2017年5月24日水曜日

与謝野馨氏の逝去について

「キッズウイーク」導入を=安倍首相「親子の時間必要」―教育再生会議(時事通信)

 本題とは外れますがまた思い付きのような無駄な政策を挙げてと上のニュースを見て呆れました。第一、「プレミアムフライデー」ともども、いちいち横文字使ってんじゃねぇよと言いたくなりますが、こうした横文字が使われる背景は何かしら後ろめたい理由とか別の思惑が混ざっている証左だと思います。多分この政策も、子供というよりかは学校現場の教師などから休日を増やせという要請があったから出てきたのではないかと睨んでいます。

【訃報】与謝野馨元衆院議員(78)が死去(NNN)

 それで本題ですが、最近自民党が復党を認めたという報道があって奇妙だと思っていましたがこういうことだったのかと納得しました。言い方が悪いですが既に死にかけていたこともあって温情として認めたのでしょう。

 与謝野氏については過去の私のブログを検索してもらっても度々登場する人物で、そこそこ長くブログを続けていることもあってなんかだんだん登場人物が減ってきたとも思えてきます。何故かこの記事に与謝野氏が何度も出てきたのかというとやはり政界においてもキーマンたる重鎮でその存在を無視できない政治家だったからです。

 そんな与謝野氏への私の評価を述べると、まず上記リンク先の記事にも書かれている通りに政策通であったことは間違いありません。比較的オールラウンドにどの分野にも通じており、特に財政分野に関しては自民党内きっての財政再建派で、私も同じ志向を現在も持ち続けていますが与謝野氏の発言や主張には納得させられたりすることも多く、その政策案などにもきちんと論理的裏付けもあって高く評価し続けてきました。

 ただ政治家として見た場合、正直なところあまり評価できません。何故かというと致命的なまでに政局勘が悪い人だったからです。
 自民党時代は年季を重ねるに連れて何度も閣僚入りするなど、その高い政策知識から周囲からも頼られる人材でしたが、一方で派閥というか周辺の仲間づくりはそれほどうまくなく、自民党内でもウマが合っていたのは比較的誰とでも仲良くできる故鳩山邦夫くらいだったのではないかと思います。また総裁選に出たタイミングや、政局に関する意見などを聞いていてもどれも疑問符を持つものばかりで、政治家として強く求められるタイミングを見極める方面の能力はかなり絶望的であったとみています。

 それがはっきりと露呈したのはわかっている人にはもうお判りでしょうが、自民党を離党した挙句に民主党政権で閣僚入りした時です。

 与謝野氏が何故自民党を離党したのかについては私もよくわからず、当時聞いた説では当時の自民党総裁の谷垣氏とソリが合わなかったという意見がありましたが、果たしてこれだけで離党するのかとなると疑問で、この方面でだれか情報があったら教えてもらいたいです。
 ただこの離党、そして民主党政権入りは、当時としても既に民主党の失政ぶりが目立ち批判も増えていた時期だということを考慮すると、火中の栗を拾うどころではなく、燃えている家の中へわざわざ消火器を取りに行くかのような理解できない行動であったと私自身は見ています。実際、この離党で民主党の菅直人政権時こそ特命大臣に就任こそしたものの、その後は本人の病気による政界引退もありましたが完全に過去の人扱いで、自民党が与党に返り咲いてからはますますその傾向が強まっていきました。

 何も何でもかんでも政治家は時局に追随すべきとは言いませんが、与謝野氏の場合はあまりにも時局というか政局を無視というか全く見当違いの方向に動くことが多く、それが政治家としてはあまりにも致命的過ぎたというのが私の評価です。とはいえ一時期は総理候補(あの時は誰も出なれたかもしれないけど)にも名を挙げられるだけの重鎮となったことは間違いなく、今回の訃報を聞いて私も、「ああ、この人も逝ったか」と思うほどは寂しさを覚えた人物です。
 謹んで、ご冥福を申し上げます。

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