2013年5月19日日曜日

子供よりペットが多い日本

 かなり前に中国の新聞で見かけたので今日はこの話を書いてみようかなとか思っていたら、検索してみたら中国網の日本語版の下記記事がヒットしました。

日本のペットの数が子どもより多いのはなぜ?(中国網日本語版)

 書かれている内容は見出しの通りで、どうやらイギリスの「ガーディアン」が元記事のようです。日本は少子化が問題となっていて対策も打っているのに15歳以下の子供の数は減少し続ける一方、ペット数は増加し続けておりペット用品など関連市場も伸びているのは一体何故という風に書かれてありますが、自国の人間ならいざ知らず外国メディアにこう指摘されるとなかなか考えさせられます。
 記事中では女性の育休制度や託児所などが充実していないことや、生活費が高い一方で給料が伸びないといったことが背景にあるなどと書いており、私もこれらの意見に同意します。さらに私の方から付け加えるなら、未だに改善の見られない年金など社会福祉政策が不安定でコロコロ変わる中、子供を運で育児費を負担することは大きなリスクと考える傾向もあると思います。

 ただこれらの理由は「少子化が進んでいる要因」であって「ペットが増えている要因」ではありません。そのペットが増えている要因を私なりに推理すると、なんだかんだ言って「かわいがる対象」への需要は時代を超え、万国共通にあるんじゃないかと思います。そのかわいがる対象は普通なら子供が挙がってくるのでしょうが日本だと上記のような背景から持ちたがる人は減少し続けており、代わりの愛玩対象として手軽に持つことが出来るペットの需要が高まっていると私には思います。

 だとすると今の日本の状況はあまり笑えないかもしれません。誰かは忘れましたが偉人の名言に「動物はいい。人と違って裏切らない」というのがありますが、愛玩対象として子供より手軽なペットを選ぶようになってきたというのは日本人全体で精神的な余裕がなくなってきているようにも思えます。もちろんペットを愛することは悪いことじゃないし私がこれまで会ってきた動物好きの人はみんないい人ばかりでしたが、なんていうかその優しさをもっと次世代へ振り向けないと国家全体で建設的な方向に向かわないし、さらに言えば振り向ける愛情度数があるとして仮にペットが50、子供が100だとすると、昔の日本人は100以上あったのに対し現代日本人は50~90くらいしか精神的な余裕がないという風にも考えられます。

 後出し的な言い方になりますが、家計がどうこう言うのはちょっと苦しい言い訳なんじゃないかとも思います。というのも中国をはじめとして発展途上国は日本よりもっと可処分所得が低い中で日本人より子供を生んでいるのだし、そう考えるとやはり精神的な余裕がないというのが大きいのではと私は思います。

 未だ独身の自分がこの手のことであれこれえらそうに口を出すのもどうかとは思いますが、現在の状況は子供の数が少ないということよりも子供を産む精神的な余裕がないということに着目するべきな気がします。だからといって具体的に何をどうすればいいのか、そういった提案は出しづらいのですが。

 最後にはみ出し話として、国別の猫の飼育数についてすこしお話しします。Wikipediaのネコのページを見てみるとこの統計数字があるのですが、それらを引用すると下記の通りになります。

<猫の国別飼育頭数>
・日本:350万頭
・ドイツ:500万頭
・フランス:840万頭
・イギリス:690万頭
米国:6000万頭

 というような感じで、なんで米国こんな多いのっ!?(;゚Д゚)エエー
 自分で調べておきながらですが最初見た時は本当にびっくりして、っていうか6000万頭もいれば確実に子供の数よりも猫の数が上回っているだろ米国も。そう考えると日本の少子化云々ペットの数云々とかいう議論がなんかくだらなく感じてきちゃうなぁ。

4 件のコメント:

  1. 私も、子どもを生んで育てるということに対して、精神的な壁が高い世の中だと思います。私の周りでは、逆に、愛情深く、思慮深い人の方が、「経済状況」とか「良い親になる自信がない。」など、悩んでいるように思えます。あと、良い両親に育てられた人も、「自分がしてもらったように、子どもにしてあげる自信がない。」と思ったり、私からみると、良い親になる可能性の高い人の方が、精神的な壁を感じて親になるのを躊躇している感じがします。
    ところで、以前の花園さんの記事で、フジフィルムの、デーモン閣下のCMが添付してありましたが、私の世代のフジフィルムのCMで、樹木きりんさんの「美しい人はより美しく。そうでない人は、それなりに。」が印象深く、あれって、いつのCMだったのかな~と思って、Wikipediaで樹木きりんさんをみてみたら、座右の銘は「いきあたりばったり」・尊敬する人は「所ジョージ」とありました。花園さんの尊敬する方は、水木しげる氏と聞きましたが、私は、人生のモデルみたいな方は特にいなかったのですが、これからは、樹木きりんさんでいこうかな~と思いました。

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    1.  子供を持たないのは単純にリスク要因が増えた、とは言い切れないのではないかと私も思います。すいかさんのいう通り、なんか深く考えすぎるというか不必要なまでリスクを意識する世の中なような気がして、自分もちょっと今それで苦しんでます。
       尊敬する人は水木しげる氏で変わりありませんね。樹木希林もまた特徴的な人でありますが、テレビで見る限りだと自分なりの哲学を持っているように思え、私も密かに大した人だと尊敬してます。

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  2. ペットを飼うのが良いことですが、それにより、子供を生みたくない人の増加傾向が進んでおります。如何にペットと子供のバランスを取るのが大事かと思います。
    ペットは可愛いですが、人間はもっと可愛いですよ。

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    1.  この辺は中国人と日本人とで物凄い感覚の溝を実は感じている。中国の人は素直に「子供はかわいい」、「持つのなら早く持とう!」って素直な感情でもって言うけど、日本人はたまに「子供を持つと家計が……」、「もう少し夫婦だけがいい」という具合で、不安を口にすることが多い。日本人の方が子供を持つことについて考えていると思うが、生憎健全な悩み方じゃない気がするね。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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