2016年1月30日土曜日

人材派遣業界のマージン率とそのデータ 2016年版

 昨年一月、私は個人的な興味から人材派遣業界のマージン率を調査し、そのデータを整理した上で統計結果と全データをこのブログに公開しました。予備調査的なものは2014年4月にもやっておりましたがその時はサンプル数がまだ少ないものでしかなく、またほかに同じような調査を行っている人間は皆無であったため実質的にこの分野の調査は私が去年に初めて開拓したと自負します。

 「派遣会社のマージン率」という元々の着眼点がよかったのとほかに同じことをしている人が誰もいなかったということもあり、幸いにも去年の記事はそこそこ受けて他のサイトにも引用されたりもするなどこのブログの記事の中で一番世の中に読まれる記事となりました。執筆前に、「絶対調査して書くべきだ」と太鼓判を押してくれていた友人からは当然の結果、いやむしろまだ反響が足りないとまで言われた上、「来年も継続してやるべきだ」などとかなり早くから継続調査を薦められ、また去年の記事を通して知り合った人たちも同じことを言い、恐らく他にも求めている人たちはいるんだろうなぁという妙な期待感は一応は感じていました。
 また前回調査ではわざと脇を空けるように隙を作ってみせておきましたが後追い調査をする人間はおろか取り上げるマスコミすら現れず、多分ほっといたら本当に一発こっきりで終わりかねないという懸念もあり、正直な感想を言えば最初は紛れもない好奇心で動きましたが事ここに及んでは多少の義務感も感じざるを得ません。

 などとまた前置きが長くなりましたが、去年の調査をベースにして今年も人材派遣企業各社のマージン率をまた一人で全部調査してやりました。ご託はいいでしょうし早速調査結果とデータの解説に移ります。


  調査概要
・調査期間:2016年1月3日~1月25日
・調査対象企業:一般社団法人 日本人材派遣協会(JASSA)の登録企業と派遣大手企業数社
・調査サンプル企業数:579社
・リストアップ事業所数:1,082拠点
・調査方法:インターネットを使い該当情報の有無を各社ホームページ上で確認する


  調査結果 ※括弧内の数字は昨年の調査データ
・マージン率の公開率:18.0%(19.1%)

≪マージン率≫
・平均値:29.3%(26.8%)
・最大値:旭化成アミダス株式会社 IT事業グループ 51.0%(50.0%)
・最低値:株式会社インテリジェンス 中国支社 12.0%(11.6%)
・前期比変動幅平均:+0.7ポイント

≪労働者派遣に関する料金の平均額(8時間)≫
・平均値:16,509円(前回未調査)
・最大値:株式会社メディカルリソース 名古屋支店 45,108円(〃)
・最低値:株式会社シグマスタッフ 大宮支店 7,847円(〃)

≪「派遣労働者の賃金の平均額(8時間)≫
・平均値:11,457円(前回未調査)
・最大値:株式会社メディカルリソース 名古屋支店 28,376円(〃)
・最低値:株式会社プレステージ・ヒューマンソリューション 山形事業所 6,400円(〃)


  データ注意事項
1、マージン率で少数点第二位以下の数値は四捨五入処理を行っている。
2、マージン率が「0%」以下の事業所は統計目的上、各種計算では除外対象としている。
3、マージン率数値は各社が発表している直近年度のデータを引用。
4、2014年12月末より以前のデータしか公開していない企業は原則、「×」評価として扱った。
5、公開データの対象期間が明らかでない会社は原則、「×」評価として扱った。
6、データに「平成26年度実績」としか書いていない拠点は対象時期不明瞭として「×」評価。
7、本社で派遣事業を行っていない企業は便宜上、適当と思われる事業所を「本社」として扱う。
8、上記調査結果はあくまで一個人の手作業によるもので、調査手段や解釈の変更によって数値が変動する可能性があるということをご了承ください。

・調査データPDFファイルのダウンロード
(2017年版データの公開につき配信停止、必要な方はご連絡ください)



  解説
≪マージン率の公開率下落について≫
 マージン率を始めとして人材派遣会社に公開が義務付けられている情報をホームページ上で公開している会社の割合は前回調査時の19.1%から1.1ポイント落ちて、今回調査では18.0%となりました。一見すると公開している会社が減っているように見えますがこれには理由があり、前回調査時は公開しているマージン率などのデータの採取対象期間についてデータの頭数を集めるという目的から厳しく見たりしませんでしたが、今回調査では注意事項の5と6に書いてあるように対象期間が不明瞭であったり、「平成26年度データ」としか書いていない会社は直近のデータであるかどうか判断しかねるため、原則「×評価(非公開企業)」として扱いました。
 なおデータの対象時期が不明瞭であっても、去年に取得したデータから更新した跡が見られる会社に関しては「△評価(データが不足)」として扱い、統計に加えております。

 このようにデータ対象時期を厳しく見るという処理をしたことから公開率は下がりましたが、去年も公開していた会社はちゃんと更新して公開を続けており、逆に公開していなかった会社は依然と公開していないといのが大概で、実態的にはあんま去年と変わりがないというのが私の見方です。もちろん更新をやめてしまった会社もあれば、今年からちゃんと公開するようになった会社も見られましたが。
 どちらにしろ、公開が義務付けられた情報をきちんとホームページで公開しているのは5社中1社というのは寂しい限りです。こういう会社から淘汰されるべきでしょう。


≪平均マージン率の上昇について≫
 今回調査で出たマージン率の平均値は29.3%と、前回から2.5ポイント上がりました。これにもちょっとした背景があり、一言でいえば去年はマージン率が高くてたくさん拠点を持っている会社が今回新たに統計へ加えられ、マージン率を引き上げたためです。詳細は後述しますが、特殊技能者や技術者派遣を専門に行っている派遣会社のデータが今回新たに加えられ、これらは拠点数が多い上にマージン率も比較的高かったためデータのなかった前回と比べて平均値を大きく引っ張りました。

 では業界全体でマージン率は去年と今年とでそれほど変化がなかったのかというと、そうとも言えないという根拠が調査結果にある「前期比変動幅平均」というデータです。これは前回調査時にデータを公開していた会社に限定して前回と今回のマージン率の差を出して平均化したものですが、その結果たるや+0.7ポイントでした。あくまでこの調査結果に限って言える結論ですが、この数値は去年と今年でマージン率は業界全体で0.7ポイント上昇したということを示しており、過去一年間はやはりマージン率は上昇傾向にあったと考えられるでしょう。


≪労働者派遣に関する料金、派遣労働者の賃金≫
 前回調査時にも認識していましたが、マージン率ともども「労働者派遣に関する料金」、「派遣労働者の賃金」の一人当たり平均を公開することも派遣会社に義務付けられております。前回調査では作業の手間を省く、マージン率の公開率に目を向けさせるという目的もありましたがそれ以上に、料金賃金という金額データであるため変な引用のされ方をされる恐れがあったため敢えてデータを取りませんでした。今回は周囲の勧めもあって統計を取ってみたのですが、これがなかなかに面白い結果を生みました。
 まず時給に換算すると「労働者派遣に関する料金」は約2,063円、「派遣労働者の賃金」は約1,432円となります。これが高いか安いかはまだ検討の余地はありますが、今回調査の最低値は時給換算だと前者が約980円、後者が約800円となり、なんていうか最低時給スレスレな金額となるわけです。まぁそれで合意できてるのなら何も言うつもりありませんが。

 逆に最高値はどうなのかですが、これに関しては単独で取り上げた方が価値があります。というのも今回調査で「労働者派遣に関する料金(8時間)」が3万円以上の数値を叩きだしたのは株式会社メディカル・プラネット、株式会社メディカルリソース、株式会社メイテックの3社のみです。また「派遣労働者の賃金(8時間)」が2万円以上だった拠点となるとメディカルリソース、メイテックの2社のみとなります。
 これらの派遣会社は上記の派遣料金、賃金が明らかに高額で他社を突き放しており、特にメディカルリソースとメイテックは多数の拠点を保有しながらそのどれもで同じ水準を保っています。その一方でこれらの会社のマージン率は40%前後あり、これも全体平均を大きく上回っております。

 ある意味今回の報告で一番肝心な内容になりますが、派遣料金・賃金の高さはマージン率と確実に相関します。統計ソフト持ってないから相関係数とか出せないけどデータ表を見ればこの傾向は明らかに見て取れ、現に上記三社のデータはバッチシこの傾向に沿っております。
 一体何故相関するのかというと、マージン率には会社が従業員のために負担する福利厚生費や技能研修費なども含まれるからです。前回調査記事でもこの点を口を酸っぱくして説明して、「マージン率が高い=即悪」という図式は成り立たないと強く訴えたつもりでしたが、私の記事を引用したサイトによってはただマージン率が高い会社をあげつらってはピンハネがひどいなどと批判するだけのサイトもあり、正直言って見てて不快でした。
 翻って先程の三社を見てみると、メディカル・プラネットとメディカルリソースはともに医療従事者を、メイテックはエンジニアを専門とする派遣会社です。これらの派遣は工場のライン工や事務スタッフと違ってマッチングが難しい上に研修にもお金がかかります。そうした点を踏まえると通常の派遣会社とは明らかに毛色が異なる会社であり、ただマージン率が高いというだけで叩くというのは以ての外でしょう。

 なおこのマージン率の解釈について今回、リツアンSTCの野中社長から丁寧でわかりやすい解説をいただいたので、この記事引用しようっていう人は最低限これだけは読んでから引用してください。

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「マージン率に関する解釈と今後の展望」
 私はマージン率の問題は次の2つに集約されると思っております。1つは世間で思われている「マージン=派遣会社の儲け」との誤解。もう1つは現派遣法で公開が義務化されているマージン率は会社(事業所)の平均であって、決して個人のマージン率ではない点の2つです。

 まず「マージン率=派遣会社の儲け」についての誤解ですが、弊社の実際の数字をまじえてご説明いたします。弊社の派遣エンジニアの2015年11月度の派遣料金の平均は630,000円でした。これに対して派遣社員の給料平均は470,000円で、マージン率は25.4%となります。
 ただ、このマージンの中には社会保険料の会社(事業主)負担の経費や派遣社員に対する研修費用なども含まれております。このため派遣会社の儲けとしてのマージンを知るには、この派遣社員に関わる経費を差し引いて考えなければなりません。

 この経費の中で最も顕著なものは健康保険や厚生年金などの社会保険料の会社負担額です。あまり知られておりませんが社会保険料は労働者と会社で折半で負担します。
 例えば毎月の給料明細から社会保険料が5万円引かれたとするのならば、会社も同額の5万円を負担して合わせて10万円を年金機構などに納めております。弊社の場合、11月度の社会保険料の1人当たり平均は61,000円で、当月の派遣料金に対して10%ほどになります。つまり、この派遣社員に関わる経費を差し引いた割合、弊社の場合ですと15.4%が「会社の儲け」としてのマージンだといえるとかと思います。

 そして、次の問題は現派遣法で公開が義務化されているマージン率は「会社平均」であって決して「個人のマージン率」ではありません。平均は、個々の値を足し合わせてその個数で割って得られた数字にすぎません。
 例えばA君のマージン率は40%、B君のマージン率は30%、C君のマージン率は20%、でも会社平均のマージン率は30%になってしまいます。派遣社員の方が最も知りたいのは会社の平均マージンではなく自分自身の情報です。それにも関わらず会社平均では、自分自身のマージン率は一向に見えてこないのです。

 今後は、会社平均という曖昧な情報より個々人の派遣契約の内容を開示することが必要かと思います。なぜなら私たち派遣会社は労働者の労働対価を直接の収益源としているからです。だからこそ他の事業分野よりも情報がクリアーでなければなりません。

 派遣会社の情報公開が進めば今後は派遣会社自身の色分けがはっきりしてくると思います。給料にこだわる方は還元率がいい派遣会社のA社、スキルアップを目指す方は社内研修が充実しているB社、クライアントの正社員になりたい方は紹介予定派遣が充実しているC社など、派遣会社の特色が明確になるかと思います。そうすれば労働者も派遣会社を選びやすいしネガティブで語られるこの業界も少しは社会のお役に立てるのかもしれません。

㈱リツアンSTC 野中社長よりの寄稿
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≪大手派遣会社の公開状況≫
 ある意味こちらも真打ち。去年もあげつらいましたが大手とされる派遣会社のマージン率などのデータの公開状況ですが、去年はスタッフサービスさんを除いてホームページを確認するだけでしたが今回はホームページ上で公開していない大手各社にメールを送って、「陽月秘話の花園祐じゃ!データちょうだい!」と要求してやりました。その驚きの結果は以下の通りです。

≪ホームページ上で公開している会社(´▽`)≫
・アデコ:去年は見られなかったが今年はホームページで公開していた。
・インテリジェンス:以前からホームページで公開している。
・テンプスタッフ:系列ともども以前からホームページで公開している。

≪データを提供してくれた会社( ・∀・)≫
・ザ・アール:即日ですぐデータを提供してくれた。
・マンパワーグループ:連絡してからすぐデータを提供してくれた。
・メイテック:即日ですぐデータを提供してくれた。

≪返信はしてくれた会社┐(´д`)┌≫
・パソナ:データは拠点にあるので拠点に来てくれと遠回しな公開拒否。
・ニチイ学館:今夏のホームページ公開に向け準備中のため遠慮。

≪無視してきやがった会社(#゚Д゚)y-~~≫
・ジェイコムホールディングス:無視、返信すらなし。
・スタッフサービスさん:無視、返信すらなし。
・フルキャスト:無視、返信すらなし。
・マイナビ:無視、返信すらなし。
・リクルートスタッフィング:無視、返信すらなし。

 以上のように、はっきりと対応が分かれました。

 提供してくれた会社は、見ようによっては脅迫文にしか見えない文面での要求にもかかわらず総じて協力的で返答時期も早く、この場を借りて改めてお礼申し上げます。まぁホームページ上できちんと公開してくれればこれ以上ないんだけど。
 ニチイ学館について詳しく述べると、こちらでは今夏のホームページ公開に向けあれこれ編集中とのことでそれまで待ってほしいと返答があり、私としてもデータを集めることよりもそうした情報公開を促すことが第一の目的であるため「うん、おっけー」とハーフタレントのように返答しました。

 で、公開してくれなかった会社ですが、まさかマジで何も返答なく無視されるとは思いませんでした。遠回しな公開拒否ですが一応返信くれたパソナなんかまだまともな会社なんじゃないかと思える始末です、いやマジで。
 特にスタッフサービスさんには去年にもメール送ってその時はこちらも、「お近くの拠点で」という回答拒否でしたが一応は返信くれたのに、今年に至っては他社同様に無視してきました。お互い知らぬ仲でもないってのに何なんだよこの対応はと思い、悔しいからデータファイルの中でスタッフサービスさんだけ太文字にしてやりました。

≪メイテックについて≫
 今回の調査で一番やり取りが多かったというか多くなったのはメイテックさんで、「送ってもらったデータ入っているZipが開けない(/Д`)」という私からのうざい問い合わせにも真摯に対応していただきました。
 メイテックさんのところの拠点は前述したように派遣料金・賃金が非常に高い一方でマージン率も平均を大きく上回っていますが、これについてはメイテックさんも気にしてるのかメールで、「社員エンジニアにはお客様との対価についてすべてオープンにしております」と言及した上、「定年60歳に到達した社員エンジニアも2015年9月末現在で累計151人に達した」と述べ、数ある派遣会社の中でも定年に到達する社員がいるのは唯一メイテックだけだと誇っていました。実際に私も余所で定年に達する派遣社員がいるという話は聞いたことが無く、この話は真実だと思います。

 やや持ち上げ過ぎな気もしますがメイテックさんに関しては以前から何度か噂を聞いており、2008年のリーマンショックの際も派遣会社各社で派遣先の無くなった派遣社員の解雇が溢れた中、メイテックだけは解雇へと踏み切らずに抱え続けたというエピソードを人伝に聞いており、実際この広報部とのやり取りをしていて噂に違わない印象を覚えました。記者経験者の口から言わせると、案外広報部を見ればその会社の特徴というか性格はわかるものです(トヨ〇さんは官僚的だとか)。

 何度も言いますがマージン率が高いから即ひどい会社というわけではなく、あくまでマージン率は一つの比較指標であってその他のデータとも多角的に比較、検討する必要があります。少なくとも言えることはネット上で公開する手段を持ちながら公開しない会社は情報公開に熱心ではなく、さらに公開を要求したにもかかわらず無視するような会社は企業姿勢として如何なものかということ、そして今回の調査から導き出せた結論としては、

・マージン率の高さは派遣料金・賃金の高さと深く相関する
・派遣料金・賃金が低いにもかかわらずマージン率が高い所は要注意

 この二つの結論は一般化してもいい結論じゃないかと自信を持って主張します。
 この結論に至れたのもメイテックのデータが大いに参考になり(見ていて気が付いた)、勝手ながら本調査に最も貢献してくれたMVPとさせていただきます。

 また記事中では言及していなくとも、きちんとホームページ上でデータを公開して引用させていただいた各社に関してはここで改めてお礼を申し上げさせていただきます。公開しない企業が多い中、孤高を保って公開し続けるその姿勢は真に見本たる姿勢であり、他の誰も評価せずとも私は一人でもこれらの会社に強い賛辞を贈り続けるつもりです。

 以上、非常に長い長文となりましたが本調査報告を終えます。「優良派遣事業者認定」の欺瞞性、調査中の苦労話についてはまた次回の記事でしつこくやるので興味があればそっちも読んでください。

2016年1月29日金曜日

日本仕様のステルス機

国産初のステルス実証機公開 2月、初飛行へ 防衛省(朝日新聞)

 Yahooニュースのヘッドラインに載っていた上記ニュースですがこの見出しを見た際に私は何故か、機体全体に般若心経が書かれた飛行機を想像してしまいました。でもってキャノピーだけが書かれてなくてここを狙われると弱いみたいな解説記事を期待したのですがリンク先の実機写真はさにあらず、やっぱそんなことないかと思いつつ少し残念に思いました。

 しかし実際問題、般若心経を魂込めて書けばレーダーくらいどうにかなるんじゃないかという気がしますし、日本政府は予算懸けてでもこうした霊能力に満ちた戦闘機の開発を試してみるべきでしょう。試作機の型番は敢えてつけるとしたら「Hei-K ホーイッチ」なんかだと具合がよく、どうせ予算じゃ米国に勝てるわけないんだし、斜め向いた方向の兵器開発にチャレンジしてみるのも日本らしくてありかもしれません。

池内博之、20代美女との三軒茶屋焼き肉店デートを目撃(週間女性PRIME)

 また全然先の内容とは関係ない話題ですがこの記事中にある、「そんな池内が、なぜ三軒茶屋で飲んでいたのだろうか。」という記述について、「なんで三軒茶屋で飲んじゃいけないんだよ」という突っこみコメントがYahooに入れられてあってちょっと笑えました。確かになんでだよなぁ。
 それこそ誰か芸能人がマッドシティこと松戸で飲んでたら、「なぜ松戸で飲んでいたのだろうか。」と書かれてしまうのでしょうか。でもまぁ書いていて、確かにマッドシティで飲んでいたらなんでだろうって気が湧いてきます。

2016年1月27日水曜日

甘利大臣の献金疑惑について

 なんかこう政治記事書いてないなと思うので今ホットな政治話題なので甘利大臣への献金というか収賄疑惑について私の所見を述べます。結論から言えばクロじゃないかと考えています。

金銭授受疑惑 甘利大臣秘書の“UR威圧録音”入手!(週刊文春)

 この事件もネタ元はベッキー不倫と同じ「センテンススプリング」ですが、一体文春はどうしてこうもスクープを物にするのかこのところの取材力には目を見張るばかりです。ちなみに上海の日本人社会の間でもベッキー肯定派と否定派がきっかり分かれているのが笑えます。この前会った以前お世話になった人なんかは全力でベッキーを擁護して、「一番悪いのはあの男の方だ」と主張してやみませんでした。

 話は戻りますが今回の疑惑は建設会社からお金を受け取った甘利大臣、もしくはその秘書がURに口利きをして仕事をあっせんしたというわかりやすい構図です。中国だとこんなのは日常茶飯事なので最初見た時はリアルに、「え、これの何が悪いの?」と本気で思ってしまった私ですが、日本だったらもちろんいけないことです。
 受け渡したとする金額は直接が100万円で、関連費用を含めるならさらに1200万円が上積みされると報じられており、近年の特捜を見ていると1000万円を超えるか超えないかが一つのボーダーとなっている節があるだけにこの金額だと確実にそれに引っかかるラインなので認め辛い金額といったところでしょう。

 で、この件について何故私がクロだと思うのかというと、大した根拠ではありませんが甘利大臣の態度です。はっきり言って物凄い動揺ぶりで、「あ、痛い所突かれてるんだ」と見て取れた気がしました。また言い訳の仕方もしどろもどろで、逆に時間が経つにつれどんどんと不利な証拠が現れ続けるなど完全な防戦を強いられており、安倍首相は一応庇ってはいますが恐らく現段階でもう次の人間を誰にするか選抜しつつ身体検査をしているんじゃないかと思います。

 一応、甘利大臣に関しては身内の自民党からも批判されながらTPPの交渉担当としてよく頑張ってまとめたと私は評価していますが、まぁこの件が本当ならTPPもひと段落したことだしそろそろ引いたら、体調も良くないらしいしと声をかけてあげたいです。仮に授受された金額の合計が1000万円以下ならその実績と能力を買って残ってほしいと考えたでしょうが、この金額なら世論は許さないだろうし、さっきも言ったように健康問題を抱えていることもあるので政権運営的には切った方がプラスじゃないかというのが私の見方です。安倍首相には以前、松岡農水大臣の例もありましたし。

 それにしても疑惑を突き付けられてああもしどろもどろになる態度は政治家としてちょっとどうか、やはり昔の政治家は悪いことをたくさんやってましたが、「だからなんだ」と言わんばかりのふてぶてしい態度は人物的には今の政治家より上だったでしょう。もちろん悪いことはやらないに越したことはありませんが、いかんせん政治家が小粒になってきているというのは残念な話で、何事にも動じないような政治家がもう少し増えてもらいたいというのが密かな希望です。

女性が見る視点

 人知れず私が読んでて気に入っている漫画の中に、「森田さんは無口」という四コマ漫画があります。この漫画は、「このままでは過労死するのでは」とガチで心配されるほどここ数年アニメやゲームに出演しまくっている「ざーさん」こと花澤香奈氏の主演でアニメ化も果たしておりそこそこ人気な漫画なのですが、この前ふと読む機会があってそれから非常にはまっており、つい先日も新しい単行本を買いました。
 この漫画はどういう内容なのかというと、言ってしまえばありていな女子高生のゆるふわ系四コマですが、最も特徴的なのはタイトルの通りに主人公の森田さんが極端に無口で、実際に漫画の中でも一言も発声することがなく、あっても声にならない悲鳴などしかありません。全くしゃべらない主人公でありながらきちんと話はオチがつき、そこそこリズム感よく読めるので手持無沙汰になるとすぐ開いて読むほど(電子書籍で)気に入っているのですが、この漫画の二巻にちょっと気になった内容というかセリフがありました。

 森田さんとその友達が初詣に神社へ訪れたところ、たまたまそこで巫女さんのバイトをしている同級生と鉢合わせになります。森田さんらを前にその同級生は、「こういうバイトしてるとよく写真撮られるのよ。男って、本当に夢見てるよね」と話し、「ところで、なんでこのバイトにしたの?」と森田さんの友人に聞かれると、「時給が良いから」って即答します。
 そんな同級生を見て口には出さないけどあれこれ考える癖のある森田さんは、

(女って本当に現実見てるよなぁ……)

 と、心の中だけで思うわけでした。

 ほかにも見ていてなるほどと思う話はたくさんありますが、二巻を読んでて一番印象に残ったのはこの話でした。この漫画を読んでて作者の方は本当に観察力のある人だとよく思わさせられるのですが、まさにこの話の言う通りに男は夢を見て、女は現実を見るってのは凄く納得します。
 などと思っていたら、すいかさんが自分のブログでまさにそれを象徴するかのような話を書いていたので読んでて爆笑したわけです。

人はそう簡単には変わらない。(すいかのブログ)

 内容については是非皆さんの目で読んでもらいたいのですが、これ読んでやっぱ女は現実しか見てないんだなって再確認できました。逆に男はやっぱりロマンとか誇りを追っかけちゃうもんだからしばしば自滅しちゃうんだなぁって気がします。

 などとしょうもない話でまたブログを埋めたわけですが、紙幅が余ったのですこし豆知識というか私が女性と会話する際に使うある必殺技を披露しようと思います。そんな大したものではないですが女性と話す時に、「どの芸能人が整形をしているのか?」という話題を振ると女性の側は半端なく盛り上がり、大体30分は一方的に誰が怪しいとか、あいつは目元を絶対改造しているなどとずっと話し続けてくれます。特に話す話題がない時はこの話題を振ればそこそこ相手できるので密かに重宝してたりします。
 ちなみに、男の私は別に誰がどんな整形してようが実はあんまり気にしなかったりします。逆を言えば女性は気になるというか整形する人を腹の底で許さないというか認めないのかなぁ。

2016年1月26日火曜日

基礎教育と高等教育

 たまたまなのかもしれませんがこのところ、やけにお店で釣銭を間違えられることが多いです。以前はこういう事は中国だとほとんどなかっただけに、なんか詰め込み過ぎてかえって基礎教育レベルを落としているのではないかと邪推しています。
 あまり他に言っている人は多くないですが中国が近年に大幅な経済成長を遂げられた理由として、基礎教育レベルが地味に高かったという点は非常に大きかったと私は考えています。ほかの国、特にヨーロッパ辺りに行くと外国人は本当に暗算が出来る人がほとんどいなかったり、割り算すらおぼつかないような場所も珍しくはないのですが、こと中国に限ればこの手の計算は非常に早いだけでなく正確で、身なりの汚い店員ですら卒なくこなしてたりするのを見ると世界的に見て基礎教育レベルが高いのではと留学時代に強く印象に残りました。またそうした暗算だけでなく、割と学ぶ姿勢もよく出来てるというか技術指導に対して熱心に聞く姿も結構大したレベルだと考えています。

 このまま中国の基礎教育について書き続けてもいいのですが少し話題を変えると、よく友人が米国について、「基礎教育を放棄しておきながら、一番うまみのある高等教育を独占している」と非難しています。具体的に言うとハーバード大学などの事を指しており、ここに世界中から優秀な留学生がやってくることを言っています。

 前提として話すと、基礎教育と高等教育はその目的や目標はまるで別です。基礎教育が社会一般で求められる知識を教えるのに対して高等教育はイノベーションを生み出す発見力、観察力、想像力を鍛えるものです。国家として旨味が大きいのはもちろん後者で、技術革新や発明が起こればそりゃもう願ったりかなったりです。しかし高等教育に耐えられる人材を生むため、拾うためには基礎教育を疎かにしてはならず、こちらの方面にも一程度の予算を振り分ける必要があるわけです。

 米国の基礎教育レベルは断言してもいいですが日中よりも下です。三角関数も高校では教えないというし、多分ほかの分野でもいろいろ見ている限りだとおぼつかない感じがします。しかしそうであるにもかかわらず何故各研究分野で最先端を走るのか、世界的にも名門とされる大学を持ち続けられるのかというと、才能のある人間を飛び級などで拾い上げる制度があることも大きいですが、それ以外にも先程述べたように自国で高水準の基礎教育を受けてきた優秀な人材を留学生として取り込むという、おいしい所だけ独り占めにする手法を取っていることも見逃せないでしょう。
 そうした米国の現状について先程の友人は、「ハーバードは貧しく優秀な留学生と、彼らのスポンサーとなる裕福な白人の出会いの場なんだよ」と、皮肉っていますが、あながち間違えじゃないし昔の日本もそういう場所があったよなぁと私も思います。

 何故それだけ優秀な留学生が米国に集まるのかという理由は説明を省略してもいいとは思いますが念のため触れておくと、最高水準の研究費と予算、そしてスタッフが集まっているからです。ノーベル賞を取った江崎江玲於奈氏もやはり研究環境の理由から米国に渡ったと言いますし、この点で米国を抜き返すのは並大抵のことではないでしょう。

 話しは日本に戻しますが、日本の場合は戦後なんか特にそうですが上質な研究環境を用意することが出来なかったため、高等教育よりも基礎教育に力を入れていたことは歴史を見る限り間違いありません。その結果、日本は全体で高い教育水準を持つに至りそれが優秀な従業員を生み出して高度経済成長のサイクルを作ったと言えますが、自分が思うにこれは人件費がまだ低く大量生産が要求される発展途上過程において機能したサイクルであって、先進国となった現代においてはもはや機能しないサイクルだと見ています。同様に、中国もこれまでは通用したもののもはや基礎教育レベルの高さは経済に貢献しないかもと言いたいわけです。

 言うまでもなく、人件費が上昇し経済も大きくなった後の国家において求められるのはイノベーションであり、それを生み出すためには高等教育が非常に重要です。基礎教育よりも高等教育にもっと重心を移すべきというのを結論にしたいところですが、果たしてアメリカさんに人材を引っ張られないような環境を作れるのか、そう考えるとなかなか不安というかうまくいかなそうだというのが本当の結論です。

2016年1月25日月曜日

今日気になったニュース

 ちょっと現実逃避したくなってきたので、今日見ていて印象に残ったニュースを紹介します。

わが家は地獄に変わった…「太陽光パネルで熱中症」”室温52度”(産経新聞)

 当事者の方には申し訳ないですが、リアルなソーラ・システム(ガンダムに出てくる兵器)じゃないかと思いました。ただこのニュースに限らず太陽光発電関連だとどれもこれもバッドニュースしか見ないような気がしますし、何気に私自身も山肌にあんな黒々としたものが並んでると景観的に不快感を覚えるため、あまりいい印象を持っていません。

【悲報】女子大生、飼い亀を氷漬けにする(アルファルファモザイク)

 この記事見て、今日本気で腹抱えて笑い続けました。また亀さんも見事なまでに氷漬けになってるし……。氷漬けになっても死なないんだからやっぱ亀ってタフだなと思います。

2016年1月24日日曜日

猫一族の悪夢

猫戦闘機(アンサイクロペディア)

 猫一族とは上記のアンサイクロペディアの記事に紹介されているように、太平洋戦争を中心に活躍した猫の猫による猫のための艦上戦闘機シリーズを指します。記事中の記述を引用すると、

「猫をベースにした理由は、愛らしい外見が兵士の精神をリラックスさせる効果があること、方向感覚や上下感覚に優れ必要とあれば飛行中にすぐに足を下に向けることができるということ(猫は常に足を下に向けて落ちる)、夜目が利き夜間戦闘に向いていること、九つの命を持つため被弾してもすぐ復活して飛行を継続できることなどが挙げられている。」

 とあり、このような特徴を備えた猫戦闘機は日本のゼロ戦相手に健闘しました。

 というのはもちろん冗談ですが、太平洋戦争時に米海軍が運用したグラマン社製の戦闘機には実際に「〇〇キャット」という愛称が付けられ、これらの戦闘機を総称して「猫一族」と呼ぶのはミリオタの間では一般的だそうです。
 この猫シリーズには以下の機種が分類されています。

・F4Fワイルドキャット
・F6Fヘルキャット
・F7Fタイガーキャット
・F8Fベアキャット
・F-14トムキャット

 実際に日本の戦闘機と主に戦ったのはF4FとF6Fの二機種です。開戦当時はF4Fが主力として使われたものの旋回性などといった格闘性能においてゼロ戦に遠く及ばなかったことから出撃しては毎回やられて返ってくるという惨憺たる有様だったそうです。ただ性能では及ばなかったF4Fですが持ち前の頑丈なボディ、並びにパイロットを守る防弾装甲のおかげで被弾こそしてもパイロットが戦死に至る確率はゼロ戦より低く、素人から熟練パイロットまで細く長く生きる秘訣となりました。

 そして後からやってきたのがF6F。こちらは「ヘルキャット」と言われるだけあって格闘性能でもゼロ戦に大きく劣ることなく、またF4Fの時代から定評のあった頑丈さがさらにパワーアップされて機銃で少しくらい撃たれてもビクともしないという恐ろしい性能となり、いくらか誇張はされてはいるでしょうがゼロ戦とのキルレシオは1:19と、一機のF6Fの撃墜に対しゼロ戦は十九機の撃墜が必要だったというデータも出ています。
 F6Fの特徴は先にも述べた通りにF4Fからさらに装甲が頑丈になったという点ですが、装甲が増した分だけ重量も増えているものの、そこはアメリカさんらしく大馬力のエンジンを取って付けてカバーしています。装甲といいエンジンといい技術的にもコスト的にもハイレベルな仕様ですがそんな戦闘機ですら量産して運用してしまうあたり、当時のアメリカの工業力がどれだけ進んでいたかが伺えます。実質、二次大戦においては兵士や将軍の質以上に工業力の差が勝敗を大きく分けるキーだった言っていいでしょう。

 ほかの猫一族については実はそんなに知らず、せいぜいF-14がトム・クルーズの出世作である「トップガン」に出てくるという事しか知りません。

 なのになんでこんな記事書き始めたのかというと、実は単純にF6Fが好きだったからにすぎません。昔書いた「ダイハツ ストーリア」に関する記事にも書いていますが、無駄を徹底的に省き必要最低限な機能を厳選した製品にこそ美は宿る、「シンプルイズベスト」という美的信仰を私は持っており、このF6Fも「頑丈」、「よく飛ぶ」の二つ以外の要素を全部切り捨てたかのような無骨なデザインが自分の感性に物凄き響き渡ります。
 実物の写真を見てもらえばわかりますがF6Fはレシプロ機としてはかなりずんぐりむっくりしたデザインになってて、見ていて「ほんとにこれ飛ぶの?」という疑問すら湧いてきます。実際重すぎて着艦時によく主脚折ったらしいけど。

 なもんだからこの前取り上げた「零式艦上戦闘記弐」というゲームでもしょっちゅうこのF6Fを日本軍側で使って米軍と戦ってます。時に英軍とも。
 逆にというか、ゼロ戦は優秀な戦闘機だったということはもちろんわかってますがあのデザインはそんなに好きじゃないというか、薄っぺらい装甲を見ていて非常に不安に駆られるデザインのように感じます。秋水は大好きだけど。

 最後に、日本ももっと兵器に愛称をつけるべきじゃないかと思います。軍艦などは古い地名を使ってそれなりに格好いいですが戦闘機は型番で呼んでばかりなので、アメリカが猫なら日本は犬とか使ってみてはどうかと思いさりげなく候補を集めてみました。

・秋田
・土佐
・柴
・豆柴
・十石
・日本狼
・紀州

 っていうかほとんど地名そのまんましかありませんでした……。
 無理矢理かっこよくするなら、「紀州ワイルドドッグ」、「土佐ヘルドッグ」、「豆柴ミニチュアドッグ」、「秋田ブリザードドッグ」とするべきかなと思いつつ、なんかどれもあんま強そうに感じられないからやっぱ無理か……。

2016年1月23日土曜日

一週間ぶりの更新

 緊急でメールによるアップロードを行った前回記事でも書いてあるように、引越し先でネットトラブルに見舞われたために一週間も更新が空きました。これほど空くのって何年振り?

 結論から述べると、引越し先にはシャレや冗談ではなくネット回線が存在しませんでした
 今回私は昔上海に住んでた頃に使ってたサービスアパートメントを再び契約して先週土曜に引っ越しをしたのですが、ネット回線を引くため通信会社を訪れたところ住所を見せるだに、「こちらの住所はサービス外です」と断られてしまいました。
 中国の通信会社は中国電信、中国聯通、中国移動の三社があり、上海市内であればこれとは別にケーブルテレビサービスをしている東方有線という会社がネット回線サービスも行っています。最初に私は引っ越し前に中国聯通を訪れたところここはのっけから、「ここの住所には回線がないから無理」と断られ、引っ越しをした当日になって今度は中国電信に行ったら同じ回答で、その後行った中国移動も無理と言われる始末。唯一、東方有線だけが「2M/bpsの回線なら引けるけどあまりにも遅いのでお勧めできません」と言われ、私もそりゃそうだと思い、ひとまず部屋の管理を担当する不動産屋に相談へ行きました。

 その不動産屋(個人)からは知り合いの業者に頼めば4M/bpsの回線を年間1200元で引けると教えてもらいました。東方有線の契約なら2Mで500元、4Mなら600元なのでその知り合いの業者は市場価格の二倍と極端に割高ですが背に腹は代えられず頼み、この回線は先の月曜に接続できるはずでした。
 しかし月曜当日になって不動産屋から連絡があり、「身分証の関係で引けなくなった」と言われました。身分証がどう影響するんだよと文句を言いたかったものの、「10M/bpsなら明日引ける。料金は年間2000元だ」と今度は言ってきたので、マジ忙しい状態でもあったのでもう一回頼みました。

 そして明くる火曜日、「回線の問題で今日は繋げられない。明日なら大丈夫」とまた言ってきたので、もういいと断り支払った2000元を返すよう伝えたところ散々向こうからは文句言われました。出来ると言って二度も出来なかった分際なんだから、コップでも頭めがけて投げつけてやればよかったなと思います。きっとあのまま頼んでも、回線自体ないんだから永久に繋がらなかったでしょうし。
 ついでに書いておくと、2000元払えばほかの通信会社なら100M/bpsが契約できます。どう考えたって10M/bpsであの値段は法外過ぎるし、そのくせ仕事は遅いときたもんだ。

 もうここまで来たらしょうがないから入居してまだ一週間も経ってないけど引っ越そうと決意はしたものの、ネット回線は一時的とはいえ繋げておかないとなりません。となると残された選択肢は東方有線の2M/bpsです。腹くくって水曜日に仕事終わった後直接営業所行って、土曜日に開線工事に来るよう依頼して、でもって土曜の今日に工事の人間が来ました。そして、接続作業を終えずに帰っていきました。
 一体何があったのかというと契約時に東方有線の人間が私の住所を間違えて入力していたようで、私の手元にある自筆の契約書には正しい住所が書いてあったものの工事の人間がシステムに指示された住所の部屋番号はそれとは異なっており、間違った住所だと工事が出来ないというお役所事情で何もせず帰っていきました。さすがにこの事実を知った際は全身で、「何故だっ!」と三越の元会長みたいに中国語で叫びました。こんな例え引用した所で、同年代で意味分かるのはマッドシティの友人だけだろうけど。

 もうさすがに今日つながないとヤバいので急いで東方有線の、契約した所とは別の営業所行って理由を説明し、登録住所を修正した上で今日中に工事をしてくれとかなり粘りました。向こうの窓口の人も困ってましたが粘って粘って、最初に工事に来た人間に無理やり電話させてもう一回自宅へ来てもらうまで何とか事を運びました。そこまで取り付けた後で営業所から自宅まで走って戻りましたが、5~6kmくらいの距離を時間にして35分でかなりフルに走り切って息も絶え絶えに自宅に戻り、どうにかネットを繋げさせました。
 ちなみに先週の土曜も通信会社三社の営業所を一日で全部回りましたが、途中途中で携帯で地図を見ながら走って回ったので合計して10km位は歩いたり走ったりを繰り返しました。我ながら無駄に体力が有り余っているなと思います。

 そして現在、覚悟はしてたもののやっぱり通信速度はシャレにならないほど遅いです。しかもなぜかタブレットPCだと接続できないのが不思議で、WIFIルーターは以前から使ってるのと同じものなのだから信号拾えないはずないのにミステリーです。
 でもって今日は半端なく寒いので暖房をつけましたが、空調の真下ならあったかい風来るけど、部屋の中全体だと1℃たりとも室温が上がってません。自分もこれまでいろんな中国の部屋入ったけど、ここまでひどい部屋は今までありませんでした。また金かかるし大家も敷金返してくれないだろうけど、なるべく早く引っ越したいものです。今年ものっけからこういう自分とは関係ない所でやたらとトラブルに巻き込まれる当たり、あまり運気はよくないかもしれません。

  補足
 以前このサービスアパートメントに住んでいた時はネット回線があり、東方有線で確か20M/bpsの回線を入れていました。今日来た工事の人間はLanケーブルではなくケーブルテレビに使う回線をルーターにつけてた当たり、どうやらマジでネット回線設備をこのサービスアパートメントは取っ払った模様です。何を考えてそんなことしたのやら。

  補足2
 暖房をつけたと書きましたが、今冬に暖房つけるのはこれで多分二回目です。知ってる人には早いですが私は極端に寒さに強く、出勤時もスーツの上にコートは絶対に着ません。そんな私でも今日の寒さはさすがに応えるのでつけてみたのですが、さっき確認したらこの暖房、勝手に停止してるし……。

2016年1月19日火曜日

生存情報と更新一次停止の連絡

 現在引越しに伴う想像を超えたネットトラブルのためブログの更新ができません。毎日何かしらのトラブルで開線日が一日ずつ延長する有様で、現時点の予想では明日には(本当はおとといだったのに)開線する予定なので、また問題が起きたらそれだけブログの更新が遅れます。にしても、まさか引越し三日目で再引越しを決断する羽目になるとは。

2016年1月14日木曜日

ワーテルローとロスチャイルド

 私が日本で最も芸術的ともいえる戦争は賤ヶ岳の戦いだと考えており、というのもこの戦いでは羽柴軍、柴田軍の双方が高度な駆け引きと共に一時間単位で軍略を練り、本当に数時間差で羽柴軍が劇的な各個撃破に成功して勝利した戦いであるからです。数千数万の軍隊がぶつかり合う戦争では将軍一人がどれほど早く決断しても実際の軍隊はそれほど迅速には動けませんが、この戦いはまるで詰め将棋のように自軍と敵軍がどのように展開するのかを綿密に読み合っているため記録を読むだにいろいろと興奮します。

 さてこの「芸術的ともいえる戦争」という言葉ですが、この言葉はプロイセン軍人であり戦争学の祖ともいうべきクラウゼヴィッツがその著書「戦争論」にて使用した言葉で、この言葉が使われた戦争というのはクラウゼヴィッツも従軍してその目で目の当たりにしたアウステルリッツの戦いでした。このアウステルリッツの戦いはオーストリア、ロシアの連合軍とフランス軍がベルギー付近でぶつかった戦いで、兵数で劣るフランス軍が敵軍を敢えて手薄にした右翼に誘い込んだところを狙いすましたかのような中央突破で瓦解させ、完膚なきまで討ち果たした戦いでした。そしてこの戦いでフランス軍を指揮した人物というのもあのナポレオン・ボナパルトでした。

 ナポレオン自身がかなり若い頃から如何に決戦で完膚なきまで叩くか、叩くためにはどうすればいいのかを徹底して研究しており、その末にたどり着いたのがクラウゼヴィッツの言う「決勝点」こと勝敗を決める決定的なタイミングで動くという結論だったようで、このアウステルリッツの戦いでも部下の将軍に、「あの丘まで何分で着く?」、「20分です」というやり取りから計ったように15分後に突撃させ、ほぼ時間ピッタリに部隊を移動させて撃滅に成功しています。この戦いに限らずナポレオンの戦争では臨機応変に動くというよりもあらかじめ想定していた戦場、状況に自分と敵軍を当てはめ、初めから計画していたプラン通りに部隊を動かし勝利を決めるというパターンが多く、実際に彼の戦歴を見るとその勝率はかなり桁違いな数字に達するはずです。

 しかしそんなナポレオンも政権末期頃ともなると判断ミスが明らかに多くなり、特に彼が最後錦を取ったワーテルローの戦いは大敗こそしたもののほんの少しでも判断が違えば史実とは異なりフランス軍が英、普軍を圧倒していたと予想されています。

ワーテルローの戦い(Wikipedia)

 この戦いで英軍を率いたウェリントンは後に首相となってクリミア戦争に臨んだりもするのですが、この人もこの人で若い頃から明らかに戦争に強く、逆境においても敵軍を跳ね返すなど桁違いの指揮官でした。しかしそのウェリントンをしてこのワーテルローの戦いは何度も敗戦を覚悟して紙一重の勝利だったと話していたそうですが、彼の本国である英国も相手があのナポレオンとってこの戦闘でどうなるのか非常に戦々恐々としていたそうです。
 当時どれだけ注目されていたのかをうかがわせるエピソードとして、ロンドン株式市場の混乱という話があります。当時から英国では株式市場が成立しておりそこでは英国債も取引されていたのですが、このワーテルローの戦いの結果は最初、「英軍敗退」と誤った誤報が英国に伝わってしまったそうです。そのため英国債は一気に暴落したのですが、ネイサン・メイア―という銀行家は独自の情報網からこのニュースは誤報で本当は英軍が勝利していたという情報を掴んでいました。ネイサンはこの暴落時にすぐには買い入れず、逆に自身が保有していた国債を放出してさらに債券価格が値下がった所で一気に買い集め、勝利したという本当のニュースが英国に伝わるやネイサンがかき集めた国債は再び高騰して彼は巨額の利益を得たと言われています。

 この話は創作という説もありますが、ネイサン・メイア―・ロスチャイルドというロスチャイルド家の祖が存在したことは事実で、昔っからこの一族は抜け目ないんだなぁもうとか思う始末です。

2016年1月13日水曜日

提供者側の権利保護について

 先程、パズドラで初めて「アテナ」が取れました。あんなに興奮したのって小学生以来じゃないかな。そのせいでブログ書く時間がだいぶ遅れちゃったんだけど。

 なわけで今日もまた簡潔に記事をまとめそうなのですがこのところ日本のニュースを見ていて思うこととして、一般的に商取引では消費者側が弱者であるとみられ消費者を保護するためにクーリングオフといった制度や、消費者問題に対応する消費者庁などの機関が設けられておりますが、消費者を守るのはもちろんである一方、サービスや商品を提供する側の権利も何かしらで守る必要があるのではと今日突然思いつきました。
 突然思いついたといっても前振りが無かったわけではなく、確か一昨年にあった事件だと思いますが店員の態度が気に食わないと言ってコンビニに来た客が店員と店長に土下座を要求した上、勝手にお詫びの品だとして煙草を強奪したという事件がありました。もちろんこの後でやらかした客は逮捕されましたが、ここまで極端な例でなくてもこの頃は変に勘違いした消費者がサービスの提供者を脅迫したり暴行する事件は日の目を見ないだけでもっとたくさんあるはずです。駅員への暴力も社会で認知されることがこの頃増えて少し減りましたが、それでも普通に考えたら有り得ないと思うくらい依然として多いです。

 一体何故こうした事件が起きるのか、モンスタークレーマーはどうして発生するのか。背景としては「お客様は神様です」という妙な言葉が誤って浸透してしまったためだとかいろいろ言われますが、一社会学士としての意見を述べるなら消費者の保護程度がやや強すぎるというか提供者の保護が無さすぎるためではないかと思います。それこそ土下座要求をしてくるクレーマーに対して店員が暴言を言ったり、手を出したりすれば店員の側が逆に捕まる可能性もあり、また暴行を受けたからといって同じく店員が反撃したとしても果たして正当防衛が認められるのか確固たる自信が私には持てません。

 最初にも書いた通りに消費者は法規などで保護すべき対象であるということは私の中で揺るぎません。しかし消費者だけ保護し続けることによって無駄な弊害も生まれると思え、また何かある度に毎回警察を介入させるというのも社会資源的にはもったいないという気がしてならず、それであれば提供者側を守るような法規を設けるのも一つの手段ではないかというのが私の言いたい内容です。社会における権利の強さは割合的に、「消費者:提供者=6:4」ぐらいが私の中の理想ですが、「客主提従」は実はあまり好きではないだけにやはりある程度対等な方がいいと思えます。

 では提供者を守るためには具体的にどのような法規を設けるべきなのか。まずは不当な要求や脅迫を行ってくる客に対しては取引、サービスを拒否する権利を確立することで、引っ掴んで店内や施設内から追い出すといった強制的な排除権も認めるべきではないかと思います。クレーマーってのは文句言うくせにやたらと居座ろうとしますし。
 そして客からの暴力についてですが、これにはもうはっきりと反撃してもよいとするお墨付きを与えるべきでしょう。もちろん過度な反撃は過剰防衛として制限するべきですが、日本人というのはただでさえ相手が反撃できないとわかるや途端に狂暴になる傾向があるだけに、勘違いしているクレーマーへプレッシャーを与えるためにも何かあったら逆に反撃してもよい、「当方に迎撃の用意あり!」と言えるような権利があった方が案外社会が回る気がします。

 難しいのは何をされたら反撃してもよいかの線引きですが、殴られる、蹴られる、唾吐かれる、物投げられる辺りをされたら即OKで、なるべく監視カメラや証人となる目撃者を備えることを推奨条件にすればいいような気がします。次にどこまでやり返していいのかですが、一つの線引きラインとして何故か思い浮かんだのは「アームロック」で、アームロックまでの反撃であればやってもよいことにして一連の法規を「アームロック法」と称すれば普及にもいいんじゃないかとなんか一人で悦に入っていました。
 それにしても現代日本において、アームロックはもはやプロレスラーや格闘家の技というよりも個人輸入商の必殺技として定着しつつあるのはなんか妙だなぁって思いつつも、家具を輸入するに当たってはまずアームロックが出来るようにならなくてはならないことにすれば日本はもっとすごい国になるのではと、また道歩きながら変なこと考えてました。

2016年1月11日月曜日

国を愛する教育の是非

 昨年末の余力有り余っている時に愛国心についての記事を書きましたが、この記事では私は愛国心はやっぱり政治用語だからその感情の矛先となる国家とは「政府」であって、国土や文化も関係ないとは言わないけどやっぱり矛先が違うと主張しました。なので仮に国土や文化を愛する気持ちを言い表すなら「愛国心」とは言わず「愛郷心」などと言葉を変えて表現するべきだとも主張しましたが、こちらはあくまで個人的な意見であるためそこまで確固たる価値観に基づいて言ったわけじゃありません。
 で、今日取り上げたいテーマとしては後者の愛郷心の方で、国土や文化といった範囲で自分の国を愛する気持ちを育てる教育をやるべきか否かです。結論から言えば私は反対で、そういう教育はまかり間違ってもやるべきではないとこっちは真面目に主張します。

 こう主張する理由は大きく分けて二つあり、一つ目としてはそもそも教える価値があるのかについて疑問だからです。普通の人だったら、こういってはなんですが生まれ育った国や地域を愛するようになるのはごく自然なことで、程度の差こそあれ愛する気持ちは何もしなくても根付くと思います。それを教育で伸ばそうとしたってそもそもどこまで伸びるのか、案外初めから持っている気持そのまんまで終わってしまうんじゃないのかと考えます。

 もう一つの理由が今回の本題ですが、こういう感情というのは私は「北風と太陽」のようなものだと考えており、変に気持ちを強くさせようという教育を施すとかえって反発心が生まれて、むしろ嫌悪感を持つ人間を増やしかねないのではと懸念しています。なんでこんな風なこと思いついたのかというと戦前の愛国心教育と戦後の自虐史観を自分の中で比較し、どちらもその教育方針に反発する層を一程度作っていたのではと思えたからです。
 戦前に関してはちょっと時代がずれますが、戦後生まれの世代から社会主義闘争が始まって強烈なアンチ国家主義者が大挙して出てきています。一方、こちらは私の時代とも被りますが自虐史観が盛んだった頃には、「なんでそこまで悪く言われなきゃいけないんだ」という具合で、ネット右翼に代表されるような戦前の賛美すら行う層が確実に生まれてきました。
 また比較的最近の話でも、テレビで日本礼賛番組が一時期続出したことに対してネット上で反発する声がいくらか見えましたし、かくいう私も正直に言ってあまりいい気分はしませんでした。日本のいいところを紹介されるのは決して気分が悪くなることではないですが、それでも量が多かったり、またしょうもない点でも勝っていると喧伝されるとなにがやねんという気持ちが少なからず芽生えてきます。

 話しは戻りますが過去の教育方針に反発した層もそれが多数派になったとは言えませんが、やはり感情を押し付けるような教育というのは反発心を育てかねない危険性を含むようにも感じられ、それであるなら露骨な愛郷教育みたいなのはよして、「日本は世界と比較するとこんな感じですよ~」って具合に、太陽みたく軽く説明する程度にとどめるのがベストではないかと個人的に思います。第一、自国を愛する気持ちを教えることは他国を卑下する感情をも生みかねないとも思えますし。

 なんか最近短い記事にまとめることが多いように思えるのでもう少し続けると、感情を「育てる」教育なんてのは本来なくて、本質的には「煽る」教育なのではとこの頃思います。だからといってノータッチにすべきだとは思いませんが、やはり教育というのは知識を授けることで感情を何かの方向に持って行こうというのは並大抵の成せる業ではないのかもというのが今日の私の意見です。

2016年1月10日日曜日

中国で広がる携帯決済

 このところ、具体的にはここ半年の間でコンビニやスーパーに「微信支付」と書かれた標識を見る機会が増えてきました。「微信」とは中国版LINEというか露骨にLINEをパクったもので、こちらを流行らせるために本家のLINEのアクセスを中国政府は遮断したという噂すらあるのですがこの微信の普及率は半端なく、大人も子供もおねーさんもほぼみんな使っててスマホにあまり慣れていない日本人駐在員のおじさんもこの微信だけは普段の連絡にも使うだけに使い慣れてたりします。

 それで最初の「微信支付」ですが、これは微信に付属された電子決済をするための機能です。イメージ的にはおサイフケータイと同じで、使ったことないので詳しくはないですがどうも携帯電話にQRコードを表示させてそれをレジスキャナにかけると決済が完了するような仕組みのようです。
 もともと中国は銀行カードをデビッドカードとして使用してあちこちの決済に頻繁に使う習慣がありましたが、このところはそうしたカード以上に携帯電話を使って決済する人が明らかに増えているような気がします。それこそコンビニからスーパー、デパート、飲食店に至るまで携帯をかざして決済する人が多く、むしろ現金で払っているのを見る機会が少なくなっているとすら思えます。

 ここで特に強調したいのは普及の早さです。半年以上前には先程の「微信支付」はほぼ全く見ませんでしたが、現在は上海だろうが昆山だろうが都市の大小に関係なく使用する人がたくさんいます。それ以前からも先ほどの銀行カードや「アリペイ」こと「支付宝」というアプリを使用して決済する人は多かったものの、それでも今ほど携帯決済する人は多くはなかったはずです。
 勝手な意見を述べると、そもそも中国は偽札が多く現金を使うことに一程度のリスクがあります。また最高額紙幣も100元(約2000円)と交換価値が低く、値段の高い物を買おうとしたら何枚もドバっと出さなくてはならない面倒さもあり、そうした背景がこうした電子決済の普及を後押ししているのかもしれません。政府としても電子決済の方が管理しやすそうだし、この動きを歓迎している節もあります。

 日本のおサイフケータイは今はどうだか知りませんが以前はハードに準拠した機能でしたが、中国の場合はアプリに準拠した機能であるため、恐らく今後も広がると思います。これまでクレジットカードがそれほど普及していませんでしたが、今後はこうした携帯昨日での電子決済がメインストリームとなって行くのではというのが私個人の勝手な予想です。

2016年1月8日金曜日

世界の王貞治を殴り倒した男

 先日も取り上げましたが半藤一利氏と加藤陽子氏の「昭和史裁判」という対談本をこの前読み終えたのですが、全体の内容の面白さもさることながら中に一つ、とんでもない話が混ざっておりました。

 その話は半藤氏が語りだした内容なのですが、戦前の日本では中国人をいくらか舐めて見ていたということについて話し、なんでも半藤氏が子供のころ住んでいた地域にあの「世界の王」こと王貞治氏も住んでいたそうです。年齢は半藤氏の方が一回り上だったのですが地域で他の子どもと遊んでいると、「一緒に混ぜて」と幼い王氏が寄ってきたそうです。なので一緒に相撲取って遊んだそうなのですが半藤氏曰く、「小っちゃい癖に足腰がやっぱ強かった」そうで将来を予感させるような子供だったそうですが、相撲の取り方が押し相撲一辺倒だったのが半藤氏には気に食わず、

「相撲ってのは相手が押したら引き、引いたら押すという駆け引きが重要なんだ。お前のようなチャンコロはそんなこともわからないのか!」

 といって、思いっきり引っぱたいたそうです。っていうか当時の風潮を紹介するためとはいえこういう話を今の時代にする半藤氏も凄いと思いますが。なお後年、半藤氏は王氏と直接会う機会があったそうですが「幸い」にも向こうはこの時のことを覚えていなかったそうです。もっとも覚えていたら会ってくれなかったでしょうが。

2016年1月7日木曜日

中国の照明は何故暗い

 また忙しいこともあって(主にパズドラ)手抜きな記事ですが、中国の照明はどこ行っても暗いことが多いです。特に暗いのは住宅で賃貸で引っ越すとどこも暗くて、「全然みえへんがな」と何故か関西弁で愚痴が出てくるほどです。これは何も私が入る部屋だけじゃなく中国の住宅一般に言えることで、この前私が入っているサイクリング部内でも話題となりみんなして、「暗いよなぁ」と共感し合いました。

 何故暗いのか、一つは照明のタイプが電球ばかりで日本でよくある蛍光灯タイプが少ないということ、二つに取り付けられている電球の明度が明らかに低くて光源が弱いということに尽きます。実際、明るい照明が取り付けられているところはそこそこ明るいのですが、私が前いた部屋なんて電気つけてるのに薄暗過ぎて、「俺、目がまた悪くなったのかな?」と本気で錯覚しました。明るいところ行ったらちゃんと見えるのでまだ目は大丈夫でしょう。
 住宅だけでなく商業施設でも暗いところは多い、というか平均的に暗く、変な話ですが私なんて日本に一時帰国するとどこも照明が眩しすぎて、「何で日本はこんなに明るいんだよ」と標準語で洩らします。作ってるわけでなく、こういう時は何故か標準語が出てきます。

 そんな私に言わせるなら、確かに中国は照明が暗すぎると思いますが、逆に日本は照明が明るすぎるのではと思うところがあります。中国なんて街灯(あっても暗い)がほとんどない所も珍しくなく夜になると窓から見る景色は大都市でも比較的暗いのですが、日本だと自販機ですら煌々と光り輝いているためみんなが寝静まる時刻にしては明るすぎる、もう少し暗い方が返って体にいいのではと思う節があります。さすがに日本でも田舎行ったら違いますが、なんというか闇が全く感じられないのも変な話です。

 なお通常生活する上では中国の暗い照明でもそんな苦労しませんが、パソコン周りはさすがに暗すぎると画面も見え辛ければキーボードも打ち辛いのでよくありません。暗いからといって画面の明るさを上げると暗い中で輝きだすのでむしろ見え辛いというか目が痛くなります。
 なので昔から中国でパソコン使う時は勉強机よろしく、学習机に付けるような蛍光灯を備えさせています。今使っているのは表面が赤い蛍光灯でそこそこ気に入ってますが、安物がたくさんあるのはいいけどもうちょっとデザイン性効かせた大人が使っても格好いい蛍光灯とかないかなとなんだか今日思いました。

2016年1月5日火曜日

老人の体力について書いた記事

 昨年末、また知り合いというか以前メールでやり取りした中国人の記者から質問があり、この前中国は国民の健康・体力の測定調査結果を出したが日本で似たようなものはあるのか、あるのならばその歴史と目的などについて記事を書いてほしい、もちろん中国語でという依頼があり、二つ返事で引き受けることにしました。今回は締切が依頼から二日後の午前中でしたが幸いにして時間がありたっぷり時間をかけて調べた上で最初に日本語で、引き続いて中国語で記事を書いて確か894文字の記事に仕立てて送ったと思います。後1文字削れば「893」な文字数だったのにってのを覚えてるし。

 書いた内容としては中国では4年に一度だが日本では1964年以降毎年行っており、でもって中国は基準体力というのがあって合格率が何%か世代別、地方別に出しているが日本はそんなのはないものの、中国と同じでどこの地域の子供が運動能力高いのか、平均越えしているのかに注目するっていうのをまとめました。ただこれだけの内容だとなんか捻りないなと思って、記事の趣旨自体が日本人から見た日本紹介、そして日中の違いだと思ったので、私個人の視点にやや偏ったかもしれませんが、「日本では子供の体力以上に老人の体力についてこのところ注目が増している」という内容を付け加えました。

 これはどういう事かというと、文部科学省が実施している「体力・運動能力調査」の前回発表では70歳以上の老人の体力が過去最高を記録したということが報じられていたのを覚えており、なんとなくですが今の日本は子供以上に老人の体力、そして体力向上に関心が高いからではないかと思ったからです。念のために関連するキーワードでいくつか検索してみたところ実際に同調査では子供の体力がどう変化したかより老人の体力について書かれたニュース記事が多く見つかり、またどういう運動が効果的なのか、週どれくらいの運動が健康にいいかなどといったコメントも見つかり、少なくとも独りよがりの意見ではないだろうと考えこうした内容を紹介するように記事へ入れ込みまいsた。

 その上で、どうして日本人が老人の体力変化を気にして、また政府も盛んに老人の健康維持方法を紹介したりするのかというと少子高齢化が背景にあると説明し、日本はじきに老人でいっぱいになるからなるべく介護などに手間取られないよう老人全体の体力向上が国家として急務な課題である上、老人ではない成人も自分たちが老いた時に自由に動けられるかを気にする人が多い(うちの親父のように)から関心が高まっていると書きました。でもって最後に、「何故年取った時に自分で自由に動けられるのかを気にするのかというと、彼らが老人になる頃には彼らを助けてくれる若者が日本でほとんどいなくなっているからだ」という皮肉聞かせた一文でまとめて、原稿を送信しました。

 全体的に皮肉っぽい内容になったなと思いつつも、意外と的確に事実を突いた一言だったかもしれないと最後の一文については後から思えてきました。私が述べたようにこれからも老人は増えるし、その一方で老人を支える若者は減っていって、老人となる人は若い人に助けてもらうことは人数的に不可能となることが目に見えており、まさに自分の身は自分で支えるしかない時代が来る気がします。政府もある程度それがわかっているから暗に自助努力してもらうよう健康維持についてこのところ広報が増えているようにも見え、恐らく今後も増え続けるでしょう。
 私としては自助努力っていうのがアメリカっぽく感じるだけに別にいいんじゃないって気がしますが、果たしてほかの日本人はどう思うか、それこそさっきの私の一言をぶつけてみれば反応がわかるかもしれないとか思ったりもしました。ただ真面目な話、もはやこの未来は不可避であると私は考えているだけに心配であるなら今からなら遅くないから健康を維持することに注力したらどうかというのが、海外で暴れ回って「花園さんの体力パネェ」って後輩に言われ続ける私からの提案だったりします。

2016年1月3日日曜日

日独伊三国同盟が結ばれた背景

 先日、「昭和史裁判」(文春文庫)という半藤一利氏と加藤陽子氏の対談本を購入して読みました。この本は戦争史となると軍人ばかりが取り上げられるのに対して文官はどうか、具体的には広田弘毅、近衛文麿、松岡洋右、木戸幸一、○○○○の五人が戦争前、戦争中にどのような行動を取ってどれだけ戦争責任があったのかを整理していくというものでなかなか面白かったです。
 ただこの本の中で私が一番注目したというかなるほどと感じさせられたのはほかでもなく、見出しに掲げた日独伊三国同盟がどうして結ばれたのか、何故日本が参加したのかという背景について得心がいく説明がなされていた部分です。

日独伊三国同盟(Wikipedia)

 日独伊三国同盟についてはもはや説明不要で、いわゆる二次大戦における枢軸国側の中心三ヶ国の間で結ばれた軍事同盟です。この同盟、そして反同盟側の構造は終戦まで変わらず、事実上世界の大戦構造を決定づけた同盟だったと言っても十分でしょう。
  そんな歴史的にも意義深い同盟を日本はどのような背景で結んだのか、また狙いはなんだったのかという動機についてWikipediaでは以下のように記述されています。

「既に日中戦争で莫大な戦費を費やしていた日本は、蒋介石政権を支援するアメリカと鋭く対立していた。 日本政府は日独伊防共協定を強化してドイツと手を結び、アメリカを牽制することで、日中戦争を有利に処理しようとしていた。また日本がアジア太平洋地域の英仏蘭の植民地を支配することを、事前にドイツに了解させる意図もあった。実際、外務事務当局が起案した「日独伊提携強化案」には、前述した地域が日本の生存圏内にあることをドイツは認めるべきという趣旨のことが明記されている。」

 私が高校時代に教えられた内容としては上記記述にある冒頭の、「米国への牽制」が大きな理由だと説明されました。しかし当時の私としては何故ドイツと手を結ぶことが米国への権勢につながるのか、そもそも日本とドイツじゃ距離がありすぎて共同戦線を張ることもできないのではなどと少なからず疑問に感じました。まさか太平洋と大西洋から米国本土を挟撃できるわけなんかないんだし。
 一方、以前に読んだ本では米国への権勢以外にも松岡洋右は「四ヶ国同盟」を構想していたという説がありました。これは日独伊の三ヶ国にソ連を加えた四ヶ国で米英に対抗するというような内容で、少なくとも松岡洋介がこの構想を持っていたのは確かですが果たしてこれだけの理由で本当に同盟を結ぶのか、そもそも結ぶのなら初めから三ヶ国でスタートする必要なく最初からソ連も巻き込んでいるはずではなどとちょっと腑に落ちませんでした。

 まどろっこしい言い方はやめて今回読んだ内容を率直に書くと、日本は三国同盟を結んだ1940年の時点で二次大戦はもうすぐ終戦すると考えていたからという説が唱えられていました。一体これはどういう事かというと、既にフランスを陥落せしめたドイツ軍は時期に英軍も降伏に追いやり、ドイツを中心というか主役で一次大戦後のパリ講和会議のような講和会議が開かれると政府内で予想しており、その会議でアジア、特に中国大陸における権益をなるべく多く得られるよう早めに戦勝国側につく、つまりはドイツに擦り寄っておく必要があるという観点から三国同盟を結んだと書かれてありました。

 私は今まで聞いてきた三国同盟締結に関するどの説明より上記の説明が一番合点がいき、軍事的にはほとんど何も恩恵が得られないドイツと結んだということも理解できるし、また日本がこのような行動を取ったというのも一次大戦時の日英同盟という前例があったことからも十分あり得ると思えます。そしてもう一つ、他の説明に多く書かれている「米国への牽制」についてはほとんど頭になかったという指摘も合点がいきます。
 半藤氏と加藤氏も当時の政府、軍部はともに中国との戦争を如何に終結させるか、それもなるべく多くの権益込みでと考えており、蒋介石政権との交渉を打ち切った手前、講和会議に懸けるしかないという思いが強かったと指摘しています。その上で三国同盟が結ばれることによって米国側が態度を硬化させるということはほとんど想定しておらず、昭和天皇を始めとした何人かの人物は同盟締結によって米国との関係悪化を懸念したものの大半は、「これで戦争も終わる」という楽観的な考え方をしていたため締結直後に米国が日本への屑鉄禁輸措置を取ってきたことにむしろ驚いたそうです。これも状況を比較するにつけなんとなく理解できるというか、「どうしてこの程度で米国は怒り出すんだ?」という戸惑いが当時の政府幹部から見てとれます。
 もっとも米国側からすれば同盟国である英国が必死でドイツ軍と戦っているそばでドイツ側に就くんだから、そりゃ怒るに決まってるんですが。

 結局、実際の歴史では日本の目論見は崩れて英国は降伏せず、またドイツは英国に加えソ連とも開戦し、日本も日中戦争を終えることが出来ないばかりか南部仏印進駐を起こして米国との関係をより悪化させた上で開戦へと至り、敗戦へと続くこととなります。敢えて苦言を呈すならば勝ち馬に乗ろうとしたばかり情勢を読み間違えた、特に独ソ開戦を読めなかったというのは日本外交史において最も致命的な失敗だったといっても差し支えないでしょう。楽しておいしいとこどりってのはやっぱなかなかうまくいかないもんですね。

2016年1月2日土曜日

「秋水」と呼ばれた戦闘機

 昨年のある日突然、「戦闘機で戦いたいな、それもレシプロ機で」という妙な願望が持ち上がってきました。なんでこんなこと急に思いついたのか我ながら全く意味不明ですが、早速手持ちのPSVitaで遊べる範囲でそういうゲームないのか調べたところPSPの「零式艦上戦闘記2」というのが割とよさそうだったなので日本に一時帰国した際に購入、インストールしておきました。

 このゲームは二次大戦時に活躍した機体を中心に空戦や艦爆陸攻を楽しむゲームなのですが、一通りプレイしてみた感想としてはグラフィックが初代PS並に粗いのはファミコン世代に育っている私からするとそんな気にするほどではないものの、単純に操作が難しいというべきか最初プレイして投げ出したくなるくらいの難しさがちょっとアレかなぁと思いました。実際の空戦もそうなんだから文句言う方がおかしいでしょうが戦闘機同士のドッグファイトとなると敵機が射線に入るのは本当に一瞬で、撃っても撃ってもなかなか当たらないしそうこうしてたら燃料なくなるしで、慣れないうちは二度目だけど投げ出したくなりそうでした。艦爆や陸攻に至っては命中させるだけでも一苦労なのに、外すと魚雷と爆弾の補充が遅くなるというデメリットはきつ過ぎる。
 ただ慣れれば適応できないっていうレベルではなく、実際私もすべての面を一応はクリアできました。隠し機体はまだ全部出し切れていない、というか攻略サイトがほとんどないから出し方がわからないのですが、陸攻する面はB29使った絨毯爆撃すれば何とかなるとわかってから突破口は開きました。

秋水(Wikipedia)

 などと長々ゲームの説明してきましたが、このゲームに登場する機体の中で一番驚いたというか印象に残ったのが、上記リンク先で解説されている「秋水」という戦闘機です。恥ずかしながらあまりこういった航空機についてはほとんど造詣がなく「XB-70 バルキリー」という機体が格好いいなと思うだけだったのですが、この秋水に関してはゲームで登場するだに、「なんなんじゃこんか飛行機?」と変に西郷さん入った言葉が口を突いて出てきました。

 私の方で簡単に解説すると秋水とは日本で唯一製作された、プロペラではなくロケットエンジンで飛ぶロケット推進戦闘機です。史上唯一運用されたロケット推進戦闘機「メッサーシュミットMe163」をドイツが開発したことにより、当時同盟関係にあった日本はこの戦闘機の技術資料をドイツから供与してもらいました。ただその資料の大半は潜水艦で運んでいる最中に米軍によって潜水艦が撃破されたため届かず、一部の資料のみが航空機で日本側へ届けられました。
 はっきり言って「こんな飛行機もあるよ!」っていくらいしか資料なかったそうですがそこは日本御得意の創意と工夫でいろいろごまかし、なんだかんだ言いつつロケットエンジンを組み上げることはできたそうです。ただ燃やす燃料こと推進剤の開発には苦労したそうで、当時理研にいた日本で三番目の女性博士の加藤セチも開発に加わって試行錯誤を繰り返したとのことです。別に加藤さんが悪いわけじゃないんだけど、理研の女性博士というとどうしてもOBKTが頭に浮かんでしまう……。

 すったもんだの末、秋水の試作機は二機完成しましたが試験飛行で一号機は離陸はしたものの空中でエンジンが停止して墜落し、テストパイロットも救出時は息があったものの翌日亡くなっております。レシプロ機の開発においては当時としても目を見張る技術を持っていた日本の研究陣でしたがジェット機においてはその技術は全く別分野となりほとんど生かせられず、離陸から4分程度と言われる航続時間の極端な短さもあって秋水の開発は結局頓挫することとなりました。
 なお秋水について荒蒔義次陸軍少佐は、「(他の飛行機はどれもへっちゃらだけど)秋水だけは怖かった」という証言を残しております。

 さてなんでこんな秋水に私は魅せられたのかというと、一言でいえばその外観フォルムです。こちらのサイトに復元モデルの写真が載せられておりますが、まるでロケットミサイルに無理やり羽とコックピットをくっつけただけのようなやっつけなデザインぶりがかえって新鮮で、自分の感性に物凄く触れました。っていうかゲームで操作していても、飛ばしているこっちの方が見ていて不安に感じる飛行機でした。

 最後にまたゲームの話に戻ると、レシプロ機の戦闘ゲームはちょっと工夫すればすごく面白くなるような気がします。リアル志向の人には申し訳ないのですが初心者を阻んでしまう操作性の難しさをカバーする、それこそオート&追尾ロックとか、弾薬爆弾の自動補給システムとか入れたりして、もう少し入りやすいゲームを誰か作ってくれないかなと期待してます。まぁ調べたらPCゲームだといろいろあるようですが、ガンダムゲーみたいにパイロットも特徴づけた奴で遊んでみたいです。