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2023年6月14日水曜日

自衛隊の銃乱射事件を見て、しごきに関して

 既に各所で報じられていますが、本日岐阜市の自衛隊基地内で隊員候補生が射撃訓練中、指導係の自衛隊員らを撃ち殺害させるという事件が起きました。出ている報道によると、犯人は指導教官を狙ったとはっきりとした殺意を持った行為だと述べており、自衛隊内でのしごきなどが原因ではないかと指摘する声も出ています。
 実際のところはまだまだ分かりかねますが、自衛隊内のいじめやしごきが激しいというのはかねてから言われており、否定するような証言の方こそ私は見ることはありません。それだけに今回の事件についても映画「フルメタルジャケット」のハートマン軍曹と「微笑みデブ」と呼ばれるあるキャラクターに重ねる声が多く、そういう見方が出るのも仕方ないという気がします。

 そうした憶測の中で実際の自衛隊内でのしごきはどんなものかという実例を挙げる人もいて、なんでも新人はベッドメイクをやらされて、うまくできていないと色々罰を受けるそうなのですが、ベッドメイクを終えた後に敢えて先輩隊員がベッドめちゃくちゃ、具体的にはマットをひっくり返したりベッドを外に出したりするしごきが行われると紹介されており、実際そうだとしたら理不尽だなぁという印象を覚えます。
 もっともこういう理不尽に耐えられなければ戦場で耐えられるはずがないという理屈もわからなくはないのですが、その一方で、そんなのしなくても耐えられる人は耐えるし、耐えられない人は耐えられないのではないかという風にも思います。何故かっていうと、自分が割とそんな感じだったからです。

 ぶっちゃけこれまでかなりの数の転職を繰り広げており、ほぼ2年ごとに転職していたから周りからは「余命(=在職期間)2年」とか、「辛抱が足りない性格」などといわれてましたが、自分に言わせるとこれまで所属した企業なり組織がかなり問題の多いところばかりで、自分が転職に至ったのも仕方がないと思うし、むしろ惰性でそのまま残り続けた連中よりも素早く見切りをつけられただけ感覚がまともなんじゃないかと考えています。
 とはいえ実際に辛抱強く我慢した経験がなく、周りの言うとおりに自分はあまり我慢のできない性格なんじゃないかと信じかけたときもありましたが、現在いる組織には既に満7年所属できており、仕事や環境がまともならちゃんと我慢できるんだということを証明して、「やっぱ俺が正しかったんや( ・´ー・`)」などと強気になっています。

 特に、今の職場で自分が担当する仕事は繁忙期がかなりハードで、過去の担当者はどれも2年くらいでみんな去っていました。それに対し自分は過去の担当者よりも使えるスタッフ数が大幅に削られ、自分一人にかかる負担が明らかに歴代の数倍とかいうわけわからない状況ながら持ちこたえており、周りからは「辛抱強い人だ(・∀・)」などとかつてとは真逆な評価を受けるようになっています。
 そのきつい業務を何故我慢できるのかというと、季節的な業務なので繁忙期が発生するのは仕方ないのと、踏ん張れば踏ん張るほど価値があるというか、苦しい中だからこそ残業して迅速に処理することで価値が出る仕事だと認識していることが大きいような気がします。つまり、「耐えなければならない」と思うことについて自分はマジで求道者ばりに堪え切ることができる一方、何の価値もない鬱憤晴らしのような理由のないしごきとか圧迫に対しては、余計な我慢などせずすぐ拒否して去る性格なのだと思います。実際、過去の職場は去らなければ本当にやばいことになっていたと思う職場ばかりだったし。

 そうした自分の経験から、理不尽なしごきは果たして必要なのかという疑問があります。先ほどのベッドメイクのしごきなどはその典型で、根性を鍛えるというのなら通常の訓練できつい課程を設ける方がもっと建設的なのではないかという気がします。今回の事件がいじめに端を発するものかはまだわかりませんが、通常の業務や任務で根性を鍛えられずにいじめで鍛えようという発想自体がいくらか問題のある思想というか、ハートマン軍曹的な印象を覚えます。
 まぁハートマン軍曹というと、自分の中では「フルメタルジャケット」よりも「ファミコンウォーズ」が来るのですが。昔のCMはよくできてたなぁ。


2023年6月13日火曜日

「台湾は中国ではないのか?」を巧みに利用した同僚

メッシ選手「台湾は中国ではないのか」 中国の空港でトラブル(TBS)

 なんでもアルゼンチン発のサッカー界の大スターことメッシ選手が、過去にビザなしで台湾に入れたから中国本土もビザなしで入れるだろうと手続き取らずにやってきて、空港でトラブったそうです。その際に「台湾は中国ではないのか?」といったそうですが、これをガチで利用したことのある同僚がいます。

 その同僚は会社業務で日本に出張したのですが、帰国便の行き先には「台北空港」を指定し、「中国本国に帰るのだから問題ない。っていうか、台湾は中国ではないのか?」と会社の経理をそれとなく脅し、台北行きのチケットを取らせたそうです。もちろん台北着いた後は有休使って台湾観光を楽しんだそうです。

 何気に自分は香港、マカオには行ったことあるけど台湾にはまだ一度も行ったことがないです。台湾で中国語を学ぶ韓国人はほぼ全員統一教会関係者だと聞いたことがありますがそれはさておき、1回くらいは行ってみたいなと思いつつ、同僚みたく出張の機会はそんなないので上記の裏技を駆使することはできなさそうです。

 ちなみにこれ系の話でいえば、コロナ流行当初に中国に派遣されることとなった日本人同僚らが中国へ来る際、当時は日中間の航空便がかなり制限されていたこともあって上海勤務なのに日本からはまず西安に降り立って、そこで2週間の隔離も受けました。その同僚らも近く帰任する予定ですが、これまで中国で訪れた都市を振り返った際に別の同僚が

「西安にも行ったじゃん(σ・∀・)σ」
「隔離されるためだけに言っただけで何もいい思い出がない(ヽ''ω`)」

 と、西安に対しネガティブな感情を見せました。
 同じ西安ネタで言うと洛陽市出身の同僚が同じ中国の古都として洛陽市の人は西安をライバル視していると言っていたものの、西安の人に聞いたら「洛陽がライバル?(ヾノ・∀・`)ナイナイ」といってて、なんとなく奈良と京都の関係に近いような気がしました。

2023年6月11日日曜日

石橋湛山は未来人だったのでは?

 最近ちょっと興味があったことから、戦前に東洋経済新報社にて日本の帝国主義を批判し続け、戦後は総理に就任するも病気ですぐ退任を余儀なくされた石橋湛山の伝記を読んでいますが、読んでて「この人はタイムリープで過去に戻ってきた未来人なのでは?」と思うようになりました。何故かというと、彼が主張していた内容は現代日本人の歴史観にほぼ則しているからです。

 かつて自分の大学にいた講師は常々、「戦前の日本を批判していいのは石橋湛山だけだ」といっていました。その心というのも、大衆に一切迎合せず、当時の日本政府、特に中国大陸における外交や政策を激しく批判し続け、米国との開戦も一貫して批判し続けていたというのが理由です。これは本当のことで、戦時中は当局というか東条英機が直々に「東洋経済新報を潰せ」と指示があったようですが、当局関係者の恩情により直接取り潰されることはなく、発行に要する紙の配給を制限されるという措置だけで済んだそうです。

 具体的に湛山はどのような批判をしていたのかというと、第一に挙げられるのは植民地放棄主義です。中国、特に満州に対する日本の政策や謀略を批判し続けたことはもとより、朝鮮半島も日本は放棄して、本州や九州四国北海道などを除きあらゆる外地領土の所有権を放棄すべききだと一貫して主張してきました。
 いったいどうしてこのような主張をしてきたかというと、どうも英国の植民地経営について早期から研究していたことが大きいとその伝記では指摘されています。元々湛山は経済誌のライターということで経済学に造詣が深く、比較的早い時期、具体的には明治の段階で当時の英国国内で流通していた経済論文も読んでおり、その時点でも叫ばれていた英国植民地、特にインドにおける投資費用と得られたリターンを比較すると、損失の方が大きいなどという分析を見ていたそうです。

 そうした単純な経済学原理に則った観点だけでなく、植民地は保有するだけで現地の住人のみならず、米国をはじめとする外国の日本に対する反感を買うと指摘しており、「蓋然性を持たない領土は放棄した方が絶対得」みたいな価値観で以って批判していたようです。一見すると、特に当時の帝国主義時代における観点からするとやや理想に偏った平和主義者にも見える主張ですが、突き詰めると国益に対する徹底した合理主義から主張しており、その他の主張と合わせてみても現実的な利益を追求していたように見えます。
 特に戦後、吉田内閣において経済政策を担当した際、後の傾斜生産方式につながる石炭産業への一極投資を主張して手配しています。何気にビビったのはこの時、現代でいう思いやり予算というべきか、GHQに対する日本政府の予算も「払い過ぎだ」といって削減しようと手を付けていたそうです。これがGHQの反感を買い、吉田茂も湛山を疎んじ始めていたこともあって、戦前に一貫して軍国主義に抵抗していたにもかかわらず湛山は公職追放の憂き目に遭っています。

 話を戻すと、湛山の主張や予言はほとんどすべて後の時代に的中というか、懸念すべきと批判していた内容もそのまま懸念が実現するなど、異常な的中率となっています。ましてや軍国主義一直線となった時代にあってもずっと政府を批判し続けた点といい、なんか破滅へと向かう未来をあらかじめわかっていて、それを食い止めるように過去へやってきた未来人かのような振舞い方に見えなくもないです。もっとも未来人だとしたら、あの時代に政府に抵抗する危険性を考えればあんな派手な行動を取るはずないのですが、その辺の気骨も含めてやはりただものではない人物だったと改めて感じます。

 翻って現代を見ると、真面目にこの10年くらいに自分は経済学の新たな学説なり主張を見ることがなくなりました。自分が学生だった頃はケインズはもはや通用しない、これからは新古典派かまた別の道(多かったのはハイエク主義)だなどといろいろ言われていましたが、それ以降はこれといった議論を見ず、一時的にピケティ氏が盛り上がりましたが多分盛り上がっていた当時も彼の理論をきちんと理解していた人はあまりいなかったように見えます。
 前述の通り湛山は英国の植民地経済の実態を学んだことがその後の日本の未来を正確に予想せしめた大きな要因となっています。そう考えると具体的な経済学説や議論のないまま未来へ向かおうとするのは、結構危険なことなのではないかと今の日本、ひいては世界を見ていて感じます。

 敢えて自分の方から言うと、「グローバリゼーション」はもはや死語と捉えるべきです。何故かというとグローバル化していない分野の方がもはやなく、世界的競争が一般的でありそうじゃないローカルな経済圏なんてほとんどないからです。むしろ逆に断絶、セクト化の流れが、特にIT分野で起こりつつあり、それに対しどう予測し、動くか、でもって政治における権威主義の今後の動向をどう見るかが目下重要な気がします。

2023年6月10日土曜日

見ていて不安になるプロ野球の楽天

GM時代のツケを払う石井監督、年俸総額3位の楽天が最下位低迷 植村徹也(産経新聞)

 上の記事を見て、溜飲が下がったり、納得感が強い思いがした読者は多いのではないかと思います。かくいう私もそうで、今年の石井監督率いる楽天の状況はあまりにも悲惨過ぎます。


 上の記事は去年の10月の記事ですが、今年のシーズン開幕から約2ヶ月ちょっとであるものの、記事の予想通りというか暗黒期に入りつつあり、チーム成績もパリーグの中でぶっちぎり最下位で、且つ新たなスター選手も出ていません。でもってその原因ははっきりしており、GMも兼任している石井監督に最も責任あることは間違いありません。
 低迷の要因はやはりFAで取ってきたベテラン選手が衰えつつあるにもかかわらず、大金はたいて取ってきた手前、試合に出さざるを得ないところにあるでしょう。それにより若手選手は出場チャンスを失い、新たな戦力が育たないという90年代の巨人みたいな悪循環に入りつつあるのが見て取れます。

 その好対照と言えるのが日ハムで、去年の新庄監督の就任とともにベテラン選手を一気に切り落とし、スタメンを固定せずともかく若手選手を試合に出させるという大ナタを切らせました。その結果もあり、日ハムは現在3位ソフトバンクに5.5ゲーム差と大きく離れての4位ですが、去年、そして新庄監督就任前と比べれば明らかに日ハムは強くなってきており、またさらなる成長が見込める若手選手が躍動しているだけにファンも応援したくなるでしょう。


 以上のようにチームを強くできない、っていうかむしろ弱らせている石井監督ですが、それ以上に批判されるのは上記日経記事にある通り過去の平石元監督の解雇経緯でしょう。球団生え抜きで且つ前年最下位から3位にシーズン成績を引き上げながらも、当時GMだった石井監督に「成績不振」を理由に解雇されています。
 しかし石井監督自身が監督職について以降、3位以下の順位となっても本人は「成績不振」で退任せず、それどころか若手の成長の目をつみつづける有様で、ネットの反応を見ていても石井監督を応援する楽天ファンはまずいないです。自分も楽天にはそんな思い入れはないですが、さすがに見ていてこれはひどいなと感じています。

 個人的に驚いているのは、この有様ながらJリーグの方ではシーズン中の監督交代に定評のあるオーナーの三木谷氏が未だ動かない点です。単純に本業の楽天モバイル事業が大赤字で球団経営に構ってられないだけかもしれませんが、かつての三木谷氏ならもうとっくに首がすげ変わっていると思うだけに不思議に感じています。
 それにしても楽天は本業といい野球といい、ともに危うい状況にあります。割とプロ野球チームの成績って親会社の業績と連動しやすいというか、カープが三連覇したときもマツダは本業も結構好調だったと覚えています。

 仮に連動するのがXファイル並みの真実である場合、セリーグの方は中日と巨人の新聞系2チームがあまり冴えず、新聞業界はいまやばいというのを暗に反映しているかのように若干見えます。逆に阪神は交流戦に入ってからやや勢いは衰えたものの首位をひた走っており、関西経済が今好調なのかもとちょっと思えてきます。まぁ阪神優勝すれば嫌でも関西経済盛り上がるけど。

2023年6月8日木曜日

戦国時代に騎馬突撃はあったのか

 本題と関係ないですがPS3時代にあった「ドリームクラブ」というキャバクラで女の子を酔わせることが目的のゲームを遊んでおけばよかったと今更ながら後悔しています。というのもイカ娘役でおなじみの金元寿子氏がこのゲームでノノノというキャラを演じており、割とこの人の声が好きなのとこのノノノというキャラクターがかなりおかしいキャラだと聞いて、俄然興味が湧いています。あまりにも不思議ちゃんだから主人公が指名しないとほかに指名してくれる人がいないため皿洗いしているあたりとか。

 話は本題ですがこの2~3年で一番評価が変わってきている戦国時代の合戦を挙げるとしたら、それは間違いなく長篠の合戦じゃないかと思います。20年くらい前は桶狭間の合戦が実は奇襲じゃなかった、雨も降ってなかったなどと大きく見直されましたが、それに続く形で長篠の合戦も議論が起こるようになり、この数年間において一般メディアにおいて一番目にする機会が多い気がします。
 では具体的にどういう風に見直されているというか疑義がもたれているのかというと、

・鉄砲三段撃ちはなかった
・馬防柵は一般的な防陣設備だった
・そもそも武田家に騎馬隊は存在しなかった
・武田軍の戦術目標(撤退なのか織田軍殲滅なのか)

 このうち三番目の騎馬隊に関しては私もかつてこのブログで、平野の広い関東ならいざ知らず、山がちな武田家の本拠である長野県や山梨県で騎馬隊が威力を発揮する地形はほとんどなく、っていうか突撃すらままならない場所なだけに、そもそも武田騎馬隊は本当に存在したのかという疑義を呈したことがあります。この私の見方と同じような見方をする人がこのところ増えており、「そもそも武田家に騎馬隊謎なかった」、「っていうか戦国時代の日本産の馬は小さく、騎馬突撃が行えるような馬じゃなかった」などと否定的な見方が広まってきているように見えます。

 私自身もこうした見方に同感です。また仮に騎馬状態での戦闘があったとしても、槍を構えての突撃ではなく騎乗で弓を射かける戦術しか行われなかったのではないかとも見ています。
 なおこの戦術ですが、得意としていたのはモンゴル人たちです。具体的には馬に乗った状態で敵集団を取り囲み、そのまま走りながら円の中心にいる敵集団に弓を射かけ続けてたそうです。敵軍が反撃しようと迫ってきたら囲みを解いて逃げる、もしくは囲みを広げて射かけ続けてたそうで、実際やられたらたまったもんじゃない戦術な気がします。

 このモンゴル人ほどでないにしろ、日本でも流鏑馬は昔から行われていたことを考えると、騎馬の戦場での運用は騎乗で敵軍に近づき弓を射かけ、反撃される前に逃げるヒット&アウェイ戦法がメイン、っていうか実際にはこれしかなかったのではないかという風に考えています。こう思う理由としては戦場で馬に踏みつぶされて死んだ武将とかの話を全く聞くことがないし、逆に馬に乗ったまま敵を突き落としたという武勇伝も、三国志とは違って日本国内では聞かないからです。

 同時代、っていうか十字軍の頃からナポレオン戦争までの欧州で騎馬突撃は幅広く使われており、実際に戦争の勝敗を決める重要な戦術であり続けました。それと比べると日本では騎馬突撃が実際に勝敗を分けたという合戦の話はほとんど聞かず、唯一騎馬突撃が実際行われたかもしれないと思えるのは、北条家と上杉家の間で起きた河越城の戦いくらいです。まぁこの戦も真偽が怪しまれている節がありますが。

 そのように考えると、日本国内においてはそもそも騎馬突撃という戦法自体が存在しなかった可能性が高いのではと私は思います。特に戦争が少なくなり兵站も十分な状態で行われた大坂の陣においても、騎馬隊の目を見張るような活躍とか運用はあまり聞ききません。むしろ伊達家の騎馬鉄砲隊のエピソードを見るに、日本の騎馬は騎乗で弓や鉄砲を撃つというのがメインジョブであったのではないかと思います。

 そうだとした場合、日本に存在しなかった騎馬突撃の概念はいつから生まれたのか。江戸時代の講談では既に武田騎馬軍の活躍が語られていたことからするとこのあたりから騎馬突撃が流布された可能性がありますが、もしかしたら実際に行われていた西洋の話が伝わり、架空の戦術として日本国内に広がったのかもしれません。
 そうなると、ゲームの信長の野望で騎馬突撃が戦術として選べるのは歴史的にも間違いである可能性も出てきます。もっともそれ言ったら、琵琶湖の端から端まで弾道ミサイルの如く弓矢で攻撃できること自体が大概なフィクションに当たりますが。

 なお史上最高の騎馬突撃候補とされる例として、1807年のアイラウの戦いにおけるナポレオン配下のミュラの突撃が挙げられます。この戦闘でミュラは敵軍の防衛線を破ると、Uターンして背後から再びロシア軍を蹂躙したとされています。こういう敵陣突破的な話が日本だと一切ないんだよなぁ。

2023年6月6日火曜日

懐かしいロシアスパイのFBI捜査官

ロシアのスパイだったFBI捜査官、刑務所で死亡(BBC)

 上のニュース記事を見てすぐ、「あいつやんけ、懐かしい(´∀`*)ウフフ」と思いました。

 記事内容は読んで字の如しで、2001年にFBI捜査官でありながらロシアのスパイとして活動したロバート・ハンセン(同姓同名のシリアルキラーもいるが別人)が獄中で亡くなったそうです。彼については逮捕の翌年辺り、テレビ番組の「奇跡体験アンビリバボー」で特集されていたのを見ていて、今回の記事見出しを見てすぐにあいつだと直感で感じました。実際その記憶は正しく、逮捕直後の「どうしてこんなに長くかかった」というセリフは当時の番組内でも紹介されていたことをはっきり覚えています。

 ただスパイになった、活動を行った経緯については今回の訃報記事と番組での説明はやや異なっており、記事ではちっちゃなころから二重スパイにあこがれていてそのためにFBIも(二重スパイとなるため)目指したという風に書かれています。それに対し番組では、FBIとして活動する中で捜査に限界を感じたことやCIAとの軋轢へのいら立ちなどが原因などと、どちらかというと所属した組織に起因する問題からスパイに転じた風に描かれていました。実際はどうだかわかりかねますが、なんとなく記事の説明の方が後出しということもあるし納得感もあるので正しい気がします。

 さらに記事の内容を見る限りだと、割と露悪主義というか妙な映像をわざと流したりしていた辺り、なんとなく危ないロープを渡るのが好きな人物だったのではないかと伺われます。そう考えると二重スパイを行っていたのも組織への反感やロシアへのシンパシーではなく、「俺やばいことやってるぜ(;゚∀゚)=3ハァハァ」みたいな感じでやってたのかもしれません。

 ちなみに自分も昔はスパイみたいな仕事したいと思ってスパイ小説とかも書いてましたが、実際には大陸浪人みたいな流転の人生を送る羽目となりました。まぁでも中国の成長期をほぼ縦断してみることができる立場となったし、中国来て戦闘機やプラモにやたら詳しくなった辺りは大陸浪人になってよかった気がします。戦闘機もプラモも、大陸浪人とは無関係な気がしますが。

日本の株価はまだまだ上昇するか?

 本題と関係ないけど「新説魔法少女」を2週目クリアしました。「アストリブラ」といい、ほとんどの高額有料ゲーム、具体的にはFFやドラクエよりずっと面白いのにこれで無料のフリーゲームというのが意味わからない。
 少し深く書くと、「新説魔法少女」の方はゲームが進むにつれて仲間が増え、既存メンバーも攻撃手段が増えて成長を強く実感できるのが大きい気がします。特に最終戦に至ってはここで初めて大技が解禁されるキャラが多く、敵もやばいくらい強いけどそれを圧倒できるほど味方がやばいくらい強くなっているのがカタルシスとしてでかいです。難易度ルナティックのアドレナ編は逆に、味方強くならないのにやばい強敵相手に生き残らなきゃいけないから泣けるんだけど(´;ω;`)ウッ…

 話は本題ですが、今日も日経平均株価がバブル以降(具体的な日付書いてほしい)過去最高を更新しました。このところ株価は高騰を続けており市場は沸き立っていますが、果たしてこの上昇トレンドはいつまで続くのかが議論となってきます。結論から言うと、まだしばらくは上昇し続けるのではないかと自分は考えています。こう考える根拠としては、日本は今金融政策において世界的にも異常に優位な立場にあると考えるからです。

 例えば米国を例にすると、現在米国では日常生活に支障をきたすほどインフレが激しく、FRBも景気に水を差したくないと思いつつも利上げをしてインフレを抑え込む必要がすでに出ています。このインフレですが、こと株価こと株式投資にとっては非常に有利な作用をもたらすとされるのですが、利上げをされてデフレに転ずると真逆となるわけで、米ドルでの投資は今ちょっと敬遠され気味です。

 それに対し日本ですが、米国をはじめ世界各国が過度なインフレに苦しむ中、日本は「物価高騰」と大騒ぎしているものの現実には全然高騰しておらず、中国を含めほかの国からしたら統計上の誤差程度にしか見えないCPI上昇で大騒ぎし過ぎです。はっきり言えば日本は未だインフレなんておきてらず、むしろまだデフレにあるんじゃないかと思いたくなる有様です。
 こうした全然インフレではない状況から、日本としては景気に水を差すような利上げをする必要が全くありません。実際に世界のシンクタンクからも「日銀は量的緩和を続けるべきだ(俺らの資産のために)」と提言しており、私自身も同じ見方を持ちます。これは言うなれば、ほかの国が景気引き締めに出ざるを得ない中、日本だけは量的緩和をし続けられるという「栄光ある孤立」状態です。

 もっとも、量的緩和をし続けられると言ってもかつてのような深刻なデフレが続くようであれば意味はないものの、誤差程度ですが一応物価変動率がプラス状態にはなっているので、状況的には非常に悪くありません。特に米ドル資産の保有者からすれば、米ドル投資市場が冷え込みそうな分、円建て資産に投資しておくというのが選択肢に十分入ってくる気がします。そうしたことを考慮するにつけ、今の日本の株価上昇トレンドはまだ続くのではないかと思います。
 でもって、仮に夏に総選挙が行われて自民党が大勝した場合、政治安定期待が高まり、さらに株価はぐんと伸びる可能性もあるでしょう。


 そこへきてこのニュースです。これまで姿を隠していたのではと思うくらい露出の減っていた二階氏が解散に絡む発言をしてきて、自分はこれ見て「ああ選挙が近いんだな」と感じました。もちろん予想なので外れる可能性はあるものの、野党への解散牽制を仕掛けてきた辺り、少なくとも9月までには選挙に行くのではないかという気がします。まぁ今の流れで解散に出ないというのは自民党としてはあり得ないという水準なのですが。