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2019年4月29日月曜日

メーカーはどちら様?

中国の麺マニアが激推しする日本の即席麺は何か(JBpress)

 今日配信された記事ですが書いたのは先々週。というのも先週は日本に旅行していたため締切的に早めに書く必要があったためですが、仕事が忙しく、神経もやられており、なおかつその一週間前にも記事かきあげてたので、今回の記事を書いている最中はゲロ吐きそうなくらい辛かったです。まぁリサーチ込で脱稿まで半日とめっちゃ短時間で書き上げましたが。

 記事内容について解説すると当初は「中国人の即席麺離れ」と見出しをつけて、中国即席麺市場の動向を中心に据えようとしていたのですが、編集部からはおまけでつけた中国人の日本で食べるべき即席麺リストの方を見出しにもってきたほうがいいとの提案を受け、こっちの見出しになりました。結果から言えばこの試みは大成功だったと思え、アクセスランキングも現在2位に入っています。1位は昨日配信の「「旭日旗を拒否せぬ中国」に韓国メディアが大慌て」という記事で、このネタに叶うはずはないということを踏まえると十分アクセスを稼いでいるのではと思います。

 ただ今回の記事で知りましたが、ヤフコメを見ると「リストがない」、「見出し詐欺だ!」などとコメントを書き残している人間がやたら多いことに驚きました。ちゃんと読めば、っていうか一般常識的にYahoo配信記事上では画像やグラフが全部表示されないということは私の記事読んでもわかるというのに、どうしてわざわざそこまでちゃんと文章を読んでいないことを書き残していくのかがやや不思議です。黙ってりゃいいのにさ。

 ただこれだけ書き残す人が多いということは、私としては一般常識レベルだと思ってはいたものの、世間ではそうではなかったのだということに初めて気が付きました。個人的にはこれは自分にとっては前向きな材料というか、普段からグラフを大量に投入する記事を書いているだけに、Yahooで記事読んでいる人たちはこうしたグラフを一切見ていない、気づいていない可能性が高いという事実は意外と悪いものでは有りまえん。
 私個人の考え方として、経済記事というのは文章自体が蛇足で、知見を得るに足るグラフさえ出せばそれで十分だと考えています。それだけに経済記事のグラフは結構力入れて作っていますが、それが通常読まれていないということを考えると、今後Yahooでは見れないことがより周知されればもっとアクセスを高められる可能性があるとも考えられます。まぁ、そこまでしてアクセス稼ぐ必要はありませんが。

 で、ここで話は変わりますが、今回の記事はリサーチですぐアナリストの分析や動向、データ資料を集められ執筆事態も楽なものでした、一点だけ迷った箇所があります。その箇所というのも最後の日本で食べるべき即席麺リストで、この中にある「黒ごまたくさん担々麺」のメーカー名をどうするかでパソコンとしばらくにらみ合いました。
 というのもこの商品はセブンプレミアムのPB商品で、セブン&アイがメーカーポジションで売り出されている製品だったからです。ただメーカーポジションとはいえ実際にセブン&アイが製造しているわけではなく、生産機能に関してはサンヨー食品が実際に果たしています。

 今回子のリストには商品名とともにメーカー名も一緒に加えて紹介していますが(元のリストにはメーカー名は書かれていなかった)、この黒ごまたくさん担々麺に関してはどっちの会社名をメーカーとして書くべきかで悩んだわけです。最終的にサンヨー食品と書いた判断理由は、「造り手として敬意を払うべきはどちらか?」という自問自答からですが、何ていうかやっぱり紛らわしいからOEMを含めてこの辺のメーカー名の区別は必要なんじゃないかと内心思います。
 法的にはおそらく、この黒ごまたくさん担々麺の製造責任はセブン&アイがメーカーとして負うようになっているでしょうが、仮に何か問題が起きたときに最終的に詰め腹を切らされるのは生産機能を果たすサンヨー食品でしょう。セブン&アイはこの際、通報窓口としての役割を果たすだけで、損失に関してはおそらく最終的には負わないということを考えると、やっぱりメーカーと名乗るのに違和感があります。

 それこそゲーム業界のように、開発会社(メーカー)と販売会社(パブリッシャー)というように、OEMでも分けて呼んだほうがいい気がします。この辺、若干専門も入りますが、ブランド名をつけるだけでも対価を伴う機能を果たすわけですから、それ相応の役割名をつけて、実際に製造業務を担う側とは区別するべきでしょう。

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