なんか昨日あたりから今回の地震の表記が東日本大震災から東北地方太平洋沖地震に変わったようなので、このブログでも表記を切り替えようと思います。ちなみに阪神大震災も当初は気象庁が兵庫県南部地震と正式に命名していたにもかかわらず、メディアでの呼び方が一般化していつの間にか取って代わってしまいました。言葉ってのはそういうものだと思うけど。
本日、ひょうんな形で読んだ中国の新聞にこんな内容の記事が載っていました。なんでも日本での地震発生以降、浙江省で日本向けの輸出が急増しているそうです。急増している品目は缶詰や冷凍食品、そして衛生用品という震災地への救援物資とのことで、注文を受けた中国の企業らも残業や休日出勤を行ってわざわざ日本へ優先的に出荷してくれているそうです。輸出を管理する税関も災害救援品ということで審査を簡素化し、迅速に日本へ出せるようにさまざまな配慮をしてくれているとのことです。
今回、中国政府は日本へ初めて災害救援隊を派遣しました。また昨日には人民解放軍の医療部隊の派遣も日本政府に打診したと伝えられています。私は現在中国にいて働きながら暮らしていますが、日本と中国は今後十年間は最も利害が一致する一方で最も利害がぶつかり合う関係になると考えています。それこそ右手で握手をしながら左手はポケットに突っ込み続けるような緊迫感ある付き合い方が求められるのですが、今回の地震に対する中国の日本への対応は素直に感謝するべきだと私は思います。ただ人民解放軍については私としても予断ならぬ相手なだけに、できることなら遠まわしに日本政府が断ってくれればそれに越したことはないと考えています。
中国に限らずとも、今回の地震が起こってから日本は本当にたくさんの国から援助をいただいております。自分はこれまでイラン・イラク戦争時に在イラク日本人を救ってくれたトルコ人と、自衛隊のイラク派遣時に自衛隊の警護をしてくれたオランダ人には足を向けて眠れないと考えていましたが、今回の一件で感謝する対象国が随分と増えました。
ここは日々のニュースや事件に対して、解説なり私の意見を紹介するブログです。主に扱うのは政治ニュースや社会問題などで、私の意見に対して思うことがあれば、コメント欄にそれを残していただければ幸いです。
2011年3月17日木曜日
2011年3月15日火曜日
地震についてあれこれ
一体何から書いていいものなのか、正直に悩みます。
先週金曜日の地震発生から数日間経過しましたが、事態はよくなるどころか被害状況が徐々に明らかになってきただけでなく、福島県の原子力発電所の事故続発などむしろ悪化しているような状況です。
私は学生の頃にちょうど災害社会学を専門としていた先生の授業を受けましたが、その先生の授業では主に阪神大震災の教訓や災害時の被災者の行動などが解説されてなかなか記憶に残るいい授業でした。その授業で言われていた内容でぜひ今回このブログの読者に伝えたいと思うことは、ボランティアと募金に関する内容です。
その先生が言うには医療など特定の技術がある人間であれば話は別ですが、ただの労働力としてのボランティア参加者は被災地ではかえって迷惑になる可能性が高いそうです。ただでさえ食料などが不足する被災地にボランティアが来るとその分の食料なども必要になってしまうそうで、もし来るのであれば十人程度のまとまったグループで来てくれた方が運用もしやすく助かるそうです。その上で先生は、ボランティアに来るよりもなによりもお金を募金などで送ってくれることが何よりも被災地は助かると話していました。今回の地震でその先生の授業を思い出して先ほど自分もネット口座から募金を行いましたが、何かの一助になればと願ってます。
中国ではいまだに今回の東日本大震災が最も大きく報道され続けておりますが、報道内容は徐々に被害状況から福島県の原発事故に対する内容が中心になってきております。私の上海人の友人も先ほど電話にてこの件について尋ねてきましたが、おそらくほかの皆さん同様に今の日本政府、ならびに東京電力から信用できる情報は得られないと私は答えました。私は何も政府と東京電力を根っから批判するつもりはなく、彼らの立場からすると混乱を防ぐために事態を最小限に伝えなければならないということは多少は理解できます。しかし事ここにまで至ると、もはやその努力も意味をなさなくなってきてしまっているのではないかという諦観も多少感じます。ただ現場でがんばっている方を考えると、今はただ信じるよりほかがありません。責任追及などは後からでもできるのですし。
個人的にあと気になったニュースというかすこし驚いたのは、アイレムというゲーム会社が「絶体絶命都市4」という発売間近だったゲームの発売を中止したことです。このゲームは文字通りに大地震を受けて崩壊していく街の中でサバイバルを体験するアドベンチャーゲームでこれまでのシリーズも好評を得ていましたが、まさに内容がずばりそのものだったということから今回の地震を受けて発売を自粛したとのことです。
自粛するというのは簡単ですが、ゲームというのは長い開発期間を経た上で発売して一気に元を取る業界なので、発売中止ともなるとその損害額は数億円にまで上るのは間違いありません。確かにこのゲームは見方によっては不謹慎に見えるでしょうし中身にはふざけが部分も多少含まれていますが、ゲームの監修に災害対策の研究者を招くなど「災害を疑似体験する」という意味ではまじめな方針で作られているので、ちょっと残念に思いました。
ただ実に7、8年くらい前になるのですが、この「絶体絶命都市」の第一作目が発売された際に漫画家のみずしな孝之氏が「いい電子」という漫画でレビューを書いていました。そのレビューでは変わったシステムのゲームであると紹介しつつ、「こんなゲームは平和な時だからこそできるんだよね」というようなコメントをしておりました。その次のコマではみずしな氏が阪神大震災の被災者から直接会った際の回想がかかれ、被災者は震災に対して言葉で言い表せない体験だったと述べるシーンが描かれていました。
そういう意味ではまさにみずしな氏の言うように、今は平和な時ではないからこそこのゲームは発売できなくなったのでしょう。ただ個人的には自粛を決めたアイレムの決断には頭が下がりますし、ぜひ後にきちんとした形で発売してもらいたいものです。
先週金曜日の地震発生から数日間経過しましたが、事態はよくなるどころか被害状況が徐々に明らかになってきただけでなく、福島県の原子力発電所の事故続発などむしろ悪化しているような状況です。
私は学生の頃にちょうど災害社会学を専門としていた先生の授業を受けましたが、その先生の授業では主に阪神大震災の教訓や災害時の被災者の行動などが解説されてなかなか記憶に残るいい授業でした。その授業で言われていた内容でぜひ今回このブログの読者に伝えたいと思うことは、ボランティアと募金に関する内容です。
その先生が言うには医療など特定の技術がある人間であれば話は別ですが、ただの労働力としてのボランティア参加者は被災地ではかえって迷惑になる可能性が高いそうです。ただでさえ食料などが不足する被災地にボランティアが来るとその分の食料なども必要になってしまうそうで、もし来るのであれば十人程度のまとまったグループで来てくれた方が運用もしやすく助かるそうです。その上で先生は、ボランティアに来るよりもなによりもお金を募金などで送ってくれることが何よりも被災地は助かると話していました。今回の地震でその先生の授業を思い出して先ほど自分もネット口座から募金を行いましたが、何かの一助になればと願ってます。
中国ではいまだに今回の東日本大震災が最も大きく報道され続けておりますが、報道内容は徐々に被害状況から福島県の原発事故に対する内容が中心になってきております。私の上海人の友人も先ほど電話にてこの件について尋ねてきましたが、おそらくほかの皆さん同様に今の日本政府、ならびに東京電力から信用できる情報は得られないと私は答えました。私は何も政府と東京電力を根っから批判するつもりはなく、彼らの立場からすると混乱を防ぐために事態を最小限に伝えなければならないということは多少は理解できます。しかし事ここにまで至ると、もはやその努力も意味をなさなくなってきてしまっているのではないかという諦観も多少感じます。ただ現場でがんばっている方を考えると、今はただ信じるよりほかがありません。責任追及などは後からでもできるのですし。
個人的にあと気になったニュースというかすこし驚いたのは、アイレムというゲーム会社が「絶体絶命都市4」という発売間近だったゲームの発売を中止したことです。このゲームは文字通りに大地震を受けて崩壊していく街の中でサバイバルを体験するアドベンチャーゲームでこれまでのシリーズも好評を得ていましたが、まさに内容がずばりそのものだったということから今回の地震を受けて発売を自粛したとのことです。
自粛するというのは簡単ですが、ゲームというのは長い開発期間を経た上で発売して一気に元を取る業界なので、発売中止ともなるとその損害額は数億円にまで上るのは間違いありません。確かにこのゲームは見方によっては不謹慎に見えるでしょうし中身にはふざけが部分も多少含まれていますが、ゲームの監修に災害対策の研究者を招くなど「災害を疑似体験する」という意味ではまじめな方針で作られているので、ちょっと残念に思いました。
ただ実に7、8年くらい前になるのですが、この「絶体絶命都市」の第一作目が発売された際に漫画家のみずしな孝之氏が「いい電子」という漫画でレビューを書いていました。そのレビューでは変わったシステムのゲームであると紹介しつつ、「こんなゲームは平和な時だからこそできるんだよね」というようなコメントをしておりました。その次のコマではみずしな氏が阪神大震災の被災者から直接会った際の回想がかかれ、被災者は震災に対して言葉で言い表せない体験だったと述べるシーンが描かれていました。
そういう意味ではまさにみずしな氏の言うように、今は平和な時ではないからこそこのゲームは発売できなくなったのでしょう。ただ個人的には自粛を決めたアイレムの決断には頭が下がりますし、ぜひ後にきちんとした形で発売してもらいたいものです。
2011年3月13日日曜日
東日本大震災に対する中国の報道
一昨日に住居を引越し、本日になって故障したパソコンの代替として中国仕様の中古パソコンを仕入れてこうしてまたブログを再開することができましたが、再開一日目に取り上げるニュースとするには今回の一件はあまりにも残念な事実です。3/11午後、日本の東北地方を中心に日本観測史上例のない巨大地震が発生しました。地震発生から二晩明けた今に至っても全体の被害状況ははっきりせず、福島県の原子力発電所も今も不安定な状態が続くなどその影響は広範囲にわたって深刻な様相をなしております。
私は今回の地震を当日のネットのニュースで初めて知りましたが、その震度のあまりの大きさに文字通り見た瞬間は絶句しました。その日は夕方から部屋を引き払って上海市内の新居へ引越しを始めましたが、その途中で乗車したタクシーのラジオでは始終今回の地震を報道しており、引越し先でテレビをつけても報道番組はすべてこの報道で一色でした。
報道のすごさというか現代のテクノロジーのすごさというべきか、当初ネットの文字情報しか見ていなかったせいか震度は大きくともそれほど被害は大きくないのではと私は勝手に想像していましたが、こちらのテレビでの報道にて津波の映像や千葉の石油コンビナートの火災が映されたのを見てようやく今回の地震の様相を知ることができました。津波の映像を見た瞬間はこれまた絶句し、昔ならともかく堤防などが相当程度整備された現代においてこのような事態が本当に起きるのかと見続けるにつけ脱力し、引越しの疲れもあるでしょうが一昨日と昨日は本当に何もやる気が起きませんでした。
それでおそらく期待されている方も多いでしょうし実際に複数の友人から尋ねられているので、こちら中国のこの地震に対する報道を簡単に紹介します。
まず中国のNHKことCCTVは地震が発生した金曜日から特番を組み、主に経済系ニュース報道チャンネルにおいて今日に至るまでほぼ全時間生放送でこの地震を取り上げております。報道される内容は日本に旅行などで滞在している中国人の安否、旅行会社の日本ツアー自粛などに始まり、日本の地震被害の報道から専門家による今回の地震の分析など、通常あってしかるべき報道がされております。その中でも特に注目されて報じられ散るのは福島県の原発の状態で、炉心温度の上昇や周辺住民の避難勧告、自衛隊の対策活動などが事細かに報じられ中国人の友人もこの点を特に気にしておりました。
いくつか実際に言及されていた内容を紹介すると、やはり経済的な影響を指摘する報道が多く日本の家電をはじめとする電子産業の工場ラインのストップなどの損失は中国にも悪影響を与えるだろうという指摘や、地震規模は上だとしても95年の阪神大震災ほど経済的損失は大きくならないだろうという意見が専門家より発せられ、これらの意見については私も同感です。また今現在私の横でやってるニュースでは地震発生前後の日本の政治状況も解説されており、支持率低下で厳しい運営を迫られていた与党民主党を野党自民党は激しく攻撃していたが、今回の地震発生後は両党ともに対策に共同で取り組むようになったなど日本での報道とほぼ同じ内容が報じられています。
では中国の一般市民はどうかですが、やはりこちらも関心が強く今回パソコンを仕入れた際には店員などから今回の地震について向こうから話を振ってきました。上海市の地下鉄にはモニタが全車両についていてニュース番組などが報じられていますが、土曜日は私が見ている限りですと乗客らも報じられる日本の地震被害の様子を車内でよく見ていたような気がします。
また書くかどうか悩みましたが今回の地震に対する日本のニュース感想欄に、「中国人は今回の地震を日本への天罰だと言ってやがる」という書き込みを見受けました。早速私も中国の掲示板をいくつか回りましたが、残念なことに確かにそのような内容で発言している人や、「今こそ尖閣諸島を奪回する最高のチャンスだ」などという正直に言って腹立たしい発言も少なからず見受けられます。
しかしその一方で、「これ以上犠牲者が増えないように」、「中国も国を挙げて日本を助けよう」、「災害に対して過去の歴史は関係ない」、「犠牲者の方々に心からご冥福をお祈りします」などという意見も数多くあり、私が言う立場でないことは重々承知ですが、一部の人間の発言をとって中国人全員がひどい人間だとは日本の皆様も思わないでいただきたいです。すでに中国は今回の地震に対してほかの国同様に救助隊を日本に派遣してくれており、このような点はほかの派遣国同様に中国に対して素直に感謝するべきだと私は思います。
今回の地震について私の意見を少し述べると、いくつか不幸中の幸いといえる事態があったかと思います。
まずひとつは発生したのが金曜の午後だったことで、株式を始めとするマーケットの影響が最小限にとどまったことです。おそらく明日月曜に取引が再開されれば株価は大きく下落するでしょうが土日をはさんである程度被害情報が発信されたことで、あのまま取引が続いていた場合よりは影響は軽減されているかと思います。細かなことですが、こうした事件が市場に与える心理的影響は計り知れないだけにほんの少しの猶予でもないよりはあったほうがいいと聞きます。
その次によかったと思えるのは、震災が起こったこの時期です。専門家によると一番震災が起こってはならない時期というのは夏季で、輸送中の食糧の腐敗に始まり排泄物などの衛生の問題や日射病など、仮に阪神大震災が猛暑期に起こっていたら被害は数倍に膨れ上がっていたかもしれないという話を聞きます。今の時期は気温も高くなく、また厳冬期ではないため被災者支援という観点からでは比較的まだ恵まれた時期にあるかと思えます。
阪神大震災の頃はまだ小さかったこともあるでしょうが、ひとつのニュースでこれほどまでに脱力させられことはこれまでありませんでした。友人もニュースの報道を見ていて自然と涙が流れたといっていましたが、私も被害状況を知るにつけ言葉に言い表し難い感情を幾度も覚えます。日本は震災前から経済的にも政治的にも逼迫していた中でこのような災害が起きてしまいましたが、自然に対して何故と問うことはできません。今はただこの難局を如何に乗り越えるか、政府の対応がどうとか評価をすることは後でいくらでも出来るので、皆で一致団結して行動をとることこそが今一番求められているかと思います。
最後に、被災者の方々に心からご無事をお祈りいたします。
私は今回の地震を当日のネットのニュースで初めて知りましたが、その震度のあまりの大きさに文字通り見た瞬間は絶句しました。その日は夕方から部屋を引き払って上海市内の新居へ引越しを始めましたが、その途中で乗車したタクシーのラジオでは始終今回の地震を報道しており、引越し先でテレビをつけても報道番組はすべてこの報道で一色でした。
報道のすごさというか現代のテクノロジーのすごさというべきか、当初ネットの文字情報しか見ていなかったせいか震度は大きくともそれほど被害は大きくないのではと私は勝手に想像していましたが、こちらのテレビでの報道にて津波の映像や千葉の石油コンビナートの火災が映されたのを見てようやく今回の地震の様相を知ることができました。津波の映像を見た瞬間はこれまた絶句し、昔ならともかく堤防などが相当程度整備された現代においてこのような事態が本当に起きるのかと見続けるにつけ脱力し、引越しの疲れもあるでしょうが一昨日と昨日は本当に何もやる気が起きませんでした。
それでおそらく期待されている方も多いでしょうし実際に複数の友人から尋ねられているので、こちら中国のこの地震に対する報道を簡単に紹介します。
まず中国のNHKことCCTVは地震が発生した金曜日から特番を組み、主に経済系ニュース報道チャンネルにおいて今日に至るまでほぼ全時間生放送でこの地震を取り上げております。報道される内容は日本に旅行などで滞在している中国人の安否、旅行会社の日本ツアー自粛などに始まり、日本の地震被害の報道から専門家による今回の地震の分析など、通常あってしかるべき報道がされております。その中でも特に注目されて報じられ散るのは福島県の原発の状態で、炉心温度の上昇や周辺住民の避難勧告、自衛隊の対策活動などが事細かに報じられ中国人の友人もこの点を特に気にしておりました。
いくつか実際に言及されていた内容を紹介すると、やはり経済的な影響を指摘する報道が多く日本の家電をはじめとする電子産業の工場ラインのストップなどの損失は中国にも悪影響を与えるだろうという指摘や、地震規模は上だとしても95年の阪神大震災ほど経済的損失は大きくならないだろうという意見が専門家より発せられ、これらの意見については私も同感です。また今現在私の横でやってるニュースでは地震発生前後の日本の政治状況も解説されており、支持率低下で厳しい運営を迫られていた与党民主党を野党自民党は激しく攻撃していたが、今回の地震発生後は両党ともに対策に共同で取り組むようになったなど日本での報道とほぼ同じ内容が報じられています。
では中国の一般市民はどうかですが、やはりこちらも関心が強く今回パソコンを仕入れた際には店員などから今回の地震について向こうから話を振ってきました。上海市の地下鉄にはモニタが全車両についていてニュース番組などが報じられていますが、土曜日は私が見ている限りですと乗客らも報じられる日本の地震被害の様子を車内でよく見ていたような気がします。
また書くかどうか悩みましたが今回の地震に対する日本のニュース感想欄に、「中国人は今回の地震を日本への天罰だと言ってやがる」という書き込みを見受けました。早速私も中国の掲示板をいくつか回りましたが、残念なことに確かにそのような内容で発言している人や、「今こそ尖閣諸島を奪回する最高のチャンスだ」などという正直に言って腹立たしい発言も少なからず見受けられます。
しかしその一方で、「これ以上犠牲者が増えないように」、「中国も国を挙げて日本を助けよう」、「災害に対して過去の歴史は関係ない」、「犠牲者の方々に心からご冥福をお祈りします」などという意見も数多くあり、私が言う立場でないことは重々承知ですが、一部の人間の発言をとって中国人全員がひどい人間だとは日本の皆様も思わないでいただきたいです。すでに中国は今回の地震に対してほかの国同様に救助隊を日本に派遣してくれており、このような点はほかの派遣国同様に中国に対して素直に感謝するべきだと私は思います。
今回の地震について私の意見を少し述べると、いくつか不幸中の幸いといえる事態があったかと思います。
まずひとつは発生したのが金曜の午後だったことで、株式を始めとするマーケットの影響が最小限にとどまったことです。おそらく明日月曜に取引が再開されれば株価は大きく下落するでしょうが土日をはさんである程度被害情報が発信されたことで、あのまま取引が続いていた場合よりは影響は軽減されているかと思います。細かなことですが、こうした事件が市場に与える心理的影響は計り知れないだけにほんの少しの猶予でもないよりはあったほうがいいと聞きます。
その次によかったと思えるのは、震災が起こったこの時期です。専門家によると一番震災が起こってはならない時期というのは夏季で、輸送中の食糧の腐敗に始まり排泄物などの衛生の問題や日射病など、仮に阪神大震災が猛暑期に起こっていたら被害は数倍に膨れ上がっていたかもしれないという話を聞きます。今の時期は気温も高くなく、また厳冬期ではないため被災者支援という観点からでは比較的まだ恵まれた時期にあるかと思えます。
阪神大震災の頃はまだ小さかったこともあるでしょうが、ひとつのニュースでこれほどまでに脱力させられことはこれまでありませんでした。友人もニュースの報道を見ていて自然と涙が流れたといっていましたが、私も被害状況を知るにつけ言葉に言い表し難い感情を幾度も覚えます。日本は震災前から経済的にも政治的にも逼迫していた中でこのような災害が起きてしまいましたが、自然に対して何故と問うことはできません。今はただこの難局を如何に乗り越えるか、政府の対応がどうとか評価をすることは後でいくらでも出来るので、皆で一致団結して行動をとることこそが今一番求められているかと思います。
最後に、被災者の方々に心からご無事をお祈りいたします。
2011年3月9日水曜日
中国の日系飲食チェーン
たまには友人が喜びそうな中国のミクロな経済ネタでもやろうかと思います。ちなみにこのブログを読んでもらっている友人は何人かいますが、哲学系のネタが好きなのもいれば歴史系のネタが好きなのもおり、どっちかっていうと経済系ネタが好きなのは少ない部類です。
現在上海はニューヨークを追い越して現在日本人が最も多く住む海外都市となっております。それを反映してか上海市内のあちこちでは日系飲食チェーンも数多く出店しており、値段も相応の店なら極端に高くないことからまるで日本にいるかのように日本食を毎日満喫することすら不可能ではありません。
そんな現在の中国において最も勢いがある日系飲食チェーンはというと、熊本に本店を構える「味千ラーメン」において衆目一致するでしょう。私は中国人の舌には比較的濃厚な味のとんこつラーメンが合うのではないかと考えていたのですが(実際に中国のインスタントラーメンで日本のラーメンと来たらとんこつ)、この味千ラーメンの味は比較的あっさりしていて、この味で中国に受け入れられたのかと最初食べた際は正直驚きを感じました。それでこの味千ラーメンがどれだけ受け入れられているかについてですが、上海市内に限って言えばそれこそ数百メートルごとに一軒はチェーン店が必ずあるくらいで、冗談抜きでどこいったってすぐに見つけられます。浦東空港にも出店しており、名実共に中国における日本のラーメン屋と来れば味千ラーメンが挙がってくるでしょう。
このほかに日系飲食チェーンとなると、私自身があまりそういったところに出入りしないのもあるでしょうが今のところは味千ラーメンのように際立ってあちこちに出店している店はまだないと思います。飲食に限らないのであればユニクロの勢いは凄まじいですが、とりあえず私が見たり行ったりしたことのある飲食チェーンを挙げるとすれば、「家族亭」、「サガミ」、「サイゼリヤ」、「吉野家」、「元禄寿司、といったところでしょうか。中にはこういう店を情報誌で細かくチェックして行き渡る留学生もおりますが、生来からのケチさ加減とわざわざ中国来てまで日本食ばかり食べるのもと思って私はあまり出入りしません。むしろ同じ日本食を食べるのであれば中国人が経営している店の方がなんとなく安そうに見えるので、そういったところに行く回数のが多いです。
先ほど挙げた各店舗についてもう少し詳しく話すと、吉野家は私が北京に留学しているころから北京に出店してきており、当時日本の吉野家では米国のBSE問題で販売されていなかった牛丼が何故か中国では販売されていました。これはいったいどこの肉なんだろう、米国産より中国産の牛使ってる方が怖いと思いつつ口にしました。
サガミについては先日に友人に紹介を受け、その後自分でも一人で食べに行きました。今度引っ越す先がちょうどこの店の近くになり値段も手ごろだったことからこれから使う機会が増えるかもしれませんが、初めて行った際に頼んだとんかつ定食の味付けがデフォルトでソースではなく味噌だったのにはちょっと面食らいました。後から調べてみたらやっぱり愛知が本店ということで、私はとんかつにはソースも味噌も何もつけずに食べる口なので影響はそんなにありませんが、中国でも名古屋スタイルを貫く姿勢には感服しました。
最後の家族亭についてですが、実はここには入ったことがありません。ただ最近何かと縁があるというか、この家族亭がどっかへ出店したという記事をちょっとした所用で翻訳したかと思えば、土日に上海に来たうちのお袋を案内していたら家族亭の前をたまたま通り、昔梅田の阪急三番街かなにかにあった店で私の叔母が働いていたという話を聞きました。その際にうちのお袋は、こういった飲食チェーンはもうデフレの日本じゃやってけないからこうして中国にどんどんやってくるのだろうかということを口にしたのですが、なかなかに的を得ている意見で今回この記事を書くきっかけになりました。
事実現在の日本ではデフレの影響でもはや飲食業はやっていけないというくらいに追い詰められており、従業員の過酷な労働環境はさることながら食品の偽装問題など、何かしら不正というか裏技をしなければ経営なんてほぼ不可能といっていい状況にあります。それに対して中国では為替格差の影響で表面上は売り上げは小さく見えるものの人件費もろもろの経費は安く済み、単純に利益を上げるなら中国、もしくは他の発展途上国に出店した方が儲けは大きくなる可能性があります。もちろん中には溶け込めずに失敗して撤退する飲食店も少なくありませんが、日本にとどまっていたらジリ貧だと考えている飲食店経営者は数多くいるのではないかと思います。
ただこうした中国の日系飲食店に一つ苦言を呈すと、見ている限りどうも主要顧客層は現地の中国人というよりも駐在や留学で来ている日本人ばかりのような気がします。店に入るとどこも日本語ばかりしか聞こえず、たまに中国語が聞こえるかと思ってよくよく聞き耳を立ててみると台湾人だったりして、現地中国人の顧客はそれほど多くない気がします。従業員はもちろん中国人スタッフですが。
そういった日本人のみ相手してても恐らく今の上海ならそこそこ元が取れるのでしょうが、何かの拍子に日本人の数が減った場合はどうなるんだろうと他人事ながら多少気になります。そういう意味では現地中国人に受け入れられ昼時は席に着くまで真面目に待たされる味千ラーメンは大したものだといえるのですが、今後日系飲食チェーンは如何に現地顧客を取り込めるかが重要になってくるでしょう。
ちなみに日本食で言うと自分が先月一番苦心してやまなかったのはぽん酢です。上海市内なら日系スーパーなどで簡単に変えるのですが現住所の近くの店では売っておらず、ぽん酢さえあれば羊肉でしゃぶしゃぶも出来るしうどんなどもゆでて食べられるのにと旧正月の休暇中はやけに恋しくて仕方ありませんでした。私個人的にはぽん酢というのは日本の食品の中で最も優れた調味料だと信じているので、中国でももっと流行ってほしいと心から願っています。逆にマヨネーズはなんか苦手でほぼ一切口にしないですし、ソースもお好み焼きにはかけるけど前述の通りにとんかつには一切かけません。その気は無いですが、自分もやや偏食の気があるのかもしれません。
現在上海はニューヨークを追い越して現在日本人が最も多く住む海外都市となっております。それを反映してか上海市内のあちこちでは日系飲食チェーンも数多く出店しており、値段も相応の店なら極端に高くないことからまるで日本にいるかのように日本食を毎日満喫することすら不可能ではありません。
そんな現在の中国において最も勢いがある日系飲食チェーンはというと、熊本に本店を構える「味千ラーメン」において衆目一致するでしょう。私は中国人の舌には比較的濃厚な味のとんこつラーメンが合うのではないかと考えていたのですが(実際に中国のインスタントラーメンで日本のラーメンと来たらとんこつ)、この味千ラーメンの味は比較的あっさりしていて、この味で中国に受け入れられたのかと最初食べた際は正直驚きを感じました。それでこの味千ラーメンがどれだけ受け入れられているかについてですが、上海市内に限って言えばそれこそ数百メートルごとに一軒はチェーン店が必ずあるくらいで、冗談抜きでどこいったってすぐに見つけられます。浦東空港にも出店しており、名実共に中国における日本のラーメン屋と来れば味千ラーメンが挙がってくるでしょう。
このほかに日系飲食チェーンとなると、私自身があまりそういったところに出入りしないのもあるでしょうが今のところは味千ラーメンのように際立ってあちこちに出店している店はまだないと思います。飲食に限らないのであればユニクロの勢いは凄まじいですが、とりあえず私が見たり行ったりしたことのある飲食チェーンを挙げるとすれば、「家族亭」、「サガミ」、「サイゼリヤ」、「吉野家」、「元禄寿司、といったところでしょうか。中にはこういう店を情報誌で細かくチェックして行き渡る留学生もおりますが、生来からのケチさ加減とわざわざ中国来てまで日本食ばかり食べるのもと思って私はあまり出入りしません。むしろ同じ日本食を食べるのであれば中国人が経営している店の方がなんとなく安そうに見えるので、そういったところに行く回数のが多いです。
先ほど挙げた各店舗についてもう少し詳しく話すと、吉野家は私が北京に留学しているころから北京に出店してきており、当時日本の吉野家では米国のBSE問題で販売されていなかった牛丼が何故か中国では販売されていました。これはいったいどこの肉なんだろう、米国産より中国産の牛使ってる方が怖いと思いつつ口にしました。
サガミについては先日に友人に紹介を受け、その後自分でも一人で食べに行きました。今度引っ越す先がちょうどこの店の近くになり値段も手ごろだったことからこれから使う機会が増えるかもしれませんが、初めて行った際に頼んだとんかつ定食の味付けがデフォルトでソースではなく味噌だったのにはちょっと面食らいました。後から調べてみたらやっぱり愛知が本店ということで、私はとんかつにはソースも味噌も何もつけずに食べる口なので影響はそんなにありませんが、中国でも名古屋スタイルを貫く姿勢には感服しました。
最後の家族亭についてですが、実はここには入ったことがありません。ただ最近何かと縁があるというか、この家族亭がどっかへ出店したという記事をちょっとした所用で翻訳したかと思えば、土日に上海に来たうちのお袋を案内していたら家族亭の前をたまたま通り、昔梅田の阪急三番街かなにかにあった店で私の叔母が働いていたという話を聞きました。その際にうちのお袋は、こういった飲食チェーンはもうデフレの日本じゃやってけないからこうして中国にどんどんやってくるのだろうかということを口にしたのですが、なかなかに的を得ている意見で今回この記事を書くきっかけになりました。
事実現在の日本ではデフレの影響でもはや飲食業はやっていけないというくらいに追い詰められており、従業員の過酷な労働環境はさることながら食品の偽装問題など、何かしら不正というか裏技をしなければ経営なんてほぼ不可能といっていい状況にあります。それに対して中国では為替格差の影響で表面上は売り上げは小さく見えるものの人件費もろもろの経費は安く済み、単純に利益を上げるなら中国、もしくは他の発展途上国に出店した方が儲けは大きくなる可能性があります。もちろん中には溶け込めずに失敗して撤退する飲食店も少なくありませんが、日本にとどまっていたらジリ貧だと考えている飲食店経営者は数多くいるのではないかと思います。
ただこうした中国の日系飲食店に一つ苦言を呈すと、見ている限りどうも主要顧客層は現地の中国人というよりも駐在や留学で来ている日本人ばかりのような気がします。店に入るとどこも日本語ばかりしか聞こえず、たまに中国語が聞こえるかと思ってよくよく聞き耳を立ててみると台湾人だったりして、現地中国人の顧客はそれほど多くない気がします。従業員はもちろん中国人スタッフですが。
そういった日本人のみ相手してても恐らく今の上海ならそこそこ元が取れるのでしょうが、何かの拍子に日本人の数が減った場合はどうなるんだろうと他人事ながら多少気になります。そういう意味では現地中国人に受け入れられ昼時は席に着くまで真面目に待たされる味千ラーメンは大したものだといえるのですが、今後日系飲食チェーンは如何に現地顧客を取り込めるかが重要になってくるでしょう。
ちなみに日本食で言うと自分が先月一番苦心してやまなかったのはぽん酢です。上海市内なら日系スーパーなどで簡単に変えるのですが現住所の近くの店では売っておらず、ぽん酢さえあれば羊肉でしゃぶしゃぶも出来るしうどんなどもゆでて食べられるのにと旧正月の休暇中はやけに恋しくて仕方ありませんでした。私個人的にはぽん酢というのは日本の食品の中で最も優れた調味料だと信じているので、中国でももっと流行ってほしいと心から願っています。逆にマヨネーズはなんか苦手でほぼ一切口にしないですし、ソースもお好み焼きにはかけるけど前述の通りにとんかつには一切かけません。その気は無いですが、自分もやや偏食の気があるのかもしれません。
2011年3月8日火曜日
先週末の上海
この前の土日は上海に遊びに来たうちのお袋の相手をするために上海中心部で過ごしました。ちょうど中東情勢を受けて中国の治安当局がぴりぴりしているという話も聞くので真偽を確かめる目的で観察も行ってきましたが、結論から言うと特別何かあるわけでなく、普段の上海通りでした。行った場所はそれこそ一番の繁華街である南京路を筆頭に日本人街やら観光地など回りましたが、どこ行っても特別警官などが立っているわけでもなく、むしろ万博開催時期のほうが物々しかったという印象を覚えました。日本でもよく報道でどこそこでデモが起こったなどという報道がされますが、ちょうどそんな感じで近くにいても気づかず、ピンポイントで何か騒ぎがあっても気づかないような感じだと思います。
ただ強いてあげると、長距離列車が来る駅の中では荷物検査などいつもより現住だったような気はしました。ほんとこの程度だけど。
最後に、日曜は生憎の雨だったのですが、うちのお袋が雨の中を自転車(電動を含む)で走る中国人を見て、「あの合羽はどこで売ってるんだろう」としきりに洩らしていました。よく中国では前かごまですっぽり入る、風の又三郎のコスプレのようなマント付の合羽を着ている人を雨の日に見かけるのですが、うちのお袋も新聞集金をして早や数十年ということもあり、あったら便利なのにとしきりに言うのでしょうがないので一緒になって探してみました。するとあっさりと上海市内のコンビニで件の合羽を見つけたので、なんか同じく新聞の集金をしている人にあげるとかいって合計で三着買っていきました。
まぁ確かに雨中を自転車で走るのは辛いので、あったら便利でしょうが。
ただ強いてあげると、長距離列車が来る駅の中では荷物検査などいつもより現住だったような気はしました。ほんとこの程度だけど。
最後に、日曜は生憎の雨だったのですが、うちのお袋が雨の中を自転車(電動を含む)で走る中国人を見て、「あの合羽はどこで売ってるんだろう」としきりに洩らしていました。よく中国では前かごまですっぽり入る、風の又三郎のコスプレのようなマント付の合羽を着ている人を雨の日に見かけるのですが、うちのお袋も新聞集金をして早や数十年ということもあり、あったら便利なのにとしきりに言うのでしょうがないので一緒になって探してみました。するとあっさりと上海市内のコンビニで件の合羽を見つけたので、なんか同じく新聞の集金をしている人にあげるとかいって合計で三着買っていきました。
まぁ確かに雨中を自転車で走るのは辛いので、あったら便利でしょうが。
前原外相の辞任について
既に大分日が経っていますが、さすがに無視することは出来ない政治ニュースなので一筆したためておこうかと思います。
各所でも報道されている通りに、法律で規制されている外国籍者から献金を受け取っていた責任を取り前原誠二氏は外相を辞任しました。このニュースに対する私の感想を述べると、まるで成長していないと安西先生ばりに呆れた感想以外ありません。
前原氏に対する私の評価は決して低くはありませんが、かねてからその脇の甘さというか持ってて当たり前な危機意識を微塵も見せないという点から要職につけばつくほどホロを出す人物だと見ておりました。言うまでもありませんその代表的な例はいわゆる「永田の偽メール事件」で、国会であのメールを追及する前に最低限の下調べなり何なりをしたのかと思うくらい杜撰な対応をとっております。またその後の発言も大きな方向性についてはもっともらしいことをいうものの具体策となると本気で考えているのかと思うくらいお粗末な内容を発言することが多く、三国志で言えば郭喜の孫策に対する評価同様に、つまらないことで自ら失脚を招くだろうという風に見ていたら思ってた以上に早くかつくだらないことで今回外相を辞任する羽目となりました。
今回の外国籍者による献金を受けていたという事実は、献金者が昔からの前原氏の顔見知りで額も小さいことから別の時期であればここまで責任を取る必要は無かったと私は考えています。しかし現在民主党内で外国籍者に地方参政権付与を検討している時期であり、またこういった問題に対して機微な立場にある外相という地位を考えると責任は重く、野党などから厳しく批判されても仕方が無いことでしょう。もっとも前原氏も前原氏で問題発覚後多少は福田元首相の例(外国資本企業からの献金受領)を引き合いに出して言い訳をしたものの、すぐに責任を取って辞めた点はまだ評価してもいいと思います。
しかし繰り返し述べますが私の目から見て前原氏は政治家として致命的なまでに脇の甘いところがあり、一議員としてならぎりぎり許せてもある程度背負って立つ政党人には頭から向いてはおらず、本人は目指しているようですが首相になるのは自分の適性を考えて早くにあきらめた方がいいと言わざるを得ません。むしろこういうものに対するチェックがやや薄い上にやる気と実力があればぐいぐい引っ張っていける市長や知事といった首長の方が向いているでしょう。
確証も無く言うべきではないかもしれませんが、私は前原氏はまだまだ叩けばいくらでも埃が出てくるかと思います。今回すぐに外相を辞任したのも芋づる式に別のもっと問題性の高い事実が発覚するのを恐れてとの報道もあるようで、友人なんかも具体的な企業名を挙げてまでわざわざ私に知らせてきました。仮にこういった問題発覚で前原氏一人がダメージを受けるというのならまだしも、今回の一件はどう捉えようとも管首相にも打撃になります。かつての永田元議員のことも考えると、はた迷惑な人物この上なくこのごろ感じます。
各所でも報道されている通りに、法律で規制されている外国籍者から献金を受け取っていた責任を取り前原誠二氏は外相を辞任しました。このニュースに対する私の感想を述べると、まるで成長していないと安西先生ばりに呆れた感想以外ありません。
前原氏に対する私の評価は決して低くはありませんが、かねてからその脇の甘さというか持ってて当たり前な危機意識を微塵も見せないという点から要職につけばつくほどホロを出す人物だと見ておりました。言うまでもありませんその代表的な例はいわゆる「永田の偽メール事件」で、国会であのメールを追及する前に最低限の下調べなり何なりをしたのかと思うくらい杜撰な対応をとっております。またその後の発言も大きな方向性についてはもっともらしいことをいうものの具体策となると本気で考えているのかと思うくらいお粗末な内容を発言することが多く、三国志で言えば郭喜の孫策に対する評価同様に、つまらないことで自ら失脚を招くだろうという風に見ていたら思ってた以上に早くかつくだらないことで今回外相を辞任する羽目となりました。
今回の外国籍者による献金を受けていたという事実は、献金者が昔からの前原氏の顔見知りで額も小さいことから別の時期であればここまで責任を取る必要は無かったと私は考えています。しかし現在民主党内で外国籍者に地方参政権付与を検討している時期であり、またこういった問題に対して機微な立場にある外相という地位を考えると責任は重く、野党などから厳しく批判されても仕方が無いことでしょう。もっとも前原氏も前原氏で問題発覚後多少は福田元首相の例(外国資本企業からの献金受領)を引き合いに出して言い訳をしたものの、すぐに責任を取って辞めた点はまだ評価してもいいと思います。
しかし繰り返し述べますが私の目から見て前原氏は政治家として致命的なまでに脇の甘いところがあり、一議員としてならぎりぎり許せてもある程度背負って立つ政党人には頭から向いてはおらず、本人は目指しているようですが首相になるのは自分の適性を考えて早くにあきらめた方がいいと言わざるを得ません。むしろこういうものに対するチェックがやや薄い上にやる気と実力があればぐいぐい引っ張っていける市長や知事といった首長の方が向いているでしょう。
確証も無く言うべきではないかもしれませんが、私は前原氏はまだまだ叩けばいくらでも埃が出てくるかと思います。今回すぐに外相を辞任したのも芋づる式に別のもっと問題性の高い事実が発覚するのを恐れてとの報道もあるようで、友人なんかも具体的な企業名を挙げてまでわざわざ私に知らせてきました。仮にこういった問題発覚で前原氏一人がダメージを受けるというのならまだしも、今回の一件はどう捉えようとも管首相にも打撃になります。かつての永田元議員のことも考えると、はた迷惑な人物この上なくこのごろ感じます。
2011年3月7日月曜日
パソコン破損(ノД`)
更新がまたしばらく空いてしまいましたが、この土日はお袋が例の春秋航空の格安チケットを使って上海に遊びに来たのでその相手をしておりました。そんなわけで昨日の晩にまた借りている部屋に戻り、適当にネットを見つつそろそろブログを書かなきゃと思っていたら画面が突然切り替わってブルースクリーン。一瞬で血の気が引きました。
結論から言うと、それまで使ってきた私のノートパソコンがお釈迦になりました。パソコン本体は起動するもののOSが立ち上がらず、しかもセーフモードですら起動しないことから多分ハードディスク自体かその周辺がやられたんだと思います。そもそもこのパソコンはもう七年間も稼動していて去年夏にも同じくハードディスクが壊れて交換したくらいだったので、普通に寿命が来たのだと思います。
じゃあ今一体なんでブログを書けているんだという疑問が持たれているかと思われますが、今使っているのは知り合いから借りているノートパソコンで一時代替的に使用しております。とはいってもこのパソコンは故あって今週の木曜までしか使えないので、金曜以降は果てさてどうしようかと今から思案中です。
というのも今回壊れたノートパソコンを修理するくらいならこちらのパソコン屋に頼めば決して無理ではなさそうですが、生憎今回OSをインストールするCD類を持ってきておらず、ハードディスクを取り替えたところでまた立ち上げる方法がありません。となると新しいパソコンを仕入れるしかないのですが、ちょうど今週金曜に引越しをすることとなっており引越し先の部屋の敷金やら何やら入用で今非常に懐が厳しい状態です。カードでキャッシングをすればまだ余裕はありますが、今日計算したところだと現在の預金だとパソコン購入のための余剰資金は大体5000元(約60000円)程度あるものの引越し後の生活費を考えると出来れば3000元(約36000円)以内に抑えたいのが本音です。
しかもこっちでパソコンを買おうにも日本で売ってるような日本語OSや日本語キーボード仕様なんてものはほぼないため、現地中国仕様で選ばなければなりません。出来れば日本仕様のノートパソコンがほしいものの、今使っているこのパソコンを始めとして会社で使用しているパソコンは中国製のため設定時の表示がすべて中国語で度々言語切り替えをやる必要があるのですが、一応今のところは使えてて現にこうしてブログも平気で打ててるため、この程度は甘受するべきなのかもしれません。あとどうでもいいですが中国語のキーボード入力はGoogleの入力システムがすごく便利です。
正直に言って、渡航前に最も恐れていた事態が見事に現実となりました。こうなることを恐れて渡航前にはあらかじめ新品のノートパソコンを購入するか、画面やキーボードが小さくて難儀するものの去年に購入したネットブックを持っていくかで悩んだのですが、結局使い古して操作性には文句のない往年のdynabookを持ってきて今回のような事態になってしまいました。ただ今回壊れたとはいえこのパソコンは実稼動でもう七年にも及んでおり、むしろよくここまで持ちこたえてくれたと物に対する八つ当たりが激しい私ですら今回は素直に現実を受け止めました。その代わりあまりのショックから昨日はまだ夜10時半にもかかわらず不貞寝を始めてしまいましたが。
予定としては今週金曜に引越しをして、その次の土曜にでもどこかで中古のノートパソコンを目標2000元で探そうと思います。この際贅沢は言わずネットさえ出来ればいいくらいなので、何故か外付けDVD-RAMも持ってきており、どうにか安い型落ちがないかと今から祈っているほどです。実家に頼んで例のネットブック(これもdyanabook)を送ってもらうという手も無くはないですが、そのネットブックだと先にも言った通りにキーボードと画面が小さいという難点に加え、電源が中国の電圧に対応していないために変圧器も必要になります。変圧器自体も実家にあってこちらでも安くで調達することは出来ますが、それだったらこの際一時用でいいから新しいパソコンを探してみる方がいいかなと今考えてます。
このように書いていると如何にもパソコンに依存した生活をしているかのように感じられるかもしれませんが、海外で生活しているとパソコンとインターネット環境はもはやライフラインに近い存在です。ちょこっとバスや列車の運行など現地情報を調べることから日本の情報取得、そして何よりメールやスカイプといった日本との連絡ツールと考えると必需品といって差し支えないほどです。まぁ実際、家に帰るとやること無いのでずっとネット見ているのは事実ですが……。
今回不幸中の幸いだったといえるのは、パソコンが壊れたのが昨日だったことです。もしこれが先週だったらただでさえ引越しを間近に控えている頃で各種の対応が取れずシャレにならない程困る事態に陥っていたかと思います。以前と比べて、こうしたピンチに対して「まだいいタイミングだ」と思えるようになってこれたのは自分でも成長を感じます。もっとも一番我ながらすごいと思ったのは、自転車で房総一周中に茂原駅前で自転車を割り折った時に「駅前でよかった」と考えた時でしたが。
恐らく明日明後日は問題なくブログを更新できますが、来週以降はもしかしたらまた更新が不安定になるかもしれません。こういう時に限って前原外相が辞任したりと書くべき話題には事欠かないのですが、タイミングは本当に選べないので仕方ありません。ただ希望的観測ではありますが土曜には安いパソコンを仕入れて問題なく更新を再開できるとは思いますし、引越し先自体が今よりいろんな面で便利な場所になるので物事がうまく運んでくれると願ってます。
蛇足な話ですが今の自分の状況は半年前からするととても考えられないほどいい意味で転回しており、人生こういうこともあるのかと折に触れてよく思ってたりします。そのため今回のパソコン破損もむしろ今までツキ過ぎたツケが来たんだろうとすら思いましたし、これ以上事態が極端に悪化することもないと確信に近い形で感じております。今の状況について詳しいことはまた後ほど直接このブログで話そうかと思いますが、渡航前に最悪だと想定していた事態に対してもこうして落ち着いてブログにかけるほど現在の自分はすこぶる元気です。
結論から言うと、それまで使ってきた私のノートパソコンがお釈迦になりました。パソコン本体は起動するもののOSが立ち上がらず、しかもセーフモードですら起動しないことから多分ハードディスク自体かその周辺がやられたんだと思います。そもそもこのパソコンはもう七年間も稼動していて去年夏にも同じくハードディスクが壊れて交換したくらいだったので、普通に寿命が来たのだと思います。
じゃあ今一体なんでブログを書けているんだという疑問が持たれているかと思われますが、今使っているのは知り合いから借りているノートパソコンで一時代替的に使用しております。とはいってもこのパソコンは故あって今週の木曜までしか使えないので、金曜以降は果てさてどうしようかと今から思案中です。
というのも今回壊れたノートパソコンを修理するくらいならこちらのパソコン屋に頼めば決して無理ではなさそうですが、生憎今回OSをインストールするCD類を持ってきておらず、ハードディスクを取り替えたところでまた立ち上げる方法がありません。となると新しいパソコンを仕入れるしかないのですが、ちょうど今週金曜に引越しをすることとなっており引越し先の部屋の敷金やら何やら入用で今非常に懐が厳しい状態です。カードでキャッシングをすればまだ余裕はありますが、今日計算したところだと現在の預金だとパソコン購入のための余剰資金は大体5000元(約60000円)程度あるものの引越し後の生活費を考えると出来れば3000元(約36000円)以内に抑えたいのが本音です。
しかもこっちでパソコンを買おうにも日本で売ってるような日本語OSや日本語キーボード仕様なんてものはほぼないため、現地中国仕様で選ばなければなりません。出来れば日本仕様のノートパソコンがほしいものの、今使っているこのパソコンを始めとして会社で使用しているパソコンは中国製のため設定時の表示がすべて中国語で度々言語切り替えをやる必要があるのですが、一応今のところは使えてて現にこうしてブログも平気で打ててるため、この程度は甘受するべきなのかもしれません。あとどうでもいいですが中国語のキーボード入力はGoogleの入力システムがすごく便利です。
正直に言って、渡航前に最も恐れていた事態が見事に現実となりました。こうなることを恐れて渡航前にはあらかじめ新品のノートパソコンを購入するか、画面やキーボードが小さくて難儀するものの去年に購入したネットブックを持っていくかで悩んだのですが、結局使い古して操作性には文句のない往年のdynabookを持ってきて今回のような事態になってしまいました。ただ今回壊れたとはいえこのパソコンは実稼動でもう七年にも及んでおり、むしろよくここまで持ちこたえてくれたと物に対する八つ当たりが激しい私ですら今回は素直に現実を受け止めました。その代わりあまりのショックから昨日はまだ夜10時半にもかかわらず不貞寝を始めてしまいましたが。
予定としては今週金曜に引越しをして、その次の土曜にでもどこかで中古のノートパソコンを目標2000元で探そうと思います。この際贅沢は言わずネットさえ出来ればいいくらいなので、何故か外付けDVD-RAMも持ってきており、どうにか安い型落ちがないかと今から祈っているほどです。実家に頼んで例のネットブック(これもdyanabook)を送ってもらうという手も無くはないですが、そのネットブックだと先にも言った通りにキーボードと画面が小さいという難点に加え、電源が中国の電圧に対応していないために変圧器も必要になります。変圧器自体も実家にあってこちらでも安くで調達することは出来ますが、それだったらこの際一時用でいいから新しいパソコンを探してみる方がいいかなと今考えてます。
このように書いていると如何にもパソコンに依存した生活をしているかのように感じられるかもしれませんが、海外で生活しているとパソコンとインターネット環境はもはやライフラインに近い存在です。ちょこっとバスや列車の運行など現地情報を調べることから日本の情報取得、そして何よりメールやスカイプといった日本との連絡ツールと考えると必需品といって差し支えないほどです。まぁ実際、家に帰るとやること無いのでずっとネット見ているのは事実ですが……。
今回不幸中の幸いだったといえるのは、パソコンが壊れたのが昨日だったことです。もしこれが先週だったらただでさえ引越しを間近に控えている頃で各種の対応が取れずシャレにならない程困る事態に陥っていたかと思います。以前と比べて、こうしたピンチに対して「まだいいタイミングだ」と思えるようになってこれたのは自分でも成長を感じます。もっとも一番我ながらすごいと思ったのは、自転車で房総一周中に茂原駅前で自転車を割り折った時に「駅前でよかった」と考えた時でしたが。
恐らく明日明後日は問題なくブログを更新できますが、来週以降はもしかしたらまた更新が不安定になるかもしれません。こういう時に限って前原外相が辞任したりと書くべき話題には事欠かないのですが、タイミングは本当に選べないので仕方ありません。ただ希望的観測ではありますが土曜には安いパソコンを仕入れて問題なく更新を再開できるとは思いますし、引越し先自体が今よりいろんな面で便利な場所になるので物事がうまく運んでくれると願ってます。
蛇足な話ですが今の自分の状況は半年前からするととても考えられないほどいい意味で転回しており、人生こういうこともあるのかと折に触れてよく思ってたりします。そのため今回のパソコン破損もむしろ今までツキ過ぎたツケが来たんだろうとすら思いましたし、これ以上事態が極端に悪化することもないと確信に近い形で感じております。今の状況について詳しいことはまた後ほど直接このブログで話そうかと思いますが、渡航前に最悪だと想定していた事態に対してもこうして落ち着いてブログにかけるほど現在の自分はすこぶる元気です。
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