私自身も、はっきり言うが小学校の頃のクラスメートは救いようのないクズばかりで、教師もあまりしっかりした人ではなかったことから、学校生活は楽しいものではありませんでした。ただ、塾と言うコミュニティが当時存在し、塾であった友人や知人らとは学校のクラスメートとは異なる話ができ、また中学受験という共通のストレスを抱えた者同士であったことから非常に仲良くできました。そうした点を踏まえて、小学生には通っている学校のほか、なるべくなら別の学校に通っている子と混じり合える習い事といったコミュニティを持ってもらいたいです。
翻って大人の世界に移ると、恐らく現代日本人成人のコミュニティは家族と職場の二つしかないという人が大半じゃないかと思います。私も人のことが言えない、っていうか家族どもかなり疎遠なだけにコミュニティは職場一極かと思いきや、忙しくて最近行けないけど中国での日本人サイクリング部というコミュニティが存在し、このコミュニティには非常に多方面で助けになってもらっています。
やはり同じ会社の人間が誰一人いない環境で、また業種や年齢の違う相手と同じ趣味で交友できることから、いろいろと学ぶことが未だに多いです。もっとも、「RX-3はほんま速くて、(大阪の)環状線で警察のパトカー一周遅れにしてやったわ」という何故追い越したというツッコミ待ちの情報はいりませんでしたが。
このほかにもこのブログで交友している方々もコミュニティと言え、やはり職場の人間からでは得られない情報や共通の話題で盛り上がれます。こんな感じで、多すぎると交流できる時間が取れなくなる可能性もあるものの、やはり属性の違う人間が集まれるコミュニティは多いほどやはり優位でしょう。
ただそのコミュニティですが、先ほども言った通りに現代日本人は家族と職場に極端に依存するようになっています。かつてはこれに町内会などの近所付き合いによるコミュニティもあり一部でこれは続いているものの、そういう距離的な近さによって成立するコミュニティはやはり年々減ってきている気がします。
だからと言って代わりに何か代替となるコミュに血を作れるかと言ったらあまりそういう案もないのですが、一つ言えることとしては、やはり就労時間が長くてプライベートに余裕がなければないほど、外部コミュニティへの参加意欲は失われていく気がします。実際に何十年前に働いたわけじゃないものの、やはりネットの発達で24時間どこでもリモートワークできるようになったこと、仕事内容が昔と比べて厳しくなっていることを考慮すると、仕事以外のコミュニティに参加する暇も取れなくなってきているのがコミュニティ離れの最大の要因じゃないかと思えます。
そういう意味では、コロナの影響であんまり聞かれなくなってきた働き方改革ですが、就労時間のコントロールをもっとしないとコミュニティを持てとかどうとか言えないのかもしれません。
そういや今思い出したけど、プレミアムフライデーってあれどうなったんだ?っていうか横文字使ってる時点で腹立ちますが、何故か安倍政権は「アベノマスク」といいやたら横文字好きでおかしなネーミングセンスでした。なんか週休三日制を口にする人も出て聞きましたが、プレミアムフライデーが流行らなかった時点で根本的な間違いに早く気づけと言いたいです。具体的にどんな間違いかと言うと、妙な休暇習慣製以前にブラック企業を見せしめとしていくつか潰せってことです。