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2024年12月23日月曜日

日系車とは比較にならないドイツ車の中国販売落ち込み

 日産とホンダの経営統合について今日会見が行われ、自分が思って退場に話が進んでいることに色々驚きました。自分が最も障害になると思ってたルノーも意外と乗り気で、マジでこのまま統合が成就するのかもしれません。
 もっとも今日ゴーンも言っていましたが、統合の効果はそこまで大きいとは思えず、せいぜい日産がホンダのハイブリッドエンジンを手に入れられるということくらいじゃないかと思います、EVはホンダも日産もあんま上手くいってないし、三菱は余計なお荷物にしかならないだろうし。

 っていうか三菱はランエボをSUVで出すと言ってもうかなり年数経っており、彼ら自身も自らの発言を覚えているかも定かではありません。

 さてこの日産とホンダの統合ですが、背景としてはこれまで稼ぎ頭であった中国市場における急激なシェア低下、不振も一つの理由として挙げられています。この辺自分も以前までは細かく追っていましたが、両社ともに中華系のEV、というよりBYD1社に中国市場では食われ続けており、今後以前ほどの販売台数に到達することはおろか、右肩下がりでシェアを落とし続ける気配を見せています。
 トヨタもシェアは落ちてはいますが、それでもこの二社に比べれば中国市場においてはまだマシというか、ブランド力を感じます。

 ただこの日産とホンダ以上に中国市場の不振が目立つのは、独VWと米GMです。どちらもかつてはその合弁会社が中国市場販売台数で不動の1位、2位を、恐らくまともな統計開始以来ずっと維持してきましたが、2年前にBYDに首位の座を明け渡してからはどんどんとシェアを落としまくっています。
 特にVWは満を持して投入したEVがBYD以外のメーカーにも歯が立たず、勢力挽回の起爆剤になるどころか売れないお荷物として足を引っ張る有様です。マジで街中で見れたら今日はラッキーと思うくらいVWのEVは上海でもレアです。

 その上で、日系二社と比べるとこのドイツ系の中国市場落ち込みの打撃は段違いに大きいです。というのもVW、あとGMも中国ではこれまでそこそこ大きなシェアを持ち続けていましたが、それだけにシェア喪失の打撃は大きく、遊休生産能力の幅も大きければぶら下がっている部品サプライヤーも相当な打撃を被っているように見えます。ぶっちゃけ今の状況、日系勢はまだマシだと言えるくらいです。
 そうした状況を見ているだけに数年くらい前から私はドイツの経済がやばいと唱え続けていましたが、今現在を見ても日本の報道では足りないくらいに深刻さを増しているように見えます。場合によってはVWは傘下ブランドを売りに出す可能性もあるように思え、市場の構成もリーマンショック以来の再編期を迎えるかもしれません。

 でもってGMに関して言えば、これからトランプ政権になって中国での風当たりはますます強くなるだけに、下手すりゃ市場撤退もあるかもしれません。お世辞にも、今でも売れてるように見えないし。
 最後に日系に関しては、トヨタは恐らく中国で今後も事業を続けられると思います。ただその部品サプライヤーは中国事業は維持できず、今後は撤退などして日本から部品を供給していくことになるかもしれません。トヨタも下手すら輸出車を中国でメインに売ることになるかもしれません。

 冒頭の日産、ホンダ連合に関しては、現在においても主力車がない、というかそもそもこの二社はまともな新車をこの数年あまり出していないだけに、中国市場以前に日本市場でもフェードアウトが続くような気がします。

2024年12月21日土曜日

ナベツネの逝去とこれからの新聞社

 ナベツネこと読売新聞主筆の渡辺恒雄が逝去して彼に関する記事が色々出ていますが、なんかどれも微妙というか、昭和期の政界に関与した話とかプロ野球1リーグ制構想とか過去の話ばっかしか出てこず、私の読みたい話は出てきません。では具体的にどんなのが読みたかったのかというと、これから新聞社はどうなるのかって話です。

 確か「2050年のメディア」に書かれていたと思いますが、毎年年始のあいさつでナベツネは「これらからも新聞社は不滅だ」的な言葉を毎年述べていたそうなのですが、数年前より「もうだめかもしれない……」みたいな弱気な発言を、急にするようになったそうです。これには読売新聞の社員らも結構動揺し、「あのナベツネが?」というくらいの衝撃で、ぼんやりとした不安が危機感へと変わっていった話が載せられていました。

 ある意味、ナベツネが活躍したころは日本の新聞社が最も元気な頃と言っても遜色なく、そのシンボリックな存在、少なくとも新聞社関係者としては最も日本で知られた人物であったナベツネの今回の逝去は、日本の新聞社にとっても結構大きなターニングポイントになるように思えます。それだけにこれから新聞社はどうなっていくのだろうかという話を、今回の逝去報道ともに誰かしてくれないかなと期待していましたが誰もしませんでした。

 折しも例の兵庫県知事選挙にてSNSを中心としたニューメディア、新聞やテレビを中心としたオールドメディアの比較が激しく行われています。私自身としては「オールドメディアはもう古くて駄目だ」と二項対立的に批判する人間はその時点で問題だと思うか相手にしませんが、オールドメディアも記者クラブ制度をはじめ問題が多いということは否定しません。逆にニューメディアは権威がなく、彼ら自身が誤報を流したしても誰も責任を取ろうとしない体制から、オールドメディア完全上位互換にはならないと考えています。
 これ以上長く書くと収拾つかなくなるので止めますが、一言で言えばニューメディアとオールドメディアの長所短所を踏まえて、両社の報道を取捨選択できないのであれば報道がどうこうと議論する以前の話でしょう。

 話を戻すと新聞社に関しては、ビジネス的にはもう完全に破綻した商売です。日経新聞なんかは別ですが、購読料や広告料ではもはや自立した経営は成り立たず、旧メディアの多くは不動産収入で報道事業を支えているようなもので、いうなれば「不動産会社が報道事業もやってる」状態です。
 これは逆を言えば、従来の新聞社以外もしっかりとした報道体制を揃えれば同じようなメディアを持てるともいえることで、実際に自社PRを目的としたオウンドメディアを持つ企業が増えており、これらオウンドメディアの中から本格的な報道を行えるくらいに発展してくるメディアも出てくるかもしれません。弁護士事務所なんかは、いい編集要員揃えたら一気に行ける気がするし。

 またまた逆を言えば、もはや従来の新聞社がメディアとして残り続けるいわれはないようなものです。ただ新聞社にも役割は残ってるというか、記者人材の育成機能は彼らが大きくになっており、基本的に日本の報道関係者は新聞社またはその関連人材が育成しており、こうした人材育成の場としての役割はまだ強いです。
 それだけに新聞社が今後ますます弱くなっていった場合、日本の報道人材はどうやって育てるのか、下手すりゃ自分を記者と自認する半端者が中途半端でおかしな報道をやるようになるのではないかというのが私の懸念です。この懸念を晴らすためにも、欧米みたく日本も大学などに最もメディアコースを用意して、在学中から学生新聞やウェブサイトを発行させて報道人材の育成を図るべきでしょう。つっても今の日本のメディア学部とか見ていても私の目からすればどれもパッとしないんですがね。

 そういうわけでナベツネはまだ、新聞のある時代に死ねて彼としてもよかったのではという気がします。しかしこれからは新聞はともかくとして新聞社はどうなるのかというのが本当に大きな問題になり、上記の報道人材の育成、半端なメディアの淘汰などを含めもっと日本社会で考えていくべきでしょう。

2024年12月20日金曜日

中二病男子の部屋

 ……やっちまったよ(´・ω・)















































 ちょっとわかりづらいかもしれませんが、上の写真は今の自分の部屋のベッドを写したものです。そう、布団カバーを何を思ったのかSu-57が描かれたカバーにしてしまったのです。

 一体何故こんな風にしたのか某ベジータ風に語ると、「勘違いするなよカカロット。今まで使っていた布団カバーがもう何年も使っててくたびれてしまい、そろそろ買い替え時かなと思っていた矢先にタオパオのおすすめに表示され、値段も約2000円とお手頃だったから買っただけで、決して戦闘機が好きだから買ったわけじゃない」といったところです。
 初めてこの言い回しを使ったけど、「勘違いするなよカカロット」はツンデレセリフの枕詞として非常に優秀だと確信します。

 ちなみに柄はF-22もあったけどあっちは寝具に使うにはやや明るすぎる青空色が強かったため、戦車はドイツ贔屓なくせして戦闘機はロシア贔屓なうちの親父と違ってSu-57こと「5th Generation Fighter」はそこまで好きじゃないですがこっちにしました。

 昨夜届いてかなりウキウキにセットしましたが、見た目のインパクトが強いのと部屋の半分以上をベッドが占めているだけに、これ一つ変えただけで部屋全体の雰囲気が変わるというか模様替え効果がでかいです。でもってこれのせいで自分の部屋が如何にも中二病真っ盛りな男子の部屋っぽい雰囲気を纏い、自分もなんだか童心に返った気がします。
 もっとも布団に限らないというか、今の自分の部屋にはこれまで組んだプラモデルが所狭しと並べられており、パソコンデスク一つとっても戦闘機2台、戦車・機動車両が3台も乗っかっています。そのほかあちこち置けるスペースがあれば置いており、戦闘機も戦車もそれぞれ10台以上は配置されています。置き場所ないから洗面所は当然、衣装棚の中にも何故かトヨタ・bBとF-20タイガーシャーク入ってます。

 いい年こいて自分でも何やってんだという気がしますが、値段的に布団カバーは明らかにニトリのカバーよりもお値段以上というか安く、また毎日眺める代物なだけに、好きな柄にした方が心理的に絶対いいはずです。色もダークグレーで落ち着いてるし、寝具ってのはこういうのじゃなきゃと思うので、後悔してません。肌触りも悪くないし……。

 そうは言いながら我ながら今の自分の部屋の趣味性の暴走ぶりには呆れています。プラモデルも戦車や戦闘機が一台だけおいてあるならその複雑な構造と存在感からインテリアとしてすごくよくなるとは思うものの、二台、三台と増えていけば「なんやねんこいつ(;゚Д゚)」的な台無しなインテリアになること間違いなしです。それをあまり客人が来ないからと言ってやってしまい、こうして布団までも変えるのは中二病も男子でもここまで来ない気がします。

 ただ敢えてもう一つ言い訳すると、人間というか人生において「慣れ」という感覚は結構危険というか、あまりにも変化がないと楽しい行為が楽しく感じられなかったりするなど悪影響が強いと思います。そういう意味では部屋の模様替えというのは「慣れ」に囚われた感覚を一新する強い効果があり、やりすぎも問題ですが定期的には今までの常識を崩すようにやった方がよく、その点で寝具は毎日目にすれば肌にも触るし、新しいとそれだけで睡眠が気持ちもよくなるので模様替えの対象としては格好の対象だと思います。まぁ買い替えすぎて無駄に捨ててしまうのも問題ですが。

 なおこれまで使っていた布団カバーは捨てる気はなく、洗濯した後で保管し、また定期的に使おうかなと考えています。破れたりしたらさすがに捨てるでしょうが、あれもまだまだ使えるはず。

2024年12月19日木曜日

やっとナベツネが死んだ

 故人に対してこういうのもなんですが、読売新聞主筆のナベツネこと渡辺恒雄の逝去報道を見て「やっと死んだか」という感想が真っ先に頭をもたげました。

 こんなこと言いながらだと信じてくれないでしょうが、彼の記事は昔読んだときはその迫力の強さに驚き、ライターとしては間違いなくとんでもない実力者だとかねてから感じていました。しかし一個人として見た場合、特に彼のプロ野球界で行ってきた行為を振り返るとそのすべての方針なり施策は日本のプロ野球人気を落とし続け、自前の巨人ですら人気を貶めていたとすら感じます。そもそも記者が書いた記事によってではなくそうした活動で名前が知られること自体が本末転倒だと私は思っています。

 振り返ると平成初期から中期にかけて、Jリーグ発足によるサッカー人気に食われたという点もあるものの、この時期に日本のプロ野球人気、市場規模は右肩下がりでした。この間にオーナーという立場で好き勝手やってきたのがまさにこのナベツネで、特に逆指名制度こと希望入団枠の導入は廃止した今になって誰も再興を望まないあたり、完全な失敗だったように思えます。
 また20年目の節目ということでこのところよく取り上げられている2004年の近鉄球団売却に伴うプロ野球再編騒動においても、ナベツネは10球団1リーグ制を主張していますが、現在のパリーグの隆盛ぶりを見るにつけ先見の明がない方針だったと言わざるを得ません。

 なおその再編騒動において当時選手会長の古田氏への「たかが選手発言」に関して、これがナベツネの失墜要因になったという声をたまに見ますが、私自身は当時を思い出すにつけかねてから暴言の多い人物だっただけに何も驚かなかったし、元から反感も持っていたので新たに反感を覚えることもなかったです。
 むしろ同年に発覚した一場事件こと学生選手への栄養費を渡していた事件の方が、野球界におけるナベツネの影響力低下で大きな役割を果たした気がします。ちなみに当時に各球団が一場氏に出した金額は、

チーム金額
巨人2,000,000
横浜600,000円
阪神250,000円
広島2,000円

 という、広島の桁違いの金額ぶりに逆に驚いてました。

 話を戻すと、昭和の若いころの活動はあまり知りませんがこと平成期においてはナベツネはプロ野球界のガンそのもので、彼がいなくなってからというものパリーグ人気は高まり、黒字球団は巨人と阪神しかなかったのが今やほとんどの球団が当たり前のように黒字化を達成するようになり、そして選手もまた米国代表にすら負けないしメジャーでも活躍する選手を何人も排出できるようになるなど、あらゆる方面で拡大を続けています。別にナベツネ一人の責任だと私も思ってるわけじゃないですが、プロ野球界にとってはいない方が絶対マシだった人物ではあると断言できます。

 そういや書いてて思いだしたけど、第一次政権の原を追放したのもナベツネだったな。最終的にはその後の、「加藤の乱」と並ぶ平成二大反乱に勝手に入れている「清武の乱」で完全に止め刺されましたが。
 ちなみに自分はよく「いい人ほど早く死に、悪い人ほど長生きする」と話してますが、この例にナベツネをよく使ってましたが、これからはまた別の人間探さないといけません。

2024年12月18日水曜日

日産とホンダの経営統合報道について

 会社で無茶な業務を回される旅に心の中のボビー・オロゴン氏が「おめぇふざけんなよ」と言いますが、このところボビーはすっと言い続けているような気がしてなりません。

 話は本題ですが今朝からずっと日本を騒がせている日産とホンダの経営統合ニュースについて言いたいことを勝手に書くと、これは成立しない可能性の方が高いのではとみています。その理由というのも日産のアライアンスパートナーのルノーはかねてより日産に対する支配を強めようという意向が強く、第三者の資本算入について否定的だからです。
 今回の報道を見ていると誰もルノーの立場や姿勢について言及していませんが、逆を言えばルノー側はこのホンダとの提携について把握していない可能性が高いように思え、そうであればルノーはこんなの以ての外だと止める、または妨害すると私は考えています。どっちにしろルノーが賛同しない限りは、現在の資本構造から言ってこの話は成立しないでしょう。

 なお中国では日産もホンダもアライアンスパートナーは東風自動車なので、東風グループ内の再編という形で逆に丸く収めやすいと予想します。コンサルなんかは今頃もうすでに、中国での事業統合、資本再編コンサルの提案資料を作っていることでしょう。

 ここで話を変えてこの経営統合についての所感を述べると、さっき見た掲示板で野球に例えると「中日と横浜が合併するようなもの」というたとえがありましたが、非常に言い得て妙な感じがしました。その上で、仮に統合したところで得られるメリットはあまり多くないというか、すごく強い会社が生まれるわけでもないと私は見ています。

 販売面に関しては、ファミリー層に強いホンダと法人や男性層に強い日産という風に私は見ており、顧客層が被っていないためある程度の相乗効果は得られるようには思えます。ただ製造面というか商品開発に関して言うとこのところ両者ともにまともな新車を出しておらず、ホンダはNボックス依存症が非常に強く、日産はそもそも新車すらまともに作れない状態で、この二つがくっついたところでどうなんのと思う有様です。
 まだマツダやスバルの方が、新車開発では力持っている気すらします。

 一応、軽自動車で言えば日産傘下の三菱とホンダで相乗効果あるかもしれませんが、その三菱もサクラ全然売れてないと聞くし、そもそも三菱の存在価値なんてないので統合する意味なんてもはやないでしょう。その点で言えば日産はホンダのハイブリッド技術が使えるようになるならましかもしれせんが、技術があっても自動車商品が作れない現状だと宝の持ち腐れになるかもしれません。
 まぁ「GTR typeR」は作れるようになるかもしれないけど。

 でもってこの報道が出た直後、「うちも買いたいんだけど……」と横やり刺してきたのが鴻海です。EV事業やりたいなどと言っていますが中国本土のEVベンチャーではなく日産買収に名乗りを上げる辺り、本当に金持ち余してんだなという風に思いました。その上で、私個人的にはホンダより鴻海に日産は買収されてほしいという気持ちがあります。
 何故かというと今後日本の自動車産業はもはや主力産業としては続かないと見越しているからです。恐らくトヨタという会社は残り続けるでしょうが、日本全体で自動車産業が主力産業として残っていくかと言えばそうはならず、どんどんと縮小し続けると早くもあきらめています。であればまだ買いたいと言ってくれる人がいるうちに、なるべく外国資本に売ってそのお金で日本は新たな産業の育成にチャレンジした方がいいとすら考えています。

 さらにいうと、別に日本に限らずドイツもVWが苦境にあるなど世界中で自動車、というより大手完成車メーカーはトヨタを除いて苦しい状態が続いており、自動車産業が世界中で花形だった時代は意外ともう越しているのかもという気がします。もちろん自動車は今後もなくならないだろうし産業も続くでしょうが、かつての家電のようにコモディティ化して、ビジネスとして大きな存在であり続ける未来はそんな長くないような気もします。続くとしても前述の通り、トヨタなどの有力メーカーが残ってほかはどんどん淘汰されることになるでしょう。

 特に日産もホンダもこのところの経営は芳しくないというか、ホンダはまだジェット機など別事業も育ちつつありますが、日産に至っては前にも書きましたが売れる車ないのにどうしてまだ存在しているのか疑問に感じるレベルです。それだけに淘汰の可能性も高いと感じており、どうせ消え去るなら高値で売り抜ける今のうちじゃないですが、日本市場をトヨタが独占することになるのは望ましくはないものの、中途半端に日産ホンダ連合ができるよりかは外資に買ってもらって、この際産業として整理された方が日本の未来にとってはいいんじゃないのかなというのが本音です。

2024年12月15日日曜日

地政学からモンゴルを見てみる

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当時、取っ付き難かった会社の上司に突然「俺の家に来ないか?」と誘われ、断る事も出来ずに休みの日に行ったら、バーチャ2の筐体があって震撼した。 「お前バーチャ好きだって聞いたから、存分にやって良いぞ」といわれ、その日から急に仲良くなった。 あの筐体、確かバーチャ2の基板込で160万円位って聞いた記憶がある。 クルマ買うのと同じ位なんだなぁと思った。


 本題と関係ないけど、この記事の上のコメント見た時「こんな上司いたら惚れてまうやろ」と思いました。

 さて話は本題ですが、絶対に覆すことのできない地理的位置を柱にして政治や外交を議論する地政学の話において、よく「日本は地政学的に非常に不利な国」であるという主張を見ます。何故かというと日本は米国と中国(またはロシア)という超大国に挟まれているからというのが大方の理由なのですが、こういうコメントを見ると「お前ら政治舐めんなよ(´・ω・)」と言いたくなります。
 そもそも米国とは果てしない太平洋を間に挟んでおり、実際二次大戦時もそれによってサイパン陥落までは空爆を受けずに済んでいます。また中国についても同じく日本海を挟んでいて、なおかつ韓国も間にあり、そこまで直接的な干渉を受けずに済む位置にあります。ロシアに至っても、シベリア自体が一種の緩衝地帯と言っていい不毛地帯だし。

 むしろこの議論については他の国と比較した方が早いです。先ほど出てきた韓国なんかは朝鮮戦争も経験するなど米中露に挟まれるという悲哀が現実化しており、また北朝鮮というカルト国家とも対面しているため、私的には認知的不協和だと思いますが親北朝鮮的立場をとる人が内部からも出てしまっています。
 また完全キチガイ国家のロシアと直接陸地で接触するフィンランド、そしてハンガリーやルーマニアといった東欧諸国の悲劇と比べるならば、日本の地理的位置が何が不利なんだと言いたくなってきます。ああしたキチガイ国家と陸地で接していないことがどれだけ幸福なのか、それに気づけないのははっきり大バカ者もいいところだと言いたいです。

 その上で、地政学的に本当に不幸というか大国に翻弄されるのを余儀なくされる立場にあると思うのがモンゴルです。かつては世界帝国を成したこの国ですが、19世紀にはいると中国(当時は清)とロシアの露骨な干渉を受け、その流れを受けて20世紀初頭の中華民国成立時に中国寄りの内モンゴルと、ロシア寄りの外モンゴルに分かれることとなり、何度か統一しようという動きもありましたが現在も領土が分かれた状態のまま続いています。
 そもそも中国とロシアという極端に領土意識が強くで実質この分野でトップ2みたいな国同士に挟まれている時点で、いろんな意味で選択の余地のない国であると本当に同情します。モンゴルと比べたらどれだけ日本が幸せなのかと感じるとともに、この両国に挟まれるモンゴルはどのように外交を取っているのか、それこそ中立化政策で独立を保ったフィンランドのように色々尊敬心が湧いてきます。


  そんなモンゴルと日本の関係ですが、やはり朝青龍や白鵬をはじめとする力士を輩出するなど相撲での関係が最も色濃いです。ただ相撲に限らず、上記動画のように騎乗で弓を射る日本風に言えば流鏑馬でも同じ文化を共有しており、元寇で戦った中とはいえ地味に伝統芸能で共通するものが多い国だったりします。
 実際、モンゴルの側から見ても日本は相撲での関係から非常に親近感が高いと言われています。その上で個人的意見として述べると、日本はモンゴルと関係を強化し、互いに支援しあう価値は非常に高いように感じます

 これは何故かというと、一言で言えば中国とロシアの間にくさびを刺せるからです。前述の通りこの二ヶ国は領土に対する意識が現代世界においてかなりおかしい水準にあり、いまだに19世紀の拡張主義を持ち続けています。中国に言わせれば東アジアはすべて中国領土、ロシアに言わせればロシア人がいればそこはロシア領土といったところで、行く先々でトラブルを起こしまくっている連中です。

 そんな領土欲のおかしい二ヶ国に挟まれているのがこのモンゴルですが、ある意味挟まれているからこそ、政権は長年感傷を受けてきましたが独立を維持できた面もあります。中国とロシアはともに相手を刺激せず、且つ緩衝地帯としてモンゴルを見ていた節があり、内モンゴルこそ中国の自治区、外モンゴルはロシアの衛星国として扱い、完全支配にまでは持ち込まず、且つむやみやたらな統一も互いに進めませんでした。
 現代において両国が外モンゴルことモンゴル共和国をどう見ているかはあまり把握していませんが、そこまで国際影響力がなく、先日にプーチンが来た時もIOCの逮捕状について「わかってくれ……」とモンゴルの首脳が述べるなど、強く抵抗できない立場の弱さが見られました。

 ある意味、こうした立場が弱い、政治や経済基盤が弱いからこそ北朝鮮のように緩衝地帯としてモンゴルは扱われている節があり、これが逆に国際社会で存在感が強かったら、恐らく今のようにならないのではという気がします。具体的には、中国とロシアが互いにモンゴルを自分の味方へ引っ張り込もうとし合うのではないかと思います。

 領土欲の強いこの二ヶ国なだけに、間に挟まれたモンゴルが国家として今より大きくなれば、その帰属をめぐって必ずや争いあう、少なくとも相手に対する意識に反感を覚えだすだろうと私には思います。三国志の二虎競食の計じゃないですが、中国とロシアの関係を今より悪くしその連携にくさびを刺すためには、モンゴルが国としてもっと大きく成長してくれることこそが最も直接的な手段になるのではと私は言いたいのです。
 言うまでもなく、中国とロシアの関係悪化は日本の防衛にとってプラスにしかなりません。一方、モンゴルが軍事的プレゼンスを高めたとしても、国境を接していない日本にとってマイナスになることは一切ありません。

 以上を踏まえると、日本が本気で支援し、なおかつ関係を深める相手としてモンゴルは地政学的に見たら非常に重要であるような気がしてきました。相撲や流鏑馬などの文化的交流を通して関係も悪くないし、モンゴルが強くなればなるほど中国とロシアが勝手に争いあうのだし、もし日本が支援するとしたら現在の裏否を除けばモンゴルこそが一番価値があるように見えます。
 支援の仕方も、モンゴル人だけ相撲部屋の外国人入門制限を取っ払う優遇を与えれば、力士を通してそこそこの金額を直接モンゴルに送り込むことができます。この方針を実現するためにも、日本政府は相撲強化に圧力をかけ、早く白鵬を協会会長に据えるべきでしょう。そしたら相撲界はモンゴル人ばかりになるという人もいるかもしれませんが、角界は「力こそ正義」ことパワーオブディスティニーだと私は思っているので何も問題ありません。

 もっとも、朝青龍が理事になったら先が読めなくなって怖いですが。見てみたい気もするけど。


 最後に流鏑馬ですが、この人もやってたりします。っていうかこれ本当にカオスな動画だと思う。

2024年12月14日土曜日

電波攻撃!?


 本題と関係ないですがなんか最近上二つの記事がやたらアクセス稼いでして、まるで自分のブログが撤退ニュースを専門的に扱うブログのような気がしてきました。

 それはさておき今日は映画「グラディエーター2」を朝から見に行こうとしていたけど、近くの映画館では何故か上映していなかったので朝から掃除してからパソコン使ってたところ、突然後ろから「ピピッ!」という電子音がしました。電気毛布こそ使ってはいたもののこんな電子音はなる機能はないだけに、一体何が成ったのかとあたりを見回したところ、ある家電が妙な動きを見せていました。

 それは何かというとエアコンでした。知ってる日には早いですが冬のこの時期、私は一切エアコンの類を動かすことはなく、リモコンも引き出しの奥にしまうほどです。それが一体何故動いたのか、考えられる理由としてはどこかから飛んできた電波の周波数がピタリと合ってしまって誤動作することくらいしかありません。
 しばらく見ていると排気口の口が上下するだけでそれ以外にはこれという動作は見当たりませんでした。この中途半端な動き陽からも上記の推測通り、なにがしかの電波を受けて起動だけしてしまったのでしょう。

 ただこのまま放っておくことはできないのでリモコンを引き出しの奥から取り出し、電源オフの信号を送ったところ素直に受け取り、元の状態へと収まりました。なんかこの一連のやり取りやってて、電波攻撃を受けたかのような感じがしました。