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2019年6月4日火曜日

中国のシャワー事情

 先日、シャワーヘッドの柄の部分が割れ、水を出すたびにノズルだけでなく柄の部分からも水が吹き出すようになったので、新しいシャワーヘッドを購入することにしました。ニトリで買ってきたのはサンエイのシャワーヘッドで、塩素除去フィルターがついているものではないものの、水圧が増して節水になると書かれたや120元(約2000円)もする代物を買ってきました。
 2000円なんて高くないじゃんとか思うでしょうが、中国製のシャワーヘッドなら40元(約640円)くらいなので、相対的に私の中では超高級シャワーヘッドです。

 さてそんな買ってきたシャワーヘッドですが、外観は白色の柔らかそうなプラスチックで、一般的なシャワーヘッドと比べると小さく華奢な印象でしたが、説明の通り水を出したら明らかに水圧が良くなり、更に付属の水圧マシマシノズルに交換したらもっとパワーアップしてきました。
 しかも水圧が強くなって遠くに飛ぶのに、体に当たる感触としては前より柔らかく感じる様になりました。一体どういう原理かはよくわからないけど、やっぱ高いものなだけあってしっかりしたシャワーヘッドだと感じ入り、このところシャワー浴びるのがマジで楽しみになっています。

 なお中国の一般住宅ではシャワー室しかなく浴槽はありません。日本人向け高級住宅とかなら話は別ですが、私は中国生活が長いのと、日本にいた頃から水代がもったいないので普段からシャワーしか浴びてなかったので、あまり不都合を感じることはありません。それだけに今回のシャワーヘッド交換は大きい(;゚∀゚)=3ムッハー

 さて今回シャワーの水圧が改善されたことに喜んでいるわけですが、もともと自分の部屋のシャワー水圧が弱かったということが感動を大きくさせています。温度の調節も割といい加減で、夏場はどんだけ設定温度下げてもやばいくらい熱いのに、冬場はどんだけ上げてもぬるいお湯しか出てこなかったりします。
 ただ、私なんかはまだマシな方で、他の中国の住宅のシャワーとなるともっとひどいという話をよく聞きます。具体的にはやはり水圧で、本当に全然水が出てこないという話もよく聞きます。しかもでかい高級マンションでも頻発しているようで、家にかけるお金が大きくても、シャワーに関しては無駄に平等なのが中国クオリティです。

 ただ流石にずっとそんな状態だと困るわけで、知人などに聞くとシャワーの水圧を上げるためにわざわざ自宅に追加の真空ポンプを増設する対策がよく取られているようです。取り付けたポンプで自宅シャワーに流れ込む水圧を高めるという手段なのですが、こうした手段ははじめは効いても、しばらく経ったらまた水圧が弱くなるということもあるそうです。何故かと言うと、他の部屋もポンプを取り付けるからです。
 理屈はこうです。要するに、ポンプを付けた部屋のシャワー水圧は強くなるものの、その代償として他の部屋、具体的には同じ列の上下階層の部屋のシャワー水圧はポンプを付けた部屋に圧力を取られて、水圧が弱くなるのです。流石にこれでは困ると感じた人からポンプを付けるため、同じマンション内でまさに水圧の奪い合いともいうべきポンプ増設合戦が始まり、最終的にはポンプ増設の恩恵が誰も得られなくなるそうです。

 っていうかそもそも、最初にポンプを付けた奴のせいで水圧が弱くなっているのでは、と思う節があります。まぁ最初の段階で水圧の設計をきちんと高めに設定して施工しておけば、何も問題はないのでしょうが。

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