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2012年7月10日火曜日

外国人が日本人に抱くイメージ

 三日ぶりの更新。というのも昨日と一昨日は休日ながら忙しかったのが原因です。
 そういうどうでもいいことは置いといて本題ですが、日本国内にいるとそれほど意識することはありませんが、やはりどの国にもある程度決まったカラーというかイメージがあって、初対面の外国人はその別の国の人間に対してあらかじめイメージを持って接します。これが日本の場合だと代表格は「侍」や「忍者」で、どことなく寡黙で何考えてるかよくわからず、任務に忠実なイメージを持たれているように私は感じます。

 では今私が住んでいる中国人はどんなもんでしょうか。最近はそうでもないけど以前の日本人の中国人に対するイメージは漫画の「ラーメンマン」に出てくるような辮髪の格闘家という、実際にそんな中国人がいるわけないだろうという気イメージではありましたが、今だと接触することも増えてきているせいか偽物をよく作ったりするようなネガティブなイメージの方が強いでしょう。ただ欧米人からしたら中国人はやはりブルース・リーのイメージが強く、実像はどうあれカンフー格闘家のようなイメージを未だに持っているような気がします。
 これは逆に言えば日本人も同じです。欧米人がイメージ(勘違い?)する日本人のイメージは先ほども言った通りに侍や忍者ですが、前者は黒沢映画で活躍した三船敏郎、後者はハリウッドで活躍したショー・コスギがモデルであると言ってほぼ間違いありません。仮に両者がいなければ日本人はまた別のイメージ、恐らく今よりも悪いイメージを持たれるか無色透明な印象であった可能性もあるだけに、三船敏郎は既に逝去されているので仕方ありませんがショー・コスギに関してはかねてから日本人情報の発信者として国民栄誉賞級だと私は感じています。

 また少し話が変わりますが、国際政治学では軍事力を指すハードパワーに対して、文化を指すソフトパワーという概念があります。ソフトパワーの代表格はハリウッド映画とマクドナルドと言われ、「なんとなくその国(アメリカ)が好きになる」ような文化というかイメージを植え付けることを指しているのですが、さっきの日本や中国の例を考えるだに映画というものは非常にエグい媒体だと思います。最近の日本では映画よりもアニメや漫画を主なソフトパワーの媒体として使っておりますが、時代が変わっているとはいえ、かつての「世界のミフネ」のような人が出てきてくれないものかと時たま考えます。

 最後に蛇足ですが、一時期の日本のソフトパワーの代表格として活躍したものにドラマの「おしん」があります。これは中国を含むアジア各地で大ブレイクして、中年の中国人ならまず間違いなくおしんを知っているでしょう。このおしんですが以前に同僚から聞いた話で、なんかイランでも有り得ないくらいにヒットして、国内で「尊敬する人ランキング」ってのをやったらホメイニ師をぶっちぎりで破っておしんが一位になってしまい、政策担当者が激怒してしまったことがあったらしいです。

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