2011年12月23日金曜日

坂本龍馬の評価について

 坂本龍馬とくれば誰もが知っている日本史の人物ですが、率直に言って私はこの人物はやや過大評価されているきらいがあるかと思い、厳密な評価とするべく再議論するべき人物だと考えております。

坂本龍馬(Wikipedia)

 まず先に断っておくと、私は別に坂本竜馬を嫌っているわけでもなければ彼を評価していないというわけではありません。薩長同盟を仲介したことや船中八策といい、非常に先見の明のある人物であることは私も太鼓判を押します。
 では彼の評価でどこが問題なのかというと、その多くは彼と深く関わった勝海舟の証言によるエピソードです。知ってる人には有名ですがこの勝海舟という人物は非常に大法螺吹きな人物で、咸臨丸で同乗した福沢諭吉なんか非常に嫌ったほどです。その勝は生前の坂本についていろいろなことを証言しているのですが、「俺を殺そうとやってきたところ、俺の話を聞いて逆に弟子入りを志願してきた」など、聞いててほんとかよといいたくなるようなことを散々話しています。この坂本の勝への弟子入りのエピソードは勝の証言以外には確認するべき資料がなく、また私個人としても生前の坂本の行動を考慮すると彼が幕臣である勝を突然斬りにいくとは思えず(高杉晋作、伊藤博文ならやりかねないが)、恐らくこの話は勝の作り話かと思います。

 このほか千葉道場で北辰一刀流の免許皆伝を得たほどの剣術の腕前だったと巷間伝えられておりますが、現在確認される限りでは彼が認可されたのは一番低い「初目録」、しかも剣道ではなく薙刀法でしかありません。剣術の腕前は強かったという証言は残っているので恐らく本当に強かったのは間違いないでしょうが。
 また彼の妻であるお龍にまつわるエピソードについても、私は大半の話を疑っております。というのもこのお龍というのは明治期に「自分は坂本龍馬の妻だった」と盛んに喧伝して回ったと言われており、この経路からも事実かどうか怪しいエピソードがたくさん作られたのではないかと密かに睨んでおります。

 自分は歴史というものは過大にも過小にも評価してはならないと考えており、常により精密な評価とするよう研究されるべきだと考えております。しかし坂本龍馬に限らず英雄的な人物はことさら功績ばかりが大きく評価される事が多く、時によってはありもしないエピソードが捏造されることもあり、一般の人物より注意してみていく必要があります。吉良上野介など悪人とされる人物にとっても同様ですが。
 そういう意味では坂本龍馬はやや持ち上げられ過ぎなところが感じられ、今後よりバランスの取れた評価が確立されることを個人的に希望します。

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