2012年2月8日水曜日

このところの中国の日本報道

 さきほど新しく知り合いになった中国人と食事してきましたが、おもむろにこんなことを訪ねてみると、

「あのさ、熱血高校ってわかる?」
「あのファミコンのゲームのこと?」

 なんでこんなに中国人も「熱血高校くにおくん」を遊んでるのか不思議でしょうがない。ちなみにその人の一番のお気に入りは「魂斗羅」で、コナミコマンドをしながらみんなでやってたらしい。

 話は本題に移りますが、実は前々から中国の新聞に載る日本の情報を集めておりました。別に集めるっていうほど量があるわけじゃないですが、また適当に翻訳して乗っけようかなと思いつつも、今週はやけに忙しい上に、毎日記事翻訳しているのに自宅でもまた翻訳するという作業がなんか煩わしいので簡単にまとめることにします。

 まず一番驚いたというか名前を見てびっくりしたのは、河合隼雄の記事です。内容は中国でも人気な村上春樹との対談した際のエピソードでしたが、この河合隼雄は心理学専攻の人には知られていながらも、それ以外だとちょっと知名度に乏しいということもあってなんかいろいろと新鮮でした。惜しむらくは、学生時代にこの人を知っていれば自分もこの人の本を読んだのにということですが。

 次に政治関係の話題だと、野田政権の増税問題がやけに熱心な解説付きでこれまた取り上げられていました。曰く、震災からの復興、財政健全化、経済回復とともに増税を実施するのは非常に困難だと、実に中国人らしく短いながらも的確に急所を突いてきています。このほかの政治系の話題だとやっぱり領土関係ばかりで、この前の尖閣諸島周辺の島嶼に日本が命名したことに対して批判記事が載せられたほか、北方領土問題でロシアに日本が文句言ったことなども逐一漏らさず載せています。
 ここで一言付け加えておきますが、意外に中国側は日露の北方領土問題に強い関心を持っております。これは恐らく日本というよりロシアに対して警戒感が強いためで、どちらかと言えば日本側に依った意見ばかりが目につきます。

 あと最近、というより今日の新聞に載っていた日本のニュースだと、シャープ、東芝、日立、ソニーといった日本の大手家電メーカーが揃って巨額の赤字を計上したことをでっかく解説記事付きで連日紹介しています。なんていうか、日本の報道より大きく取り扱っているような……。内容はなんで赤字に陥ったのか、理由としてはやはり円高による影響が強いとするもののテレビ事業自体が非常に採算の取りづらい事業となっているといったことが中心です。

 ちなみにこれなんか見る人が見たら一発でばれますが、実は中国の家電メーカーにおいてもテレビ事業は実質赤字です。内容には自信あったのにあまり反響なくてがっかりしたのですが、先月に私は中国の液晶テレビ業界について記事を書いており、その時に色々調べたところどうも中国の液晶パネルメーカーも韓国のサムスン同様に政府などから大量の補助金をもらって経営しているようです。その額、日本円にして数百億円単位で、利子抜きの借入金額も膨大な額でした。自分が引用した記事ではある大手パネルメーカーの総経理の発言も入ってましたが、「政府補助なしの経営なんかできるわけない」とはっきり言っており、事実補助金がなければ一発で赤字転落する業績であることも指摘されております。

 そう考えると、台湾メーカーもそこそこ補助金が出ているというし、世界の液晶業界で補助金なしに経営しているのは実は日本メーカーくらいで、シャープなんかよくやるよと今更になって誉めてあげたくなりました。大赤字出したけど。
 ただこれは逆に言うならば、日本よりも人件費がうんと安い中国メーカーですら利益を出せないというのに、日系メーカーがどうやって利益を出せるというのかとも言えます。恐らく家電メーカーの上層部もこういった事実は了解しているでしょうが、仮にテレビ事業をやめるとなると数万人単位で雇用を切らなくてはならないため、切るに切れず赤字を出し続けているのが現状かと思います。

 仮に数千人単位であれば、冷たいと言われても私は切れない経営者を批判すると思います。だがテレビ事業ほど巨大なものだと、切れないからと言ってさすがに批判することは私にはできません。ただ決断の時期は、確実に近付いているかと思います。

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