党として活動し、最後には部下の撤退を支援するため特攻したというサムライチックなキャラとして見られていましたが、同時多発テロ以降は「テロリストでしかない」といった評価へと変わっていきました。

 実際に作中のガトーの言動を追うと、ジオンの理想を掲げてはその理想のためなら何したっていいというなりふり構わぬ態度が見られ、盗んだ核弾頭をぶっ放したり、連邦に痛手を負わせるためだけにコロニーを地球に落としたりなど、巻き添え喰らって死ぬ人なんか全く眼中にない過激な行動ばかりとっています。でもってこれらの行動が彼らスペースノイドに貢献したかというと全く逆で、こうしたテロ行為を取り締まるためにティターンズが結成され、スペースノイドへの弾圧がより強まるという真逆の結果を引き起こしています。
 こうしたガトーの行動は冷静に見た場合、ただ暴れるだけ暴れて全く事態を好転させない、っていうか無関係の人を無意味に巻き込むテロリストに過ぎないという評価が、先の911テロをきっかけに広がっていきました。やはり実際のテロ行為を目の当たりにすると冷静になれるというか、「こいつやっぱおかしいじゃん(´・ω・)」とみんなはっとなって気づいてきたのかもしれません。まぁ公開当初はこうしたガトーの負の面に気づかれなかった辺り、作品上の演出は上手だったんだろうな。

 一方、ガトーの評価が急落するのに反比例してうなぎ上りに評価が高まっていったと思うのは、同じ作品に出てくるシーマ様ことシーマ・ガラハウだと思います。作中で彼女はガトー同様にジオン残党のデラーズ・フリートに合流こそするものの、連邦軍にも内通し、コロニー落とし作戦の最終局面で裏切りを果たしています。結果的にはその後、上官が死ぬきっかけを作った因縁もあり、裏切った後なら本当は味方であるはずの主人公に母艦を撃墜された挙句、本人も彼我機体性能の差に負けて討ち死にする羽目となりました。

 作中で見ると敵軍とはいえ裏工作を経て裏切りを働き、また先に書いた通り主人公の上官が死ぬきっかけを作っていることから憎らしい敵役であるものの、作中のシーマの行為は俯瞰的に見た場合、コロニー落としという無差別大虐殺を止める行為につながる重要な働きになります。むしろシーマの裏切りというか裏工作を、本人らは全くその意識はないものの、主人公らが妨害してしまっており、結果的にそれがコロニー落とし大成功につながるという結果になっています。
 なおゲームの「ギレンの野望」とかでシーマの内通を受諾し、主人公らに余計な活動をさせなければ、物の見事にコロニー落としを食い止めることができたりします。

 以上のように、近視眼的な主人公らの目線だとシーマは憎らしい敵役であるものの、こと連邦軍によるテロ活動防止という面では非常に積極的な役割を果たしています。シーマ自身は大義を以って動いているわけでなく、連邦への内通も自己保身が最大の目的ではありますが、コロニー落としというテロ活動を変に美化してみていないあたりはガトーらよりはずっとまともな神経を持っていると言えるでしょう。

 さらにシーマの場合は、裏設定で元々ジオン軍の正規軍人、しかも女性なのに開戦当初より佐官級という超エリートながら、戦時中は上官命令で毒ガス作戦など汚れ仕事を延々とやらされ、敗戦後にほかの部隊同様にアクシズへ逃亡しようとしたら向こうから拒否されたりという、かなり悲しいバックグランドを持っています。おまけに故郷へ帰ろうとしたら故郷のコロニーは兵器に改造されてもはやなく、食い詰めた部下を生かし続けるために宇宙海賊となるなど、名作劇場のヒロインばりに苦労と慈愛に満ちた生涯を送ってたりします。
 この辺の設定は元ソ連軍士官で、崩壊後に部下を養うためロシアンマフィアとなった「ブラックラグーン」のバラライカと共通する点が多いでしょう。

 以上のような、自己保身に走るのも仕方ないと思わせられる悲しい過去に加え、テロ行為に対する批判的見方の広がりに伴い、悲しい過去を背負いながら最終的にはテロリスト集団を裏切って味方に付こうとした超でかい(推定180㎝超)おばさんという評価が広がっていき、なんかシーマの人気がこの数年内でも急上昇している気がします。
 実際にそうしたシーマ人気を制作側も分かっているのか、「逆襲のシャア」の似たような中堅敵役のレズンとは違い、シーマは外伝作品とかで登場したり、ショートムービーなどでゲーム内に登場するなど、そのキャラの掘り下げが結構多い気がします。特に「ギレンの野望」のムービーで描かれた、知らないまま参加させられた毒ガス作戦直後に半狂乱となる姿には多くの人間が同情したでしょう(´;ω;`)ウッ…

 私の味方だとシーマ人気は未だに上昇カーブを描いているように見え、あと何か一押し、それこそシーマを主人公にした新作外伝漫画なんかが作られたら、一気にその人気を不動のものにするような気がします。最近萌化が激しいハマーンさん同様、シーマも萌えキャラ化するのかなと思っていたら、なんか昔のギャルゲーで「アンナ・デラーズ」という喫茶店でウェイトレスとして働く「嶋さん」ってキャラクターが既に作られていたことをつい昨日知りました。

2023年4月18日火曜日

個人に合わせた教育法に関する考慮

 去年の今頃はロックダウンの真っ最中で、毎日家の中で暮らし、食べ物も野菜チャーハンばかりで今思い出しても涙が出てきます(´;ω;`)ウッ…
 今は普通に夜中とかに喉乾いたらコンビニ行って買い物とかできますけど、こうした自由が一体どれだけ価値があるのか、それがわかっただけでも全くの無駄ではなかったと思いたいです。二度とごめんですが。

 話は本題ですが、先ほどまたWBC準決勝の村上選手のサヨナラ打を見て涙を流してましたが、マジでこの10年くらいで日本の野球は桁違いに実力を上げていると感じます。少子化や野球人口の減少などを考慮するとこの成長は異常発達のようにも見えますが、躍進の背景としては根性論から脱した科学的トレーニングの普及や、前の記事にも書いた各チームがそれぞれ人気を得るようになり、実力を高め、リーグ内で切磋琢磨が働くようになったことが大きい気がします。
 このうちトレーニングに関しては、大体7、8年くらい前から画一的な指導ではなく、選手ごとに特性に合った指導やトレーニングを貸すようになったのが功を奏しているという指摘を見たことがあります。具体的には、同じ投手でも身長や腕の長さ、柔軟さによって最適とされる投球フォームやトレーニングは異なり、誰かが成功したからと言って同じトレーニング法が誰にでも通用しないといった価値観です。

 それこそ、大谷選手がやっているトレーニングをほかの選手がやったところで、大谷選手のように活躍できるわけではないでしょう。また現在の大谷選手がやっているトレーニングを、今の体が出来上がる前の大谷選手がやったところで功を奏すかという点でも疑問であり、同じ選手であってもその時期に応じて必要とされるものは変わってくるというのが常識化してきています。

 以上は野球の話ですが、勉強面においても結構同じことが言えるのではないかと前から密かに考えています。例えば進学校の生徒が受ける授業を底辺校の生徒に受けさせたところで、成績が上がるかと言ったら多分そうはならないでしょう。下手したら授業についていけず、従来の授業を受けるよりも成績が低下する可能性すらあるのは、検証するまでもない事実でしょう。

 では進学校の生徒は同じ授業を受けていたら成績も同じようになるのかと言ったら、進学校の中でも優劣は当然分かれてきます。その分かれ目とは何なのかですが、単純な地頭の良さの差と言ったらそうでもないような気がします。というのも、入学試験である程度水準は均されており、極端な差は本来なら出ないとも考えられます。
 私自身もちょっとそういうところがあったというか、学校の授業だとあまり覚えが良くなく、外部の予備校とか自習の方が成績に直結しやすい傾向がありました。はっきり言えば通った学校の指導法があまり合っておらず、無理して通わず自分で勉強していた方が効率よかったなと今でも本気で思っています。

 私のケースで言うと、一つ一つ足場を固めながら知識を広げるのではなく、まず全体像を見てから重要な個所をピンポイントで埋めていき、ある程度埋まったところで残った余白を埋めるような勉強法が肌に合っています。恐らくこうしたタイプはレアな方なので学校が悪いわけではないですが、とにもかくにも指導法は私には合っていませんでした。
 その上で、仮に私のようなタイプの人間であれば、学校の授業を受けて成績が悪くても、勉強法を変えることによって劇的に成績を上げる可能性もあるんじゃないかと思います。それどころか、上記のようなタイプに限らず、個々人によって合う勉強法、合わない勉強法があるのではないかと思え、その辺のマッチングをよくするだけでも全体の学習力や意欲も向上するんじゃないかというわけです。

 本来ならそういうのは学風というか、学校の指導方針や教育理念とかで大雑把にとはいえ擦り合わせていくべきものなのですが、近年の中学や高校の募集要項とか見ていると、あんまそういう大方針には触れず、校舎施設や制服、あと部活動などをアピールして募集するパターンが多く、こと勉強に関してはどんな指導方針なのか読み取りづらくなっている気がします。まぁ昔からでしょうが。
 また学校全体の指導方針があっていたとしても、教師との相性も存在するだけに、学校選びが正解であっても授業が正解となるわけでもありません。そう考えると、自分に合った教育法、学習法を見つけ、それを受けるのは難しいことかもしれません。

 唯一の効率的手段としては、少人数、場合によってはマンツーマンの指導が受けられる予備校などがそれに当たるかもしれません。コストは高いですが、こうした指導を受けることで花開く人もいるかもしれないので、自分に合った教育法を探すうえではすごくいいのではないかという気がします。自分も中学に受けたマンツーマン授業を受け、「学校の授業は無理して聞かなくてもいい、っていうか時間の無駄だな(´・ω・)」とぶっちゃけ理解するに至ってますし。

2023年4月17日月曜日

予想外の岸田内閣の高支持率

 最近になってようやく「真説・魔法少女」と同じ作者の「ハーチウム」というゲームを遊び始め、時間が取られがちです。どちらもかなり激ムズなシミュレーションRPGで、殺す前に殺さなきゃあっさりゲームオーバーな展開がリアルで面白いです。

 話は本題ですが週末の各種世論調査によると、岸田内閣の支持率がここにきて40%を超えるという高騰ぶりを見せています。理由ははっきりしていてやはり土曜の襲撃未遂事件に尽きるでしょう。馬鹿な人がこの結果にあの襲撃はやらせじゃないかとか言って非難を浴びているようですが、結果的に未遂に終わったのと、犯人をすぐ取り押さえたおじさんに岸田総理が直々にお礼の電話を掛けたというのは私も非常に好感が持て、否が応でも支持率は上がるだろうと思ってたらまさか40%超えになるとは想像してませんでした。

 去年の時点で私は4月の統一地方選で割と敗北が続き、菅前総理もやや怪しい動きを見せ始めていたことから、このあたりで岸田おろしみたいなのが起きて、新たな総理を迎えた上で総選挙に出ると読んでいましたが、先々週の統一地方選は分裂選挙となった奈良県をはじめ確かに敗北が続いたものの、先週の襲撃未遂で一気に敗色ムードが吹っ飛んだ感じがします。岸田総理としても今の時点で退陣する理由は全くなくなり、予想が外れて恥ずかしい限りですが、少なくとも秋まではこの内閣が続くでしょう。

 ただ、政策面に関して岸田内閣は未だ芳しくありません。花粉症対策とか、確かに必要だと思うけど若干思い付きに近い政策を出したり、異次元というけどあんま実効性の感じられないというか朝令暮改な少子化対策など、世の中をいい方向に向ける政策については依然期待できません。まぁOpen AIの人と会って、AI産業振興するっていう発言は歓迎できるけど。

2023年4月15日土曜日

岸田総理の何が嫌だったのか

 今日のトップニュースは言うまでもなく、遊説先である和歌山県での岸田総理への襲撃に尽きます、事件詳細については割愛しますがこの事件に関して自分が真っ先に考えたのは、犯人は岸田総理の何が嫌だったのかというと点です。

 昨年の安部元総理の襲撃事件が起きた直後は、まぁ恨む人間がいても不思議ではないと当時私は思いました。森友問題をはじめ、総理任期後半においては自身の影響力でもって明らかに壟断しており、結果的に死人も出しておきながら最後まで自分は無責任だと貫き通したり、もはや中抜き業者のために行ったとしか思えないアベノマスクなど、好き勝手が過ぎたという風に私も感じていました。また憲法改正問題に絡んで一方的に恨みを持つ人間もいるであろうことから、安倍総理への襲撃事件の発生に関してはさほど不思議に感じる点はありませんでした。
 もっとも、犯人の動機は上記のいずれでもなく統一教会絡みのものではありましたが。ただ犯人が主張していたように、安部元総理が存命中であれば統一教会は現在においても自民党で影響力を行使し続けたことでしょう。

 話を元に戻すと、上記の安部元総理の件と違い、岸田総理が襲撃されるほど恨まれる理由はどこにあるのかがぱっと思い浮かんでこないのが本音です。政治的に無色透明というか個人のはっきりした意思をあまり持たない人ということもあり、決断が遅いのはどうかと思いますが、何か恨まれるような政治的信条はほぼ持っていない人だと私は考えています。それだけにどうして狙われたのか、単純に自民党総裁ということから狙われただけなのか、今後捜査の進展とともに明らかになるとは思うものの犯人の動機については正直わからな過ぎて若干興味があります。

 仮にネットで言われている「コオロギ食激推し」とかだったら、本当にどうしようかって気になります。あれもこの前の自衛隊ヘリ墜落事故同様、実際には何も補助金は存在しないためデマもいいところなんですが。