例のアクション対魔忍ですがここにきて桃知凪ばっか使うようになりました。楽しい。
それで本題ですが、上の現代の記事にもある通りフランス系スーパーのカルフールは今、中国でかなり経営が傾いています。
軽く歴史を紐解くと00年代中盤にカルフールは中国に進出してきて、イオンのようなGMS系スーパーとしては中国だとほとんど初の形態だったこともあり、当時は物凄い繁盛していました。自分が上海に現れ始めたのは2010年頃ですが、その頃はカルフールに行くといつも人でいっぱいで、生鮮品売場なんてカートを進める隙間もないくらいごった返していました。
しかし大体時期にして2015年くらいになると、同じような形態のスーパーがほかにも現れ始めたほか、オンラインショッピングが中国で爆発的に普及し、こうした実体店スーパーから客足がだんだんと遠ざかるようになりました。それでもまだしばらくは休日ともなれば人が訪れていたものの、やはりコロナが流行した2020年くらいから劇的に来客が減るようになり、自分もたまに訪れるとえっと思うくらい人が少なくて居づらい印象を覚えるようになってきました。
そうした状況もあってか、カルフール本社は中国からの市場撤退を決め、数年前に中国にある店舗や運営権を中国家電大手の蘇寧電器に売却しました。この過程で不採算店舗なども閉店されたのですが、閉店された跡地は今でも上海市内に結構残っており、中国の商業不動産の不振というか小売業の苦しい状況が見て取れます。
一方、残った店舗の方も決して安泰ではなく、あれこれテナント誘致しようとしているもののどれも長続きせず、フロアのあちこちでシャッターの閉まった、なんていうか女神転生とかペルソナに出てくる現代風ダンジョンみたいな店舗になってたりします。買収した蘇寧電器の方もこのところ業績が良くないらしく、実体小売全体で寒風が吹きすさんでいるのかもしれません。
それで上の記事ですが、今日見ていろいろ思うところがあったというか、実は一昨日の日曜にたまたまですが自分もカルフールを訪れていました。訪れた理由は散髪で、カルフール内に入っている散髪屋が「It‘s short!(・∀・)」みたいな感じで言えば割と余計な事せず短く切ってくれるので、伸びたらいつもここに通っているからです。
そんなわけでホイホイと日曜午前にカルフールへやってきたわけですが、店内に入って一瞬で、その異様な空気に気が付きました。それは何かっていうとただ単純に暑く、館内で冷房が切られていたことです。
一応書いておくと、これまで夏場のカルフールはきちんと冷房がついていました。しかし先日訪れると全館で冷房が切られており、そこそこ気温が高かったこともあって異様な雰囲気となっていました。たまたま冷房が壊れていただけだと信じたいですが、一部のテナントは自分とこように簡易の据置型冷房を置いてた当たり、一時的じゃなさそうな雰囲気がありました。っていうか冷房売ってる蘇寧電器が冷房つけないってのは結構やばい気がする。
そんな状況ながら当初の予定通りに髪切って、相変わらずいい感じに切ってくれたのでそのままサブウェイでサンドイッチ買って帰宅しましたが、上海の古北にあるそのカルフールは往年の繁盛していた頃を見ていただけに、今の状況を見ていろいろ感じる点が多いです。かつてのホークス優勝時にしか客が来なかったダイエーを見ている感じというか、ひとしおの寂しさを感じます。
またそうした状況ゆえか、外壁はもとより内装も汚れや未修理箇所が目立つようになっており、なんとなく蘇寧電器も匙投げているような感じがします。もっともカルフール以前にウォルマートはちゅぐ奥でもっと早くそのような状況になって撤退しているだけに、カルフールはまだよく持った方かも知れず、また店側の努力以前にオンラインショッピングの普及がでかいのだと思います。
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