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2024年7月8日月曜日

都知事選の結果を見て

 昨夜窓際の床に裸足で立ったらめちゃ熱を感じました。これが本当の床暖房ってやつかと割りながら、冷房かけても涼しくならない部屋で暑さに耐えてました。

 話は本題ですが昨日開票された都知事選ですがやはりというか現職の小池氏が当選しました。っていうかこの選挙で小池氏の当選を予想できなかった人は政治で語るべきじゃないというくらいはっきり結果が見えたもので、何の驚きもないしイベント的にも面白みありませんでした。
 その小池氏に真っ向から立ち向かったのは蓮舫氏ですが、代名詞である二位どころか石丸氏にも負けて三位という惨憺たる結果でした。恐らく立件民主党としては、小池氏に負けるにしても二位となってその存在感をアピール出来たら御の字と考えてたのでしょうが、まさかまさかで三位という結果になり、巨額の選挙資金をかけて自らの地位を下げるだけの結果になったという感があります。

 もっとも私はやや違う見方をしていて、蓮舫氏は頑張った方じゃないかと評価しています。何故かというと蓮舫氏は都知事選なのに全く無関係な国政の話をしては小池氏を通して自民党の批判を繰り返し、あまつさえ現行制度の内容すら勘違いした発言を繰り返すなどしており、普通こんな人には票なんて集まりません。ぶっちゃけ、1万票来るのも怪しいと言っていいほどの人材であり、それでありながら三位にまでこぎつけられたのは逆の意味ですごいんじゃないかと私は思います。言い方変えると、有権者は蓮舫氏に対して政治家としての質を全く期待せずにいたのじゃないかとも思います。

 そんな今回の都知事選でしたが、全く無関係なポスターを貼ったり、公開演説番組でパフォーマンスを行うなど、初めから真面目に選挙活動をする気のない不道徳な候補者が今回目立ちました。別に日本の道徳心が落ちたとかそういう風には思ってないのですが、単純に選挙供託金が300万円だとすると、テレビやラジオに広告出すよりもずっと安価で露出を増やせてしまうということから、今後もこの手の人間が出てくるのではないかと思います。

 そういう意味では今後の対策として、都知事選など投票規模の大きな選挙に関しては思い切って供託金の金額を引き上げる、具体的には1000万円くらいにしてもいいのではないかと思います。反対に地方議員選挙など立候補者数が定員ギリギリ、もしくは無投票当選が決まったりする選挙に関してはこちらも思い切って供託金額を無料にする、もしくは立候補しただけで準備金10万円くらい包むのもありじゃないかという気がします。っていうか変に一律にせずこういう風にしないと今後制度として持たなくなるでしょう。

2024年7月7日日曜日

今中国で一番勢いのある日系企業は?

 日本も猛暑と聞きますが上海もやばいくらい暑くて、ガチで蚊やコバエがいなくなりました。今年は意識して暑さに耐えるよう6月中は薄着を控えていたこともあり、冷房なしでも比較的暑さにも耐えれていますが、外出て自転車を押しながら陸橋渡ってまた乗り出したら、ほんの少しの時間でシートがめちゃ熱くなっててビビりました。

 それで話は本題ですが、かつて自分が今中国で一番勢いのある企業、または製品やサービスは何かと聞かれたら、迷わずヤクルトと答えていました。この10年くらいヤクルトは中国で異常に売り上げを伸ばし、工場も作るそばからフル稼働で増産に次ぐ増産が続いていたのですが……


 上の記事は今年2月のものですが、去年あたりから販売が不振となって事業規模を縮小し始めたそうです。スーパーとかに行くといまだにヤクルトはどこでも見かけられるので致命的って程ではないとないと思いますが、それでも以前と比べると伸び悩んでいるようです。

 ではそんな曲がり角を迎えたヤクルトに代わって今一番勢いのある日系企業はどこか。結論から言うと、自分はファミレスのサイゼリヤではないかと思っています。

 サイゼリヤも以前からずっと中国で好調を続けていますが、近年はそれに拍車がかかっているとでもいうべきか、前以上の勢いと強さを感じます。中国人の同僚もよく「またサイゼ行ってきた(´・ω・)」と話し、中国人の友人にサイゼに行くことあるかと聞いたら「ちょうど今日行ってきた(´・ω・)」と返事されたりするなど、マジで中国人はサイゼに通い詰めています。

 一体何故サイゼがこれほど中国で今勢いがあるのかというと、日本でもファミレス業界で好調をキープしている理由と共通しますが、敢えて言えばやはりその圧倒的な低価格路線にあるでしょう。安けりゃ客が来るのは当然ですが、中国に関してはこのところの不景気でみんな財布のひもが固くなっており、安い商品やサービスに前以上に引き寄せられるようになってきた感じがします。
 この辺、2000年代初頭の牛丼屋が繁盛していた日本と同じような光景に見え、端的に言えばデフレ下らしい傾向がはっきり見て取れます。

 もう一点サイゼの強みを挙げると、サイゼのメニューは子供でも食べやすいものが多く、親子連れが訪れやすいのが大きな強みです。中国のレストラン、特に中華系は四川料理をはじめ子供だと食べれるメニューが少ない店が多く、家族連れで外食しやすい店が意外に少なかったりします。その点でサイゼはメニュー面で強く、また格安ワインをはじめおっさんたちも通いつめやすいメニューがあり、間口が圧倒的に広く感じます。

 話を戻すと、サイゼのこのところの中国における繁盛ぶりは間違いなくデフレの影響が少なからずあるでしょう。反対に高級品はこのところどこも苦戦しており、化粧品も安い低ブランドが勢いを増してきています。
 この辺を掘り下げると、今後中国ではこの手の低品質、低価格な商品やサービスが延びる可能性が高いと予想しています。日系で言えばダイソーや山善などで、逆に弱まりそうなのは無印や資生堂といったところです。そういう意味で今後の中国ビジネスは、デフレの影響をどれだけ意識するかがカギになってくる気がします。

2024年7月4日木曜日

武田信玄はクズ

 しかのこのこのここしたんたんが耳から離れない……。

 話は本題ですが以前にJBpressで「評価が逆転した歴史人物」として、石田三成や田沼意次を取り上げたことがありました。この記事では評価がいい方向に逆転した人物を挙げているのですが、好評だったら続きとして逆方向の評価が下がっている人物を取り上げようかと思っていました。ただあんま好評でなかったのと、書き方によっては反発される可能性が大きいと思って結局執筆を見送りましたが、もし敢えて今書くとしたら、武田信玄について書いていたでしょう。

 武田信玄とは言うまでもなく甲斐こと現在の山梨県を根城にした戦国大名で、織田信長が最も恐れ、また三方ヶ原で家康にうんこ漏らさせたことからも、人によっては戦国最強武将(上杉謙信を除く)とも呼ばれる超有名戦国武将です。実際に彼の存命中に武田家は最盛期を迎え、甲斐一国から現在の長野県こと信濃も併呑するなど周囲に押しも押されぬ勢力を築いてはいるのですが、近年見ている限りだと彼の評価は年々下がっているように思えます。
 一体何故下がっているのかというと、外交にあまりにも一貫性がなく、その結果として大きな負債を後代の武田勝頼に残し、結果的に武田家を滅亡に追いやったとみられるようになったからです。

 前述の通り、信玄は甲斐一国から信濃、あと静岡県東側ことの現在の静岡市(当時は駿河)に至るまでの勢力範囲を築きました。これだけ見れば戦国大名としては十分評価に値するのですが、ここに至るまでの過程で、外交で反復常ならぬ態度を繰り返した結果、周辺大名からは総スカンを食らってたりします。

 元々、武田家は今川家と家族ぐるみで仲が良く、今川家に嫁いだ姉妹を見に父親が駿河を訪れたところで信玄は親父を追放し、家督を乗っ取るくらい今川家とは仲が良かったです。自分で書いててアレな気がしますが。
 その今川家は国境を接する北条家とは、その始祖の北条早雲の代から親戚ぐるみで付き合っており、武田家以上に深い関係を保っていました。そうした関係で、なおかつお互いに国境を接していたことから、武田家、今川家、北条家の三家は文字通りの三国同盟、いわゆる甲相駿三国同盟を結び、今川義元が桶狭間で亡くなるまではの同盟は非常に機能しました。

 特に、武田家と北条家の共通の敵である上杉謙信に対し、謙信が関東に来るや武田家は信濃北部に攻め入り、また謙信が越後に戻るや北条家は関東北部に攻め入るという、交互に殴りかかる戦略で謙信を大いに苦しめました。多分これがなければ、謙信は関東全域を支配した可能性もあったでしょう。

 しかし1560年の桶狭間の戦いで今川義元が亡くなるや、武田家は今川家に対しそっけなくなります。跡を継いだ今川氏真を頼りなく思ったのか、最終的には徳川家康と組んで一緒に今川家に攻撃して滅亡させ、徳川家は浜松を、武田家は駿河を支配するに至ります。
 これに怒ったのが北条家で、たくさん親戚もいることから武田に対抗して今川家に援軍を送るほどでした。これにより、武田家と北条家の同盟も解消となり、昨日の友は今日の敵と相成ります。

 ただこうした今川、北条との同盟関係の破綻以上に武田家にとって大きかったのは、今川家から嫁を貰っていた嫡男の武田義信が抗議の自殺を遂げたことでしょう。これにより信玄は跡継ぎを失い、後継として自分が滅ぼした諏訪家の姫から生まれた武田勝頼を指名することとなります。
 しかしこの継承は非常にややこしいものがあります。勝頼はすでに諏訪家を継承することとなっていたため、武田家を率いる立場にはなるものの、武田家の正当な継承者としては指名されませんでした。武田家を継承することとなるのはあくまで勝頼の息子であり、勝頼はその後見人としての立場しか認められないという不安定な立場にされたため、後の武田家の統率に影響を与えたとされます。

 こうして対外的にも対内的にもヒビを入れた後、信玄は長年の敵であった上杉謙信とは足利義昭の斡旋を受ける形で和睦します。これ自体はおかしいものではないものの、結果論となりますがむしろもっと早くに謙信とは和睦し、織田家や徳川家と戦っておけばよかったのにということになります。
 むしろ対上杉に集中するため、織田家や徳川家とは互いに不干渉という同盟関係を維持したことで、結果的に両勢力の拡大を許してしまい、武田が天下を取るチャンスをみすみす失ってしまったともいえます。まぁこれは予測し辛いが。

 結果的には外交方針に一貫性が余りにもなく、また今川家のように超絶仲良かった他勢力も裏切ったことから信用を無くしており、次代の勝頼の代にいろんな負債を残すこととなりました。その勝頼は上杉家の後継争いの際に上杉景勝に肩入れするなど、より一層上杉家の関係強化に取り組んでますが、時すでに遅しで織田家にあっさりとやられることとなります。
 単純にこのような反復常ならない態度から、武田家の孤立を信玄は招いたと思えます。はっきり言えば三国志の呂布のような態度もいいところで、名将と呼ばれるにはあまりにも黒すぎる気がするのですが、この点は織田家に恐れられた、うんこ漏らされた家康が「負けるのも仕方ない相手」と持ち上げたこともあって、なんか名将扱いされるようになった気がします。

 実際のところ、信玄の代に武田家は織田家とは直接ぶつかっていないことから、本当に武田家が強かったのか疑問視する向きもあります。勝頼の代には長篠の合戦で織田家に大敗してるし、またその滅亡時も信長の息子の信忠が軽く攻撃仕掛けるつもりで進軍したらめちゃよわよわで、そのまま武田家を丸ごと潰しちゃってますし。
 なお以前にもこのブログで書きましたが、武田騎馬軍については実際にはその存在は怪しいです。存在したか定かじゃないのに代名詞のように語られてきた辺り、武田家の実力誇張の大きさが知れます。

 以上のような見方から、近年に武田信玄はクズという評価が強まってきており、少なくとも以前のような完全無欠な名将という評価からは陥落しています。領国統治に関しては確かに見るべき点がありますが、上記の通り外交姿勢や拡大戦略では疑問に思うところがあり、やはりその点も評価に酌むべきでしょう。
 もっとも拡大戦略が二転三転したのは周囲と同盟結んで敵を絞ったところ、その絞った先の敵がよりによって戦国最強の上杉謙信で、どうあがいでも彼を攻略できなかったためにあります。仮に相手が謙信でなければ北進に成功してもっと勢力も拡大できたかもしれませんが、この点は確かに不幸な点だったと言えるでしょう。

2024年7月2日火曜日

アニメ史で何故か語られない東映アニメーション

 今や巨大な産業となった日本のアニメ産業ですが、その発達史を追うような気地鳴り番組ではほぼ確実に手塚治虫が作った虫プロが触れられ、ここから日本のアニメ史は始まったかのように語られます。でもってその後にはジブリが続き、近年においては評判の高い京都アニメーションがよく取り上げられるように見えます。まぁエヴァのガイナックスはこの前消滅したけど。
 しかしこうした日本のアニメ史に関する報道や解説を見ていて密かに不思議に思う点として、東映アニメーションについて誰一人として触れることがありません。

東映アニメーション(Wikipedia )

 東映アニメーションとは東映傘下で始められ現代もなお続く動画スタジオで、なんとその発足は1947年と戦後まもなくで、虫プロなんかよりもずっと早くにスタートしています。また制作した作品は「北斗の拳」や「ドラゴンボール」をはじめ、日本はおろか世界中で視聴されるトップクラスの人気作品を数多く揃えています。
 まぁ貸し切り状態の映画館が続出した「ポッピンQ」も作ってるけどね。

 そもそも、虫プロの発足自体が東映アニメーション出身者が参画しており、日本のアニメ史を語るのであれば本来なら東映アニメーションから始まるのが筋なはずです。しかしながら前述の通り、東映アニメーションは虫プロやジブリ、あとガンダムのサンライズなどと比べると、その活動や歴史について触れられることはほぼ、っていうか全くありません。
 ここで簡単にその理由について推測で述べると、一つには宮崎駿氏や富野御大などの大物というか一般にも知名度のある名物監督がおらず、いまいち注目が低くなっている可能性があります。ただそうした大物の不在以上にでかいと思うのははっきり言うと、この会社がかなりブラックなことで有名で、常に労働関連で裁判を抱えていることから、東映アニメーション出身者もあまり多く語らないのではないかという気がします。

 その辺の下りは上のWikipediaによく書かれていますが、よくアニメ業界の過重労働は虫プロに絡めて語られることが多いですが、ぶっちゃけ虫プロなんか生ぬるく感じるような激烈な話が東映アニメーションには多いです。

 ただ会社の労働環境はブラックだとしても、日本アニメ界への影響というか貢献では明らかにでかい組織なだけに、もっと東映出身者らから過去の製作現場やスタジオとしての発展史などについてもうすこし語ってほしいものがあります。

 オチらしいオチにやや欠けますが改めて東映アニメーションについて調べた時に感じたのは、意外と日本のアニメ史については作品の変遷について述べられるばかりで、制作側のスタジオやクリエイターについてはあまり触れられてきていないような気がします。この点は明らかにマイナスだと思え、今後こうした点についてももっと光が当たり、労働環境の改善を含め議論が深まればと思います。

 さて「久遠の彼方」やらなきゃ。ツンデレでヤンデレな妹キャラめちゃつよい。

2024年6月30日日曜日

ゲームの「久遠の彼方」の感想

 先々週までほとんど雨降らなかったのに、今週は毎日雨が降って今日にいたっては豪雨もいいところでした。朝も早くから窓際に雨漏りするくらい(豪雨限定)雨が降ってたたき起こされ、その後も降っては止んで、止んでは豪雨でを繰り返すので、仕事で体力も減らされているので家から出ずに過ごしました。

久遠の彼方(フリーゲーム夢現)

 で、家の中で何をしてたのかというとこれです。マジで朝起きてから夕方に昼寝するまで、昼食をはさんで延々とこのゲームを遊んでました。

 この「久遠の彼方」ですが。以前に自分も散々取り上げた「新説・魔法少女」という同人ゲームと同じ作者が作ったまた新たな同人ゲームです。この人の作品ではもう一つ「ハーチウム」もクリアしていますが、どれもシナリオが小説単体としても通用するくらい出来がよく、「そろそろやめないと……」と思いつつ、先が気になるので今日みたいに延々と時間が続く限り遊んでしまう引きの強さがあります。
 現在は全30話中の折り返しに当たる15話をクリアしたところですが、公判に行くにつれて1話当たりの長さが無茶苦茶に長くなっていくため、実際にはまだ半分にも到達していないでしょう。相変わらず非常に硬派な難易度のシミュレーションRPGですが、「ハーチウム」、「新説・魔法少女」に比べたらかなり優しくなっている印象があります。特に「ハーチウム」に関しては後半のゲストユニットだけで戦う面は極悪もいいところで、我ながらよくあれをクリアしたなと今でも思います。

 話を戻すと、今回の「久遠の彼方」は現代世界で中学生少女たちが戦う「真説・魔法少女」とは異なり、「ハーチウム」と同じく剣と魔法の中世ファンタジー世界が舞台となっています。この世界では魔法が使えるか否かで貴族と平民が分けられ、貴族の出であろうと魔法が使えなければ容赦なく追放されるという、かつての「サガフロンティア2」に近い世界観になっています。
 ただ「サガフロ2」と違う点として、魔法が使えないキャラはマジで一切役に立たないという点です。一応魔法が使えないユニットも仲間にいますが、戦闘では攻撃力がなく打たれ弱くてほぼ全く役に立たないし、魔法武器を持たせられたキャラもいますがいないよりマシ程度です。こうした世界観に合わせた強さの区別は作者の過去作でもはっきり出ており、残酷なくらいにはっきりさせられています。

 大まかなストーリーとしては最初でこそ魔物を討伐しに行ったり、後継者争いをしている国に仲裁に行ったりと王道なファンタジーですが、途中から魔族が絡んで二国間の戦争が引き起こされ、主人公らは第三国に絡みつつその戦争に落着を目指していく展開となります。何気に、詳しい世界観の説明がないままいきなり複数の国の名前(しかも覚えにく)が出てきて、その国の王子や王女、辺境伯が出てきたりするので話が飲み込みづらく、1話をクリアしてから2話に至るまで結構時間が空きました。話の入り方に関しては、やや入りづらさを感じて欠点ではないかと思うほどでした。
 とはいえ中盤に入ると大まかな世界観も理解でき、何より相変わらず灰汁の濃いキャラクターたちばかりで、何人も登場人物が出てくる中で誰一人として埋没しないほど個性がはっきり分かれており、ストーリーの面白さが一気に開けてきます。

 恐らくですがこの作者の好みなのかキャラクターの中には過去作と共通する個性というか位置づけを持ったキャラクターを多々見ます。具体的には、

・やけに暴力的な極度のブラコン妹
・上のキャラのストレスのはけ口にサンドバックとなるお付きキャラ
・女好きでセクハラを繰り返す女性キャラ
・やたら世話好きなおかんキャラ
・真面目なツッコミ役となる主人公の身近な友人
・セクシーさが売りの司祭
・おちゃらけた格好と口調なのに実はしっかり者
・陰でめっちゃ毒づく地味系キャラ

 ただ今回の「久遠の彼方」では、キャラクターの女性比率が高かった「魔法少女」と比べると男性キャラも数多く出ており、それら男性キャラもいい味出しています。特に最初は嫌味っぽい王子として登場しながら、非常に物分かりが都度適切な判断を下して行動するパーキンというキャラはいいキャラだなと見ていて思います。戦闘面ではやや器用貧乏だけど……。

 もう一つこのゲームの特徴を述べると、最初プレイしていてすごい驚いたのは主人公にとって敵役となる勢力をプレイヤーが動かすという点です。作者の過去作では首尾一貫して主人公を動かし続けるゲームだったのですが、今作ではステージによっては主人公が一切登場せず、その敵役となる勢力のキャラクターを動かして攻略する面が数多く出ます。ストーリー上では明らかに敵役なだけに、「こいつら本当に味方なのかよ(;´・ω・)」と思って、レベル上げを一瞬躊躇しました。
 ただこれは短所ではなくむしろ長所であり、主人公と反目する勢力がどのように動くのか、またその勢力内の人間関係はどうなっているのかがよく見えてきて、群像劇としてそのストーリーの深みを高めているように思えます。実際、今一番のお気に入りのキャラはめちゃしっかり者なトゥルン姉さんだし。

 こんな感じでプレイしていますがほかのプレイ報告を見るとそうプレイ時間が90時間という人も多く、まだまだこのゲームは続きそうです。最終的にクリアしたらまた改めて感想記事でも書こうと思います。

 それにしてもツクールソフトのSRPG Studioは出来てから結構古いのにいまだにこうして作品作られる当たり、息の長いツクールな気がします。もっといいツクールとか今後出てこないかな。

AI生成イラストの登場で感じる写真の登場時代

 本題と関係ないですが前に書いた「千葉のマッドシティ~ダイエー松戸駅西口店(Dマート)」の記事が怒涛の勢いでアクセスを増やし続けています。松戸のみんな気になるんだろうか(;´・ω・)

 話は本題ですがこのところPixivなどでAIが生成したイラストを眺めたりしているのですが、定期的にAI生成イラストを公開している人のイラストを過去から追っていくと、数ヶ月ごとにイラストの質が向上しているのが見て取れます。単純に生成者がプロンプトの組方を学んでいる以上に生成AIの能力が向上していることが大きいように見え、それもあってかAI生成を始める新規参入者も増え続けており、このペースで言ったらいったいどれほどまでにAI生成イラストは進化するのだろうかと密かに目を見張っています。
 それこそ2年前くらいなら、「あ、これAI生成だな」と一目でわかるくらいAI生成らしい癖(正面画が少ないなど)がありましたが、今年に入ってからはその手の癖も見なくなり、マジで人間かAIかわからなくなってきました。なんかターミネーターっぽいセリフだ(;´・ω・)

 ただこの流れ、かねてから懸念されていましたがイラストレーター、特に同人作品で生計を立ててきた人からしたら脅威以外の何物でもないでしょう。単純な線画だけならまだしも、AI生成絵だと手間のかかる着色まで一瞬で生成してきてしまい、また人気作品のキャラクターほどAIもより学習してきちんと生成してくるものですから、1枚や2枚のイラストだけならまだしも、数十枚単位のイラストをパッケージで売る場合はAIの方が効率で明らかに勝ります。
 幸いというか、さすがにコマを分けての漫画作品として生成するまでには今のAIは至っておらず、この点で同人漫画作家なんかはまだ生きる道がはっきりとあります。ただ今後、ウェブトゥーンのようにセリフ吹き出しのある1枚絵を連続させて漫画のように見せる形式が流行ってきた場合、ここでもAIの侵略を受けることとなることから、同人作家からしたら規制もしたくなるのもよくわかりますし、実際脅威と感じている人が多いようです。

 以上のような状況を見ていて、「写真が登場した時代もこんな感じだったのだろうか?」という印象を覚えました。写真が本格的に普及し始めた19世紀、写真技術に当時の絵画作家らはかなり脅威に感じたと聞きます。それもそのはずというかこれまで肖像画で食ってきた人たちが、自分たちが一から書くよりも正確で、しかも短時間でできあがってしまう写真があるのだから、自分たちの仕事が当然減るわけです。

 ただこんな風に脅威を感じ、実際に仕事量が減った絵画作家もいたでしょうが、主にフランスの作家の間で日本の浮世絵などをヒントに、「実際通りに書かなくてもいいんだ」という発想から独自の解釈や見解を作品に盛り込む印象派が生まれ、絵画制作は現代においても続くようになっています。

 今後AI生成の発展がどう影響するかはまだまだ読めない点もありますが、こと同人業界に関しては間違いなく大きな影響を及ぼし、効率化が進む一方で専業者の数が減るのではないかと思います。その一方でAIとは異なる持ち味を今後どう確立するか、またAI生成者の方もその技術をどのように広げるのかが業界発展を左右するように思います。
 特に後者に関しては、既存の漫画制作などにおいても劇的な効率化を達成しうる可能性があるように思います。具体的には背景や群衆などのモブ作画などで、AIによってアシスタントいらずになるかもしれません。

 別に自分はイラスト方面に造詣あるわけじゃないですが、写真の登場と比較するにAI生成いらしストの先行きについてはいくらか興味を感じます。

2024年6月29日土曜日

安藤美姫氏の報道について

【悲報】安藤美姫さん、泣き叫ぶ(暇人速報)

 実際のところはどうだかまだ確認が取れませんが、フィギュアスケートの元選手で現在はコーチもしている安藤美姫氏について教え子の16歳の男子に手を出しているとの報道が出ました。今のところまだ一度も目にしてはいないのですが、自分が真っ先に浮かべたのはジャニーズ事務所の問題で、あれだけ大騒ぎしたにもかかわらずこの件に対する報道がスキャンダル報道にとどまっているということに疑問を覚えます。そもそも報道を受けて警察なども何も動かないのか、この点で違和感があります。

 言うまでもなく報道が事実だとしたら性的虐待に当たる行為であり、なればこそ厳しく状況を調べ、このの真偽を確かめなければなりません。少なくとも文春の報道によると複数人の証言は出ていることからも、「本人同士の問題」で片づけるべき内容ではないと思うし、こう言っては何ですが当事者があの安藤美姫氏っていう点でも、注意しなきゃならない案件だという気がします。

 それにしても社会の反応が鈍いというかなんかこのままいくとジャニーズ問題の反省が全く生かされず、日本はそういう国だと海外からも思われるんじゃないかと勝手に懸念しています。まぁ杞憂かもしれないけど。