2012年8月18日土曜日

オリンピック中に中国で盛り上がった話題

 コメント欄でリクエストを受けたので、今日は先日に閉幕したロンドンオリンピックの最中に中国で盛り上がった競技について簡単に紹介しようと思います。それにしてもこのところは中国ネタが続く、需要があるのはいいんだけれど。

 まず率直な感想として一番盛り上がったのは、ほかでもなく水泳の飛込みだった気がします。中国はこの競技の女子シングル、ツインとかで前大会に続き金メダルをほぼ独占しており、元々人気競技であることから新聞などニュースの取り扱いもでかかった気がします。これは中国に限らずロシアなど旧共産圏に一致することですが、どうも連中は甲乙つけがたいというか、得点評価の難しいこういう飛込みとかバレエ、フィギュアスケートなどといった競技をやけに好むところがある気がします。逆にアメリカなどバリバリの資本主義国はタイムがはっきり出る陸上とかが好きな感じしますけど。
 話は戻って中国で盛り上がったオリンピック競技ですが、私が特に扱いがでかいと思ったのは女子水泳バタフライで金メダルを取った選手です。名前は忘れてしまいましたが叩き出した記録が男子の最高記録を上回っていたことから欧米から「ドーピングしてんじゃね」とクレームをつけられてましたが、少なくとも現時点で検査違反などの報告は出ていないからやっぱり欧米のやっかみだったんでしょう。ただこうした欧米の批判に、「何故中国選手が金メダルを取ったら文句言われなきゃいけないんだ」とやや民族意識を伴った声が出ており、変な話ですが通常以上に注目されることになりました。

 あと最後、というかある意味一番議論が盛り上がったのはほかならぬ陸上ハードルの劉翔選手です。日本でも大きく報じられていましたが2004年のアテネ五輪でアジア人として非常に貴重な陸上短距離金メダルを取った彼は次の北京五輪でも大きく期待されておりましたが、結果はなんと試合に出る前に棄権という、中国人を大いに落胆させる内容でした。
 そして今回のロンドン大会。大会開始前から集団練習に参加しなかったり休養を取るなどしてかなり怪しい行動を取っていましたが、いざ本番が始まるやなんと一本目のハードルで転倒、そしてそのまま退場という内容で、こっちの新聞にも「悪夢再び」という見出しが躍りました。ただ劉翔選手は一旦退場した後、片足ケンケンで戻ってきて競技場を一応完走し、最後にハードルにキスをするという行動を取りました。

 この一連の行動に対し翌日の中国紙では、大半は「よく頑張った」的な彼を擁護するような論調が目立ちました、っていうか10ページくらいに渡って大きく特集が組まれ期間中としては最大の扱いがされてました。しかし一部の新聞に限っては、大会開始前に棄権しなかったのか、このレースでアキレス健を切ったといっているが本当なのか、なんで中国に戻らずロンドンで手術を受けるのか、調子が悪かったのであればほかの選手に代表を譲るべきではなかったのか、というように疑問を並び立てているのもありました。
 では一般中国人の反応はどうだったのかですが、少なくとも私が見る限りだとにしおかすみこ(最近マイブーム)ばりに「がっかりだよ!」という具合で、前大会といいこいつは一体何やってるんだと呆れる声が多かったように聞こえます。私の上海人の知り合いなんか最後に競技場に出てきたことに対し、「パフォーマンスが過ぎる」とむしろ批判していました。多分メディアは監督官庁からのお達しで擁護してやれと言われて書いたものの、世論としてはやはり批判的だったというのが私の見方です。

 このほか日本を余裕で打ち破り中国が金メダルを獲得した卓球ですが、こっちではそれほど大きく話題にならずむしろ「金で当然!」という雰囲気でした。確かに中国は卓球のプロリーグがあり世界でも断トツの強さを誇っておりますが、現時点でスポーツとして根強い人気があるというわけでなく、強いけどみんなやってるわけじゃないスポーツになってる気がします。逆にサッカーは人気が高いのに弱いというジレンマがありますが。

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