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2020年10月20日火曜日

千葉のマッドシティ~消えてゆく店舗

 さっき松戸にあったプラモ屋の「わらそう」についての記事を更新しましたが、わらそう近くにあったカプリチョーザという洋食屋が閉店したとのことでした。そのままこの情報を掲載していた「松戸つうしん」という誰得なんだよと思いつつ俺得なサイトを見ていたら、私が日本に行くたびに定宿にしていた漫画喫茶のマンボー松戸駅前店もついこの前に閉店していたことがわかりました。
 ちなみにどれくらい定宿にしていたのかというと、松戸に3日間滞在した時は2日日ここに泊まり、1日だけ北松戸のルートインに泊まったことがありました。また1日だけ滞在するときは、ほぼ100パーセントの確率でマンボーで過ごしました。なお前に一回空港で旅行目的に関する調査を受けた際に松戸に滞在していたと話して、

「なんで松戸に行ったの(。´・ω・)?」
「いつも泊まっている漫画喫茶があるから(´・ω・`)」
「!!( ;゚;ж;゚;)゙」

 っていう表情をリアルにされたことがあります。

 ちなみにマンボーは松戸駅東口にあるのですが、西口にあるまんがランドもほぼ同時期に閉店しており、東西の漫画喫茶両雄が揃って共倒れともいうべき様相を示しています。さすが松戸、これが松戸。っていうかこの松戸つうしん、閉店情報が多いな(;´・ω・)

 友人曰く、コロナで漫画喫茶は受難の時代だそうで、実際この状況は何も松戸だからというわけじゃなく全国各地で起こっているのでしょう。この辺、「コロナ関連倒産が○○件」などとあまり宛てにならない抽象的なデータばかりマスコミも報じてくるのであまり実感がわきませんでしたが、上記の漫画喫茶はどちらも少なくとも十年くらい前から営業が続いていたお店であることと、私自身が実際に何度も言っていたお店であることから、一気にリアル感というかコロナの影響を感じるに至ります。
 なおコロナ関連倒産数が全く宛てにならない理由を述べると、コロナの影響がない時と比較する倒産数データがないからです。また法人の倒産件数も従業員数など法人規模別で最低限でも出さないと意味がなく、あの手の報道している記者はいくら何でも手を抜き過ぎだし、こんなクソみたいなデータなら報じない方がマシでしょう。

 そういうわけで今後、といっても再来年までは隔離なしで日本に行くことは出来ないだろうから杞憂に終わるでしょうが、もしまた松戸に行くことあったらどこに泊まろうか悩む次第です。普通に北松戸のルートイン泊まればいいだけですが、なんていうかスリルさが足りない。
 ちなみに漫画喫茶で寝泊まりすることについて「この会社で漫画喫茶で寝泊まりするのは自分くらいだ(^ω^)」などと一時名乗っていたことがありましたが、今の職場は体力自慢がやけに多くて、「いや、それくらい平気やで(´-ω-`)」とこともなげに言う連中が多いので名乗るのやめました。

2020年10月18日日曜日

次々となくなる行きつけのお店

 今更ながら新版の「ダイの大冒険」のアニメで、主演声優が「Because種崎」こと種崎敦美氏だと知り、ちゃんと見てみようかなとビリビリ動画で検索したところ、出てきたのが下の画像です。


 上の新版はいいとして下記の旧版のタイトルが常用漢字に直すと「神龍之謎」と、あの伝説のクソゲーと同じ名前になっています。っていうかダイの大冒険に神龍は出てこねぇ

 話は本題ですが先週、ほぼ週一で通っていたラーメン屋にまた行こうと訪れたところ、「契約満期」と書かれた貼り紙とともに閉店していました。中国は2月または10月前後に賃貸契約などを結ぶことが多いことからこの時期となったのですが、それこそ上海の新聞記者時代から通っていた店だっただけに非常に残念でした。
 そのラーメン屋だけでなく、上海市内でもそこそこ名の知れていた日系ラーメン屋の「維心」もこの8月に閉店しています。そのほか細かい行きつけの店を挙げるときりがないですが、コロナ前後で私の外食先はかなり狭くなってきており、変に肩身の狭い思いをするようになってきました。

 コロナの影響に対する中国全体の景気で言うならば、国内旅行も活発に行われている、消費も意外と高級品が売れるなど日本と比べればマシであるものの、外食や小売を中心に営業を取りやめるところが多くなってきています。特に先ほども言った通り契約更新時期である10月1日を過ぎてからというものの、街中でシャッターを下ろした店舗や、ショッピングモールでぽっかり空いたスペースが極端に目立つようになってきており、これら産業は今も非常に苦しい状態にあることが窺えます。
 なお思い出した「しまむら」もこの前上海市内のショッピングモールに出してた店舗を畳んでいましたが、ここに関してはコロナ以前からあまりやる気が見られず、商品もまるで倉庫の様にただハンガーにかけて並べるだけ、ズボンの裾合わせなどのサービスもやってなかったことから、コロナがなくてもいずれ畳むことになっていただろうと私は思います。

 この辺はまたいずれ何か機会があれば書こうかなと考えているのですが、コロナ以前と以後で、なんというか消費習慣が大きく変わってきたような感じがします。具体的には、外食などは回数が減る一方で、嗜好品や高級品などには以前よりも遠慮なくお金をかける人が増えている気がします。
 私の周りでも、「この前○○買っちゃたんだけど」などと、大きい買い物をしたことを話す人が増えており、貯蓄に回すくらいならこの際買っちゃえ的な意識が広がっているのではないかと思っています。自分を含め。

 その辺、データで立証できればまた記事化できますが、もう少し時間を置かないと確認することもできません。ただ単純に考えても、コロナ流行以前と以後で消費習慣が変わることは当然と言えば当然です。
 それこそ毎年海外旅行に行っていた人なんかは今年は全くいけず、その分浮いたお金が貯蓄に回るかと言ったらそうではなく、別のところに回ってくるでしょう。ただその一方で、閉店などにより職を失った人は給与収入を失うこととなり、そうした人たちの失った消費はどのあたりにあるのかなども考慮する必要はあります。とはいえ、これからの消費行動の変化に関しては産業に係らず誰もが注意してみておく価値があると思います。

2020年10月17日土曜日

Youtuber再逮捕事件を見て懸念したこと

 他の人はあまり言いませんが、GP-03デンドロビウムのコンセプトを完全な意味で実現したのが、ある意味V2アサルトバスターなのではないかという気がします。後者に乗っていたパイロットの感想を結論とするなら、「どちらも乗り手のことを無視したモビルスーツ」といったところでしょうか。っていうか改めて考えると複座式のモビルスーツってほぼないな。

店員に奇声、罵声、恫喝...へずまりゅう逮捕の問題動画、警察との口論シーンも  同行のわたきん「安易な考えだった」と懺悔(J-CASTニュース)

 ネット界隈はおろか世間一般でも話題になっている上記ニュースですが、これを見て私は率直に言って懸念を感じました。どういう懸念かというと、「これで自分は処罰、逮捕されないと勘違いするYoutuberが出てくるのでは」という懸念でした。

 今回の逮捕容疑ははっきり言って、件のお店を恫喝したことが直接的な原因ではないというのは誰の目から見ても明らかです。なら何故逮捕されたのかというと、単純に7月に逮捕されたへずまりゅうという人物の逮捕拘留期限を引き延ばすための再逮捕目的が大きいと断言できます。
 聞けば先の逮捕容疑の初公判が10月15日に予定されていたということで、何らかの後半スケジュールにおけるトラブルがあったのかもしれず、それに対応するための再逮捕なんだと私は見ています。逆を言えば、なんで7月の窃盗容疑の後にすぐこちらも逮捕立件しなかったのかが、私には理解できません。

 そもそも今回の逮捕容疑は事件発生当日、お店へ根拠のないクレームをつけていた時点で巡回中の警察官もその場に立ち会っていたそうです。正直、その時点で何故逮捕しなかったのか、少なくともその一連のやり取りをネットにアップロードした時点で動かなかったのかが理解できません。担当が悪名高き大阪府警だったからしょうがないかも知れませんが、今回こうして後になって別件逮捕となったことを見て、「あの程度なら他に大きな問題を起こさなければ逮捕されない」というような、間違ったメッセージをこの手の輩に出すこととならないか、その点を私は懸念しました。
 じゃあどうすればいいかってことですが、このへずまりゅうは叩けば他にもいろんな騒動や脅迫事件を起こしており、それをわざわざネットに動画証拠として残しているので、これらをほぼすべて逮捕立件処分して、犯罪予備軍らにはっきりと警察の方針を示すべきだと思います。途中リンクしたAERAの記事にも書かれている通り、俳優の伊勢谷氏にペットボトルとメントスを手渡そうとした勘違いした人間が公にも映るようになってきており、いちいち言わなきゃいけないというのなんですが、こうした行為は犯罪となるという姿勢を示すべきでしょう。

 その上で、この手の輩が逮捕処分したところで果たしてその後、迷惑行為をやめるかと言ったらそれもまた疑問です。恐らくですが出所後などに名前などを変えてまた同じような行為を繰り返す可能性の方が高いと私は見ており、上記のような摘発が果たして抑制となるかについては議論の余地があります。
 敢えて妥協案を出すならば、よくある三振ルールのようなものを導入するのが手かもしれません、具体的には、こうした迷惑行為によって一度処分されたにもかかわらずその後も同様の行為を繰り返す場合、ネットアカウントのアクセス禁止……は現実不可能でしょうから、真面目に強制収容所などに監禁したりした方がいいのではと思います。本当に何でもしていいというのなら死刑の方が後腐れもなくていいのですが、さすがに今の日本でやろうものなら処刑台の数が足りなくなるだろうし、落としどころとしては刑務所とはまた異なる役割のそういった収容所じゃないかと思います。

 自分でも過激なことを主張している自覚はありますが、こうして実際に事件化していながらも同様の悪目立ちを目的とした追従者が出てきている現状を考えるなら、効率よく叩き潰す方法を果断なくしなければ、無辜の人間が巻き込まれることを防ぐことはできないでしょう。

2020年10月15日木曜日

史上最も女性を見る目がなかった首相

 書くこともないので政治ネタですが、最近になって自民党の杉田水脈議員を引き上げたのは安倍前首相だったと知って、「ああやっぱ」と思いました。というのも安倍前首相はやばいくらいに人を、特に女性を見る目がないからです。参考までに安倍首相本人がかなりノリノリで「将来性がある」と言って引き上げた人材がこちら。

・稲田朋美議員
・杉田水脈議員
・河合克之議員
・河合杏里議員

 どいつもこいつも議員以前に人としてかなり致命的なくらい常識なり責任感の方面で欠けた人たちばかりで、なぜこんなやばい連中ばかり贔屓にして引き上げてたのか見ていて非常に不思議でした。
 また元をたどれば、人の嗜好にケチ付けるのは自分でもどうかと思いますが、「ワーストレディ」こと昭恵夫人を伴侶に選んだことは彼の政治家人生において最も致命的なミスと言わざるを得ません。実際森友問題が取り沙汰されて以降から安倍前首相の発言や判断が目に見えておかしくなっていき、自殺者も出すなど政権末期のレームダックを引き起こしたと私は見ています。

 このほかにも名前は余り有名じゃないけど在任中における総理秘書官らの悪評をかなり耳にします。実際にというか第一次安倍政権の頃も秘書官がかなり暴走したということを聞いており、どうもやばそうな奴ほどやたら側近にしたがる傾向があるように感じます。思うに、安倍前首相の前ではへーこらするけど、寵愛を受けるや周りに対して威張り散らす系の人間を取り立てようとする傾向がはっきり見えます。何故こうした人を取り立ててしまうのかというと、恐らく自分の目で見たことを信じ、周囲の人間の当該人物に対する批評や評価は逆に聞こうとしないタイプなのではないかと勝手に推察しています。

 また閣僚に関しては、岸田氏を外務大臣に据えるなどまだこっちは側近よりはマシだったとは思いますが、先ほどの稲田朋美議員を一時防衛相にしたなど、周囲が反対するにもかかわらず時にオートマチックの拳銃でロシアンルーレットをやろうとするかのような危険過ぎる判断を度々犯しています。この傾向はむしろ第一次安倍政権の頃の方が顕著で、自殺した松岡利勝元農水省の後任に、わざわざ選挙前に決定的なオウンゴールを決めてのけた赤城徳彦氏を据えるなど、やばいくらい人を見る目がありませんでした。しかもこの手の人選ミスの時は大概、周りが大反対する中で安倍前首相が自ら率先して、っていうか強引に押し通して決めるというパターンが多かったというから、なおさら始末に置けません。
 直近でも「ハンコ竹本」をIT担当相に据えており、わざと野党の捌け口でも作ってんのかと思うくらい人を見る目がありませんでした。

 安倍前首相がなんでこんなに人を見る目がなかったのかというと、私が考える背景としては前述のように、自分の判断を優先して他人からの評価や批評にあまり耳を傾けないこと、次におだてられたりするとすぐ相手を信用してしまう癖がはっきり見えます。この点は勝手な憶測で申し訳ないですが、お坊ちゃんゆえか若い頃に騙されたりした経験が少なかったんじゃないかと思います。まぁ若い頃に騙され続け、年とっても騙され続ける人も世の中いますが。
 またこれは後年ほど顕著になっていきましたが、先にも書いたように周りが反対すると逆に意固地になって自分の主張や考え、人事案を押し通そうとする傾向が激しくなっていきました。これは完全に加齢による傾向だと思え、特に第二次安倍政権前半のアベノミクスによる株価上昇を悪い意味で自分の成功体験として自信を深めたせいじゃないかと思います。

 あと個人的に安倍前首相にとって不幸だったのは、メディアもこの辺を人を見る目のなさをあまり指摘していませんでした。なので本人も本気で気づいていなかったのかもしれません。真面目に閣僚や側近人事、まぁ元をたどれば嫁選びの時点からかもしれませんが、その辺の人選は菅現首相辺りに一任しておけば後世の評価はもっと高かったかと思います。少なくとも私の中では、在任期間が史上最長であるということよりも、史上最も女性を筆頭にともかく人を見る目がなかった首相という印象の方が強いです。
 なお変な意味で対極的なのは、宇野元首相かもしれません。

 ちょこっとだけ最後に真面目な話をすると、安倍前首相の人を見る目のなさは現自民党の人材育成面では大きな禍根を残したと言わざるを得ません。「育成下手」と言われた小泉政権でも閣僚から安倍、福田、麻生の三人の首相を輩出したほか、故中川昭一などそれなりに知名度と実力を持った政治家を育成していました。
 しかし安倍政権では麻生氏を筆頭にベテラン優先というかかなり高齢の大臣が多く、一応今の菅総理は確かに輩出していますが、自民党内で安倍政権時に実力と知名度を高めた若手がどれだけいるかとなるとかなり少ないです。それだけに今の菅総理にはちゃんと将来性あって、常識も持った若手を今のうちにしっかり育成してもらいたいところです。

2020年10月14日水曜日

やっぱり増え続けている正規雇用者数

労働力調査(基本集計) 2020年(令和2年)8月分結果(総務省統計局)

 前にJBpressで「コロナで非正規雇用はずっと減ってるけど正規雇用者数はずっと増えてるよ(´・ω・ω・ω・ω・`)」という記事を書いて、「8月以降も増減幅は縮小するだろうけど多分前年同月比プラスが続くのでは」と予想しましたが、見事的中して見せました(=゚ω゚)ノ

 リンク先ページの詳細表を見てもらえばわかりますが、今年8月の正規雇用者数は前年同月比38万人増の3535万人で、今のところ3ヶ月連続増です。前月比ではちょい落ちているものの、8月は元々年間で落ち込みやすい時期なのでそれ自体は特に変だと思いません。なお背景は6月末にボーナスもらって7月から8月に辞める人が多いせいで、9月あたりから再び前月比プラスになるという傾向が多いです。

 自分の記事が効いたのか、8月の労働力調査に関してその統計結果を報じるメディアはあまり見ません。もっとも逆にそれはコロナの中で正規雇用者が増え続けているというこの奇妙な現象を取り上げるメディアもいないということで、それはそれで問題であるという気はします。実際にこの現象についていくつか仮説こそ私も出しているものの、はっきりと裏付ける根拠の証明にまでは至っていないだけに、もし知識ややる気がある人がいるならきちんと調べてもらいたいのが本音です。
 JBpressの記事でも書いたように、産業別の正規雇用者数のデータが公開されていればかなり参考になるのですが生憎そうした肝心なデータほど用意されておらず、未だに暗中模索するような状態です。ただ今回改めてデータを見返したところ、ちょっと気になるデータを発見しました

男:-10万
女:+46万

 上記数字はもちろん正規雇用者数のデータです。見ての通り、男性正規雇用者数は前年同月比で10万人減少した一方、女性はなんと40万という大幅増を記録しています。っていうかいつも女性の雇用がーとか言っているメディアは、何故この特筆すべき数字を取り上げないのか逆にこっちがイライラします。
 この数字から見ても、やはり何かしら特定の産業や業態に限って大幅な正規雇用拡大が進められているのではないかという気がしてなりません。日本にいない自分ですらこうやって取り上げているのに、日本にいるメディアは何をやっているんだと、自分もそんな調べてないけど上から目線でそんな風に思います。

2020年10月13日火曜日

非正規雇用へのボーナス、退職金訴訟の最高裁判決について


 今夜は高嶺響かノムリッシュについて書こうかと思っていたら、友人が上のニュースにつ入れ触れてきたので、仕方ないからこっちについて書きます。まぁ高嶺響に関しては、実は月華の剣士自体は遊んだことないんだけど。

 それで結論から書くと、詳しい判決理由なども見ていませんが、この判決結果については仕方ないのではと思う気持ちの方が私の中では大きいです。というのも私自身、長らく中国現地採用という日本の派遣とかと比べてもかなり扱いの低い立場で働いており、残業代は今まで一度たりとも取得したことはなく、ボーナスに関してももらえた年の数倍は一銭たりとももらっていません。
 ある時なんか年末になんかの調整で200元(約3000円)だけもらえて、「これでいいもの食べろってことかな(´・ω・`)」などとちょっと思い悩んだことがあります。

 ただこうした立場については私自身が志願してなったということもあり、別段不満を感じることはありません。むしろ逆にというか、私以上に優秀で学歴や職歴も高い中国人従業員が私以下の給与に甘んじている現状を見ていると、いろいろと申し訳なさを感じたりもします。

 現地採用ということで日本の同ポジションや職歴から考えれば、恐らく私はかなり低い給与額に抑えられています。何気に先ほど同じ仕事の作業速度や効率標準について調べましたが、誇張ではなく業界平均水準の倍以上で毎日仕事しており、この業界で長い同僚からも、「君、やばい水準に来ている(;´・ω・)」と言われていましたが、実際そうなんだなと今更ながら感じます。でも給与は低いです。
 ただ、中国で同じような仕事をしている中国人はもっと給与が低いです。やはり日本人ネイティブということで私に対して会社も少しは色を付けた給与を支払ってくれており、「中国にいる中国人<私<日本にいる日本人」的な構図の給与構成になってます。

 そうした現状、言い換えるならグローバルレベルでの人材価値競争を見ているしまさにそこに置かれているので、給与額については自分はむしろ恵まれているとすら感じます。逆を言えば、大半の日本人はよくもまぁあれだけ効率も悪く中身のない仕事であれだけいっぱい給与や福利厚生をもらえているなと、内心というか露骨に見下しています。単純に記者職一つ取ってみても、自分ほどアクセス数(=広告料)を安定的に稼げるライターなんて実際そんないないだろうと思いますが、それでも日本国内の恵まれた環境に気付かずに安い給与だと考える井の中の蛙がたくさんいることでしょう。

 その上で話を上に戻すと、先にも書いたように詳細な判決文こそ見ていないものの、今回の結果は当初締結した労働契約の規定に反してないのであれば、やはり仕方ないという気がします。というのもボーナスや退職金は日系企業ではそこにあるのが当たり前な慣習ではあるものの、そもそも労働法で支払いが義務付けられている報酬ではなく経営者のさじ加減一つで決まるものであり、それを他の正規雇用者がもらっているからとして一般的な制度のように扱って非正規にも払えというのは、やはりちょっと違うような気がするからです。
 それこそこの理屈を援用していまうと、その他の福利厚生の適用範囲も無限に広がってしまうような懸念も感じます。そしてそうした適用の徹底を突き詰めてしまうと経営の自由度を引き下げることになりかねず、どこで線を引くかと言ったらやはりここだろという風に私は思います。

 念のため言っておくと私自身は非正規雇用に対する待遇については一考の余地があると考えてはいますが、非正規雇用よりも正規雇用が日本は恵まれすぎてて、グローバル競争に打ち勝っていくためにも、むしろこっちの待遇をみんなして全力で引き下げろよという立場をとります。その上で非正規雇用に関しては、他人任せじゃなくてもっと自分たちで待遇改善に努力しろよと言いたいです。

 そういう意味では今回敗訴したとはいえ裁判を起こした当事者の方々は非常に頑張られていると思え、判決内容について私は仕方ないとは思うものの、当事者の方々については非常に残念であったろうという同情心を覚えます。
 しかし非正規雇用の代表である派遣雇用者に関しては知っての通り、私があれだけ協議や交渉において武器となるマージン率のデータを整理統計して公開したにもかかわらず、全くもって誰も活用しなかったのをみてもうあんま肩入れすんのはやめようと本気で思いました。っていうか見事に誰も会の調査を引き継こうともしないし、派遣雇用者自身も徒党を組んで待遇改善の活動もあまりしないしで、そりゃ大阪城みたく外堀をどんどん埋められてくよと感情を今持っています。

 最後にもう一回言うと、私から見て日本人の労働効率は飲食店一つとっても、もはや誰もオーダーを取りに来ず、客自らがスマホでオーダーを出して決済まで即完了する中国と比べ致命的なまでに低いと言わざるを得ません。にもかかわらず労働者の人件費は高いときたもんで、そんな勤務形態で今後も勝ち続けるなんて思う方が逆におかしく、はっきり言ってやれば日本国内の人件費は無駄に高いです。携帯電話代も無駄に高いけど。
 そうした背景から私は今後、正規雇用に対しても本気でグローバル人材競争にかけて報酬水準を引き下げていかないともう持たないと考えています。そのためにはそれこそまずボーナスと退職金の支給からやめろと言いたいわけで、そうした立場から今回の対象は非正規雇用者であったものの、「払え」っという判決じゃなくてよかったなとも思っています。

2020年10月12日月曜日

メディア記事の裏側

 日本も今人口調査やってるでしょうが中国もまさにそのシーズンで、自分も先ほど大家から外国人用の調査票をもらって記入しました。日本では何故かこの調査に抵抗する人がいるようですが、中立的な科学的調査であって思想的背景なんてまるで関係ないというのに、この調査を拒否しようとする輩はまともな神経をしているとは思えず、早く死んでくれた方が世のためだと本気で考えています。

テレビは斜陽?5年後の日本を映す中国メディア業界(JBpress)

 そういうわけで今日出た自分の記事ですが、この手のメディア業界記事は自分の友人が殊のほか好むこともあるのと、自分もメディア業界に片足突っ込んでいることから普段からよくチェックしており、この記事のネタなどは調べるまでもなく初めから把握していました。それだけあって執筆においては特に苦労はありませんでした。
 むしろネタが有り余っていたというか、本当は新聞業界もテレビ業界も本業が減収減益が続く中、不動産収入に頼る経営モデルとなっているということにも触れようと朝日新聞社のセグメント利益データも取得していたのですが、例によって文字数があっさり制限を超えたせいでそこまで書き切れませんでした。

 記事内容について特に補足することはなく、今回はあまり裏テーマとか設けずに素直に自分の主張と分析を盛り込んでいます。強いて言えば、ヤフコメを見る限りだとあまり反応が得られていませんが、菅総理が進めている通信料金の引き下げが実現した場合、これまでにないくらいテレビ離れが一気に加速すると断言します。この辺は中国に来ないと実感できないと思いますが、真面目に今は動画サイトがテレビ局の役割を完全に果たすようになってきており、番組制作者もこちら側で活動をするようになってきています。

 同じくヤフコメに着目すると、今回もまた「中国との比較なんて宛てになんねー」的なコメントを残す輩が見られますが、それにしてなんかみんなやたらと反論してくれてます。中でも、他の国はレーザー兵器に切り替えている中、日本は過去の栄光に頼って未だに火縄銃を使っているという例えを用いている人はなかなかわかりやすい表現の仕方で、次自分もこれ使おうとか思いました。
 このコメントの流れに関して、私自身はもっとヤジが来ると思ったのですが、この記事に関してはやたらと自分の主張に賛同する向きが多かったというか、概ね同意するようなコメントが多く、反論コメントには「現実を見ろ」的なツッコミが多くて逆にびっくりしました。

 こうなった理由を分析するとしたら、恐らく内容が業界分析ネタであっただけに、きちんとした文章を読めない輩は見出しの段階でもう読めなくなったからではないかと思います。そんなに難しいこと書いているつもりはないのですが、経済関係の話になると途端に日本語読めなくなる人は確実にいます。

 最後に蛇足として付け加えると、記事にも書いているようにテレビ業界市場はこれから成長する要素はほぼ皆無に近く、利益を伸ばそうものなら競合他社を潰すか、大規模なリストラを行うよりほかに道がありません。番組の海外販売ができるならともかく、かつての「風雲たけし城」ならともかく今の日本の番組で海外に売れるのはアニメと「半沢直樹」くらいでしょう。
 にもかかわらず、日本のテレビ業界は自分たちが斜陽産業にあるという自覚がなく、未だに社員も高収入を貪っています。真面目にこのまま改革しないならこれから5年から10年にかけてはっきりと彼らのいる世界が変わってくると思われ、かつての栄光も今やのような事態になると思います。

 新聞業界も同様ですが、日経新聞はこの辺というかネット方面の改革が割と成功しているものの、他のところはこれから不動産業が主業となっていくでしょう。将来、「不動産屋がどうして新聞を発行しているのか?」というトピックで語られるかもしれません。