日本の関東地方はなんか大雨が続いているようですが、こっちではちょうど先週がそんな感じでうちの近くも一部で洪水となり、何も知らないまま自転車でそのまま突入してしまうという愚を犯してしまいました。おかげ靴はずぶぬれになるし。
ただ今日というかこのところは打って変わってさわやかな天気が続き、7月に入ったにもかかわらずやけに空気は澄んでいて気温も低く、今日なんか半袖だと肌寒いくらいに秋のような天気でした。家でパワプロするのもあれなので自転車に乗って昼過ぎに外出しましたが、ちょうど自転車の前輪ブレーキが緩んで効きが弱くなっていたので自転車屋に持っていき、調整してもらいました。ぶっちゃけ、ブレーキレバーが引っ張る途中でハンドルに接触して止まるなど結構ヤバい状態だった。
その自転車で外出した際でしたが、マンションの玄関口で何やら妙な鳴き声がするので音を辿ってみると、なんと小さいダンボールに生まれたばかりと思われる子猫が入っていました。状況的に捨て猫ではと思いましたがこちとら腰の落ち着かない身である故、何もできずそのまま自転車で出発し、戻ってきた際も確認しましたがやはりそのままでした。ただいったん家に帰ってから夕飯取るために外出した所、段ボールごと子猫の姿はなくなっており、誰か心優しい人に拾われていったことを密かに願っています。
ここでまた話は飛びますが少年ジャンプで好評連載している「暗殺教室」という漫画が昨日に最新刊となる15巻が発売され、電子書籍版も同時発売だったため早速購入して読んでみました。この漫画はどういう漫画か一言でいうと「ヌルヌル」した漫画なのですが、この最新刊を読んでみたところ正直に言って話がいい意味で全く予想していないところに展開し、大いに意表を突かれ面白かったです。漫画にこれだけ意表を突かれたのはここ数年では全くなく、この漫画の作者である松井優征氏は前作の「魔人探偵脳噛ネウロ」という漫画でも優れたストーリーセンスを発揮していましたが、そのセンスは全く落ちておらず、むしろ現役の漫画家としては屈指の水準だと密かに評価しています。
松井氏のストーリーセンスについてもう少し詳しく話すと、ストーリーの展開はもとより構成の妙が非常に光る漫画家です。今回の意表を突いた展開も伏線は張ってあったにもかかわらず読者はほとんど気づかないほど巧妙なものなのですが、こうした長期的な目線で常にストーリーを組んでいる節がこの人にはあります。
最初の連載の「魔人探偵脳噛ネウロ」について作者自身が、「もし連載が短期で打ち切られたらこの刊に出てくるお話で終わらせる予定だった。商品として最低限成立するよう整えていた」と述べており、いつまで続くかわからない連載期間を考慮した上で話を作っていたという新人漫画家ならぬ準備をしていたようです。
現在の連載作品の「暗殺教室」でもそれが伺えるところがあり、私の勝手な推測ですが恐らくこの連載ももし人気が出なくてすぐに打ち切られるような場合は、一学期の中間テスト(単行本2巻)の話で終了できるよう準備していた節があります。
と、「暗殺教室」について長々語りましたがもう一つ別の漫画についても語ると、かねてから私が「読んでて一番意表を突かれる漫画家」としてこのブログでも何度か取り上げていたのは、「エルフェンリート」という漫画の作者である岡本倫氏です。岡本氏は現在、「極黒のブリュンヒルデ」という漫画を連載していて、昨年にはアニメ化もするなど人気作となっております。
私もこの漫画を連載当時から単行本で読んでてわざわざ発売日を調べてまで買い求めるほどはまっていました。ただ、この漫画の最新巻の電子書籍版は今月の17日に発売される予定ですが、実はもう買うのをやめようと考えています。
一体なんでこんな手の平返しをするのかというと、単純に面白くなくなったからです。10巻までは確かに先の読めない展開が多くて続きがいつも楽しみだったのですが、11巻に入ったあたりからストーリー展開に間延びすることが多く、前ほど読んでて先が気になることがなくなりました。おまけに電子書籍版は紙媒体での発売に比べ数カ月遅れて出されることもあり、もうそれだったら単行本は買わずに日本帰国時にでも漫画喫茶で一気に読んでしまおうかと決断しました。
なおこの作者の作品で言うならば、前作の「ノノノノ」がやっぱり一番面白かったです。なんであっちが売れずにこっちが売れるんだろうか。
最後にほんとどうでもいいことですが先日自転車で帰宅途中になぜかふと、「ドラ2アサルトバスター」っていう単語が頭をよぎりました。参戦しないのかねぇ、スパロボに。
ここは日々のニュースや事件に対して、解説なり私の意見を紹介するブログです。主に扱うのは政治ニュースや社会問題などで、私の意見に対して思うことがあれば、コメント欄にそれを残していただければ幸いです。
2015年7月4日土曜日
2015年7月3日金曜日
安保関連法案の論点
昨日の記事で私は現在国会で審議されている安保関連法案がどうしてわかりにくいのかについて、一つは大手マスコミ記者の実力のなさ、もう一つは既存法をまとめて大量に改正するという手続き上の煩雑さが原因であると述べました。
実質的な中身については私が解説するよりも前回記事でも引用させてもらった下記の記事を読むほうがわかりやすいため、こちらでも再び紹介させていただきます。
・シリーズ続・集団的自衛権 安全保障関連法案とは何か? (1) (2) (3)
そんな具合でざっとシダ準備は済んだこともあり、今日はこの法案に対する私の意見を書いてい苦ことにします。結論から述べると私は今国会でこの法案を成立させることには反対です。
この法案の改正内容の中で一番ネックとなる部分を上げるならば、「存立危険事態」という言葉の定義が挙がってくるのでないかと私は思います。存立危険事態というのはこの法案とともにつくられた新しい言葉で、政府の説明を私なりに解釈するならば「日本という国家の存続を脅かす、または脅かす恐れのある事態」を指しており、そのような事態に対して自衛隊を運用・派遣できるようにするのが今回の改正案のポイントです。
ではどのような事態が「存立危険事態」になるのか。これがなかなか曖昧で、単純日本の領土が他国によって攻撃されるという事態は当然のように当てはまりますが、これ以外にも日本が生きてく上で必要なインフラが破壊、妨害される事態も当てはまると政府は説明しています。具体的に言えば現在自衛隊が派遣されて行ってホルムズ海峡の掃海作業がこのような事態で、日本にとって必需な石油を確保するためだとしてこうした派遣を特措法なしで行えるようにしたいそうです。
このホルムズ海峡の掃海作業については何も問題ありませんが、こうしたシーレーンの確保ですら「日本の存続に関わる」と定義されるなら、その適用範囲は非常に広くなるのではというのが大方の懸念点です。具体的に言えば、「日本を守る同盟国が攻撃されたら」というケースで、米軍がどこかから攻撃を受けた場合でも自衛隊は出動できるようになりますし、政府の方針もそのようだと聞いております。
仮に日本国内の米軍基地、または日本領海内の米艦船が攻撃を受けた場合であれば、それは日本への攻撃と受け取れ、これまでの自衛権の解釈でも米軍と一緒に攻撃してきた相手に反撃しても問題はないかと思われます。こうしたケースはある意味集団的自衛権の行使と同じですが、それと同時にどの国でも持つ自衛権の行使でもあり、特段構える必要はないでしょう。
しかしこれが国外だったら。具体的に言えばホルムズ海峡で目の前で米軍などがどこから攻撃されたら自衛隊はどうするのか。安倍首相は答弁で、目の前で同盟国が攻撃されていても自衛隊は黙ってみているだけでいいのかと発言しており、要するに一緒になって反撃できるようにするべきだと言っています。
確かに言わんとしていることはわかりますが、やはりちょっと極端なように覚えます。というのも日本国外でそのような行動を取った場合、反撃をきっかけに攻撃してきた相手から明確な攻撃対象とみなされ、二次大戦における同盟国の自動参戦じゃないですが本国の知らないところで戦争に巻き込まれる恐れがなくもないです。もちろん攻撃されたのが米軍ではなく直接自衛隊であれば、自衛隊は反撃するべきでしょうしそれによって戦争となったとしてもそれはしょうがありませんが、第三国が絡むのであれば話は違い、もっとこの点についてはより深く議論するべきではないかと私には思えます。
政府もこの「存立危険事態」の曖昧さについては触れられたくないのか、私の目線からするとあまり説明従ってないように思えます。私は社会学士なので動機から行動を分析するのですが、なんで説明したがらないのかというとやはり別の意図があるように思え、はっきり言えばいざって場合にすぐ軍事行動を取れるようにしたいのが本音ではないかという気がします。この場合の軍事行動は戦争というよりは紛争レベルのものでしょうが、それにしたって説明省いたまま自衛隊をそういう風に派遣するのはよくないでしょう。
ただこの存立危険事態とされる例の中に、これだけは優先的に実現してほしいものが一つあります。それは何かというと、海外の在留邦人保護です。
日本は基本的に海外にいる日本人には冷たく、それがためにかつてのイラン・イラク戦争時は見殺しに近いような行為を平気で行っています。無論危険地帯だと外務省が言ってるのに事件に巻き込まれた場合は無視しててもいいですが、本人の責任なく紛争や災害に巻き込まれた場合はどうするのかについて、自衛隊を派遣して救出できるようにするというのも今回の改正案には入っています。
この在留邦人の救出実現には私は大賛成で、むしろ今まで何故できなかったのかがかえって理解できません。この点についてのみ別枠でもいいから先に法律改正してほしいとすら思っています。
以上が今回の改正案について私が気になった点です。端的に言えば、国外での集団的自衛権の発動は危険すぎるのではという一点につき、きちんと有権者に説明した上でより議論を重ねない限りは私は改正反対の立場を取ります。
実質的な中身については私が解説するよりも前回記事でも引用させてもらった下記の記事を読むほうがわかりやすいため、こちらでも再び紹介させていただきます。
・シリーズ続・集団的自衛権 安全保障関連法案とは何か? (1) (2) (3)
そんな具合でざっとシダ準備は済んだこともあり、今日はこの法案に対する私の意見を書いてい苦ことにします。結論から述べると私は今国会でこの法案を成立させることには反対です。
この法案の改正内容の中で一番ネックとなる部分を上げるならば、「存立危険事態」という言葉の定義が挙がってくるのでないかと私は思います。存立危険事態というのはこの法案とともにつくられた新しい言葉で、政府の説明を私なりに解釈するならば「日本という国家の存続を脅かす、または脅かす恐れのある事態」を指しており、そのような事態に対して自衛隊を運用・派遣できるようにするのが今回の改正案のポイントです。
ではどのような事態が「存立危険事態」になるのか。これがなかなか曖昧で、単純日本の領土が他国によって攻撃されるという事態は当然のように当てはまりますが、これ以外にも日本が生きてく上で必要なインフラが破壊、妨害される事態も当てはまると政府は説明しています。具体的に言えば現在自衛隊が派遣されて行ってホルムズ海峡の掃海作業がこのような事態で、日本にとって必需な石油を確保するためだとしてこうした派遣を特措法なしで行えるようにしたいそうです。
このホルムズ海峡の掃海作業については何も問題ありませんが、こうしたシーレーンの確保ですら「日本の存続に関わる」と定義されるなら、その適用範囲は非常に広くなるのではというのが大方の懸念点です。具体的に言えば、「日本を守る同盟国が攻撃されたら」というケースで、米軍がどこかから攻撃を受けた場合でも自衛隊は出動できるようになりますし、政府の方針もそのようだと聞いております。
仮に日本国内の米軍基地、または日本領海内の米艦船が攻撃を受けた場合であれば、それは日本への攻撃と受け取れ、これまでの自衛権の解釈でも米軍と一緒に攻撃してきた相手に反撃しても問題はないかと思われます。こうしたケースはある意味集団的自衛権の行使と同じですが、それと同時にどの国でも持つ自衛権の行使でもあり、特段構える必要はないでしょう。
しかしこれが国外だったら。具体的に言えばホルムズ海峡で目の前で米軍などがどこから攻撃されたら自衛隊はどうするのか。安倍首相は答弁で、目の前で同盟国が攻撃されていても自衛隊は黙ってみているだけでいいのかと発言しており、要するに一緒になって反撃できるようにするべきだと言っています。
確かに言わんとしていることはわかりますが、やはりちょっと極端なように覚えます。というのも日本国外でそのような行動を取った場合、反撃をきっかけに攻撃してきた相手から明確な攻撃対象とみなされ、二次大戦における同盟国の自動参戦じゃないですが本国の知らないところで戦争に巻き込まれる恐れがなくもないです。もちろん攻撃されたのが米軍ではなく直接自衛隊であれば、自衛隊は反撃するべきでしょうしそれによって戦争となったとしてもそれはしょうがありませんが、第三国が絡むのであれば話は違い、もっとこの点についてはより深く議論するべきではないかと私には思えます。
政府もこの「存立危険事態」の曖昧さについては触れられたくないのか、私の目線からするとあまり説明従ってないように思えます。私は社会学士なので動機から行動を分析するのですが、なんで説明したがらないのかというとやはり別の意図があるように思え、はっきり言えばいざって場合にすぐ軍事行動を取れるようにしたいのが本音ではないかという気がします。この場合の軍事行動は戦争というよりは紛争レベルのものでしょうが、それにしたって説明省いたまま自衛隊をそういう風に派遣するのはよくないでしょう。
ただこの存立危険事態とされる例の中に、これだけは優先的に実現してほしいものが一つあります。それは何かというと、海外の在留邦人保護です。
日本は基本的に海外にいる日本人には冷たく、それがためにかつてのイラン・イラク戦争時は見殺しに近いような行為を平気で行っています。無論危険地帯だと外務省が言ってるのに事件に巻き込まれた場合は無視しててもいいですが、本人の責任なく紛争や災害に巻き込まれた場合はどうするのかについて、自衛隊を派遣して救出できるようにするというのも今回の改正案には入っています。
この在留邦人の救出実現には私は大賛成で、むしろ今まで何故できなかったのかがかえって理解できません。この点についてのみ別枠でもいいから先に法律改正してほしいとすら思っています。
以上が今回の改正案について私が気になった点です。端的に言えば、国外での集団的自衛権の発動は危険すぎるのではという一点につき、きちんと有権者に説明した上でより議論を重ねない限りは私は改正反対の立場を取ります。
2015年7月2日木曜日
中身の見えない安保関連法案について
・<鳥取砂丘>花火残骸投棄「自分がやった」自称大学生が謝罪(毎日新聞)
昨日私も取り上げた鳥取砂丘にロケット花火の残骸が900本も放置されていた事件ですが、犯人が自ら出頭してきて謝罪したそうです。記事によると犯人は「勝手に捨ててはいけないとは知らなかった」などとはっ倒したくなるようなことをほざいたようですが、それでもきちんと自ら名乗り出てきたのは評価でき、これを機にちゃんと常識を持つよう努力してもらいたいものです。
・生活「苦しい」、過去最高62.4%=平均所得は1.5%減―厚労省調査(時事通信)
こちらは特に大したニュースではないのですがこのニュースを読んで最初に浮かんできたこととして、「私の家計も非常に苦しい」などと、また空気を読まずに鳩山由紀夫首相が言っているような気がしました。こづかいくれる母ちゃんもいなくなったし。
そうしたニュース雑感を経て本題ですが、今国会で一番議論となっている安保関連法案ですが、正直な気持ちを述べるとこれまでているどの報道を見てもこの法案の中身が一体何なのか、さっぱりわかりませんでした。単純に私が勉強不足なだけかもしれませんが、この法案審議を巡るニュース記事を読んでいるとなんかふわふわとした印象を覚え、恐らくというか間違いなくでしょうが記事書いてる記者連中もまともに理解している人はいないのだと思います。
それが如実に出たのは憲法学者三人が参考人招致された時の報道で、三人とも安保関連法の改正案は憲法違反になると述べたという事実のみしかどこも報じておらず、一体どこの部分がどういう解釈と一致しないのか、そうした具体的な相違点についてまで言及した記事はついぞ見当たりませんでした。仮に自分が前の職場であんな記事書いてたら、「何が問題なのか全然分からねぇじゃねか!」と編集長に怒鳴られて、物投げられるかぶん殴られてただろうと思くらい、こういってはなんですがどれもお粗末な記事でした。
またこの法案を巡る報道についてもう一つ述べると、どのメディアも印象論というか、書く政治家の言葉の端々を切り取ってしか報じないパターンが多いです。野党はこう批判した、安倍首相はこういったというものばかりで、肝心の法案の中身は全く見えてきません。まぁ理解してないんだからしょうがないだろうけど。
それ以外にも一部メディアでは世論調査も実施していますが、そもそも有権者はこの法案の中身をきちんと理解しているのかというとすごく疑問です。そう思っていたらFNNが理解しているかどうかも調査しているかどうかも調査していて、「集団的自衛権の行使容認を含む同法案の内容については、『よく理解している』が6.3%、『ある程度理解している』が50.0%に達した。」と書いていますが、ちょっとこれは俄かには信じがたい数値です。ちなみに各社の調査データは下記の通りで、いつも通りですが各社の傾向がよく出ています。こういう政治系の話題だと、案外信頼できるのは日経新聞だったりする。
・FNN(産経新聞) 安保関連法案が必要:必要ない=49.0%:43.8%
・日経新聞 安保関連法案の今国会での成立に賛成:反対=25%:57%
・朝日新聞 安保関連法案の今国会での成立に賛成:反対=23%:60%
話は戻りますがとにもかくにもこの安保関連法案は中身が全く見えてきません。メディアの報道を見ていてもわからないのは記者が理解していないせいですが、政府もあまり説明しようとしないのは詳しく説明したくないというのが本音だからのように見えます。本来ならその点をメディアがきちんとつかないといけないのですが、ただ「政府は説明不足だ」としか言わないのも聞いてて「お前もな」と言いたくなってきます。
そんなわけでどこぞに詳しく解説してくれる人でもいないのかとネットをさまよったところ、なんといました。
・シリーズ続・集団的自衛権 安全保障関連法案とは何か? (1) (2) (3)
どういった方が書いているのかまではわかりませんが、この方の書かれている説明が一番わかりやすく私の腹の中にストンと落ちてきました。ここの説明ではこの議論の背景から改正ポイント、論点まで詳しく書いてくれているので私の様にまだ詳しく理解してない方には本当にお勧めです。
しかもここの説明では「何故理解できないのか」という理由についても説明されています。その解説によるとこの安保関連法案では、以下の計十本の重要な法律をまとめて改正しようとしているためややこしくなっているそうです。
<安保関連法案に影響を受ける法律>
・自衛隊法
・PKO協力法
・周辺事態法
・船舶検査活動法
・特定公共施設利用法
・国家安全保障会議設置法
・武力攻撃事態法
・米軍行動関連措置法
・海上輸送規制法
・捕虜取扱い法
どれもなかなか重要な法律ばかりなだけに上記の解説者は、まとめて改正審議するのではなく一本一本別々に審議するべきだと述べていますが、私も全く以って同感です。まぁ敢えてわかり辛くしてなんとなく通させるというのが安倍政権の狙いだということはわかってますが。
以上までが安保関連法案の中身が見えない理由とその背景ですが、今日はもういっぱいいっぱいなのでまた明日にでもより細かい論点と私の立場を紹介します。
最後にこの法案は中国でも注目されているというニュースをひとつ紹介しておきます。
・中国国営放送にガンダム出現、自衛隊を紹介するVTRでナゼ?(TBS)
なんでもこの関連法案を特集した番組の最中に何故だかガンダムが一瞬映り、「日本は既にモビルスーツを量産しているのか」などと中国のネットユーザーを大いに笑わせたそうです。ただ放映日が違うのでこの番組ではないのですが、昨日私がラーメン屋で飯食ってる最中にテレビ見ていたらその時もこの安保関連法案に関する特集番組が放送されてました。
下手すれば日本以上に中国の方がこの議論に注目しているのかもしれませんが、昨日見た特集でも何故だか米軍の兵器がやたら映ってて、映像編集適当だなと思いました。更に言えば、どうせ自衛隊を映そうってんなら、「日本は芸能人ですら特殊部隊の訓練を受けている」と紹介して下記の動画を流すべきでしょう。多分これ見たら中国人も、「日本はやばい」ってことがよくわかるはずです。
昨日私も取り上げた鳥取砂丘にロケット花火の残骸が900本も放置されていた事件ですが、犯人が自ら出頭してきて謝罪したそうです。記事によると犯人は「勝手に捨ててはいけないとは知らなかった」などとはっ倒したくなるようなことをほざいたようですが、それでもきちんと自ら名乗り出てきたのは評価でき、これを機にちゃんと常識を持つよう努力してもらいたいものです。
・生活「苦しい」、過去最高62.4%=平均所得は1.5%減―厚労省調査(時事通信)
こちらは特に大したニュースではないのですがこのニュースを読んで最初に浮かんできたこととして、「私の家計も非常に苦しい」などと、また空気を読まずに鳩山由紀夫首相が言っているような気がしました。こづかいくれる母ちゃんもいなくなったし。
そうしたニュース雑感を経て本題ですが、今国会で一番議論となっている安保関連法案ですが、正直な気持ちを述べるとこれまでているどの報道を見てもこの法案の中身が一体何なのか、さっぱりわかりませんでした。単純に私が勉強不足なだけかもしれませんが、この法案審議を巡るニュース記事を読んでいるとなんかふわふわとした印象を覚え、恐らくというか間違いなくでしょうが記事書いてる記者連中もまともに理解している人はいないのだと思います。
それが如実に出たのは憲法学者三人が参考人招致された時の報道で、三人とも安保関連法の改正案は憲法違反になると述べたという事実のみしかどこも報じておらず、一体どこの部分がどういう解釈と一致しないのか、そうした具体的な相違点についてまで言及した記事はついぞ見当たりませんでした。仮に自分が前の職場であんな記事書いてたら、「何が問題なのか全然分からねぇじゃねか!」と編集長に怒鳴られて、物投げられるかぶん殴られてただろうと思くらい、こういってはなんですがどれもお粗末な記事でした。
またこの法案を巡る報道についてもう一つ述べると、どのメディアも印象論というか、書く政治家の言葉の端々を切り取ってしか報じないパターンが多いです。野党はこう批判した、安倍首相はこういったというものばかりで、肝心の法案の中身は全く見えてきません。まぁ理解してないんだからしょうがないだろうけど。
それ以外にも一部メディアでは世論調査も実施していますが、そもそも有権者はこの法案の中身をきちんと理解しているのかというとすごく疑問です。そう思っていたらFNNが理解しているかどうかも調査しているかどうかも調査していて、「集団的自衛権の行使容認を含む同法案の内容については、『よく理解している』が6.3%、『ある程度理解している』が50.0%に達した。」と書いていますが、ちょっとこれは俄かには信じがたい数値です。ちなみに各社の調査データは下記の通りで、いつも通りですが各社の傾向がよく出ています。こういう政治系の話題だと、案外信頼できるのは日経新聞だったりする。
・FNN(産経新聞) 安保関連法案が必要:必要ない=49.0%:43.8%
・日経新聞 安保関連法案の今国会での成立に賛成:反対=25%:57%
・朝日新聞 安保関連法案の今国会での成立に賛成:反対=23%:60%
話は戻りますがとにもかくにもこの安保関連法案は中身が全く見えてきません。メディアの報道を見ていてもわからないのは記者が理解していないせいですが、政府もあまり説明しようとしないのは詳しく説明したくないというのが本音だからのように見えます。本来ならその点をメディアがきちんとつかないといけないのですが、ただ「政府は説明不足だ」としか言わないのも聞いてて「お前もな」と言いたくなってきます。
そんなわけでどこぞに詳しく解説してくれる人でもいないのかとネットをさまよったところ、なんといました。
・シリーズ続・集団的自衛権 安全保障関連法案とは何か? (1) (2) (3)
どういった方が書いているのかまではわかりませんが、この方の書かれている説明が一番わかりやすく私の腹の中にストンと落ちてきました。ここの説明ではこの議論の背景から改正ポイント、論点まで詳しく書いてくれているので私の様にまだ詳しく理解してない方には本当にお勧めです。
しかもここの説明では「何故理解できないのか」という理由についても説明されています。その解説によるとこの安保関連法案では、以下の計十本の重要な法律をまとめて改正しようとしているためややこしくなっているそうです。
<安保関連法案に影響を受ける法律>
・自衛隊法
・PKO協力法
・周辺事態法
・船舶検査活動法
・特定公共施設利用法
・国家安全保障会議設置法
・武力攻撃事態法
・米軍行動関連措置法
・海上輸送規制法
・捕虜取扱い法
どれもなかなか重要な法律ばかりなだけに上記の解説者は、まとめて改正審議するのではなく一本一本別々に審議するべきだと述べていますが、私も全く以って同感です。まぁ敢えてわかり辛くしてなんとなく通させるというのが安倍政権の狙いだということはわかってますが。
以上までが安保関連法案の中身が見えない理由とその背景ですが、今日はもういっぱいいっぱいなのでまた明日にでもより細かい論点と私の立場を紹介します。
最後にこの法案は中国でも注目されているというニュースをひとつ紹介しておきます。
・中国国営放送にガンダム出現、自衛隊を紹介するVTRでナゼ?(TBS)
なんでもこの関連法案を特集した番組の最中に何故だかガンダムが一瞬映り、「日本は既にモビルスーツを量産しているのか」などと中国のネットユーザーを大いに笑わせたそうです。ただ放映日が違うのでこの番組ではないのですが、昨日私がラーメン屋で飯食ってる最中にテレビ見ていたらその時もこの安保関連法案に関する特集番組が放送されてました。
下手すれば日本以上に中国の方がこの議論に注目しているのかもしれませんが、昨日見た特集でも何故だか米軍の兵器がやたら映ってて、映像編集適当だなと思いました。更に言えば、どうせ自衛隊を映そうってんなら、「日本は芸能人ですら特殊部隊の訓練を受けている」と紹介して下記の動画を流すべきでしょう。多分これ見たら中国人も、「日本はやばい」ってことがよくわかるはずです。
2015年7月1日水曜日
このブログに関してよく聞かれる質問
・<鳥取砂丘>ロケット花火残骸900本 「不法投棄」で捜査(毎日新聞)
最初にまた本題とは関係ありませんが、自分の心の故郷である鳥取県の鳥取砂丘で大量のロケット花火の残骸が放置されていたそうです。砂丘事務所の方はこのマナー違反に怒っているそうですが、鳥取を愛する自分も怒っています(# ゚Д゚)
といいつつ、実は鳥取砂丘にはまだ一度も行ったことがありません。鬼太郎ロードはもちろんいったことあるけど。
そんなわけで本題に入りますが、今日はこのブログに関してよく聞かれる質問とその回答をいくつかまとめて書いておきます。定期的に同じ内容をアップしていますが、定期的に回答する必要あるかなぁとこの頃よく思うので。
Q1、なんでこんなに更新が多い、ネタ切れしないのか?
A1、むしろ抱えてるネタ多くて書き切れていない
一番に来る質問としては何を差し置いてもこれで、一体なんでほぼ毎日ありとあらゆるディープなネタを書いているにもかかわらずネタ切れしないのかですが、むしろ私の場合だともっと書きたい話題がたくさんあるにもかかわらず書き切れていないのが現状です。創業家列伝もこのところ放置気味だし。
真面目に回答すると、自分の場合は興味の対象とする情報の幅が極端に広く、また好奇心が強いこともあってやたらと知識量が豊富になりました。突き詰めれば情報というのは興味を持つか否かに左右されるところがあるので、その点では自分は感覚的に恵まれたと考えています。
Q2、更新し続けることが嫌にならないか?何故継続できるのか?
A2、文章書くことに全くストレスは感じない
自分に影響されてブログを始めた友人は何人かいますがどの友人もある程度経つと、「更新しなきゃと思うとすごくプレッシャーに感じる」と同じことを話し出します。まだ頑張って継続しているのは「ドラゴンブログ」の後輩くらいかな。
自分の場合は文章を書くことに関しては昔から相当訓練はしていたこともあって、基本的に書いててストレスを感じることは一切ありません。それどころかガス抜きになっているくらいで、何も書かなくなったら病気になるでしょう。なので更新の頻度に関してはそれほど気にならないというか、むしろもっと増やした方が良いかなと思う事すらあります。
Q3、何故中国にいるのか
A2、色んな意味で日本にいられないから
どっちかっていうと何故中国に興味を持ったのかと聞かれることが多いですが、これは単純に三国志が好きだっただけでそれ以上でもそれ以下でもありません。では何故中国で働き続けようとするのかはやや複雑で、一言で言えば日本だと自分のようなタイプは生き辛いということに尽きます。言い方変えれば何も中国でなくてもアメリカとかほかの国でもよかったかもしれず、とにもかくにも日本以外でなければならなかったとしか言いようがありません。
Q4、何が専門なの?
A4、大学では社会学を専攻。でも個人的には国際政治が一番好き
社会学自体が専門があってないような学問でありますが、やはり一番得意な領域だと言えるのは国際政治学で、適当な内容で良ければそこそこ語れる自信があります。ただそれ以上に強力無比なのは歴史に対する知識で、これに関しては日本史も中国史も西欧史もカバーしているため即興で記事書くくらいならお手の物です。
Q5、好きな食べ物は
A5、せんべい(厚焼き)
次点でカレーライス。カレーなら一週間連続で食べても苦にならない。
Q6、もしかして右翼?
A6、ひょっとすると極左
このブログの言動が過激なせいか右翼の活動家とよく勘違いされることがありますが、実際の政治思想はどっちかっていうと左翼的というか平等主義傾向が強く、しかもやたらと過激だから極左なのかなぁと時たま思います。実際に鳥取出身の後輩に、「花園さんは全共闘の時代にいればヒーローでしたよ」と、聞いてもうれしくない誉められ方されたし。
Q7、休日は何をしているの?
A7、自転車かゲームかデータ作り
書いてて我ながら情けなくなりますが本この三つのうちのどれかです。データは海外拠点だったりマージン率だったりその時々の興味によって、あと自転車とゲームはそのまんまです。自転車に関しては日本人のサイクリングサークルに入ってて隔週で70km程度走ったりしますが、晴れていたら通勤に毎日片道30分程度乗っています。
最初にまた本題とは関係ありませんが、自分の心の故郷である鳥取県の鳥取砂丘で大量のロケット花火の残骸が放置されていたそうです。砂丘事務所の方はこのマナー違反に怒っているそうですが、鳥取を愛する自分も怒っています(# ゚Д゚)
といいつつ、実は鳥取砂丘にはまだ一度も行ったことがありません。鬼太郎ロードはもちろんいったことあるけど。
そんなわけで本題に入りますが、今日はこのブログに関してよく聞かれる質問とその回答をいくつかまとめて書いておきます。定期的に同じ内容をアップしていますが、定期的に回答する必要あるかなぁとこの頃よく思うので。
Q1、なんでこんなに更新が多い、ネタ切れしないのか?
A1、むしろ抱えてるネタ多くて書き切れていない
一番に来る質問としては何を差し置いてもこれで、一体なんでほぼ毎日ありとあらゆるディープなネタを書いているにもかかわらずネタ切れしないのかですが、むしろ私の場合だともっと書きたい話題がたくさんあるにもかかわらず書き切れていないのが現状です。創業家列伝もこのところ放置気味だし。
真面目に回答すると、自分の場合は興味の対象とする情報の幅が極端に広く、また好奇心が強いこともあってやたらと知識量が豊富になりました。突き詰めれば情報というのは興味を持つか否かに左右されるところがあるので、その点では自分は感覚的に恵まれたと考えています。
Q2、更新し続けることが嫌にならないか?何故継続できるのか?
A2、文章書くことに全くストレスは感じない
自分に影響されてブログを始めた友人は何人かいますがどの友人もある程度経つと、「更新しなきゃと思うとすごくプレッシャーに感じる」と同じことを話し出します。まだ頑張って継続しているのは「ドラゴンブログ」の後輩くらいかな。
自分の場合は文章を書くことに関しては昔から相当訓練はしていたこともあって、基本的に書いててストレスを感じることは一切ありません。それどころかガス抜きになっているくらいで、何も書かなくなったら病気になるでしょう。なので更新の頻度に関してはそれほど気にならないというか、むしろもっと増やした方が良いかなと思う事すらあります。
Q3、何故中国にいるのか
A2、色んな意味で日本にいられないから
どっちかっていうと何故中国に興味を持ったのかと聞かれることが多いですが、これは単純に三国志が好きだっただけでそれ以上でもそれ以下でもありません。では何故中国で働き続けようとするのかはやや複雑で、一言で言えば日本だと自分のようなタイプは生き辛いということに尽きます。言い方変えれば何も中国でなくてもアメリカとかほかの国でもよかったかもしれず、とにもかくにも日本以外でなければならなかったとしか言いようがありません。
Q4、何が専門なの?
A4、大学では社会学を専攻。でも個人的には国際政治が一番好き
社会学自体が専門があってないような学問でありますが、やはり一番得意な領域だと言えるのは国際政治学で、適当な内容で良ければそこそこ語れる自信があります。ただそれ以上に強力無比なのは歴史に対する知識で、これに関しては日本史も中国史も西欧史もカバーしているため即興で記事書くくらいならお手の物です。
Q5、好きな食べ物は
A5、せんべい(厚焼き)
次点でカレーライス。カレーなら一週間連続で食べても苦にならない。
Q6、もしかして右翼?
A6、ひょっとすると極左
このブログの言動が過激なせいか右翼の活動家とよく勘違いされることがありますが、実際の政治思想はどっちかっていうと左翼的というか平等主義傾向が強く、しかもやたらと過激だから極左なのかなぁと時たま思います。実際に鳥取出身の後輩に、「花園さんは全共闘の時代にいればヒーローでしたよ」と、聞いてもうれしくない誉められ方されたし。
Q7、休日は何をしているの?
A7、自転車かゲームかデータ作り
書いてて我ながら情けなくなりますが本この三つのうちのどれかです。データは海外拠点だったりマージン率だったりその時々の興味によって、あと自転車とゲームはそのまんまです。自転車に関しては日本人のサイクリングサークルに入ってて隔週で70km程度走ったりしますが、晴れていたら通勤に毎日片道30分程度乗っています。
2015年6月30日火曜日
日本における主要な歴史論争
・東海道新幹線火災 安全神話に激震…「死ぬかと思った」車内パニック(産経新聞)
なんか日本では今日起きた新幹線内の火災というか焼身自殺事件が大きく話題となっているそうですが、上記の産経新聞の記事見出しは一見して強い違和感を覚えました。なんで焼身自殺された事件なのに「安全神話に激震」と書くのか、新幹線の安全とこれは無関係だろと呆れて物が言えません。これじゃ新幹線内で心臓発作起こしても「安全神話が……」と言うのかよと思うにつけ、この記事書いた記者とそれを通した編集部は単なるアホでしょう。
もっとも友人に言わせれば、「日本の神話は八百万に通じているんだよ」とのことで、日本ならではの価値観でこんな見出しつけたのかもしれませんが。
そんなわけで本題に移りますが、かつて日本の歴史業界で最も主要かつ大きな論争となった話題とくれば他の何を差し置いても「邪馬台国論争」でしたが、こちらは最近の発掘で近畿説が有力となってきてからは幾分熱が冷めてきた感があります。これ以前となると「日本民族騎馬民族説」なども一時期はブームになりましたが、最近ではどんな歴史ネタで論争になっているのか、いくつか自分の知っている範囲内で今日は紹介しようと思います。
1、源頼朝の死因
鎌倉幕府開祖で武家政権発足において最重要人物と言ってもよい源頼朝ですが、実はその死因についてははっきりせず、鎌倉幕府が編纂した歴史書の「吾妻鏡」においてすらも「いついつに死去した」としか書かれておらず、その死因を巡ってはいくつかの説が出てそれほど大きいとは言えませんが論争になっています。
主な死因の仮説として、「京都から鎌倉へ戻る途中に落馬した」、「ある家へ夜這いに忍び入った所、警備の物に手打ちにされた」、「何者かの仇討ちを受けた」など出ていますが、どれも確たる証拠もなく状況に合わせて作られたオリジナルストーリーばかりと言っても過言じゃありません。ただ唯一間違いない点として、頼朝の死は急死であって幕府関係者を相当慌てさせたことは想像できます。
なおどうでもいいですが先日見たツイッターにあったお話で、ある女子高生が胸元を強調して色目振りまく気に入らない同級生のことを「胸元の寄り友」とあだ名していたという話を、これかきながら思い出しました。
2、乃木大将は名将か愚将か
これは古くからある論争で規模もそこそこでかいものですが、日露戦争の203高地を巡る戦いで陸軍を指揮した乃木大将は大量の犠牲を生みながらも最終的にこの拠点を落としたことについて、彼の指揮は正しかったのかどうかという論争です。正直に言って私は愚将説の立場を取るのですが、この愚将説を唱えた著名な人物として作家の司馬遼太郎がおり、むしろ彼の小説によってこの論争は拡大した節もあります。
ただ愚将ではないかと思う一方、今村均は生前に司馬遼太郎に対して乃木大将は無能ではないと反論しており、あの今村均が言うのだったら……という思いもあり、最近ちょっとこの問題について私の中で意見が揺れています。
3、西郷隆盛は征韓論に賛成だったのか、反対だったのか
西郷隆盛自体が歴史学で扱うとしたら案外難しい人物であるのですが、彼が明治政府を下野することとなったいわゆる征韓論について、本気で武力を使ってでも朝鮮を開国させようとしたのか、それとも自分が特使として派遣されることで政府内の強硬派を抑えようとしたのか、この点でもって意見が分かれています。
私としては後者ではないかと考えており、というのもいくら当時日本と距離を置いていた朝鮮とはいえ特使をいきなり捕縛して処刑する(西郷は自分が処刑されたことを口実にして軍隊を派遣すればいいと言って特使役に立候補した)なんてことは考えづらく、この問題を一手に引き受けることで政府内を落ち着かせるという意味合いが大きかったのではと見ています。
なお同じ西郷に関して言えば、彼は徴兵制に関しては賛成派であったと見て間違いないと思います。士族を切ることに関しては世間で言われてるほどためらいはなかったでしょう。
4、レイテ沖海戦における栗田艦隊の撤退行動
知ってる人には有名ですが知らない人には全く分からないこの論争ですが、太平洋戦争中に行われた日米最後の艦隊決戦であるレイテ沖海戦は、日本に唯一残っていた空母の瑞鶴を囮にして敵を引き寄せている間、敵艦隊が集まっているレイテ湾に栗田艦隊が突入して攻撃を行うという奇策が実行されました。囮作戦の方は見事に成功し、「ブル」というあだ名が後につけられる米海軍のハルゼー提督はまんまとおびき寄せられたことによって栗田艦隊はレイテ湾近くにまで接近出来たのですが、何故か特に障害らしい生涯などなかったにもかかわらず一切攻撃を加えないまま反転し、撤退してしまいました。
何故作戦方針を無視してまで撤退したのか、この理由については作戦本部から撤退命令が出た、通信で齟齬が起こった、栗田提督個人が撤退を決断したなど様々な意見が出ており、未だに確定的な説に固まってはおりません。
私はこの件に関してはあまり詳しくないため論争には加わらない立場であり、このレイテ沖海戦で私が最も好きな軍艦の瑞鶴が沈んだという事実だけで胸がいっぱいです。もしこの時代に生まれていたら、瑞鶴と一緒なら海に沈んでも後悔ないでしょう。
5、明智光秀の謀反の動機
今一番ホットな歴史論争と言ったら間違いなくこれで、何故明智光秀は織田信長に謀反して本能寺の変を起こしたのか、でしょう。この光秀の謀反の動機はかつてから謎とされ論争も盛り上がっていましたが、近年は資料的にもいくらか頷ける説もあれば全くの空想ストーリーが量産傾向にあり、目にする機会が増えてきたことから盛り上がっているのではと思います。
主な論点は二つあり、一つ目は光秀の単独犯なのかほかに黒幕がいるのかで、この場合の黒幕は天皇だったり千利休だったり足利義明だったりして、中には秀吉説を挙げる人もいますが秀吉に関しては議論するまでもないほどでたらめもいい所でしょう。多分「へうげもの」の影響受けて本気で信じちゃった人がいたんだろうな。
もう一つの論点としては光秀に天下取りの野心があったのかどうかで、単純に信長に取って代わり天下に号令しようとしたのか、それとも信長の過剰なまでの改革に対して既存の秩序を維持しようという保守的な考えから謀反をしたのか、これは考えてくに連れて議論がかなり深くなってきます。
なお自分の意見を述べると、「光秀単独犯説+保守的価値観」の立場を取ります。理由は機械があればまた語りましょう。
このほかにも「南朝北朝正統論争」とか「坂本竜馬の暗殺犯」などがメジャーな論争としてありますが、私は歴史というのは突き詰めれば娯楽に行き当たるという価値観を持っており、そのような価値観に立脚するならこうした論争というのは盛り上がれば盛り上がるほど娯楽的価値が高まると考えます。なので歴史家や学者らにはなるべくこうした論争を盛り上げるよう努力してほしい一方、先ほどの「本能寺の変、秀吉黒幕説」みたいな荒唐無稽すぎるくだらない説は出てもらいたくないという風にいつも考えてます。
まぁトンデモ説は、漫画や小説の中ならいいんだけどねぇ。
なんか日本では今日起きた新幹線内の火災というか焼身自殺事件が大きく話題となっているそうですが、上記の産経新聞の記事見出しは一見して強い違和感を覚えました。なんで焼身自殺された事件なのに「安全神話に激震」と書くのか、新幹線の安全とこれは無関係だろと呆れて物が言えません。これじゃ新幹線内で心臓発作起こしても「安全神話が……」と言うのかよと思うにつけ、この記事書いた記者とそれを通した編集部は単なるアホでしょう。
もっとも友人に言わせれば、「日本の神話は八百万に通じているんだよ」とのことで、日本ならではの価値観でこんな見出しつけたのかもしれませんが。
そんなわけで本題に移りますが、かつて日本の歴史業界で最も主要かつ大きな論争となった話題とくれば他の何を差し置いても「邪馬台国論争」でしたが、こちらは最近の発掘で近畿説が有力となってきてからは幾分熱が冷めてきた感があります。これ以前となると「日本民族騎馬民族説」なども一時期はブームになりましたが、最近ではどんな歴史ネタで論争になっているのか、いくつか自分の知っている範囲内で今日は紹介しようと思います。
1、源頼朝の死因
鎌倉幕府開祖で武家政権発足において最重要人物と言ってもよい源頼朝ですが、実はその死因についてははっきりせず、鎌倉幕府が編纂した歴史書の「吾妻鏡」においてすらも「いついつに死去した」としか書かれておらず、その死因を巡ってはいくつかの説が出てそれほど大きいとは言えませんが論争になっています。
主な死因の仮説として、「京都から鎌倉へ戻る途中に落馬した」、「ある家へ夜這いに忍び入った所、警備の物に手打ちにされた」、「何者かの仇討ちを受けた」など出ていますが、どれも確たる証拠もなく状況に合わせて作られたオリジナルストーリーばかりと言っても過言じゃありません。ただ唯一間違いない点として、頼朝の死は急死であって幕府関係者を相当慌てさせたことは想像できます。
なおどうでもいいですが先日見たツイッターにあったお話で、ある女子高生が胸元を強調して色目振りまく気に入らない同級生のことを「胸元の寄り友」とあだ名していたという話を、これかきながら思い出しました。
2、乃木大将は名将か愚将か
これは古くからある論争で規模もそこそこでかいものですが、日露戦争の203高地を巡る戦いで陸軍を指揮した乃木大将は大量の犠牲を生みながらも最終的にこの拠点を落としたことについて、彼の指揮は正しかったのかどうかという論争です。正直に言って私は愚将説の立場を取るのですが、この愚将説を唱えた著名な人物として作家の司馬遼太郎がおり、むしろ彼の小説によってこの論争は拡大した節もあります。
ただ愚将ではないかと思う一方、今村均は生前に司馬遼太郎に対して乃木大将は無能ではないと反論しており、あの今村均が言うのだったら……という思いもあり、最近ちょっとこの問題について私の中で意見が揺れています。
3、西郷隆盛は征韓論に賛成だったのか、反対だったのか
西郷隆盛自体が歴史学で扱うとしたら案外難しい人物であるのですが、彼が明治政府を下野することとなったいわゆる征韓論について、本気で武力を使ってでも朝鮮を開国させようとしたのか、それとも自分が特使として派遣されることで政府内の強硬派を抑えようとしたのか、この点でもって意見が分かれています。
私としては後者ではないかと考えており、というのもいくら当時日本と距離を置いていた朝鮮とはいえ特使をいきなり捕縛して処刑する(西郷は自分が処刑されたことを口実にして軍隊を派遣すればいいと言って特使役に立候補した)なんてことは考えづらく、この問題を一手に引き受けることで政府内を落ち着かせるという意味合いが大きかったのではと見ています。
なお同じ西郷に関して言えば、彼は徴兵制に関しては賛成派であったと見て間違いないと思います。士族を切ることに関しては世間で言われてるほどためらいはなかったでしょう。
4、レイテ沖海戦における栗田艦隊の撤退行動
知ってる人には有名ですが知らない人には全く分からないこの論争ですが、太平洋戦争中に行われた日米最後の艦隊決戦であるレイテ沖海戦は、日本に唯一残っていた空母の瑞鶴を囮にして敵を引き寄せている間、敵艦隊が集まっているレイテ湾に栗田艦隊が突入して攻撃を行うという奇策が実行されました。囮作戦の方は見事に成功し、「ブル」というあだ名が後につけられる米海軍のハルゼー提督はまんまとおびき寄せられたことによって栗田艦隊はレイテ湾近くにまで接近出来たのですが、何故か特に障害らしい生涯などなかったにもかかわらず一切攻撃を加えないまま反転し、撤退してしまいました。
何故作戦方針を無視してまで撤退したのか、この理由については作戦本部から撤退命令が出た、通信で齟齬が起こった、栗田提督個人が撤退を決断したなど様々な意見が出ており、未だに確定的な説に固まってはおりません。
私はこの件に関してはあまり詳しくないため論争には加わらない立場であり、このレイテ沖海戦で私が最も好きな軍艦の瑞鶴が沈んだという事実だけで胸がいっぱいです。もしこの時代に生まれていたら、瑞鶴と一緒なら海に沈んでも後悔ないでしょう。
5、明智光秀の謀反の動機
今一番ホットな歴史論争と言ったら間違いなくこれで、何故明智光秀は織田信長に謀反して本能寺の変を起こしたのか、でしょう。この光秀の謀反の動機はかつてから謎とされ論争も盛り上がっていましたが、近年は資料的にもいくらか頷ける説もあれば全くの空想ストーリーが量産傾向にあり、目にする機会が増えてきたことから盛り上がっているのではと思います。
主な論点は二つあり、一つ目は光秀の単独犯なのかほかに黒幕がいるのかで、この場合の黒幕は天皇だったり千利休だったり足利義明だったりして、中には秀吉説を挙げる人もいますが秀吉に関しては議論するまでもないほどでたらめもいい所でしょう。多分「へうげもの」の影響受けて本気で信じちゃった人がいたんだろうな。
もう一つの論点としては光秀に天下取りの野心があったのかどうかで、単純に信長に取って代わり天下に号令しようとしたのか、それとも信長の過剰なまでの改革に対して既存の秩序を維持しようという保守的な考えから謀反をしたのか、これは考えてくに連れて議論がかなり深くなってきます。
なお自分の意見を述べると、「光秀単独犯説+保守的価値観」の立場を取ります。理由は機械があればまた語りましょう。
このほかにも「南朝北朝正統論争」とか「坂本竜馬の暗殺犯」などがメジャーな論争としてありますが、私は歴史というのは突き詰めれば娯楽に行き当たるという価値観を持っており、そのような価値観に立脚するならこうした論争というのは盛り上がれば盛り上がるほど娯楽的価値が高まると考えます。なので歴史家や学者らにはなるべくこうした論争を盛り上げるよう努力してほしい一方、先ほどの「本能寺の変、秀吉黒幕説」みたいな荒唐無稽すぎるくだらない説は出てもらいたくないという風にいつも考えてます。
まぁトンデモ説は、漫画や小説の中ならいいんだけどねぇ。
2015年6月29日月曜日
フジテレビの番組テロップ捏造事件について
・フジテレビ「池上彰 緊急スペシャル!」韓国人の発言、翻訳誤ってテロップ 「編集ミス」(ITmediaニュース)
・池上彰緊急スペシャル お詫び(フジテレビ)
報道などで既に知っている方もいるかと思いますが、6月5日に放送されたフジテレビの「池上彰緊急スペシャル」という番組で、韓国人へ行われたインタビューを報じる場面にて実際に発言した内容とは全く異なるテロップ(字幕)を表示していたことがわかりました。
該当する場面はフジテレビの説明によると二か所あり、一か所目は韓国の女子高生が実際には「(日本は)文化がたくさんあります。だから、外国の人がたくさん訪問してくれているようです」と話していたのに対し、「嫌いですよ、だって韓国を苦しめたじゃないですか」と、全く意味の異なるテロップを載せていました。
もう一か所目は青年男性が、「過去の歴史を反省せず、そういう部分が私はちょっと……」と実際には言ったのに対して、「日本人にはいい人もいますが、国として嫌いです」とまたもや日本をディスる内容のテロップが表示されました。フジテレビ側はこの二か所について誤ったテロップを表示したと認めていますが、ネットを見ているとこの番組中にはまだテロップが怪しい所があるとされ、正直に言って私もさもありなんという気がしてなりません。
どうしてこのような誤ったテロップを表示したという原因についてフジテレビは上記のお詫びページにて、編集作業と最終確認でミスがあったとした上で、どちらのインタビューでも別の部分でテロップに表示した内容の発言があったという、理解し難い言い訳を述べています。何故理解し難いのかというと、一にどうして該当する発言があった場面をきちんと使わなかったのか、二にどうして証拠とばかりにその場面の映像を出さないのか、断言してもいいですがそんな映像なんて始めからないだろうし本当にそのように言ったとは私には思えず、このテロップ問題は明確な意思の元で捏造されたもの以外の何物でもないでしょう。
テロップが捏造であったという前提で話を進めると、これは視聴者はおろか韓国の方々に対しても非常に失礼極まりない行為で、とてもお詫び文の掲載だけで済む問題だとは思えません。具体的に言えば責任とって役員連中が報酬を返却、もしくは責任者の更迭くらいは報道機関として最低必要であるように思え、これで問題を終いにしようってんならマスコミの風上にも置けないでしょう。
更に言わせてもらうと、今回はたまたま「ばれたから」お詫びを出したのかという疑問もあります。というのもどのテレビ局も街頭インタビューで劇団員などを使ってあらかじめ用意したセリフをさも一般市民の声として報じていることがかねてから指摘されており、実際私も何故か以前にテレビで見てた人が何度もインタビューに出てくるのを見ています。言うなればこうしたインタビューの捏造はテレビ局にとって日常茶飯事であって、ばれなければなにしたっていいという態度があるからこそ今回の問題も起きたのではと私には思えます。恐らくですがフジテレビ以外の放送局もこうした同じ問題を抱えているだけに、この件で殊更フジテレビを批判しようとはしないと予想します。
ちょうど今、先日の自民党青年部会で出てきた報道規制云々の発言が大きなニュースになっておりますが、政府がメディアの報道規制を行おうというのは以ての外であるのは当然ですが、今回のこのフジテレビの捏造行為が起こされるのを見ていると規制されても仕方ないのではという気もしてきます。なんせ誤った情報、それも日韓の国民間で憎悪を煽るような報道を流しておきながら誰も責任取らないのですが、黙って放っておく方がかえって危険でしょう。
私が何を言いたいのかというと、少なくともフジテレビは自民党の報道規制発言に関して批判する資格は一切ないし、他人の批判をしている暇があったら社内にいるカスを少しでも減らすよう努力するべきでは、といったところです。まぁ叩けば埃が出るのはほかの放送局も同じでしょうし、TBSに至っては過去に同じようなテロップ改竄をやらかしてますが。
最後に気になる点として、この問題について番組司会を行った池上彰氏からはまだ何も発言が出ていません。インタビューからテロップ作成まで番組製作会社が作ったのでしょうから池上氏としてはとばっちりものであるものの、本人がかかわった番組だけにこの件に関して以前の朝日新聞同様に毅然とした態度を取ってくれるのを密かに期待しています。
・池上彰緊急スペシャル お詫び(フジテレビ)
報道などで既に知っている方もいるかと思いますが、6月5日に放送されたフジテレビの「池上彰緊急スペシャル」という番組で、韓国人へ行われたインタビューを報じる場面にて実際に発言した内容とは全く異なるテロップ(字幕)を表示していたことがわかりました。
該当する場面はフジテレビの説明によると二か所あり、一か所目は韓国の女子高生が実際には「(日本は)文化がたくさんあります。だから、外国の人がたくさん訪問してくれているようです」と話していたのに対し、「嫌いですよ、だって韓国を苦しめたじゃないですか」と、全く意味の異なるテロップを載せていました。
もう一か所目は青年男性が、「過去の歴史を反省せず、そういう部分が私はちょっと……」と実際には言ったのに対して、「日本人にはいい人もいますが、国として嫌いです」とまたもや日本をディスる内容のテロップが表示されました。フジテレビ側はこの二か所について誤ったテロップを表示したと認めていますが、ネットを見ているとこの番組中にはまだテロップが怪しい所があるとされ、正直に言って私もさもありなんという気がしてなりません。
どうしてこのような誤ったテロップを表示したという原因についてフジテレビは上記のお詫びページにて、編集作業と最終確認でミスがあったとした上で、どちらのインタビューでも別の部分でテロップに表示した内容の発言があったという、理解し難い言い訳を述べています。何故理解し難いのかというと、一にどうして該当する発言があった場面をきちんと使わなかったのか、二にどうして証拠とばかりにその場面の映像を出さないのか、断言してもいいですがそんな映像なんて始めからないだろうし本当にそのように言ったとは私には思えず、このテロップ問題は明確な意思の元で捏造されたもの以外の何物でもないでしょう。
テロップが捏造であったという前提で話を進めると、これは視聴者はおろか韓国の方々に対しても非常に失礼極まりない行為で、とてもお詫び文の掲載だけで済む問題だとは思えません。具体的に言えば責任とって役員連中が報酬を返却、もしくは責任者の更迭くらいは報道機関として最低必要であるように思え、これで問題を終いにしようってんならマスコミの風上にも置けないでしょう。
更に言わせてもらうと、今回はたまたま「ばれたから」お詫びを出したのかという疑問もあります。というのもどのテレビ局も街頭インタビューで劇団員などを使ってあらかじめ用意したセリフをさも一般市民の声として報じていることがかねてから指摘されており、実際私も何故か以前にテレビで見てた人が何度もインタビューに出てくるのを見ています。言うなればこうしたインタビューの捏造はテレビ局にとって日常茶飯事であって、ばれなければなにしたっていいという態度があるからこそ今回の問題も起きたのではと私には思えます。恐らくですがフジテレビ以外の放送局もこうした同じ問題を抱えているだけに、この件で殊更フジテレビを批判しようとはしないと予想します。
ちょうど今、先日の自民党青年部会で出てきた報道規制云々の発言が大きなニュースになっておりますが、政府がメディアの報道規制を行おうというのは以ての外であるのは当然ですが、今回のこのフジテレビの捏造行為が起こされるのを見ていると規制されても仕方ないのではという気もしてきます。なんせ誤った情報、それも日韓の国民間で憎悪を煽るような報道を流しておきながら誰も責任取らないのですが、黙って放っておく方がかえって危険でしょう。
私が何を言いたいのかというと、少なくともフジテレビは自民党の報道規制発言に関して批判する資格は一切ないし、他人の批判をしている暇があったら社内にいるカスを少しでも減らすよう努力するべきでは、といったところです。まぁ叩けば埃が出るのはほかの放送局も同じでしょうし、TBSに至っては過去に同じようなテロップ改竄をやらかしてますが。
最後に気になる点として、この問題について番組司会を行った池上彰氏からはまだ何も発言が出ていません。インタビューからテロップ作成まで番組製作会社が作ったのでしょうから池上氏としてはとばっちりものであるものの、本人がかかわった番組だけにこの件に関して以前の朝日新聞同様に毅然とした態度を取ってくれるのを密かに期待しています。
2015年6月28日日曜日
千葉のマッドシティ~二十世紀梨
「二十世紀梨」というと日本を代表す梨科の品種であると共に鳥取県の名産品(アイデンティティ)でありますが、実はこの梨がマッドシティこと松戸市原産の梨であることはそれほど知られていないような気がします。
この梨は現在の松戸市に住んでいた1875年生まれの松戸覚之助という人物が13歳の頃、人んちのゴミ捨て場にあった梨の苗木を見つけたところ自分で育ててみて、23歳になって無事結実することで生まれました。結実した梨を売り出すに当たって名称を考えたところ、当初は「新太白」という名前だったののその後東大の教授が、「この梨は今世紀を代表するなしになる」などと言って「二十世紀梨」という名称を提案したところ採用され、現在の名称へと至ったわけです。
どうでもいいですが昨日紹介した「21世紀の森と広場」といい、なんで松戸の人はやたらと世紀の数字を名称に使いたがるんだろう。
そんな松戸市原産の梨が何故今では鳥取県の名産となっているのかですが、なんでも鳥取県では昔から梨栽培が盛んだったのですがある年に梨の樹木がかかる病気が蔓延してほぼ全滅みたいな状態になったそうです。その際に苗木を分けたのが松戸市の梨農家で、元を辿れば鳥取の梨は松戸にルーツがあり、松戸原産の二十世紀梨が鳥取へと伝わったことがきっかけでした。
このエピソードは鳥取県内では広く周知されているようで、私が運転免許の合宿で京都から鳥取の日本海自動車学校へ通った際、路上教習時に私のプロフィールをみた教官が、「君、千葉県出身なんだね。鳥取は昔、千葉県の松戸から梨を分けてもらってえらい助けてもらった」と言われ、感覚的にはエルトゥールル号のトルコ人みたいな印象を覚えました。
話は戻りますがこうした縁もあって松戸市は鳥取県の倉吉市と提携都市関係を結んでおります。また現在では鳥取県の方が生産量が多いとはいえ松戸でも梨農家はまだまだ現役で数多く、東松戸駅周辺なんかを車で走ってると梨農園が数多くみられます。
おまけ
上述の日本海自動車学校での教習はなかなか楽しく、指導内容もしっかりしていてとても満足できる教習所でした。しかしここでの教習の仕方が一般的だと感じてしまったのが運の尽きだったのか、後年に自動二輪免許を取ろうと流山自動車学校へ通ったものの、指導内容は聞いててわけわかんないし教官の態度も尊大に感じられたので、仮免を取る直前で、「お宅の指導はもう受けない」と啖呵切ってやめちゃいました。さすがにこういう人間はほかにいなかったのか、向こうも結構慌ててたな。
この梨は現在の松戸市に住んでいた1875年生まれの松戸覚之助という人物が13歳の頃、人んちのゴミ捨て場にあった梨の苗木を見つけたところ自分で育ててみて、23歳になって無事結実することで生まれました。結実した梨を売り出すに当たって名称を考えたところ、当初は「新太白」という名前だったののその後東大の教授が、「この梨は今世紀を代表するなしになる」などと言って「二十世紀梨」という名称を提案したところ採用され、現在の名称へと至ったわけです。
どうでもいいですが昨日紹介した「21世紀の森と広場」といい、なんで松戸の人はやたらと世紀の数字を名称に使いたがるんだろう。
そんな松戸市原産の梨が何故今では鳥取県の名産となっているのかですが、なんでも鳥取県では昔から梨栽培が盛んだったのですがある年に梨の樹木がかかる病気が蔓延してほぼ全滅みたいな状態になったそうです。その際に苗木を分けたのが松戸市の梨農家で、元を辿れば鳥取の梨は松戸にルーツがあり、松戸原産の二十世紀梨が鳥取へと伝わったことがきっかけでした。
このエピソードは鳥取県内では広く周知されているようで、私が運転免許の合宿で京都から鳥取の日本海自動車学校へ通った際、路上教習時に私のプロフィールをみた教官が、「君、千葉県出身なんだね。鳥取は昔、千葉県の松戸から梨を分けてもらってえらい助けてもらった」と言われ、感覚的にはエルトゥールル号のトルコ人みたいな印象を覚えました。
話は戻りますがこうした縁もあって松戸市は鳥取県の倉吉市と提携都市関係を結んでおります。また現在では鳥取県の方が生産量が多いとはいえ松戸でも梨農家はまだまだ現役で数多く、東松戸駅周辺なんかを車で走ってると梨農園が数多くみられます。
おまけ
上述の日本海自動車学校での教習はなかなか楽しく、指導内容もしっかりしていてとても満足できる教習所でした。しかしここでの教習の仕方が一般的だと感じてしまったのが運の尽きだったのか、後年に自動二輪免許を取ろうと流山自動車学校へ通ったものの、指導内容は聞いててわけわかんないし教官の態度も尊大に感じられたので、仮免を取る直前で、「お宅の指導はもう受けない」と啖呵切ってやめちゃいました。さすがにこういう人間はほかにいなかったのか、向こうも結構慌ててたな。
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