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2020年9月19日土曜日

記事を書く際の基準

 私事ですが昨日に次のJBpress記事を書き上げました。もっとも、執筆自体は昨日の午前中に開始してその午前中に終わったから、めっちゃ手早くぱっぱとかけた方ですが。
 ただ今回、その直前の木曜日までは全く記事ネタは決まっていませんでした。通常は記事ネタを思い浮かぶそばからメモ帳に記入しておいてその中から時期を選んで書いてはいるものの、今回はかなり追い詰められたというかギリギリまで記事ネタが思い浮かばないという逆境に追いやられました。そこで今回は、自分がどうやって記事ネタを決めて書いているかという基準を少しまとめます。

1、他の記事と被ってない
 一番最低限且つ最重上な基準がこれです。他のメディアやコラムニストが報じている内容や話題に関して報じても二番煎じにしかならず、独自性も失われるために、絶対に被らないよう気を付けるようにしています。もっとも同じ話題であっても視点が違ったり、反論的な内容とかだったら私も書くことがありますが、やはりばるべくなら他の誰も報じていないようなフレッシュな内容を基本優先しています。

2、どれだけ読者が得られるか
 これもかなり基本的な内容で、どれだけ珍しい話題であっても、それに食いつく読者がいなければ全く話になりません。この辺、よく友人らが「こんなネタを記事に書いてみてはどう?」といろいろ提案してくるのですが、みんな物珍しい内容ばかり優先してニッチな業界だったら、ごく限られた属性の人にしか理解できないような内容ばかり提案してくることが多いです。
 確かに希少度という面ではそれら記事ネタの内容は高いものの、「何人が読むのか?」という点から考えるとその記事の価値は逆に著しく低くなります。この辺、自己満足になってネタを選ばないようにする慎重さが大事です。

3、単純に面白いか
 2の内容とも被りますが、その記事は読んでて面白いかもまた忘れてはなりません。多くの人が理解できる内容であっても面白いとは限らず、単純に文章としての面白さというか興味を書き立てる内容であるかということもきちんと考慮する必要があります。
 判定基準としては読者層のゾーニングや周辺話題への反応などから推測しますが、私の場合はむしろ私自身が読んでみて面白いと感じるかを重視しています。これだと最低限でも、私と似た感性の人は確実に面白がると踏めるし。

4、報じたいか
 言い換えるなら、「他の人に教えたいか」です。感覚としては、こんな面白い内容を自分だけ知っているのはもったいない、他の人にも教えたい伝えたい的な感覚が、その記事に持てるかどうかです。それこそ読者には受けるだろうけど自分自身が報じたくないよう、具体的には中国ヘイト系の話題だったり、どうでもいい芸能界の不倫系の話なんかはこの基準からは論外です。
 逆にこの基準に当てはまるものとして、「中国人の意外な一面」、「誰も知らない中国に関する大きな特徴」、「話題にならないけど実は重要な歴史背景」などなんかが挙げられ、私が書く記事もやはりこの辺に沿っています。

 今回、記事ネタ探しにえらく苦労し、最終的には4の基準に沿って「中国人の意外な一面」的な話をいろいろ検討した結果、「あれがあったやん」とギリギリで思いついて一気に書き上げることが出来ました( ´Д`)=3 フゥ

 前にも少し書きましたが、自分は記者時代に上司から「お前は自分だけが知りたいと考えていて他の人に報じたいという気持ちに欠けている」と指摘され、自分でもまさにその通りと自覚していました。記者になりたいと考えたのも、自分の知的探求心を満足させることが最大の目的だったし。
 そんな自分が今回、上記の報じたいかどうかという基準で記事ネタを選んだことについて、自分もなんかいろいろ変わってきたんだなと思うところがあります。そういうわけで明日当たりにF-14のプラモでも買いに行こうと思います。

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