最近友人に勧められて「モンキーピーク」という漫画を読んでますが、あらすじを説明すると山登りの得意なお猿さんが、時に団体登山客を驚かしたりしながら六ツ倉連峰の名所と難所を丁寧に紹介してく漫画です。嘘は書いていません。
それで本題ですがカネカです。さっきも同僚と、「馬鹿だよなあいつら」と言ってましたが、狙ってやってもなかなかできるレベルじゃないくらいに次々と墓穴掘っています。
事件内容については各所でも報じられている通り、育休を取得した男性社員に対して復帰直後にいきなり転勤を命じて、未就学児や幼児もいることから時期を少し待ってほしいと言ったら拒否し、ならやめるから有給消化させてと言ったら拒否したという典型的なパワハラ事案です。
この件で何がおかしいかと言ったら、「会社として育児を応援します」と喧伝して国からもその手の認定受けてるのに、真逆の行動をとっているということです。それどころか事件が表沙汰になるやホームページから育休関連制度の紹介ページをいきなり削除して、翌日に突っ込まれると、「サーバーのエラーと、前回更新時に削除すべきだったページが残ってただけ」という見ていて痛々しい言い訳までかましています。
おまけに今日は弁護士とも確認して違法性はなかったとえらく長々としたリリースを出して来ましたが、有給取得を拒否した件についてはちゃっかり言及せず、自分の都合のいいことだけ書いて、「うちに全く非はなく、育休明け直後に転勤させるのは我が社のポリシー」と開き直ってきました。っていうかただ単に短くさらっとかけばいいのに、長々と書くから余計に突っ込みどころが増えてるあたり笑えます。あとこんなくだらない内容を出す会社も会社ですが、そうするよう指示した弁護士がいるとしたら、そいつもそいつですごいレベルのアホでしょう。
企業人事に詳しい友人は早速カネカの広報関連責任者を調べてきて、「彼らの人事異動情報が出るのはいつかな」とまで言い出してきました。ちなみに彼こそがモンキーピーク勧めてきた友人です、どうでもいいけど。
友人から二人いる責任者の名前を早速見せてもらいましたが、どちらも名字に「石」という名前がついてて、友人と二人で「ツインストーン」とか「ツイストコンビ」といって笑ってました。まぁこれまで多くの企業広報相手に取材してきた私の立場から言わせてもらえれば、広報担当者としては紛れもなく無能でこの仕事には向いていないと断言できます。
その逆というか、広報の凄まじさを最近感じたのはパナソニックです。やはりブレがないと言うか、一度決めたらガチッとその方針に向かって突き進み、日本のマスコミを黙らせたのは見ているこっちが唸らされます。実際私もかつて取材しましたが、ネガティブな情報を出す時と、出さない時の見極めが抜群にうまい会社だったと記憶しています。
2 件のコメント:
法律上認められていても、社会情勢の変化により、現実とそぐわなくなった制度が
あります。 そんな制度を押し通してもお互い不幸な結果にしかならないと思って
います。 会社が従業員に転勤を命じることは認められています。転勤命令が合法
だという判例もあります。 その一方で最近 転勤制度を廃止する企業も増えて
います。企業が転勤制度を廃止する理由として、優秀な社員が退職するという事態
が続出したからです。 一昔前の日本では夫婦の片一方(ほとんどの場合 妻)が
己のキャリアを犠牲にして家事育児に専念し(いわゆる専業主婦) 子供が大きく
なったら近所の商店でパートやアルバイトとして働くという形態が一般的でした。
ですが、今では女性が働く(アルバイトではなく正社員として)ことは一般的です
し、夫も家事や子育てをしなければなりません。 なにより共働きしなければ生き
ていけません。 夫婦の片方がキャリアを全部捨ててよその土地に行くことも、
夫婦の片方が遠隔地に転勤し、残された片方だけが仕事と家事子育てを一人で両立
することも不可能になりました。
企業も今 人手不足です。合法である転勤を従業員に命じて退職されるよりも、転勤
させずに長く働いてもらったほうがメリットが大きいと考える企業も出てきました。
もっとも、東京や大阪などの大都市で勤務している社員は転勤したがらない、 逆に
地方の支社で働いている社員ほど大都市への転勤を希望するため、地方の営業所で
人手が確保できないという問題も出てきますが。
転勤をしないということが一つのプレミアムというか価値になる時代で、それを自ら捨てるというこの方針の凄さというかなんというか。まぁ海外で働いている身からすると、今回のケースは育児の問題もあるので理解できますが、そうでない人間が日本国内の転勤で大変だというのはちょっと甘えかなという気はしますが。
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